JP3062925U - 棒状飯包装用海苔入り袋状シ―ト及び巻き寿司包装体 - Google Patents

棒状飯包装用海苔入り袋状シ―ト及び巻き寿司包装体

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JP3062925U JP1999002304U JP230499U JP3062925U JP 3062925 U JP3062925 U JP 3062925U JP 1999002304 U JP1999002304 U JP 1999002304U JP 230499 U JP230499 U JP 230499U JP 3062925 U JP3062925 U JP 3062925U
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方央 崎山
浩司 大沼
雅利 菅原
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有限会社 サーフ技術サービス
有限会社 雅企画
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿
司包装が行えて、手で棒状飯を直接に掴む必要がなく、
二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜
くことが容易でイージーオープンが実現できる棒状飯包
装用海苔入り袋状シート及び巻き寿司包装体。 【解決手段】 棒状飯Rを円筒巻きする長方形の海苔1
と、海苔1を収容していて引き裂き手段により中程から
二分する袋状シート本体2と、一対の耳片部3aで棒状
飯Rの両端面を覆い隠す耳片フィルム3からなる。棒状
飯包装用海苔入り袋状シートSの巻き始め側部分で棒状
飯を略一巻きしてから、一対の耳片部3aで棒状飯Rの
両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィル
ムで耳片部3aの余りを隠しつつ棒状飯Rを円筒巻き
し、袋状シート本体Sの巻き終わり端縁をラベル4で封
緘してなる。

Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【考案の属する技術分野】 本願考案は、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された包装された巻き寿司を食す るに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に掴む必要がなく、二分した袋 状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻き寿司のイ ージーオープン包装が実現できる、棒状飯包装用海苔入り袋状シートに関する。 【0002】 【従来の技術】 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装のイージーオープンを目指 した技術であって、包装状態で外装フィルムの中程を二分することにより袋状包 装シートを二分して海苔に対して相対的に引き抜くことができるタイプの棒状飯 包装用海苔入り袋状シート及び巻き寿司包装体に関する先行技術文献としては、 a)実公平7−7746号公報(実開平2−120184号公報)、b)実用新 案登録第2513936号公報(実開平4−88292号公報)、c)実用新案 登録第3030103号公報、d)実開平7−17091号公報、e)実開平7 −36689号公報がある。 この中、c)、d)、e)は、外装フィルムを分断する手段としてカットテー プが使用されていて、かつ、外装フィルムを分断するとラベルを同時に分断でき る利便性がある。 この他、ラベルから離れた位置でカットテープを引いて外装フィルムを分断し て、外装フィルムを内装フィルムとのヒートシールを剥がすように捲って海苔を 取り出すタイプの棒状飯包装用海苔入り袋状シートに関する先行技術文献として は、特開平9−028323号公報、特開平10−045160号公報、実用新 案登録第2501254号公報、実開平3−45985号公報、実開平4−12 881号公報、実開平4−127187号公報、実開平6−34486号公報が ある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 実公平7−7746号公報の巻き寿司包装シートは、 図4Aを見ると、シート状食品3の巻き幅が巻寿司4を一巻きして若干余る長 さであり、シート状食品3の巻き幅が必要以上に長くないのでシート状食品3が 多過ぎて食感を悪くするという問題点がないが、明細書に説明されているような イージーオープンは到底できない。 詳述すると、一枚の外フィルム1を二分する分断手段として、外フィルム1に 一軸延伸フィルムを巻き寿司の長手方向に引き裂き容易であるように使用しかつ 引き裂き用の切り欠き12を付与し、外フィルム1を二分する位置と二枚のかつ 一枚は耳部S1 を有する内包材2、2aのシート中央寄りの端縁同士の重なり位 置を一致させており、外包材を二分する位置がシートの巻き方向の略中央にある ので、包装状態より切り欠き12の端縁より引き裂いていき外フィルム1を二分 して包装シートを二分しても、該二分した包装シートはシート状食品3の半分ず つを深く収容しているから巻寿司4に巻き着いたままである(第4図A)。 そこで、シール片5を剥がすか又は切って巻き終わりを開封する必要があると いう面倒がある。開封した後は、包装巻寿司を手持ちしたまま、巻き終わり端縁 を摘んで巻き終わり側の内包材2aの巻寿司4に対する巻き着が解消するまで内 包材2aを略平面になるまで巻き解けば、その時点で、該巻き終わり側の包装シ ート半部をシート状食品3に対して相対的に引き抜くことができる。第4図Bの ような状態では、内包材2aの巻寿司4に対する巻き着き力が大きく、引き抜く ことが難しい。 しかし、問題は次の巻き解き工程の方が一層大きい。すなわち、巻き始め側の 包装シート半部を第4図Cの状態では引き抜くことは難しいというレベルでなく 、引き抜くことが不可能である。なぜならば、内包材2は、耳部S1 を有してい て巻寿司4の両端を強く密着隠蔽しているからである。第4図Bの状態と第4図 Cの状態の間に、一対の耳部S1 を巻寿司4から引き剥がす工程が必要であり、 明細書の説明は、この工程の説明が欠落している。権利範囲の記載は、内包材2 には耳部S1 を有しているとの明示がないが、耳部S1 が存在しないと両端が開 放してしまい商品にはならない。実施例を勘案して総合的に判断すると、内包材 2は耳部S1 を有してと考えるのが妥当である。 耳部S1 を考慮していない明細書の説明によれば、あたかもイージーオープン が実現できるように思えるが、実際は耳部S1 を有しているのでイージーオープ ンできない。巻き始め側の包装シート半部も内包材2の巻寿司4に対する巻き着 き力が大きいので、一対の耳部S1 を巻寿司4から引き剥がした後であっても、 第4図Cの状態では引き抜くことは難しい。巻寿司4が内包材2と強く密着して いるとともに、この段階では、既にシート状食品3の巻き終わり側の半部と密着 しているので、無理に巻き始めの端縁を引けば、巻寿司4とシート状食品3は相 対的な滑りをせずに巻寿司4が回転していき、巻き始めの端縁を上方へずるずる と引いて巻寿司4から離れさせていき内包材2の巻寿司4に対する巻き着きが略 解消する時点で、シート状食品3が巻き始め側の包装シート半部から相対的に引 き抜ける。このとき、シート状食品3を介して巻寿司4を指示していた手は巻寿 司4が回転することで、シート状食品3から外れて巻寿司4に直接触れてしまう ことになる。すなわち、実際は、イージーオープンではなくさらに巻寿司4に直 接手を触れることが避けられない欠点がある。 【0004】 実用新案登録第2513936号公報に開示される巻き寿司包装材は、 前記の実公平7−7746号公報の巻き寿司包装シートに対して進歩性がある 考案とは思料できない。けだし、外フィルムを二分する分断手段として、外フィ ルムに一軸延伸フィルムを巻き寿司の長手方向に引き裂き容易であるように使用 しかつ引き裂き用の切れ目を入れていることが同一であり、又、外フィルムを二 分する分断手段を設ける位置と、二枚の中フィルムのシート中央寄りの端縁同士 を重ね合わせる位置が一致していることも同一である。相違点と言えば、外包材 を二分する破断線の位置が、前者がシートの中央にあるのに対し、中央からずれ ているという一点にしかないからである。 外包材を二分する破断線の位置がシートの中央からずれていることによる作用 ・効果は少しある。 すなわち、破断線が巻き終わり側に至近位置にあれば、包装状態より破断線か ら外包材を二分すると、海苔の巻き終わり側の端縁が僅かな寸法であるが自然に 抜け出る。この場合、問題なことは、権利範囲を見ると、袖部4a、4bが任意 構成要素であるので、袖部4a、4bを備えない場合には、破断線から外包材を 二分しても、海苔の巻き終わり側の端縁が僅かな寸法であるが自然に抜け出るだ けであり、ここに寿司飯を転がして載せることができないし、又、寿司飯に巻き 付いている巻き始め側と巻き終わり側の包装材の重なった端縁同士の一方を捲り 上げていき全部を剥がさないと海苔に対して相対的に引き抜くことができない。 特に、寿司飯の端面を隠蔽できない欠点があるので実用できない(商品にならな い)。従って、この考案も、寿司飯を完全に包める袖部4a、4bを備えている と考えるのが妥当である。しかして、袖部4a、4bを備えている場合には、包 装状態より巻き終わりに近い位置に設けられる破断線から外包材を二分すると、 海苔の巻き終わり側の端縁が僅かな寸法であるが自然に抜け出るとともに、寿司 飯に巻き付いている巻き始め側と巻き終わり側の包装材が棒状飯の両側に開くこ とになる。そして、寿司飯を完全に包んでいる袖部4a、4bを寿司飯から引き 剥がす。そこで、寿司飯を手で掴んで前記のように自然に抜け出た海苔の巻き終 わり側の端縁に載せ替えてから海苔を包装材から相対的に引き抜いて寿司飯に巻 き着けるか、又は、海苔を包装材から相対的に引き抜いてから海苔の端を寿司飯 の脇に位置させてフィルムを介して寿司飯を転がして海苔の上に移載し、海苔を 寿司飯に巻き着ける。このような手順は、複雑であり消費者が等しく正しい手順 で行えることは多くない。又、包装状態より巻き終わりに近い位置に設けられる 破断線から外包材を二分すると、海苔の巻き終わり側の端縁が僅かな寸法である が自然に抜け出るけれども、海苔の大部分は依然として巻き始め側の包装材に包 まれているので、相対的に引き抜くことが容易ではない。そして、袖部4a、4 bを引き剥がすことも面倒であり、寿司飯に触手することが避けられず好ましく ない。このようなことから、イージーオープンとは言えるものではない。 従って、この考案が実公平7−7746号公報の巻き寿司包装シートが有して いる効果以上の大きな効果を有していると思えない。 【0005】 実用新案登録第3030103号公報に開示される棒状米飯加工食品の包装袋 及び該食品入り包装体は、 分断手段4を引いてタックラベル17を引き裂いて開封することが出来ても、 包装袋の中程の分断手段4の上に棒状米飯1を置いて包囲用フィルム片10a、 10bで棒状米飯1の端部を包んでいるので、包装袋の巻き終わり側の一巻き分 を平らに開いた時点で引っ張っても海苔2を相対的に引き出すことができない。 平らに開いた後、包囲用フィルム片10aを棒状米飯1から引き剥がしてから、 包装袋の巻き終わり側の一巻き分を引っ張ると海苔2を相対的に引き出すことが できる。同様に、巻き始め側の半巻き分を平らに開いた時点で引っ張っても海苔 2を相対的に引き出すことができない。平らに開いた後、包囲用フィルム片10 aを棒状米飯1から引き剥がしてから、包装袋の巻き始め側の半巻き分を引っ張 ると海苔2を相対的に引き出すことができる。従って、分断手段4を引いてタッ クラベル17を引き裂いて開封することができるという利便性があるだけで、包 囲用フィルム片10a、10bを棒状米飯1から引き剥がす面倒な操作が、包装 袋の巻き終わり側の一巻き分及び巻き始め側の半巻き分を平らに開いて引っ張っ ても操作の途中に行う必要があり、イージーオープンとは言えない。 又、図5に示すように、分断手段4の両端が棒状米飯1の端面中央を必ず通る ように、包囲用フィルム片10a、10bで棒状米飯1の端面を包み込む必要が ある構成なので、包囲用フィルム片10aの棒状米飯1の端面を包んで余った部 分は内側に仕舞い込むことが絶対にできない。図5は、包囲用フィルム片10a の棒状米飯1の端面を包んで余った部分が内側に仕舞い込まれているように描か れているが、真正な図ではない。 さらに、図5に示すように、分断手段4の両端が棒状米飯1の端面中央を必ず 通るように、包囲用フィルム片10a、10bで棒状米飯1の端面を包み込んで 、切込み線14が入った箇所より分断手段4を引き起こして開封する構成である が、分断手段4をどこから引き起こして開封するか分りずらく、又、切込み線1 4が入った箇所を指で掴もうとして引っ込んでしまうことがあり分断手段4を引 き起こしがしにくい場合が生ずる。 【0006】 実開平7−17091号公報に開示される手巻きずし用包装材は、 明細書の説明では、カットテープ6を引けば、外フィルム2を二分できるとと もに包装材貼着ラベル8を引き裂いて開封することができ、包装材の巻き終わり 側の一巻き分を平らに開いた時点で引っ張れば、内フィルム3、4の重ね合わせ 部3a、4aの上にのっている米飯Rを引張方向に転がして海苔Lの上に位置さ せかつ米飯Rを包んでいる端部被覆フィルム5を米飯Rから引き剥がすことがで きるとしているが、これは実現不可能である。 すなわち、内フィルム3、4の重ね合わせ部3a、4aの上に米飯Rを置いて 端部被覆フィルム5で米飯Rの端部を包んでいる構成であり、包装して数時間経 つと、端部被覆フィルム5の米飯Rに対してチャンネル形に被さっている密着力 が極めて強くなっているので、包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開いた 時点で引っ張ても、内フィルム3、4の重ね合わせ部3a、4aの上にのってい る米飯Rを引張方向に転がすことは困難が伴う。 又、包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開くとともに、包装袋の巻き始 め側の3/4巻き分を平らに開いた後、端部被覆フィルム5を米飯Rから引き剥が してから、包装袋の巻き始め側を固定して包装袋の巻き終わり側の一巻き分を引 っ張ると、海苔Lを相対的に引き出すことができる。従って、テーブル等の平面 上で行う必要があり、手持ち操作では行い難い。 さらに、包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開くまでに1巻+1/4巻 の長さを巻き解く必要があり、イージーオープンとは言えない。 さらに、カットテープ6の端が包装材の端縁から突出しているので量産できな い。 【0007】 実開平7−36689号公報に開示される手巻きずし用包装材は、 カットテープ2を引けば、外側フィルム21を二分できるとともに包装材貼着 ラベル(符号なし)を引き裂いて開封することができる。 しかし、包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開いて内側フィルム3の円 筒状のおにぎり10に対する密着を解くとともに、包装袋の巻き始め側の1/2 〜 3/4巻き分を平らに開いて内側フィルム4のおにぎり10に対する密着を解いた 後、側部フィルム5、6の米飯Rに対する強く密着した被さりを引き剥がしてか ら、包装袋の巻き始め側を固定して包装袋の巻き終わり側の一巻き分を引っ張る と、海苔7を相対的に引き出すことができる。従って、テーブル等の平面上で行 う必要があり、手持ち操作では行い難い。 包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開いて内側フィルム3の円筒状のお にぎり10に対する密着を解いても、内側フィルム3は依然としておにぎり10 の下敷になっているから、包装袋の巻き始め側の上からおにぎり10を軽く抱え ると、内側フィルム3とおにぎり10との摩擦力が消失せず、これに、側部フィ ルム5の米飯Rに対する被さりによる強い密着力が加わるから、包装袋の巻き始 め側の上からおにぎり10を軽く抱えて、包装袋の巻き終わり側の一巻き分を引 っ張っても、摺動抵抗が極めて大きく、包装材の巻き終わり側の一巻き分を海苔 7に対してスムーズに引き出すことはできず、無理に引き出すと、おにぎり10 の両端が変形してしまう。 又、包装材の巻き終わり側の一巻き分を平らに開くまでに1巻の長さを巻き解 いてから側部フィルム5の米飯Rに対する強く密着した被さりを引き剥がす必要 があるから、イージーオープンとは言えない。 さらに、側部フィルム5、6の端縁を重ねておにぎり10の端面を隠すので、 一枚のフィルムで端面を隠す場合に比して包装が良くない。ときには、側部フィ ルム5、6の端縁が開いてしまうことがある。 さらに、内側フィルム3と4は大きく重なっていて、この重なり部分に、側部 フィルム5、6の半分位がそれぞれ重なってしかも側部フィルム5、6の端縁同 士が重なっていて、カットテープ2が一致する位置にあるので、内側フィルム3 と4の重なり部分を外側フィルム1に対して溶着しないようにすると、側部フィ ルム5、6の内側フィルム3、4に対する溶着できる部分は、カットテープ2か ら大きく離れた幅半分だけの範囲であるにもかかわらず、そのようになってはい ない。そのようにすると、包装材を給送するときに側部フィルム5、6の重なり 部が開いてしまうことがあり、このため、おにぎり10を内側フィルム3、4の 上に載せてしまうトラブルが発生する場合がある。 【0008】 なお、前掲の特開平9−028323号公報、特開平10−045160号公 報、実用新案登録第2501254号公報、実開平3−45985号公報、実開 平4−12881号公報、実開平4−127187号公報、実開平6−3448 6号公報に示される棒状飯包装用海苔入り袋状シートは、いずれもイージーオー プンではない。 【0009】 本願考案は、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳 片フィルムの棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳 片フィルムで棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うこ とができ、巻き終わり側の袋状シートの半部が下側にくるようにして外装フィル ムを二分するとラベルを同時に分断して開封できて、開封が行われると、棒状飯 の端部を隠蔽する耳片部が自動的に棒状飯の端面外方に開き、巻き終わり側の袋 状シートの半部の巻き終わり端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで外装フィ ルムの分断箇所が棒状飯に下側にくるように巻き解いてから引けば、該巻き終わ り側の袋状シートの半部を海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、海 苔の略半分を露出させることができ、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め 端縁を棒状飯を持っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている 手で露出した海苔が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば 、棒状飯が半分露出した海苔の上を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的 に引き抜くことが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された包 装された巻き寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に掴む 必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くことが容 易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる、棒状飯包装 用海苔入り袋状シート及び巻き寿司包装体を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】 本願第一の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその周囲をヒートシールされ外装フィルムには巻き終わり 端から棒状飯を略一巻きする位置にフィルムを二分する引き裂き手段が備えられ かつ内装フィルムはシートの中程で分断しているか又は分断する切込みが入って いる袋状シート本体と、前記内装フィルムに溶着されていて袋状シート本体の両 側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィルムからなる棒状 飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両側部分と溶着されてい て袋状シート本体の分断に対応して分断可能な切込みが設けられていることを特 徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0011】 本願第二の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその周囲をヒートシールされ外装フィルムには棒状飯を一 巻きする位置を除く適宜の中程にフィルムを二分する引き裂き手段が備えられか つ内装フィルムはシートの中程で分断しているか又は分断する切込みが入ってい る袋状シート本体と、前記内装フィルムに溶着されていて袋状シート本体の両側 外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィルムからなり、袋状 シート本体の巻き終わり端にラベルをカットする開封用手段が付設されている棒 状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両側部分と溶着されてい て袋状シート本体の分断に対応して分断可能な切込みが設けられていることを特 徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0012】 本願第三の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその巻き終わり側を除く三方をヒートシールされ外装フィ ルムには巻き終わり端から棒状飯を略一巻きする位置にフィルムを二分する引き 裂き手段が備えられかつ内装フィルムは海苔の巻き始め端から中途まで隠蔽して いる袋状シート本体と、前記外装フィルムの前記内装フィルムと同じ面に重なる とともに前記海苔の前記内装フィルムが重なっていない部分に重なって該海苔を 隠蔽して前記外装フィルムに溶着されているとともに、外装フィルムに溶着され た側に対して前記引き裂き手段を越えた側で内装フィルムと溶着されていて袋状 シート本体の両側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィル ムからなる棒状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両側部分と溶着されてい て袋状シート本体の分断に対応して分断可能な切込みが設けられていることを特 徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0013】 本願第四の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその巻き終わり側を除く三方をヒートシールされ外装フィ ルムには棒状飯を一巻きする位置を除く適宜の中程にフィルムを二分する引き裂 き手段が備えられかつ内装フィルムは海苔の巻き始め端から中途まで隠蔽してい る袋状シート本体と、前記外装フィルムの前記内装フィルムと同じ面に重なると ともに前記海苔の前記内装フィルムが重なっていない部分に重なって該海苔を隠 蔽して前記外装フィルムに溶着されているとともに、外装フィルムに溶着された 側に対して前記引き裂き手段を越えた側で内装フィルムと溶着されていて袋状シ ート本体の両側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィルム からなり、袋状シート本体の巻き終わり端にラベルをカットする開封用手段が付 設されている棒状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、袋状シート本体の分断に対応して分断可能な切込みが設 けられていることを特徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0014】 本願第五の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその周囲をヒートシールされ外装フィルムには巻き終わり 端から棒状飯を略一巻きする位置に引き裂き手段が備えられかつ内装フィルムは シートの中程で分断している袋状シート本体と、基端が前記引き裂き手段及び前 記内装フィルムの分断箇所を避けた両側部分の前記内装フィルムの端縁に溶着さ れていて袋状シート本体の両側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠 せる耳片フィルムからなる棒状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、基端の前記内装フィルムに対する非溶着箇所に袋状シー ト本体の分断に対応して分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする棒 状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0015】 本願第六の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり前 記海苔を収容していてその周囲をヒートシールされ外装フィルムには巻き終わり 端から棒状飯を略一巻きする位置を除く適宜の中程に引き裂き手段が備えられか つ内装フィルムはシートの中程で分断している袋状シート本体と、基端が前記引 き裂き手段及び前記内装フィルムの分断箇所を避けた両側部分の前記内装フィル ムの端縁に溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びている耳片部で棒状 飯の端部を覆い隠せる耳片フィルムからなり、袋状シート本体の巻き終わり端に ラベルをカットする開封用手段が付設されている棒状飯包装用海苔入り袋状シー トであって、 前記耳片フィルムは、基端の前記内装フィルムに対する非溶着箇所に袋状シー ト本体の分断に対応して分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする棒 状飯包装用海苔入り袋状シート。 【0016】 本願第七の考案は、棒状飯を一巻きして若干余る長さである長方形の海苔と、 前記海苔を収容していて棒状飯を略二巻できる長さである袋状シート本体と、袋 状シート本体に溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びている一対の耳 片部で棒状飯の両端面を覆い隠す耳片フィルムからなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き始め側に重ねられる巻 き始め側の内装フィルムと外装フィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり 側の内装フィルムからなり、前記海苔の周囲について外装フィルムと内装フィル ムが内装フィルムのシート中央寄りの端縁を除いてヒートシールされており、外 装フィルムには外装フィルムを二分する引き裂き手段が備えられており、 前記耳片フィルムは、前記巻き始め側の内装フィルムに重ねられ溶着されてい て前記一対の耳片部で包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯を巻い てから棒状飯の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置であり、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、袋状シート本体の巻き始め端から棒状飯 を巻いていくと、耳片フィルムと巻き始め側の内装フィルムが棒状飯を先に略一 巻きできることにより棒状飯に直接に巻き着かないようになっており、 前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き終わり端からの距離が包装時に巻 き終わり端を閉じて封緘するラベルの下側に来て該ラベルを切って開封できる位 置に設けられ、 前記引き裂き手段に略対応して前記巻き始め側の内装フィルムと前記巻き終わ り側の内装フィルムの分断箇所があり、該分断箇所に前記耳片フィルムの巻き終 わり端が被さっていて、前記海苔の巻き幅の略半分が前記巻き始め側の内装フィ ルム及び前記耳片フィルムとは重なっていないことを特徴とする棒状飯包装用海 苔入り袋状シートを提供することにある。 【0017】 本願第八の考案は、棒状飯を一巻きして若干余る長さである長方形の海苔と、 前記海苔を収容していて棒状飯を略二巻できる長さである袋状シート本体からな り、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き始め側に重ねられる巻 き始め側の内装フィルムと外装フィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり 側の内装フィルムからなり、前記海苔の周囲について外装フィルムと内装フィル ムが内装フィルムのシート中央寄りの端縁を除いてヒートシールされており、外 装フィルムには外装フィルムを二分する引き裂き手段が備えられており、巻き始 め側の内装フィルムには外装フィルムの両側外方へ延びる一対の耳片部を有し、 前記一対の耳片部は、包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯を巻 いてから棒状飯の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置であり、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、袋状シート本体の巻き始め端から棒状飯 を巻いていくと、巻き始め側の内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きできること により棒状飯に直接に巻き着かないようになっており、 前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き終わり端からの距離が包装時に巻 き終わり端を閉じて封緘するラベルの下側に来て該ラベルを切って開封できる位 置に設けられ、 前記引き裂き手段に略対応して前記巻き始め側の内装フィルムと前記巻き終わ り側の内装フィルムの分断箇所があり、前記海苔の巻き幅の略半分が前記巻き始 め側の内装フィルムとは重なっていないことを特徴とする棒状飯包装用海苔入り 袋状シートを提供することにある。 【0018】 本願第九の考案は、棒状飯を一巻きして若干余る長さである長方形の海苔と、 前記海苔を収容していて棒状飯を二巻きに所定寸法足りない長さである袋状シー ト本体と、袋状シート本体に溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びて いる一対の耳片部で棒状飯の両端面を覆い隠す耳片フィルムからなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き始め側に重ねられる巻 き始め側の内装フィルムと外装フィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり 側の内装フィルムからなり、外装フィルムには袋状シート本体の巻き始め端から 略一巻きする位置に外装フィルムを二分する引き裂き手段が設けられ、 前記海苔は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段よりも巻き終わり側に 位置するように袋状シート本体に収容されており、 前記巻き始め側の内装フィルムは、海苔の巻き始め側の略半分に被さっていて 、巻き始め側の端縁が前記引き裂き手段に略対応して海苔の周縁に沿った三方の 近傍箇所が外装フィルムに対してヒートシールされており、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、海苔の巻き終わり側の半分に被さってい て、海苔の巻き終わり側の端縁に沿った近傍箇所のみが外装フィルムに対してヒ ートシールされていて、巻き始め側の端縁が引き裂き手段よりも巻き始め側に延 在して、袋状シート本体の巻き始め端から棒状飯を巻いていくと、耳片フィルム と巻き始め側の内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きできることにより棒状飯に は直接には巻き着かないようになっており、 前記耳片フィルムは、前記巻き始め側の内装フィルムの上に重なり溶着されて いて、巻き終わり側の端縁が前記巻き終わり側の内装フィルムの巻き始め側の端 縁の上に重なっていて、前記一対の耳片部が、包装時に袋状シート本体の巻き始 め側の部分で棒状飯を巻いてから棒状飯の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置で あることを特徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シートを提供することにある。 【0019】 本願第十の考案は、棒状飯を一巻きして若干余る長さである長方形の海苔と、 前記海苔を収容していて棒状飯を二巻きに所定寸法足りない長さである袋状シー ト本体からなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き始め側に重ねられる巻 き始め側の内装フィルムと外装フィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり 側の内装フィルムからなり、外装フィルムには外装フィルムを二分する引き裂き 手段が袋状シート本体の巻き始め端から略一巻きする位置に設けられ、巻き始め 側の内装フィルムには外装フィルムの両側外方へ延びる一対の耳片部を有してお り、 前記海苔は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段よりも巻き終わり側に 位置するように袋状シート本体に収容されており、 前記巻き始め側の内装フィルムは、海苔の巻き始め側の略半分に被さっていて 、巻き始め側の端縁が前記引き裂き手段に略対応して海苔の周縁に沿った三方の 近傍箇所が外装フィルムに対してヒートシールされており、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、海苔の巻き終わり側の半分に被さってい て、海苔の巻き終わり側の端縁に沿った近傍の一側縁のみが外装フィルムに対し てヒートシールされていて、又、巻き始め側の端縁が引き裂き手段よりも巻き始 め側に延在して前記巻き始め側の内装フィルムの端縁に対して海苔に近い側に重 なっていて、袋状シート本体の巻き始め端から棒状飯を巻いていくと、巻き始め 側の内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きできることにより棒状飯には直接には 巻き着かないようになっており、 前記一対の耳片部は、包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯を巻 いてから棒状飯の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置であることを特徴とする棒 状飯包装用海苔入り袋状シートを提供することにある。 【0020】 本願第十一の考案は、上記第一ないし第八の考案いずれかにかかる棒状飯包装 用海苔入り袋状シートの巻き始め側部分で棒状飯を略一巻きしてから、一対の耳 片部で棒状飯の両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィルムで耳片 部の余りを隠しつつ棒状飯を円筒巻きし、袋状シート本体の巻き終わり端縁をラ ベルで封緘してなる巻き寿司包装体を提供することにある。 【0021】 本願第十二の考案は、上記第九又は第十の考案にかかる棒状飯包装用海苔入り 袋状シートの巻き始め側部分で棒状飯を略一巻きしてから、一対の耳片部で棒状 飯の両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィルムで耳片部の余りを 隠しつつ棒状飯を円筒巻きし、袋状シート本体の巻き終わり端縁をラベルで封緘 してなる巻き寿司包装体を提供することにある。 【0022】 本願第十三の考案は、長方形の海苔と、外装フィルムと内装フィルムからなり 前記海苔を収容していて引き裂き手段を引くことで中途より二分するようになっ ており包装時に棒状飯を円筒巻きする袋状シート本体と、前記袋状シート本体と 一体に設けられ袋状シート本体の両側外方へ延びていて包装時に棒状飯の両端面 を覆い隠す一対の耳片部からなり、前記巻き終わり側の内装フィルムは、該内装 フィルムの巻き始め端から袋状シート本体の巻き始め端までの距離が棒状飯を略 一巻きできる長さであることにより包装時に棒状飯に直接に巻き着かないように なっており、前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き終わり端からの距離が 棒状飯を略一巻きする位置の一箇所に設けられるか、又は、袋状シート本体の巻 き終わり端の位置及び巻き終わり端からの距離が棒状飯の一巻きに所要寸法足り ない位置の二箇所に設けられてなる、 棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用し、 該棒状飯包装用海苔入り袋状シートの巻き始め側より棒状飯を一巻きしてから 、前記一対の耳片部を折って棒状飯の両端を隠蔽し、該棒状飯包装用海苔入り袋 状シートの巻き終わり端まで円筒巻きし、その際に各耳片部を押さ込んで、該巻 き終わり端をラベルで封緘してなることを特徴とする巻き寿司包装体巻き寿司包 装体を提供することにある。 【0023】 【考案の実施の形態】 本願考案に係る第一の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状シート及び該袋 状シートを使用して包装した巻き寿司包装体を、図1、図2及び図3を参照して 説明する。 この実施の形態に係る棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、長さが110m mで周囲長が130mmである太巻き用の棒状飯Rを包装する太巻き用である。 海苔1と袋状シート本体2と耳片フィルム3から構成されている。 海苔1は、略長方形であり短い一辺が棒状飯Rの長さに略一致しかつ他の一辺 が棒状飯Rを一巻き以上する長さである。 袋状シート本体2は、二軸延伸フィルムである外装フィルム2aと内装フィル ム2bからなり海苔1を収容していてその周囲の近傍箇所2hをヒートシールさ れシート状となっている。外装フィルム2aにはカットテープ2cとノッチ(引 き裂き用切込み)2dからなる引き裂き手段がある。内装フィルム2bは、二分 されたフィルムよりなり、端縁がカットテープ2cに対応する位置で約10mm 幅で重なっている(端縁の重なりがカットテープ2cに対してずれていても良い )。二分されてなる内装フィルム2b、2bの互いに重なる端縁部分は、互いに ヒートシールされておらず、外装フィルム2aにもヒートシールされていない。 袋状シート本体2は、周囲のヒートシール部2hにより海苔1を実質的に移動不 能に収容している。カットテープ2cは、耐熱性が高く引張強度が大きい有色の 帯状フィルムであり、棒状飯Rを円筒巻きするときに巻き終わり端Bから棒状飯 Rの一周りの長さに略等しくなる位置に溶着されている。ノッチ2dは、カット テープ2cの両端の両側に位置して付与されている。ノッチ2d間のカットテー プ2cの端を摘んで引っ張ることにより、帯状に引き裂いてフィルムを二分でき る。カットテープ2cとノッチ2dからなる引き裂き手段は、棒状飯Rを円筒巻 きするときに巻き終わり端Bから棒状飯Rの一周りの長さに略等しくなる位置に あるから、巻き終わり端Bを封緘するラベル4を切り裂いて円筒巻きを解く開封 手段を兼ねている。従って、カットテープ2cを引いて外装フィルム2aを二分 すると、袋状シート本体2を二分できる。 耳片フィルム3は、カットテープ2cに対応して二分されてなる内装フィルム 2b、2bに重ねられカットテープ2cの両側の内装フィルム2bの重なり部分 を避けた適宜の箇所、例えば符号2f、2f、2gで示す箇所を内装フィルム2 bに溶着されていて、袋状シート本体2の両側外方へ延びている両端の耳片部3 aで棒状飯Rの端部を覆い隠すことができる。 なお、耳片フィルム3が内装フィルム2b、2bに重ねられるから、内装フィ ルム2b、2bは、端縁が重なっておらず、離間していても良く、耳片フィルム 3が内装フィルム2b、2bの離間スペースを閉じて、棒状飯Rと海苔1が密着 することがない。 【0024】 袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート本体2の巻き始め端に 短い折り返しを付けて巻き始め側部分で棒状飯Rの両側面及び上面を巻いたとき に、カットテープ2cが棒状飯Rの巻き始め側の側面に位置する(カットテープ 2cから巻き始め端Aまでの距離を長くして棒状飯Rの下面にカットテープ2c を位置させても良い)。 【0025】 図中寸法は、好ましい関係寸法を示したもので限定する趣旨ではない。 この実施の態様では、袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート 本体2の巻き始め端に短い折り返しを付けて巻き始め側部分で棒状飯Rの両側面 及び上面を巻いたときに、耳片フィルム3の耳片部3aの巻き始め側の端縁が棒 状飯Rの上面に被さり(上面の1/3位被されば足りる)、かつ耳片部3aの巻き 終わり側の端縁が棒状飯Rの巻き終わり側の側面よりも外方に短く延びている( 棒状飯Rの太さの1/2位延びていれば足りる)。 この条件の意義は、袋状シート本体2と耳片部3aの相対的な位置を限定して いる。具体的には、袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート本体 2の巻き始め側部分で棒状飯Rの巻き始め側の側面及び上面を巻いたときには、 耳片フィルム3の耳片部3aの巻き始め側の端縁が棒状飯Rの上面に被さること はないし、また耳片部3aの巻き終わり側の端縁が棒状飯Rの巻き終わり側の側 面よりも外方に長く延びることになり、この状態の耳片部3aで棒状飯Rの端面 を覆うことは難しくなる(全て不可能となるのでなく難しいが可能な場合もあり 得る)。 この実施の態様とは異なるが、カットテープ2cから巻き始め端Aまでの距離 を約1/4巻短くして袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート本体 2の巻き始め端に短い折り返しを付けて巻き始め側部分で棒状飯Rの巻き始め側 の側面及び上面を巻いてかつカットテープ2cを棒状飯Rの下面にくるようにし たときに、耳片フィルム3の耳片部3aの巻き始め側の端縁が棒状飯Rの上面に 被さり(上面の1/3位被されば足りる)、かつ耳片部3aの巻き終わり側の端縁 が棒状飯Rの巻き終わり側の側面よりも外方に短く延びている(棒状飯Rの太さ の1/2位延びていれば足りる)ように、袋状シート本体に対してカットテープと 耳片部の相対的な位置関係を決めれば、耳片部3aで棒状飯Rの端面を良好かつ 容易に覆うことができる。 従って、耳片部で棒状飯の端面を良好かつ容易に覆うために、袋状シート本体 と耳片部の好ましい相対的な位置関係は、耳片部の巻き始め側の端縁が棒状飯の 上面に少なくとも若干被さりかつ耳片部の巻き終わり側の端縁が棒状飯の巻き終 わり側の側面よりも外方に延びている構成である。 【0026】 耳片フィルム3は、カットテープ2cを挟んだ両側で前記二分している内装フィ ルム2b、2bの両方に溶着されていて袋状シート本体2の分断に対応して分断 可能な切込み3bが袋状シート本体2からはみ出さない長さで設けられている。 すなわち、耳片フィルム3を一枚として切込み3bを付与し、該切込み3bを開 いて切込み3bの両端に応力集中を生ぜしめることにより、小さな引張力で極め て容易に耳片フィルム3を二分するという技術を採用している。 このようにすると、棒状飯の端面を二枚フィルムで端縁を重ね合わせて覆う場 合に比べて容易かつ綺麗な包装ができ、隙間も生じないし、耳片フィルムの袋状 シート本体に対する溶着も容易になる。従来において、カットテープを引いて袋 状シート本体を分断するのに対応して耳片フィルムが、内装フィルムと同様に巻 き始め側と巻き終わり側に別れる二枚合わせが有ったが、耳片フィルム3を一枚 として切込み3bを開いて二分するという事例は明示も示唆も一切なかった。 カットテープ2cを引いて袋状シート本体2を分断するには、内装フィルム2 bが予め二分しているか、開封後に袋状シート本体2を取り除くときに分断が極 めて容易である工夫が施されている必要があるが、内装フィルム2bの上に耳片 フィルム3が重なるから、これまでのように、内装フィルムを二枚にして端縁を 重ね合わせる構成や内装フィルムを二枚にして端縁を離間させる構成に限定され ず、内装フィルムを一枚にして耳片フィルム3の切込み3bにずれて平行する切 込みを設けた構成としても良い。本願考案において、内装フィルムはシートの中 程で分断しているか又は分断する切込みが入っていると限定しているのは、この ような何れの場合も含む趣旨である。 【0027】 その他、さらに細かい説明をする。 袋状シート本体2の巻き終わり側の二隅をコーナーカットして、包装状態のと きにノッチが見えるようにしても良い。ラベル4の糊代を幅10mm位中抜きに して、糊が付いてない部分を巻き終わり端に位置させて封緘し、カットテープ2 cを巻き終わり端の僅かに外側に位置させてラベル4の糊が付いてない部分に対 応させることが好ましい。 棒状飯Rは、円柱体、又は三角柱体ないし八角柱体に成形してなるものであっ て良い。 海苔1は、長辺が棒状飯を一巻き以上する長さであれば良いが、好ましくは一 巻き+1/2巻き〜1/4巻きが食し易くて良い。 袋状シート本体2の長辺端縁(海苔1の幅方向の両側)のヒートシール部の幅は 4、5mmであることが好ましい。この幅は、円筒巻きしたときに棒状飯Rの端 面からの張り出しになり、外観上、小さい方が好ましい。 海苔1を透視できるように透明であることが望ましい。 本願考案は、フィルムの両側部分を同じ一面側に折返して、折り返し部分を内装 フィルム2bとし、折り返さない部分を外装フィルム2aとしても良い。この場 合の利点は、フォーマーを用いるピロー包装機によって包装できることであり、 原反ロールの装着が一本で済み、ひいては装置の小型化、簡略化、メンテナンス の容易化につながる。 耳片フィルム3は、棒状飯Rの端面に見える胡瓜やマグロ等の具を透視しうるよ うに透明なフィルムであることが望ましい。 ラベル4は、裏面全面に糊がついていて全面密着するもので差し支えない。又 、ラベル4は、間隔が15mm位の二条のミシン目を入れておき、開封用条体2 eを折返して外装フィルム2aを引き裂いていくときに該二条のミシン目より容 易に引き裂けるようにしても良い。さらに、粘着テープ(セロテープ・)で封緘 してから、ラベル4を重ねて貼着し、カットテープ2cを引いて外装フィルム2 aを引き裂いていくときに粘着テープを引き剥がし少なくとも粘着テープの幅を 確保してラベル4を引き裂いて開封するようにしても良い。 【0028】 次に、図1の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用して包装する巻き寿司包 装体(第十一の考案)について説明する。 棒状飯を包装するには、図2(a) に示すように、棒状飯Rをカットテープ2c に対して巻き終わり側にずらして耳片フィルム3の上に置いて、図2(b) に示す ように、袋状シート本体2の巻き始め端(右端)に短い折り返しを付けて巻き始 め側部分で棒状飯Rの両側面及び上面を巻く。すると、耳片フィルム3の耳片部 3aが、巻き始め側の端縁が棒状飯Rの上面に被さり、かつ耳片部3aの巻き終 わり側の端縁が棒状飯Rの巻き終わり側の側面よりも外方に短く延びる状態に、 コ字形に曲成する。次いで、図2(c) に示すように、コ字形に曲成した耳片部3 aの上面部を折り下げて下面部に合わせてから、図2(d) に示すように、上面部 と下面部を棒状飯Rの上面に重ね折りして、その際、耳片部3aの棒状飯Rの巻 き終わり側にはみ出る部分を棒状飯Rの巻き終わり側の側面に重ね折りすること で、耳片部3aで棒状飯Rの端部を覆う。次いで、図2(e) に示すように、棒状 飯Rに対して海苔入り袋状シートSの左側部分を巻いて、巻き終わり端Bをラベ ル4で封緘する。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿司包 装が行えて、耳片部3aの棒状飯Rへの密着を棒状飯Rの端面に対して軽く触る 程度に抑えることができて、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部を綺麗に隠蔽でき る。 上記の説明は、耳片フィルム3の上に棒状飯Rを載置して包装する場合を示し たが、耳片フィルム3がシートの中程にあることに係わらず、棒状飯Rをシート の巻き始め側に寄せて載置し、3/4〜1巻してから、耳片フィルム3で棒状飯R の端部を覆い、さらに円筒巻きしてラベルを貼っても良い。 【0029】 開封は包装体を手で持って行うことができる。図3(a) に示すように、カット テープ2cを引いて、外装フィルム2aを分断すると、ラベル4を同時に分断し て開封することができる。開封が行われると、耳片部3aと棒状飯Rの密着力が 弱いから、図3(b) に示すように、棒状飯Rの端部を隠蔽する耳片部3aがフィ ルムの腰によって自動的に棒状飯Rの端面外方に開く。包装体を持った手の親指 で袋状シート本体2の上から棒状飯Rを抱え込み、図3(c) に示すように、外装 フィルム2aの分断位置を棒状飯Rの下側に来るように手持ち姿勢を回転させて 、袋状シート本体2の巻き終わり端Bを棒状飯Rを抱え込んでいない方の手で摘 んで外装フィルム2aの分断箇所に近いところまで平らになるように袋状シート 本体2の半分近くを巻き解く。すると、棒状飯Rは耳片フィルム3に単に載った 状態になる。そこで、袋状シート本体2の巻き終わり側を棒状飯Rから離れるよ うにして引けば、図1(a) に示す耳片フィルム3の切り込み3aが開いていき、 引く力が切り込み3aの両端に引き裂く力となって応力集中が生じて切り込み3 aが切り込み線方向に容易に延びていき、もって耳片フィルム3が容易に二分し て袋状シートが二分するから、袋状シート本体2の巻き終わり側を海苔1に対し て相対的に引き抜くことが容易である。耳片フィルム3が二分して袋状シートが 二分すると、海苔1は、大きく露出して棒状飯Rに密着する。続いて、袋状シー ト本体2の巻き始め端Aを包装体を持っていない方の手で摘んで引いていき、こ れに伴い、露出した海苔1が棒状飯Rに巻き付くように手持ち操作すると、袋状 シート本体2の巻き始め端Aが棒状飯Rの上面に移動し、袋状シート本体2の巻 き始め側が平になる。そこで、海苔1と棒状飯Rを固定して袋状シート本体2の 巻き始め側を引けば、海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易である。もっ て、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿司包装の食するに際して開 封が容易であり、手で棒状飯Rを直接に掴む必要がなく、二分した袋状包装シー トを海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻き寿司の完全なるイ ージーオープン包装が実現できる。 なお、袋状シート本体2の巻き始め側部分で棒状飯Rの両側面及び上面を巻い たときに、カットテープ2cが棒状飯Rの棒状飯Rの下面に位置させるときは、 袋状シート本体2が長くなる。袋状シート本体2の巻き始め側と巻き終わり側の 海苔1に対する相対的な引き抜きは、いずれも、1/4巻き長くなる。 【0030】 続いて、本願第一の考案に係る第二の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シート及び該袋状シートを使用して包装した巻き寿司包装体を、図4、図5及び 図6を参照して、第一の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状シートと相違す る点を中心にして説明する。 図4に示すように、海苔1と袋状シート本体2と耳片フィルム3から構成され ている。袋状シート本体2は、外装フィルム2aと内装フィルム2bからなり海 苔1を収容していて、外装フィルム2aにはカットテープ2cとノッチ2dから なる引き裂き手段があり、内装フィルム2bは、二分されていない。すなわち、 内装フィルム2bは、外装フィルム2aと同じ大きさの一枚フィルムであり、カ ットテープ2cに対応する位置、又はずれた位置に切り込み2iが付与されてい る。この切り込み2iは、耳片フィルム3に付与する切り込み3bに対してずれ て平行している。好ましくは、切り込み3bがカットテープ2cに一致対応し、 切り込み2iがカットテープ2cに対して巻き終わり側に10mm位ずれている のが良い。 【0031】 袋状シート本体2に対するカットテープ2c及び耳片フィルム3の位置は、図 2とは異なる包装形態の実施例を示すために、図1に示す第一の実施の形態の棒 状飯包装用海苔入り袋状シートと相違している。 袋状シート本体2に棒状飯Rを置いて袋状シート本体2の巻き始め端Aを巻き 終わり端Bに合わせるようにして、袋状シート本体2の巻き始め側部分で棒状飯 Rの両側面及び上面を巻いたときに、耳片フィルム3が、棒状飯Rの下面、巻き 始め側の側面、及び上面に密着し、耳片部3aが棒状飯Rの端面よりコ字形に曲 成して張り出すように、袋状シート本体2に対する耳片フィルム3の関係寸法が 決められており、又カットテープ2cが棒状飯Rの上面の中央ないし巻き終わり 側に寄って位置するように、袋状シート本体2に対するカットテープ2cの位置 が決められている。 【0032】 棒状飯を包装するには、図5(a) に示すように、袋状シート本体2に棒状飯R を置いて袋状シート本体2の巻き始め端Aを巻き終わり端Bに合わせるようにし て、袋状シート本体2の巻き始め側部分で棒状飯Rの両側面及び上面を巻いて、 耳片フィルム3を、棒状飯Rの下面、巻き始め側の側面、及び上面に密着し、耳 片部3aを棒状飯Rの端面よりコ字形に曲成して張り出させる。次いで、図5(b ) に示すように、耳片部3aの側面部を、できるだけ平面に維持し上下面を近づ けて絞りつつ、棒状飯Rの巻き終わり側の側面に重ねて折り込むことで、耳片部 3aで棒状飯Rの端部を覆う。次いで、図5(c) に示すように、袋状シート本体 2の巻き始め側部分と巻き終わり側部分を合掌させたままで棒状飯Rの上面に重 ね折りして、ラベル4で封緘する。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離 された巻き寿司包装が行えて、耳片部3aの棒状飯Rへの密着を棒状飯Rの端面 に対して軽く触る程度に抑えることができて、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部 を綺麗に隠蔽できる。 なお、図示しないが、袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて、袋状シー ト本体2の巻き終わり側を立ち上げて棒状飯Rの巻き終わり側の側面に密着させ るとともに、巻き始め側を、立ち上げて棒状飯Rの巻き始め側の側面に密着させ さらに水平に折って棒状飯Rの上面に密着させさらに棒状飯Rよりも高く立ち上 がる巻き終わり側に密着させて立ち上げて巻き始め端Aと巻き終わり端Bを一致 させて耳片フィルム3の耳片部3aがU字形に曲成し、次いで、耳片部3aの下 面部を、できるだけ平面に維持し両側面を近づけて絞りつつ、棒状飯Rの上面に 重ね折りすることで、耳片部3aで棒状飯Rの端部を覆い、次いで、棒状飯Rの 端に立ち上げた袋状シートSの巻き始め端縁と巻き終わり端縁を棒状飯Rの上面 に重ね折りして、ラベル4で封緘する包装形態も考えられるが、これは、上記の 包装形態を90度回転させて観察すれば、同一であることが容易に理解される。 【0033】 開封は包装体を手で持って行うことができる。図6(a) に示すように、カットテ ープ2cを引いて、外装フィルム2aを分断すると、ラベル4を同時に分断して 開封することができる。図6(a) に示すように、袋状シートSの巻き終わり端B を棒状飯Rの下面に延長平面になるように開くと、耳片部3aが開き、袋状シー トSの巻き始め端Aが斜めに立ち上がる。そこで、袋状シートSと棒状飯Rの上 面との密着が離れるように、袋状シート本体2の巻き終わり端Aを包装体を持っ ていない方の手で棒状飯Rの上面から平行に離れるように引くと、図4(a) に示 す耳片フィルム3の切り込み3bが開いていき、引く力が切り込み3bの両端に 引き裂く力となって応力集中が生じて切り込み3bが切り込み線方向に延びて耳 片部3aに及び、もって耳片フィルム3が容易に二分して袋状シート2が二分す るから、袋状シート本体2の巻き終わり側を海苔1に対して相対的に引き抜くこ とが容易にできる。続いて、図6(b) に示すように、露出した海苔1が棒状飯R に巻き付くように、包装体を持った手の親指で海苔1の上から棒状飯Rを抱え込 み、外装フィルム2aの分断位置が棒状飯Rの下側に来るように手持ち姿勢を回 転させて、袋状シート本体2の巻き終わり端Bを包装体を持っていない方の手で 摘んで外装フィルム2aの分断箇所に近いところまで平らになるように袋状シー ト本体2の半分近くを巻き解く。これに伴い海苔1が棒状飯Rに巻き付くように 手持ち操作する。すると、棒状飯Rは耳片フィルム3に単に載った状態になる。 そこで、海苔1と棒状飯Rを固定して袋状シート本体2の巻き終わり側を引けば 、海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易である。もって、棒状飯Rと海苔 1がフィルムで隔離された巻き寿司包装の食するに際して開封が容易であり、手 で棒状飯Rを直接に掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔1に対して 相対的に引き抜くことが容易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装 が実現できる。 【0034】 続いて、本願第一の考案に係る第三の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シート及び該袋状シートを使用して包装した巻き寿司包装体を、図7及び図8を 参照して説明する。この海苔入り袋状シートSは、長方形の海苔1と、二軸延伸 フィルムである外装フィルム2aと内装フィルム2bからなり前記海苔1を収容 していてその巻き終わり側を除く三方をヒートシールされ外装フィルム2aには 巻き終わり端Bから棒状飯Rを略一巻きする位置にカットテープ2cとノッチ2 dからなるフィルムを二分する引き裂き手段が備えられかつ内装フィルム2bは 海苔1の巻き始め端Aから中途まで隠蔽している袋状シート本体2と、前記外装 フィルム2aの前記内装フィルム2bと同じ面に重なるとともに前記海苔1の前 記内装フィルム2bが重なっていない部分に重なって隠蔽して前記外装フィルム 2aに溶着されているとともに、外装フィルム2aに溶着された側に対してカッ トテープ2cを越えた側で内装フィルム2bと溶着されていて袋状シート本体2 の両側外方へ延びている耳片部3aで棒状飯Rの端部を覆い隠す耳片フィルム3 からなる構成である。 そして、耳片フィルム3は、外装フィルム2aのカットテープ2cに対して両 側部分に溶着されかつカットテープ2cによる袋状シート本体2の分断に対応し て分断可能な切込み3aが袋状シート本体2からはみ出さないように内装フィル ム2bと重なる部分に設けられている。 袋状シート本体2に対する耳片フィルム3の相対的な関係寸法は、図2に示 して説明したような第一の実施の形態に係る巻き寿司包装体と同様にする場合と 、又は図5に示して説明したような第一の実施の形態に係る巻き寿司包装体と同 様にする場合とで異なってくるが、本願考案はどちらの場合も含むものである。 袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート本体2の巻き始め側部分 で棒状飯の巻き始め側の両側面及び上面(上面全部)を隠蔽するように相対的に 巻いたときに、耳片フィルム3の耳片部3aの巻き始め側の端縁が棒状飯の上面 にかつ耳片部の巻き終わり側の端縁が棒状飯の巻き終わり側の側面よりも外方に 延びている構成であれば、図2と5図のいずれの巻き寿司包装体にしても、耳片 部3aで棒状飯Rの端面を良好かつ容易に隠蔽しうる。 すなわち、この海苔入り袋状シートSは、図1及び図4に示す海苔入り袋状シ ートと相違するものの、包装形態は、袋状シート本体2に対する耳片フィルム3 の相対的な関係寸法によって、図2と5図に示す巻き寿司包装体のいずれにもな りうる。そして、開封する際の作用効果も、図1及び図4に示す海苔入り袋状シ ートと相違するところがなく、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿 司包装の食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯Rを直接に掴む必要がな く、二分した袋状包装シートを海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易であ り、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0035】 続いて、本願考案に係る第四の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状シート 及び該袋状シートを使用して包装した巻き寿司包装体を、図9を参照して説明す る。この海苔入り袋状シートSは、一辺が棒状飯Rの長さに略一致しかつ他の一 辺が棒状飯Rの一周りの長さの一倍以上である略長方形の海苔1と、二軸延伸フ ィルムである外装フィルム2aと内装フィルム2bからなり前記海苔1を収容し ていてその周囲の近傍箇所2gをヒートシールされシート状となっていて、外装 フィルム2aには棒状飯Rを円筒巻きするときに巻き終わり端Bから棒状飯Rの 一周りの長さに略等しくなる位置に耐熱性が高く引張強度が大きい有色のカット テープ2cが溶着されかつその両端の両側に位置してノッチ2dが付与され、こ こを摘んで引っ張ることにより帯状片となるように引き裂いてフィルムを二分す る引き裂き手段があり、これが巻き終わり端Bを封緘するラベル4を切り裂いて 円筒巻きを解く開封手段を兼ねておりかつ内装フィルム2bにはシートの中程で 分断していて端縁同士が重なっている袋状シート本体2と、前記引き裂き手段及 び前記内装フィルム2bの分断箇所を避けて前記内装フィルム2bの棒状飯Rの 長さ方向に対応する端縁に溶着されていて外方へ延びていて棒状飯Rの端部を覆 い隠す一対の耳片フィルム3からなる。 そして、耳片フィルム3は、基端が前記内装フィルム2bの前記引き裂き手段 及び前記内装フィルム2bの分断箇所を避けた両側部分に分離不能に溶着されて いて、かつ該基端の前記内装フィルム2bに対する非溶着箇所に切込み3cが設 けられている。 この実施の形態も、袋状シート本体2に対する耳片フィルム3の相対的な関係 寸法が、図2に示して説明したような第一の実施の形態に係る巻き寿司包装体と 同様にする場合と、又は図5に示して説明したような第一の実施の形態に係る巻 き寿司包装体と同様にする場合とで異なってくるが、本願考案はどちらの場合も 含むものである。袋状シート本体2の中程に棒状飯Rを置いて袋状シート本体2 の巻き始め側部分で棒状飯の巻き始め側の両側面及び上面(上面全部)を隠蔽す るように相対的に巻いたときに、耳片フィルム3の耳片部3aの巻き始め側の端 縁が棒状飯の上面にかつ耳片部の巻き終わり側の端縁が棒状飯の巻き終わり側の 側面よりも外方に延びている構成であれば、図2と図5のいずれの巻き寿司包装 体にしても、耳片部3aで棒状飯Rの端面を良好かつ容易に隠蔽し得て、図1及 び図4に示す海苔入り袋状シートと相違するものの、包装形態は、袋状シート本 体2に対する耳片フィルム3の相対的な関係寸法によって、図2と図5に示す巻 き寿司包装体のいずれにもなりうる。 図1に示す耳片フィルム3は、袋状シート本体2の両側に張り出している部分 が耳片部3aであるのに対し、この実施の態様では、袋状シート本体2の両側に 張り出している部分のみが一対の耳片フィルム3として備えられており、図1に 示す耳片フィルム3と比較して中抜けになっている。このため、内装フィルム2 bに耳片フィルム3が重ならない(溶着箇所を除く)から、内装フィルム2bを 二枚にして端縁を重ね合わせて予め二分とする必要があり、棒状飯Rの水分が海 苔1に吸着するのを回避するために、内装フィルム2bを二枚にして端縁を離間 させたり、内装フィルム2bを一枚にして切込みを入れることは好ましくない。 しかし、耳片フィルム3には切込み3cが設けられているから、開封する際の作 用効果も、図1及び図4に示す海苔入り袋状シートと相違するところがなく、棒 状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿司包装の食するに際して開封が容 易であり、手で棒状飯Rを直接に掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海 苔1に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻き寿司の完全なるイージー オープン包装が実現できる。 【0036】 上記の巻き寿司包装体は、いずれも、カットテープ2cを引いて、外装フィル ム2aを分断すると、ラベル4を同時に分断して開封することができる構成であ るが、図示しないが、別のラベル用カットテープを袋状シート本体2の巻き終わ り端Bに溶着しかつラベル用カットテープの両端の一側に引き裂くきっかけとす るノッチを付与して開封手段とし、カットテープ2cとノッチ2dからなる引き 裂き手段を専ら外装フィルム二分用として、開封する際は、カットテープ2cを 引いて外装フィルムを二分してから、ラベル用カットテープを引いてラベル4を 引き裂いて開封しても良い。このように、カットテープ2cとラベル用カットテ ープを二度引きする場合でも、包装形態は同様になり、イージーオープンの効果 は同様になる。カットテープ2cとラベル用カットテープを二度引きすることは 手順を間違えると、イージーオープンできないので、印刷によって手順を記して おく。カットテープ2cとラベル用カットテープを二度引きする構成のメリット は、カットテープ2cと巻き終わり端Bまでの長さを一巻きとする必要がないの で、カットテープ2cと巻き終わり端Bまでの長さを大幅に短くすることができ 、フィルムの使用量が少なくなり、又、シートの長さを太巻き用に利用できるよ うにすれば細巻き用に共用できる。カットテープ2cと巻き終わり端Bまでの長 さを短くして耳片フィルム3の袋状シート本体2の内側への仕舞い込みを最小寸 法に抑えて、カットテープ2cをシートの長さ約半分の位置に設けると、外装フ ィルム2aの二分した巻き始め側と巻き終わり側の長さがいずれも短く収まり、 海苔1に対する相対的な引抜きが容易にできる。 【0037】 上述してきた実施の形態は、二軸延伸フィルムからなる外装フィルム2aの内 面にカットテープ2cを溶着しかつノッチ2dを設けて引き裂き手段としたが、 外装フィルム2aを引き裂き容易な方向が外装フィルムの短辺に平行する方向と なるようにして一軸延伸フィルムで作り、ノッチ2dを同一箇所に設けて引き裂 き手段としても良い。 又、上述してきた実施の形態は、外装フィルムの周縁と内装フィルムの周縁を 同一にしたが、巻き始め側又は巻き終わり側が外装フィルムと内装フィルムの何 れか一枚になっている場合も含む。 又、本願考案の巻き寿司包装体は、シート本体2の一側を棒状飯Rに円筒巻き してから、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部を隠蔽し、次いで、シート本体2の 他の一側を棒状飯Rに円筒巻きし、ラベル4で封緘する構成である。 これに対して、本願考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、上記の巻き 寿司包装体に限定されない。すなわち、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部を隠蔽 し、次いで、シート本体2の一側を棒状飯Rに円筒巻きしてから、シート本体2 の他の一側を棒状飯Rに円筒巻きし、ラベル4で封緘する、包装形態を考案の実 施(使用)に含むものである。 【0038】 本願第一の考案に係る実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを、図9 、図10及び図11を参照して説明する。 この実施の形態に係る棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、 棒状飯Rを一巻きして若干余る長さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収 容していて棒状飯Rを略二巻できる長さである袋状シート本体2と、袋状シート 本体2に溶着されていて袋状シート本体2の両側外方へ延びている一対の耳片部 3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠す耳片フィルム3からなる。 【0039】 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。符号Aは袋状シート本体2 の巻き始め側の端縁、符号Bは袋状シート本体2の巻き終わり側の端縁を示す。 前記海苔1の周囲について外装フィルム2aと内装フィルム2b、2cが内装フ ィルム2b、2cのシート中央寄りの端縁を除いて符号2fで示す部分がヒート シールされており、外装フィルム2aには外装フィルム2aを二分する引き裂き 手段が備えられている。 【0040】 耳片フィルム3は、前記巻き始め側の内装フィルム2bに重ねられ符号2gで 示す部分が溶着されていて前記一対の耳片部3aで包装時に巻き始め側の袋状シ ート本体部分で棒状飯Rを一巻きした後に棒状飯Rの両端面を覆い隠せる大きさ 及び配置である。 【0041】 巻き終わり側の内装フィルム2cは、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状 飯Rを巻いていくと、耳片フィルム3と巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯 Rを先に略一巻きできることにより棒状飯Rに直接に巻き着かないようになって いる。 【0042】 引き裂き手段は、外装フィルム2aが二軸延伸フィルムよりなるときは、外装 フィルム2aの内面に溶着したカットテープ2dと、カットテープ2dの両端の 両側に付与したノッチ2eからなり、ノッチ2e、2e間のカットテープ2dの 端縁より引き裂いて外装フィルム2aを二分できる。外装フィルム2aが一軸延 伸フィルムよりなるときは、引き裂き容易な方向を棒状飯Rを巻く方向と直交す る方向に合わせて使用し、ノッチ2eを付与するだけで足りる。 カットテープ2dは、袋状シート本体2の巻き終わり端からの距離が棒状飯R を略一巻きする長さの位置に設けられ、包装時に袋状シート本体2の巻き終わり 端にラベル4を貼って封緘した該ラベル4を切って開封できるようになっている 。 【0043】 引き裂き手段(カットテープ2d)に略対応して前記巻き始め側の内装フィル ム2bと前記巻き終わり側の内装フィルム2cの分断箇所があり、該分断箇所に 前記耳片フィルム3の巻き終わり端が被さっていて、前記海苔1の巻き幅の略半 分が前記巻き始め側の内装フィルム2b及び前記耳片フィルム3とは重なってい ない。 【0044】 以下、上記の各構成要素の意義を説明する。 袋状シートSが海苔1と袋状シート本体2と耳片フィルム3からなること、並 びに、袋状シート本体2が、外装フィルム2aと内装フィルム2b、2cからな り、海苔1の周囲について外装フィルム2aと内装フィルム2b、2cが内装フ ィルム2b、2cのシート中央寄りの端縁を除いてヒートシールされており(符 号2fで示す部分)、外装フィルム2aの内面にカットテープ2dを備えている ことは、従来と変わることではない。 しかし、本願第七の考案は、海苔1は、棒状飯Rを一巻きして若干余る長さで あるのに対し、袋状シート本体2は、棒状飯Rを略二巻できる長さであることに 限定している。海苔1の長さに対する限定は、従来においては棒状飯に対して海 苔を1巻き半〜約2巻きしていて消費者が海苔が多くて食べづらい、海苔が喉に 着きやすい、具の味よりも海苔の味が大きい、品質が悪い海苔を使用すると巻き 寿司の味が大きく低下する等の食感を改善するものである。袋状シート本体2の 長さに対する限定は、海苔1の長さに対応させず、包装形態に対応させた結果で ある。 すなわち、本願第七の考案は、イージーオープンを徹底的に追求した結果とし て、袋状シートSの巻き始め側部分で棒状飯Rを略一巻きしてから、一対の耳片 部3a、3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィ ルムで耳片部の余りを隠しつつ棒状飯Rを円筒巻きし、袋状シート本体の巻き終 わり端縁をラベル4で封緘してなる巻き寿司包装体とすることで、耳片フィルム 3の棒状飯Rへの密着を棒状飯Rの端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片部 3aで棒状飯Rの端部を綺麗に隠蔽でき、カットテープ2dを引いて外装フィル ムを二分しラベルを分断して開封すると、耳片部が自動的に棒状飯の端面外方に 開くことにした。このため、袋状シート本体2の長さを海苔1の長さに対応させ て一巻き半位の短いものとすると、巻き始めと巻き終わりの半巻きのオーバラッ プ部分に耳片部3aを包装の中途で折り込んで仕舞い込むことはできても、袋状 シートSの巻き始め側部分で棒状飯Rを略一巻きすることと、袋状シートSの巻 き終わり端から棒状飯Rを一巻きする位置にカットテープ2dを設けて外装フィ ルムを二分しかつ併せてラベルを分断できる開封構造とする二つの要求を満たす ことができないからである。袋状シート本体2が棒状飯Rを略二巻できる長さで あれば、上記の二つの要求を満たすことができる。 【0045】 耳片フィルム3が巻き始め側の内装フィルム2bに重ねられ溶着されていて包 装時に両側に延在する一対の耳片部3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠すことは、 従来と変わることではない。しかし、包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分 で棒状飯Rを一巻きした後に一対の耳片部3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠せる 大きさ及び配置としたことは新規事項である。 【0046】 本願第七の考案は、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯Rを巻いていく と、耳片フィルム3と巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻き できる構成としたのは、巻き終わり側の内装フィルム2c及び該内装フィルム2 cにより押さえられる一対の耳片部3aの棒状飯Rの端面に対応する部分以外の 周縁部分が、棒状飯Rに直接に巻き着かないようにするためであり、これによっ て、カットテープ2dで外装フィルム2aを二分しかつ併せてラベル4を分断す ると、袋状シート本体2の巻き終わり側がパラッと開くとともに、一対の耳片部 3aがフィルムの腰によって開くようにしたものである。 【0047】 カットテープ2dに略対応して巻き始め側の内装フィルム2bと巻き終わり側 の内装フィルム2cの分断箇所があるのは、従来と相違するものではない。しか し、該分断箇所に前記耳片フィルム3の巻き終わり端が被さる構成とし、かつ、 海苔1の巻き幅の略半分が前記巻き始め側の内装フィルム2b及び前記耳片フィ ルム3とは重ならない構成としたのは、新規事項である。 これは、カットテープ2dを引いて外装フィルムRを二分しラベル4を分断し て開封し、巻き終わり側の袋状シートの半部を海苔1に対して相対的に引き抜く と海苔1の略半分を露出させることができ、海苔1の略半分を露出することによ り、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め端縁を棒状飯を持っていない方の 手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている手で露出した海苔が棒状飯に巻き 付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば、棒状飯が半分露出した海苔の上 を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的に引き抜くことできるようにする ためである。 本願第七の考案は、袋状シート本体2が海苔1に対して二倍近くの大きさであ るから、海苔1が袋状シート本体2の巻き始め側に偏って収容されると、上記の ように、巻き終わり側の袋状シートの半部を取り除いても海苔1の露出面積が小 さく、巻き始め側の袋状シートの半部を取り除くときに、棒状飯が海苔の上を転 がり外れてしまう結果になり、又、海苔1が袋状シート本体2の巻き終わり側に 偏って収容されると、巻き終わり側の袋状シートの半部を取り除くときに、海苔 1も一諸に引き抜けてしまう。本願考案は、このような不具合の発生を、条件の 限定によって排除している。 【0048】 本願考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、長さが200mmで周長が 90mmであるスティックタイプ巻き寿司の包装に特に適している。なぜなら、 スティックタイプ巻き寿司に使用する海苔は、一帖の半分の大きさ(縦約200 mm×横約95mm)の海苔を縦巻き使用できるからである。 【0049】 その他、さらに細かい説明をする。 棒状飯Rは、円柱体、又は三角柱体ないし八角柱体に成形してなるものであっ て良い。海苔1は、短い一辺が棒状飯Rの長さに略一致しかつ他の一辺が棒状飯 Rを一巻きして若干余る長さである。耳片フィルム3が内装フィルム2b、2c の上に重ねられるから、内装フィルム2b、2cは、端縁が重なっておらず、離 間していても良い。袋状シート本体2の巻き終わり側の二隅をコーナーカットし て、包装状態のときにノッチが見えるようにしても良い。ラベル4の糊代を幅1 0mm位中抜きにして、糊が付いてない部分を巻き終わり端に位置させて封緘し 、カットテープ2dを巻き終わり端の僅かに外側に位置させてラベル4の糊が付 いてない部分に対応させることが好ましい。 袋状シート本体2の棒状飯の端面側に対応するサイドヒートシール部の幅は4 、5mmであることが好ましい。この幅は、円筒巻きしたときに棒状飯Rの端面 からの張り出しになり、外観上、小さい方が好ましい。海苔1を透視できるよう に透明であることが望ましい。本願考案は、フィルムの両側部分を同じ一面側に 折返して、折り返し部分を内装フィルム2b、2cとし、折り返さない部分を外 装フィルム2aとしても良い。この場合の利点は、フォーマーを用いるピロー包 装機によって包装できることであり、原反ロールの装着が一本で済み、ひいては 装置の小型化、簡略化、メンテナンスの容易化につながる。耳片フィルム3も棒 状飯Rの端面に見える胡瓜やマグロ等の具を透視しうるように透明なフィルムで あることが望ましい。ラベル4は、裏面全面に糊がついていて全面密着するもの で差し支えない。又、ラベル4は、間隔が15mm位の二条のミシン目を入れて おき、開封用条体2eを折返して外装フィルム2aを引き裂いていくときに該二 条のミシン目より容易に引き裂けるようにしても良い。さらに、粘着テープ(セ ロテープ・)で封緘してから、ラベル4を重ねて貼着し、カットテープ2dを引 いて外装フィルム2aを引き裂いていくときに粘着テープを引き剥がし少なくと も粘着テープの幅を確保してラベル4を引き裂いて開封するようにしても良い。 一種類のシート状物を周長が15mm〜20mm相違する太巻きと細巻きに兼用 するためには、ラベル4は、両端に接着剤が付いていて中間の幅25mm位には 接着剤が付いておらず、引き裂ける側の両縁の略全長に2mm位のピッチで引き 裂きのきっかけとするノッチをいれてなるものが良い。 【0050】 次に、巻き寿司包装体(第十一の考案)について説明する。 棒状飯を包装するには、図10(a) に示すように、棒状飯Rを耳片フィルム3 の上に置いて、図10(b) に示すように、袋状シート本体2の巻き始め側部分で 棒状飯Rの両側面及び上面を巻く。すると、耳片フィルム3の耳片部3aが棒状 飯Rの巻き終わり側の側面よりも外方に短く延びる状態に、コ字形に曲成する。 次いで、図10(c) に示すように、コ字形に曲成した耳片部3aの上面部を折り 下げて下面部に合わせてから、図10(d) に示すように、上面部と下面部を棒状 飯Rの上面に重ね折りして、その際、耳片部3aの棒状飯Rの巻き終わり側には み出る部分を棒状飯Rの巻き終わり側の側面に重ね折りすることで、耳片部3a で棒状飯Rの端部を覆う。次いで、図10(e) に示すように、棒状飯Rに対して 海苔入り袋状シートSの巻き終わり側部分を巻いて、巻き終わり端Bをラベル4 で封緘する。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿司包装が 行えて、耳片部3aの棒状飯Rへの密着を棒状飯Rの端面に対して軽く触る程度 に抑えることができて、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部を綺麗に隠蔽できる。 上記の説明は、耳片フィルム3の上に棒状飯Rを載置して包装する場合を示し たが、棒状飯Rをシートの巻き始め側に寄せて載置し、3/4〜1巻してから、耳 片フィルム3で棒状飯Rの端部を覆い、さらに円筒巻きしてラベルを貼っても良 い。 【0051】 開封は包装体を手で持って行うことができる。図11(a) に示すように、カッ トテープ2dを引いて、外装フィルム2aを分断すると、ラベル4を同時に分断 して開封することができる。開封が行われると、耳片部3aと棒状飯Rの密着力 が弱いから、図11(b) に示すように、棒状飯Rの端部を隠蔽する耳片部3aが フィルムの腰によって自動的に棒状飯Rの端面外方に開く。包装体を持った手の 親指で袋状シート本体2の上から棒状飯Rを抱え込み、図11(c) に示すように 、外装フィルム2aの分断位置を棒状飯Rの下側に来るように手持ち姿勢を回転 させて、袋状シート本体2の巻き終わり端Bを棒状飯Rを抱え込んでいない方の 手で摘んで外装フィルム2aの分断箇所に近いところまで平らになるように袋状 シート本体2の半分近くを巻き解く。すると、棒状飯Rは耳片フィルム3に単に 巻かれた状態になる。そこで、図11(d) に示すように、袋状シート本体2の巻 き終わり側を棒状飯Rから離れるようにして引けば、図11(e) に示すように、 袋状シート本体2の巻き終わり側を海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易 である。海苔1の略半分が露出して密着する。続いて、袋状シート本体2の巻き 始め端Aを包装体を持っていない方の手で摘んで引いていき、これに伴い、露出 した海苔1が棒状飯Rに巻き付くように転がし操作して、棒状飯Rに海苔1が巻 き着くように該棒状飯Rを海苔1の上に転がらせ、袋状シート本体2の巻き始め 端Aが棒状飯Rの上面に移動すると、棒状飯Rが海苔1から外れない位置で袋状 シート本体2の巻き始め側が平になる。そこで、海苔1と棒状飯Rを固定して袋 状シート本体2の巻き始め側を引けば、海苔1に対して相対的に引き抜くことが 容易である。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された包装された巻き 寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯Rを直接に掴む必要がなく 、二分した袋状包装シートを海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易であり 、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0052】 ステイックタイプ 続いて、本願第八の考案に係る第一の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シートを、図12を参照して説明する。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、棒状飯Rを一巻きして若干余る長 さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収容していて棒状飯Rを略二巻できる 長さである袋状シート本体2からなる。 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。外装フィルム2aの巻き始 め側の端縁は、巻き始め側の内装フィルム2bよりも延びており、又、外装フィ ルム2aの巻き終わり側の端縁は、巻き終わり側の内装フィルム2bよりも延び ている。外装フィルム2aの巻き始め側の端縁が巻き始め側の内装フィルム2b の端縁と、又、外装フィルム2aの巻き終わり側の端縁が巻き終わり側の内装フ ィルム2cの端縁と一致していても良い。 海苔1の周囲について外装フィルム2aと内装フィルムが内装フィルムのシー ト中央寄りの端縁を除いて符号2fの箇所がヒートシールされており、外装フィ ルム2aには外装フィルム2aを二分する引き裂き手段(カットテープ2dとノ ッチ2e)が備えられており、巻き始め側の内装フィルム2bには外装フィルム 2aの両側外方へ延びる一対の耳片部3aを有している。一対の耳片部3aは、 包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯Rを一巻きした後に棒状飯R の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置である。 第八の考案の特徴は、一対の耳片部3aを巻き始め側の内装フィルム2bに延 設することにより、耳片フィルムを設けることを省略していることにある。巻き 始め側の内装フィルム2bと巻き終わり側の内装フィルム2cは、外装フィルム 2aの両側部分を折り返して作っても良いが、形取りが必要になり、フィルムに 無駄な部分が生じたり、量産に不適なので、この実施例では、別途のフィルムを 重ねている。 巻き始め端から巻き始め側の内装フィルム2bの巻き終わり端までの長さは、 図中寸法で示すように、約1巻である。このため、巻き終わり側の内装フィルム 2cは、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯Rを巻いていくと、巻き始め 側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻きできることにより包装時に棒状 飯Rに直接に巻き着かないようになっている。 カットテープ2dは、袋状シート本体2の巻き終わり端からの距離が棒状飯R を略一巻きする長さの位置に設けられ、包装時に袋状シート本体2の巻き終わり 端にラベルを貼って封緘した該ラベルを切って開封できる。 カットテープ2dに略対応して巻き始め側の内装フィルム2bと巻き終わり側 の内装フィルム2cの分断箇所があり、海苔1の巻き幅の略半分が前記巻き始め 側の内装フィルム2bとは重なっていない。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、図10に示す包装形態ができると ともに、図11に示すイージーオープンができる。 【0053】 ステイックタイプ 続いて、本願第八の考案に係る第二の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シートを、図13を参照して説明する。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、棒状飯Rを一巻きして若干余る長 さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収容していて棒状飯Rを略二巻できる 長さである袋状シート本体2からなる。 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。 袋状シート本体2は、フィルムの両側部分を同じ一面側に折返して、折り返し 部分を内装フィルム2b、2cとし、折り返さない部分を外装フィルム2aとし ており、そして、図中の切除を行うことにより、耳片部3aを外装フィルム2a と内装フィルム2bより二枚重ねに延在して、別途フィルムとしての耳片フィル ムを省略している。これによって、既存の生産設備に若干の改造を加えるだけで 、この実施態様の海苔入り袋状シートの製造が可能であり、耳片フィルムを別フ ィルムとして重ねて溶着する構成に比べて生産性の向上が図れる。 海苔1の周囲について外装フィルム2aと内装フィルムが内装フィルムのシー ト中央寄りの端縁を除いて符号2fの箇所がヒートシールされており、外装フィ ルム2aには外装フィルム2aを二分する引き裂き手段(カットテープ2dとノ ッチ2e)が備えられている。 一対の耳片部3aは、カットテープ2dよりも巻き始め側にあるが、包装時に 巻き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯Rを一巻きした後に棒状飯Rの両端面 を覆い隠せる大きさ及び配置であり、問題はない。 巻き終わり側の内装フィルム2cは、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状 飯Rを巻いていくと、巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻き できることにより棒状飯Rに直接に巻き着かない。 カットテープ2dは、袋状シート本体2の巻き終わり端からの距離が棒状飯R を略一巻きする長さの位置に設けられ、包装時に袋状シート本体2の巻き終わり 端にラベル4を貼って封緘した該ラベル4を切って開封できる。 カットテープ2dに略対応して巻き始め側の内装フィルム2bと前記巻き終わ り側の内装フィルム2cの分断箇所があり、海苔1の巻き幅の略半分が前記巻き 始め側の内装フィルム2bとは重なっていない。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSも、図10に示す包装形態ができると ともに、図11に示すイージーオープンができる。 【0054】 ステイックパラリタイプ 本願第九の考案に係る実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを、図1 4、図15及び図16を参照して説明する。 この実施の形態に係る棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、 棒状飯Rを一巻きして若干余る長さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収 容していて棒状飯Rを二巻きに所定寸法足りない長さである袋状シート本体2と 、袋状シート本体2に溶着されていて袋状シート本体2の両側外方へ延びている 一対の耳片部3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠す耳片フィルム3からなる。 【0055】 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。符号Aは袋状シート本体2 の巻き始め側の端縁、符号Bは袋状シート本体2の巻き終わり側の端縁を示す。 外装フィルム2aには袋状シート本体2の巻き始め端から略一巻きする位置に外 装フィルム2aを二分する引き裂き手段が設けられている。 【0056】 海苔1は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段よりも巻き終わり側に位 置するように袋状シート本体2に収容されている。 【0057】 巻き始め側の内装フィルム2bは、海苔1の巻き始め側の略半分に被さってい て、巻き始め側の端縁が前記引き裂き手段に略対応して海苔1の周縁に沿った三 方の近傍箇所(符号2fで示す部分)が外装フィルム2aに対してヒートシール されている。 【0058】 巻き終わり側の内装フィルム2cは、海苔1の巻き終わり側の半分に被さって いて、海苔1の巻き終わり側の端縁に沿った近傍箇所のみ(符号2gで示す部分 )が外装フィルム2aに対してヒートシールされていて、巻き始め側の端縁が引 き裂き手段よりも巻き始め側に延在いる。 巻き終わり側の内装フィルム2cは、袋状シート本体2の巻き始め端Aから耳 片フィルム3の巻き終わり端までの長さは棒状飯Rを略一巻きし得る長さである ことにより、袋状シート本体2の巻き始め端Aから棒状飯Rを巻いていくと、耳 片フィルム3と巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻きするこ とにより棒状飯Rには直接には巻き着かないようになっている。 【0059】 耳片フィルム3は、前記巻き始め側の内装フィルム2bの上に重なり符号2h で示す四方の部分が溶着されていて、巻き終わり側の端縁が前記巻き終わり側の 内装フィルム2cの巻き始め側の端縁の上に重なっていて、前記一対の耳片部3 aが、包装時に袋状シート本体2の巻き始め側の部分で棒状飯Rを巻いてから棒 状飯Rの両端面を覆い隠せる大きさ及び配置である。特に、耳片フィルム3の巻 き始め側の端縁が内装フィルム2bに溶着されていることの意義は大きい。その 理由は、この部分の溶着が、カットテープ2dを引いて開封してから袋状シート 本体2の巻き始め端Aを開いたときに、該開く力が、耳片フィルム3の巻き始め 側の端縁に伝わり一枚フィルムの如く開いていくことができ、耳片フィルム3の 巻き始め側を棒状飯Rに対して円滑に引き剥がせるからである。 【0060】 引き裂き手段は、外装フィルム2aが二軸延伸フィルムよりなるときは、図示 の如く、外装フィルム2aの内面に溶着したカットテープ2dと、カットテープ 2dの両端の両側に付与したノッチ2eからなり、ノッチ2e、2e間のカット テープ2dの端縁より引き裂いて外装フィルム2aを二分できる。 又、引き裂き手段は、外装フィルム2aが一軸延伸フィルムよりなるときは、 引き裂き容易な方向を棒状飯Rを巻く方向と直交する方向に合わせてノッチ2e を付与するだけで足りる。カットテープ2dは、袋状シート本体2の巻き終わり 端からの距離が棒状飯Rを略一巻きする長さの位置に設けられ、包装時に袋状シ ート本体2の巻き終わり端にラベル4を貼って封緘した該ラベル4を切って開封 できるようになっている。 【0061】 以下、上記の各構成要素の意義を説明する。 袋状シートSが海苔1と袋状シート本体2と耳片フィルム3からなること、並 びに、袋状シート本体2が、外装フィルム2aと内装フィルム2b、2cからな ることは、従来と変わることではない。又、外装フィルム2aの内面にカットテ ープ2dを備えていることは、従来と変わることではない。又、カットテープ2 dに略対応して巻き始め側の内装フィルム2bと巻き終わり側の内装フィルム2 cの分断箇所があり、カットテープ2dに略対応する内装フィルム2b、2cの 分断箇所に前記耳片フィルム3の巻き終わり端が被さることは、従来と相違する ものではない。 【0062】 しかし、海苔1の巻き終わり側の略半分をカットテープ2dよりも巻き終わり 側に位置させるように袋状シート本体2に収容して、海苔1の巻き終わり側の略 半分が前記巻き始め側の内装フィルム2b及び前記耳片フィルム3とは重ならな い構成としたのは、新規事項である。 これは、カットテープ2dで外装フィルム2aを二分して外装フィルム2aの 巻き終わり側部分と内装フィルム2cを取り除いたときに海苔1の巻き終わり側 の略半分を露出させるためであって、海苔1の略半分が露出させられることによ り、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め端縁を棒状飯を持っていない方の 手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている手で露出した海苔が棒状飯に巻き 付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば、棒状飯が半分露出した海苔の上 を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的に引き抜くことできるようにする ためである。もしも、棒状飯の露出寸法が小さいと、海苔の上に棒状飯を転しつ つ包装フィルムを取り除こうとすると、包装フィルムを取り除く前に棒状飯が海 苔の巻き終わり端に来て外れてしまう不具合が生じる。 袋状シート本体2の巻き始め端Aから耳片フィルム3の巻き終わり端までの長 さは棒状飯Rを略一巻きし得る長さであることにより、袋状シート本体2の巻き 始め端から棒状飯Rを巻いていくと、耳片フィルム3と巻き始め側の内装フィル ム2bが棒状飯Rを先に略一巻きすることにより、巻き終わり側の内装フィルム 2cは、棒状飯Rには直接には巻き着かないようになっている。 【0063】 本願第九の考案では、海苔1は、棒状飯Rを一巻きして若干余る長さであるの に対し、袋状シート本体2は、棒状飯Rを略二巻に所要寸法足りない長さである ことに限定している。従って、袋状シート本体2は海苔1に対して十分に大きい から、海苔1が袋状シート本体2の巻き始め側に大きく偏って収容されると、上 記のように、巻き終わり側の袋状シートの半部を取り除いても海苔1の露出面積 が小さく、巻き始め側の袋状シートの半部を取り除くときに、棒状飯が海苔の上 を転がり外れてしまう結果になり、又、海苔1が袋状シート本体2の巻き終わり 側に大きく偏って収容されると、巻き終わり側の袋状シートの半部を取り除くと きに、海苔1も一諸に引き抜けてしまう。本願考案は、このような不具合の発生 を、条件の限定によって排除している。 海苔1は、棒状飯Rを一巻きして若干余る長さであるのに対し、袋状シート本 体2は、棒状飯Rを略二巻に所要寸法足りない長さであることに限定している。 海苔1の長さに関する限定は、従来においては棒状飯に対して海苔を1巻き半〜 約2巻きしていて消費者が海苔が多くて食べづらい、海苔が喉に着きやすい、具 の味よりも海苔の味が大きい、品質が悪い海苔を使用すると巻き寿司の味が大き く低下する等の食感を改善するものである。又、袋状シート本体2の長さに対す る限定は、海苔1の長さに対応させず、包装形態に対応させた結果である。すな わち、本願考案は、イージーオープンを徹底的に追求した結果として、袋状シー トSの巻き始め側部分で棒状飯Rを略一巻きしてから、一対の耳片部3a、3a で棒状飯Rの両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィルムで耳片部 の余りを隠しつつ棒状飯Rを円筒巻きし、袋状シート本体の巻き終わり端縁をラ ベル4で封緘してなる巻き寿司包装体とすることで、耳片フィルム3の棒状飯R への密着を棒状飯Rの端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片部3aで棒状飯 Rの端部を綺麗に隠蔽でき、カットテープ2dを引いて外装フィルムを二分して 開封すると、袋状シート本体2がカットテープ2dに対応する位置で分断して海 苔1の略半分が自然に引き抜けるとともに耳片部が自動的に棒状飯の端面外方に 開くことにした。このため、袋状シート本体2の長さを海苔1の長さに対応させ て一巻きよりも若干長い寸法にすると、袋状シートSの巻き始め側部分で棒状飯 Rを略一巻きすることと、海苔1の略半分が自然に引き抜ける開封構造とする二 つの要求を満たすことができないからである。 カットテープ2dでラベル4を切るためには、カットテープ2dを設ける位置 を袋状シート本体2の巻き終わり端より棒状飯Rを略一巻きする位置に設けなけ ればならないが、本願第九の考案は、カットテープ2dを引いてラベル4を切る ことを目的としておらず、袋状シートSの巻き始め側部分で棒状飯Rを略一巻き することと、カットテープ2dを引いて袋状シートSを分断すると海苔1の略半 分が自然に引き抜ける構造とすることを目的としているので、カットテープ2d を設ける位置は、袋状シート本体2の巻き始め端より棒状飯Rを略一巻きする位 置に設け、かつ、袋状シート本体2の巻き終わり端から海苔1の巻き方向の長さ の半分よりも、少なくとも、外装フィルム2aと内装フィルム2cのヒートシー ル幅分だけ大きい若寸法を確保して、長くても、ラベル4を切ることができない ように、袋状シート本体2の巻き終わり端より棒状飯Rを略一巻きに足りない寸 法となるように設けられていれば良い。 【0064】 本願第九の考案では、巻き始め側の内装フィルム2bを海苔1の巻き始め側の 略半分に被せて、該海苔1を位置決めするものであるので、海苔1の巻き始め側 の三方の周縁の近傍箇所(符号2fで示す部分)が外装フィルム2aに対してヒ ートシールされる必要がある。巻き終わり側の内装フィルム2cが海苔1の巻き 終わり側の半分に被さっていて、海苔1の巻き終わり側の端縁に沿った近傍箇所 のみ(符号2gで示す部分)が外装フィルム2aに対してヒートシールされてい るだけであるが、それでも、外装フィルム2aと内装フィルム2bによりできて いるポケットに収容された海苔1を脱出させない機能を有している。 【0065】 耳片フィルム3が巻き始め側の内装フィルム2bに重ねられ溶着されていて包 装時に両側に延在する一対の耳片部3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠すことは、 従来と変わることではない。しかし、包装時に巻き始め側の袋状シート本体部分 で棒状飯Rを一巻きした後に一対の耳片部3aで棒状飯Rの両端面を覆い隠せる 大きさ及び配置としたことは新規事項である。 【0066】 本願考案において、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯Rを略一巻きし てから、巻き終わり側の内装フィルム2cが棒状飯Rに巻かれる構成とし、かつ 、外装フィルム2aと内装フィルム2cが棒状飯Rの端面に対応する側のサイド シールが行われていない構成としたのは新規な構成である。これは、巻き終わり 側の内装フィルム2c及び該内装フィルム2cにより押さえられる一対の耳片部 3aの棒状飯Rの端面に対応する部分以外の周縁部分が、棒状飯Rに直接に巻き 着かないようにして、かつ、カットテープ2dで外装フィルム2aを二分すると 、外装フィルム2aと内装フィルム2cの棒状飯Rに対する締付が解けてパラッ と開くとともに、一対の耳片部3aがフィルムの腰によって開くようにするため である。 【0067】 本願第九の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、長さが200mmで 周長が90mmであるスティックタイプ巻き寿司の包装に特に適している。なぜ なら、スティックタイプ巻き寿司に使用する海苔は、一帖の半分の大きさ(縦約 200mm×横約95mm)の海苔を縦巻き使用できるからである。 【0068】 その他、さらに細かい説明をする。 棒状飯Rは、円柱体、又は三角柱体ないし八角柱体に成形してなるものであっ て良い。海苔1は、短い一辺が棒状飯Rの長さに略一致しかつ他の一辺が棒状飯 Rを一巻きして若干余る長さである。耳片フィルム3が内装フィルム2b、2c の上に重ねられるから、内装フィルム2bの巻き終わり端がカットテープ2dま で延びてなく、内装フィルム2b、2cのシート中央寄りの端縁同士が重なって おらず、離間していても良い。棒状飯Rと海苔1との湿気に対する隔離性能を確 保するために、好ましくは、内装フィルム2cののシート中央寄りの端縁がカッ トテープ2dを10mm〜15mm越えているのが良い。袋状シート本体2の巻 き終わり側の二隅をコーナーカットして、包装状態のときにノッチが見えるよう にしても良い。ラベル4の糊代を幅10mm位中抜きにして、糊が付いてない部 分を巻き終わり端に位置させて封緘し、カットテープ2dを巻き終わり端の僅か に外側に位置させてラベル4の糊が付いてない部分に対応させることが好ましい 。 袋状シート本体2のサイドヒートシール部の幅は4、5mmであることが好ま しい。この幅は、円筒巻きしたときに棒状飯Rの端面からの張り出しになり、外 観上、小さい方が好ましい。海苔1を透視できるように透明であることが望まし い。本願考案は、フィルムの両側部分を同じ一面側に折返して、折り返し部分を 内装フィルム2b、2cとし、折り返さない部分を外装フィルム2aとしても良 い。この場合の利点は、フォーマーを用いるピロー包装機によって包装できるこ とであり、原反ロールの装着が一本で済み、ひいては装置の小型化、簡略化、メ ンテナンスの容易化につながる。耳片フィルム3も棒状飯Rの端面に見える胡瓜 やマグロ等の具を透視しうるように透明なフィルムであることが望ましい。ラベ ル4は、裏面全面に糊がついていて全面密着するもので差し支えない。又、ラベ ル4は、間隔が15mm位の二条のミシン目を入れておき、開封用条体2eを折 返して外装フィルム2aを引き裂いていくときに該二条のミシン目より容易に引 き裂けるようにしても良い。さらに、粘着テープ(セロテープ・)で封緘してか ら、ラベル4を重ねて貼着し、カットテープ2dを引いて外装フィルム2aを引 き裂いていくときに粘着テープを引き剥がし少なくとも粘着テープの幅を確保し てラベル4を引き裂いて開封するようにしても良い。 【0069】 次に、巻き寿司包装体(第十二の考案)を説明する。 棒状飯を包装するには、図15(a) に示すように、棒状飯Rを耳片フィルム3 の上に置いて、図15(b) に示すように、袋状シート本体2の巻き始め側部分で 棒状飯Rの両側面及び上面を巻く。すると、耳片フィルム3の耳片部3aが棒状 飯Rの巻き終わり側の側面よりも外方に短く延びる状態に、コ字形に曲成する。 次いで、図15(c) に示すように、コ字形に曲成した耳片部3aの上面部を折り 下げて下面部に合わせてから、図15(d) に示すように、上面部と下面部を棒状 飯Rの上面に重ね折りして、その際、耳片部3aの棒状飯Rの巻き終わり側には み出る部分を棒状飯Rの巻き終わり側の側面に重ね折りすることで、耳片部3a で棒状飯Rの端部を覆う。次いで、図15(e) に示すように、棒状飯Rに対して 海苔入り袋状シートSの巻き終わり側部分を巻いて、巻き終わり端Bをラベル4 で封緘する。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された巻き寿司包装が 行えて、耳片部3aの棒状飯Rへの密着を棒状飯Rの端面に対して軽く触る程度 に抑えることができて、耳片フィルム3で棒状飯Rの端部を綺麗に隠蔽できる。 上記の説明は、耳片フィルム3の上に棒状飯Rを載置して包装する場合を示し たが、棒状飯Rをシートの巻き始め側に寄せて載置し、3/4〜1巻してから、耳 片フィルム3で棒状飯Rの端部を覆い、さらに円筒巻きしてラベルを貼っても良 い。 【0070】 開封は包装体を手で持って行うことができる。図16(a) に示すように、カッ トテープ2dを引いて、外装フィルム2aを分断すると、袋状シート本体2を分 断できて開封できる。開封が行われると、図16(b) に示すように、外装フィル ム2aの巻き終わり側の部分と内装フィルム2cとの密着が緩み、かつ、二分し た包装シート本体2が内装フィルム2bを除いて棒状飯Rに対する巻き着き力を 失うことに加えて、外装フィルム2aの巻き終わり側の部分と内装フィルム2c にサイドシールがないので、海苔1の巻き終わり側の略半分が腰の強さによって 抜け出て棒状飯Rを載せた状態に露出状態に張り出す。製造してから半日位経っ て海苔1に曲った癖が付いていて海苔1が腰の強さでは抜け出ないときは、包装 体を抱え込んでいない方の手で外装フィルム2aの分断箇所の巻き終わり側(図 において上側)の端縁を掴んで一寸引き上げると、海苔1の巻き終わり側の略半 分が容易に抜け出る。このとき、耳片フィルム3の巻き始め側の端縁が内装フィ ルム2bに溶着されているので、この部分の溶着が、カットテープ2dを引いて 開封してから袋状シート本体2の巻き始め端Aを開いたときに、該開く力が、耳 片フィルム3の巻き始め側の端縁に伝わり一枚フィルムの如く開いていくことが できる。そして、図16(c) に示すように、外装フィルム2aの分断箇所の巻き 終わり側の端縁を掴んで大きく開くと、耳片部3aと棒状飯Rの密着力が弱いか ら、棒状飯Rの端部を隠蔽する耳片部3aがフィルムの腰によって自動的に棒状 飯Rの端面外方に開く。引き続いて、図16(d) に示すように、包装体を持った 手の親指で袋状シート本体2の上から棒状飯Rを抱え込み、他方の手で外装フィ ルム2aの分断箇所の巻き終わり側(図において上側)の端縁を掴んで引いてい くとともに、外装フィルム2aの分断位置が棒状飯Rの上側に来るまで包装体を 持つ手の中で棒状飯Rを回転させれば、図16(e) に示すように、袋状シート本 体2を海苔1に対して相対的に引き抜くことができる。袋状シート本体2の海苔 1に対する相対的な引き抜きは、棒状飯Rが半分露出した海苔1の上を転がり外 れてしまう前までに完了する。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離した 包装された巻き寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯Rを直接に 掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔1に対して相対的に引き抜くこ とが容易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0071】 続いて、本願第七の考案に係る第一の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シートを、図17を参照して説明する。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、棒状飯Rを一巻きして若干余る長 さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収容していて棒状飯Rを二巻きに所定 寸法足りない長さである袋状シート本体2からなり、 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。 外装フィルム2aの巻き始め側の端縁は、巻き始め側の内装フィルム2bより も延びている。外装フィルム2aの巻き始め側の端縁が巻き始め側の内装フィル ム2bの端縁と一致していても良い。 外装フィルム2aには外装フィルム2aを二分する引き裂き手段が袋状シート 本体2の巻き始め端から略一巻きする位置に設けられ、巻き始め側の内装フィル ム2bには外装フィルム2aの両側外方へ延びる一対の耳片部3aを有している 。 海苔1は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段よりも巻き終わり側に位 置するように袋状シート本体2に収容されている。 巻き始め側の内装フィルム2bは、海苔1の巻き始め側の略半分に被さってい て、巻き始め側の端縁が引き裂き手段に略対応して海苔1の周縁に沿った三方の 近傍箇所が外装フィルム2aに対してヒートシールされている。 巻き終わり側の内装フィルム2cは、海苔1の巻き終わり側の半分に被さって いて、海苔1の巻き終わり側の端縁に沿った近傍の一側縁のみが外装フィルム2 aに対してヒートシールされていて、又、巻き始め側の端縁が引き裂き手段より も巻き始め側に延在して巻き始め側の内装フィルム2bの端縁に対して海苔1に 近い側に重なっていて、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯Rを巻いてい くと、巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻きできることによ り棒状飯Rには直接には巻き着かないようになっている。 一対の耳片部3aは、包装時に巻き始め側の袋状シート本体2部分で棒状飯R を巻いてから棒状飯Rの両端面を覆い隠せる大きさ及び配置である。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、図15に示す包装形態ができると ともに、図16に示すイージーオープンができる。 【0072】 続いて、本願第十の考案に係る第二の実施の形態の棒状飯包装用海苔入り袋状 シートを、図18を参照して説明する。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、棒状飯Rを一巻きして若干余る長 さである長方形の海苔1と、前記海苔1を収容していて棒状飯Rを二巻きに所定 寸法足りない長さである袋状シート本体2からなる。 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2aの巻き終わり側に重 ねられる巻き終わり側の内装フィルム2cからなる。 この袋状シート本体2は、フィルムの両側部分を同じ一面側に折返して、折り 返し部分を内装フィルム2b、2cとし、折り返さない部分を外装フィルム2a としており、そして、図中の切除を行うことにより、耳片部3aを外装フィルム 2aと内装フィルム2bより延在して、別途フィルムとしての耳片フィルムを省 略している。 外装フィルム2aには外装フィルム2aを二分する引き裂き手段が袋状シート 本体2の巻き始め端から略一巻きする位置に設けられ、巻き始め側の内装フィル ム2bには外装フィルム2aの両側外方へ延びる一対の耳片部3aを有する。 海苔1は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段よりも巻き終わり側に位 置するように袋状シート本体2に収容されている。 巻き始め側の内装フィルム2bは、海苔1の巻き始め側の略半分に被さってい て、巻き始め側の端縁が前記引き裂き手段に略対応して海苔1の周縁に沿った三 方の近傍箇所が外装フィルム2aに対してヒートシールされている。 前記巻き終わり側の内装フィルム2cは、海苔1の巻き終わり側の半分に被さ っていて、海苔1の巻き終わり側の端縁に沿った近傍の一側縁のみが外装フィル ム2aに対してヒートシールされていて、又、巻き始め側の端縁が引き裂き手段 よりも巻き始め側に延在して前記巻き始め側の内装フィルム2bの端縁に対して 海苔1に近い側に重なっていて、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯Rを 巻いていくと、巻き始め側の内装フィルム2bが棒状飯Rを先に略一巻きできる ことにより棒状飯Rには直接には巻き着かないようになっている。 前記一対の耳片部3aは、包装時に巻き始め側の袋状シート本体2部分で棒状 飯Rを巻いてから棒状飯Rの両端面を覆い隠せる大きさ及び配置である。 この棒状飯包装用海苔入り袋状シートSも、図15に示す包装形態ができると ともに、図16に示すイージーオープンができる。 【0073】 次に、本願第十三の考案の巻き寿司包装体を説明する。 図19は、棒状飯包装用海苔入り袋状シートであり、図20は、巻き寿司包装 体の包装工程の斜視図である。 図19に示す棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、 棒状飯Rを一巻き以上できる長方形の海苔1と、前記海苔1を収容していて包 装時に棒状飯Rを円筒巻きする袋状シート本体2と、袋状シート本体2の端縁よ り外方へ延設された耳片部3a、3aを有し該耳片部3a、3aで棒状飯Rの端 面を覆い隠す耳片フィルム3からなる。耳片フィルム3を設けずに、耳片部3a ,3aを内装フィルム2b又は2cを延長して設けても良いし、又は別フィルム として延設しても良い。 袋状シート本体2は、外装フィルム2aと外装フィルム2aの巻き始め側に重 ねられる海苔1の半部を覆う巻き始め側の内装フィルム2bと外装フィルム2a の巻き終わり側に重ねられる海苔1の残りの半部を覆う巻き終わり側の内装フィ ルム2cからなる。具体的には、二枚の内装フィルム2b,2cを端縁を重ねて 外装フィルム2aに合わせ間に海苔1を挟んで、海苔1の周囲の図示する塗り潰 し部分2dについて、外装フィルム2aと内装フィルム2b,2cをヒートシー ルしてなるシート状である。内装フィルム2b,2cは、端縁同士が10〜20 mm幅で重なっている。内装フィルム2b,2cの互いに重なる端縁部分は、互 いにヒートシールされておらず、外装フィルム2aにもヒートシールされていな い。ヒートシール部2dは、海苔1の近傍外方に位置していて海苔1を実質的に 移動不能に収容している。外装フィルム2aの内面には、引張強度が強いフィル ムよりなる開封用条体2eが熱溶着されている。 図示するように、開封用条体2eが内装フィルム2b,2cの互いに重なる端 縁部分に略対応していることが好ましい。こうすると、袋状シート本体2を二分 したときの巻き終わり側の半部を取り除いたときに海苔1が一層大きく露出する 。このことは、海苔1が約一巻と短い場合に海苔1の露出面積を大きく確保でき るから、棒状飯Rが海苔1の上を転がり外れないうちに袋状シート本体2の巻き 始め側の半部を取り除くことができる。 海苔1が長いときは、袋状シート本体2を二分したときの巻き終わり側の半部 を取り除いたときに海苔1の露出面積が十分に大きいから、開封用条体2eに対 して内装フィルム2b,2cの互いに重なる端縁部分がずれていても良い。開封 用条体2eが袋状シート本体2の巻き方向の長さの略中央にくるように長方形の 耳片フィルム3を巻き始め側の内装フィルム2bに対して塗り潰し部分3b,3 bを熱溶着して、袋状シート本体2の両側に張り出す耳片フィルム3a,3aを 棒状飯Rの端面を覆い隠すためのものとして形成している。なお、耳片フィルム 3を巻き終わり側の内装フィルム2cに対して熱溶着しても良い。 外装フィルム2aは二軸延伸フィルムからなる。開封用条体2eは内装フィル ム2b,2cの互いに重なる端縁部分に略対応して熱溶着されている。そして、 外装フィルム2aの開封用条体2eの両端に対応する該開封用条体2eを挟む位 置にフィルムを引き裂いていくためのとっかかりとする一対の引き裂き用ノッチ 2f,2fが付与されている。袋状シート本体2の四隅、コーナーカットされて いて、包装状態のときに引き裂き用ノッチ2f,2fが見えるようになっている 。 開封用条体2eから袋状シート本体2の巻き終わり端までの距離は、棒状飯R を略一巻きできる長さにとってある。従って、開封用条体2eを引いて外装フィ ルム2aを引き裂けば、巻き終わり端を閉じているラベルを引き裂いて行くこと ができてかつ袋状シート本体2を二分できる。 なお、開封用条体2eを袋状シート本体2の巻き終わり端から棒状飯Rを一巻 きに所要寸法足りない短い距離に設けるとともに、別の図示しない開封用条体を 袋状シート本体2の巻き終わり端に設けることにより、外装フィルムの分断用と ラベル分断用に別けて、包装を解く際には、外装フィルムの分断用の開封用条体 を引いてからラベル分断の開封用条体を引くという手順となるように構成しても 良い。 棒状飯Rは、円柱体、又は三角柱体ないし八角柱体に成形してなるものであっ て良い。 【0074】 二枚の内装フィルム2b,2cの互いに重なる端縁同士はヒートシールされて いないように構成されて、又、二枚の内装フィルム2b,2cの互いに重なる端 縁の両端と外装フィルム2aの両縁もヒートシールされていないように構成され ている。これは、開封用条体2eを引いて外装フィルム2aを分断し袋状シート 本体2を二分して海苔1に対して相対的に引き抜いてイージーオープンを行うた めに必要な構成である。しかし、これは従来と変わるものではない。 該開封用条体2eを引いて外装フィルム2aを分断し袋状シート本体2を二分 すると、ラベルを同時に切ることができるが、この構成も従来と変わるものでは ない。 この考案において特有のイージーオープンを実現するための工夫は、袋状シー ト本体2の巻き始め端から耳片フィルム3の巻き終わり端までの長さを、棒状飯 Rを略一巻きできる寸法に確保したことにより、巻き終わり側の内装フィルム2 cを棒状飯Rに直接に巻き着かないように構成したこと、及び、袋状シート本体 2の巻き始め端から棒状飯Rを略一巻きしてから耳片部3a、3aを折って棒状 飯Rを端面を隠蔽するようにして、包装を解いたときには、耳片部3a、3aが 自然に開くとともに、二分した袋状シート本体2の巻き終わり側の部分がパラリ と開けるように構成したことにある。 【0075】 海苔1は、短辺が棒状飯の長さに略一致しかつ長辺が棒状飯Rの円周長さの1 倍以上である。1倍以上ないと、円筒巻きができない。1.2〜1.5倍位が、 海苔1で棒状飯Rを一巻き半、巻付けることができて、棒状飯Rの量と海苔1の 量が適切な割合となり食し易い。 海苔1の長辺を棒状飯Rの円周長さの二倍以上であると、イージーオープンが 困難になり、又、食したときに口の中で海苔が多過ぎて喉に付着するなど食べに くくなり、さらに海苔を使い過ぎて原価が高くなり商品に競争力が生じないので 好ましくない。 この実施の態様の棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、海苔1の大きさが一 帖の大きさの海苔を二等分したものを長手方向に巻くように使用するもので、海 苔が長いので、細巻きと太巻きに兼用できる。海苔1は長辺の長さを太巻きの棒 状飯を一巻き半できる長さにすると、細巻きでは棒状飯を約二巻きできる。 図1中、開封用条体2eより袋状シート本体2の巻き始め端(右端)までの距 離が115mmであり、又、開封用条体2eより袋状シート本体2の巻き終わり 端(左端)までの距離がシート左端までの距離が棒状飯Rを丁度一巻きできる1 30mmであり、さらに又、耳片フィルム3の巻き終わり端より袋状シート本体 2の巻き始め端(右端)までの距離がシート左端までの距離が棒状飯Rを一巻き 以上できる140mmである。 図示する棒状飯Rは、長さが110mmで周囲長が115mmである細巻き用 の大きさである。該棒状飯Rを包装するには、該棒状飯Rをフィルム3の上に置 いて、海苔入り袋状シートSの棒状飯Rよりも右側の巻き始め側部分で、巻き始 め端に約15mmの折返しを付けて棒状飯Rの両側面及び上面を隠すように巻い てから、耳片部3a,3aで棒状飯Rの端面を覆い、次いで、該棒状飯Rに対し て海苔入り袋状シートSの左側の巻き終わり側部分を巻いて、ラベルで閉じる。 棒状飯Rを長さが110mmで周囲長が130mmである太巻きの大きさである 棒状飯Rを包装するには、前記したような、海苔入り袋状シートSの巻き始め端 に約15mmの折返しを付けることなく、細巻きと同様に包装する。 【0076】 袋状シート本体2は、上記のように、棒状飯Rを円筒巻きするとき棒状飯Rに 対して海苔1の内側にきて円筒巻きになるフィルムであってシート長尺方向の中 程で分断していて端縁同士が重なっているフィルム部分である二枚の内装フィル ム2b,2cと、棒状飯Rを円筒巻きするとき棒状飯Rに対して海苔1の外側に きて円筒巻きになる外装フィルム2aの周縁がヒートシールされた袋状であり、 海苔1を収容している。従って、内装フィルム2b,2cは、外装フィルム2a の短辺と同幅でかつ外装フィルム2aの長辺よりも10〜20mm長いフィルム を長辺方向の中途で切断したときの二枚のフィルムに大きさが対応していて、外 装フィルム2aの長辺よりも10〜20mm長い寸法分をシート長尺方向の中程 で重ねている。 【0077】 袋状シート本体2の長辺端縁(海苔1の幅方向の両側)のヒートシール部2d の幅は4〜5mmであることが好ましく、最大でも10mm位とするのが良い。 この幅部分は、円筒巻きしたときに棒状飯Rの端面からの張り出しになり、外観 も好ましいので小さい方が良い。 【0078】 内装フィルム2b,2cは、棒状飯Rを円筒巻きするときに海苔1の内側にき て該棒状飯Rに密着し円筒巻きになるので、梨地表面或いは微細なエンボス表面 となっていて、棒状飯Rとの密着が剥がれやすい表面性状であることが望ましい 。外装フィルム2aは、海苔1を透視できるように透明であることが望ましい。 内装フィルム2b,2cのいずれの端縁が他方の端縁が下側でなっても良い。 【0079】 本願考案は、幅が外装フィルム2aの幅と同寸法で、かつ長さが外装フィルム 2aの長さと内装フィルム2b,2cの長さの合計に等しい長尺なフィルムの上 に海苔を載せ、該フィルムの両側部分を同じ一面側に折返して、折り返し部分を 内装フィルム2b,2cとし、折り返さない部分を外装フィルム2aとしても良 い。この場合の利点は、フォーマーを用いるピロー包装機によって包装できるこ とであり、原反ロールの装着が一本で済み、ひいては装置の小型化、簡略化、メ ンテナンスの容易化につながる。 【0080】 前記耳片部3a,3aは、上記実施の態様では、一枚の長方形のフィルム3を 内装フィルム2b,2cの端縁同士の重なり部分に重ねて、内装フィルム2b, 2cのいずれか一方に熱溶着することにより、袋状シート本体2の幅方向両側に 張り出した部分であるが、二枚の短尺なフィルムを内装フィルム2bの両縁にヒ ートシールして外方へ延設しても良い。 耳片部3a,3aの内装フィルム2bに対する熱溶着箇所は、袋状シート本体 2の端縁でも良いが、海苔1の端縁に対応する箇所にすると、これに対応する袋 状シート本体2の端縁が円筒巻きするときに綺麗な円筒端縁を形成できるので好 ましい。 耳片部3a,3aは、折り曲げて棒状飯Rの端面に密着させ、余剰部を棒状飯 Rの周面に重ねられる大きさとする。 耳片部3a,3aは、棒状飯Rの端面に見える胡瓜やマグロ等の具を透視しう るように透明なフィルムであることが望ましい。 【0081】 改めて、上記の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用して包装する巻き寿司 包装体の実施の形態を説明する。 図20(a) に示すように、棒状飯包装用海苔入り袋状シートSの、フィルム3 の上に棒状飯Rを載置する。棒状飯Rの端面と海苔1の長辺を合わせる。 次いで、図20(b) に示すように、袋状シートSの内装フィルム2bの側を円 筒巻きする。細巻きの棒状飯のときは、袋状シートSの内装フィルム2cの側を 円筒巻きする。なお、機械巻きするときは、巻き始め端が外側に折返えされる。 次いで、図20(c) に示すように、一対の耳片部3a,3aを折り曲げて棒状 飯Rの両端を隠蔽し、各耳片部3aの余剰部を先に円筒巻きした部分に重ね、該 余剰部が戻らないように、指、冶具等、機械装置のフィンガーアーム等の適宜の 手段で抑える。この余剰部の抑えとしてポイントシールすることは好ましくない (権利範囲外という趣旨ではない)。耳片部3aを折り曲げる前に、前記の円筒 巻きを行うので、耳片部3aは棒状飯Rの端面より外方に延びる円筒の張り出し があるので棒状飯Rの端面に密着しない。 袋状シート本体2の長辺端縁のシール幅が大きいと、円筒巻きしたときに棒状 飯Rの端面から前記シール幅と同寸法だけ張り出すが、円筒巻きするときの巻き 始め側の両側の幅を海苔の幅より3〜4mm大きいものとすると、この部分では 張り出しが殆どなくなり、棒状飯Rの端部を覆うために耳片3aを折り曲げる際 に、張り出しが棒状飯Rの端面を隠すように折り曲がる不具合が生じない。 次いで、図20(d) に示すように、袋状シートSの内装フィルム2cの側を円 筒巻きし、その際、先に円筒巻きした部分に重ねた耳片部3a,3aの余剰部を 押さえ付けかつ隠蔽する。開封用条体2eから巻き終わり端縁までの長さは、太 巻き用の棒状飯Rの周長さに等しいので、耳片部3a,3aの余剰部を押さえ付 け隠蔽が行える。円筒巻きの両端に円筒状の綺麗な端縁ができる。 最後に、巻き終わり端縁の中央部(両端を除く適宜の箇所で良い)を製造名、 製造年月日、内容名、賞味期限等を印刷した引き裂き容易なラベル4で封緘する 。ラベル4は、裏面全面に糊がついていて全面密着するもので差し支えない。好 ましくは、裏面の対向縁にのみ糊がついているラベル4で封緘することが好まし い。又、ラベル4は、間隔が15mm位の二条のミシン目を入れておき、開封用 条体2eを折返して外装フィルム2aを引き裂いていくときに該二条のミシン目 より容易に引き裂けるようにしても良い。さらに、粘着テープ(セロテープ/登 録商標)で封緘してから、ラベル4を重ねて貼着し、開封用条体2eを折返して 外装フィルム2aを引き裂いていくときに粘着テープを引き剥がし少なくとも粘 着テープの幅を確保してラベル4を引き裂いて開封するようにしても良い。 上記の実施の形態は、フィルム3の上に棒状飯Rを載置して包装する場合を示 したが、フィルム3がシートの中程にあることに係わらず、棒状飯Rをシートの 巻き始め側に寄せて載置しても良い。従って、円筒巻きの途中で耳片部3a,3 aを折り曲げて棒状飯Rの端縁を隠し、円筒巻きしてラベル4を貼る。 【0082】 開封は包装体を手で持って行うことができる。図21(a) に示すように、カッ トテープ2dを引いて、外装フィルム2aを分断すると、ラベル4を同時に分断 して開封することができる。開封が行われると、耳片部3aと棒状飯Rの密着力 が弱いから、図21(b) に示すように、棒状飯Rの端部を隠蔽する耳片部3aが フィルムの腰によって自動的に棒状飯Rの端面外方に開く。包装体を持った手の 親指で袋状シート本体2の上から棒状飯Rを抱え込み、図21(c) に示すように 、外装フィルム2aの分断位置を棒状飯Rの下側に来るように手持ち姿勢を回転 させて、袋状シート本体2の巻き終わり端Bを棒状飯Rを抱え込んでいない方の 手で摘んで外装フィルム2aの分断箇所に近いところまで平らになるように袋状 シート本体2の半分近くを巻き解く。すると、棒状飯Rは耳片フィルム3に単に 巻かれた状態になる。そこで、図21(d) に示すように、袋状シート本体2の巻 き終わり側を棒状飯Rから離れるようにして引けば、図21(e) に示すように、 袋状シート本体2の巻き終わり側を海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易 である。海苔1の略半分が露出して密着する。続いて、袋状シート本体2の巻き 始め端Aを包装体を持っていない方の手で摘んで引いていき、これに伴い、露出 した海苔1が棒状飯Rに巻き付くように転がし操作して、棒状飯Rに海苔1が巻 き着くように該棒状飯Rを海苔1の上に転がらせ、袋状シート本体2の巻き始め 端Aが棒状飯Rの上面に移動すると、棒状飯Rが海苔1から外れない位置で袋状 シート本体2の巻き始め側が平になる。そこで、海苔1と棒状飯Rを固定して袋 状シート本体2の巻き始め側を引けば、海苔1に対して相対的に引き抜くことが 容易である。もって、棒状飯Rと海苔1がフィルムで隔離された包装された巻き 寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯Rを直接に掴む必要がなく 、二分した袋状包装シートを海苔1に対して相対的に引き抜くことが容易であり 、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 上記の包装を解く工程において、特筆すべき点は、開封を行うと、二分した袋 状シート本体2の巻き終わり側部分がパラリと開くとともに、耳片部3a、3a もフィルムの腰の強さによってパラリと開くことにある。これは、従来において は、棒状飯に強く密着していた耳片部を引き剥がすことに比べて、極めてイージ ーオープンとなる。 【0083】 販売店の棚では、棒状飯Rの端面が見えるように棚に並べられる。耳片部3a は、密着しないで棒状飯Rの端面を隠蔽しているので、棒状飯Rの端面に見える 具を良好に透視できるから、購買意欲の向上につながる。 【0084】 図22に示す棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、海苔1の大きさが縦約1 90mm、横約100mmの大きさであり、長さ190mm、直径25mmのス ティックタイプの極細巻きに使用するものであり、図19示す棒状飯包装用海苔 入り袋状シートSと比較して縦長になっている。 巻き終わり端であるシート左端から開封用条体2eまでの長さは78mmであ り、棒状飯Rを一巻きできる長さであり、棒状飯Rの端部を覆い隠す耳片部3a の余剰部を十分に隠すことができる長さである。 イージーオープンを実現するための特有の工夫は、図19に示す棒状飯包装用 海苔入り袋状シートSと同一である。即ち、袋状シート本体2の巻き始め端から 耳片フィルム3の巻き終わり端までの長さを、棒状飯Rを略一巻きできる寸法に 確保したことにより、巻き終わり側の内装フィルム2cを棒状飯Rに直接に巻き 着かないように構成したこと、及び、袋状シート本体2の巻き始め端から棒状飯 Rを略一巻きしてから耳片部3a、3aを折って棒状飯Rを端面を隠蔽するよう にして、包装を解いたときには、耳片部3a、3aが自然に開くとともに、二分 した袋状シート本体2の巻き終わり側の部分がパラリと開けるように構成したこ とにある。 【0085】 図23に示す棒状飯包装用海苔入り袋状シートSは、フィルム3が内装フィル ム2bの中程に取り付けられている。耳片フィルム3を巻き始め側に寄せて開封 用条体2eから離れさせるので、該耳片フィルム3を外装フィルム2aに熱溶着 しても良い。図24は、巻き始め側を立ち上げて棒状飯Rの側面に密着してから 、耳片部3a,3aで棒状飯Rの両端を覆い、次いで円筒巻きしてラベル4を張 った包装形態である。イージーオープンを実現するための特有の工夫は、図19 に示す棒状飯包装用海苔入り袋状シートSと同一であり、同じ作用・効果がある 。 【0086】 上述してきた実施の形態は、外装フィルムの構成を、 二軸延伸フィルムからなり前記二枚の内装フィルムの端縁同士の重なり部分に 略対応する位置のフィルム内面に開封用条体が貼着されかつ外装フィルムの開封 用テープの一端又は両端に対応する該開封用テープを挟む位置にフィルムを引き 裂く一対の引き裂き用ノッチを付与する構成としたが、 一軸延伸フィルムからなり引き裂き容易な方向が外装フィルムの短辺に平行す る方向であり前記二枚の内装フィルムの端縁同士の重なり部分に略対応する長辺 側の片側又は両側の端縁にフィルムを帯状に引き裂ける一対のノッチを付与する 構成としても良い。 又、上述してきた実施の形態は、一対の耳片フィルムの取り付け箇所を、棒状 飯を円筒巻きするときの巻き終わり側の内装フィルムの幅側のシート中央寄りの 両縁より外方へ延設する構成としたが、巻き始め側の内装フィルムの幅側適宜の 両縁より外方へ延設する構成としても良い。この場合も、包装形態は、棒状飯包 装用海苔入り袋状シートの、棒状飯を円筒巻きするときの巻き始め端に、海苔の 短辺に棒状飯の長さ方向を合わせるようにして棒状飯を載置して円筒巻きしてい き、シート長さの少なくとも半分を残した段階で、一対の耳片フィルムを折り曲 げて棒状飯の両端を隠蔽し、各耳片フィルムの余剰部を円筒巻きした部分に重ね 、引続き円筒巻きして各耳片フィルムの余剰部を隠して巻き終わり端縁の両端を 除く適宜の箇所を引き裂き容易なラベルで封緘する形態とする。 【0087】 【考案の効果】 以上説明してきたように、本願第一ないし第六の考案にかかる棒状飯包装用海 苔入り袋状シートによれば、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、外 装フィルムを分断するとラベルを同時に分断して開封できるか、又は外装フィル ムを分断した後ラベルを分断して開封できて、開封が行われると、棒状飯の端部 を隠蔽する耳片フィルムが自動的に棒状飯の端面外方に開き、袋状シート本体の 巻き終わり端又は巻き始め端を包装体を持っていない方の手で摘んで外装フィル ムの分断箇所に近いところまで平らになるように袋状シート本体の半分近く巻き 解いて引けば、耳片フィルムが容易に二分して袋状シートが二分し、海苔に対し て相対的に引き抜くことが容易であり、露出した海苔が棒状飯に密着し、二分し た袋状シートの残りも海苔が棒状飯に巻き付くように手持ち操作して引けば海苔 に対して相対的に引き抜くことが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルム で隔離された巻き寿司包装の食するに際しての開封が容易であり、手で棒状飯を 直接に掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜 くことが容易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0088】 又、本願第七及び第八の考案にかかる棒状飯包装用海苔入り袋状シートによれ ば、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、巻 き終わり側の袋状シートの半部が下側にくるようにして外装フィルムを二分する とラベルを同時に分断して開封できて、開封が行われると、棒状飯の端部を隠蔽 する耳片部が自動的に棒状飯の端面外方に開き、巻き終わり側の袋状シートの半 部の巻き終わり端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで外装フィルムの分断箇 所が棒状飯に下側にくるように巻き解いてから引けば、該巻き終わり側の袋状シ ートの半部を海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、海苔の略半分を 露出させることができ、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め端縁を棒状飯 を持っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている手で露出した 海苔が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば、棒状飯が半 分露出した海苔の上を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的に引き抜くこ とが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された包装された巻き 寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に掴む必要がなく、 二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻 き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0089】 又、本願第九ないし第十の考案にかかる棒状飯包装用海苔入り袋状シートによ れば、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、巻 き終わり側の袋状シートの半部が下側にくるようにして外装フィルムを二分する と包装を分断できて開封し、開封が行われると、海苔の巻き終わり側の略半分が 袋状シートから自然に引き抜けて棒状飯の下敷きとなっていきなり展開し、棒状 飯巻き終わり側の袋状シートの半部がラベルを介して繋がっている袋状シートの 巻き始め端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っ ている手で露出した海苔が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を 行えば、棒状飯の端部を隠蔽する耳片部が棒状飯の端面外方に開き、棒状飯が半 分露出した海苔の上を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的に引き抜くこ とが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された包装された巻き 寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に掴む必要がなく、 二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻 き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0090】 又、本願第十一の考案の巻き寿司包装体によれば、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、分 断手段を備えていて該分断手段で外装フィルムの中程を二分することが容易にで きてかつ同時にラベルを分断して開封できるか、又は、外装フィルムの中程を分 断して袋状シート本体を二分することとラベルを分断して開封することを各別に 容易に行うことができて、その際、巻き終わり側の袋状シートの半部が下側にく るようにして外装フィルムとラベルの分断を行うと、前記二分した袋状シート本 体の巻き終わり側部分がパラリと開くとともに棒状飯の端部を隠蔽する耳片部が 自動的に棒状飯の端面外方にパラリと開き、巻き終わり側の袋状シートの半部の 巻き終わり端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで外装フィルムの分断箇所が 棒状飯に下側にくるように巻き解いてから引けば、該巻き終わり側の袋状シート の半部を海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、海苔の略半分を露出 させることができ、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め端縁を棒状飯を持 っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている手で露出した海苔 が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば、海苔に対して相 対的に引き抜くことが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離され た包装された巻き寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に 掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くこと が容易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0091】 又、本願第十二の考案の巻き寿司包装体によれば、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、巻 き終わり側の袋状シートの半部が下側にくるようにして外装フィルムを二分する と包装を分断できて開封し、開封が行われると、海苔の巻き終わり側の略半分が 袋状シートから自然に引き抜けて棒状飯の下敷きとなっていきなり展開し、棒状 飯巻き終わり側の袋状シートの半部がラベルを介して繋がっている袋状シートの 巻き始め端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っ ている手で露出した海苔が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を 行えば、棒状飯の端部を隠蔽する耳片部が棒状飯の端面外方に開き、棒状飯が半 分露出した海苔の上を転がり外れてしまう前に海苔に対して相対的に引き抜くこ とが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離された包装された巻き 寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に掴む必要がなく、 二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、巻 き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。 【0092】 又、 以上説明してきたように、本願第十三の考案の巻き寿司包装体によれば 、 棒状飯と海苔がフィルムで隔離された巻き寿司包装が行えて、耳片フィルムの 棒状飯への密着を棒状飯の端面に対して軽く触る程度に抑えて該耳片フィルムで 棒状飯の端部を綺麗に隠蔽でき、開封は包装体を手で持って行うことができ、分 断手段を備えていて該分断手段で外装フィルムの中程を二分することが容易にで きてかつ同時にラベルを分断して開封できるか、又は、外装フィルムの中程を分 断して袋状シート本体を二分することとラベルを分断して開封することを各別に 容易に行うことができて、その際、巻き終わり側の袋状シートの半部が下側にく るようにして外装フィルムとラベルの分断を行うと、前記二分した袋状シート本 体の巻き終わり側部分がパラリと開くとともに棒状飯の端部を隠蔽する耳片部が 自動的に棒状飯の端面外方にパラリと開き、巻き終わり側の袋状シートの半部の 巻き終わり端を棒状飯を持っていない方の手で掴んで外装フィルムの分断箇所が 棒状飯に下側にくるように巻き解いてから引けば、該巻き終わり側の袋状シート の半部を海苔に対して相対的に引き抜くことが容易であり、海苔の略半分を露出 させることができ、巻き始め側の袋状シートの半部の巻き始め端縁を棒状飯を持 っていない方の手で掴んで引くとともに、棒状飯を持っている手で露出した海苔 が棒状飯に巻き付くように棒状飯を転がす手持ち操作を行えば、海苔に対して相 対的に引き抜くことが容易であり、もって、棒状飯と海苔がフィルムで隔離され た包装された巻き寿司を食するに際して開封が容易であり、手で棒状飯を直接に 掴む必要がなく、二分した袋状包装シートを海苔に対して相対的に引き抜くこと が容易であり、巻き寿司の完全なるイージーオープン包装が実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願第一の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シ
ートの第一の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b) は
水平断面図。 【図2】図1の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用
する巻き寿司包装体の実施の形態に係り、(a) は棒状飯
包装用海苔入り袋状シートに棒状飯を載置した状態を示
す斜視図、(b) は最初の円筒巻きを行って円筒巻きを中
断した状態を示す斜視図、(c) は耳片フィルムで棒状飯
の両端を隠蔽した状態を示す斜視図、(d) は円筒巻きを
終えてラベルで封緘した状態を示す斜視図。 【図3】図1の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用
する巻き寿司包装体の開封手順の説明図に係り、(a) は
棒状飯包装用海苔入り袋状シートに棒状飯を載置した状
態を示す斜視図、(b) は耳片フィルムで棒状飯の両端を
隠蔽した状態を示す斜視図、(c) は耳片フィルムを隠蔽
した円筒巻きの中途を示す斜視図、(d) は円筒巻きを終
えてラベルで封緘した状態を示す斜視図。 【図4】本願第一の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シ
ートの第二の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b) は
水平断面図。 【図5】図2の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用
する本願第十一の考案の巻き寿司包装体の実施の形態に
係り、(a) は棒状飯包装用海苔入り袋状シートに棒状飯
を載置した状態を示す斜視図、(b) は最初の円筒巻きを
行って円筒巻きを中断した状態を示す斜視図、(c) は耳
片フィルムで棒状飯の両端を隠蔽した状態を示す斜視
図、(d) は円筒巻きを終えてラベルで封緘した状態を示
す斜視図。 【図6】図2の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用
する本願第十一の考案の巻き寿司包装体の開封手順の説
明図に係り、(a) は棒状飯包装用海苔入り袋状シートに
棒状飯を載置した状態を示す斜視図、(b) は耳片フィル
ムで棒状飯の両端を隠蔽した状態を示す斜視図、(c) は
耳片フィルムを隠蔽した円筒巻きの中途を示す斜視図、
(d) は円筒巻きを終えてラベルで封緘した状態を示す斜
視図。 【図7】本願第三の考案の考案の棒状飯包装用海苔入り
袋状シートの第三の実施の形態に係り、(a) は正面図、
(b) は水平断面図。 【図8】本願第五の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シ
ートの第四の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b) は
水平断面図。 【図9】本願第七の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状シ
ートの第一の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b) は
水平断面図。 【図10】図9の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使
用した本願第十一の考案の巻き寿司包装体を説明するた
めの包装工程図に係り、(a) は棒状飯包装用海苔入り袋
状シートに棒状飯を載置した状態を示す斜視図、(b) は
袋状シートの巻き始め側の部分で棒状飯を一巻きした状
態を示す斜視図、(c) は耳片部の上部と下部を合わせた
状態を示す斜視図、(d) は耳片フィルムで棒状飯の両端
を隠蔽した状態を示す斜視図、(e) は袋状シートの巻き
終わり側の部分を棒状飯に巻いてラベルで封緘した状態
を示す斜視図。 【図11】図9のように包装した本願第十一の考案の巻
き寿司包装体の開封手順の説明図に係り、(a) はカット
テープを引いて開封する状態を示す斜視図、(b) 及び
(c)は袋状シートの巻き終わり側の部分を巻き解いてい
く状態を示す斜視図、(d) は袋状シートの巻き終わり側
の部分を海苔に対して相対的に引き抜くときの手の操作
を示す正面図、(e) は袋状シートの巻き終わり側の部分
を海苔に対して相対的に引き抜いた状態を示す斜視図、
(f) は袋状シートの巻き始め側の部分を海苔に対して相
対的に引き抜くときの手の操作を示す正面図、(g) は袋
状シートの巻き始め側の部分を海苔に対して相対的に引
き抜いた状態を示す斜視図。 【図12】本願第八の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状
シートの第一の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b)
は水平断面図。 【図13】本願第八の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状
シートの第二の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b)
は水平断面図。 【図14】本願第九の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状
シートの第一の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b)
は水平断面図。 【図15】図14の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを
使用した巻き寿司包装体を説明するための包装工程図に
係り、(a) は棒状飯包装用海苔入り袋状シートに棒状飯
を載置した状態を示す斜視図、(b) は袋状シートの巻き
始め側の部分で棒状飯を一巻きした状態を示す斜視図、
(c) は耳片部の上部と下部を合わせた状態を示す斜視
図、(d) は耳片フィルムで棒状飯の両端を隠蔽した状態
を示す斜視図、(e) は袋状シートの巻き終わり側の部分
を棒状飯に巻いてラベルで封緘した状態を示す斜視図。 【図16】図15のように包装した巻き寿司包装体の開
封手順の説明図に係り、(a) はカットテープを引いてい
く開封途中の状態を示す斜視図、(b) は開封直後の状態
を示す斜視図、(c) は開封後、袋状シートの巻き終わり
側部分を垂直に開いた状態を示す斜視図、(d) は袋状シ
ートを海苔に対して相対的に引き抜くときの手の操作を
示す正面図、(e) 袋状シートを海苔に対して相対的に引
き抜いた状態を示す斜視図。 【図17】本願第十の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状
シートの第一の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b)
は水平断面図。 【図18】本願第十の考案の棒状飯包装用海苔入り袋状
シートの第二の実施の形態に係り、(a) は正面図、(b)
は水平断面図。 【図19】本願十三の考案の巻き寿司包装体に使用す
る、棒状飯包装用海苔入り袋状シートの第一の実施の形
態に係り、(a) は正面図、(b) は水平断面図。 【図20】図19の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを
使用する棒状飯の包装形態の第一の実施の形態に係り、
(a) は棒状飯包装用海苔入り袋状シートに棒状飯を載置
した状態を示す斜視図、(b) は最初の円筒巻きを行って
円筒巻きを中断した状態を示す斜視図、(c) は耳片フィ
ルムで棒状飯の両端を隠蔽した状態を示す斜視図、(d)
は円筒巻きを終えてラベルで封緘した状態を示す斜視
図。 【図21】図20のように包装した棒状飯の包装形態の
開封手順の説明図に係り、(a) はカットテープを引いて
開封する状態を示す斜視図、(b) 及び(c) は袋状シート
の巻き終わり側の部分を巻き解いていく状態を示す斜視
図、(d) は袋状シートの巻き終わり側の部分を海苔に対
して相対的に引き抜くときの手の操作を示す正面図、
(e) は袋状シートの巻き終わり側の部分を海苔に対して
相対的に引き抜いた状態を示す斜視図、(f) は袋状シー
トの巻き始め側の部分を海苔に対して相対的に引き抜く
ときの手の操作を示す正面図、(g) は袋状シートの巻き
始め側の部分を海苔に対して相対的に引き抜いた状態を
示す斜視図。 【図22】本願十二の考案の巻き寿司包装体に使用す
る、極細巻き用の棒状飯包装用海苔入り袋状シートの第
二の実施の形態に係る正面図。 【図23】本願十二の考案の巻き寿司包装体に使用す
る、棒状飯包装用海苔入り袋状シートの第三の実施の形
態に係り、(a) は正面図、(b) は水平断面図。 【図24】図22の棒状飯包装用海苔入り袋状シートを
使用する棒状飯の包装形態の第一の実施の形態に係り、
(a) は棒状飯包装用海苔入り袋状シートに棒状飯を載置
した状態を示す斜視図、(b) は最初の円筒巻きを行って
円筒巻きを中断した状態を示す斜視図、(c) は耳片フィ
ルムで棒状飯の両端を隠蔽した状態を示す斜視図、(d)
は円筒巻きを終えてラベルで封緘した状態を示す斜視
図。 【符号の説明】 1 海苔 2 袋状シート本体 2a 外装フィルム 2b 巻き始め側の内装フィルム 2c 巻き終わり側の内装フィルム 2d、2e カットテープとノッチ(引き裂き手
段) 3 耳片フィルム 3a、3b 耳片部 4 ラベル R 棒状飯 A 袋状シート本体の巻き始め側の端縁 B 袋状シート本体の巻き終わり側の端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 菅原 雅利 千葉県松戸市久保平賀274番地の1 ラミ ーユ松戸ハイライズ2−201号

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその周囲をヒー
    トシールされ外装フィルムには巻き終わり端から棒状飯
    を略一巻きする位置にフィルムを二分する引き裂き手段
    が備えられかつ内装フィルムはシートの中程で分断して
    いるか又は分断する切込みが入っている袋状シート本体
    と、前記内装フィルムに溶着されていて袋状シート本体
    の両側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠
    す耳片フィルムからなる棒状飯包装用海苔入り袋状シー
    トであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両
    側部分と溶着されていて袋状シート本体の分断に対応し
    て分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする
    棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【請求項2】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその周囲をヒー
    トシールされ外装フィルムには棒状飯を一巻きする位置
    を除く適宜の中程にフィルムを二分する引き裂き手段が
    備えられかつ内装フィルムはシートの中程で分断してい
    るか又は分断する切込みが入っている袋状シート本体
    と、前記内装フィルムに溶着されていて袋状シート本体
    の両側外方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠
    す耳片フィルムからなり、袋状シート本体の巻き終わり
    端にラベルをカットする開封用手段が付設されている棒
    状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両
    側部分と溶着されていて袋状シート本体の分断に対応し
    て分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする
    棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【請求項3】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその巻き終わり
    側を除く三方をヒートシールされ外装フィルムには巻き
    終わり端から棒状飯を略一巻きする位置にフィルムを二
    分する引き裂き手段が備えられかつ内装フィルムは海苔
    の巻き始め端から中途まで隠蔽している袋状シート本体
    と、前記外装フィルムの前記内装フィルムと同じ面に重
    なるとともに前記海苔の前記内装フィルムが重なってい
    ない部分に重なって該海苔を隠蔽して前記外装フィルム
    に溶着されているとともに、外装フィルムに溶着された
    側に対して前記引き裂き手段を越えた側で内装フィルム
    と溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びてい
    る耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィルムからな
    る棒状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、前記内装フィルムの分断箇所の両
    側部分と溶着されていて袋状シート本体の分断に対応し
    て分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする
    棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【請求項4】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその巻き終わり
    側を除く三方をヒートシールされ外装フィルムには棒状
    飯を一巻きする位置を除く適宜の中程にフィルムを二分
    する引き裂き手段が備えられかつ内装フィルムは海苔の
    巻き始め端から中途まで隠蔽している袋状シート本体
    と、前記外装フィルムの前記内装フィルムと同じ面に重
    なるとともに前記海苔の前記内装フィルムが重なってい
    ない部分に重なって該海苔を隠蔽して前記外装フィルム
    に溶着されているとともに、外装フィルムに溶着された
    側に対して前記引き裂き手段を越えた側で内装フィルム
    と溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びてい
    る耳片部で棒状飯の端部を覆い隠す耳片フィルムからな
    り、袋状シート本体の巻き終わり端にラベルをカットす
    る開封用手段が付設されている棒状飯包装用海苔入り袋
    状シートであって、 前記耳片フィルムは、袋状シート本体の分断に対応して
    分断可能な切込みが設けられていることを特徴とする棒
    状飯包装用海苔入り袋状シート。 【請求項5】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその周囲をヒー
    トシールされ外装フィルムには巻き終わり端から棒状飯
    を略一巻きする位置に引き裂き手段が備えられかつ内装
    フィルムはシートの中程で分断している袋状シート本体
    と、基端が前記引き裂き手段及び前記内装フィルムの分
    断箇所を避けた両側部分の前記内装フィルムの端縁に溶
    着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びている耳
    片部で棒状飯の端部を覆い隠せる耳片フィルムからなる
    棒状飯包装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、基端の前記内装フィルムに対する
    非溶着箇所に袋状シート本体の分断に対応して分断可能
    な切込みが設けられていることを特徴とする棒状飯包装
    用海苔入り袋状シート。 【請求項6】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装フ
    ィルムからなり前記海苔を収容していてその周囲をヒー
    トシールされ外装フィルムには巻き終わり端から棒状飯
    を略一巻きする位置を除く適宜の中程に引き裂き手段が
    備えられかつ内装フィルムはシートの中程で分断してい
    る袋状シート本体と、基端が前記引き裂き手段及び前記
    内装フィルムの分断箇所を避けた両側部分の前記内装フ
    ィルムの端縁に溶着されていて袋状シート本体の両側外
    方へ延びている耳片部で棒状飯の端部を覆い隠せる耳片
    フィルムからなり、袋状シート本体の巻き終わり端にラ
    ベルをカットする開封用手段が付設されている棒状飯包
    装用海苔入り袋状シートであって、 前記耳片フィルムは、基端の前記内装フィルムに対する
    非溶着箇所に袋状シート本体の分断に対応して分断可能
    な切込みが設けられていることを特徴とする棒状飯包装
    用海苔入り袋状シート。 【請求項7】 棒状飯を一巻きして若干余る長さである
    長方形の海苔と、前記海苔を収容していて棒状飯を略二
    巻できる長さである袋状シート本体と、袋状シート本体
    に溶着されていて袋状シート本体の両側外方へ延びてい
    る一対の耳片部で棒状飯の両端面を覆い隠す耳片フィル
    ムからなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き
    始め側に重ねられる巻き始め側の内装フィルムと外装フ
    ィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり側の内装
    フィルムからなり、前記海苔の周囲について外装フィル
    ムと内装フィルムが内装フィルムのシート中央寄りの端
    縁を除いてヒートシールされており、外装フィルムには
    外装フィルムを二分する引き裂き手段が備えられてお
    り、 前記耳片フィルムは、前記巻き始め側の内装フィルムに
    重ねられ溶着されていて前記一対の耳片部で包装時に巻
    き始め側の袋状シート本体部分で棒状飯を巻いてから棒
    状飯の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置であり、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、袋状シート本体の
    巻き始め端から棒状飯を巻いていくと、耳片フィルムと
    巻き始め側の内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きでき
    ることにより棒状飯に直接に巻き着かないようになって
    おり、 前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き終わり端か
    らの距離が包装時に巻き終わり端を閉じて封緘するラベ
    ルの下側に来て該ラベルを切って開封できる位置に設け
    られ、 前記引き裂き手段に略対応して前記巻き始め側の内装フ
    ィルムと前記巻き終わり側の内装フィルムの分断箇所が
    あり、該分断箇所に前記耳片フィルムの巻き終わり端が
    被さっていて、前記海苔の巻き幅の略半分が前記巻き始
    め側の内装フィルム及び前記耳片フィルムとは重なって
    いないことを特徴とする棒状飯包装用海苔入り袋状シー
    ト。 【請求項8】 棒状飯を一巻きして若干余る長さである
    長方形の海苔と、前記海苔を収容していて棒状飯を略二
    巻できる長さである袋状シート本体からなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き
    始め側に重ねられる巻き始め側の内装フィルムと外装フ
    ィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり側の内装
    フィルムからなり、前記海苔の周囲について外装フィル
    ムと内装フィルムが内装フィルムのシート中央寄りの端
    縁を除いてヒートシールされており、外装フィルムには
    外装フィルムを二分する引き裂き手段が備えられてお
    り、巻き始め側の内装フィルムには外装フィルムの両側
    外方へ延びる一対の耳片部を有し、 前記一対の耳片部は、包装時に巻き始め側の袋状シート
    本体部分で棒状飯を巻いてから棒状飯の両端面を覆い隠
    せる大きさ及び配置であり、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、袋状シート本体の
    巻き始め端から棒状飯を巻いていくと、巻き始め側の内
    装フィルムが棒状飯を先に略一巻きできることにより棒
    状飯に直接に巻き着かないようになっており、 前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き終わり端か
    らの距離が包装時に巻き終わり端を閉じて封緘するラベ
    ルの下側に来て該ラベルを切って開封できる位置に設け
    られ、 前記引き裂き手段に略対応して前記巻き始め側の内装フ
    ィルムと前記巻き終わり側の内装フィルムの分断箇所が
    あり、前記海苔の巻き幅の略半分が前記巻き始め側の内
    装フィルムとは重なっていないことを特徴とする棒状飯
    包装用海苔入り袋状シート。 【請求項9】 棒状飯を一巻きして若干余る長さである
    長方形の海苔と、前記海苔を収容していて棒状飯を二巻
    きに所定寸法足りない長さである袋状シート本体と、袋
    状シート本体に溶着されていて袋状シート本体の両側外
    方へ延びている一対の耳片部で棒状飯の両端面を覆い隠
    す耳片フィルムからなり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き
    始め側に重ねられる巻き始め側の内装フィルムと外装フ
    ィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり側の内装
    フィルムからなり、外装フィルムには袋状シート本体の
    巻き始め端から略一巻きする位置に外装フィルムを二分
    する引き裂き手段が設けられ、 前記海苔は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段
    よりも巻き終わり側に位置するように袋状シート本体に
    収容されており、 前記巻き始め側の内装フィルムは、海苔の巻き始め側の
    略半分に被さっていて、巻き始め側の端縁が前記引き裂
    き手段に略対応して海苔の周縁に沿った三方の近傍箇所
    が外装フィルムに対してヒートシールされており、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、海苔の巻き終わり
    側の半分に被さっていて、海苔の巻き終わり側の端縁に
    沿った近傍箇所のみが外装フィルムに対してヒートシー
    ルされていて、巻き始め側の端縁が引き裂き手段よりも
    巻き始め側に延在して、袋状シート本体の巻き始め端か
    ら棒状飯を巻いていくと、耳片フィルムと巻き始め側の
    内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きできることにより
    棒状飯には直接には巻き着かないようになっており、 前記耳片フィルムは、前記巻き始め側の内装フィルムの
    上に重なり溶着されていて、巻き終わり側の端縁が前記
    巻き終わり側の内装フィルムの巻き始め側の端縁の上に
    重なっていて、前記一対の耳片部が、包装時に袋状シー
    ト本体の巻き始め側の部分で棒状飯を巻いてから棒状飯
    の両端面を覆い隠せる大きさ及び配置であることを特徴
    とする棒状飯包装用海苔入り袋状シート。 【請求項10】 棒状飯を一巻きして若干余る長さであ
    る長方形の海苔と、前記海苔を収容していて棒状飯を二
    巻きに所定寸法足りない長さである袋状シート本体から
    なり、 袋状シート本体は、外装フィルムと外装フィルムの巻き
    始め側に重ねられる巻き始め側の内装フィルムと外装フ
    ィルムの巻き終わり側に重ねられる巻き終わり側の内装
    フィルムからなり、外装フィルムには外装フィルムを二
    分する引き裂き手段が袋状シート本体の巻き始め端から
    略一巻きする位置に設けられ、巻き始め側の内装フィル
    ムには外装フィルムの両側外方へ延びる一対の耳片部を
    有しており、 前記海苔は、巻き終わり側の略半分が前記引き裂き手段
    よりも巻き終わり側に位置するように袋状シート本体に
    収容されており、 前記巻き始め側の内装フィルムは、海苔の巻き始め側の
    略半分に被さっていて、巻き始め側の端縁が前記引き裂
    き手段に略対応して海苔の周縁に沿った三方の近傍箇所
    が外装フィルムに対してヒートシールされており、 前記巻き終わり側の内装フィルムは、海苔の巻き終わり
    側の半分に被さっていて、海苔の巻き終わり側の端縁に
    沿った近傍の一側縁のみが外装フィルムに対してヒート
    シールされていて、又、巻き始め側の端縁が引き裂き手
    段よりも巻き始め側に延在して前記巻き始め側の内装フ
    ィルムの端縁に対して海苔に近い側に重なっていて、袋
    状シート本体の巻き始め端から棒状飯を巻いていくと、
    巻き始め側の内装フィルムが棒状飯を先に略一巻きでき
    ることにより棒状飯には直接には巻き着かないようにな
    っており、 前記一対の耳片部は、包装時に巻き始め側の袋状シート
    本体部分で棒状飯を巻いてから棒状飯の両端面を覆い隠
    せる大きさ及び配置であることを特徴とする棒状飯包装
    用海苔入り袋状シート。 【請求項11】 〔請求項1〕ないし〔請求項8〕のい
    ずれかに記載の棒状飯包装用海苔入り袋状シートの巻き
    始め側部分で棒状飯を略一巻きしてから、一対の耳片部
    で棒状飯の両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の
    内装フィルムで耳片部の余りを隠しつつ棒状飯を円筒巻
    きし、袋状シート本体の巻き終わり端縁をラベルで封緘
    してなる巻き寿司包装体。 【請求項12】 〔請求項9〕又は〔請求項10〕に記
    載の棒状飯包装用海苔入り袋状シートの巻き始め側部分
    で棒状飯を略一巻きしてから、一対の耳片部で棒状飯の
    両端面を覆い隠し、次いで、巻き終わり側の内装フィル
    ムで耳片部の余りを隠しつつ棒状飯を円筒巻きし、袋状
    シート本体の巻き終わり端縁をラベルで封緘してなる巻
    き寿司包装体。 【請求項13】 長方形の海苔と、外装フィルムと内装
    フィルムからなり前記海苔を収容していて引き裂き手段
    を引くことで中途より二分するようになっており包装時
    に棒状飯を円筒巻きする袋状シート本体と、前記袋状シ
    ート本体と一体に設けられ袋状シート本体の両側外方へ
    延びていて包装時に棒状飯の両端面を覆い隠す一対の耳
    片部からなり、前記巻き終わり側の内装フィルムは、該
    内装フィルムの巻き始め端から袋状シート本体の巻き始
    め端までの距離が棒状飯を略一巻きできる長さであるこ
    とにより包装時に棒状飯に直接に巻き着かないようにな
    っており、前記引き裂き手段は、袋状シート本体の巻き
    終わり端からの距離が棒状飯を略一巻きする位置の一箇
    所に設けられるか、又は、袋状シート本体の巻き終わり
    端の位置及び巻き終わり端からの距離が棒状飯の一巻き
    に所要寸法足りない位置の二箇所に設けられてなる、 棒状飯包装用海苔入り袋状シートを使用し、 該棒状飯包装用海苔入り袋状シートの巻き始め側より棒
    状飯を一巻きしてから、前記一対の耳片部を折って棒状
    飯の両端を隠蔽し、該棒状飯包装用海苔入り袋状シート
    の巻き終わり端まで円筒巻きし、その際に各耳片部を押
    さ込んで、該巻き終わり端をラベルで封緘してなること
    を特徴とする巻き寿司包装体。
JP1999002304U 1999-04-08 1999-04-08 棒状飯包装用海苔入り袋状シ―ト及び巻き寿司包装体 Expired - Lifetime JP3062925U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050332A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Makoto Suzuki 包装棒状飯
JP2011062082A (ja) * 2009-08-18 2011-03-31 Makoto Suzuki 包装飯塊

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