JP3065059B1 - インクジェットプリンタ及びその冷却方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びその冷却方法

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JP3065059B1
JP3065059B1 JP11012521A JP1252199A JP3065059B1 JP 3065059 B1 JP3065059 B1 JP 3065059B1 JP 11012521 A JP11012521 A JP 11012521A JP 1252199 A JP1252199 A JP 1252199A JP 3065059 B1 JP3065059 B1 JP 3065059B1
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Abstract

【要約】 【課題】 コンパクトな構造で放熱機能の向上ととも
に、同時にインク浮遊ミストの排気を効果的に行うこと
ができる機構を備えたインクジェットプリンタ及びその
冷却方法を提供する。 【解決手段】 印字ヘッド40を有するキャリッジ41
が移動しつつ該印字ヘッドからインクを吐出して記録紙
に画像形成するインクジェットプリンタにおいて、印字
ヘッド40にて発生するインクミストを吸引排気するフ
ァン16付きの排気管15が、電子部品の放熱を行う放
熱器14を取り囲むように構成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明属する技術分野】本発明は、印字ヘッドからイ
ンクを吐出して記録紙に画像形成するインクジェットプ
リンタ及びその冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、文字や画像(以下、文字や画
像を総称して単に「画像」という)を記録する手段とし
て、種々の機器や装置が開発され、実用化されている。
そして、その中で、近年特に技術進歩の顕著な画像記録
装置の一つとして、インクジェットプリンタを挙げるこ
とができる。
【0003】このインクジェットプリンタにおいては、
周知の如く、図5に示すように、印字ヘッド40を有す
るキャリッジ41が記録紙に対して平行移動しつつ該印
字ヘッド40からインクを吐出して画像形成する。この
種のインクジェットプリンタおいては、印字ヘッド40
のインク吐出ノズル(以下、単に、「ノズル」という)
を適宜閉じる封止手段(図示しない)がホームポジショ
ンHの位置に設けられている。
【0004】インクジェットプリンタは、封止手段(例
えばキャップ装置)から印字へツドのノズルが解放され
たまま、インク吐出しない状態に放置されると、ノズル
孔先端にあるインクが増粘する。その結果、吐出能力の
低下を来し、酷い場合にはノズル目詰まりに至る。
【0005】このようなトラブルを防ぐために、インク
ジェットプリンタは、図5に示すように、印字ヘッド4
0の走査する印字領域から外れ、かつ特定の場所に設け
たインク廃棄部、またはインク吸収材を配したフラッシ
ングポジションFにおいて、「フラッシング」あるいは
「空吐出」と呼ばれる印字ヘッド40のノズルの吐出能
力回復処理を行うように構成されている。
【0006】すなわち、インク吸収材等を配置した場所
において、印字ヘッド40のアクチュエータを駆動して
増粘したインクをノズル孔から強制排除するものであ
る。このインク吐出の際、印字ヘッド40のノズルから
インク吸収材までの間には、記録紙をその表面に沿って
搬送させつつ案内する案内部材を介在させるために、該
ノズルとインク吸収材との間隔は所要の大きさが必要で
あった。
【0007】したがって、廃棄すべく吐出されたインク
がインク吸収材に達するまでには、前述の所要間隔を飛
ぶことになるので、インクの微細なミスト(浮遊粒子)
は、その一部がインク吸収に吸収されずに、画像形成
領域にインク浮遊ミストとして浮遊した状態となる。こ
の結果、インク浮遊ミストが記録シート表面に付着する
ような不測の事態が発生すると、特に、記録済みの記録
表面に付着することにより、記録画像の品質が大きく損
なわれる。そこで、従来においては、インク浮遊ミスト
を、排気用のファン86により集塵して、画像形成領域
から排出することが行われていた。
【0008】一方、インクジェットプリンタは、当然の
ことながら各種動作を行うための制御部が設けられてい
る。そして、この制御部を実装した基板18上には、該
制御部の電子部品の発熱によるトラブルを解消するため
に、放熱器14が配設されており、さらにこの放熱器1
4を冷却するための、放熱器14に接近して冷却ファン
87を備えたインクジェットプリンタもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンクジェットプリンタにおいては、インク浮遊ミストに
よる画像品質の低下を効果的に回避しようとすると、排
気性能の高い排気用の比較的大型のファンを用いる必要
がある。また、従来のインクジェットプリンタにおいて
は、電子部品の放熱効果を高めて安定したプリンタ動作
を保証しようとすると、放熱効率の良い大型の放熱器な
らびに排気性能の高いファンが必要である。
【0010】しかしながら、前掲のように、排気性能の
高い大型の排気用並びに放熱用のファンを設けたり、放
熱効果の高い大型の放熱器を設けたり、冷却ファンを設
けたりすると、部品点数が多くなり複雑化するだけでな
く、インクジェットプリンタ本体が大きくなったり、重
くなってしまう。また、消費電力も大きくなってしまう
という欠点があった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、コンパクトな構造で
放熱機能の向上とともに、同時にインク浮遊ミストの排
を効果的に行うことができる機構を備えたインクジェ
ットプリンタ及びその冷却方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の
明に係るインクジェットプリンタは、印字ヘッドを有す
るキャリッジが移動しつつ該印字ヘッドからインクを吐
出して記録紙に画像形成するインクジェットプリンタに
おいて、前記印字ヘッドがフラッシングポジションに位
置している時に発生するインクミストを吸引排気するフ
ァン付きの排気管が、電子部品の放熱を行う放熱器を取
り囲むように構成されたことを特徴とし、これにより、
上記目的を達成することができる。本願請求項2に記載
の発明に係るインクジェットプリンタは、印字ヘッドを
有するキャリッジが移動しつつ該印字ヘッドからインク
を吐出して記録紙に画像形成するインクジェットプリン
タにおいて、前記印字ヘッドがフラッシングポジション
に位置している時に発生するインクミストを吸引排気す
るファン付きの排気管は、該インクジェットプリンタの
電子部品の放熱を行う放熱器がその放熱を該排気管内部
に行うように構成されていることを特徴とする。
【0013】また、本願請求項3に記載の発明に係るイ
ンクジェットプリンタは、請求項1又は2において、前
記排気管のファンは、前記放熱器の冷却ファンを兼用す
るものであることを特徴とする。 本願請求項4に記載の
発明に係るインクジェットプリンタは、請求項1から3
の何れかにおいて、前記放熱器は、前記排気管のファン
と前記排気管に設けられたフィルタとの間に配設された
ことを特徴とする。 本願請求項5に記載の発明に係るイ
ンクジェットプリンタは、請求項1から4に何れかにお
いて、前記放熱器は、1又は2以上の板上部材から構成
され、該板状部材は、その平面部が前記排気管と平行と
なるように配設されたことを特徴とする。 本願請求項6
に記載の発明に係るインクジェットプリンタは、請求項
1から5の何れかにおいて、前記排気管は、前記印字ヘ
ッドのフラッシングポジションとホームポジションの何
れの吸引流も前記放熱器を通るように構成されたこと
特徴とする。 本願請求項7に記載の発明に係るインクジ
ェットプリンタは、請求項6において、前記排気管は、
前記フラッシングポジションに接近して開口したフラッ
シングポジション側配管と、前記ホームポジションに接
近して開口したホームポジション側配管と、前記フラッ
シングポジション側配管および前記ホームポジション側
配管に連通してこれらの両配管からの吸引流を前記ファ
ンに導く排気口側配管とから構成され、前記放熱器は、
前記排気口側配管内に配設されたことを特徴とする。
願請求項8に記載の発明に係るインクジェットプリンタ
は、請求項6において、前記排気管は、前記フラッシン
グポジションに接近して開口したフラッシングポジショ
ン側配管と、前記ホームポジションに接近して開口した
ホームポジション側配管と、前記フラッシングポジショ
ン側配管および前記ホームポジション側配管に連通して
これらの両配管からの吸引流を前記ファンに導く排気口
側配管とから構成され、前記放熱器は、前記フラッシン
グポジション側配管内に配設されたことを特徴とする。
本願請求項9に記載の発明に係るインクジェットプリン
タは、請求項1から8の何れかにおいて、前記放熱器が
貫通する前記排気管の貫通孔の縁部と、該放熱器が設け
られた基板との間隙に、該間隙を閉じる閉塞部材が設け
られたことを特徴とする。
【0014】また、本願請求項10に記載の発明に係る
インクジェットプリンタの冷却方法は、放熱器を有する
インクジェットプリンタの冷却方法において、印字ヘッ
ドがフラッシングポジションに位置している時に発生す
インクミストを含む雰囲気を前記放熱器まで導くこと
により、該インクミストの気化熱を用いて冷却効率を高
めることを特徴とし、これにより、上記目的を達成する
ことができる。
【0015】(作用) 本発明に係るインクジェットプリンタによれば、印字ヘ
ッドがフラッシングポジションに位置している時に発生
するインクミストを吸引排気するファン付きの排気管
が、電子部品の放熱を行う放熱器を取り囲むように構成
されている。このように、放熱器を取り囲むように排気
管を配設したことにより、放熱器と排気管内部との間隙
が小さくなり、よって、放熱器の周囲を流れる空気速度
が増す。さらに、インク浮遊ミストを画像記録領域から
強制的に吸引して、従来においては画像品質の低下とい
う問題発生源であったインク浮遊ミスト(微細液体)を
放熱器に付着させることができる。これにより、インク
浮遊ミストの排と共に該ミストの気化熱を利用するこ
とができる
【0016】また、本発明に係る上記インクジェットプ
リンタにおいて、放熱器が、ファンと排気管に設けられ
たフィルタとの間に配設された構成によれば、吸引され
た浮遊インクは、一旦、フィルタを通過して固形分がろ
過されるので、放熱器のインクによる汚れを防止するこ
とができる。また、インク浮遊ミストが通過したフィル
タは、その後もある程度時間湿潤状態に維持される
【0017】また、本発明に係る上記インクジェットプ
リンタにおいて、排気管が、印字ヘッドのフラッシング
ポジションとホームポジションの何れの吸引流も放熱器
を通るように構成された場合、排気管の吸引流を最大限
利用できる
【0018】また、本発明に係る上記インクジェットプ
リンタにおいて、放熱器が貫通する排気管の貫通孔の縁
部と、該放熱器が設けられた基板との間隙に、該間隙を
閉じる閉塞部材が設けられた構成よれば、排気管のリ
ークを防止でき、インク浮遊ミストの効果的な吸引がで
きる
【0019】また、本発明に係るインクジェットプリン
タの冷却方法によれば、放熱器を有するインクジェット
プリンタの冷却方法において、印字ヘッドがフラッシン
グポジションに位置している時に発生するインクミスト
を含む雰囲気を前記放熱器まで導くことにより、インク
ミストの気化熱を用いて冷却効率を高めることができる
ので、気化熱を利用するための特別の湿潤手段を設ける
必要がない。しかも、従来においては画像品質の低下と
いう問題発生源であった浮遊ミストを湿潤用液体として
利用できる
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像記録装置
の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明
する。図1は、本発明に係るインクジェットプリンタに
おける第1の実施形態の要部概略斜視図である。図2
は、図1のA−A断面の概略断面図である。また、図3
は、本発明に係るインクジェットプリンタにおける要部
概略側面である。図4は、本発明に係るインクジェッ
トプリンタにおける第2の実施形態の要部概略斜視図で
ある。なお、図1および図4は、本発明に関連する要部
のみ抽出して模式的に図示してあり、説明の便宜上、図
3の概略側面図とは、同じ部材でも形状や大きさ等を適
宜に変えて示してある。
【0021】(第1の実施の形態) 先ず、本実施の形態における特徴部分を説明する前に、
図3を参照して、本実施の形態におけるインクジェット
プリンタの全体的な構造について説明する。図3に示す
インクジェットプリンタ1は、駆動ローラ10及びピンチ
ローラ20や印字済の記録シートSを排出する排出ローラ
対50とを備えているシート搬送系120と、このシート搬
送系120に対して、供給ローラ31や分離パッド32を介し
て記録シートSを供給するシート供給装置30と、シート
搬送系120により搬送される記録シートSの表面にインク
を吐出して画像を形成する印字ヘッド40を保持したキャ
リッジ41とを備えている。
【0022】駆動ローラ10は適宜の駆動手段で回転駆動
され、ピンチローラ20はねじりバネ100により駆動ロー
ラ10に当接するように付勢されて、該駆動ローラ10に対
して従動回転可能に支持されている。
【0023】シート供給装置30は、例えば、供給ローラ
31と、この供給ロ一ラ31に向けて記録シートSを付勢す
るホッパと、供給ローラ31との間で記録シートSを挟圧
して記録シートSを分離する分離パツド32とを備えてい
る。
【0024】ホッパには、図3に示すように、複数枚の
記録シートSがセットされており、シート供給時には、1
回転する供給ローラ31に向けて記録シートSがホッパに
より押圧され、分離パツド32で分離されて、1枚の記録
シートSのみが搬送系120に向けて供給されるようになっ
ている。供給される記録シートSは、第1サブフレーム68
に取り付けられた下ガイド70と、支持フレーム4に回動
自在に取り付けられた上ガイド80とによって、駆動ロー
ラ10とピンチローラ20との間に挟まれる位置に向けて案
内される。
【0025】なお、記録シートSの下側を規定する部材
44は、記録シートSの下面を支持して案内するとともに
記録シートSと印字ヘッド40との間隔を規定する。ま
た、排出ロラ対50は、駆動ローラ51と、これに向けて
付勢されている従動スターホイール52とからなってお
り、印字済の記録シートSを機外に排出する。従動スタ
ーホイール52は、規定部材44を挟んで第1サブフレーム
68とは反対側に配置された第2サブフレーム69に取り付
けられている。
【0026】印字ヘッド40は、図示のごとくキャリッジ
41の下端面に設けられている。キャリッジ41は、インク
タンク43が搭載されており、メインフレーム60の上端部
分のキャリッジガイド部である案内面61とキャリッジガ
イド軸42とによって保持され、記録シートSの紙面と平
行に移動可能に取り付けられている。
【0027】キャリッジ41には、インクタンク43が着脱
自在に搭載できる。そして、このインクタンク41から供
給されるインクが、キャリッジ41の下端面に取り付けら
れた印字ヘッド40(ノズルプレート)から記録シートS
に向かって噴射されることにより画像形成をする。
【0028】上述のように構成されたインクジェットプ
リンタ1の印字動作は、キャリッジ41が紙面と直交方向
(図1の矢印B方向)に移動しつつ印字ヘッド40からイ
ンクが吐出されることにより1行分の印字がなされ、1行
分の印字がなされる毎に、シート搬送系120で記録シー
トSが所定ピッチ(通常行間分)搬送され、これらの動
作が繰り返されることによって行なわれる。
【0029】一方、印字動作が行われないときに、印字
へツド40のノズルが放されたままの状態に放置される
と、ノズル孔先端にあるインクが増粘による吐出能力の
低下やノズル目詰まりを起こす。したがって、このよう
なトラブルを防ぐために、インクジェットプリンタ1
は、図1に示すように、印字ヘッド40の走査する印字領
域から外れた位置に、フラッシングポジションFが設け
られている。
【0030】このフラッシングポジションFには、例え
ばノズル孔先端の目詰まり防止用の空吐出を行ったとき
に、吐出インクを受容可能な開口5やインク吸収材その
他等の適宜部材(図示せず)が設けられている。また、
本実施の形態においては、フラッシングポジションFと
は反対側の位置に、ホームポジションHが設けられてお
り、例えば、インクジェットプリンタ1を停止したとき
に、印字ヘッド40がホームポジションHに移動し、例
えば印字ヘッド40のノズルを封止する封止手段が開口
部6を介して移動できるように構成されている。
【0031】フラッシングポジションFにおいてフラッ
シングを行うと、インクの微細なミスト(浮遊粒子)の
一部はインク吸収に吸収されずに、インク浮遊ミスト
として浮遊した状態が発生する。しかし、本実施の形態
のインクジェットプリンタ1は、印字ヘッド40にて発
生するインク浮遊ミストを吸引排気するファン付きの排
気管15が設けられている。なお、この排気管15は、
吸引口がフラッシングポジションFに接近して開口した
フラッシングポジション側配管11と、他の吸引口がホ
ームポジションHに接近して開口したホームポジション
側配管12と、両ポジション側配管11,12がメイン
フレーム60の背後で合流した排気口側配管13とから
構成されている。
【0032】そして、排気口側配管13は、電子部品
(図示せず)が実装された基板18から突出した放熱器
14(例えばフィン状の放熱器)を取り囲むように構成
されている。また、前述の両吸引口には、固形分を適宜
ろ過するフィルタ17,17が設けられ、排気口側には
吸引用のファン16が設けられている。
【0033】このように、排気口側配管13が放熱器1
4を取り囲むように構成されていることにより、放熱器
14と排気口側配管13の内部との間隙が小さくなり、
これによって、放熱器14の周囲を流れる空気速度が増
して放熱効率が向上する。さらに、インク浮遊ミストを
画像記録領域から強制的に吸引して、インク浮遊ミスト
を放熱器14に付着させることができる。この結果、イ
ンク浮遊ミストの単なる排気だけでなく、インクミスト
(微細液体)を蒸発させる際の気化熱を利用することが
でき、放熱器14の放熱効率を飛躍的に高めることがで
きる。
【0034】また、本実施の形態のインクジェットプリ
ンタ1では、放熱器14が、ファン16とフィルタ17
との間に配設されていることで、吸引されたインク浮遊
ミストは、一旦、フィルタ17を通過して固形分がろ過
されるので、放熱器14のインクによる汚れを防止でき
る。さらにまた、インク浮遊ミストが通過したフィルタ
17は、その後もある程度湿潤状態が維持されるので、
高い放熱効果を所定の時間維持可能である。
【0035】また、本実施の形態のインクジェットプリ
ンタ1においては、排気管15が、フラッシングポジシ
ョンとホームポジションの何れの吸引流も放熱器14を
通るように構成してあることから、排気管15の吸引流
3の全流量を放熱媒体として利用でき、効果的な放熱が
行える。
【0036】また、本実施の形態においては、図3に示
すように、放熱器14が貫通する排気口側配管13の貫
通孔13aの縁部13bと、放熱器14が設けられた基
板18との間隙に、該間隙を閉じる閉塞部材19が設け
られている。このような構成であると、排気管15のリ
ークを防止できて、インク浮遊ミストの効果的な吸引が
でき、効果的放熱ができる。
【0037】(第2の実施形態) 図1に示した第1の実施の形態においては、フラッシン
グポジション側配管11とホームポジション側配管12
とが合流した排気口側配管13に放熱器14を配設した
構造としたが、本発明に係るインクジェットプリンタ
は、排気管15の配置構造を、図4に示すように構成す
ることができる。図4に示す第2の実施の形態における
構成では、吸引口がフラッシングポジションFに接近し
て開口したフラッシングポジション側配管11によっ
て、横向き(印字ヘッドの動作方向に沿った向き)に延
びたフィンを有する放熱器14を取り囲むように構成さ
れている。他の構成については、第1の実施の形態にお
いて示した構造と同じである。したがって、他の構成に
ついては説明を省略する。
【0038】このように、本発明において、排気管の構
造等に関しては、放熱器の形態や配設位置によって適宜
変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明に係るイン
クジェットプリンタは、印字ヘッドがフラッシングポジ
ションに位置している時に発生するインクミストを吸引
排気するファン付きの排気管が、電子部品の放熱を行う
放熱器を取り囲むように構成されているので、放熱器と
排気管内部との間隙を小さくして、放熱器の周囲を流れ
る空気速度が増して放熱効率を向上させることができ
る。また、インク浮遊ミストを、画像記録領域から強制
的に吸引して放熱器に付着させることができるので、イ
ンク浮遊ミストの排だけでなく、インクミストの気化
熱により放熱効率を飛躍的に高めることができる。した
がって、本発明によれば、記録シートに書き込まれた記
録画像をインクミストによって劣化させないだけでな
く、放熱器とインクミストの集塵用のファンを兼用で
き、装置大型化の回避、部品点数の削減、消費電力の増
大を抑えつつ性能アップしたインクジェットプリンタを
提供することができる
【0040】また、本発明に係るインクジェットプリン
タにおいて、放熱器が、ファンと排気管に設けられたフ
ィルタとの間に配設された構成によれば、吸引された浮
遊インクが、一旦、フィルタを通過して固形分がろ過さ
れるので、放熱器のインクによる汚れを防止することが
でき、また、インク浮遊ミストが通過したフィルタが、
その後もある程度湿潤状態に維持されるので、高い放熱
効果を長時間にわたって維持することができる
【0041】また、本発明に係る上記インクジェットプ
リンタにおいて、排気管が、印字ヘッドのフラッシング
ポジションとホームポジションの何れの吸引流も放熱器
を通るように構成されたことにより、排気管の吸引流を
最大限利用できるので、より効果的な放熱効果を期待す
ることができる
【0042】また、本発明に係るインクジェットプリン
タにおいて、放熱器が貫通する排気管の貫通孔の縁部
と、該放熱器が設けられた基板との間隙に、該間隙を閉
じる閉塞部材が設けられた構成においては、排気管のリ
ークを防止できるので、浮遊ミストの効果的な吸引がで
き、効果的放熱ができる
【0043】また、本発明に係るインクジェットプリン
タの冷却方法は、印字ヘッドがフラッシングポジション
に位置している時に発生するインクミストを含む雰囲気
を放熱器まで導くことにより、インクミストの気化熱を
用いて冷却効率を高めることができるので、気化熱を利
用するための特別の湿潤手段を設ける必要がなく、しか
も、従来においては画像品質の低下という問題発生源で
あったインク浮遊ミストを湿潤手段として利用するの
で、極めて効率的で無駄の少ないインクジェットプリン
タの冷却方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタにおける
第1の実施形態の要部概略斜視図である。
【図2】図1のA−A断面の概略断面図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタにおける
要部概略側面である。
【図4】本発明に係るインクジェットプリンタにおける
第2の実施形態の要部概略斜視図である。
【図5】従来のインクジェットプリンタにおける画像形
成領域近傍の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 5 開口 6 開口部 11 フラッシングポジション側配管 12 ホームポジション側配管 13 排気口側配管 14 放熱器 15 排気管 16 ファン 17 フィルタ 18 基板 19 閉塞部材 40 印字ヘッド 41 キャリッジ 43 インクタン S 記録シート

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを有するキャリッジが移動し
    つつ該印字ヘッドからインクを吐出して記録紙に画像形
    成するインクジェットプリンタにおいて、前記印字ヘッドがフラッシングポジションに位置してい
    る時に 発生するインクミストを吸引排気するファン付き
    の排気管が、電子部品の放熱を行う放熱器を取り囲むよ
    うに構成されたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドを有するキャリッジが移動し
    つつ該印字ヘッドからインクを吐出して記録紙に画像形
    成するインクジェットプリンタにおいて、 前記印字ヘッドがフラッシングポジションに位置してい
    る時に発生するインクミストを吸引排気するファン付き
    の排気管は、該インクジェットプリンタの電子部品の放
    熱を行う放熱器がその放熱を該排気管内部に行うように
    構成されていることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記排気管のファンは、前記放熱器の冷
    却ファンを兼用するものであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記放熱器は、前記排気管のファンと前
    記排気管に設けられたフィルタとの間に配設されたこと
    を特徴とする請求項1から3の何れかに記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記放熱器は、1又は2以上の板上部材
    から構成され、該板状部材は、その平面部が前記排気管
    と平行となるように配設されたことを特徴とする請求項
    1から4の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記排気管は、前記印字ヘッドのフラッ
    シングポジションとホームポジションの何れの吸引流も
    前記放熱器を通るように構成されたことを特徴とする請
    求項1から5の何れかに記載のインクジェットプリン
    タ。
  7. 【請求項7】 前記排気管は、前記フラッシングポジシ
    ョンに接近して開口したフラッシングポジション側配管
    と、前記ホームポジションに接近して開口したホームポ
    ジション側配管と、前記フラッシングポジション側配管
    および前記ホームポジション側配管に連通してこれらの
    両配管からの吸引流を前記ファンに導 く排気口側配管と
    から構成され、 前記放熱器は、前記排気口側配管内に配設されたことを
    特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記排気管は、前記フラッシングポジシ
    ョンに接近して開口したフラッシングポジション側配管
    と、前記ホームポジションに接近して開口したホームポ
    ジション側配管と、前記フラッシングポジション側配管
    および前記ホームポジション側配管に連通してこれらの
    両配管からの吸引流を前記ファンに導く排気口側配管と
    から構成され、 前記放熱器は、前記フラッシングポジション側配管内に
    配設されたことを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記放熱器が貫通する前記排気管の貫通
    孔の縁部と、該放熱器が設けられた基板との間隙に、該
    間隙を閉じる閉塞部材が設けられたことを特徴とする請
    求項1からの何れかに記載のインクジェットプリン
    タ。
  10. 【請求項10】 放熱器を有するインクジェットプリン
    タの冷却方法において、印字ヘッドがフラッシングポジ
    ションに位置している時に発生するインクミストを含む
    雰囲気を前記放熱器まで導くことにより、該インクミス
    トの気化熱を用いて冷却効率を高めるインクジェットプ
    リンタの冷却方法。
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