JP3081778U - 即席冷やし食品 - Google Patents

即席冷やし食品

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JP3081778U JP2001003018U JP2001003018U JP3081778U JP 3081778 U JP3081778 U JP 3081778U JP 2001003018 U JP2001003018 U JP 2001003018U JP 2001003018 U JP2001003018 U JP 2001003018U JP 3081778 U JP3081778 U JP 3081778U
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克敬 斎藤
啓二 西良
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株式会社キンレイ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存、流通、販売に便利であり、低コストで
手早く調理できる、食感に優れた即席冷やし食品を提供
する。 【手段】 即席冷やし食品は、加熱処理により喫食可能
となる冷凍中華麺5と、冷凍又は半冷凍状態のスープ4
とを本体3に収容する。本体3には、冷凍中華麺5とス
ープ4とを、冷凍中華麺5に対する加熱処理時又は加熱
処理直後において隔離するための熱伝導性を有する蓋体
2が、着脱自在に備えられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、即席冷やし食品に関する。より詳しくは、夏期等に即席で冷やして 食する中華冷麺等として特に好適に用いられる即席冷やし麺等の即席冷やし食品 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食生活の個食化、簡略化に伴って、スーパーマーケットやコンビニエンススト ア等で手軽に購入でき、そのまま食することのできる即席麺等の需要が高まって いる。特に、相対的に食欲が減退する夏期においては、冷たく冷やした冷麺や冷 やしうどん等の冷やし麺が、清涼感を得られる夏場の食品として定番化している 。
【0003】 従来より食されているこのような冷やし麺は、夏場、購入者の手を煩わさずに 手軽な清涼感を与えるというコンセプトにより、予め調理し冷却した状態で提供 するという販売形態が一般化している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように予め調理し冷却した冷やし麺では、既にボイルし 、冷やした状態で提供されるため、賞味期限が短期に制限されるほか、食中毒を 防止するために食品保存料を添加する等、食品衛生上種々の問題点を有している 。
【0005】 また、上記従来の冷やし麺は、冷蔵保存されるので、長期保存食としての機能 をほとんど備えていないため、買い置きができないという問題点を有している。 さらには、製品温度を常に喫食の最適温度に保ち、かつ、鮮度を保持するために 製造、流通、販売時において、常に適当な温度範囲で冷蔵保存する必要があり、 コスト高となるという問題点を有している。
【0006】 一方、冷凍麺という形態で流通・販売され、各家庭で熱湯処理等の加熱処理を 施した後これを水冷し、冷却スープをかけて食するといった即席冷やし麺も供給 されている。
【0007】 しかし、上記水冷は、一旦加熱した麺類を流水等によりしめる方法であるので 、喫食までに長時間を要し、調理方法が煩雑であるため、即席麺としての利点が 発揮され難いという問題点を有している。
【0008】 本考案は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保存、 流通、販売に便利であり、低コストで手早く調理できる、食感に優れた即席冷や し食品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の即席冷やし食品は、上記の課題を解決するために、加熱処理により 喫食可能となる食品と、冷凍又は半冷凍状態のスープ類とを耐熱容器内に収容し た即席冷やし食品であって、前記耐熱容器には、前記食品と前記スープ類とを、 該食品に対する加熱処理時又は加熱処理直後において隔離し前記加熱処理で生じ た余熱により前記スープ類を解凍処理するための熱伝導性隔離部材が備えられて いることを特徴としている。
【0010】 上記の構成によれば、前記食品が加熱処理により喫食可能となるので、該加熱 処理又は加熱処理直後において、その余熱を利用することが可能である。そして 、前記スープ類を前記隔離部材により食品と隔離することにより、加熱処理によ る余熱が伝導性を有する前記隔離部材を伝導してスープ類に伝わる。スープ類は 、冷凍又は半冷凍状態となっているので、前記伝導した余熱によりスープ類が解 凍処理されるため、半解凍状態となったスープ類と共に前記食品を食することが できる。このため、清涼感を有する美味な即席冷やし食品を手軽に得ることがで きる。また、スープ類が半解凍状態であるため、加熱処理された食品を別途冷却 せずとも、喫食に最適な食品温度を簡便に得ることができるため、調理してから 喫食までの時間を大幅に短縮することができる。これにより、保存、流通、販売 に便利であり、低コストで食感に優れた即席冷やし食品を提供することができる 。
【0011】 前記加熱処理により喫食可能となる食品としては、少なくとも一部をα化した 凍結麺類等が特に好適である。前記少なくとも一部をα化した凍結麺類を用いる ことで、熱湯処理等の簡便な加熱処理で食品を喫食可能とできると同時に、チル ド、ドライ製品に比し、より簡便に本格的な麺質を得ることができる。また、凍 結麺類とすることで、微妙な冷却温度の調整を行う必要がなく、保存料無添加で 長期保存が可能であるので、保存、流通、販売にさらに便利である。
【0012】 請求項2の即席冷やし食品は、上記の課題を解決するために、前記隔離部材は 、該耐熱容器に着脱自在に取り付けられた耐熱性蓋体であり、前記加熱処理は、 前記食品に対し注湯することにより所定時間、熱湯中に曝露した後湯切りを行う 熱湯処理であり、前記耐熱性蓋体は、前記加熱処理時又は加熱処理直後において 前記スープ類を前記耐熱性蓋体上に載置するよう構成されていることを特徴とし ている。
【0013】 上記の構成によれば、上記耐熱蓋体上への載置及び熱湯処理というより簡便な 操作で、上記目的を達成することができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである 。
【0015】 本考案の即席冷やし食品は、加熱処理により喫食可能となる食品と、冷凍又は 半冷凍状態のスープ類とを耐熱容器内に収容した即席冷やし食品であって、前記 耐熱容器には、前記食品と前記スープ類とを該食品に対する加熱処理時又は加熱 処理直後において隔離し、加熱処理により生じた余熱によって前記スープ類を解 凍処理するための熱伝導性隔離部材が備えられている。
【0016】 前記隔離部材は、例えば、該耐熱容器に着脱自在に取り付けられ熱伝導性を有 する耐熱性蓋体であり、前記食品に対する加熱処理時又は加熱処理直後において 前記スープ類を前記耐熱性蓋体上に載置するよう構成されたものであってもよい 。
【0017】 図3は、本実施の形態の即席冷やし食品に係る耐熱容器1の概略構成を示す縦 断面図であり、図4は、該耐熱容器1の一部を構成する本体3の内側底面の概略 構成を示す平面図である。
【0018】 図3に示すように、本実施の形態の即席冷やし食品に係る耐熱容器1は、麺等 の食品及び冷凍又は半冷凍状態のスープ類、並びに具材(薬味)等を収容する本 体3と、本体3上部に着脱自在に載置された蓋体2(熱伝導性隔離部材)とから 構成されている。
【0019】 本体3及び蓋体2の材質としては、熱伝導性及び耐熱性を有するものであれば 特に限定されないが、ポリプロピレン、発砲スチロール、アルミ、紙等が挙げら れる。本体3の形状は、特に限定されず、カップ麺等の場合は、椀状、中空円錐 台状、直方体、長方体等適宜定めればよい。
【0020】 また、蓋体2は、加熱処理において生じる余熱を利用して該蓋体2上に載置さ れるスープ類を解凍、又は半解凍する機能を有する必要があるため、例えば熱湯 処理を行う場合であれば、熱湯から上昇する余熱を伝導する程度の熱伝導性を有 する材質がより好ましい。
【0021】 すなわち、本考案の熱伝導性隔離部材における熱伝導性は、該隔離部材により 食品から隔離されたスープ類が、該食品に対する加熱処理により生じる余熱を利 用して解凍処理される程度の伝導性をいう。
【0022】 本体3の形状は特に限定されないが、本実施の形態では、図3及び図4に示す ように、円形底面に形成される同心円上に、それぞれ複数等間隔に、例えば、互 いに円中心に対して点対称となる位置に、容器内側方向に突出して設けられた突 部を配した構成を有している。すなわち、本実施の形態の即席冷やし食品では、 本体3内において、麺等の食品が、その平坦な下面を前記複数からなる突部に対 し接触した状態で載置されている。
【0023】 これにより、全体として平坦な食品下面と本体3の底面との間に十分に広い間 隙を形成することができるので、熱湯処理等の加熱、解凍により生じた水や注入 したお湯の上下対流が十分に行える。このため、加熱処理時において、麺等の食 品全体を速やかに解凍加熱することがでるだけでなく、麺等の延びが生じる不都 合を回避することができる。
【0024】 また、図3及び図4に示すように、本実施の形態では、さらに、本体3側面内 壁の底面側に段部3bを形成し、これにより、上記突部3aの奏する効果と同様に 、底面内壁の隅部分においても十分な上下対流が得られるよう構成されている。
【0025】 また、上記スープ類及び具材は、合成樹脂製シート等の密封包装材にて包装さ れていてもよく、無包装で固形状に形成されていてもよい。スープ類を無包装で 固形状に形成したものとする場合には、スープ類が解凍処理により半解凍状態と なった後、湯切り後、蓋体2を上下反転させる等して、蓋体2上のスープ類を食 品に添加等すればよい。
【0026】 本考案のスープ類は、液体、半流動体、流動体等、用いられる呈味成分によっ て種々の形態であってよいが、冷凍、又は、半冷凍状態で用いられる。半冷凍状 態としては、既に、ある程度解凍され、シャーベット状となっているもの、スー プ類の内容物のうち所定割合の水分のみ凍結しているもの等が含まれる。 尚、上記具材は、固形、粉末状、ペースト状等、その他いずれであってもよい。
【0027】 次に、本考案の即席冷やし食品の特徴点について以下に詳細に説明する。 図2(a)〜(d)は、本考案の即席冷やし食品としての即席冷やし麺を、各購入 者が調理する手順について示した説明図である。また、図1は、該即席冷やし麺 の加熱処理時において、スープ類と即席冷やし麺とを隔離部材により隔離し、加 熱処理により生じる余熱で上記スープ類を解凍、又は半解凍させる段階の概略を 示した説明図である。
【0028】 図2(a)において、まず、冷凍中華麺5を本体3内に載置し、スープ4、具 材6、具材7、及び蓋体2等の添付物を取り外した状態で熱湯を注入する。湯量 は、本体3の容積に合わせて適宜選択すればよく、特に限定されないが、本実施 の形態では、冷凍中華麺5、150g〜200gに対して、熱湯250g〜400g 程度を注入する。これにより、調理後の湯温が喫食に最適な35℃前後となるた めより好ましい。また、注入時の熱湯の温度は特に限定はなく、例えば、85℃ 〜100℃程度の範囲内の熱湯を用いることができる。
【0029】 次に、同図(b)に示すように、蓋体2にて本体3上部に蓋をし、冷凍中華麺 5に対し熱湯処理を行う。このとき、冷凍中華麺5をまんべんなく加熱するため に箸等によりかき混ぜながら麺をほぐす等の攪拌操作をしてもよい。攪拌操作を 行う時間は、例えば、15秒〜40秒程度とすることができる。
【0030】 同図(b)及び図1に示す状態において、冷凍又は半冷凍状態で、合成樹脂製 シート4aに密封包装されているスープ4を蓋体2のほぼ中央位置に載置する。 これにより、蓋体2表面に伝わった熱湯処理の余熱が、さらにスープ4に伝導し 、スープ4を解凍する。熱湯処理時間は、特に制限はないが、本実施の形態では 、3分程度が目安である。
【0031】 上記においてスープ4の重量は特に限定はないが、冷凍中華麺5を180g程 度とした場合、スープ4は、100g程度が用いられる。尚、食品重量とスープ 重量との相対比は、用いるスープ類の種類や凍結性、食品との組み合わせ、加熱 処理が熱湯処理であるか電子レンジ加熱等のμ波処理であるか等により適宜定め ればよい。
【0032】 上記熱湯処理等により解凍する前の冷凍中華麺5の品温としては、保冷する冷 凍庫等により異なり一律ではないが、例えば、-20℃〜−10℃の範囲内に設 定される。
【0033】 熱湯処理を行った後、図2(c)に示すように、蓋体2に設けられた図示しない スリット(開口部)より湯切りを行う。
【0034】 次に、図2(d)に示すように、湯切りが完了した後、蓋体2を取り除き、具材 6、具材7、及びスープ4を冷凍中華麺5に添加する。この時、スープ4は、上 記したように、図2(b)において余熱により解凍処理されているので、半解凍 状態(シャーベット状)となっている。
【0035】 従って、熱湯処理した冷凍中華麺5に対し、シャーベット状のスープ4を添加 することで、冷凍中華麺5が喫食に最適な温度に近づくので、清涼感のある中華 冷麺を上記簡単な操作でしかも短時間で得ることができる。
【0036】 すなわち、上記の手順によれば、喫食に最適な温度範囲とされる、10〜18 ℃の温度範囲に冷凍中華麺5をほぼ正確に設定することができるだけでなく、清 涼感を得られる温度として、より最適な10〜15℃の温度範囲を安定して得る ことができる。また、シャーベット状のスープ4を冷凍中華麺5に混合すること で、短時間で上記温度範囲が得られるので、熱湯処理した冷凍中華麺5を喫食に 最適な上記温度に近づけるために冷凍中華麺5に流水をかける等の冷却操作が不 要となる。
【0037】 本考案のスープ類に対する解凍処理により、スープ類は、上記のように半解凍 状態となってもよく、また、上記喫食に最適な温度範囲が容易に得られる程度に 、ほぼ完全に解凍され、液体、流動体又は、半流動体の状態となっていてもよい 。
【0038】 本考案の即席冷やし食品は、加熱処理により喫食可能となるものであれば特に 限定されず、夏場等の暑い時期に冷やして食することで清涼感を得られ、食欲を 増進させることができるものであればさらに好ましい。本考案の即席冷やし食品 としては、具体的には、例えば、以下に例示する麺類、ごはん、餅米、白玉類等 のでんぷん食品;豆腐、凍り豆腐、湯葉等の大豆食品;ところてん、寒天、ゼリ ー、こんにゃく、わらび餅、くずきり、くず餅等の冷菓子類;等が挙げられる。 上記例示の食品は、それぞれ単独で用いても良く、必要に応じ2種以上を組み合 わせて用いてもよい。また、これらは、加熱処理により喫食可能となる形態をと っていればよく、そのような形態としては、たとえば、冷凍品、乾物等の状態が 挙げられる。
【0039】 本考案の即席冷やし食品に用いられる麺類としては、冷やして食することによ り清涼感を得られ、特に夏場等の暑い時期に食欲を増進させることのできる麺類 であれば特に限定されないが、例えば、ラーメン等の中華茹で麺;うどん、そば 、きしめん、ひやむぎ等の和風麺;スパゲティ、マカロニ、ペンネ、ラザーニャ 等のパスタ類;等が挙げられる。
【0040】 上記加熱処理により喫食可能となる形態としては、具体的には、食品が冷凍食 品であり、該冷凍食品に対し、加熱処理を施す方法の他、前記食品が乾燥品であ って、これに熱湯処理を施して膨潤させて戻す方法等が挙げられる。特に、食品 がいわゆる冷麺等の麺類等、でんぷん食品である場合は、予めα化した後凍結し 、鮮度を保った状態で加熱処理を施し、喫食可能とする方法が好ましい。
【0041】 特に、予め、少なくとも一部をα化した後、凍結した冷凍麺類を用いる場合に は、上述したような、長期保存、保存料無添加を可能とできるという利点がある 他、麺質や具材の本格化、麺つゆ等のスープ類をストレートで用いることができ る等、さらなる利便性をも得ることができるので、最も好ましい。また、少なく とも一部をα化した凍結冷麺を用いれば、予め食品が凍結されているので、スー プ類のみを別途凍結する等の煩雑な操作を行う必要がなく、製品全体として凍結 することができるため製造コストを抑えることができ、さらに好ましい。
【0042】 本考案における加熱処理としては、例えば、食品に対し熱湯をかけて行う湯戻 し等の、食品を熱湯中に曝露した後湯切りを行う熱湯処理、電子レンジ等μ波処 理による加熱又は解凍、食品を直接又は耐熱性容器内に収容した状態で直火又は 湯せん等により加熱する方法等が挙げられる。
【0043】 本考案において、スープ類を加熱処理による余熱を利用して解凍処理するタイ ミングは、加熱処理が、熱湯処理であるかμ波であるか等により異なり、特に限 定されないが、加熱処理時のほか、余熱の利用効率が高い場合には、加熱処理直 後であってもよい。
【0044】
【実施例】
次に、本考案の具体的な実施例について、実験結果を示して説明するが、本考 案は、実施例により何ら限定されるものではない。 〔実施例1〕 発砲スチロール製カップ中に、冷凍中華麺(品温:−18℃)180g、合成 樹脂製シートで包装した具材5g、合成樹脂製シートで包装したスープ類として のストレートタイプの麺つゆ100gを収容し、冷凍庫に−20℃で1日保存し た。次に、気温30℃の外気中にこれを取り出し、具材及び麺つゆを取り除き、 冷凍中華麺のみ収容した状態で、98℃の熱湯を250g加えた。次に、カップ 上部に蓋体を被せ、さらに上記麺つゆが収容された合成樹脂シートを蓋体上に載 置し、3分間静置した。3分経過後、麺つゆを取り除き、蓋体のスリットより湯 を捨て完全に湯切りした。湯切りにより捨てた湯の温度は、35℃であった。こ の時、麺つゆは、半解凍されてシャーベット状となっていた。
【0045】 次に、蓋体を取り除き、上記具材5g、シャーベット状の麺つゆを湯戻しされ た中華麺上に添加し、攪拌、混合した。攪拌、混合直後の麺温度を測定したとこ ろ、喫食に適した15℃であった。
【0046】
【考案の効果】
本考案の即席冷やし食品は、以上のように、前記食品が加熱処理により喫食可 能となるので、該加熱処理又は加熱処理直後において、その余熱を利用すること が可能である。そして、前記スープ類を前記熱伝導性隔離部材により食品と隔離 することにより、加熱処理による余熱が隔離部材を伝導してスープ類に伝わる。 スープ類は、冷凍又は半冷凍状態となっているので、前記伝導した余熱によりス ープ類が解凍処理されるため、半解凍状態となったスープ類と共に前記食品を食 することができるため、清涼感を有する美味な即席冷やし食品を手軽に得ること ができる。また、スープ類が半解凍状態であるため、加熱処理された食品を別途 冷却せずとも、喫食に最適な食品温度を簡便に得ることができ、調理してから喫 食までの時間を大幅に短縮することができる。これにより、保存、流通、販売に 便利であり、低コストで、手早く調理できる食感に優れた即席冷やし麺を提供で きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施の形態に係る即席冷やし食品
の加熱処理時において、スープ類と食品とを熱伝導性隔
離部材により隔離し、加熱処理により生じる余熱でスー
プ類を解凍、又は半解凍させる段階の概略を示した説明
図である。
【図2】 (a)〜(d)は、本考案の即席冷やし食品と
しての即席冷やし麺を、各購入者が調理する手順を示し
た説明図である。
【図3】 本考案の即席冷やし食品に係る耐熱容器の概
略構成を示す縦断面図である。
【図4】 耐熱容器の一部を構成する本体の内側底面の
概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
2 蓋体(熱伝導性隔離部材) 3 本体 4 スープ(スープ類) 5 冷凍中華麺

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱処理により喫食可能となる食品と、
    冷凍又は半冷凍状態のスープ類とを耐熱容器内に収容し
    た即席冷やし食品であって、前記耐熱容器には、前記食
    品と前記スープ類とを、該食品に対する加熱処理時又は
    加熱処理直後において隔離し前記加熱処理で生じた余熱
    により前記スープ類を解凍処理するための熱伝導性隔離
    部材が備えられていることを特徴とする即席冷やし食
    品。
  2. 【請求項2】 前記隔離部材は、前記耐熱容器に着脱自
    在に取り付けられた耐熱性蓋体であり、前記加熱処理
    は、前記食品に対し注湯することにより所定時間、該食
    品を熱湯中に曝露した後湯切りを行う熱湯処理であり、
    前記耐熱性蓋体は、前記加熱処理時又は加熱処理直後に
    おいて前記スープ類を前記耐熱性蓋体上に載置するよう
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の即席冷
    やし食品。
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