JP2589479Y2 - Oa機器用チルトヒンジ - Google Patents

Oa機器用チルトヒンジ

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JP2589479Y2
JP2589479Y2 JP1991077164U JP7716491U JP2589479Y2 JP 2589479 Y2 JP2589479 Y2 JP 2589479Y2 JP 1991077164 U JP1991077164 U JP 1991077164U JP 7716491 U JP7716491 U JP 7716491U JP 2589479 Y2 JP2589479 Y2 JP 2589479Y2
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rotary shaft
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Inventor
良宏 大塚
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加藤電機株式会社
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Hinge Accessories (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、とくにラップトップ
型或は卓上型のワードプロセッサーやパソコン等のOA
機器のディスプレー体を開閉する際に用いて好適な、O
A機器用チルトヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチルトヒンジは、ディス
プレー体を装置本体に対し、その使用開成角度(90。
〜135。)において任意の位置で安定停止保持させる
ことを要し、そのための構成として、装置本体側へ取り
付けられる取付ベースと軸受プレートから成る取付部材
と、この取付部材の軸受プレートの軸受穴に一端部に設
けた小径部を軸受けさせたディスプレー体の支持部材を
兼ねる回転シャフトと、この回転シャフトの大径部と前
記軸受プレートの一側面との間にその中心部に小径部を
挿通させつつ介在させたスライダーワッシャーと、前記
軸受プレートの他側面に前記シャフトの小径部をその中
心部に挿通させつつ設けたスラストワッシャー、スプリ
ングワッシャー、及び押え用ワッシャーとから構成し、
小径部の端部をかしめることによって回転シャフトが所
定の回転トルクによってのみ回転するように成し、さら
に前記回転シャフトの大径部にはその両側を軸方向に削
り取ることによって取付部を設け、この取付部には2個
の取付穴を設けたものを提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この従来のOA機器用
ヒンジは、かしめトルクを強くしても、摩擦部分である
金属製のスプリングワッシャーとスラストワッシャーと
の間に摩耗が生じないので、永年使用の後においても、
当初の回転トルクが減少してディスプレー体の任意角度
での停止保持能力が減退してしまうということは解消さ
れたが、回転シャフトを一本の特殊鋼のロッドで構成
し、このロッドの大径部の両側をフライス加工で削り取
ることによって厚板状の取付部を作り、この取付部にさ
らにボール盤で孔を穿設して取付孔を設けることを要す
るために加工賃がかかり、より一層のコストダウンを図
る際の障害となっていた。
【0004】この考案の目的は、従来のもののように、
スプリングワッシャーが直接に軸受プレートに圧接状態
で回動することがなくその間にスラストワシャーを介在
させたので、スプリングワッシャーは耐摩耗性に富んだ
金属材料で構成したスラストワッシャーと圧接状態で回
転することになるから該軸受プレートが摩耗してしまう
ことがないので、永年使用の後においても、ディスプレ
ー体の使用開成角度における安定停止保持能力が減退し
ないという利点を保有したうえで、さらに一層のコスト
ダウンを図ることのできる、OA機器用チルトヒンジを
提供せんとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの考案は、装置本体側へ取り付けられる取付ベ
ースと軸受プレートから成る取付部材と、成型品の取付
部とこの取付部の軸方向へ固着される回転軸部とから成
る回転シャフトであって、前記回転軸部の小径部を前記
取付部材の軸受プレートの軸受孔へ軸受けさせたディス
プレー体の支持部材を兼ねる回転シャフトと、この回転
シャフトの回転軸部の大径部と前記軸受プレートの一側
面との間にその中心部に前記小径部を挿通させつつ介在
させたスライダーワッシャーと、前記軸受プレートの他
側面に前記回転シャフトの回転軸部の前記小径部をその
中心部に挿通させつつ介在させたスラストワッシャー、
スプリングワッシャー、及び押え用ワッシャーとから成
り、小径部の端部をかしめることによって前記回転シャ
フトが所定の回転トルクを加えられたときにのみ回転す
るように成すと共に、前記スラストワッシャーを例えば
燐青銅のような耐摩耗性を有する金属材料で構成したこ
とを特徴とする。
【0006】その際のこの発明は、スラストワッシャー
を例えば燐青銅のような対摩耗性を有する金属材料で構
成することができる。さらに、取付部にスイッチ押圧用
のカム部を設けることができる。
【0007】
【作用】取付部材の取付ベースを装置本体へ固着し、回
転シャフトの取付部をディスプレー体へ固着して、ディ
スプレー体を開閉させると、スラストワッシャーが軸受
プレートに圧接しているので、回転シャフトは所定の回
転トルクがないと回転しないことになり、ディスプレー
体をその使用開成角度における任意の位置で自由に安定
停止保持させることができるうえに、従来のものの回転
シャフトのように、該シャフトの一側部の両側をフライ
ス加工で削り取り、さらにドリルで取付孔を穿設する必
要がないので、加工賃を大幅に省略することができるも
のである。
【0008】その際、スラストワッシャーを燐青銅のよ
うな金属材料で構成すると、耐摩耗性に富むことから、
永年使用の後においても摩耗によって回転トルクが減退
してしまうことがないものである。
【0009】そして、その際に取付部にスイッチ押圧用
のカム部を同時に設けると、このカム部により、回転シ
ャフトの回転とともに、このカム部に近接して設けた装
置本体側のスイッチを自動的にON、OFFさせること
ができるものである。
【0010】
【実施例】図面はこの考案の一実施例を示し、図1にお
いてキーボード1を設けた例えばワードプロセッサーの
装置本体2には、液晶を用いたディスプレー体4が突出
部3を介して開閉自在に取り付けられている。実施例で
はディスプレー体4を開いた状態のものを示してある
が、不使用時には閉じられており、ディスプレー体4よ
り突設させた係止片4a、4aが、装置本体2側に設け
た係止穴2a、2aと係合しロックされている。
【0011】ディスプレー体4を開閉させるヒンジは、
図1のA視の部分に設置されており、その構造は図2以
下に示されている。
【0012】図面によれば、図2から図5において、5
は取付部材であり、装置本体2側に取り付けられてい
る。この取付部材5は取付ベース5aと軸受プレート5
bを正面略L形を呈するように折り曲げて成り、軸受プ
レート5bには軸受孔6が設けられている。7は回転軸
部8と取付部9を軸方向に接続した成る回転シャフトで
あり、その回転軸部8の小径部8cを軸受孔6へ軸受け
させている。この回転軸部8は特殊鋼のロッドを旋盤加
工して作ったもので、一端部に設けたボス部8aを、合
成樹脂製の成型品である取付部9の一端部軸方向に設け
た固定穴9aへ嵌入し、半径方向よりスプリングピン1
0を圧入して連結させてある。この取付部9の一側には
板状の取付板部9bが設けられ、そこに設けた取付孔9
c、9cを介してビス11、11でディスプレー体4の
一部が固着されている。
【0013】回転軸部8の大径部8bと軸受プレート5
bの一側面との間には、合成樹脂製のスライダーワッシ
ャー12がその挿通穴12aへ回転軸部8の小径部8c
を挿通させることによって介在させられると共に、軸受
プレート5bの他側面には、例えば燐青銅製のスラスト
ワッシャー13を介してスプリングワッシャー14が互
いにその挿通穴13a、14aに回転軸部8の小径部8
cを挿通させることによって介在させてある。このスプ
リングワッシャー14にはさらに金属製の押え用ワッシ
ャー15が、その挿通穴15aに小径部8cを挿通させ
ることによって当接させており、該小径部8cの端部を
かしめることによって、とくに図2に示したように、各
ワッシャーと軸受プレート5b及び大径部8bが互いに
圧接状態に成るようになっている。スラストワッシャー
13の外径とスプリングワッシャー14の外径、及び金
属製の押え用ワッシャー15の外径とスプリングワッシ
ャー14の外径とはそれぞれ略同一であることから、ス
プリングワッシャー14は全面に渡って均等にスラスト
ワッシャー13へ圧接させられることになる。
【0014】スプリングワッシャー14は、放射状かつ
交互に3個の凹凸14b、14cを等間隔に配置させて
成り、この凹凸14b、14cの表面をいずれも平担に
構成してある。このことによりスプリングワッシャー1
4はこれと略同一の外径を有する押え用ワッシャー15
によってスラストワッシャー13側に押圧されることに
なり、スラストワッシャー13との間で大きな安定した
摩擦力が得られる要因となっている。スプリングピン1
0は取付部9より一部を突出させてストッパーピンとな
り、軸受プレート5bより突設した突片5cに当接して
回転シャフト7の回転を一定範囲に限定させる。
【0015】尚、回転軸部8の小径部8cの端部をかし
める際のかしめトルクは、ディスプレー体の重量により
任意に選択し得る。
【0016】図6は回転シャフトの取付部の他の実施例
を示し、取付部16にはカム部16aを一体に成型させ
て設けてある。この場合にはこのカム部16aで図示し
てない装置本体用のスイッチを、回転シャフトの回転と
共にON、OFFさせることができる利点がある。
【0017】さらに、上述した各取付部は、焼結合金製
で構成しても良く、この場合でも従来のもののように、
フライス加工して取付部を作ったり、ボール盤で取付孔
を穿設するよりは製作コストを下げることができるもの
である。ディスプレー体は実施例のようなワードプロセ
ッサー用のもの以外にも、パソコン等を始めとする各種
のOA機器用のものであっても良いことは勿論である。
【0018】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
次のような効果を奏し得る。
【0019】請求項1のように構成すると、小型で設置
スペースを取らず、ディスプレー体を使用開成角度の任
意の位置で安定的に停止保持させることができ、この安
定停止保持能力は永年に渡って変化することがない上
に、回転シャフトを回転軸部と取付部で構成し、取付部
を合成樹脂等の成型品としたので、これにより加工賃を
省略させて大幅なコストダウンを図ることができるもの
である。また、回転軸部の小径部をより強くかしめるこ
とができ、しかもスラストワッシャーに対しスプリング
ワッシャーがよくなじみ、摩耗することがないので、永
年使用の後においてもディスプレー体の使用開成角度に
おける停止保持能力が減退してしまうことを極力防止す
ることができるものである。
【0020】また、請求項2のように構成すると、小型
で設置スペースを取らず、ディスプレー体を使用開成角
度の任意の位置で安定的に停止保持させることができ、
この安定停止保持能力は永年に渡って変化することがな
い上に、回転シャフトを回転軸部と取付部で構成し、取
付部を合成樹脂等の成型品としたので、これにより加工
賃を省略させて大幅なコストダウンを図ることができる
ものである。また、回転シャフトとともに回転するカム
部によって、装置本体のスイッチを自動的に開閉させる
ことができるものである。
【0021】請求項3のように構成すると、請求項1と
請求項2を合わせた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施した例えばワードプロセッサー
の斜視図である。
【図2】図1におけるA視の正面断面図である。
【図3】この考案に係るチルトヒンジの分解斜視図であ
る。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】図2の状態において回転シャフトを回転させた
状態を示す右側面図である。
【図6】回転シャフトの取付部の他の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
2 装置本体 4 ディスプレー体 5 取付部材 5a 取付ベース 5b 軸受プレート 6 軸受孔 7 回転シャフト 8 回転軸部 9、16 取付部 9b 取付板部 9c 取付孔 12 スライダーワッシャー 13 スラストワッシャー 14 スプリングワッシャー 15 押え用ワッシャー 16a カム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05D 11/10 B41J 29/00 F16C 11/10 G09F 9/00 312

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体側へ取り付けられる取付ベース
    と軸受プレートから成る取付部材と、成型品の取付部と
    この取付部の軸方向へ固着される回転軸部とから成る回
    転シャフトであって、前記回転軸部の小径部を前記取付
    部材の軸受プレートの軸受孔へ軸受けさせたディスプレ
    ー体の支持部材を兼ねる回転シャフトと、この回転シャ
    フトの回転軸部の大径部と前記軸受プレートの一側面と
    の間にその中心部に前記小径部を挿通させつつ介在させ
    たスライダーワッシャーと、前記軸受プレートの他側面
    に前記回転シャフトの回転軸部の前記小径部をその中心
    部に挿通させつつ介在させたスラストワッシャー、スプ
    リングワッシャー、及び押え用ワッシャーとから成り、
    前記小径部の端部をかしめることによって前記回転シャ
    フトが所定の回転トルクを加えられたときにのみ回転す
    るように成すと共に、前記スラストワッシャーを例えば
    燐青銅のような耐摩耗性を有する金属材料で構成したこ
    とを特徴とする、OA機器用チルトヒンジ。
  2. 【請求項2】 装置本体側へ取り付けられる取付ベース
    と軸受プレートから成る取付部材と、成型品の取付部と
    この取付部の軸方向へ固着される回転軸部とから成る回
    転シャフトであって、前記回転軸部の小径部を前記取付
    部材の軸受プレートの軸受孔へ軸受けさせたディスプレ
    ー体の支持部材を兼ねる回転シャフトと、この回転シャ
    フトの回転軸部の大径部と前記軸受プレートの一側面と
    の間にその中心部に前記小径部を挿通させつつ介在させ
    たスライダーワッシャーと、前記軸受プレートの他側面
    に前記回転シャフトの回転軸部の前記小径部をその中心
    部に挿通させつつ介在させたスラストワッシャー、スプ
    リングワッシャー、及び押え用ワッシャーとから成り、
    前記小径部の端部をかしめることによって前記回転シャ
    フトが所定の回転トルクを加えられたときにのみ回転す
    るように成すと共に、前記取付部に同時にスイッチ押圧
    用のカム部が設けられていることを特徴とする、OA機
    器用チルトヒンジ。
  3. 【請求項3】 装置本体側へ取り付けられる取付ベース
    と軸受プレートから成る取付部材と、成型品の取付部と
    この取付部の軸方向へ固着される回転軸部とから成る回
    転シャフトであって、前記回転軸部の小径部を前記取付
    部材の軸受プレートの軸受孔へ軸受けさせたディスプレ
    ー体の支持部材を兼ねる回転シャフトと、この回転シャ
    フトの回転軸部の大径部と前記軸受プレートの一側面と
    の間にその中心部に前記小径部を挿通させつつ介在させ
    たスライダーワッシャーと、前記軸受プレートの他側面
    に前記回転シャフトの回転軸部の前記小径部をその中心
    部に挿通させつつ介在させたスラストワッシャー、スプ
    リングワッシャー、及び押え用ワッシャーとから成り、
    前記小径部の端部をかしめることによって前記回転シャ
    フトが所定の回転トルクを加えられたときにのみ回転す
    るように成すと共に、前記スラストワッシャーを例えば
    燐青銅のような耐摩耗性を有する金属材料で構成し、前
    記取付部に同時にスイッチ押圧用のカム部が設けれれて
    いることを特徴とする、OA機器用チルトヒンジ。
JP1991077164U 1991-08-30 1991-08-30 Oa機器用チルトヒンジ Expired - Lifetime JP2589479Y2 (ja)

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JPH0521082U JPH0521082U (ja) 1993-03-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4501273B2 (ja) * 2000-11-24 2010-07-14 セイコーエプソン株式会社 テープ印刷装置
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523974Y2 (ja) * 1974-03-30 1980-06-07
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JP2810960B2 (ja) * 1988-10-08 1998-10-15 加藤電機株式会社 開閉体の開閉用ヒンジ

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