JP3086837B2 - 3−アミノピロリジン類の製造方法 - Google Patents
3−アミノピロリジン類の製造方法Info
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Description
し、R1 は水素原子、置換もしくは未置換のアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又は
アシル基を表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、置換
もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
又はアシル基を表わす。〕で表わされる3−アミノピロ
リジン類の製造方法に関する。
わされる3−アミノピロリジン類は医薬、農薬等の原料
として有用な化合物である。例えば、ヨーロッパ特許第
132,845号に記載の如く、1−ベンジル−3−ア
ミノピロリジンは1,8−ナフチリジン抗菌剤の原料と
して用いられる。又、特開昭57−2266号に記載の
如く、1−ベンジル−2−メチル−3−アミノピロリジ
ンの2,3−cis異性体は抗精神病薬の原料として用
いられる。
成する方法については多くの研究があり、例えば、「ジ
ャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Journa
l of Medicinal Chemistry)」11巻(5号),193
4頁(1968)や英国特許第1,392,194号に
は、例えば3−クロロピロリジンを原料として、対応す
るアミノピロリジンを得る方法が記載されている。しか
し原料の3−クロロピロリジンの合成が難しく、又、中
間体としてフタルイミドを経なければならないなど工業
的に有利な方法とは言えない。又、一般的には「ジャー
ナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Journal of
Medicinal Chemistry)」24巻(10号),1244頁
(1981)や特開昭55−22699号に示されてい
る如く、ラネーニッケルを触媒として、対応する3−ヒ
ドロキシイミノピロリジンを還元する方法が知られてい
る。しかしこの方法では触媒のラネーニッケルを大量に
使用するために発火の危険が大きいことや、収率が低い
ことから工業的に有利な方法とは言えない。又、さらに
例えば、1−ベンジル−2−メチル−3−ヒドロキシイ
ミノピロリジンからは対応する3−アミノピロリジンの
2,3−cis異性体とtrans異性体が等量混合物
としてのみ得られ、試みたあらゆる条件下でcis異性
体の選択性は認知できなかった。
5位の置換基がcis配置である異性体を得るには、対
応する3−ヒドロキシイミノピロリジンから、通常の水
素還元反応で得られるcis体とtrans体の混合物
を適当な方法、例えばカルボン酸塩にして分割する以外
に適当な方法が見当たらない。一方限られた置換基の化
合物については立体選択的に合成する方法が知られてい
る。すなわち、「ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(Journal of Medicinal Chemistry)」24巻
(10号),1244頁(1981)に、1−ベンジル
−2−メチル−3−アミノピロリジンの2,3−cis
体とtrans体の混合物からフマル酸の塩としてci
s体を分割する方法が記載されているが、収率が低く、
実用上問題点が多い。このような分画方法を適用する場
合には、混合物中のcis比率の大きさは分画収率に増
幅して影響を及ぼすので、高収率で目的物を得るにはc
is比率を可能な限り高めておくことが重要である。立
体選択的に合成する方法も、例えば「ジャーナル・オブ
・メディシナル・ケミストリー(Journal of Medicinal
Chemistry)」33巻(5号),1344頁(1990)
に、3,4−cis体を選択的に得る方法が記されてい
るが、下記の化学式で示すように反応工程が著しく長く
煩雑であり、前記一般式(II)の置換基R2 の種類が
限られ、汎用性に乏しい。さらに中間体にアジド基を有
する化合物を経るなど、安全上からも工業的合成法とし
て応用するには困難が伴うと考えられる。
れている3−アミノピロリジン類の製造方法には、多く
の問題が有り工業的方法として満足出来るものではな
い。
較して、簡便かつ温和な条件で高品質の3−アミノピロ
リジン類を高収率で製造する経済的な方法を提供するこ
とにある。
それぞれ2位、4位又は5位の置換基がcis配置であ
る異性体を、高選択的に合成する方法を提供することに
ある。
を解決するべく、3−アミノピロリジン類の合成反応に
ついて鋭意研究を続けた結果、還元触媒として金属ボラ
イド、還元剤として例えばソジウムボロハイドライドを
使用することにより、常圧下、温和な条件で高品質の3
−アミノピロリジン類が高収率で得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
れる3−イミノピロリジン誘導体から前記一般式(I
I)で表わされる3−アミノピロリジン誘導体を製造す
るにあたり、前記一般式(III)で表わされる金属ボ
ライドの存在下、還元することを特徴とする3−アミノ
ピロリジン類の製造方法に関するものである。
又は硫黄原子を表わし、R1 は例えば、水素原子、未置
換アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、オクチル基、デシル基、シクロヘ
キシル基など)、置換基を有するアルキル基〔置換基と
しては、例えば、カルボキシル基、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子など)、ヒドロキシル基、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
基など)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノ
キシカルボニル基など)、アルコキシ基(例えば、メト
キシ基、エトキシ基、ベンジルオキシ基、フェネチルオ
キシ基など)、単環式のアリールオキシ基(例えば、フ
ェノキシ基、p−トリルオキシ基など)、アシルオキシ
基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ
基、カプリルオキシ基など)、カルバモイル基(例え
ば、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル
基、モルホリノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基
など)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル
基、N,N−ジメチルスルファモイル基、モルホリノス
ルファモイル基など)、アシルアミノ基(例えば、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミ
ノ基、メシルアミノ基など)、スルホンアミド基(例え
ば、エチルスルホンアミド基、p−トルエンスルホンア
ミド基など)を挙げることが出来る〕、アルケニル基
(例えば、アリル基、3−ブテニル基など)、アラルキ
ル基(例えば、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、1−ナフチルメチル基など)、ア
リール基(例えば、フェニル基、4−メチルフェニル基
など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基など)、アリールオキシカルボニル基(例え
ばフェノキシカルボニル基など)、アシル基(例えば、
アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、p−トル
エンスルホニル基など)が挙げられるが、これに限定さ
れるものではない。
(例えば、フッ素原子、塩素原子など)、置換もしくは
未置換のアルキル基(R1 として示した置換基と同じも
のを挙げることが出来る)、アルケニル基(例えば、ア
リル基、3−ブテニル基など)、アラルキル基(例え
ば、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベ
ンジル基、1−ナフチルメチル基など)、アリール基
(例えば、フェニル基、4−メチルフェニル基など)、
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、ベン
ジルオキシ基、フェネチルオキシ基など)、アリールオ
キシ基(例えば、フェノキシ基など)、アルコキシカル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基など)、アリ
ールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル
基など)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ
基、プロピオニルオキシ基、カプリルオキシ基など)、
アシル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ベン
ゾイル基、p−トルエンスルホニル基など)、ヒドロキ
シル基又はカルボキシル基が挙げられるが、これに限定
されるものではない。
ルキル基(R1 として示した置換基と同じものを挙げる
ことが出来る)、アルケニル基(例えば、アリル基、3
−ブテニル基など)、アラルキル基(例えば、ベンジル
基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、1
−ナフチルメチル基など)、アシル基(例えば、アセチ
ル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、p−トルエンス
ルホニル基など)が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。
で表わされる3−イミノピロリジン類は、例えば「ジャ
ーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Journal o
f Medicinal Chemistry)」24巻(10号),1244
頁(1981)に記載の方法、又はこの方法に準じて容
易に合成することが出来る。
ピロリジン類を還元して3−アミノピロリジン類を得る
のに、触媒として金属ボライドを用いる。金属として
は、ニッケル、コバルトを単独又は組み合わせて使用す
る。金属ボライドは、例えば「インダストリアル・アン
ド・エンジニアリング・ケミストリー(Industr
ial and Engineering Chemi
stry)」44巻 1006頁(1952)に示され
ている方法や、「ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(Journal of Organic
Chemistry)35巻(6号),1900頁(1
970)に示されている方法で容易に調製することが出
来る。金属ボライドの使用量は、前記一般式(I)で表
わされる3−イミノピロリジン誘導体に対して0.01
〜50モルパーセントの範囲にあるが1〜20モルパー
セントの範囲が特に好ましい。
ド、リチウムボロハイドライド、ポタシウムボロハイド
ライド等が例示でき、単独又は組み合わせて使用する。
還元剤の使用量は当量以上なら特に制約はないが、3当
量以下が好ましい。
ノール、イソプロパノール、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム又はこれらの
混合溶媒を用いることが出来る。溶媒の使用量は、使用
する3−イミノピロリジン類の溶媒に対する溶解度によ
り異なり、特に制約はないが、約2〜20倍容量を例示
することができる。
°〜120°Cで進行するが、−30°〜80°Cで行
うことが好ましい。反応終了後、反応液を例えば室温近
くまで冷却し、析出した無機物を除去後、濃縮し粗製の
目的物を得ることができる。又、例えば、酢酸エチル、
トルエン、クロロホルム、ヘキサン、エーテル等の有機
溶媒で反応物を抽出後、濃縮し粗製の目的物を得ること
ができる。次に必要に応じて、蒸留又は再結晶する事に
より、高品質な前記一般式(II)で表わされる3−ア
ミノピロリジン類を得ることが出来る。
に詳しく説明するが、これに限定されることはない。 (参考例−1)塩酸ヒドロキシルアミン25.7gを水
50ml、メタノール80mlに溶解する。1−ベンジ
ル−2−メチル−3−ピロリジノン35g(0.185
モル)をメタノール20mlに希釈し、約30℃で滴下
する。炭酸カリウム25.8gを加え20〜30℃で3
0分反応させてから、水300mlを徐々に滴下する。
晶析した結晶を濾別、水洗して1−ベンジル−2−メチ
ル−3−ヒドロキシイミノピロリジン35.0gを得
た。(収率92.6%)mp.97〜99℃ NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.3(3H,
d),2.2(1H,q),2.6(2H,t),3.
0(2H,t),3.7(2H,d),7.3(5H,
m),8.7(1H,s) (参考例−2)1−ベンジル−2−メチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン20.4g(0.10モル)、ラ
ネーニッケル5g、メタノール100mlを200ml
オートクレーブに仕込み、水素圧を20kg/cm2 に
して、40〜50℃で1時間反応する。触媒を濾別後、
濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2−メチル−3−アミ
ノピロリジン9.8gを得た。(収率52.0%) bp.120℃/0.4mmHg NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.1(3H,
d),1.4(2H,s),1.5(1H,m),2.
0(2H,m),2.3(1H,m),2.8(1H,
m),3.1(1H,d),3.2(1H,m),3.
9(1H,d),7.3(5H,s) G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 50% trans異性体 50% (実施例−1)1−ベンジル−2−メチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン6.3g(0.031モル)、塩
化ニッケル(II)・6水和物0.37gをエタノール
23mlに溶解し、10℃まで冷却する。ソジウムボロ
ハイドライド2.0gを水7mlに溶解したものを、1
0〜20℃で滴下し、室温で1時間反応する。析出した
無機物を濾別後、濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2−
メチル−3−アミノピロリジン5.2gを得た。(収率
88.2%) bp.120℃/0.4mmHg NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.1(3H,
d),1.4(2H,s),1.5(1H,m),2.
0(2H,m),2.3(1H,m),2.8(1H,
m),3.1(1H,d),3.2(1H,m),3.
9(1H,d),7.3(5H,s) G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 88% trans異性体 12% (実施例−2)1−ベンジル−2−メチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン6.3g(0.031モル)、塩
化ニッケル(II)・6水和物0.37gをメタノール
23mlに溶解し、−20℃まで冷却する。ソジウムボ
ロハイドライド2.0gを水7mlに溶解したものを、
−10℃以下で滴下し、そのまま1時間反応する。反応
液に5N−塩酸を加えてpH6とし触媒のニッケルボラ
イドを溶解してから、水20mlを加え、クロロホルム
30mlで抽出した。濃縮後、蒸留して1−ベンジル−
2−メチル−3−アミノピロリジン5.0gを得た。
(収率84.8%)bp.120℃/0.4mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 94% trans異性体 6% (実施例−3)ソジウムボロハイドライド10%水溶液
27mlを塩化ニッケル(II)5%水溶液121ml
に攪拌しながら加える。析出した黒色のニッケルボライ
ドを空気に触れることなく濾別し、エタノール溶液中に
保存する。
シイミノピロリジン6.3g(0.031モル)、上記
の方法で調整したニッケルボライド0.63g、エタノ
ール23mlを仕込む。ソジウムボロハイドライド1.
5gを水5.3mlに溶解したものを、10〜20℃で
滴下し、室温で1時間反応する。析出した無機物を濾別
後、濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2−メチル−3−
アミノピロリジン5.1gを得た。(収率86.5%) bp.120℃/0.4mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 87% trans異性体 13% (実施例−4)1−ベンジル−2−メチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン6.3g(0.031モル)、塩
化コバルト(II)・6水和物0.50gをエタノール
23mlに溶解し、10℃まで冷却する。ソジウムボロ
ハイドライド2.0gを水7mlに溶解したものを、1
0〜20℃で滴下し、室温で1時間反応する。析出した
無機物を濾別後、濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2−
メチル−3−アミノピロリジン4.8gを得た。(収率
81.4%) bp.120℃/0.4mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 86% trans異性体 14% (実施例−5)1−ベンジル−2−メチル−3−メトキ
シイミノピロリジン6.7g(0.031モル)、塩化
ニッケル(II)・6水和物0.37gをエタノール2
3mlに溶解し、10℃に冷却する。ソジウムボロハイ
ドライド2.0gを水7mlに溶解したものを、10〜
20℃で滴下した後、室温で1時間反応する。析出した
無機物を濾別後、濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2−
メチル−3−アミノピロリジン5.1gを得た。(収率
86.5%) bp.120℃/0.4mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 87% trans異性体 13% (実施例−6)1−ベンジル−2−エチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン6.7g(0.031モル)、塩
化ニッケル(II)・6水和物0.37gをエタノール
23mlに溶解し、10℃に冷却する。ソジウムボロハ
イドライド2.0gを水7mlに溶解したものを、10
〜16℃で滴下した後、室温で1時間反応する。析出し
た無機物を濾別後、濃縮、蒸留して、1−ベンジル−2
−エチル−3−アミノピロリジン5.8gを得た。(収
率91.6%) bp.130℃/0.4mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 89% trans異性体 11% (実施例−7)1−n−プロピル−2−メチル−3−ヒ
ドロキシイミノピロリジン0.78g(0.005モ
ル)、塩化ニッケル(II)・6水和物0.089gを
エタノール3mlに溶解し、10℃に冷却する。ソジウ
ムボロハイドライド0.38gを水1.5mlに溶解し
たものを、10〜16℃で滴下した後、40℃で1時間
反応する。析出した無機物を濾別後、濃縮、蒸留して、
1−n−プロピル−2−メチル−3−アミノピロリジン
0.46gを得た。(収率64.7%) bp.90℃/0.2mmHg G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 85% trans異性体 15% (実施例−8)1−ベンジル−5−メチル−3−ヒドロ
キシイミノピロリジン2.1g(0.01モル)、塩化
ニッケル(II)・6水和物0.15gをエタノール8
mlに溶解する。ソジウムボロハイドライド0.8gを
水3mlに溶解したものを、13〜20℃で滴下し1時
間反応する。析出した無機物を濾別後、濃縮、蒸留し
て、1−ベンジル−5−メチル−3−アミノピロリジン
1.6gを得た。(収率84.1%) bp.115℃/0.4mmHg NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.19(3H,
d),1.40(1H,s)1.5〜2.7(6H.
m),3.1(1H,d),4.0(1H,d),7.
3(5H,s) G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 78% trans異性体 22% (実施例−9)3−ヒドロキシイミノ−2−メチルテト
ラヒドロフラン0.58g(0.005モル)、塩化ニ
ッケル(II)・6水和物0.09gをエタノール1.
5mlに溶解する。ソジウムボロハイドライド0.38
gを水1.5mlに溶解したものを10〜14℃で滴下
した後、40℃で1時間反応する。析出した無機物を濾
別後、濃縮、蒸留して3−アミノ−2−メチルテトラヒ
ドロフラン0.21gを得た。(収率41.2%) b.p.50℃/0.5mmHg NMRスペクトル(CDCl3 )δ:1.2(3H,
d),1.5(2H,br.s),1.7(2H,t
d),2.2(2H,dt),3.3〜3.6(1H,
m),3.7〜4.0(2H,m) G.C.(OV−22,3%,2m)cis 異性体 79% trans異性体 21% (実施例−10〜実施例−17)上記実施例−1〜実施
例−9と同様にして以下の化合物を合成した。
し、R1 は水素原子、置換もしくは未置換のアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又は
アシル基を表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、置換
もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
又はアシル基を表し、R3は水素原子、置換もしくは未
置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アシ
ル基を表わす。〕で表わされる3−イミノピロリジン類
を、M2 B〔Mはニッケル又はコバルトを表わす。〕で
表わされる金属ボライドの存在下で常圧下温和な条件で
還元して、上記3−イミノピロリジン類に対応する3−
アミノピロリジン類において、3位のアミノ基とそれぞ
れ2位、4位又は5位の置換基がcis配置である異性
体を高選択的に得ることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 〔式中、ZはN−R1 、酸素原子又は硫黄原子を表わ
し、R1 は水素原子、置換もしくは未置換のアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、又は
アシル基を表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、置換
もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
又はアシル基を表し、R3は水素原子、置換もしくは未
置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アシ
ル基を表わす。〕で表わされる3−イミノピロリジン類
を、 一般式(III) M2 B 〔式中、Mはニッケル又はコバルトを表わす。〕で表わ
される金属ボライドの存在下で還元することを特徴とす
る、 一般式(II) 【化2】 〔式中、Z、R2 は前記一般式(I)と同じ意味であ
る。〕で表わされる3−アミノピロリジン類の製造方
法。 - 【請求項2】 下記一般式(II) 【化3】 〔式中、Z、R2 は前記一般式(I)と同じ意味であ
る。〕で表わされる3−アミノピロリジン類において、
3位のアミノ基とそれぞれ2位、4位又は5位の置換基
がcis配置である異性体を高選択的に得ることを特徴
とする請求項1に記載の製造方法。
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