JP3084266B2 - フリーストップヒンジ - Google Patents

フリーストップヒンジ

Info

Publication number
JP3084266B2
JP3084266B2 JP10037032A JP3703298A JP3084266B2 JP 3084266 B2 JP3084266 B2 JP 3084266B2 JP 10037032 A JP10037032 A JP 10037032A JP 3703298 A JP3703298 A JP 3703298A JP 3084266 B2 JP3084266 B2 JP 3084266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
shaft core
synthetic resin
stop hinge
free stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10037032A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11230153A (ja
Inventor
浩一 横井
秀徳 牛山
誠 名取
Original Assignee
サンゴバン・ノ−トン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンゴバン・ノ−トン株式会社 filed Critical サンゴバン・ノ−トン株式会社
Priority to JP10037032A priority Critical patent/JP3084266B2/ja
Publication of JPH11230153A publication Critical patent/JPH11230153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3084266B2 publication Critical patent/JP3084266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラップトップ型のパソ
コンやワードプロセッサ等のモニター部と本体部の連
結、プリンターやファックス等の原稿カバーと本体部の
連結、或いは電子手帳のような小型電子機器の表示部と
本体部の連結などに用いられる、任意の角度で自在な開
閉が可能な軸支部を構成できるフリーストップヒンジに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフリーストップヒンジ
は、一方のブラケットの基部に固定された軸芯となるシ
ャフトに、他方のブラケットの基部を回動可能に嵌合
し、この回動をフリーストップ状態に維持するトルクを
得るために、軸芯となるシャフトと一体に回動するワッ
シャーと嵌合側のブラケット基部の間に、油を含浸させ
た焼結材等を素材とするワッシャー型滑動部材を嵌め、
支軸をカシメて嵌合部材を締め付けながらトルク調整を
行ってフリーストップ機能を持たせたものが用いられて
きている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、回動が繰り返し行われると滑動部材の油が欠如し
て摺動機能不良となったり、部材の損傷が生じたりした
ため、ワッシャー型滑動部材を合成樹脂素材で構成する
ことも考えられてきた。
【0004】しかし、この種の機器は回動本体と基礎体
との間に導電性が問題とされることが多く実現に至らな
かった。
【0005】また、従来のフリーストップヒンジは、軸
芯とブッシュ体の長さ方向の一端に設けられたワッシャ
ーと滑動部材のカシメ圧着による回動トルクに依存して
いるため、回動が繰り返し行われるとフリーストップ機
能を維持するトルクが得られなくなったりして、回動に
対する耐久性も問題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題に
対応しようとするものであり、フリーストップ機能を維
持する回動支軸を、軸芯に着設させるブッシュを低摩擦
で導電性を有する合成樹脂に適宜な弾性と剛性を備えた
補強材を加えて構成し、軸芯の外径に対してブッシュの
内径を僅かに小径に構成し、大径の軸芯を小径のブッシ
ュ内径に強制的に圧入する、所謂、締まり嵌めとして構
成するようにした。
【0007】すなわち、本発明におけるブッシュは補強
材の適宜な弾性と剛性による締まり嵌めにより、軸芯の
外表面とブッシュ内径の全接面によってフリーストップ
トルクが発生するので、回動に対する耐久性が充分確保
できると共に、回動トルクに関係しない回動支軸の両端
は自由な素材で構成できるので、導電性を必要とする機
器に適用する場合には、両端部分の構成で自由に導電性
を確保することができる。
【0008】また、ブッシュ体自体に導電性を確保した
い場合には、ブッシュの素材合成樹脂に導電性素材粉を
配合混入するようにし、この素材合成樹脂を用いて両端
若しくは一端にフランジ体を一体成形することにより、
ブラケット介挿部との摺動性の効率を高め、部品点数も
少なく組立て作業も容易にできるようにした。
【0009】更に、ブッシュの適宜な弾性と剛性を確保
するために、導電性素材粉を混入したブッシュの素材合
成樹脂に心材として金属メッシュを内蔵させ、或いは金
属板を重合着設するようにした。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。1は基礎体に支着されるブラケット、2は回動本
体を支持するブラケットで、回動本体を支持するブラケ
ット2の端部には軸芯3が固定され、基礎体に支着され
るブラケット1に装着されたブッシュ4に軸芯3が圧入
されている。
【0011】ブッシュ4は適宜な弾性と剛性を備えた線
材を格子状に組み合わせた金属メッシュを内蔵させ、或
いは導電性素材粉、例えばグラファイトやカーボンなど
を配合させ練り込んだ合成樹脂を素材として、軸芯3を
嵌挿する円筒部4aの両端にフランジ体4b、4bが一体に成
形され、軸芯3と一体に回動するワッシャー8a、8bの間
にフランジ体4b、4bが対向して挿嵌されている。
【0012】ワッシャー8a、8bとブッシュ4のフランジ
体4b、4bは、適度に押し付けられた状態でカシメ等によ
り固定されている。なお、ブッシュ4に軸芯3を圧入す
る際の作業を容易にするため、切り割り4cをいれること
も自由である。
【0013】この構成により、ワッシャー8a、8bとブッ
シュ4のフランジ体の接面部4D、4Dとの間、軸芯3とブ
ッシュ4の円筒部4aの内径との間のバランスのとれた回
動摩擦力と摺動性が確保され、補強材の金属メッシュ、
金属板或いは配合された導電性素材粉を介してブラケッ
ト1と2の間の通電性も確保されている。
【0014】ブッシュ4は、PTEF(ポリテトラフルオロ
エチレン)を基材とする合成樹脂に導電性素材粉として
グラファイト、カーボンを練り込み、芯材として金属メ
ッシュ6を内蔵させて基礎材料を構成し、ロールプレ
ス、絞り加工、打抜き加工によって筒状に成形したもの
に軸芯3を圧入し締り嵌めをすることによって抵抗値を
下げて、回動トルクと通電性を高めることができた。
【0015】更に、他の実施例として、導電性素材粉を
混入したブッシュの素材合成樹脂に裏打ち材として適宜
な弾性と剛性を備えた金属板7を重合着設するようにす
ることにより、堅牢性を高めることができる。
【0016】また、摺動性を高める必要のある場合に
は、スペーサー5を用いてブッシュ4の円筒部4aを延長
し、軸芯3とブッシュ4の内径との接触面積を大きくす
ることにより、フリーストップ回動作動をより確実なも
のにする。
【0017】1例として、PTEF(ポリテトラフルオロエ
チレン)を基材とする合成樹脂に導電性素材粉としてグ
ラファイトとカーボンを練り込み、芯材として金属メッ
シュ6を内蔵させた基礎材料について、出願人が実験し
た結果、図8に示すような測定結果を得ることができ
た。
【0018】なお、通電性を要しない機器やそれ程のト
ルク強度を要しない機器については、ブッシュ4の素材
に金属メッシュを内蔵させたり、導電性素材粉を練り込
む必要はなく、端部にフランジ体を設けか否かも自由で
あることは勿論である。
【0019】以上の構成により、本発明は回動本体を支
持するブラケットと基礎体に支着されるブラケットの間
の通電性を確保しつつ、回動方向の不充分な滑りの発生
による摺動機能不良を無くし部材の損傷を防止するよう
にした。
【0020】また、軸芯3とブッシュ4の締り嵌め量の
調整により、回動トルクを所定の値に設定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すもので、ノートパソコ
ンに適用されているフリーストップヒンジの例を示す全
体斜視図
【図2】 同じく小型電子機器にされて並列回動するフ
リーストップヒンジの例を示す正面図
【図3】 同じくフランジ体を設けたブッシュの例を示
す拡大斜視図
【図4】 同じくブッシュとブラケットの所要部を断面
として、ブッシュと軸芯及びブラケットの関係を示す要
部の拡大側面図
【図5】 同じくブッシュとブラケットにスペーサーを
適用した場合のブッシュと軸芯及びブラケットの関係を
示す所要部を断面とした要部の拡大側面図
【図6】 合成樹脂に導電性素材粉を練り込み、芯材と
して金属メッシュを内蔵させた基礎材料の拡大縦断側面
【図7】 導電性素材粉を混入した素材合成樹脂に裏打
ち材として金属板を重合着設した基礎材料の拡大縦断側
面図
【図8】 特定素材の摺動回数実験による回転トルクと
抵抗値の関係を示すグラフ図
【符号の説明】
1 回動本体を支持するブラケット 2 基礎体に支着されるブラケット 3 軸芯 4 ブッシュ 4a ブッシュの円筒部 4b ブッシュのフランジ体 4c ブッシュの切り割り 4d ブッシュフランジ体のワッシャー接面部 5 スペーサー 6 金属メッシュ 7 金属板 8a、8b ワッシャー A 素材合成樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−331181(JP,A) 特開 昭60−181147(JP,A) 実開 平5−71434(JP,U) 実開 昭63−49018(JP,U) 実開 平3−54476(JP,U) 実開 昭61−81060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/04 - 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動本体を支持するブラケットと基礎体に
    支着されるブラケットの間に介装される回動支軸を、軸
    芯に着設させるブッシュを、素材合成樹脂に導電性素材
    粉を混入すると共に、適宜な弾性と剛性を備えた金属メ
    ッシュを内蔵させた合成樹脂により構成し、軸芯の外径
    に対してブッシュの内径を小径に構成して、大径の軸芯
    を小径のブッシュに強制的に圧入した締まり嵌めとして
    構成したことを特徴とするフリーストップヒンジ
  2. 【請求項2】軸芯に着設されるブッシュを、素材合成樹
    脂に導電性素材粉を混入すると共に、合成樹脂の補強材
    として適宜な弾性と剛性を備えた金属板を重合着設して
    構成するようにした請求項1記載のフリーストップヒン
  3. 【請求項3】軸芯に着設されるブッシュの一側に切り割
    りを設けて構成した請求項1又は請求項2記載のフリー
    ストップヒンジ
JP10037032A 1998-02-19 1998-02-19 フリーストップヒンジ Expired - Fee Related JP3084266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037032A JP3084266B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 フリーストップヒンジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037032A JP3084266B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 フリーストップヒンジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11230153A JPH11230153A (ja) 1999-08-27
JP3084266B2 true JP3084266B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=12486300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10037032A Expired - Fee Related JP3084266B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 フリーストップヒンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3084266B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3739250B2 (ja) * 2000-01-31 2006-01-25 株式会社山本精密 ヒンジ
GB0514926D0 (en) * 2005-07-20 2005-08-24 Huntleigh Technology Plc Bed assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11230153A (ja) 1999-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3168229B2 (ja) ボールジョイント装置
US6988294B2 (en) Tilt hinge
JP3798899B2 (ja) チルトヒンジ
JP2932041B2 (ja) ブッシュ
US6763552B1 (en) Shaft lock device
JPH1026128A (ja) チルトヒンジ
JP3084266B2 (ja) フリーストップヒンジ
JP3442647B2 (ja) ヒンジ装置
JP2003267139A (ja) ドアミラー
JP4223221B2 (ja) ヒンジ機構
JP3316072B2 (ja) 軸受け具
JP3763887B2 (ja) チルトヒンジ
CN217926738U (zh) 转轴模组、转轴支架及转动装置
CN215521600U (zh) 一种转轴机构和电子设备
JP2000145757A (ja) フリーストップヒンジ
JPH0673280U (ja) チルトヒンジ
JP2589479Y2 (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JP4188274B2 (ja) トルク伝達機構
JP3000188U (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JP3004560U (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JPH08114215A (ja) 電子装置
JPH0356649Y2 (ja)
JP3326359B2 (ja) 回転トルク発生装置
JPH0521079U (ja) Oa機器用チルトヒンジ
JP3181760B2 (ja) ブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees