JP3061692B2 - 化粧シートの製法 - Google Patents

化粧シートの製法

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JP3061692B2 JP4201514A JP20151492A JP3061692B2 JP 3061692 B2 JP3061692 B2 JP 3061692B2 JP 4201514 A JP4201514 A JP 4201514A JP 20151492 A JP20151492 A JP 20151492A JP 3061692 B2 JP3061692 B2 JP 3061692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、家具,電気製品等
の表面化粧材などに用いられる化粧シートの製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の化粧シートとして、透明
合成樹脂フィルムと不透明合成樹脂フィルムとの間に木
材薄片を間挿し、これらをホットプレスなどによって加
熱加圧して一体化したものが知られている。このもの
は、木材薄片が有する木質感が透明合成樹脂フィルム側
の表面に表われて美麗で高級な外観を呈するものであ
る。
【0003】しかしながら、この化粧シートにあって
は、中間に木材薄片を間挿することから、木材薄片の厚
みに応じた凹凸がその表面および裏面に生ずる欠点があ
った。しかも、この凹凸の出現は、化粧シート直後より
も時間の経過につれてその度合が激しくなる傾向があ
り、この化粧シートを貼り付けた製品そのものが不良品
となる重大な不都合を招くこともあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、表面あるいは裏面に凹凸が出現することの
ない化粧シートを製造する方法を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、透明フィ
ルムと不透明フィルムとの間に木材薄片を間挿した積層
物を2つの押圧部材で挿んで加圧加熱して一体化する
際、一方の押圧部材の押圧面が他方の押圧部材の押圧面
よりも軟らかいものを用いい、この軟らかい押圧面を有
する押圧部材を上記積層物の不透明フィルム側に当てて
一体化し、ついでこの一体化物の不透明フィルムの表面
に樹脂液を塗布し、平滑仕上げを施したのちこの樹脂液
を固化することで解決される。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。図1は、
本発明の製法を実施するに好適な製造装置の例を示すも
のである。図1において、符号1は第1の送出ドラムで
あり、この第1の送出ドラム1には透明フィルム2が巻
かれており、連続的にこの透明フィルム2が矢印方向に
送り出されるようになっている。透明フィルム2として
は、軟質塩化ビニル樹脂フィルム,ポリエチレンテレフ
タレートフィルムなどが用いられ、その厚みが100〜
700μmの範囲のものが用いられる。好ましいものと
しては、可塑剤配合量が30〜50phrの軟質ポリ塩
化ビニルフィルムである。
【0007】この透明フィルム2は、ついでプレヒータ
3で約80〜120℃に加熱され、この状態で木材薄片
散布装置4に送られ、透明フィルム2上に木材薄片5…
が散布される。木材薄片5としては、スプルース,カ
バ,パドック,チーク,カエデなどの化粧性の優れた木
材の厚さ0.1〜0.3mmの薄板をハンマーミルなど
で破砕したできるだけ薄く、かつ破断面がシャープなも
のが用いられる。
【0008】ついで、木材薄片5…が散布された透明フ
ィルム2はさらにメインヒータ6で約160〜180℃
に加熱され、この状態で貼合せロール7,8に送られ
る。貼合せロール7,8は、その一方が鋼などの金属ロ
ール7であり、他方が合成ゴムなどのゴムロール8とな
っている。また、図中符号9は、第2の送出ドラムであ
り、この送出ドラム9には不透明フィルム10が巻かれ
ており、図中矢印方向に送出され、貼合せロール7,8
のうちのゴムロール8に送られるようになっている。
【0009】不透明フィルム10としては、着色され、
不透明であればどのようなものでもよいが、なかでも厚
さ50〜300μmの可塑剤配合量が30〜50phr
の軟質塩化ビニル樹脂フィルムが好ましい。この不透明
フィルム10は、ヒータ11で100〜120℃に加熱
されてゴムロール8に送られ、貼合せロール7,8にお
いてこの不透明フィルム10が透明フィルム2上の木材
薄片5…を覆うように重ね合され、貼り合せられ一体化
物とされる。
【0010】この際、ゴムロール8の温度は100〜1
10℃、金属ロール7の温度は140〜150℃程度と
され、ロール7,8間の加圧力は線圧力で10〜20k
g/cm程度とされる。この貼り合せにあっては、透明
フィルム2と不透明フィルム10とに軟質塩化ビニル樹
脂フィルムを用いた場合には、溶融接着が行われ、特に
接着剤を用いる必要がない。また、他の合成樹脂フィル
ムを用いる場合にはそれに応じた接着剤を予め一方もし
くは両方のフィルムに塗布しておけばよい。
【0011】このような貼合せロール7,8による貼り
合せにおいては、図2に示すように、その一体物の金属
ロール7に接した透明フィルム2は、平坦で平滑な仕上
げ面を有し、ゴムロール8に接した不透明フィルム10
は、ゴムロール8の弾性変形によって、木材薄板5…の
厚みに応じてその一部が外方に突出した凹凸を有する仕
上げ面となる。そして、この木材薄板5…に起因する凹
凸は、したがって不透明フィルム10側にのみ集中して
出現することになる。
【0012】このようにして貼り合せられた一体化物
(貼合せシート)は、冷却ロール群12に送られて冷却
されたのち、樹脂液塗布装置13に送られ、一体化物の
凹凸が形成された不透明フィルム10の表面に樹脂液が
塗布される。この樹脂液としては、熱可塑性樹脂の溶
液,エマルジョンあるいは未硬化液状の熱硬化性樹脂な
どが用いられるが、不透明フィルム10として軟質塩化
ビニル樹脂フィルムを用いた場合には、接着性,取扱性
などの点で、塩化ビニルプラスチゾルやアクリル樹脂系
エマルジョンなどが好ましい。
【0013】この樹脂液の塗布は、不透明フィルム10
に出現された凹凸を埋めて平坦化するためのものである
ので、厚めに塗布することが好ましく、通常100〜3
00μm程度の塗布厚さ(固化後の厚さ)とすることが
望ましい。したがって、上記樹脂液塗布装置13として
は、多量の塗布が可能なロールコータ,シャワーコータ
などが好ましい。ついで、塗布された樹脂液が乾燥ある
いは固化するまえに、ブレード14により塗膜表面を平
坦,平滑化する。勿論、コータとブレードとがセットと
なったナイフコータを用いて一挙に樹脂液の塗布,平坦
化を行ってもよい。
【0014】ついで、ヒータ15によって樹脂液を加熱
し、固化して樹脂膜17としたのち、巻き取りドラム1
6に巻き取れば、目的とする化粧シートが得られる。か
くして得られた化粧シートは、図3に示すように木材薄
片5…の間挿による凹凸を積極的に不透明フィルム10
側に出現させ、かつこの不透明フィルム10に表われた
凹凸を樹脂液の塗布,固化によって平坦化,平滑化して
いるため、化粧シートの表面となる透明フィルム2側に
は凹凸は出現せず、時間が経過したのちも透明フィルム
2側に表われることがなく、かつこの化粧シートを基材
表面に貼り付ける際も不透明フィルム10側が平坦とな
っているため、凹凸による不都合も生じない。
【0015】また、上述の実施例は、貼合せロールを用
いた連続的製法であるが、これ以外の方法でもよく、例
えばホットプレスを用い、透明フィルム側に当る熱板に
金属製のものを、不透明フィルム側に当る熱板に合成ゴ
ム製のものを用いるバッチ方式でもよい。また、化粧シ
ート表面の保護のために透明フィルムの表面に他の透明
フィを貼り合せてもよく、例えば厚さ25〜120μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムに、厚さ100
〜700μmの透明軟質塩化ビニル樹脂フィルムを予め
アクリル系接着剤などを用いて貼り合せて、ラミネート
フィルムとし、これを先の実施例での透明フィルム2と
して使用することもできる。この際、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムが化粧シートの表面の最表層に位置
するように貼り合せることは言うまでもない。このよう
なポリエチレンテレフタレートフィルムを最表層に用い
ることで、化粧シートに表面硬度として1H(鉛筆硬
度)程度の表面硬さを与えることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
トの製法は透明フィルムと不透明フィルムとの間に木材
薄片を間挿した積層物を2つの押圧部材で挿んで加圧加
熱して一体化する際、一方の押圧部材の押圧面が他方の
押圧部材の押圧面よりも軟らかいものを用いい、この軟
らかい押圧面を有する押圧部材を上記積層物の不透明フ
ィルム側に当てて一体化し、ついでこの一体化物の不透
明フィルムの表面に樹脂液を塗布し、平滑仕上げを施し
たのちこの樹脂液を固化するものであるので、木材薄片
の間挿に伴って出現する凹凸を積極的に化粧シートの裏
側となる不透明フィルムに発生させることができ、表側
となる透明フィルム側には、凹凸が出現しなくなり、化
粧シートの仕上がり表面が平滑,平坦なものとなる。ま
た、裏側の凹凸には樹脂液を塗布して平坦化したので、
化粧シートの基材への貼り合せの際に不都合を来たすこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の製法に用いられる製造装置の一例
を示す概略構成図である。
【図2】 この発明の製法における一体化物の一例を示
す概略断面図である。
【図3】 この発明の製法によって製造された化粧シー
トの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2…透明フィルム、5…木材薄片、7…金属ロール、8
…ゴムロール、10…不透明フィルム、13…樹脂液塗
布装置、14…ブレード
フロントページの続き (72)発明者 長島 宏尚 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (72)発明者 大本 兼男 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 33/00 B32B 21/08 B32B 31/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フィルムと不透明フィルムとの間に
    木材薄片を間挿した積層物を2つの押圧部材で挿んで加
    圧加熱して一体化する際、 一方の押圧部材の押圧面が他方の押圧部材の押圧面より
    も軟らかいものを用いい、 この軟らかい押圧面を有する押圧部材を上記積層物の不
    透明フィルム側に当てて一体化し、 ついでこの、一体化物の不透明フィルムの表面に樹脂液
    を塗布し、平滑仕上げを施したのちこの樹脂液を固化す
    ることを特徴とする化粧シートの製法。
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