JP3072921B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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    • B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤのサイドウォー
ル部にホワイトレターからなる浮出しマークを形成した
空気入りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、タイヤにおいては、例えば商
号、商標等である文字記号及び図形等のマークをサイド
ウォール部外面に設けることが広く行われており、又こ
のようなマークａは、従来、例えば図８に示すように、
該マークａの全体を白色ゴムで形成しかつサイドウォー
ル部外面ｂから***させることによりその識別効果を高
めている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のマ
ークでは、白色ゴムを用い色彩を違えているとはいえ、
マーク外面全体が周囲のサイドウォール部外面と同一の
光沢を有するためその識別効果が不十分であり、しかも
変化に乏しく見映えを低下している。
【０００４】本発明は、前記マークを、メッシュ模様を
有する標識領域と、白色ゴムからなりかつその輪郭を縁
どる縁どり領域とで形成することを基本として、前記問
題点を解決しうる空気入りタイヤの提供を目的としてい
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤは、タイヤのサイドウォー
ル部の外面に、文字記号もしくは図形を表出する標識領
域と、この標識領域を縁どりかつ該標識領域の外面およ
び前記サイドウォール部の外面から***ししかも白色ゴ
ムからなる縁どり領域とを設けるとともに、前記標識領
域の外面を、同方向かつ一定の間隔ｔで並ぶ一方の細溝
と、他方の細溝とが交差するメッシュ模様に形成すると
ともに、前記間隔ｔを前記縁どり領域のタイヤ半径方向
の外縁と内縁との間の長さＨの０．０１倍よりも大かつ
０．１倍よりも小しかも前記長さＨを１５mm以上かつ６
０mm以下としている。
【０００６】
【作用】このように、標識領域と縁どり領域とで構成す
るマークは、前記縁どり領域を、白色ゴムを用いてサイ
ドウォール部外面から***させて形成するとともに、そ
の内側の標識領域外面を、細溝を互いに交差させたメッ
シュ模様としている。
【０００７】従って前記マークは、周囲のサイドウォー
ル部外面との間で色彩を変化させる一方、光沢を大きく
相違させることができ、該マークの識別効果を大巾に向
上しうる。
【０００８】しかも各領域の相乗効果によってマークの
見映えに変化を与えることができ、外観を高め商品価値
の向上にも役立つ。
【０００９】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１は、空気入りタイヤ１のサイドウォール部２の
一部を示す斜視図である。
【００１０】図において、空気入りタイヤ１は、サイド
ウォール部２の外面２Ｓに、文字記号もしくは図形（以
後文字等という）、本例では例えばＴの文字であるマー
ク３を具えるとともに、該マーク３は、標識領域５と縁
どり領域６とから形成される。
【００１１】前記標識領域５は、前記文字等を表示する
ためのイメージ領域であって、図１、２に示すように、
前記文字等に合う輪郭形状を有して、前記サイドウォー
ル部２の外面２Ｓ上に配されるとともに、該標識領域５
の外面にはメッシュ模様Ｐが形成される。
【００１２】メッシュ模様Ｐは、本例では、直線状の細
溝９が例えばタイヤ円周方向に一定の間隔ｔを有して並
ぶ第１の細溝郡Ａと、細溝１０が前記タイヤ円周方向と
交わる方向、例えば直交する方向に一定の間隔ｔを有し
て並ぶ第２の細溝郡Ｂとを具えるいわゆる格子状をな
す。
【００１３】又各細溝９、１０は、図３に拡大して示す
ように、夫々断面Ｖ字状をなし、その側面Ｓ１、Ｓ２が
法線となす角度α、βは夫々３０〜６５度の範囲であ
る。なお該細溝９、１０をＶ字状とすることにより、光
を特定の方向に分散して反射することができ、その見か
けの光沢を平滑面と大きく変化させうるとともに、その
領域の鮮明さを高めうる。なお細溝９、１０は、前記側
面Ｓ１、Ｓ２の角度α、βを互いに異ならして形成しう
る他、例えばＵ字状等種々の断面形状を採用できる。
【００１４】又標識領域５外面は、前記サイドウォール
部２外面２Ｓと同様に黒色ゴムを露出した黒色を呈して
おり、又前記細溝９、１０の頂部を結ぶ標識領域５の高
さレベル位置は、サイドウォール部２外面２Ｓと同一も
しくは該外面２Ｓから外に突出している。
【００１５】又前記縁どり領域６は、前記サイドウォー
ル部２の外面２Ｓ及び標識領域５の外面をこえて外方に
突出する壁部１１を有し、該壁部１１が前記標識領域５
の輪郭縁に沿って連続してのびることにより、標識領域
５を縁どりする。
【００１６】又前記壁部１１は、白色ゴムからなる基部
１１Ａと、該基部１１Ａの両側面を覆う黒色ゴムからな
る薄厚の被覆部１１Ｂとを含み、前記基部１１Ａがその
外端で露出することにより、前記壁部１１はサイドウォ
ール部２から***する白色の縁どり領域６を形成する。
【００１７】このように標識領域５と縁どり領域６とで
形成した前記マーク３は、標識領域５のメッシュ模様Ｐ
によってその光沢を周囲のサイドウォール部２と大きく
変化させることができその鮮明さを高める。しかも該標
識領域５の輪郭を、色彩が異なりかつ***した白色の壁
部１１によって縁どりしているため、前記マーク３をよ
り明確にかつ印象的にひきたたせることができ識別効果
を大巾に高めかつ見映えを向上しうる。
【００１８】なおこのような識別効果をより高くかつ見
映えよく発揮させるためには、前記縁どり領域６のタイ
ヤ半径方向の外縁と内縁との間の長さＨ、すなわちマー
ク３のタイヤ半径方向の大きさが１５mm以上かつ６０mm
以下であることが必要であり又細溝間の間隔ｔは前記長
さＨの０．０１倍よりも大かつ０．１倍よりも小であ
る。かかる範囲をこえる場合には、前記効果が有効に発
揮できず、特に長さＨが６０mmより大の時、タイヤの屈
曲変形に伴い前記縁どり領域６にクラック等の亀裂損傷
を誘発しやすい。又同様の理由により、前記縁どり領域
６のサイドウォール部２外面２Ｓからの***高さｈは５
mm以下であることが好ましく、又その側面の法線に対す
る傾き角θは５〜１０度しかも該側面の下端部分は曲率
半径Ｒが１mm以上の円弧で形成する。
【００１９】なおこのようなマーク３を形成するには図
４、５に示すように、サイドウォール部形成用のサイド
ウォールゴム体１２に設ける凹所Ｍ内に、壁部１１形成
用の白色ゴム体１３を埋着し、かつその表面に薄厚かつ
黒色のビニアゴムシート１５を積層する。さらに、この
一体化した積層体１６を用いて生タイヤを形成するとと
もに、加硫成形時、前記文字等のパターン形状と一致す
る標識領域５形成用の凸部１７と縁どり領域６形成用の
凹部１８とを有する刻印金型１９を、前記埋着部分に押
圧させる。しかる後、該刻印金型１９の押圧によって形
成された凹凸面の凸部にバフ処理を施し、前記ビニアゴ
ムシート１５を削除することにより前記白色ゴム体１３
を露出させる。
【００２０】なおメッシュ模様としては、図４に示すご
とく、各細溝９、１０の配列方向をタイヤ円周方向に対
して傾けるなど自在の角度で配列することができ、又図
５に示すごとく、円弧状に湾曲する細溝を一点を中心と
して一定の角度ピッチで並べることにより前記メッシュ
模様を形成してもよい。
【００２１】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤは、
メッシュ模様を有する標識領域と、白色ゴムからなりか
つ標識領域の輪郭を縁どる***した縁どり領域とでマー
クを形成しているため、該マークの色彩及び光沢をバラ
ンスよく変化させることができ、鮮明さを高めマークの
識別効果とタイヤの見映えとを大巾に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例である空気入りタイヤのサイ
ドウォール部の一部をマークとともに示す斜視図であ
る。
【図２】図１に示すマークの断面図である。
【図３】細溝の一実施例を示す断面図である。
【図４】メッシュ模様の他の実施例を略示するパターン
図である。
【図５】メッシュ模様のさらに他の実施例を略示するパ
ターン図である。
【図６】マークの形成方法を説明する略図である。
【図７】マークの形成方法を説明する略図である。
【図８】従来技術を説明するサイドウォール部の部分正
面図である。
【符号の説明】
２ サイドウォール部 ５ 標識領域 ６ 縁どり領域 ９、１０ 細溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60C 13/00 B29D 30/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】タイヤのサイドウォール部の外面に、文字
    記号もしくは図形を表出する標識領域と、この標識領域
    を縁どりかつ該標識領域の外面および前記サイドウォー
    ル部の外面から***ししかも白色ゴムからなる縁どり領
    域とを設けるとともに、前記標識領域の外面を、同方向
    かつ一定の間隔ｔで並ぶ一方の細溝と、他方の細溝とが
    交差するメッシュ模様に形成するとともに、前記間隔ｔ
    を前記縁どり領域のタイヤ半径方向の外縁と内縁との間
    の長さＨの０．０１倍よりも大かつ０．１倍よりも小し
    かも前記長さＨを１５mm以上かつ６０mm以下とした空気
    入りタイヤ。
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