JP3093757B1

JP3093757B1 - 包装棒状飯及びその包装シート

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Publication number: JP3093757B1
Application number: JP11283630A
Authority: JP
Inventors: 允鈴木; 栄一鈴木
Original assignee: 允鈴木; 栄一鈴木
Priority date: 1999-10-05
Filing date: 1999-10-05
Publication date: 2000-10-03
Anticipated expiration: 2019-10-05
Also published as: JP2001103914A

Abstract

【要約】【課題】棒状飯の両端面も包むことができ、且つ簡単
に包装を解くことのできる包装シートを提供する。【解決する手段】外フィルム１と内フィルム４との間
にシート状海苔３を挟み、フィルムの外周部に熱溶着を
施した棒状飯用包装シートであって、外フィルム１の幅
方向の略中央部に該フィルムの長手方向に沿って分離可
能部11が設けられ、内フィルム４は２枚のフィルム片4
1、41を互いに幅方向に折り返し、両フィルム片41、41
の折り目40、40側の側縁を重ねて形成され、内フィルム
４上に棒状飯の端面を包む２枚のカバーフィルム５、５
が設けられ、カバーフィルム５、５は、内フイルム４の
両フィルム片41、41の長手方向に沿う外側縁の全長に亘
って重なって該側縁に熱溶着されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、外フイルムと内フィル
ムとの間にシート状海苔を挟んだ包装シート及び該包装
シートにて包装した包装棒状飯に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図９に示す如く、中央部に分離可能部(1
1)を有する外フィルム(１)と、２枚のフィルム片(41)(4
1)を互いの内端縁を重ねてなる内フィルム(４)との間に
シート状海苔(３)を挟んだ包装シート(60)によって棒状
飯(７)を包装し、外フィルム(１)と内フィルム(４)を剥
がして、シート状海苔(３)を直接に棒状飯(７)に巻き付
けて食することができる包装棒状飯が実施されている。

【０００３】又、棒状飯(７)の両端面を覆うための帯状
のカバーフィルム(９)を、包装シート(60)の両側縁から
はみ出る様に該シート(60)に被せ、カバーフィルム(９)
の両端部で棒状飯(７)の端面を覆ってから包装シート(6
0)を棒状飯(７)に巻き付けることも行われている。この
場合、棒状飯(７)を食するには、包装シート(60)の巻付
け端に施したシール片(８)を剥がして包装シート(60)を
開いてからカバーフィルム(９)の両端を開く。次いで、
内フィルム(４)の一方のフィルム片(41)を開いて、シー
ト状海苔(３)の半分を露出させ、棒状飯(７)を露出した
シート状海苔(３)上へ転がし、カバーフィルム(９)を含
む他方のフィルム片(41)を開いて、シート状海苔(３)を
棒状飯(７)に巻き付けるのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の包
装棒状飯は包装を解くのが面倒であり、開いた包装シー
ト上で棒状飯を転がしたり、露出したシート状海苔(３)
を棒状飯(７)に巻き付ける際に、棒状飯(７)が滑って転
がり落ちてしまう等の問題があった。又、包装シートの
製造工程において、カバーフィルム(９)が存在しない包
装シートであれば、ドラムに巻回した長尺帯状フィルム
を引き出しながらシート状海苔(３)を挟んで重ね、フィ
ルムを走行させた状態で必要箇所を熱溶着して能率的に
包装シートを製造できるが、カバーフィルム(９)を設け
る場合、カバーフィルム(９)を個々の包装シート上に位
置決めしてスポット溶着等で固定する工程が増える。

【０００５】更に、カバーフィルム(９)の両端が外フィ
ルム(１)及び内フィルム(４)から突出しているため、包
装シートを束ねて、搬送、出荷する際にカバーフィルム
(９)の両端突出部がシート間に巻き込んだり、或いはブ
ラブラして邪魔になる。本発明は、上記問題を解決でき
る包装棒状飯及びその包装シートを明らかにするもので
ある。

【０００６】

【課題を解決する手段】本発明の包装シートは、外フィ
ルム(１)と内フィルム(４)との間にシート状海苔(３)を
挟み、フィルムの外周部に熱溶着を施した棒状飯用包装
シートであって、外フィルム(１)の幅方向の略中央部に
該フィルムの長手方向に沿って分離可能部(11)が設けら
れ、内フィルム(４)は２枚のフィルム片(41)(41)を互い
に幅方向に折り返し、両フィルム片(41)(41)の折り目(4
0)(40)側の側縁を重ねて形成され、内フィルム(４)上に
棒状飯の端面を包む２枚のカバーフィルム(５)(５)が設
けられ、カバーフィルム(５)(５)は、内フイルム(４)の
両フィルム片(41)(41)の長手方向に沿う外側縁の全長に
亘って重なって該側縁に熱溶着されている。

【０００７】本発明の包装棒状飯は、外フィルム(１)と
内フィルム(４)との間にシート状海苔(３)を挟んだ矩形
の包装シート(６)によって包装された包装棒状飯であっ
て、外フィルム(１)の幅方向の略中央部に該フィルムの
長手方向に沿って分離可能部(11)が設けられ、内フィル
ム(４)は２枚のフィルム片(41)(41)を互いに幅方向に外
側に折り返し両フィルム片(41)(41)の折り目(40)(40)側
の側縁どうしを重ねて形成され、内フィルム(４)上に、
内フイルム(４)の両フィルム片(41)(41)の長手方向に沿
う外側縁の全長に亘って重なって該側縁に熱溶着されて
いる２枚のカバーフィルム(５)(５)を設けている包装シ
ートに対して、内フィルム(４)の各フィルム片(41)(41)
の折返し片(42)(42)上に該内フィルム(４)の長手方向と
直交して棒状飯(７)を載せ、カバーフィルム(５)(５)を
棒状飯(７)の端面に被せ、包装シート(６)を棒状飯(７)
に巻き付けて巻付け端をシール片(８)、熱溶着等により
剥離可能に接着している。

【０００８】

【作用及び効果】包装棒状飯は、両端面もカバーフィル
ム(５)(５)にて覆われており衛生的である。包装棒状飯
の包装を解くには、外フィルム(１)の分離可能部(11)を
分離し、包装シート(６)の棒状飯(７)の一端部側を摘ん
で外側に引っ張る。外フィルム(１)は分離可能部(11)で
分離されており、内フィルム(４)及びカバーフィルム
(５)(５)は最初から幅中央で分離しているため、シート
状海苔(３)の除く包装シート(６)の半分が引っ張り出さ
れる。このとき、内フィルム(４)のフィルム片(41)は、
折返し片(42)を滑り且つ折返し片(42)を棒状飯(７)から
捲り剥がす様にして引っ張り出されるため、棒状飯(７)
との摩擦抵抗が少く、折返し片(42)を含むフィルム片(4
1)をスムーズに引き出すことができる残りの包装シート
(６)の外端を摘んで外側に引っ張ると、シート状海苔
(３)を残して包装シート(６)の残り半分が上記同様にし
てスムーズ引っ張り出される。シート状海苔(３)は直接
に棒状飯(７)に被さる。

【０００９】従来の様に、包装シート(60)を全開して該
シート上を棒状飯(７)を転がす作業は不要であり、スピ
ーディに包装を解くことができる。包装シート(６)自体
の製造においても、カバーフィルム(５)は、包装シート
(６)の全長に亘って被さっており、外フィルム(１)や内
フィルム(４)と同様にしてドラムに巻回した長尺帯状フ
ィルムを引き出しながら、内フィルム(４)となる帯状フ
ィルムに重ね、必要箇所を内フィルム(４)や外フィルム
(１)と一緒に熱溶着して能率的に包装シート(６)を製造
できる。又、従来の様に、包装シートからカバーフィル
ムの端部がはみ出ていないので、包装シートを束ねる際
に、カバーフィルムが邪魔になることはない。

【００１０】

【発明の実施の形態】図２は本発明の包装シート(６)で
あって、長さ約２２０mm、幅約１４０mmの長方形を呈し
ている。図１に示す如く、外フィルム(１)の上に、中間
フィルム(２)、シート状海苔(３)、内フィルム(４)及び
２枚のカバーフィルム(５)(５)を順に載せて構成されて
いる。外フィルム(１)は幅方向の中央部に長手方向に沿
って分離可能部(11)が設けられ、実施例の分離可能部(1
1)は断続的な切込み条(12)である。

【００１１】中間フィルム(２)は、上記断続的な切込み
条(12)から外気の侵入を防止するためのものであって、
長さは外フィルム(１)の長さと同じであり、幅は外フィ
ルム(１)の幅の１／２よりも少し大である。

【００１２】シート状海苔(３)は外フィルム(１)よりも
一回り小さい長方形である。

【００１３】内フィルム(４)は、２枚のフィルム片(41)
(41)からなり、各フィルム片(41)の長さは外フィルム
(１)の長さと同じであり、幅は約１２５mmである。フィ
ルム片(41)は幅方向にて約５０mm幅で外側に折り返して
いる。両フィルム片(41)(41)は折り目(40)(40)側の側縁
が約１０mm幅で重なっている。

【００１４】２枚のカバーフィルム(５)は、内フィルム
(４)の長さと同じ長さであり、内フイルム(４)の両フィ
ルム片(41)(41)の長手方向に沿う外側縁の全長に亘って
重なって該側縁に熱溶着されている。実施例のカバーフ
ィルム(５)は、内フィルム(４)のフィルム片(41)と同じ
大きさであって、カバーフィルム(５)(５)の内端縁は互
いに約１０mm幅で重なっているが、カバーフィルム(５)
は、棒状飯(７)の端面を包むだけの幅長さがあればく、
カバーフィルム(５)(５)の間に帯状隙間が生じてもよ
い。

【００１５】内フィルム(４)のフィルム片(41)(41)の重
なり部、カバーフィルム(５)(５)の重なり部は、外フィ
ルム(１)の分離可能部(11)と同じく、包装シート(６)の
幅方向の中央部に位置する。

【００１６】外フィルム(１)に、中間フィルム(２)をそ
の長手方向に沿う側縁を外フィルム(１)の一方の長手方
向の側縁に合わせて載せ、次いでシート状海苔(３)を載
せ、更に内フィルム(４)を載せた状態でフィルムの外周
縁を熱溶着(61)(62)する。但し、フィルム片(41)(41)ど
うしの重なり部及びフィルム片(41)(41)の折返し片(42)
(42)は熱溶着しない。

【００１７】次に、カバーフィルム(５)(５)を被せて、
各カバーフィルム(５)の長手方向に沿う外側縁を下部の
フィルムに熱溶着する。カバーフィルム(５)の短手方向
に沿う端縁は、下方のフィルムと熱溶着しない、これ
は、棒状飯(７)を包装する際に、後記の如く、カバーフ
ィルム(５)を開く必要があるためである。

【００１８】図４に示す如く、カバーフィルム(５)(５)
を開いて、棒状飯(７)を内フィルム(４)の折返し片(42)
(42)上に載せ、該カバーフィルム(５)(５)で棒状飯(７)
の両端面を覆う。次いで、包装シート(６)を棒状飯(７)
に巻き付け、図５に示す如く、シートの巻き付け端をシ
ール片(８)又は、剥離可能に熱溶着で止める。シール片
(８)を用いる場合、シール片(８)の端部はフイルムに接
着せず浮かせておけば、簡単に指先で摘んで剥がすこと
ができる。

【００１９】包装棒状飯の包装を解くには、外フィルム
(１)の分離可能部(11)を分離し、包装シート(６)の棒状
飯(７)の一端部側を摘んで外側に引っ張る。外フィルム
(１)は分離可能部(11)で分離されており、内フィルム
(４)及びカバーフィルム(５)(５)は最初から分離してい
るため、シート状海苔(３)を除く包装シート(６)の半分
が引っ張り出される。

【００２０】内フィルム(４)のフィルム片(41)は、折返
し片(42)を滑り且つ折返し片(42)を棒状飯(７)から捲り
剥がす様にして引っ張り出されるため、棒状飯(７)との
摩擦抵抗が少く、折返し片(42)を含むフィルム片(41)を
スムーズに引き出すことができる残りの包装シート(６)
の外端を摘んで外側に引っ張ると、シート状海苔(３)を
残して包装シート(６)の残り半分が上記同様にしてスム
ーズ引っ張り出すことができる。シート状海苔(３)は直
接に棒状飯(７)に被さる。

【００２１】従来の様に、包装シート(60)を全開して該
シート上を棒状飯(７)を転がす作業は不要であり、スピ
ーディに包装を解くことができる。

【００２２】包装シート(６)自体の製造においても、カ
バーフィルム(５)は、包装シート(６)の全長に亘って被
さるため、カバーフィルム(５)の取付けは、外フィルム
(１)や内フィルム(４)と同様にしてドラムに巻回した長
尺帯状フィルムを引き出しながら、内フィルム(４)とな
る帯状フィルムに重ね、必要箇所を内フィルム(４)や外
フィルム(１)と一緒に熱溶着して取付け出来、能率的に
包装シート(６)を製造できる。

【００２３】図７、図８は、外フィルム(１)の分離可能
部(11)の他の実施例を示しており、図７は、外フィルム
(１)は長手方向に裂け易い方向性フィルムであり、端部
中央に短く２つの切込み(13)(13)を設けている。平行切
込み(13)(13)間を摘んで引っ張ると簡単に外フィルム
(１)を２分できる。

【００２４】図８の分離可能部(11)は、細帯テープを強
力接着剤で接着した所謂カットテープ(14)であって、テ
ープの一端を反対側に引っ張ると、外フィルム(１)を二
分できる。図７、図８の分離可能部(11)を実施する場
合、断続的な切込み状(12)の場合の様な外気の侵入はな
いから中間フィルム(２)を省略できる。

【００２５】尚、本発明の実施において、図１、図３の
二点鎖線で示如く、カバーフィルム(５)(５)の幅長さを
内フィルム(４)のフィルム片(41)の幅長さと同じ程度と
し、互いの内端縁を内側に大きく折り返し、該折返し片
(5a)が棒状飯(７)の外周面に直接に被さる様に棒状飯
(７)を包めば、包装シート(６)を左右に２分する際に、
カバーフィルム(５)の棒状飯(７)に直接に被さった折返
し片(5a)を捲り剥がす様にして引き出すことができ、棒
状飯(７)との摩擦抵抗が少くなる。

【００２６】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変
形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】包装シートの分解斜面図である。

【図２】包装シートの斜面図である。

【図３】包装シートの断面図である。

【図４】棒状飯の包装手順の説明図である。

【図５】包装棒状飯の斜面図である。

【図６】包装を解く手順の説明図である。

【図７】外フィルムの他の実施例の斜面図である。

【図８】外フィルムの他の実施例の斜面図である。

【図９】従来例の包装シートで棒状飯を包装する手順の
説明図である。

【図１０】従来例の包装棒状飯の斜面図である。

【符号の説明】

(１) 外フィルム (11) 分離可能部 (３) シート状海苔 (４) 内フィルム (41) フィルム片 (42) 折返し片 (５) カバーフィルム (51) フィルム片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A23L 1/10 B65D 65/10 B65D 85/50

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】外フィルム(１)と内フィルム(４)との間
にシート状海苔(３)を挟み、フィルムの外周部に熱溶着
を施した棒状飯用包装シートであって、外フィルム(１)
の幅方向の略中央部に該フィルムの長手方向に沿って分
離可能部(11)が設けられ、内フィルム(４)は２枚のフィ
ルム片(41)(41)を互いに幅方向に折り返し、両フィルム
片(41)(41)の折り目(40)(40)側の側縁を重ねて形成さ
れ、内フィルム(４)上に棒状飯の端面を包む２枚のカバ
ーフィルム(５)(５)が設けられ、カバーフィルム(５)
(５)は、内フイルム(４)の両フィルム片(41)(41)の長手
方向に沿う外側縁の全長に亘って重なって該側縁に熱溶
着されている包装シート。
【請求項２】外フィルム(１)の分離可能部(11)は断続
的な切込み条(12)であり、シート状海苔(３)と外フィル
ム(１)との間に外フィルムの幅の１／２よりも少し大き
な幅の中間フィルム(２)が外フィルム(１)の切込み条(1
2)に被さる様に介装され、該中間フィルム(２)の一側縁
が、外フィルム(１)及び内フィルム(４)と一緒に熱溶着
されている請求項１に記載の包装シート。
【請求項３】カバーフィルム(５)(５)は、互いに長手
方向に沿う内端縁を内側に折返している請求項１又は２
に記載の包装シート。
【請求項４】外フィルム(１)と内フィルム(４)との間
にシート状海苔(３)を挟んだ矩形の包装シート(６)によ
って包装された包装棒状飯であって、外フィルム(１)の
幅方向の略中央部に該フィルムの長手方向に沿って分離
可能部(11)が設けられ、内フィルム(４)は２枚のフィル
ム片(41)(41)を互いに幅方向に外側に折り返し両フィル
ム片(41)(41)の折り目(40)(40)側の側縁どうしを重ねて
形成され、内フィルム(４)上に、内フイルム(４)の両フ
ィルム片(41)(41)の長手方向に沿う外側縁の全長に亘っ
て重なって該側縁に熱溶着されている２枚のカバーフィ
ルム(５)(５)を設けている包装シートに対して、内フィ
ルム(４)の各フィルム片(41)(41)の折返し片(42)(42)上
に該内フィルム(４)の長手方向と直交して棒状飯(７)を
載せ、カバーフィルム(５)(５)を棒状飯(７)の両端面に
被せ、包装シート(６)を棒状飯(７)に巻き付けて巻付け
端をシール片(８)、熱溶着等により剥離可能に接着した
包装棒状飯。
【請求項５】カバーフィルム(５)(５)は、互いに長手
方向に沿う内端縁を内側に折り返しており、該折返し片
(5a)(5a)が棒状飯(７)の外周部に直接に被さっている請
求項４に記載の包装棒状飯。