JP3064973B2 - 利得可変増幅器 - Google Patents

利得可変増幅器

Info

Publication number
JP3064973B2
JP3064973B2 JP9194356A JP19435697A JP3064973B2 JP 3064973 B2 JP3064973 B2 JP 3064973B2 JP 9194356 A JP9194356 A JP 9194356A JP 19435697 A JP19435697 A JP 19435697A JP 3064973 B2 JP3064973 B2 JP 3064973B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control voltage
gain control
circuit
transistor
diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9194356A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1141044A (ja
Inventor
容子 川角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9194356A priority Critical patent/JP3064973B2/ja
Publication of JPH1141044A publication Critical patent/JPH1141044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3064973B2 publication Critical patent/JP3064973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得可変増幅器に
関し、特にギルバートセルを用いた低歪利得制御回路及
び利得制御電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開昭62−76308
号公報に示された従来の利得可変増幅器を示す図であ
る。図5において、端子101は信号入力部、端子10
2は端子101に対する基準電圧入力部、端子103は
利得制御電圧入力部、端子104は端子103に対する
基準電圧入力部、端子105、106はコンプリメンタ
リーな信号出力部、端子107は電源電圧入力部であ
る。ここで、抵抗114、115、116、117、1
18、119の抵抗値をそれぞれR3、R3’R1、R2
2′R1′とすると、R1=R1’、R2=R2’、R3
3’、R1≠R2の関係にある。
【0003】信号入力端子101から入力される信号
は、トランジスタ108とトランジスタ111によって
構成される差動対トランジスタ108、111及び、ト
ランジスタ109とトランジスタ11によって構成され
る差動対トランジスタ109、110の2つの差動対ト
ランジスタによって増幅される。また、トランジスタ1
12とトランジスタ113によって構成される差動対ト
ランジスタ112、113は利得制御電圧入力端子10
3の電圧によりトランジスタ112及びトランジスタ1
13に流れる電流の比が変化する。
【0004】出力端子105及び106に出力される信
号は、差動対トランジスタ108、111と差動対トラ
ンジスタ109、110の各々の利得G1、G2が差動対
トランジスタ112、113によって決められる電流比
1:nに分割されて全体として利得Gは、 G=G1×(1/n+1) +G2×(n/1+n) に増幅される。
【0005】以上説明したように、利得制御電圧入力端
子103の電圧を変化させることでトランジスタ112
及びトランジスタ113に流れる電流比を変え差動対ト
ランジスタ108、111及び差動対トランジスタ10
9、110の利得配分を変えることにより利得制御す
る。
【0006】図6は、例えば特開平3−153113号
公報に示された従来の利得可変増幅器を示す図である。
図6において、端子201、202は信号出力部、端子
203は電源電圧入力部である。図6の回路は互いに逆
相の出力信号が出力端子201、202に得られるもの
で、信号源221と、信号源221からの信号が印加さ
れる差動対トランジスタ4と、差動対トランジスタ4の
出力信号がそれぞれの共通エミッタに印加される第1及
び第2の差動対トランジスタ5及び6と第3及び第4差
動対トランジスタ7及び8と、前記第1乃至第4の差動
対トランジスタ5乃至8にバイアスを加えるバイアス源
209及び210と、負荷抵抗211及び212とを備
えている。
【0007】図6において、バイアス源210の値を変
化させると、第1及び第2の差動対トランジスタ5及び
6の分流比が変化する。一方、信号源221からの入力
信号に応じた電流が互いに逆相でトランジスタ213及
び214のコレクタに流れるので、前記分流比に応じて
電流の分流が行われ、分配された電流が負荷抵抗211
及び212に流れる。
【0008】そのため、バイアス源210の値に応じて
振幅の変化した出力信号が出力端子210、202に得
られる。今、バイアス源209及び210の発生するバ
イアス電圧V9及びV10が等しいとし、定電流源215
乃至218の電流値が等しくI0であろうとすると、ト
ランジスタ219にはI0/2、トランジスタ220に
はI0/2のコレクタ電流が流れる。
【0009】次にV10≫V9とすると、トランジスタ2
19には0、トランジスタ220にはI0のコレクタ電
流が流れる。更にV10≪V9とすると、トランジスタ2
19にはI0、トランジスタ220には0のコレクタ電
流が流れる。以上のように、図6の回路によれば、バイ
アス源210の値に応じて利得制御された出力信号が得
られる。
【0010】図7に従来の利得可変増幅器を示す。図7
の利得可変増幅器はダイオードリファレンス利得制御電
圧発生回路37と、ギルバートセルを用いたギルバート
セル型利得制御回路38により構成される。
【0011】図7において、端子30は利得制御電圧入
力部、端子31は電源電圧入力部、端子32は基準電圧
入力部、端子33、34は信号入力部、端子35、36
は信号出力部である。以下、ダイオードリファレンス利
得制御電圧発生回路37の構成について説明する。
【0012】トランジスタ1、2のエミッタは抵抗16
を介して共通接続され、それぞれ定電流源24、25に
接続し、トランジスタ1のベースは抵抗11を介して利
得制御電圧入力端子30に接続されるとともに、抵抗1
2を介して電源電圧入力端子31に接続され、抵抗15
を介し接地され、トランジスタ2のベースはトランジス
タ1のベースに抵抗14を介して接続されるとともに基
準電圧入力端子32に接続している。
【0013】トランジスタ1のコレクタとトランジスタ
2のコレクタはそれぞれダイオード19、20に接続さ
れ、ダイオード19、20は抵抗13を介して電源電圧
入力端子31に接続されるとともに、抵抗13と定電流
源26に接続されるダイオード21に接続している。ト
ランジスタ3及び4のベースは、それぞれダイオード2
1と定電流源26の接続点及びダイオード19とトラン
ジスタ1の接続点に接続され、トランジスタ3及び4の
エミッタは、それぞれダイオード22及び23を介して
定電流源27及び28に接続される。
【0014】次に、ダイオードリファレンス利得制御電
圧発生回路37の動作について説明する。定電流源2
4、25に流れる電流をそれぞれI0とし、定電流源2
6を流れる電流を2I0とする。
【0015】利得制御電圧入力端子30に供給される利
得制御電圧が変化すると、トランジスタ1のベースに供
給される電圧が変化するため、差動対トランジスタ1、
2を流れる電流比が変化し、ダイオード19とトランジ
スタ1の接続点の電圧が変化する。
【0016】一方、ダイオード21を流れる電流は2I
0であり、ダイオード21と定電流源26の接続点の電
位は固定されている。ダイオード19とトランジスタ1
の接続点の電位及びダイオード21と定電流源26の接
続点の電位は、それぞれトランジスタ4とダイオード2
3及びトランジスタ3とダイオード22によりレベルシ
フトされ、ギルバートセル型利得制御回路38の制御電
圧となる。
【0017】従って、ダイオードリファレンス利得制御
電圧発生回路37によれば、ギルバートセル型利得制御
回路38に供給される利得制御電圧が大きくなるにつ
れ、ダイオード23と定電流源28の接続点の電位が低
くになる。
【0018】また、利得制御電圧発生回路37は、ダイ
オード19、21の順方向電圧をリファレンスにしてい
るため、高精度の利得制御電圧を得ることができる。
【0019】次に図7のギルバートセル型利得制御回路
38の構成について説明する。エミッタが共通接続され
るとともに各エミッタが定電流源29を介して接地さ
れ、ベースに信号入力端子33、34からの入力信号電
圧が入力する差動対トランジスタ9、10のうち、トラ
ンジスタ9のコレクタは差動対トランジスタ5、6の共
通接続されたエミッタに接続され、トランジスタ10の
コレクタは差動対トランジスタ7、8の共通接続された
エミッタに接続されている。
【0020】そして、トランジスタ6、7のベースは共
通接続されてダイオード23と定電流源28の接続点に
接続され、トランジスタ5、8のベースは共通接続され
てダイオード22と定電流源27の接続点に接続され、
トランジスタ5、7のコレクタは共通接続されて抵抗1
7を介して電源電圧入力端子31に接続されるとともに
信号出力端子35に接続され、トランジスタ6、8のコ
レクタは共通接続されて抵抗18を介して電源電圧入力
端子31に接続されるとともに信号出力端子36に接続
される。
【0021】次にギルバートセル型利得制御回路38に
ついて説明する。トランジスタ6、7の共通ベースの電
位をV67、トランジスタ5、8の共通ベースの電位をV
58とし、利得制御電圧入力端子30に加えられる利得制
御電圧をVagcとする。
【0022】V67<V58の場合、トランジスタ5、9を
経由してトランジスタ5のコレクタに出力される正相信
号の方がトランジスタ10、7を経由してトランジスタ
7のコレクタに出力される逆相信号より大きくなるた
め、信号出力端子35には、正相信号が出力され、同様
の原理で信号出力端子36には逆相信号が出力される。
信号出力端子35、36に出力される信号の大きさは、
67が小さくなる程、すなわちVagcが大きくなる程、
大きくなる。
【0023】V67=V58の場合、トランジスタ5、9を
経由してトランジスタ5のコレクタに出力される正相信
号の大きさとトランジスタ10、7を経由してトランジ
スタ7のコレクタに出力される逆相信号の大きさが等し
くなるため、信号出力端子35には信号が出力されな
い。同様の原理で信号出力端子36にも信号は出力され
ない。
【0024】V67>V58の場合、トランジスタ5、9を
経由してトランジスタ5のコレクタに出力される正相信
号の方がトランジスタ10、7を経由してトランジスタ
7のコレクタに出力される逆相信号より小さくなるた
め、信号出力端子35には、逆相信号が出力され、同様
の原理で信号出力端子36には正相信号が出力される。
信号出力端子35、36に出力される信号の大きさは、
67が大きくなる程、すなわち、Vagcが小さくなる
程、大きくなる。
【0025】図8は、以上説明したV67<V58、V67
58、V67>V58の場合の利得制御特性を図示したもの
である。横軸は利得制御電圧Vagc、縦軸は利得を示し
ている。図8において、A点がV67=V58の場合に相当
する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5及
び図6に示す利得可変増幅器では、歪が大きく、64Q
AMや256QAMなどのデジタルデータ通信におい
て、データ復調エラーを引き起す可能性があるという課
題がった。その理由は、図5においては、差動対トラン
ジスタ108、111あるいは差動対トランジスタ10
9、110のペアになったトランジスタが電流のカット
オフ状態からトランジスタオンの状態に変化する場合に
トランジスタの特性の過渡現象により、利得が差動対ト
ランジスタ108、111及び差動対トランジスタ10
9、110に流れる電流比に比例して変化しない領域が
できる。すなわち、利得の変化に直線性がない領域が存
在するためである。
【0027】図6に示す従来例においては、差動対トラ
ンジスタ5及び6のペアになったトランジスタが電流の
カットオフ状態からトランジスタオン状態に変化する場
合に、図5に示す従来例の場合と同様に利得の変化の直
線性がない領域が存在することによる。
【0028】また図7に示す従来例において、利得制御
範囲0〜5Vにおいて利得が反転増加するため(図8の
A点)、同一利得を得るための利得制御電圧Vagcが2
値存在するため、Vagc制御をかけることができないと
いう課題があった。
【0029】その理由は、図7のギルバートセル型利得
制御回路38に与えるオフセット電圧は52mV(最大
利得時)から10mV(最小利得時)と微小信号でコン
トロールされなければならないが、一方、システム側か
ら利得制御電圧入力端子30に加えられる利得制御電圧
は、通常0V(最大利得時)〜5V(最小利得時)であ
る。
【0030】従って、外部から5Vが印加された時に高
精度にオフセット電圧が10mV得られるようにしなけ
ればならない。しかしながら、ICの製造バラツキ等を
考えた場合、ダイオード19、21及びダイオード2
2、23の順方向電圧のばらつきが生じ、オフセット電
圧が反転することがあるためである。
【0031】本発明の目的は、利得制御範囲0〜5Vに
おいて出力信号の位相が反転しない低歪利得可変増幅器
を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る利得可変増幅器は、低歪利得制御回路
と、利得制御電圧発生回路とを有する利得可変増幅器で
あって、前記低歪利得制御回路は、利得を可変に制御す
る制御電圧に基づいて入力信号を増幅出力するギルバー
トセルを用いたものであり、前記利得制御電圧発生回路
は、前記低歪利得制御回路に対して制御電圧を供給する
ものであって、抵抗により外部供給された制御電圧を変
換する制御電圧変換回路及びダイオードの順方向電圧を
リファレンスに用いたダイオードリファレンス利得制御
電圧発生回路を含み、外部供給される利得制御範囲0〜
5Vにおいて前記利得制御電圧発生回路の出力電圧の位
相が反転しないように構成されたものでありさらに前
記利得制御電圧発生回路のダイオードリファレンス利得
制御電圧発生回路は、前記制御電圧変換回路の出力電圧
と基準電圧がそれぞれ第1の抵抗を介して接続されたベ
ースに接続され、エミッタが第2の抵抗を介して共通接
続されるとともに各々のエミッタが第1及び第2の定電
流源に接続される差動対トランジスタと、第3の抵抗を
介して電源に接続される第1乃至第3のダイオードとを
有し、第1のダイオードが前記差動対トランジスタの一
方のトランジスタのコレクタに、第2のダイオードが他
方のトランジスタのコレクタに接続され、第3のダイオ
ードが第3の定電流源を介して接地されたものである
【0033】
【0034】また前記利得制御電圧発生回路の制御電圧
変換回路は、利得制御電圧入力端子に接続される第1の
抵抗と、第1の抵抗及び前記ダイオードリファレンス利
得制御電圧発生回路に接続される第2の抵抗を有し、利
得制御電圧発生回路の出力電圧の位相が外部に供給され
る利得制御範囲0〜5V内で反転しないように前記第1
及び第2の抵抗の抵抗値R1とR2の値を設定したもの
である。
【0035】
【0036】また前記第1乃至第3のダイオードは、ダ
イオードの順方向電圧の相対精度が十分小さくなるよう
にエミッタサイズの大きなトランジスタを用いて構成さ
れたものである。
【0037】また前記利得制御電圧発生回路の制御電圧
変換回路及びダイオードリファレンス利得制御電圧発生
回路及び前記利得制御電圧発生回路の出力電圧の位相反
転を検出する位相検出回路を有し、利得制御電圧発生回
路の出力電圧の位相が外部供給される利得制御電圧にか
かわらず、反転しないようにしたものである。
【0038】また前記位相検出回路は、各々エミッタが
共通接続されて定電流源を介して接地され、各々のコレ
クタが第1及び第2の抵抗を介して電源に接続される差
動回路を有し、該差動回路の一方のトランジスタのベー
スは、前記第1のダイオードと第1の定電流源に接続さ
れ、他方のトランジスタは、前記第3のダイオードと第
3の定電流源に接続されるとともに、エミッタが電源
に、コレクタが第4の抵抗に接続されたPNPトランジ
スタのベースに接続され、第4の抵抗は、第5の抵抗を
介して接地されるとともに、前記第3のダイオードと第
3の定電流源の接続点はコレクタに接続され、エミッタ
は第6の抵抗を介して接地されたトランジスタのベース
に接続されたものである。
【0039】また前記低歪利得制御回路は、入力信号電
圧をそれぞれベース入力とする第1の差動回路と、共通
エミッタが前記第1の差動回路の第1、第2の出力にそ
れぞれ接続された第2、第3の差動回路とを有し、前記
第2、第3の差動回路をそれぞれ構成する各差動対トラ
ンジスタの一方のベース同士は共通接続されて第1の制
御電圧が供給され、他方のベース同士は共通接続されて
第2の制御電圧が供給され、前記第2の、第3の差動回
路の少なくとも一方の出力同士を接続し負荷を介して電
源に接続するとともに出力端子に接続したものである。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し低下に説明する。
【0041】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1の回路構成を示す図である。
【0042】図1において、図7に示した従来例と同一
機能を有する要素には同一の参照符号を付している。
【0043】図1を参照して、本発明の実施形態1にお
いては、ダイオードリファレンス利得制御電圧発生回路
37と、ギルバートセル型利得制御回路38と、制御電
圧変換回路39により構成される。
【0044】図1において、端子30は利得制御電圧入
力部、端子31は電源電圧入力部、端子32は基準電圧
入力部、端子33、34は信号入力部、端子35、36
は信号出力部である。ダイオードリファレンス利得制御
電圧発生回路37においては、トランジスタ1、2のエ
ミッタは抵抗16を介して共通接続され、それぞれ定電
流源24、25に接続し、トランジスタ1のベースは抵
抗11を介して抵抗41と抵抗42の接続点に接続され
るとともに、抵抗12を介し電源電圧入力端子31に接
続され、抵抗15を介して接地され、トランジスタ2の
ベースはトランジスタ1のベースに抵抗14を介して接
続されるとともに基準電圧入力端子32に接続してい
る。
【0045】トランジスタ1のコレクタとトランジスタ
2のコレクタは、それぞれダイオード19、20に接続
され、ダイオード19、20は抵抗13を介して電源電
圧入力端子31に接続されるとともに抵抗13と定電流
源26に接続されるダイオード21に接続している。ト
ランジスタ3及び4のベースは、それぞれダイオード2
1と定電流源26の接続点及びダイオード19とトラン
ジスタ1の接続点に接続され、トランジスタ3及び4の
エミッタは、それぞれダイオード22及び23を介して
定電流源27及び28に接続される。
【0046】ギルバートセル型利得制御回路38につい
ては、エミッタが共通接続されるとともに各エミッタが
定電流源29を介して接地され、ベースに信号入力端子
33、34からの入力信号電圧を入力する差動対トラン
ジスタ9、10のうち、トランジスタ9のコレクタは、
差動対トランジスタ5、6の共通接続されたエミッタに
接続され、トランジスタ10のコレクタは差動対トラン
ジスタ7、8の共通接続されたエミッタに接続されてい
る。
【0047】そして、トランジスタ6、7のベースは共
通接続されてダイオード23と定電流源28の接続点に
接続され、トランジスタ5、8のベースは共通接続され
てダイオード22と定電流源27の接続点に接続され、
トランジスタ5、7のコレクタは共通接続されて抵抗1
7を介して電源電圧入力端子31に接続されるととも
に、信号出力端子35に接続され、トランジスタ6、8
のコレクタは共通接続されて抵抗18を介して電源電圧
入力端子31に接続されるとともに、信号出力端子36
に接続される。
【0048】ダイオード19乃至23については、タイ
オードの順方向電圧の相対精度が十分小さくなるように
エミッタサイズの大きなトランジスタを用いる。
【0049】本発明の実施形態1おいては、ダイオード
リファレンス利得制御電圧発生回路37とギルバートセ
ル型利得制御回路38の回路構成は、図7のものと同一
であり、抵抗41、42により構成される制御電圧変換
回路39が図7のものと相違している。
【0050】制御電圧変換回路39は、抵抗41と42
より構成され、抵抗41は利得制御電圧入力端子30に
接続されるとともに抵抗42を介して接地され、抵抗4
1と42の接続点は抵抗11に接続される。
【0051】制御電圧変換回路39においては、抵抗4
1の抵抗値をR41、抵抗42の抵抗値をR42とすると、
利得制御電圧入力端子30に供給される利得制御電圧V
agcは、Vagc×R42/(R41+R42)に変換されてダイ
オードリファレンス利得制御電圧発生回路37に供給さ
れる。
【0052】従って、あるVagcが供給された時、図7
のダイオードリファレンス利得制御電圧発生回路37に
おいて、トランジスタ1を流れる電流をI1、ダイオー
ド23と定電流源28の接続点の電位をV1とし、図1
においてトランジスタ1を流れる電流をI1、ダイオー
ド23と定電流源28の接続点の電位をV2とすると、
1>I2となるため、V1<V2となる。
【0053】従ってR41とR42を適当に設定することに
より、利得制御範囲0〜5Vにおいて、ダイオード22
と定電流源27の接続点の電位に対して、大きさの逆転
しないV2を得ることができる。
【0054】図3に本発明の実施形態1の利得制御特性
を示す。横軸が外部供給される利得制御電圧、縦軸が利
得である。
【0055】上記したように、抵抗41の抵抗値R41
抵抗42の抵抗値R42を適当な比に設定することによ
り、利得制御範囲0〜5Vにおいて、制御電圧発生回路
の出力電圧が反転せず、従って利得は反転増加しない。
【0056】(実施形態2)図2は、本発明の実施形態
2の構成を示す図である。実施形態2と実施形態1との
相違点は、ダイオードリファレンス利得制御電圧発生回
路37に、ダイオードリファレンス利得制御電圧発生回
路37の出力電圧の位相反転を検出する位相検出回路4
0を接続した点である。
【0057】位相検出回路40の構成について説明す
る。トランジスタ43、44のエミッタは共通接続さ
れ、定電流源46を介して接地されるとともに、トラン
ジスタ43と44のコレクタはそれぞれ抵抗47、48
を介して電源電圧入力端子31に接続される。トランジ
スタ43のベースは、ダイオード23と定電流源28の
接続点に接続され、トランジスタ44のベースはダイオ
ード22と定電流源27の接続点に接続される。PNP
トランジスタ45のベースはトランジスタ44と抵抗4
8の接続点に接続され、PNPトランジスタ45のエミ
ッタは電源電圧入力端子31に、コレクタは抵抗49、
50を介して接地され、抵抗49と抵抗50の接続点
は、コレクタがダイオード21と定電流源26の接続点
に接続されるトランジスタ51のベースに接続され、ト
ランジスタ51のエミッタは抵抗52を介して接地され
る。
【0058】次に位相検出回路の動作について説明す
る。図2において、ダイオード22と定電流源27の接
続点の電位をV3、ダイオード23と定電流源28の接
続点の電位をV4とする。V4が変化すると、トランジス
タ43と44を流れる電流比が変化し、抵抗48とトラ
ンジスタ44の接続点の電位が変化する。
【0059】抵抗47、48の抵抗値及び定電流源46
の電流値は、PNPトランジスタ45がV4≧V3の場合
はOFFし、V4<V3の場合にはONするように設定さ
れている。V4≧V3の場合には、PNPトランジスタ4
5がOFFしているため、トランジスタ51のベース電
位は0Vであり、トランジスタ51はOFFする。V4
<V3の場合、PNPトランジスタ45はONし、トラ
ンジスタ51もONするため、トランジスタ51のコレ
クタに電流が流れ、V3は降下してV4と等電位になる。
【0060】従って、位相検出回路40をダイオードリ
ファレンス利得制御電圧発生回路37に接続することに
より、位相が反転しない利得制御電圧を得ることができ
る。
【0061】図4に本発明の実施形態2の利得制御特性
を示す。横軸が外部供給される利得制御電圧、縦軸が利
得であり、利得制御範囲0〜5Vにおいて利得は反転増
加しない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ギ
ルバートセルを用いた低歪利得制御回路と、外部供給さ
れる利得制御範囲0〜5Vにおいて出力制御電圧の位相
が反転しない利得制御電圧発生回路を用いているため、
低歪かつ外部供給される利得制御範囲0〜5Vにおいて
出力制御電圧の位相が反転しない利得可変増幅器を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の回路構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施形態2の回路構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施形態1に係る利得可変増幅器の利
得制御特性を示す図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る利得可変増幅器の利
得制御特性を示す図である。
【図5】従来例に係る利得可変増幅器を示す図である。
【図6】従来例に係る利得可変増幅器を示す図である。
【図7】従来例に係る利得可変増幅器を示す図である。
【図8】従来例に係る利得可変増幅器の利得制御特性を
示す図である。
【符号の説明】
1〜10、43〜45、51 トランジスタ 11〜18、47〜50、52 抵抗 19〜23 ダイオード 24〜29、46 定電流源 30 利得制御電圧入力端子 31 電源電圧入力端子 32 基準電圧入力端子 33、34 信号入力端子 35、36 信号出力端子 37 ダイオードリファレンス利得制御電圧発生回路 38 ギルバートセル型利得制御回路 39 制御電圧変換回路 40 位相検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−46407(JP,A) 特開 平9−307378(JP,A) 特開 平9−331221(JP,A) 特開 昭62−64109(JP,A) 特開 平10−22753(JP,A) 特開 昭47−23144(JP,A) 特開 平2−32610(JP,A) 特開 平2−46013(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 3/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低歪利得制御回路と、利得制御電圧発生
    回路とを有する利得可変増幅器であって、 前記低歪利得制御回路は、利得を可変に制御する制御電
    圧に基づいて入力信号を増幅出力するギルバートセルを
    用いたものであり、 前記利得制御電圧発生回路は、前記低歪利得制御回路に
    対して制御電圧を供給するものであって、抵抗により外
    部供給された制御電圧を変換する制御電圧変換回路及び
    ダイオードの順方向電圧をリファレンスに用いたダイオ
    ードリファレンス利得制御電圧発生回路を含み、外部供
    給される利得制御範囲0〜5Vにおいて前記利得制御電
    圧発生回路の出力電圧の位相が反転しないように構成さ
    れたものでありさらに前記利得制御電圧発生回路のダイオードリファレ
    ンス利得制御電圧発生回路は、前記制御電圧変換回路の
    出力電圧と基準電圧がそれぞれ第1の抵抗を介して接続
    されたベースに接続され、エミッタが第2の抵抗を介し
    て共通接続されるとともに各々のエミッタが第1及び第
    2の定電流源に接続される差動対トランジスタと、第3
    の抵抗を介して電源に接続される第1乃至第3のダイオ
    ードとを有し、第1のダイオードが前記差動対トランジ
    スタの一方のトランジスタのコレクタに、第2のダイオ
    ードが他方のトランジスタのコレクタに接続され、第3
    のダイオードが第3の定電流源を介して接地されたもの
    である ことを特徴とする利得可変増幅器。
  2. 【請求項2】 前記利得制御電圧発生回路の制御電圧変
    換回路は、利得制御電圧入力端子に接続される第1の抵
    抗と、第1の抵抗及び前記ダイオードリファレンス利得
    制御電圧発生回路に接続される第2の抵抗を有し、利得
    制御電圧発生回路の出力電圧の位相が外部に供給される
    利得制御範囲0〜5V内で反転しないように前記第1及
    び第2の抵抗の抵抗値R1とR2の値を設定したもので
    あることを特徴とする請求項に記載の利得可変増幅
    器。
  3. 【請求項3】 前記第1乃至第3のダイオードは、ダイ
    オードの順方向電圧の相対精度が十分小さくなるように
    エミッタサイズの大きなトランジスタを用いて構成され
    たものであることを特徴とする請求項に記載の利得可
    変増幅器。
  4. 【請求項4】 前記利得制御電圧発生回路の制御電圧変
    換回路及びダイオードリファレンス利得制御電圧発生回
    路及び前記利得制御電圧発生回路の出力電圧の位相反転
    を検出する位相検出回路を有し、利得制御電圧発生回路
    の出力電圧の位相が外部供給される利得制御電圧にかか
    わらず、反転しないようにしたものであることを特徴と
    する請求項1,2又は3に記載の利得可変増幅器。
  5. 【請求項5】 前記位相検出回路は、各々エミッタが共
    通接続されて定電流源を介して接地され、各々のコレク
    タが第1及び第2の抵抗を介して電源に接続される差動
    回路を有し、 該差動回路の一方のトランジスタのベースは、前記第1
    のダイオードと第1の定電流源に接続され、他方のトラ
    ンジスタは、前記第3のダイオードと第3の定電流源に
    接続されるとともに、エミッタが電源に、コレクタが第
    4の抵抗に接続されたPNPトランジスタのベースに接
    続され、第4の抵抗は、第5の抵抗を介して接地される
    とともに、前記第3のダイオードと第3の定電流源の接
    続点はコレクタに接続され、エミッタは第6の抵抗を介
    して接地されたトランジスタのベースに接続されたもの
    であることを特徴とする請求項に記載の利得可変増幅
    器。
  6. 【請求項6】 前記低歪利得制御回路は、入力信号電圧
    をそれぞれベース入力とする第1の差動回路と、共通エ
    ミッタが前記第1の差動回路の第1、第2の出力にそれ
    ぞれ接続された第2、第3の差動回路とを有し、 前記第2、第3の差動回路をそれぞれ構成する各差動対
    トランジスタの一方のベース同士は共通接続されて第1
    の制御電圧が供給され、他方のベース同士は共通接続さ
    れて第2の制御電圧が供給され、前記第2の、第3の差
    動回路の少なくとも一方の出力同士を接続し負荷を介し
    て電源に接続するとともに出力端子に接続したものであ
    ることを特徴とする請求項に記載の利得可変増幅器。
JP9194356A 1997-07-18 1997-07-18 利得可変増幅器 Expired - Fee Related JP3064973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9194356A JP3064973B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 利得可変増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9194356A JP3064973B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 利得可変増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1141044A JPH1141044A (ja) 1999-02-12
JP3064973B2 true JP3064973B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=16323226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9194356A Expired - Fee Related JP3064973B2 (ja) 1997-07-18 1997-07-18 利得可変増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3064973B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7960306B2 (en) 2008-05-28 2011-06-14 Industrial Technology Research Institute Photo-energy transformation catalysts and methods for fabricating the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7960306B2 (en) 2008-05-28 2011-06-14 Industrial Technology Research Institute Photo-energy transformation catalysts and methods for fabricating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1141044A (ja) 1999-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100342456B1 (ko) 이득 가변 증폭 회로
JP3315748B2 (ja) 増幅回路
EP0697766B1 (en) Buffer circuit with wide dynamic range
JPS6412405B2 (ja)
KR890004672B1 (ko) 곱셈 회로
US4723111A (en) Amplifier arrangement
JP2733962B2 (ja) 利得制御増幅器
JP3064973B2 (ja) 利得可変増幅器
JP2591301B2 (ja) 折れ線特性回路
JP3058087B2 (ja) 利得可変増幅器
JP3080488B2 (ja) 差動増幅器
US5767662A (en) Amplifier having single-ended input and differential output and method for amplifying a signal
US5119041A (en) High gain differential current amplifier having a low output voltage
US4714897A (en) Monolithically integratable signal amplifier stage with high output dynamics
JPH0447485B2 (ja)
KR950008954B1 (ko) 히스테리시스 특성을 갖는 비교회로
JP2902277B2 (ja) エミッタホロワ出力電流制限回路
JPH018027Y2 (ja)
JPH0613821A (ja) 差動回路
JPS6223136Y2 (ja)
JPS6167310A (ja) Agc増幅回路
JP2503887B2 (ja) 利得可変回路
JPH11136105A (ja) 電圧比較回路
JP3162889B2 (ja) リミッタ回路
JP3185944B2 (ja) 2線式伝送器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees