JP3088377B2 - 伝送路位相変動吸収回路および方法 - Google Patents

伝送路位相変動吸収回路および方法

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JP3088377B2
JP3088377B2 JP10105180A JP10518098A JP3088377B2 JP 3088377 B2 JP3088377 B2 JP 3088377B2 JP 10105180 A JP10105180 A JP 10105180A JP 10518098 A JP10518098 A JP 10518098A JP 3088377 B2 JP3088377 B2 JP 3088377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期デジタル伝送
方式において、受信装置側で装置内システムクロックに
ビット位相同期をとる際に、伝送路位相変動吸収のため
のクロック置換を、デジタル位相比較により行う伝送路
位相変動吸収回路に関する。
【0002】
【従来の技術】同期デジタル伝送方式によって、デジタ
ルデータの伝送を行ったとき、その受信端では、伝送経
路の違いにより伝送遅延時間が異なるため、伝送されて
きたデータと受信装置内クロックとの位相が、一定に定
まらない場合がある。また、伝送路特性の時間変動によ
り、伝送遅延時間が変動し、位相ゆらぎが発生すること
もある。
【0003】このような原因により、伝送中に位相が変
動した信号が受信される場合、一般に、受信端で、ビッ
ト位相同期をとる必要があった。従来、デジタル処理に
よりビット位相同期をとる方法としては、特開平5−1
45510のようなエラスティックストア(ES)方式
や、特開平5−55909のようなクロック位相方式が
あった。
【0004】エラスティックストア方式を用いた特開平
5−145510の基本構成を図2に示す。これは、伝
送路位相変動の吸収をスタッフ処理により行う回路にお
いて、エラスティックストア1bの書き込みアドレス4
1と、読み出しアドレス43とのアドレス差を、高い信
頼性で監視するものである。伝送路クロック42あるい
は装置内クロック44のいずれかのクロックの1周期内
の複数の位相位置で、伝送路クロック42に同期した書
き込みアドレス41と装置内クロック44に同期した読
み出しアドレス43とのアドレス差を求め、各アドレス
差を比較してそれらが一致しかつそのアドレス差が所定
値となったときにスタッフ処理を行う。
【0005】また、クロック位相方式を用いた特開平5
−55909の基本構成を図3に示す。位相比較器11
でデータ信号の位相と再生クロック信号の位相を比較
し、位相誤差信号を出力する。位相誤差蓄積カウンタ1
2は、位相誤差信号より分周オフセット値選択信号を出
力する。分周オフセット回路13は分周オフセット値選
択信号より分周オフセット値を決定する。分周カウンタ
14は分周オフセット値を初期値としてロードし、マス
タークロックを分周し再生クロック信号を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エラスティックストア
方式には、データを蓄積するための大容量のメモリが必
要で、かつメモリの書き込みと読み出しのタイミングが
難しく、回路が複雑であるという問題があった。また、
クロック位相方式には、位相誤差をカウントし、分周カ
ウンタのオフセットを設定する必要があるという問題が
あった。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、簡単な構成により、しかもオフセット設
定のような格別の処理を行うことなく、ビット位相の同
期を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、伝送路位相変動を含む伝送路クロックに同期して伝
送される伝送路信号を受信し、この伝送路信号の位相を
受信装置内の装置内クロックの位相に同期させる際に、
伝送路クロックを装置内クロックに置換する伝送路位相
変動吸収回路において、前記伝送路信号を、前記伝送路
クロックに同期して順次遷移するnビット(nは2以上
の整数)のパラレルデータに変換して出力するシリアル
/パラレル変換手段と、前記伝送路クロックと、前記装
置内クロックとの位相を比較し、これらの位相差が規定
の範囲からはずれた場合に、位相比較信号を出力する位
相比較器と、この位相比較器からの位相比較信号の入力
を条件として、シフト信号を出力する制御手段と、この
制御手段からのシフト信号の入力を条件として、前記装
置内クロックの位相をシフトし、これを再生クロックと
して出力するシフト手段と、前記シリアル/パラレル変
換手段が出力するパラレルデータを、前記シフト手段か
ら供給された再生クロックに同期して順次遷移するパラ
レルデータに変換して出力する出力回路とをもち、前記
シリアル/パラレル変換手段が出力するnビットのパラ
レルデータを構成する各ビットは、前記伝送路クロック
のnクロック毎に遷移し、遷移点の位相が各ビット毎に
異なることを特徴とする伝送路位相変動吸収回路であ
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記伝送路信号
の伝送路クロックをn通りの相互に異なる位相で分周
、nビットの伝送路分周クロックとする、伝送路クロ
ック分周手段と、装置内クロックを分周して装置内分周
クロックとする、装置内クロック分周手段とをもち、前
記シリアル/パラレル変換手段は、前記伝送路信号を、
前記nビットの伝送路分周クロックの各ビットに同期し
て遷移するnビットのパラレルデータに変換して出力
し、前記位相比較器は、前記伝送路分周クロックと装置
内分周クロックとの位相を比較し、前記シフト手段は、
前記装置内分周クロックの位相をシフトすることを特徴
とする請求項1に記載の伝送路位相変動吸収回路であ
る。
【0010】
【0011】請求項に記載の発明は前記出力回路は
フリップフロップ回路であることを特徴とする請求項1
または2に記載の伝送路位相変動吸収回路である。
【0012】請求項4に記載の発明は、伝送路位相変動
を含む伝送路クロックに同期して伝送される伝送路信号
を受信し、この伝送路信号の位相を受信装置内の装置内
クロックの位相に同期させる際に、伝送路クロックを装
置内クロックに置換する伝送路位相変動吸収方法におい
て、シリアル/パラレル変換手段は、前記伝送路信号
を、前記伝送路クロックに同期して順次遷移するnビッ
ト(nは2以上の整数)のパラレルデータに変換して出
力し、位相比較器は、前記伝送路クロックと、前記装置
内クロックとの位相を比較し、これらの位相差が規定の
範囲からはずれた場合に、位相比較信号を出力し、制御
手段は、前記位相比較信号の入力を条件として、シフト
信号を出力し、シフト手段は、前記シフト信号の入力を
条件として、前記装置内クロックの位相をシフトし、こ
れを再生クロックとして出力し、出力回路は、前記パラ
レルデータを、前記再生クロックに同期して順次遷移す
るパラレルデータに変換して出力し、前記シリアル/パ
ラレル変換手段が出力するnビットのパラレルデータを
構成する各ビットは、前記伝送路クロックのnクロック
毎に遷移し、遷移点の位相が各ビット毎に異なることを
特徴とする伝送路位相変動吸収方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の構成を、図
1のブロック図を用いて説明する。伝送路分周回路2
は、伝送路クロックCKaの入力を受けて、3相の伝送路
分周クロックCKa1、CKa2、CKa3を出力する。シリアル/
パラレル変換回路1は、3相の伝送路分周クロックCKa
1、CKa2、CKa3およびシリアルデータである伝送路信号D
Sの入力を受けて、3bitのパラレルデータD1、D2、D
3を出力する。これらのパラレルデータD1、D2、D3は、
フリップフロップ回路3に入力される。
【0014】一方、装置内分周回路5は、装置内クロッ
クCKbの入力を受けて、3相の装置内分周クロックCKb
1、CKb2、CKb3を出力する。この装置内分周クロックCKb
1、CKb2、CKb3と、前記伝送路分周クロックCKa1、CKa
2、CKa3、および前記装置内クロックCKbは、デジタル位
相比較回路4に入力される。
【0015】デジタル位相比較回路4は、3つの共通な
構成の回路ブロック17、18、19から構成されてい
る。そして、回路ブロック17は、前記伝送路分周クロ
ックCKa1および装置内分周クロックCKb1を入力し、再生
クロックCKc1を出力する。回路ブロック18は、前記伝
送路分周クロックCKa2および装置内分周クロックCKb2を
入力し、再生クロックCKc2を出力する。回路ブロック1
9は、前記伝送路分周クロックCKa3および装置内分周ク
ロックCKb3を入力し、再生クロックCKc3を出力する。こ
れら3つの回路ブロック17、18、19の内部構成は
共通であるので、以下の回路ブロック内の構成の説明で
は、回路ブロック17についてのみ説明する。
【0016】回路ブロック17は、位相比較器6、制御
部7、およびシフトレジスタ部8で構成されている。前
記装置内クロックCKbは、シフトレジスタ部8に入力さ
れる。前記装置内分周クロックCKb1は、制御部7および
シフトレジスタ部8に入力される。前記伝送路分周クロ
ックCKa1は、位相比較器6に入力される。位相比較器6
の出力である位相比較信号CM1は、制御部7に入力され
る。制御部7の出力であるシフト信号SEL1、SEL
2は、シフトレジスタ部8に入力される。シフトレジス
タ部8の出力である再生クロックCKc1は、前記位相比較
器6に入力されると共に、回路ブロック17の出力とな
っている。
【0017】この再生クロックCKc1を含む、各回路ブロ
ック17、18、19の出力である再生クロックCKc1、
CKc2、CKc3は、デジタル位相比較回路4の出力となって
いて、これらの出力は、フリップフロップ回路3に入力
される。フリップフロップ回路3は、これらの再生クロ
ックCKc1、CKc2、CKc3および前記パラレルデータD1、D
2、D3を入力し、出力データDc1、Dc2、Dc3を出力する。
【0018】次に、回路ブロック17を構成する位相比
較器6、制御部7、およびシフトレジスタ部8の、さら
に詳しい構成を、図4の回路図を用いて説明する。位相
比較器6には、前記伝送路分周クロックCKa1と前記再生
クロックCKc1が入力され、この出力である位相比較信号
CM1は、制御部7に入力される。
【0019】制御部7は、モノマルチバイブレータ1
0、SRラッチ17、ANDゲート18、4分周回路1
9、3進カウンタ20で構成されている。制御部7の入
力である位相比較信号CM1は、モノマルチバイブレータ
10のD入力に入力される。モノマルチバイブレータ1
0のQ出力およびQB出力は、それぞれSRラッチ17
のS入力およびR入力に入力される。SRラッチ17の
Q出力であるSRラッチ出力CNT1、および前記装置内分
周クロックCKb1は、ANDゲート18に入力される。A
NDゲート18の出力は、4分周回路19に入力され
る。4分周回路19の出力QBOは、3進カウンタ20に
入力される。3進カウンタ20の2bitの出力である
シフト信号SEL1およびSEL2は、制御部7の出力
となっていて、どちらもシフトレジスタ部8に入力され
る。
【0020】シフトレジスタ部8は、シフトレジスタ1
5とセレクタ16で構成されている。シフトレジスタ部
8に入力された装置内分周クロックCKb1および装置内ク
ロックCKbは、シフトレジスタ15に入力される。シフ
トレジスタ15の3相の出力A、B、Cは、それぞれ、
セレクタ16のA、B、C入力に入力される。セレクタ
16のSEL1およびSEL2入力には、前記制御部7
の2bitの出力であるシフト信号SEL1およびSE
L2がそれぞれ入力される。セレクタ16のDO出力
は、シフトレジスタ部8の出力となっていて、再生クロ
ックCKc1を出力する。再生クロックCKc1は、前記位相比
較器6に入力されると共に、回路ブロック17の出力と
なっている。
【0021】次に、本実施構成の動作を、図5のタイミ
ングチャートおよび図1のブロック図を用いて説明す
る。シリアルデータである伝送路信号DSは、伝送路クロ
ックCKaの立ち上がりに同期して、伝送路を送信されて
きて、受信端に到達し、この受信端の受信装置で受信さ
れる。この伝送路クロックCKaは、伝送路の各種要因に
よって、受信装置内の装置内クロックCKbとの位相差が
変動することがある。
【0022】伝送路分周回路2は、この伝送路クロック
CKaを入力し、この入力を分周して、3相の、それぞれ
位相の異なる伝送路分周クロックCKa1、CKa2、CKa3を出
力する。これらの伝送路分周クロックCKa1、CKa2、CKa3
は、前記シリアル/パラレル変換回路1に入力される。
シリアル/パラレル変換回路1は、前記伝送路信号DSを
入力し、伝送路分周クロックCKa1、CKa2、CKa3に同期し
た、3bitのパラレルデータD1、D2、D3に変換し、出
力する。
【0023】一方、装置内分周回路5は、前記伝送路ク
ロックCKaと同じ周波数である装置内クロックCKbを入力
し、この入力を分周して、3相の、それぞれ位相の異な
る装置内分周クロックCKb1、CKb2、CKb3を出力する。こ
れらの装置内分周クロックCKb1、CKb2、CKb3は、デジタ
ル位相比較回路4に入力される。
【0024】デジタル位相比較回路4は、3つの共通な
回路ブロック17、18、19で構成されていて、前記
装置内分周クロックCKb1は、回路ブロック17に入力さ
れ、装置内分周クロックCKb2は、回路ブロック18に入
力され、装置内分周クロックCKb3は、回路ブロック19
に入力される。回路ブロック17、18、19の動作も
共通なので、回路ブロック17の動作についてのみ説明
する。
【0025】回路ブロック17は、位相比較器6、制御
部7、シフトレジスタ部8で構成されているが、位相比
較器6は、伝送路分周クロックCKa1および再生クロック
CKc1を入力し、これらの位相差が、定められた望ましい
範囲から外れた場合、制御部7に位相比較信号CM1を出
力する。すると、この制御部7は、シフトレジスタ部8
に、このシフトレジスタ部8の出力である再生クロック
CKc1の位相をシフトする為のシフト信号SEL1、SE
L2を出力する。シフトレジスタ部8は、このシフト信
号SEL1、SEL2を入力すると、出力である再生ク
ロックCKc1の、装置内分周クロックCKb1に対する位相を
シフトする。この再生クロックCKc1は、前記回路ブロッ
ク17の出力となっていると共に、前記位相比較器6に
入力され、伝送路分周クロックCKa1との位相が比較され
る。そして、これらの再生クロックCKc1と伝送路分周ク
ロックCKa1との位相差が、定められた望ましい範囲に入
るまで前記再生クロックCKc1の位相がシフトされる。
【0026】これらの再生クロックCKc1と伝送路分周ク
ロックCKa1との位相差が、定められた望ましい範囲に入
れば、位相比較器6は、制御部7に対して、位相比較信
号CM1を出力するのを中止する。すると、制御部7は、
シフトレジスタ部8に、シフト信号SEL1、SEL2
を出力するのを中止する。すると、シフトレジスタ部8
は、このシフトレジスタ部8の出力である再生クロック
CKc1の位相をシフトする動作を中止し、再生クロックCK
c1は、望ましい位相に固定される。そして、この状態
は、前記伝送路クロックCKaの位相が変動し、前記再生
クロックCKc1と伝送路分周クロックCKa1との位相差が、
望ましい範囲から外れるまで保持される。
【0027】同様の動作が、回路ブロック18、19で
も行われる。そして、これらの動作により、再生クロッ
クCKc1、CKc2、CKc3の位相は、連続的に調整され続け、
望ましい位相へとシフトされ続ける。
【0028】回路ブロック17、18、19から出力さ
れる、望ましい位相に調整された再生クロックCKc1、CK
c2、CKc3は、デジタル位相比較回路4の出力となり、フ
リップフロップ回路3に入力される。フリップフロップ
回路3には、さらに3bitのパラレルデータD1、D2、
D3が入力される。そして、パラレルデータD1を、前記再
生クロックCKc1を用いて、このクロックで切り替わる出
力データDc1に変換する。同様に、パラレルデータD2に
対しては再生クロックCKc2を用いて、パラレルデータD3
に対しては再生クロックCKc3を用いて変換し、出力デー
タDc2およびDc3を得る。
【0029】装置内分周クロックCKb1、CKb2、CKb3は装
置内クロックCKbを分周して作られる。そして、再生ク
ロックCKc1、CKc2、CKc3は、これらの装置内分周クロッ
クCKb1、CKb2、CKb3および装置内クロックCKbから作ら
れるので、装置内クロックCKbに同期する。従って、こ
れらの再生クロックCKc1、CKc2、CKc3で切り替わる出力
データDc1、Dc2、Dc3もまた、装置内クロックCKbに同期
した信号となる。
【0030】次に、図4の回路ブロック17の詳細な回
路図、および図5、図6のタイミングチャートを用い
て、回路ブロック17の動作を詳細に説明する。図5に
おいて、伝送路分周クロックCKa1と再生クロックCKc1の
位相が接近しており、望ましくない。このとき、回路ブ
ロック17は、再生クロックCKc1の位相をシフトする動
作を行う。
【0031】図4に示す位相比較器6は、伝送路分周ク
ロックCKa1と再生クロックCKc1の論理積である位相比較
信号CM1を出力する。図5に示すように、伝送路分周ク
ロックCKa1と再生クロックCKc1の位相が接近しており、
これらのパルス列が重なり合うので、出力からは、この
重なり合う部分がパルス列として出力される。
【0032】パルス列である位相比較信号CM1は、モノ
マルチバイブレータ10のD入力に入力される。する
と、モノマルチバイブレータ10の出力は、Q=1、Q
B=0となる。これらの出力は、SRラッチ17のSお
よびR入力に入力され、SRラッチ17のQ出力である
SRラッチ出力CNT1は、”1”となる。このSRラッチ
出力CNT1は、ANDゲート18に入力される。ANDゲ
ート18は、このSRラッチ出力CNT1とともに、装置内
分周クロックCKb1を入力し、これらの論理積を出力す
る。SRラッチ出力CNT1は”1”一定なので、このAN
Dゲート18は開き、このゲート18の出力には、一方
の入力である装置内分周クロックCKb1と同じ波形が現れ
る。この波形は、4分周回路19に入力され、この4分
周回路19は、入力を4分周した出力QBOを出力する。
そして、この出力QBOは、3進カウンタ20に入力さ
れ、3進カウンタ20は、2bitの出力であるシフト
信号SEL1、SEL2を出力する。図6に示すよう
に、出力の組み合わせ(SEL1,SEL2)は、R>
(0,0)、(1,0)、(0,1)のように変化す
る。
【0033】これらのシフト信号SEL1、SEL2
は、それぞれセレクタ16のSEL1入力およびSEL
2入力に入力される。セレクタ16は、これらのSEL
1、SEL2により、A、B、C入力のうち、どの入力
を選択するかを決定する。(SEL1,SEL2)=
(0,0)のときA入力が選択され、(SEL1,SE
L2)=(0,1)のときB入力が選択され、(SEL
1,SEL2)=(1,0)のときC入力が選択され
る。図6のt0では、(SEL1,SEL2)=(0,
0)なので、A入力が選択されている。
【0034】シフトレジスタ部8に入力された装置内分
周クロックCKb1および装置内クロックCKbは、シフトレ
ジスタ15に入力される。シフトレジスタ15の3bi
tの出力A、B、Cは、図6に示すように、装置内分周
クロックCKb1の位相をずらせた3相の出力となる。これ
らの出力が、セレクタ16のA、B、C入力に入力され
る。一方、セレクタ16のSEL1およびSEL2入力
の状態は、図6のt0においては、(SEL1,SEL
2)=(0,0)なので、A入力が選択され、DO出力
より、選択されたA入力が出力され、この出力は、再生
クロックCKc1となる。
【0035】この再生クロックCKc1は、回路ブロック1
7の出力となっていて、前記フリップフロップ回路3に
入力されると共に、前記位相比較器6に入力される。す
ると、この位相比較器6からは、相変わらずパルス列が
出力され続ける。すると、このパルス列は、前記モノマ
ルチバイブレータ10に入力し、このモノマルチバイブ
レータ10の出力は、Q=1,QB=0の状態を保つ。
これらの出力は、SRラッチ17のSおよびR入力に入
力される。すると、SRラッチ17の出力CNT1は、”
1”のままを保つ。すると、ANDゲート18は開いた
ままの状態を保ち、もう一方の入力である装置内分周ク
ロックCKb1がこのゲート18を通過し、4分周回路19
に送られ続ける。すると、4分周回路19は分周を続
け、3進カウンタ20はカウントを続ける。すると、こ
の3進カウンタ20の出力SEL1、SEL2は、図6
のt1で変化し、(SEL1,SEL2)=(1,0)と
なり、これを受けたセレクタ16は、C入力選択に変化
する。
【0036】セレクタ16がC入力選択となると、この
セレクタ16の出力である再生クロックCKc1は、位相が
2/3波長遅れる。すると、今度は位相が遅れすぎ、ま
た伝送路分周クロックCKa1と再生クロックCKc1の位相が
近づき、これらのパルス列が重なり、この重なりの部分
が位相比較信号CM1として位相比較器6から出力され
る。すると、この位相比較器6からは、相変わらずパル
ス列が出力され続ける。すると、このパルス列は、前記
モノマルチバイブレータ10に入力し、この10の出力
は、Q=1,QB=0の状態を保ち、これらの出力は、
SRラッチ17のSおよびR入力に入力される。する
と、SRラッチ17の出力CNT1は、”1”のままを保
つ。すると、ANDゲート18は開いたままの状態を保
ち、もう一方の入力である装置内分周クロックCKb1がこ
のゲート18を通過し、出力される。
【0037】この出力を入力した4分周回路19は分周
を続け、3進カウンタ20もカウントを続け、その結
果、シフト信号SEL1およびSEL2は図6のt2で
(SEL1,SEL2)=(0,1)に変化し、セレク
タ16は、B入力選択に変わる。B入力は、装置内分周
クロックCKb1の位相を1/3波長遅らせたものなので、
今度は、再生クロックCKc1と伝送路分周クロックCKa1と
の位相差が1/2波長となり、位相比較器6で、再生ク
ロックCKc1と、伝送路分周クロックCKa1の論理積をとっ
ても、両者のパルス列が重ならないので、出力である位
相比較信号CM1は、パルス列ではなく、”0”一定にな
る。
【0038】すると、モノマルチバイブレータ10の出
力が、Q=0、QB=1に変わり、これがSRラッチ1
7のS入力およびR入力に入力され、このSRラッチ1
7はリセットされ、このSRラッチの出力CNT1は、”
0”となる。すると、このCNT1を入力するANDゲート
18は閉じ、このANDゲート18の出力は、”0”一
定になる。すると、この後段の回路である4分周回路1
9での分周および3進カウンタ20でのカウントが止め
られ、この3進カウンタ20の出力であるシフト信号S
EL1、SEL2の変化が止められる。すると、これら
のシフト信号SEL1、SEL2を入力するセレクタ1
6の入力選択がC入力一定に定まり、このセレクタ16
の出力である再生クロックCKc1の位相が望ましい位相に
確定する。なお、上記の実施形態では、伝送路信号を、
3bitのパラレルデータに変換しているが、これ以外
のbit数に変換する構成とすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、伝送路位相変動を含む伝送路
クロックに同期して伝送される伝送路信号を受信し、こ
の伝送路信号の位相を受信装置内の装置内クロックの位
相に同期させる際に、伝送路クロックを装置内クロック
に置換する伝送路位相変動吸収回路において、前記伝送
路信号を、前記伝送路クロックに同期して順次遷移する
nビット(nは2以上の整数)のパラレルデータに変換
して出力するシリアル/パラレル変換手段と、前記伝送
路クロックと、前記装置内クロックとの位相を比較し、
これらの位相差が規定の範囲からはずれた場合に、位相
比較信号を出力する位相比較器と、この位相比較器から
の位相比較信号の入力を条件として、シフト信号を出力
する制御手段と、この制御手段からのシフト信号の入力
を条件として、前記装置内クロックの位相をシフトし、
これを再生クロックとして出力するシフト手段と、前記
シリアル/パラレル変換手段が出力するパラレルデータ
を、前記シフト手段から供給された再生クロックに同期
して順次遷移するパラレルデータに変換して出力する出
力回路とをもち、前記シリアル/パラレル変換手段が出
力するnビットのパラレルデータを構成する各ビット
は、前記伝送路クロックのnクロック毎に遷移し、遷移
点の位相が各ビット毎に異なることを特徴とする伝送路
位相変動吸収回路なので、簡単な構成により、しかもオ
フセット設定のような格別の処理を行うことなく、ビッ
ト位相の同期を実現することができる。また、パラレル
データに変換することにより、複数のデータを同時に処
理することが可能になり、伝送路信号の位相変動を吸収
する時間的余裕ができ、ビット位相の同期を実現するこ
とができる。
【0040】また、前記伝送路信号の伝送路クロックを
n通りの相互に異なる位相で分周し、nビットの伝送路
分周クロックとする、伝送路クロック分周手段と、装置
内クロックを分周して装置内分周クロックとする、装置
内クロック分周手段とをもち、前記シリアル/パラレル
変換手段は、前記伝送路信号を、前記nビットの伝送路
分周クロックの各ビットに同期して遷移するnビットの
パラレルデータに変換して出力し、前記位相比較器は、
前記伝送路分周クロックと装置内分周クロックとの位相
を比較し、前記シフト手段は、前記装置内分周クロック
の位相をシフトすれば、分周によってクロックの周期が
長くなり、伝送路信号の位相変動を吸収する時間的余裕
ができ、ビット位相の同期を実現することができる。
【0041】
【0042】また、前記出力回路がフリップフロップ回
路であれば、簡単な構成により、しかもオフセット設定
のような格別の処理を行うことなく、ビット位相の同期
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のブロック図。
【図2】 エラスティックストア方式を用いた従来例の
構成図。
【図3】 クロック位相比較方式を用いた従来例の構成
図。
【図4】 回路ブロック17の詳細な回路図。
【図5】 タイミングチャート。
【図6】 タイミングチャート。
【符号の説明】
1 シリアル/パラレル変換回路 2 伝送路分周
回路 3 フリップフロップ回路(出力回路) 4 デジタル位相比較回路 5 装置内分周
回路 6 位相比較器 7 制御部(制
御手段) 8 シフトレジスタ部(シフト手段) 10 モノマルチバイブレータ 11 位相比較器 12 位相誤差
蓄積カウンタ 13 分周オフセット回路 14 分周カウ
ンタ 15 シフトレジスタ 16 セレクタ 17 SRラッチ 18 ANDゲ
ート 19 4分周回路 20 3進カウ
ンタ 1b エラスティックストア 41 書き込み
アドレス 42 伝送路クロック 43 読み出し
アドレス 44 装置内クロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−30089(JP,A) 特開 平6−77923(JP,A) 特開 平6−120939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H04L 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路位相変動を含む伝送路クロックに
    同期して伝送される伝送路信号を受信し、この伝送路信
    号の位相を受信装置内の装置内クロックの位相に同期さ
    せる際に、伝送路クロックを装置内クロックに置換する
    伝送路位相変動吸収回路において、 前記伝送路信号を、前記伝送路クロックに同期して順次
    遷移するnビット(nは2以上の整数)のパラレルデー
    タに変換して出力するシリアル/パラレル変換手段と、 前記伝送路クロックと、前記装置内クロックとの位相を
    比較し、これらの位相差が規定の範囲からはずれた場合
    に、位相比較信号を出力する位相比較器と、 この位相比較器からの位相比較信号の入力を条件とし
    て、シフト信号を出力する制御手段と、 この制御手段からのシフト信号の入力を条件として、前
    記装置内クロックの位相をシフトし、これを再生クロッ
    クとして出力するシフト手段と、 前記シリアル/パラレル変換手段が出力するパラレルデ
    ータを、前記シフト手段から供給された再生クロックに
    同期して順次遷移するパラレルデータに変換して出力す
    る出力回路とをもち、 前記シリアル/パラレル変換手段が出力するnビットの
    パラレルデータを構成する各ビットは、前記伝送路クロ
    ックのnクロック毎に遷移し、遷移点の位相が各ビット
    毎に異なる ことを特徴とする伝送路位相変動吸収回路。
  2. 【請求項2】 前記伝送路信号の伝送路クロックをn通
    りの相互に異なる位相で分周し、nビットの伝送路分周
    クロックとする、伝送路クロック分周手段と、 装置内クロックを分周して装置内分周クロックとする、
    装置内クロック分周手段とをもち、 前記シリアル/パラレル変換手段は、前記伝送路信号
    を、前記nビットの伝送路分周クロックの各ビットに同
    期して遷移するnビットのパラレルデータに変換して出
    力し、 前記位相比較器は、前記伝送路分周クロックと装置内分
    周クロックとの位相を比較し、 前記シフト手段は、前記装置内分周クロックの位相をシ
    フトすることを特徴とする請求項1に記載の伝送路位相
    変動吸収回路。
  3. 【請求項3】 前記出力回路はフリップフロップ回路で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の伝送路
    位相変動吸収回路。
  4. 【請求項4】 伝送路位相変動を含む伝送路クロックに
    同期して伝送される伝送路信号を受信し、この伝送路信
    号の位相を受信装置内の装置内クロックの位相に同期さ
    せる際に、伝送路クロックを装置内クロックに置換する
    伝送路位相変動吸収方法において、 シリアル/パラレル変換手段は、前記伝送路信号を、前
    記伝送路クロックに同期して順次遷移するnビット(n
    は2以上の整数)のパラレルデータに変換して出力し、 位相比較器は、前記伝送路クロックと、前記装置内クロ
    ックとの位相を比較し、これらの位相差が規定の範囲か
    らはずれた場合に、位相比較信号を出力し、 制御手段は、前記位相比較信号の入力を条件として、シ
    フト信号を出力し、 シフト手段は、前記シフト信号の入力を条件として、前
    記装置内クロックの位相をシフトし、これを再生クロッ
    クとして出力し、 出力回路は、前記パラレルデータを、前記再生クロック
    に同期して順次遷移するパラレルデータに変換して出力
    し、 前記シリアル/パラレル変換手段が出力するnビットの
    パラレルデータを構成する各ビットは、前記伝送路クロ
    ックのnクロック毎に遷移し、遷移点の位相が各ビット
    毎に異なる ことを特徴とする伝送路位相変動吸収方法。
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