JP3089104B2 - 移動平均フィルタ、及びこれを用いたa/d変換器 - Google Patents
移動平均フィルタ、及びこれを用いたa/d変換器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオ−バ−サンプリング型
A/D変換回路の後段に接続される移動平均フィルタ
(以下デシメ−ションフィルタとも記す)に関するもの
で、例えばエコーキャンセラ伝送装置のような通信伝送
装置に適用して有効な技術に関する。
A/D変換回路の後段に接続される移動平均フィルタ
(以下デシメ−ションフィルタとも記す)に関するもの
で、例えばエコーキャンセラ伝送装置のような通信伝送
装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】オーバサンプリング型A/D変換回路は
その出力が1ビット若しくは数ビットの比較的精度の低
い変換結果データを出力するが、出力データ数は、5.
12MHzのようなサンプリングクロック周波数にした
がって非常に多く取得される。このようなオーバサンプ
リング型A/D変換回路の出力データに対して、インパ
ルス応答に従うような所定の重み付けを行って平均値或
は2乗平均値を取得するような移動平均を行うことによ
り、そのA/D変換結果から高精度な変換結果データを
得ることができる。斯る移動平均を行うためにデシメー
ションフィルタを用いることができる。例えば、前記オ
ーバーサンプリング型A/D変換回路及びデシメーショ
ンフィルタが、通信伝送装置のようにディジタルデータ
の出力位相が可変とされる系に適用される場合に、その
様な出力位相が可変とされる信号(例えばデシメーショ
ンフィルタから出力されて波形等化されたような信号)
は、ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ(以下単
にDPLLとも記す)回路に供給され、このDPLL回
路によって前記サンプリングクロックが、当該出力位相
が可変とされる信号に位相同期される。このとき、デシ
メーションフィルタも、その位相変化に対して正しい値
を即座に出力できるようにすることが、ディジタルデー
タの出力位相が可変とされる系全体の安定動作若しくは
良好なデータ伝達特性を得る上で望ましい。
その出力が1ビット若しくは数ビットの比較的精度の低
い変換結果データを出力するが、出力データ数は、5.
12MHzのようなサンプリングクロック周波数にした
がって非常に多く取得される。このようなオーバサンプ
リング型A/D変換回路の出力データに対して、インパ
ルス応答に従うような所定の重み付けを行って平均値或
は2乗平均値を取得するような移動平均を行うことによ
り、そのA/D変換結果から高精度な変換結果データを
得ることができる。斯る移動平均を行うためにデシメー
ションフィルタを用いることができる。例えば、前記オ
ーバーサンプリング型A/D変換回路及びデシメーショ
ンフィルタが、通信伝送装置のようにディジタルデータ
の出力位相が可変とされる系に適用される場合に、その
様な出力位相が可変とされる信号(例えばデシメーショ
ンフィルタから出力されて波形等化されたような信号)
は、ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ(以下単
にDPLLとも記す)回路に供給され、このDPLL回
路によって前記サンプリングクロックが、当該出力位相
が可変とされる信号に位相同期される。このとき、デシ
メーションフィルタも、その位相変化に対して正しい値
を即座に出力できるようにすることが、ディジタルデー
タの出力位相が可変とされる系全体の安定動作若しくは
良好なデータ伝達特性を得る上で望ましい。
【0003】この点を考慮したデシメ−ションフィルタ
としては、例えば特開平1−254024号公報に記載
されたものがある。このデシメーションフィルタは、例
えば図9に示されるように、アナログ信号Ainをディ
ジタル信号に変換するオーバーサンプリング型A/D変
換回路1の後段に、FIRA,FIRB,FIRCの3
種類のフィルタが接続される。FIRA,FIRB,F
IRCの回路は、相互に同一の回路であり、供給される
クロックのみ異なる。そして例えば、FIRAは位相進
み時の出力を計算し、FIRBは位相固定時、FIRC
は位相遅れ時の出力をそれぞれ計算するように制御回路
(CTL)7−3からクロックが供給される。そのクロ
ックはA/D変換回路1のサンプリングクロックφos
に基づいて制御回路7−3で生成される。更に制御回路
7−3は、DPLL回路からの位相進み信号Lead,
位相遅れ信号Lagにより、FIRA,FIRB,FI
RCのどの出力を選択するかを指示する信号を選択回路
(SEL)13に供給する。選択回路13は制御回路7
−3からの出力選択信号に応じて、FIRA,FIR
B,FIRCの出力を選択する。レジスタ(REG)6
は前記選択回路13の出力をラッチして、後段のディジ
タル回路のデータ処理タイミングに合わせてディジタル
デ−タを出力する。このデシメーションフィルタによ
り、デシメーションフィルタの積分位相をサンプリング
クロックφosの1周期単位で制御でき、ディジタルデ
−タの出力位相が可変の系でも正しく動作するようにな
る。
としては、例えば特開平1−254024号公報に記載
されたものがある。このデシメーションフィルタは、例
えば図9に示されるように、アナログ信号Ainをディ
ジタル信号に変換するオーバーサンプリング型A/D変
換回路1の後段に、FIRA,FIRB,FIRCの3
種類のフィルタが接続される。FIRA,FIRB,F
IRCの回路は、相互に同一の回路であり、供給される
クロックのみ異なる。そして例えば、FIRAは位相進
み時の出力を計算し、FIRBは位相固定時、FIRC
は位相遅れ時の出力をそれぞれ計算するように制御回路
(CTL)7−3からクロックが供給される。そのクロ
ックはA/D変換回路1のサンプリングクロックφos
に基づいて制御回路7−3で生成される。更に制御回路
7−3は、DPLL回路からの位相進み信号Lead,
位相遅れ信号Lagにより、FIRA,FIRB,FI
RCのどの出力を選択するかを指示する信号を選択回路
(SEL)13に供給する。選択回路13は制御回路7
−3からの出力選択信号に応じて、FIRA,FIR
B,FIRCの出力を選択する。レジスタ(REG)6
は前記選択回路13の出力をラッチして、後段のディジ
タル回路のデータ処理タイミングに合わせてディジタル
デ−タを出力する。このデシメーションフィルタによ
り、デシメーションフィルタの積分位相をサンプリング
クロックφosの1周期単位で制御でき、ディジタルデ
−タの出力位相が可変の系でも正しく動作するようにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、デシメ−ションフィルタの回路規模を決定
するフィルタ部にそれぞれ同一回路構成を持つ3つのフ
ィルタを要することから、ディジタルデ−タの出力位相
が固定の系に適用されるデシメ−ションフィルタに比較
して約3倍の回路規模が必要になってしまう。
来技術では、デシメ−ションフィルタの回路規模を決定
するフィルタ部にそれぞれ同一回路構成を持つ3つのフ
ィルタを要することから、ディジタルデ−タの出力位相
が固定の系に適用されるデシメ−ションフィルタに比較
して約3倍の回路規模が必要になってしまう。
【0005】本発明の目的は、ディジタルデ−タの出力
位相が可変の系においても、固定位相系におけるデシメ
−ションフィルタに比べて極端な回路規模の増大をもた
らすことなく、位相制御可能なデシメーションフィルタ
を提供することにある。本発明の別の目的は、ディジタ
ルデータの出力位相が可変の系においても特性の優れた
A/D変換器を提供することにある。
位相が可変の系においても、固定位相系におけるデシメ
−ションフィルタに比べて極端な回路規模の増大をもた
らすことなく、位相制御可能なデシメーションフィルタ
を提供することにある。本発明の別の目的は、ディジタ
ルデータの出力位相が可変の系においても特性の優れた
A/D変換器を提供することにある。
【0006】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。すなわち、本発明に係るデシメ−ション
フィルタは主にオ−バ−サンプリング型A/D変換回路
(1)の出力に接続される。このA/D変換器から出力
される入力ディジタル信号に対して所定の積分位相状態
を以ってフィルタ出力を演算するフィルタ演算部(2)
と、前記所定の積分位相状態に対して積分位相を進め或
は遅らせたときと積分位相を変化させないときのフィル
タ出力の差分値に応ずる補正情報を、前記フィルタ演算
部の所定ノードから所定のタイミングにしたがって取得
し、取得した補正情報をフィルタ演算部の所定ノードに
供給する補正回路(3−1)と、外部から与えられる位
相変化情報を受け、これによって指示される位相遅れ状
態と位相進み状態のそれぞれに対応して、前記補正回路
が補正情報を取得するタイミング信号を生成する制御回
路(7−1)と、を含んでデシメーションフィルタを構
成するものであれる。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。すなわち、本発明に係るデシメ−ション
フィルタは主にオ−バ−サンプリング型A/D変換回路
(1)の出力に接続される。このA/D変換器から出力
される入力ディジタル信号に対して所定の積分位相状態
を以ってフィルタ出力を演算するフィルタ演算部(2)
と、前記所定の積分位相状態に対して積分位相を進め或
は遅らせたときと積分位相を変化させないときのフィル
タ出力の差分値に応ずる補正情報を、前記フィルタ演算
部の所定ノードから所定のタイミングにしたがって取得
し、取得した補正情報をフィルタ演算部の所定ノードに
供給する補正回路(3−1)と、外部から与えられる位
相変化情報を受け、これによって指示される位相遅れ状
態と位相進み状態のそれぞれに対応して、前記補正回路
が補正情報を取得するタイミング信号を生成する制御回
路(7−1)と、を含んでデシメーションフィルタを構
成するものであれる。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、所定の積分位相状態に
対するフィルタ出力が得られるまでの演算途上において
前記フィルタ演算部で得られる演算途上の所定の情報
を、補正回路が所定のタイミングで取得し、これを、前
記所定の位相状態に対して積分位相を進め或は遅らせた
ときと積分位相を変化させないときのフィルタ出力の差
分値に応ずる補正情報として、再度フィルタ演算部に戻
して、位相制御されたフィルタ出力を得る。積分位相を
変化させる必要のないときは、補正回路の出力は実質的
にクリアされ、フィルタ演算部からは、前記所定の位相
状態に対するフィルタ出力すなわち位相制御されないフ
ィルタ出力が得られる。このことは、フィルタ出力の位
相制御のために、前記フィルタ演算部のような回路を複
数個設けなくても済むように作用する。また、補正情報
は、フィルタ演算部で得られるから、同演算部における
フィルタ演算の基準クロック例えばオーバーサンプリン
グ型A/D変換回路のサンプリングクロックの1サイク
ルを最小単位として、決め細かい位相制御を保証する。
対するフィルタ出力が得られるまでの演算途上において
前記フィルタ演算部で得られる演算途上の所定の情報
を、補正回路が所定のタイミングで取得し、これを、前
記所定の位相状態に対して積分位相を進め或は遅らせた
ときと積分位相を変化させないときのフィルタ出力の差
分値に応ずる補正情報として、再度フィルタ演算部に戻
して、位相制御されたフィルタ出力を得る。積分位相を
変化させる必要のないときは、補正回路の出力は実質的
にクリアされ、フィルタ演算部からは、前記所定の位相
状態に対するフィルタ出力すなわち位相制御されないフ
ィルタ出力が得られる。このことは、フィルタ出力の位
相制御のために、前記フィルタ演算部のような回路を複
数個設けなくても済むように作用する。また、補正情報
は、フィルタ演算部で得られるから、同演算部における
フィルタ演算の基準クロック例えばオーバーサンプリン
グ型A/D変換回路のサンプリングクロックの1サイク
ルを最小単位として、決め細かい位相制御を保証する。
【0009】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係るデシメーシ
ョンフィルタが示される。同図に示されるデシメーショ
ンフィルタ10−1は、出力位相が変動する系で専ら用
いられるものである。このデシメ−ションフィルタ10
−1は、オーバーサンプリング型A/D変換回路(以下
単にA/D変換回路とも記す)1の出力に接続される。
φosはA/D変換回路1のサンプリング周期を決定す
るサンプリングクロックφosであり、本実施例に従え
ば、例えば5.12MHzとされる。サンプリングクロ
ックφosは、例えば図8に示されるようなDPLL回
路30から出力される。DPLL回路30は、デシメー
ションフィルタから出力されて波形等化されたような信
号が供給され、これに位相同期するサンプリングクロッ
クφosを出力する。更に、DPLL回路30は、デシ
メーションフィルタから出力されて波形等化されたよう
な信号から位相情報を抽出して、位相進み信号Lead
と位相遅れ信号Lagを出力する。
ョンフィルタが示される。同図に示されるデシメーショ
ンフィルタ10−1は、出力位相が変動する系で専ら用
いられるものである。このデシメ−ションフィルタ10
−1は、オーバーサンプリング型A/D変換回路(以下
単にA/D変換回路とも記す)1の出力に接続される。
φosはA/D変換回路1のサンプリング周期を決定す
るサンプリングクロックφosであり、本実施例に従え
ば、例えば5.12MHzとされる。サンプリングクロ
ックφosは、例えば図8に示されるようなDPLL回
路30から出力される。DPLL回路30は、デシメー
ションフィルタから出力されて波形等化されたような信
号が供給され、これに位相同期するサンプリングクロッ
クφosを出力する。更に、DPLL回路30は、デシ
メーションフィルタから出力されて波形等化されたよう
な信号から位相情報を抽出して、位相進み信号Lead
と位相遅れ信号Lagを出力する。
【0010】前記オーバーサンプリング型A/D変換回
路1は、例えば、アナログ入力信号の周波数帯域に対し
数十倍から数百倍のサンプリング周波数を用いるオーバ
サンプリング方式が採用されるものであり、その回路構
成によって幾つかのタイプに分類され、例えば、アイ・
エス・エス・シー・シー85、ダイジェスト オブテク
ニカルペーパース゛、第80頁から第81頁(ISSC
C’85、Digest of technical
papers、pp.80〜81(FEB.1985)
記載のデルタ−シグマ(ΔΣ)型や、アイ・エス・エス
・シー・シー86、ダイジェスト オブ テクニカルペ
ーパース゛、第180頁から第181頁(ISSCC’
86、Digest of technical pa
pers、pp.180〜181(FEB.1986)
記載の補間型等がある。さらに、アナログ積分回路部に
演算増幅器を必要としない回路方式として、アイ・イー
・イー・イー・ジャーナル・オブ・ソリッドステート・
サーキッツ、エスシー21(1986年12月)、第1
003頁から1010頁(IEEE JOURNAL
OF SOLID−STATE CIRCUITS,S
C−21(DEC.1986)pp.1003〜101
0)で提案されているように、入力アナログ電圧信号を
電圧/電流変換回路を用いて電流信号に変換し、同時に
局部D/A変換回路を電流スイッチ回路で構成すること
によって、入力信号と帰還信号の差分電流を、一端が直
流電位に接地されたキャパシタにて成るアナログ積分回
路で充電積分する構成を採用することも可能である。
路1は、例えば、アナログ入力信号の周波数帯域に対し
数十倍から数百倍のサンプリング周波数を用いるオーバ
サンプリング方式が採用されるものであり、その回路構
成によって幾つかのタイプに分類され、例えば、アイ・
エス・エス・シー・シー85、ダイジェスト オブテク
ニカルペーパース゛、第80頁から第81頁(ISSC
C’85、Digest of technical
papers、pp.80〜81(FEB.1985)
記載のデルタ−シグマ(ΔΣ)型や、アイ・エス・エス
・シー・シー86、ダイジェスト オブ テクニカルペ
ーパース゛、第180頁から第181頁(ISSCC’
86、Digest of technical pa
pers、pp.180〜181(FEB.1986)
記載の補間型等がある。さらに、アナログ積分回路部に
演算増幅器を必要としない回路方式として、アイ・イー
・イー・イー・ジャーナル・オブ・ソリッドステート・
サーキッツ、エスシー21(1986年12月)、第1
003頁から1010頁(IEEE JOURNAL
OF SOLID−STATE CIRCUITS,S
C−21(DEC.1986)pp.1003〜101
0)で提案されているように、入力アナログ電圧信号を
電圧/電流変換回路を用いて電流信号に変換し、同時に
局部D/A変換回路を電流スイッチ回路で構成すること
によって、入力信号と帰還信号の差分電流を、一端が直
流電位に接地されたキャパシタにて成るアナログ積分回
路で充電積分する構成を採用することも可能である。
【0011】図1において2は、有限長インパルス応答
(finite impuluse response)回路のようなフィルタ演
算部であり、前記A/D変換回路1の出力に対して、そ
の位相固定時のフィルタ出力を計算できる回路である。
このフィルタ演算部2は、第1のフィルタ演算部(FI
RX)8と第2のフィルタ演算部(FIRZ)9に2分
割されて構成される。フィルタ演算部2は、積分回路、
加算回路、及びシフト回路などを備え、そのインパルス
応答値とA/D変換回路1の出力との乗算結果に対応さ
れる値などをデシメ−ションフィルタ出力DMoutと
して得るものである。デシメーションフィルタ出力DM
outは、特に制限されないが、例えば80KHzで規
定されるサイクル毎に得る。すなわち、サンプリングク
ロックφosの64サイクル毎にデシメーションフィル
タ出力DMoutが得られる。
(finite impuluse response)回路のようなフィルタ演
算部であり、前記A/D変換回路1の出力に対して、そ
の位相固定時のフィルタ出力を計算できる回路である。
このフィルタ演算部2は、第1のフィルタ演算部(FI
RX)8と第2のフィルタ演算部(FIRZ)9に2分
割されて構成される。フィルタ演算部2は、積分回路、
加算回路、及びシフト回路などを備え、そのインパルス
応答値とA/D変換回路1の出力との乗算結果に対応さ
れる値などをデシメ−ションフィルタ出力DMoutと
して得るものである。デシメーションフィルタ出力DM
outは、特に制限されないが、例えば80KHzで規
定されるサイクル毎に得る。すなわち、サンプリングク
ロックφosの64サイクル毎にデシメーションフィル
タ出力DMoutが得られる。
【0012】図1において3−1は、出力位相が変化し
たとき、換言すれば、DPLL回路によって抽出された
位相情報にしたがって位相の進み或は位相の遅れが検出
されたとき、それに応じて積分位相すなわちインパルス
応答の位相を1ステップ(サンプリングクロックφos
の1サイクル分)進め或は1ステップ遅らして位相制御
されたデシメーションフィルタ出力DMoutを得るた
めの補正情報を出力する補正回路である。補正情報が実
際にどの様な情報であるかは後述する。本実施例に従え
ば、出力すべき補正情報は、デシメーションフィルタ出
力サイクル(例えばサンプリングクロックφosの64
サイクル分であって、80KHzのサイクル)毎に所定
のステップで第1フィルタ演算部8から取得する。本実
施例に従えば、位相進み時と位相遅れ時とでは補正情報
を取得すべきステップが相違され、その制御は制御回路
7−1から出力される制御クロックL2CLKに従って
制御される。DPLL回路によって位相変化が抽出され
ないときは補正情報は取得されない。制御回路7−1に
はサンプリングクロックφosと共に前記位相進み信号
Leadと位相遅れ信号Lagが供給される。位相進み
信号Leadが活性化されているときは、第1のタイミ
ングで前記制御クロックL2CLKが変化するようにさ
れて、位相進み時に必要な補正情報が第1のフィルタ演
算部8から補正回路3−1に取り込まれる。位相遅れ信
号Lagが活性化されているときは、第2のタイミング
で前記制御クロックL2CLKが変化するようにされ
て、位相遅れ時に必要な補正情報が第1のフィルタ演算
部8から補正回路3−1に取り込まれる。位相制御を要
しないとき(位相進み信号Lead及び位相遅れ信号L
agが共に非活性のとき)には前記制御クロックL2C
LKは活性化されない。補正回路3−1の出力は、制御
回路7−1から出力されるリセット信号RS2により、
デシメーションフィルタ出力サイクル毎にそれに同期す
る所定タイミングを以ってリセットされる。
たとき、換言すれば、DPLL回路によって抽出された
位相情報にしたがって位相の進み或は位相の遅れが検出
されたとき、それに応じて積分位相すなわちインパルス
応答の位相を1ステップ(サンプリングクロックφos
の1サイクル分)進め或は1ステップ遅らして位相制御
されたデシメーションフィルタ出力DMoutを得るた
めの補正情報を出力する補正回路である。補正情報が実
際にどの様な情報であるかは後述する。本実施例に従え
ば、出力すべき補正情報は、デシメーションフィルタ出
力サイクル(例えばサンプリングクロックφosの64
サイクル分であって、80KHzのサイクル)毎に所定
のステップで第1フィルタ演算部8から取得する。本実
施例に従えば、位相進み時と位相遅れ時とでは補正情報
を取得すべきステップが相違され、その制御は制御回路
7−1から出力される制御クロックL2CLKに従って
制御される。DPLL回路によって位相変化が抽出され
ないときは補正情報は取得されない。制御回路7−1に
はサンプリングクロックφosと共に前記位相進み信号
Leadと位相遅れ信号Lagが供給される。位相進み
信号Leadが活性化されているときは、第1のタイミ
ングで前記制御クロックL2CLKが変化するようにさ
れて、位相進み時に必要な補正情報が第1のフィルタ演
算部8から補正回路3−1に取り込まれる。位相遅れ信
号Lagが活性化されているときは、第2のタイミング
で前記制御クロックL2CLKが変化するようにされ
て、位相遅れ時に必要な補正情報が第1のフィルタ演算
部8から補正回路3−1に取り込まれる。位相制御を要
しないとき(位相進み信号Lead及び位相遅れ信号L
agが共に非活性のとき)には前記制御クロックL2C
LKは活性化されない。補正回路3−1の出力は、制御
回路7−1から出力されるリセット信号RS2により、
デシメーションフィルタ出力サイクル毎にそれに同期す
る所定タイミングを以ってリセットされる。
【0013】補正回路3−1の出力と第1フィルタ演算
部(FIRX)8の出力とは、加算器5−1により加算
され、第2フィルタ演算部(FIRZ)9に入力され
る。第2フィルタ演算部9は第1フィルタ演算部8の出
力と加算器5−1の出力を受けて、フィルタ出力DMo
utを計算する。
部(FIRX)8の出力とは、加算器5−1により加算
され、第2フィルタ演算部(FIRZ)9に入力され
る。第2フィルタ演算部9は第1フィルタ演算部8の出
力と加算器5−1の出力を受けて、フィルタ出力DMo
utを計算する。
【0014】6(REG)は、第2フィルタ演算部9の
出力をラッチして、後段のディジタル回路のタイミング
に合わせてディジタルデ−タを出力するレジスタ若しく
はラッチ回路である。ラッチ回路6の出力タイミング
は、例えば80KHzのサイクルに同期して行われる。
前記制御回路7−1は、DPLL回路から出力されるサ
ンプリングクロックφos、位相進み信号Lead、及
び位相遅れ信号Lagなどを受け、これにしたがって前
記クロックL2CLKやリセット信号RS2などの各種
制御クロックを生成して、前記フィルタ演算部2、補正
回路3−1、ラッチ回路6の動作タイミングを制御す
る。
出力をラッチして、後段のディジタル回路のタイミング
に合わせてディジタルデ−タを出力するレジスタ若しく
はラッチ回路である。ラッチ回路6の出力タイミング
は、例えば80KHzのサイクルに同期して行われる。
前記制御回路7−1は、DPLL回路から出力されるサ
ンプリングクロックφos、位相進み信号Lead、及
び位相遅れ信号Lagなどを受け、これにしたがって前
記クロックL2CLKやリセット信号RS2などの各種
制御クロックを生成して、前記フィルタ演算部2、補正
回路3−1、ラッチ回路6の動作タイミングを制御す
る。
【0015】図2にはデシメ−ションフィルタ10−1
におけるインパルス応答の一例が示されている。同図の
横軸は(a)〜(g)まで共通の時間軸である。図2の
(a)にはデシメ−ションフィルタ10−1のインパル
ス応答例が示され、同図の(b)、(c)、(d)に
は、(a)に示されるインパルス応答に対して、次周期
に出力すべきタイミングが、位相無変化時(NORMA
L)、位相遅れ時(LAG)、位相進み時(LEAD)
の3種類について示される。図2の(a)の上段にはA
/D変換回路1の出力デ−タ即ちデシメ−ションフィル
タの入力デ−タa-96〜a63の入力時間ポイントが示さ
れる。入力デ−タa-96〜a63は、図2に合わせて例示
的に示されている。この入力デ−タとインパルス応答値
との乗算結果に対応される値がデシメ−ションフィルタ
出力値となる。また、同図に示されるデシメ−ションフ
ィルタのインパルス応答は、出力1周期(サンプリング
クロックφosの64ステップ)を超えている形になる
ため、ブロックCの部分を計算しているときに、同時に
ブロックAの部分を計算する必要がある。そして出力位
相が可変の系では、前回の出力時点より次回の出力点は
(b)、(c)、(d)に示す3種類があり、それぞれ
の出力を準備しておかなければならない。
におけるインパルス応答の一例が示されている。同図の
横軸は(a)〜(g)まで共通の時間軸である。図2の
(a)にはデシメ−ションフィルタ10−1のインパル
ス応答例が示され、同図の(b)、(c)、(d)に
は、(a)に示されるインパルス応答に対して、次周期
に出力すべきタイミングが、位相無変化時(NORMA
L)、位相遅れ時(LAG)、位相進み時(LEAD)
の3種類について示される。図2の(a)の上段にはA
/D変換回路1の出力デ−タ即ちデシメ−ションフィル
タの入力デ−タa-96〜a63の入力時間ポイントが示さ
れる。入力デ−タa-96〜a63は、図2に合わせて例示
的に示されている。この入力デ−タとインパルス応答値
との乗算結果に対応される値がデシメ−ションフィルタ
出力値となる。また、同図に示されるデシメ−ションフ
ィルタのインパルス応答は、出力1周期(サンプリング
クロックφosの64ステップ)を超えている形になる
ため、ブロックCの部分を計算しているときに、同時に
ブロックAの部分を計算する必要がある。そして出力位
相が可変の系では、前回の出力時点より次回の出力点は
(b)、(c)、(d)に示す3種類があり、それぞれ
の出力を準備しておかなければならない。
【0016】図2の(a)におけるブロックA乃至ブロ
ックCのフィルタ出力は、下記式(1−A)乃至(1−
C)によって表すことができる。
ックCのフィルタ出力は、下記式(1−A)乃至(1−
C)によって表すことができる。
【0017】図2の(b)は、フィルタ出力に位相変化
が無いとき(NORMAL)次のフィルタ出力を得るた
めに必要な積分位相としてのインパルス応答波形の位相
を示し、(b)におけるブロックA乃至ブロックCに対
応されるフィルタ出力は、下記式(2−A)乃至(2−
C)によって表すことができる。
が無いとき(NORMAL)次のフィルタ出力を得るた
めに必要な積分位相としてのインパルス応答波形の位相
を示し、(b)におけるブロックA乃至ブロックCに対
応されるフィルタ出力は、下記式(2−A)乃至(2−
C)によって表すことができる。
【0018】式(2−A)及び式(2−B)における第
1項の式は積分回路と25のビットシフト回路(32倍
回路としての5ビット左シフト回路)にて実現できる。
また、式(2−C)に示されるブロックCのフィルタ出
力は、積分回路を直列接続した2重積分回路により実現
できる。式(2−A)に示されるAブロックの第2項
は、2重積分回路により実現できるが、図2の(a)及
び(b)の時間軸に注目すると、式(1−C)のCブロ
ックの式と共通化できることが明らかである。
1項の式は積分回路と25のビットシフト回路(32倍
回路としての5ビット左シフト回路)にて実現できる。
また、式(2−C)に示されるブロックCのフィルタ出
力は、積分回路を直列接続した2重積分回路により実現
できる。式(2−A)に示されるAブロックの第2項
は、2重積分回路により実現できるが、図2の(a)及
び(b)の時間軸に注目すると、式(1−C)のCブロ
ックの式と共通化できることが明らかである。
【0019】図2の(c)は、フィルタ出力に位相遅れ
方向の変化が生じたとき(LAG)に次のフィルタ出力
を得るために必要な積分位相としてのインパルス応答波
形の位相を示し、(c)におけるブロックA乃至ブロッ
クCに対応されるフィルタ出力は、下記式(3−A)乃
至(3−C)によって表すことができる。
方向の変化が生じたとき(LAG)に次のフィルタ出力
を得るために必要な積分位相としてのインパルス応答波
形の位相を示し、(c)におけるブロックA乃至ブロッ
クCに対応されるフィルタ出力は、下記式(3−A)乃
至(3−C)によって表すことができる。
【0020】Aブロックに対応される式(3−A)の第
2項は、式(1−C)で示されるCブロックとは共通化
できないため、式(3−A)を次のように変形する。 式(4)において第2項は、式(1−C)のCブロック
に1ステップ追加して計算したものに対応され、図2の
(e)に示されるブロックC′の内容を有する。式
(4)の第1項から同式第2項を引き算した結果は図2
の(f)に示される。(f)におけるxは−a-32であ
る。したがって、図2の(c)と(f)を比較しても明
らかなように、この−a-32を補正回路3−1より出力
することにより、式(3−A)のAブロックの出力は式
(1−C)のCブロックと共通化可能となる。換言すれ
ば、−a-32が位相遅れ時に必要な補正情報とされる。
2項は、式(1−C)で示されるCブロックとは共通化
できないため、式(3−A)を次のように変形する。 式(4)において第2項は、式(1−C)のCブロック
に1ステップ追加して計算したものに対応され、図2の
(e)に示されるブロックC′の内容を有する。式
(4)の第1項から同式第2項を引き算した結果は図2
の(f)に示される。(f)におけるxは−a-32であ
る。したがって、図2の(c)と(f)を比較しても明
らかなように、この−a-32を補正回路3−1より出力
することにより、式(3−A)のAブロックの出力は式
(1−C)のCブロックと共通化可能となる。換言すれ
ば、−a-32が位相遅れ時に必要な補正情報とされる。
【0021】図2の(d)は、位相進み方向の変化が生
じたとき(LEAD)に次のフィルタ出力を得るために
必要な積分位相としてのインパルス応答波形の位相を示
し、(d)におけるブロックA乃至ブロックCに対応さ
れるフィルタ出力は、下記式(5−A′)乃至(5−
C′)によって表すことができる。
じたとき(LEAD)に次のフィルタ出力を得るために
必要な積分位相としてのインパルス応答波形の位相を示
し、(d)におけるブロックA乃至ブロックCに対応さ
れるフィルタ出力は、下記式(5−A′)乃至(5−
C′)によって表すことができる。
【0022】位相遅れ時(LAG)のときと同様に、
A′ブロックの式(5−A′)における第2項が式(1
−C)のCブロックと共通化できないために次のような
変形を行なう。 前記(6)式において右辺第2項は式(1−C)式のC
ブロックと同一である。従って(6)式より第3項を補
正回路より出力すれば、式(5−A′)によって与えら
れる位相進み時のブロックA′に対応される出力は、
(1−C)式のCブロックとの共通化が可能となる。図
2(g)には位相進み時に(LEAD)に補正回路が出
力するyが示されている。これが位相進み時に必要な補
正情報とされる。 である。
A′ブロックの式(5−A′)における第2項が式(1
−C)のCブロックと共通化できないために次のような
変形を行なう。 前記(6)式において右辺第2項は式(1−C)式のC
ブロックと同一である。従って(6)式より第3項を補
正回路より出力すれば、式(5−A′)によって与えら
れる位相進み時のブロックA′に対応される出力は、
(1−C)式のCブロックとの共通化が可能となる。図
2(g)には位相進み時に(LEAD)に補正回路が出
力するyが示されている。これが位相進み時に必要な補
正情報とされる。 である。
【0023】図3には、デシメ−ションフィルタ回路の
もう一つのインパルス応答例を示している。同図の横軸
は(a)〜(g)まで共通の時間軸である。(a)の上
段にA/D変換回路1の出力デ−タ即ちデシメ−ション
フィルタの入力デ−タa-64〜a32の入力時間ポイント
を示す。図3の(a)に示されるブロックA及びブロッ
クBのフィルタ出力は、 となる。
もう一つのインパルス応答例を示している。同図の横軸
は(a)〜(g)まで共通の時間軸である。(a)の上
段にA/D変換回路1の出力デ−タ即ちデシメ−ション
フィルタの入力デ−タa-64〜a32の入力時間ポイント
を示す。図3の(a)に示されるブロックA及びブロッ
クBのフィルタ出力は、 となる。
【0024】図3の(b)は位相変化が無いとき(NO
RMAL)の次のポイントでのフィルタ出力を得るため
のインパルス応答波形の位相が示され、同図(b)に示
されるブロックA及びブロックBのフィルタ出力は、 となる。
RMAL)の次のポイントでのフィルタ出力を得るため
のインパルス応答波形の位相が示され、同図(b)に示
されるブロックA及びブロックBのフィルタ出力は、 となる。
【0025】図2にて示した考え方と同様に、Aブロッ
クの式(8−A)における第2項は式(7−B)で与え
られるBブロックと共通化できる。
クの式(8−A)における第2項は式(7−B)で与え
られるBブロックと共通化できる。
【0026】図3の(c)は位相遅れ方向の変化が生じ
たとき(LAG)次のフィルタ出力を得るために必要と
されるインパルス波形の位相が示され、同図(c)に示
されるブロックA及びブロックBのフィルタ出力は、 となる。
たとき(LAG)次のフィルタ出力を得るために必要と
されるインパルス波形の位相が示され、同図(c)に示
されるブロックA及びブロックBのフィルタ出力は、 となる。
【0027】(9−A)式で示されるAブロックに式
(10)のような変形を行なう。 (10)式において右辺第2項は、(7−B)で示され
るBブロックをさらに1ステップ追加して計算したもの
に相当され、その状態は図3の(e)に示されるブロッ
クB′とされる。式(10)の右辺第1項と第2項を引
き算した結果は、図3の(f)に示される。図3の
(f)におけるxは、−a-32である。−a-32を補正回
路より出力することにより、(9−A)式で示されるA
ブロックの第2項は式(7−B)で示されるBブロック
との共通化が可能となる。
(10)のような変形を行なう。 (10)式において右辺第2項は、(7−B)で示され
るBブロックをさらに1ステップ追加して計算したもの
に相当され、その状態は図3の(e)に示されるブロッ
クB′とされる。式(10)の右辺第1項と第2項を引
き算した結果は、図3の(f)に示される。図3の
(f)におけるxは、−a-32である。−a-32を補正回
路より出力することにより、(9−A)式で示されるA
ブロックの第2項は式(7−B)で示されるBブロック
との共通化が可能となる。
【0028】図3の(d)は、位相進み方向の変化が生
じたとき(LEAD)次のフィルタ出力を得るためのイ
ンパルス応答波形の位相が示され、そのときのブロック
A′,B′のフィルタ出力値は、 となる。
じたとき(LEAD)次のフィルタ出力を得るためのイ
ンパルス応答波形の位相が示され、そのときのブロック
A′,B′のフィルタ出力値は、 となる。
【0029】式(11−A′)で示されるA′ブロック
に対して式(12)で示される変形を施す。 式(12)において右辺第2項は式(7−B)のBブロ
ックと同一である。従って式(12)の右辺第3項を補
正回路より出力すれば、(11−A′)式のA′ブロッ
クは式(7−B)のBブロックとの共通化が可能とな
る。図3の(g)にはLEAD時における補正回路の出
力yが示されている。
に対して式(12)で示される変形を施す。 式(12)において右辺第2項は式(7−B)のBブロ
ックと同一である。従って式(12)の右辺第3項を補
正回路より出力すれば、(11−A′)式のA′ブロッ
クは式(7−B)のBブロックとの共通化が可能とな
る。図3の(g)にはLEAD時における補正回路の出
力yが示されている。
【0030】図4には図2のインパルス応答をもつデシ
メ−ションフィルタ10−1の具体的な回路図が示され
ている。図4において14−1〜14−5は、それぞれ
A/D変換回路1のサンプリングクロックφosの1周
期分の遅延回路(Z-1)である。17〜19及び6は、
制御回路7−1から出力されるクロックL1CLK,L
2CLK,L3CLKによってデータラッチタイミング
が制御されるラッチ回路(L1,L2,L3,L4とも
記す)であり、ラッチ回路(L2)18は前記補正回路
3−1の一例とされ、リセット機能付きである。図に示
される信号線の内で記号/が付された信号線は、nビッ
トのデ−タ線を示している。従ってそのような信号線に
接続されている回路ブロック若しくは回路素子はnビッ
ト分の構成を有する。
メ−ションフィルタ10−1の具体的な回路図が示され
ている。図4において14−1〜14−5は、それぞれ
A/D変換回路1のサンプリングクロックφosの1周
期分の遅延回路(Z-1)である。17〜19及び6は、
制御回路7−1から出力されるクロックL1CLK,L
2CLK,L3CLKによってデータラッチタイミング
が制御されるラッチ回路(L1,L2,L3,L4とも
記す)であり、ラッチ回路(L2)18は前記補正回路
3−1の一例とされ、リセット機能付きである。図に示
される信号線の内で記号/が付された信号線は、nビッ
トのデ−タ線を示している。従ってそのような信号線に
接続されている回路ブロック若しくは回路素子はnビッ
ト分の構成を有する。
【0031】図4において21−1及び21−2は直列
に接続された積分回路である。積分回路21−1は、前
記遅延回路14−1、2入力アンド回路15−1、加算
器5−3によって構成される。アンド回路15−1の一
方の入力には前記遅延回路14−1の出力が供給され、
他方の入力には、制御回路7−1から出力されるリセッ
ト信号RS1が供給される。積分回路21−1は、その
リセット信号RS1がハイレベルにされることによって
積分値がリセットされる。同様に他方のアンド回路15
−2の一方の入力には前記遅延回路14−2の出力が供
給され、他方の入力には、制御回路7−1から出力され
るクロックL1CLKが供給される。積分回路21−2
は、そのクロックL1CLKがハイレベルにされること
によって積分値がリセットされる。同図における16
は、定数倍(32倍)回路であって、5ビット左シフト
回路により実現される。信号線に付加されたA,A′,
B,B′,C,C′は、図2におけるブロックA,
A′,B,B′,C,C′に対応する値が出力されるノ
ードを示している。前記遅延回路14−3,14−4,
14−5は、特に制限されないが、全加算器によるデ−
タ遅延対策として配置されたものである。
に接続された積分回路である。積分回路21−1は、前
記遅延回路14−1、2入力アンド回路15−1、加算
器5−3によって構成される。アンド回路15−1の一
方の入力には前記遅延回路14−1の出力が供給され、
他方の入力には、制御回路7−1から出力されるリセッ
ト信号RS1が供給される。積分回路21−1は、その
リセット信号RS1がハイレベルにされることによって
積分値がリセットされる。同様に他方のアンド回路15
−2の一方の入力には前記遅延回路14−2の出力が供
給され、他方の入力には、制御回路7−1から出力され
るクロックL1CLKが供給される。積分回路21−2
は、そのクロックL1CLKがハイレベルにされること
によって積分値がリセットされる。同図における16
は、定数倍(32倍)回路であって、5ビット左シフト
回路により実現される。信号線に付加されたA,A′,
B,B′,C,C′は、図2におけるブロックA,
A′,B,B′,C,C′に対応する値が出力されるノ
ードを示している。前記遅延回路14−3,14−4,
14−5は、特に制限されないが、全加算器によるデ−
タ遅延対策として配置されたものである。
【0032】制御回路7−1からの出力されるクロック
L1CLK,L2CLK,L3CLK,L4CLKと、
リセット信号RS1,RS2は、前記位相進み信号Le
ad、及び位相遅れ信号Lagの状態に従って、図5及
び図6に示す波形を以って変化される。
L1CLK,L2CLK,L3CLK,L4CLKと、
リセット信号RS1,RS2は、前記位相進み信号Le
ad、及び位相遅れ信号Lagの状態に従って、図5及
び図6に示す波形を以って変化される。
【0033】A/D変換回路1の出力は先ず積分回路2
1−1に入力され、更に次段の積分回路21−2に入力
される。C又はC′点は、積分回路21−2の出力とな
り、図2で説明したように、 となる。積分回路21−1の出力は遅延回路14−4に
も入力され、5ビット左シフタ回路16により32倍さ
れた後に、ラッチ回路17にラッチされる。ラッチ回路
の出力B又はB′は、図2で説明したように となる。遅延回路14−4の出力はラッチ回路18にも
入力される。このラッチ回路18は補正回路3−1に相
当し、図2で説明したx,yの補正値を得ることができ
る。すなわち、式(13)においてk=1,n=1のと
きの値を位相遅れ時(LAG)の補正値xとしてラッチ
回路18が保持する。保持タイミングは図6に示される
ようにクロックL2CLKの立ち上りタイミングとされ
る。同様に、式(13)においてk=1の時の値を位相
進み時(LEAD)の補正値yとしてラッチ回路18が
保持する。保持タイミングは図5に示されるクロックL
2CLKの立ち上りタイミングとされる。
1−1に入力され、更に次段の積分回路21−2に入力
される。C又はC′点は、積分回路21−2の出力とな
り、図2で説明したように、 となる。積分回路21−1の出力は遅延回路14−4に
も入力され、5ビット左シフタ回路16により32倍さ
れた後に、ラッチ回路17にラッチされる。ラッチ回路
の出力B又はB′は、図2で説明したように となる。遅延回路14−4の出力はラッチ回路18にも
入力される。このラッチ回路18は補正回路3−1に相
当し、図2で説明したx,yの補正値を得ることができ
る。すなわち、式(13)においてk=1,n=1のと
きの値を位相遅れ時(LAG)の補正値xとしてラッチ
回路18が保持する。保持タイミングは図6に示される
ようにクロックL2CLKの立ち上りタイミングとされ
る。同様に、式(13)においてk=1の時の値を位相
進み時(LEAD)の補正値yとしてラッチ回路18が
保持する。保持タイミングは図5に示されるクロックL
2CLKの立ち上りタイミングとされる。
【0034】加算器5−5は、5ビット左シフト回路1
6により32倍した出力から積分回路21−2の出力を
引き算することにより、図2で説明した位相変動がない
場合のAとして、 を出力する。加算器5−1は、補正回路3−1の出力と
位相固定時の出力Aとの加算を行ない、LEAD,LA
G時のA又はA′の出力を算出する。位相変化がない場
合、補正回路3−1の出力は0のため、この加算器5−
1は実質的に加算を行っていない。ラッチ回路19はク
ロックL3CLKの立ち下がりにより、A又はA′の出
力をラッチする。ラッチ回路(L4)6は、後段のディ
ジタル回路に対してクロックL4CLKの立ち下がりタ
イミングでデ−タを送出する。
6により32倍した出力から積分回路21−2の出力を
引き算することにより、図2で説明した位相変動がない
場合のAとして、 を出力する。加算器5−1は、補正回路3−1の出力と
位相固定時の出力Aとの加算を行ない、LEAD,LA
G時のA又はA′の出力を算出する。位相変化がない場
合、補正回路3−1の出力は0のため、この加算器5−
1は実質的に加算を行っていない。ラッチ回路19はク
ロックL3CLKの立ち下がりにより、A又はA′の出
力をラッチする。ラッチ回路(L4)6は、後段のディ
ジタル回路に対してクロックL4CLKの立ち下がりタ
イミングでデ−タを送出する。
【0035】図5には、DPLL回路が位相進み信号L
eadを活性化していた場合における図4のデシメーシ
ョンフィルタ10−1の動作タイミングチャ−トと、こ
れに応ずる図2のブロックA,A′,B′,Cの計算区
間が示される。リセット信号RS1は位相変化のない場
合に160KHzで積分回路21−1のリセットに用い
られる。リセット信号RS1によってリセットされる初
段の積分回路21−1は、A,A′,B′,Cの計算区
間全てで動作する。クロックL1CLKは2段目の積分
回路21−2のリセット及びラッチ回路17のラッチ信
号として用いられる。ラッチ回路17はB′の計算区間
における初段の積分回路21−1の出力をラッチする。
2段目の積分回路21−2はA又はA′とCの計算区間
でのみ動作する。RS2はラッチ回路18のリセット信
号であり位相変動がない場合80KHzごとにラッチ回
路18をリセットする。ラッチ回路18はクロックL2
CLKのハイレベルへの変化に同期してデータをラッチ
するものであり、図5のタイミングではA′の計算区間
での初段の積分回路21−1の出力をラッチする。これ
は図2の(g)に示されるyに相当する。クロックL3
CLKはその立ち下がりで、A′の計算区間のデ−タと
ラッチ回路18の出力との和をラッチする。クロックL
4CLKはデシメ−ションフィルタ10−1の出力デ−
タの出力タイミングを規定しており立ち下がりで出力デ
−タが切りかわる。図5より明らかなようにDPLL回
路から得られる位相進み情報は、80KHzにおける1
区間だけ遅れてフィルタ出力DMoutに反映される。
eadを活性化していた場合における図4のデシメーシ
ョンフィルタ10−1の動作タイミングチャ−トと、こ
れに応ずる図2のブロックA,A′,B′,Cの計算区
間が示される。リセット信号RS1は位相変化のない場
合に160KHzで積分回路21−1のリセットに用い
られる。リセット信号RS1によってリセットされる初
段の積分回路21−1は、A,A′,B′,Cの計算区
間全てで動作する。クロックL1CLKは2段目の積分
回路21−2のリセット及びラッチ回路17のラッチ信
号として用いられる。ラッチ回路17はB′の計算区間
における初段の積分回路21−1の出力をラッチする。
2段目の積分回路21−2はA又はA′とCの計算区間
でのみ動作する。RS2はラッチ回路18のリセット信
号であり位相変動がない場合80KHzごとにラッチ回
路18をリセットする。ラッチ回路18はクロックL2
CLKのハイレベルへの変化に同期してデータをラッチ
するものであり、図5のタイミングではA′の計算区間
での初段の積分回路21−1の出力をラッチする。これ
は図2の(g)に示されるyに相当する。クロックL3
CLKはその立ち下がりで、A′の計算区間のデ−タと
ラッチ回路18の出力との和をラッチする。クロックL
4CLKはデシメ−ションフィルタ10−1の出力デ−
タの出力タイミングを規定しており立ち下がりで出力デ
−タが切りかわる。図5より明らかなようにDPLL回
路から得られる位相進み情報は、80KHzにおける1
区間だけ遅れてフィルタ出力DMoutに反映される。
【0036】図6にはDPLL回路が位相遅れ信号La
gを活性化していた場合における図4のデシメーション
フィルタ10−1の動作タイミングチャ−トと、これに
応ずる図2のブロックA,B,Cの計算区間が示され
る。前記信号RS1,L1CLK,RS2,L3CL
K,L4CLKについては図5と同じように変化され
る。クロックL2CLKはそのハイレベルへの変化でラ
ッチ回路18のラッチタイミングを規定しており、図6
のタイミングではAの計算区間での最初の値をラッチす
る。これは図2の(f)に示される補正情報xに相当す
る。図6の場合においてもDPLLから得られる位相遅
れ情報は80KHzでの1区間だけ遅れてフィルタ出力
DMoutに反映される。
gを活性化していた場合における図4のデシメーション
フィルタ10−1の動作タイミングチャ−トと、これに
応ずる図2のブロックA,B,Cの計算区間が示され
る。前記信号RS1,L1CLK,RS2,L3CL
K,L4CLKについては図5と同じように変化され
る。クロックL2CLKはそのハイレベルへの変化でラ
ッチ回路18のラッチタイミングを規定しており、図6
のタイミングではAの計算区間での最初の値をラッチす
る。これは図2の(f)に示される補正情報xに相当す
る。図6の場合においてもDPLLから得られる位相遅
れ情報は80KHzでの1区間だけ遅れてフィルタ出力
DMoutに反映される。
【0037】上記実施例によれば、デシメーションフィ
ルタの出力位相をサンプリングクロックφosの1周期
単位で制御でき、ディジタルデータの出力位相が可変の
系でも正しく動作するようになる。このとき、従来のよ
うに同一回路構成の3個のフィルタ演算部を必要としな
いから、ディジタルデ−タの出力位相が可変の系におい
て固定位相系におけるデシメ−ションフィルタに対して
回路規模が極端に増大せず、従来技術と同等の動作を実
現でき、位相変化時にもA/D変換回路1の変換誤差を
生ずることのない系を実現できる。
ルタの出力位相をサンプリングクロックφosの1周期
単位で制御でき、ディジタルデータの出力位相が可変の
系でも正しく動作するようになる。このとき、従来のよ
うに同一回路構成の3個のフィルタ演算部を必要としな
いから、ディジタルデ−タの出力位相が可変の系におい
て固定位相系におけるデシメ−ションフィルタに対して
回路規模が極端に増大せず、従来技術と同等の動作を実
現でき、位相変化時にもA/D変換回路1の変換誤差を
生ずることのない系を実現できる。
【0038】図7には本発明の別の実施例に係るデシメ
ーションフィルタが示される。同図に示されるデシメー
ションフィルタ10−2は、出力位相が変動する系で専
ら用いられるものである。このデシメ−ションフィルタ
10−2はオーバーサンプリング型A/D変換回路1の
出力に接続される。2は、有限長インパルス応答回路の
ようなフィルタ演算部(FIRとも記す)であり、前記
A/D変換回路1の出力に対して、その位相固定時のフ
ィルタ出力を計算する回路である。補正回路3−2は、
DPLL回路からのLead信号及びLag信号に従っ
てデシメ−ションフィルタ10−2の出力位相を制御す
るときに用いられる回路であり、出力位相が変化した場
合(進んだ場合、遅れた場合)と変化しなかった場合に
生ずるデシメ−ションフィルタ10−2の出力の差分値
を計算する回路である。4は、制御回路(CTL)7−
2からの出力選択信号に従って制御されるスイッチ回路
(SW)であり、位相変化が生じたときにオン状態にさ
れる。加算器5−2はスイッチ回路4がオン状態にされ
たときに、FIR2の出力と補正回路3−2の出力との
和を採る。6は、加算器5−2の出力をラッチして、後
段のディジタル回路のタイミングに合わせてディジタル
デ−タを出力するレジスタ若しくはラッチ回路である。
7−2は、DPLL回路から位相進み信号Lead、遅
れ信号Lag、及びサンプリングクロックφosを受
け、これにしたがって前記スイッチ回路4を制御するス
イッチ制御信号70を生成すると共に、前記位相進み信
号Lead、位相遅れ信号Lag、及びサンプリングク
ロックφosに基づいて、前記フィルタ演算部2の動作
制御信号71及び補正回路3−2の動作制御信号72を
形成する。
ーションフィルタが示される。同図に示されるデシメー
ションフィルタ10−2は、出力位相が変動する系で専
ら用いられるものである。このデシメ−ションフィルタ
10−2はオーバーサンプリング型A/D変換回路1の
出力に接続される。2は、有限長インパルス応答回路の
ようなフィルタ演算部(FIRとも記す)であり、前記
A/D変換回路1の出力に対して、その位相固定時のフ
ィルタ出力を計算する回路である。補正回路3−2は、
DPLL回路からのLead信号及びLag信号に従っ
てデシメ−ションフィルタ10−2の出力位相を制御す
るときに用いられる回路であり、出力位相が変化した場
合(進んだ場合、遅れた場合)と変化しなかった場合に
生ずるデシメ−ションフィルタ10−2の出力の差分値
を計算する回路である。4は、制御回路(CTL)7−
2からの出力選択信号に従って制御されるスイッチ回路
(SW)であり、位相変化が生じたときにオン状態にさ
れる。加算器5−2はスイッチ回路4がオン状態にされ
たときに、FIR2の出力と補正回路3−2の出力との
和を採る。6は、加算器5−2の出力をラッチして、後
段のディジタル回路のタイミングに合わせてディジタル
デ−タを出力するレジスタ若しくはラッチ回路である。
7−2は、DPLL回路から位相進み信号Lead、遅
れ信号Lag、及びサンプリングクロックφosを受
け、これにしたがって前記スイッチ回路4を制御するス
イッチ制御信号70を生成すると共に、前記位相進み信
号Lead、位相遅れ信号Lag、及びサンプリングク
ロックφosに基づいて、前記フィルタ演算部2の動作
制御信号71及び補正回路3−2の動作制御信号72を
形成する。
【0039】このように構成されたデシメーションフィ
ルタ10−2によれば、フィルタ演算部2が固定位相に
対するフィルタ出力を計算する。補正回路3−2は、フ
ィルタ演算部2に供給される入力ディジタル信号を受
け、位相無変化時と位相変化時のデシメ−ションフィル
タ出力の差分値を計算する。位相変化時の状態が位相進
みか位相遅れであるかは、制御回路7−2がREAD,
LAGの状態に応じた制御信号72で補正回路3−2に
指示する。補正回路3−2は、例えばその指示にしたが
って位相進み時の差分値或は位相遅れ時の差分値を計算
する。位相変化があったときは、制御信号70によって
スイッチ回路4がオン状態にされ、これにより、前記補
正回路3−2の出力が上記固定位相に対するフィルタ演
算部2の出力に加算器5−2で加算される。ここで、前
記補正回路3−2が計算する差分値は、フィルタ演算部
2のインパルス応答波形の位相をサンプリングクロック
φosの1周期単位で進めたり或は遅らしたりした場合
と固定位相にした場合との差分値である。したがって、
デシメーションフィルタの出力位相をサンプリングクロ
ックφosの1周期単位で制御でき、ディジタルデータ
の出力位相が可変の系でも正しく動作するようになる。
このとき、従来のように同一回路構成の3個のフィルタ
演算部を必要としないから、ディジタルデ−タの出力位
相が可変の系において固定位相系におけるデシメ−ショ
ンフィルタに対して回路規模が極端に増大せず、従来技
術と同等の動作を実現でき、位相変化時にもA/D変換
回路の変換誤差を生ずることのない系を実現できる。な
お、この実施例において、補正回路3−2は、フィルタ
演算部2への入力ディジタル信号を入力してフィルタ演
算部とは別に差分値を計算するから、図1及び図4に基
づいて説明した補正回路のようにフィルタ演算部2で取
得される演算途中の情報を流用して補正情報を取得する
構成に比べて、その回路規模はわずかに増大している。
ルタ10−2によれば、フィルタ演算部2が固定位相に
対するフィルタ出力を計算する。補正回路3−2は、フ
ィルタ演算部2に供給される入力ディジタル信号を受
け、位相無変化時と位相変化時のデシメ−ションフィル
タ出力の差分値を計算する。位相変化時の状態が位相進
みか位相遅れであるかは、制御回路7−2がREAD,
LAGの状態に応じた制御信号72で補正回路3−2に
指示する。補正回路3−2は、例えばその指示にしたが
って位相進み時の差分値或は位相遅れ時の差分値を計算
する。位相変化があったときは、制御信号70によって
スイッチ回路4がオン状態にされ、これにより、前記補
正回路3−2の出力が上記固定位相に対するフィルタ演
算部2の出力に加算器5−2で加算される。ここで、前
記補正回路3−2が計算する差分値は、フィルタ演算部
2のインパルス応答波形の位相をサンプリングクロック
φosの1周期単位で進めたり或は遅らしたりした場合
と固定位相にした場合との差分値である。したがって、
デシメーションフィルタの出力位相をサンプリングクロ
ックφosの1周期単位で制御でき、ディジタルデータ
の出力位相が可変の系でも正しく動作するようになる。
このとき、従来のように同一回路構成の3個のフィルタ
演算部を必要としないから、ディジタルデ−タの出力位
相が可変の系において固定位相系におけるデシメ−ショ
ンフィルタに対して回路規模が極端に増大せず、従来技
術と同等の動作を実現でき、位相変化時にもA/D変換
回路の変換誤差を生ずることのない系を実現できる。な
お、この実施例において、補正回路3−2は、フィルタ
演算部2への入力ディジタル信号を入力してフィルタ演
算部とは別に差分値を計算するから、図1及び図4に基
づいて説明した補正回路のようにフィルタ演算部2で取
得される演算途中の情報を流用して補正情報を取得する
構成に比べて、その回路規模はわずかに増大している。
【0040】図8には上記デシメ−ションフィルタを用
いて構成したシステムの1例を示す。本図はディジタル
統合サ−ビス網の加入者線伝送装置に用いられるエコ−
キャンセラ型伝送装置のブロック図である。又点線で囲
まれた部分は一つのLSI化される回路部分を示してい
る。エコ−キャンセラ型伝送装置では、まずディジタル
入力データDinがインタ−フェ−ス回路22により内
部同期が採られ、コーダー(CODER)23で2B1
Q符号に変換されフレ−ム同期パタンを付加されD/A
変換器(D/A)24によりアナログ信号に変換され、
送信信号としてハイブリッド回路(Hybrid)25
を通して、電話線へ出力される。一方ハイブリッド回路
25を用いても、送信信号と受信信号は完全には分離で
きず、送信信号の一部は受信信号系に回り込んでしま
う。この信号はエコ−信号とよばれ、エコーキャンセラ
回路(EC)26からの予測信号によりこのエコ−信号
を除去する。加算器31−1によりエコ−信号の除去さ
れた受信信号は、波形等化器(EQL)32により波形
等化され、デコーダー(DECODER)33により復
号化、フレ−ム同期パタン分離が行われ、インタ−フェ
−ス回路22を通ってディジタルデ−タとして外部に出
力される。DPLL回路30は波形等化された受信信号
から位相情報を抽出し、位相進み信号Lead,位相遅
れ信号Lagをデシメ−ションフィルタ29とジッタコ
ンペンセ−タ(JC)27へ入力する。図8におけるデ
シメーションフィルタ(DM)29としては前記デシメ
ーションフィルタ10−1又は10−2が採用され、A
/D変換回路28としては前記オーバーサンプリング型
A/D変換回路1が採用される。
いて構成したシステムの1例を示す。本図はディジタル
統合サ−ビス網の加入者線伝送装置に用いられるエコ−
キャンセラ型伝送装置のブロック図である。又点線で囲
まれた部分は一つのLSI化される回路部分を示してい
る。エコ−キャンセラ型伝送装置では、まずディジタル
入力データDinがインタ−フェ−ス回路22により内
部同期が採られ、コーダー(CODER)23で2B1
Q符号に変換されフレ−ム同期パタンを付加されD/A
変換器(D/A)24によりアナログ信号に変換され、
送信信号としてハイブリッド回路(Hybrid)25
を通して、電話線へ出力される。一方ハイブリッド回路
25を用いても、送信信号と受信信号は完全には分離で
きず、送信信号の一部は受信信号系に回り込んでしま
う。この信号はエコ−信号とよばれ、エコーキャンセラ
回路(EC)26からの予測信号によりこのエコ−信号
を除去する。加算器31−1によりエコ−信号の除去さ
れた受信信号は、波形等化器(EQL)32により波形
等化され、デコーダー(DECODER)33により復
号化、フレ−ム同期パタン分離が行われ、インタ−フェ
−ス回路22を通ってディジタルデ−タとして外部に出
力される。DPLL回路30は波形等化された受信信号
から位相情報を抽出し、位相進み信号Lead,位相遅
れ信号Lagをデシメ−ションフィルタ29とジッタコ
ンペンセ−タ(JC)27へ入力する。図8におけるデ
シメーションフィルタ(DM)29としては前記デシメ
ーションフィルタ10−1又は10−2が採用され、A
/D変換回路28としては前記オーバーサンプリング型
A/D変換回路1が採用される。
【0041】ジッタコンペンセ−タ27は、デシメ−シ
ョンフィルタ29の出力位相が変化したときに発生する
新たなエコ−信号成分をキャンセルする回路であり、位
相シフトが起きたときのみ補正値を出力し、加算器31
−2でエコ−キャンセラ26の出力との和を採る。本発
明で示したデシメ−ションフィルタ29を適用すれば位
相変化が起きた場合もフィルタは正しい値を出力するの
で、DPLL回路30は正しい受信信号から位相情報を
抽出でき、全体として系は安定に動作する。又図5及び
図6で示したようにDPLL回路30の位相情報はデシ
メ−ションフィルタ29において、1周期遅れて反映さ
れるので、ジッタコンペンセータ27の出力もDPLL
回路30からの情報を受け1周期遅れて補正値を出すよ
うに構成されている。エコーキャンセラ回路26,ジッ
タコンペンセータ27,波形等化器32,DPLL回路
30はDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を
用いることにより容易に実現でき、本エコ−キャンセラ
伝送装置はアナログPLLを用いることなくLSI化可
能となる。
ョンフィルタ29の出力位相が変化したときに発生する
新たなエコ−信号成分をキャンセルする回路であり、位
相シフトが起きたときのみ補正値を出力し、加算器31
−2でエコ−キャンセラ26の出力との和を採る。本発
明で示したデシメ−ションフィルタ29を適用すれば位
相変化が起きた場合もフィルタは正しい値を出力するの
で、DPLL回路30は正しい受信信号から位相情報を
抽出でき、全体として系は安定に動作する。又図5及び
図6で示したようにDPLL回路30の位相情報はデシ
メ−ションフィルタ29において、1周期遅れて反映さ
れるので、ジッタコンペンセータ27の出力もDPLL
回路30からの情報を受け1周期遅れて補正値を出すよ
うに構成されている。エコーキャンセラ回路26,ジッ
タコンペンセータ27,波形等化器32,DPLL回路
30はDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を
用いることにより容易に実現でき、本エコ−キャンセラ
伝送装置はアナログPLLを用いることなくLSI化可
能となる。
【0042】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
上記実施例では図2のインパルス応答を有する回路を図
4にしたがって詳細に説明したが、本発明はそれに限定
されず、図3のインパルス応答を有する回路として構成
することもできる。この場合の具体的な回路構成は図3
の説明に従えば容易に実現できる。そのほかインパルス
応答波形はさらに別の波形であってもよい。
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
上記実施例では図2のインパルス応答を有する回路を図
4にしたがって詳細に説明したが、本発明はそれに限定
されず、図3のインパルス応答を有する回路として構成
することもできる。この場合の具体的な回路構成は図3
の説明に従えば容易に実現できる。そのほかインパルス
応答波形はさらに別の波形であってもよい。
【0043】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明を統合ディジタル通信網の加入者線伝送装
置に適用した場合について説明したが、本発明はそれに
限定されず、モデムなどその他の伝送装置に適用でき、
また、デシメーションフィルタはオーバーサンプリング
型のA/D変換器だけではなく、比較的低精度であって
も多数のデータを出力する機器若しくは回路の後段に配
置して高精度データに変換する必要のあるものにも広く
適用することができる。
なされた発明を統合ディジタル通信網の加入者線伝送装
置に適用した場合について説明したが、本発明はそれに
限定されず、モデムなどその他の伝送装置に適用でき、
また、デシメーションフィルタはオーバーサンプリング
型のA/D変換器だけではなく、比較的低精度であって
も多数のデータを出力する機器若しくは回路の後段に配
置して高精度データに変換する必要のあるものにも広く
適用することができる。
【0044】
【発明の効果】本願において開示される発明によれば以
下の効果を得ることができる。
下の効果を得ることができる。
【0045】すなわち、入力ディジタル信号に対して所
定の積分位相状態を以ってフィルタ出力を演算するフィ
ルタ演算部(2)と、前記入力ディジタル信号を受け、
前記所定の積分位相状態に対して積分位相を進め或は遅
らせたときと積分位相を変化させないときのフィルタ出
力の差分値を演算する補正回路(3−2)を設けてデシ
メーションフィルタを構成することにより、積分位相の
進み状態と遅れ状態のそれぞれに対応してフィルタ出力
を演算する位相制御用フィルタ演算部を前記フィルタ演
算部とは別に設けなくても済む。したがって、ディジタ
ルデ−タの出力位相が可変の系においても、固定位相系
におけるデシメ−ションフィルタに比べて極端な回路規
模の増大をもたらすことなく、位相制御可能なデシメー
ションフィルタを実現できるという効果がある。
定の積分位相状態を以ってフィルタ出力を演算するフィ
ルタ演算部(2)と、前記入力ディジタル信号を受け、
前記所定の積分位相状態に対して積分位相を進め或は遅
らせたときと積分位相を変化させないときのフィルタ出
力の差分値を演算する補正回路(3−2)を設けてデシ
メーションフィルタを構成することにより、積分位相の
進み状態と遅れ状態のそれぞれに対応してフィルタ出力
を演算する位相制御用フィルタ演算部を前記フィルタ演
算部とは別に設けなくても済む。したがって、ディジタ
ルデ−タの出力位相が可変の系においても、固定位相系
におけるデシメ−ションフィルタに比べて極端な回路規
模の増大をもたらすことなく、位相制御可能なデシメー
ションフィルタを実現できるという効果がある。
【0046】所定の積分位相状態に対するフィルタ出力
が得られるまでの演算途上においてフィルタ演算部2で
得られる演算途上の所定の情報を、補正回路(3−1)
が所定のタイミングで取得する。これは、その取得タイ
ミングに応じて、前記所定の位相状態に対して積分位相
を進め或は遅らせたときと積分位相を変化させないとき
のフィルタ出力の差分値に応ずる補正情報とされ、再度
フィルタ演算部(2)に戻されて、位相制御されたフィ
ルタ出力が得られる。したがって、フィルタ出力の位相
制御のために、前記フィルタ演算部のような回路を複数
個設けなくても済み、上記同様に、ディジタルデ−タの
出力位相が可変の系においても、固定位相系におけるデ
シメ−ションフィルタに比べて極端な回路規模の増大を
もたらすことなく、位相制御可能なデシメーションフィ
ルタを実現できるという効果がある。
が得られるまでの演算途上においてフィルタ演算部2で
得られる演算途上の所定の情報を、補正回路(3−1)
が所定のタイミングで取得する。これは、その取得タイ
ミングに応じて、前記所定の位相状態に対して積分位相
を進め或は遅らせたときと積分位相を変化させないとき
のフィルタ出力の差分値に応ずる補正情報とされ、再度
フィルタ演算部(2)に戻されて、位相制御されたフィ
ルタ出力が得られる。したがって、フィルタ出力の位相
制御のために、前記フィルタ演算部のような回路を複数
個設けなくても済み、上記同様に、ディジタルデ−タの
出力位相が可変の系においても、固定位相系におけるデ
シメ−ションフィルタに比べて極端な回路規模の増大を
もたらすことなく、位相制御可能なデシメーションフィ
ルタを実現できるという効果がある。
【0047】フィルタ演算部2で取得される演算途中の
情報を流用して補正情報を取得する補正回路(3−1)
を採用するので、フィルタ演算部2への入力ディジタル
信号と同じ信号を入力してフィルタ演算部(2)とは別
に差分値を計算する補正回路(3−2)を採用する場合
に比べて、デシメーションフィルタの回路規模を一層小
さくすることができる。
情報を流用して補正情報を取得する補正回路(3−1)
を採用するので、フィルタ演算部2への入力ディジタル
信号と同じ信号を入力してフィルタ演算部(2)とは別
に差分値を計算する補正回路(3−2)を採用する場合
に比べて、デシメーションフィルタの回路規模を一層小
さくすることができる。
【0048】補正回路(3−1)で取得される補正情報
は、フィルタ演算部の演算途中データを流用して得られ
るから、同演算部におけるフィルタ演算の基準クロック
例えばオーバーサンプリング型A/D変換回路のサンプ
リングクロックの1サイクルを最小単位として決め細か
い位相制御を保証することが容易である。
は、フィルタ演算部の演算途中データを流用して得られ
るから、同演算部におけるフィルタ演算の基準クロック
例えばオーバーサンプリング型A/D変換回路のサンプ
リングクロックの1サイクルを最小単位として決め細か
い位相制御を保証することが容易である。
【0049】本発明に係るデシメーションフィルタとオ
ーバーサンプリング型A/D変換回路によってA/D変
換器を構成することにより、ディジタルデータの出力位
相が可変の系においても特性の優れたA/D変換器を実
現できる。そして、そのようなA/D変換器を加入者線
伝送装置に適用することにより、伝送性能を良好に維持
できるようになる。
ーバーサンプリング型A/D変換回路によってA/D変
換器を構成することにより、ディジタルデータの出力位
相が可変の系においても特性の優れたA/D変換器を実
現できる。そして、そのようなA/D変換器を加入者線
伝送装置に適用することにより、伝送性能を良好に維持
できるようになる。
【図1】本発明の一実施例に係るデシメ−ションフィル
タのブロック図である。
タのブロック図である。
【図2】出力位相が変動する系における図1のデシメ−
ションフィルタのインパルス応答例を示す説明図であ
る。
ションフィルタのインパルス応答例を示す説明図であ
る。
【図3】出力位相が変動する系におけるデシメ−ション
フィルタの別のインパルス応答例を示す説明図である。
フィルタの別のインパルス応答例を示す説明図である。
【図4】図2のインパルス応答を持つ図1のデシメ−シ
ョンフィルタの詳細な一実施例回路図である。
ョンフィルタの詳細な一実施例回路図である。
【図5】図4の回路における位相進み時の動作タイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図6】図4の回路における位相遅れ時の動作タイミン
グチャ−トである。
グチャ−トである。
【図7】本発明の別の実施例に係るデシメ−ションフィ
ルタのブロック図である。
ルタのブロック図である。
【図8】本発明のデシメ−ションフィルタ回路を用いた
エコーキャンセラ型伝送装置の一例システムブロック図
である。
エコーキャンセラ型伝送装置の一例システムブロック図
である。
【図9】従来用いられていたデシメ−ションフィルタの
一例ブロック図である。
一例ブロック図である。
1 A/D変換回路 2 フィルタ演算部 3−1 補正回路 3−2 補正回路 4 スイッチ回路 5−1 加算器 5−2 加算器 6 ラッチ回路 7−1 制御回路 7−2 制御回路 8 第1フィルタ演算部 9 第2フィルタ演算部 13 セレクタ 14−1 遅延回路 14−2遅延回路 14−3 遅延回路 14−4 遅延回路 14−5 遅延回路 15−1 アンド回路 15−2 アンド回路 18 ラッチ回路 21−1 積分回路 21−2 積分回路 φos サンプリングクロック RS1 リセット信号 RS2 リセット信号 L1CLK クロック L2CLK クロック L3CLK クロック Lead 位相進み信号 Lag 位相遅れ信号 26 エコ−キャンセラ回路 27 ジッタコンペンセ−タ 28 A/D変換回路 29 デシメーションフィルタ 30 DPLL 32 波形等化フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−95008(JP,A) 特開 平2−140009(JP,A) 特開 平2−33214(JP,A) 特開 平3−117035(JP,A) 特開 平4−151909(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/04 H03H 17/02
Claims (5)
- 【請求項1】 入力ディジタル信号を積分位相に従って
積分することにより、前記入力ディジタル信号の移動平
均を演算してフィルタ出力を生成する移動平均フィルタ
であって、 前記入力ディジタル信号を所定の積分位相状態で演算す
ることにより演算結果を生成するフィルタ演算部と、 前記演算結果を受け、前記所定の積分位相状態に対して
積分位相を進め或は遅らせたときの演算結果と積分位相
を変化させないときの演算結果との差分を演算する補正
回路と、 外部から与えられる位相変化情報に従って前記フィルタ
演算部の出力と前記補正回路から出力される差分とを選
択的に加算する加算手段と、を含んで成るものである移
動平均フィルタ。 - 【請求項2】 入力ディジタル信号を積分位相に従って
積分することにより、前記入力ディジタル信号の移動平
均を演算してフィルタ出力を生成する移動平均フィルタ
であって、 前記入力ディジタル信号を所定の積分位相状態で演算す
ることにより演算結果を生成するフィルタ演算部と、 前記演算結果を受け、前記所定の積分位相状態に対して
積分位相を進め或は遅らせたときの演算結果と積分位相
を変化させないときの演算結果との差分に応ずる補正情
報を前記フィルタ演算部の所定ノードから所定のタイミ
ングで取得し、取得した補正情報を前記フィルタ演算部
の他の所定ノードに供給する補正回路と、 外部から与えられる位相変化情報を受け、これによって
指示される位相遅れ状態と位相進み状態のそれぞれに対
応して、前記補正回路が前記補正情報を取得する前記所
定のタイミングを決定するタイミング信号を生成する制
御回路と、を含んで成るものである移動平均フィルタ。 - 【請求項3】 前記補正回路は前記タイミング信号に従
って前記フィルタ演算部からの前記処理結果をラッチす
るラッチ回路である請求項2記載の移動平均フィルタ。 - 【請求項4】 入力アナログ信号を所定のサンプリング
クロックに従ってサンプリングし、これをディジタル信
号に変換して出力するオ−バ−サンプリング型A/D変
換回路と、 前記オーバーサンプリング型A/D変換回路の出力を入
力ディジタル信号とする請求項1乃至3の何れか1項記
載の移動平均フィルタと、 前記サンプリングクロックを前記移動平均フィルタのフ
ィルタ出力に位相同期化すると共に、前記移動平均フィ
ルタのフィルタ出力に基づいて前記移動平均フィルタに
供給すべき前記位相変化情報を生成するディジタル・フ
ェーズ・ロックド・ループ回路と、を含んで成るもので
あるA/D変換器。 - 【請求項5】 前記A/D変換器は、統合ディジタル通
信網の加入者線伝送装置に含まれて成るものである請求
項4記載のA/D変換器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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