JP3056220B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JP3056220B2
JP3056220B2 JP63297515A JP29751588A JP3056220B2 JP 3056220 B2 JP3056220 B2 JP 3056220B2 JP 63297515 A JP63297515 A JP 63297515A JP 29751588 A JP29751588 A JP 29751588A JP 3056220 B2 JP3056220 B2 JP 3056220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧ショベル等の油圧機械の油圧駆動装置に
係わり、特いアームクラウド、ブーム下げ等、油圧アク
チュエータの重力方向の動作を制御するのに好適な油圧
駆動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の例えば油圧ショベルの油圧駆動装置は、第12図
に示すように、油圧ポンプ10、油圧アクチュエータ例え
ばブーム1を駆動するブームシリンダ2及びアーム3を
駆動するアームシリンダ4、油圧アクチュエータ2,4の
それぞれに接続される方向切換弁11,100を有している。
アームシリンダ4側の方向切換弁100は、流量制御弁10
1、圧力補償弁14及び逆止弁15からなり、図示しないパ
イロット弁からのパイロット圧がA又はB方向に加圧さ
れることにより流量制御弁101が移動し、アームシリン
ダ4の駆動を切換え制御する。ブームシリンダ2側の方
向切換弁11も同様に構成されている。
アームシリンダ4のクラウド動作において、メータイ
ン制御である掘削時には、流量制御弁101のA方向にパ
イロット圧が加圧され、開口したメータインの可変絞り
18の前後差圧がほぼ一定となるように圧力補償弁14が作
動する。その結果、流量制御弁101の通過流量Q18は、圧
油の圧力変動の影響を受けず、アームシリンダ4のボト
ム室4aには可変絞り開度に比例した流量が供給される。
また、油圧ポンプ10は、ポンプ吐出圧力を油圧アクチ
ュエータ2,4の最大負荷圧力よりも一定の差圧だけ高く
なるようポンプ吐出量を制御するポンプレギュレータ24
を有し、いわゆるロードセンシング制御が行われてい
る。このため、油圧ポンプ10の吐出量が飽和しない例え
ばアーム単独の作業では、油圧ポンプ10は上記通過流量
Q18にほぼ等しい流量Qpを吐出している。
一方、同じアームシリンダ4のクラウド動作におい
て、メータアウト制御である自由落下時には、流量制御
弁内のメータアウトの可変絞り102によって、自重によ
り排出されるアームシリンダ4のロッド室4bからの戻り
油のリザーバ16への流量を制御することによって、アー
ムシリンダ4の速度を制御している。即ち、掘削時と自
由落下時では速度制御の方法が異なる。
ここで可変絞り102の絞り量特性は、アームシリンダ
のロッド室4bから排出される流量Q82と、ボトム室4aに
供給される流量Q18とを比較し、ボトム室4a内にキャビ
テーションを発生しないように予め決定される。なぜな
ら、キャビテーションの発生はアームの息付現象を引き
起こし、油圧ショベルの作業性を著しく損ねるからであ
る。
また、油圧ショベルの場合、騒音等の問題から油圧ポ
ンプ10を駆動する図示しない原動機の回転数を下げて運
転する場合があり、この場合には油圧ポンプの吐出量も
少なくなる。上記息付現象はこのような運転状態の自由
落下でも発生しないようにする必要があり、可変絞り10
2の絞り量はこの場合を基準に設定される。従って、原
動機の回転数が速い通常の運転では、油圧ポンプ10の吐
出量も多くなっており、メータアウトの可変絞り102で
発生する背圧が抵抗となり、掘削時にはエネルギーロス
を生ずることになる。なお、このときの油圧馬力は、ポ
ンプ吐出圧力をPpとすれば、Pp×Qp=Pp×Q18である。
また、アームクラウドをブーム上げとの複合操作で行
う場合は、ブームシリンダ2の負荷圧力はアームクラウ
ド側の負荷圧力よりも高いため、油圧ポンプ10の吐出流
量は低圧側のアームシリンダ4に優先的に流れる。この
ため、原動機の回転数が低下し、ポンプ吐出量Qpが減少
したときには、ブームシリンダ2に供給し得るだけの圧
油を確保できなくなる。即ち、油圧ポンプ10の吐出量が
飽和する。これはサチュレーションと呼ばれており、ロ
ードセンシング制御の課題の1つである。
以上のような問題点に対し、特開昭63−83808号に
は、アームクラウド時、アームシリンダ4のロッド室4b
からの戻り油の一部をアームシリンダに再び供給し、エ
ネルギーロスの低減及びサチュレーションの軽減を図る
ことが提案されている。即ち、アームシリンダ4のロッ
ド室4bと流量制御弁101との間を、圧力補償弁14と流量
制御弁101との間に逆止弁及び絞り部材を介して接続し
てなる再生回路を設けており、アームクラウド時には、
アームシリンダロッド室4bと流量制御弁101との間の背
圧により、アームシリンダロッド室4bからの戻り油の一
部は再生回路の逆止弁及び絞り部材を介して圧力補償弁
14と流量制御弁101との間に流入し、流量制御弁を通っ
てアームシリンダボトム室4aひ再び供給される。これに
より、その圧油の再生分だけ油圧ポンプ10よりアームシ
リンダに供給される流量は少なくなり、エネルギーロス
が減少し、また油圧ポンプ10はサチュレーションがし難
くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、特開昭63−83808号に記載の従来技術
では、上記再生回路を設けた結果、流量制御弁101の圧
力補償弁14側の供給ポートは再生回路を通じてアームシ
リンダ4のロッド室4bと連通可能な状態となる。このた
め、アーム3で重量物を吊り上げた後、流量制御弁101
を中立位置に戻して重量物を吊り上げた高さに保持しよ
うとしたとき、アームシリンダロッド室4b内の負荷圧力
は流量制御弁101のロッド室4bに接続されたワークポー
トと上記供給ポートの2つのポート及び流量制御弁101
に内蔵されるロードチェックに作用することとなり、流
量制御弁内でのリーク量が増加し、アーム3の移動によ
り重量物を所望の高さに保持することが困難になるとい
う問題があった。
また、第10図に示した従来装置及び特開昭63−83808
号に記載の従来装置では、メータアウト制御である自由
落下時には、前述したように流量制御弁内のメータアウ
トの可変絞り102によって、アームシリンダ4の戻り油
のリザーバ16への流量を制御し、アームシリンダ4の速
度を制御しているが、このメータアウトの可変絞り102
はメータイン制御である掘削時にもそのまま機能する構
成となっており、掘削時に、アームシリンダ4からの戻
り油が絞られ、エネルギーロスが発生するという問題が
あった。
本発明の第1の目的は、メータアウト制御時に油圧ア
クチュエータからの戻り油の一部を供給側に戻し、エネ
ルギーロスの低減及びポンプ吐出量のサチュレーション
の軽減を図ると共に、流量制御弁が中立位置にあるとき
のリーク量の増加を生じない油圧駆動装置を提供するこ
とである。
本発明の第2の目的は、メータアウト制御時に油圧ア
クチュエータからの戻り油の一部を供給側に戻し、エネ
ルギーロスの低減及びポンプ吐出量のサチュレーション
の軽減を図ると共に、メータイン制御時にもエネルギー
ロスを低減できる油圧駆動装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1及び第2の目的は、少なくとも1つの油圧ポ
ンプを有する圧油供給源と、この圧油供給源から供給さ
れる圧油により駆動される少なくとも1つの油圧アクチ
ュエータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエータへ
の圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザーバへ
の圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエータの
駆動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備え、前
記圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧
アクチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くな
るよう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動装置に
おいて、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリ
ザーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出
管路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発
生手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁
との間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回
路を設けたこと;前記圧力発生手段が可変絞り部材から
なり、この可変絞り部材に前記油圧アクチュエータの負
荷圧力を導き、負荷圧力に応じて絞り特性を変化させる
ことによって達成される。
また、上記第1及び第2の目的は、少なくとも1つの
油圧ポンプを有する圧油供給源と、この圧油供給源から
供給される圧油により駆動される少なくとも1つの油圧
アクチュエータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエ
ータへの圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザ
ーバへの圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエ
ータの駆動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備
え、前記圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前
記油圧アクチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ
高くなるよう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動
装置において、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞
りとリザーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、
該排出管路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該
圧力発生手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量
制御弁との間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる
再生回路を設けたこと;前記圧油供給源と流量制御弁と
の間の供給管路に設けられ、該流量制御弁の前後差圧を
一定に保持する圧力補償弁を更に備え、前記圧力発生手
段が可変絞り部材からなり、この可変絞り部材に前記圧
力補償弁と流量制御弁との間の圧力を導き、この圧力に
応じて絞り特性を変化させることによって達成される。
また、上記第1及び第2の目的は、少なくとも1つの
油圧ポンプを有する圧油供給源と、この圧油供給源から
供給される圧油により駆動される少なくとも1つの油圧
アクチュエータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエ
ータへの圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザ
ーバへの圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエ
ータの駆動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備
え、前記圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前
記油圧アクチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ
高くなるよう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動
装置において、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞
りとリザーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、
該排出管路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該
圧力発生手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量
制御弁との間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる
再生回路を設けたこと;前記圧力発生手段が可変リリー
フ弁からなり、この可変リリーフ弁に前記油圧アクチュ
エータの負荷圧力を導き、負荷圧力に応じてリリーフ特
性を変化させることによって達成される。
更に、上記第1及び第2の目的は、少なくとも1つの
油圧ポンプを有する圧油供給源と、この圧油供給源から
供給される圧油により駆動される少なくとも1つの油圧
アクチュエータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエ
ータへの圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザ
ーバへの圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエ
ータの駆動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備
え、前記圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前
記油圧アクチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ
高くなるよう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動
装置において、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞
りとリザーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、
該排出管路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該
圧力発生手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量
制御弁との間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる
再生回路を設けたこと;前記圧油供給源と流量制御弁と
の間の供給管路に設けられ、該流量制御弁の前後差圧を
一定に保持する圧力補償弁を更に備え、前記圧力発生手
段が可変リリーフ弁からなり、この可変リリーフ弁に前
記圧力補償弁と流量制御弁との間の圧力を導き、この圧
力に応じてリリーフ特性を変化させることによって達成
される。
また、上記第1の目的は、少なくとも1つの油圧ポン
プを有する圧油供給源と、この圧油供給源から供給され
る圧油により駆動される少なくとも1つの油圧アクチュ
エータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエータへの
圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザーバへの
圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆
動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備え、前記
圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧ア
クチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなる
よう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動装置にお
いて、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザ
ーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管
路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生
手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁と
の間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路
を設けたこと;前記圧力発生手段にその特性を変化させ
る調整手段を設け、前記調整手段を前記油圧ポンプを駆
動する原動機の目標回転数又は実際の回転数に応じて作
動させ、該圧力発生手段の特性を変化させることによっ
て達成される。
また、上記第1の目的は、少なくとも1つの油圧ポン
プを有する圧油供給源と、この圧油供給源から供給され
る圧油により駆動される少なくとも1つの油圧アクチュ
エータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエータへの
圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザーバへの
圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆
動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備え、前記
圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧ア
クチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなる
よう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動装置にお
いて、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザ
ーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管
路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生
手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁と
の間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路
を設けたこと;前記圧油供給源と流量制御弁との間の供
給管路に設けられ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保
持する圧力補償弁を更に備え、前記再生回路が前記圧力
補償弁と流量制御弁の間で供給管路に接続されることに
よって達成される。
また、上記第1の目的は、少なくとも1つの油圧ポン
プを有する圧油供給源と、この圧油供給源から供給され
る圧油により駆動される少なくとも1つの油圧アクチュ
エータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエータへの
圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザーバへの
圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆
動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備え、前記
圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧ア
クチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなる
よう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動装置にお
いて、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザ
ーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管
路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生
手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁と
の間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路
を設けたこと;前記圧油供給源と流量制御弁との間の供
給管路に設けられ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保
持する圧力補償弁を更に備え、前記再生回路が前記圧油
供給源と圧力補償弁の間で供給管路に接続されることに
よって達成される。
更に、上記第1の目的は、少なくとも1つの油圧ポン
プを有する圧油供給源と、この圧油供給源から供給され
る圧油により駆動される少なくとも1つの油圧アクチュ
エータと、圧油供給源から前記油圧アクチュエータへの
圧油の供給及び該油圧アクチュエータからリザーバへの
圧油の排出をそれぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆
動方向と駆動速度を制御する流量制御弁とを備え、前記
圧油供給源は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧ア
クチュエータの負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなる
よう該油圧ポンプの吐出量を制御する油圧駆動装置にお
いて、前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザ
ーバとの間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管
路の流量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生
手段との間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁と
の間の供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路
を設けたこと;前記圧油供給源と流量制御弁との間の供
給管路に設けられ、圧油の逆流を防止する逆止弁を更に
備え、前記再生回路が前記逆止弁と流量制御弁との間で
供給管路に接続されることによって達成される。
〔作用〕
このように構成した本発明においては、自由落下のよ
うなメータアウト制御時、前記流量制御弁のメータアウ
トの可変絞りとリザーバとの間(以下単に「流量制御弁
とリザーバとの間」という)に設けた圧力発生手段がメ
ータアウトの可変絞りのベースとして機能し、油圧アク
チュエータからの戻り油の一部は流量制御弁と圧力発生
手段の間において再生回路を経て流量制御弁下流の供給
側に流入し、流量制御弁を通って油圧アクチュエータに
再び供給される。このため、その再生流量に相当する分
だけ油圧ポンプから油圧アクチュエータに供給される流
量は少なくなる。その結果、エネルギーロスが減少する
と共に、ポンプ吐出量がサチュレーションし難くなり、
複合操作性が向上する。
また、再生回路は流量制御弁の下流より戻り油を導く
構成のため、流量制御弁の中立位置において、再生回路
は油圧アクチュエータから流量制御弁により遮断されて
いる。従って、油圧アクチュエータで重量物を吊り上げ
た後、流量制御弁を中立位置に戻して重量物を吊り上げ
た位置に保持しようとしたとき、油圧アクチュエータの
負荷圧力は流量制御弁の供給ポート及び内蔵されている
ロードチェックには作用しない。このため、従来技術の
ように流量制御弁内でリーク量が増加することがなく、
重量物の保持が用意となる。
更に、本発明では、流量制御弁とリザーバとの間に設
けた圧力発生手段がメータアウトの可変絞りのベースと
して機能するため、流量制御弁内のメータアウトの可変
絞りはそのベースの分だけ弱くすることができる。即
ち、流量制御弁内のメータアウトの可変絞りと圧力発生
手段との合成で実質的なメータアウトの可変絞りを構成
している。その流量制御弁内の可変絞りは、アームによ
る掘削時のようなメータイン制御時には絞りとしてほと
んど機能しないような程度である。
従って、圧力発生手段を可変絞り部材又は可変リリー
フ弁で構成し、この可変絞り部材又は可変リリーフ弁に
前記油圧アクチュエータの負荷圧力を導き、負荷圧力に
応じて絞り特性又はリリーフ特性を変化させた場合に
は、メータイン制御時には油圧アクチュエータの負荷圧
力により可変絞り部材又はリリーフ弁が開放され、油圧
アクチュエータからの戻り油が絞られ又はリリーフする
ことによる掘削時のエネルギーロスは発生しないか、著
しく低減する。圧力補償弁を備えている場合には、圧力
補償弁と流量制御弁の間の圧力は負荷圧力に比例して変
化するので、可変絞り部材又は可変リリーフ弁に油圧ア
クチュエータの負荷圧力を導く代わりに、圧力補償弁と
流量制御弁との間の圧力を導いた場合も、同様である。
更に、圧力発生手段にその特性を変化させる調整手段
を設け、調整手段を前記油圧ポンプを駆動する原動機の
目標回転数又は実際の回転数に応じて作動させた場合に
は、原動機の目標回転数又は実際の回転数が高い場合に
は絞り量又はリリーフ圧力の設定を弱くし、回転数が下
がると絞り量又はリリーフ圧力の設定を強くするように
圧力発生手段の特性が調整される。これにより、原動機
の回転数が変化した場合でも、メータアウト制御時に圧
力発生手段で発生する背圧を息付現象が発生せずかつ過
度のエネルギーロスを生じないように回転数に応じて調
整することができ、その結果、操作性が向上しかつ一層
の省エネが図れる。
また、前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路
に設けられ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保持する
圧力補償弁を更に備える場合は、前記再生回路の接続の
仕方としては、圧力補償弁と流量制御弁の間で供給管路
に接続する場合と、圧油供給源と圧力補償弁の間で供給
管路に接続する場合とがあるが、本発明においては、再
生回路は流量制御弁の下流より戻り油を導く構成のた
め、前者だけでなく後者の場合でも、流量制御弁が中立
位置にあるとき再生回路は油圧アクチュエータから流量
制御弁により遮断されるので、重量物の保持が可能であ
る。また、後者の場合、メータアウト制御時、油圧アク
チュエータからの戻り油は他の油圧アクチュエータにも
分配可能となる。
また、圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に圧
油の逆流を防止する逆止弁を更に備える場合は、再生回
路をその逆止弁と流量制御弁との間で供給管路に接続す
ることにより、アクチュエータからの戻り油の全量を確
実にアクチュエータに還流し、再生することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、本実施例の油圧駆動装置は油圧ショ
ベルに適用された例として示されており、油圧アクチュ
エータとして、油圧ショベルのブーム1を駆動するため
のブームシリンダ2及びアーム3を駆動するためのアー
ムシリンダ4を有している。また、油圧駆動装置は可変
容量型の油圧ポンプ10を有し、ブームシリンダ2及びア
ームシリンダ4は油圧ポンプ10から供給される圧油によ
り駆動される。油圧ポンプ10は図示しない原動機により
駆動される。油圧ポンプ10とブームシリンダ2及びアー
ムシリンダ4との間にはそれぞれ方向切換弁11,12が配
置されている。
方向切換弁12は、流量制御弁13、圧力補償弁14及び逆
止弁15からなり、流量制御弁13は、図示しないパイロッ
ト弁からのパイロット圧がA又はB方向に加圧されるこ
とにより移動し、油圧ポンプ10からアームシリンダ4へ
の圧油の供給及びアームシリンダ4からリザーバ16への
圧油の排出をそれぞれ制御し、アームシリンダ4の駆動
方向と駆動速度を制御する。即ち、流量制御弁13は、A
方向に加圧されたときの図示右側の位置においては、油
圧ポンプ10の圧油供給管路17を内部の可変絞り18を介し
てアームシリンダ4のボトム室4aに接続された管路19に
連絡し、メータイン回路を構成すると共に、アームシリ
ンダ4のロッド室4bに接続された管路20を内部の後述す
る流路33を介して第1の排出管路21に連絡し、メータア
ウト回路を構成する。また、B方向に加圧されたときの
図示左側の位置では、圧油供給管路17を内部の可変絞り
22を介して管路20に連絡し、メータイン回路を構成する
と共に、管路19を第2の排出管路23に連絡し、メータア
ウト回路を構成する。従って、図示右側の位置では、油
圧ポンプ10からの圧油がアームシリンダ4のボトム室4a
に供給され、アームシリンダ4は可変絞り18の絞り量に
応じた速度で伸長方向に駆動され、図示左側の位置で
は、油圧ポンプ10からの圧油がアームシリンダ4のロッ
ド室4bに供給され、アームシリンダ4は可変絞り22の絞
り量に応じた速度で収縮方向に駆動される。
圧力補償弁14は、油圧ポンプ10と流量制御弁13の間の
メータイン回路を構成する供給管路17に設けられ、上述
したアームシリンダ4の駆動時、開口したメータインの
可変絞り18又は22の前後差圧がほぼ一定となるように作
動する。その結果、流量制御弁18の通過流量Q18は、油
圧ポンプ10の吐出圧力とアームシリンダ4の負荷圧力の
変動の影響を受けることなく、可変絞り開度に比例した
流量となり、アームシリンダ4の正確な速度制御が可能
となる。逆止弁15は圧力補償弁14と流量制御弁13の間に
設けられ、圧油の逆流を防止する。
ブームシリンダ2の側の方向切換弁11も同様に構成さ
れている。
油圧ポンプ10には、吐出圧力がブームシリンダ2とア
ームシリンダ4の高圧側の負荷圧力即ち最大負荷圧力よ
りも一定の差圧だけ高くなるよう吐出量を制御するポン
プレギュレータ24が設けられ、いわゆるロードセンシン
グ制御を行っている。このため、油圧ポンプ10の吐出量
が飽和しない作業、例えば原動機が高回転数にあるとき
のアーム3の単独作業では、油圧ポンプ10は上記通過流
量Q18にほぼ等しい流量を吐出している。
アームシリンダ4の負荷圧力は流量制御弁13の内部よ
り負荷ライン25により取り出され、ブームシリンダ2の
負荷圧力も同様に負荷ライン26により取り出され、両者
の最大圧力が選択弁27により選択され、負荷ライン28に
取り出される。負荷ライン25により取り出された負荷圧
力は流量制御弁13の出口圧力として、圧力補償弁14に流
量制御弁13の入口圧力と対向して作用するよう導かれ、
上述した圧力補償制御を行う。このときの流量制御弁13
の前後差圧はばね29の強さにより定まる。負荷ライン26
側も同様である。また、負荷ライン28により取り出され
た最大負荷圧力は、ポンプレギュレータ24に油圧ポンプ
10の吐出圧力と対向して作用するよう導かれ、上述した
ロードセンシング制御を行う。
そして本実施例の特徴として、第1の排出管路21の流
量制御弁13とリザーバ16との間の部分に圧力発生手段と
して絞り30が設けられ、流量制御弁13と絞り30の間は、
供給管路17の逆止弁15と流量制御弁13との間に再生管路
31を介して接続され、再生管路31には排出管路21から供
給管路17方向への圧油の流れのみを許す逆止弁32が設け
られている。
絞り30は、後述するメータアウト制御であるアームク
ラウド時、メータアウトの可変絞りのベースとして機能
する。即ち、本実施例では、メータアウトの可変絞り
は、流量制御弁12内のメータアウト流路33での可変絞り
と絞り30との合成で構成されている。このため、流量制
御弁12内のメータアウト流路33での可変絞りは絞り30の
ベースの分だけ弱められている。この絞りの程度は、後
述するメータイン制御である掘削時には絞りとしてほと
んど機能しない程度であり、この意味で、第1図には、
流量制御弁13のメータアウト流路33には絞りのシンボル
を図示していない。
次に、本実施例の動作を説明する。まず、本実施例の
動作の説明に係わるメータイン制御とメータアウト制御
の概念について第2図及び第3図により説明する。
第2図及び第3図において、油圧ショベルは、フロン
トアッタチメントとして、前述したブームシリンダ2に
より駆動されるブーム1及びアームシリンダ4により駆
動されるアーム3と、バケットシリンダ6により駆動さ
れるバケット5を有している。
第2図では、アーム3はクラウド動作において、重力
方向に自由落下しようとしており、このときアームシリ
ンダ4に接続した方向切換弁12の流量制御弁13は、A方
向にパイロット圧が作用し、図示右側の位置に切換えら
れており、この位置でアームシリンダ4のロッド室4bか
らの戻り油のリザーバ16への排出を適度に制御すること
により、アーム3の自由落下速度を制御する。この自由
落下時の制御をメータアウト制御という。
これに対し、第3図は掘削時の状態で、アームシリン
ダ4に接続した方向切換弁12の流量制御弁13は、同様に
図示右側の位置にあり、この位置で油圧ポンプ10からの
圧油のアームシリンダ4のボトム室4aへの供給を適度に
制御することにより、アームシリンダ4の駆動速度を制
御する。この掘削時の制御をメータイン制御という。
本実施例において、メータイン制御である掘削時の制
御は従来と同じである。即ち、メータイン制御時には、
メータイン回路圧力>メータアウト回路圧力なので、再
生回路の逆止弁32は閉じており、流量制御弁13のA方向
にパイロット圧が作用することにより開口したメータイ
ンの可変絞り18の前後差圧がほぼ一定となるように圧力
補償弁14が作動する。ここで、可変絞り18の開口面積を
A18、前後差圧をΔPAとすれば、メータインの可変絞り
18を通過する流量Q18は、 であり、通過流量Q18は可変絞り開度A18に比例する。即
ち、アームシリンダ4は可変絞り18の絞り量に応じた速
度で伸長方向に駆動される。
またこのとき、ポンプレギュレータ24が設けられ、ロ
ードセンシング制御を行っているので、油圧ポンプ10の
吐出量が飽和しない作業、例えば原動機が高回転数にあ
るときのアーム3の単独作業では、油圧ポンプ10は上記
通過流量Q18にほぼ等しい流量を吐出している。即ち、
ポンプ吐出量をQpとすれば、Qp=Q18になるように制御
される。
メータアウト制御である自由落下時には、自重により
ボトム室4b内の圧油が排出され、流量制御弁13内の流量
33での可変絞りと排出管路21の絞り30の合成によってメ
ータアウト回路の圧力が上昇し、アームシリンダ4のロ
ッド室4bからの戻り油の排出を制御することによりアー
ムシリンダ4の速度即ち自由落下の速度を制御してい
る。このとき、アームシリンダ4のロッド室4aと、ボト
ム室4bとの面積比の関係から、メータアウト圧力>メー
タイン圧力となる。そして本実施例においては、流量制
御弁13と絞り30との間の排出管路21におけるメータアウ
ト回路の圧力もメータイン回路の圧力より大となり、流
量制御弁13を通過したアームシリンダ4からの戻り油の
一部は再生管路31及び逆止弁32からなる再生回路を経て
流量制御弁下流の供給管路17に流入し、流量制御弁13を
通ってアームシリンダ4のボトム室4aに再び供給され
る。このため、その再生流量に相当する分だけ油圧ポン
プ10からアームシリンダ4に供給される流量は少なくな
る。即ち、再生回路31,32を通過してメータイン回路に
流入する流量をQ30とすると、流量制御弁13にΔPAの前
後差圧を発生するのに必要なポンプ流量Qpは、 Qp=Q18−Q30 となる。従って、このときの油圧馬力は、 Pp Qp=Pp(Q18−Q30)<Pp Q18 となり、従来の油圧馬力Pp Q18よりもPp Q30分だけ消費
エネルギーが少なくなる。また、アームシリンダ4に供
給される油圧ポンプ10の吐出量が少なくなるので、アー
ムクラウドをブーム1上げとの複合操作で行う場合は、
ブームシリンダ2の負荷圧力はアームクラウド側の負荷
圧力よりも高くなるが、ブームシリンダ2にも十分な流
量の圧油を供給することができる。従って、油圧ポンプ
1の吐出量はサチュレーションし難くなり、複合操作性
が向上する。即ち、ロードセンシング制御の課題の1つ
であるサチュレーション対策となる。
また、本実施例においては、再生回路31,32は流量制
御弁13の下流の排出管路21より戻り油を導く構成である
ため、流量制御弁13が中立位置にあるとき、再生回路3
1,32はアームシリンダ4のロッド室4bから遮断されてい
る。従って、アームシリンダ4を収縮して重量物を吊り
上げた後、流量制御弁13を中立位置に戻して重量物を吊
り上げた高さに保持しようとしたとき、アームシリンダ
ロッド室4bの負荷圧力が再生回路31,32を介して流量制
御弁13の供給ポートに作用するというような事態は生じ
ない。このことは、従来例として挙げた特開昭63−8380
8号のものが、アームシリンダロッド室4bの負荷圧力を
流量制御弁の供給ポートに作用させることと対照的であ
る。従って、本実施例では、上述のように流量を再生
し、エネルギーロスを低減することを可能にしながら、
流量制御弁の中立位置において従来例のように流量制御
弁内でリーク量が増加するという問題は発生せず、重量
物の保持が容易となる。
本発明の他の実施例を第4図により説明する。本実施
例は排出管路に設けられる絞りの構成を変えたものであ
り、他の構成は第1の実施例と同じである。
即ち、第4図において、排出管路21には可変絞り部材
40が設けられ、可変絞り部材40の一側には絞り設定方向
に作用するばね41が設けられ、ばね41の対向側にアーム
シリンダ4の負荷圧力が、負荷ライン25に接続された分
岐ライン42を介して絞り解除方向に導かれ、負荷圧力に
応じて絞り特性が変化するようになっている。
第1の実施例では、絞り30は、メータアウト制御であ
る自由落下時には、上述したように圧油回収のため良好
に作動するが、メータイン制御である掘削時には、メー
タイン回路圧力>メータアウト回路圧力となって、再生
回路31,32を通過する流量Q30=0となり、アームシリン
ダ4のロッド室4bからの戻り油は全量が絞り30を通過
し、この絞りの発生する圧力分、エネルギーロスとな
る。なお、このエネルギーロスは、第10図に示す従来例
及び特開昭63−83808号の従来例でも流量制御弁内のメ
ータアウトの可変絞りで発生しており、これがため第1
の実施例が従来例より劣ることになるものではない。し
かしながら、このエネルギーロスを解消又は軽減できれ
ば省エネの面から好ましいことは言うまでもない。
本実施例においては、上述した可変絞り部材40を設け
ることにより、負荷圧力の低い自由落下時には、可変絞
り40は第1の実施例の絞り30と同様に機能し、第1の実
施例で説明したような効果を発揮し、負荷圧力の高い掘
削時には負荷圧力に応じて絞り量が減少し、絞り機能が
解除される。一方、流量制御弁内のメータアウトの可変
絞りは、前述したように、メータイン制御時には絞りと
してほとんど機能しないような程度とされている。従っ
て、掘削時のメータアウト側での絞りによるエネルギー
ロスが大幅に減少し、一層の省エネを図ることができ
る。
第4図の実施例の変形例を第5図に示す。本実施例
は、可変絞り部材40に負荷圧力を導く代わりに、圧力補
償弁14と流量制御弁13との間の圧力を分岐ライン43によ
り導いたものである。流量制御弁13のメータイン流路の
前後差圧ΔPAは圧力補償弁14により一定に保持されて
いる。従って、圧力補償弁14と流量制御弁13との間の圧
力は負荷圧力よりもその一定の差圧ΔPAだけ高い圧力
になっているので、負荷圧力の代わりにその圧力を導い
ても、同等の効果を得ることができる。
なお、第4図及び第5図の実施例において、負荷圧力
又はそれに代わる圧力を可変絞り部材に直接導き、油圧
的に可変絞り部材を制御したが、負荷圧力又はそれに代
わる圧力を電気的に検出して、電気的に可変絞り部材を
制御するようにしてもよい。
本発明の更に他の実施例を第6図〜第8図により説明
する。以上の実施例は、排出管路に設けられる圧力発生
部材として絞りを用いた例であるが、本実施例は、圧力
発生部材としてリリーフ弁を用いたものである。
即ち、第6図は固定絞り30を設けた第1図の実施例に
対応するものであり、排出管路21に固定絞り30に代え、
リリーフ弁50を設けたものである。リリーフ弁50によっ
ても第1の実施例と同様にメータアウト制御時に戻り油
の排出を制御し、同様の効果を得ることができる。
また、第7図及び第8図は、それぞれ可変絞り部材40
を設けた第4図及び第5図の実施例に対応するものであ
り、可変絞り40に代え、可変のリリーフ弁51を設け、こ
のリリーフ弁51に負荷圧力又は圧力補償弁と流量制御弁
の間の圧力を導き、リリーフ圧力の設定を変えるように
したものである。本実施例によっても第4図及び第5図
の実施例と同様、メータイン制御時にはリリーフ圧力の
設定が解除され、同様の効果を得ることができる。
本発明の更に他の実施例を第9図により説明する。本
実施例は、排出管路21に設けられる圧力発生手段の特性
を更に原動機の回転数によっても変えようとするもので
ある。
即ち、第9図において、60は油圧ポンプ10を駆動する
原動機であり、原動機60は、操作レバー61の操作により
カバナレバー62が操作され、目標回転数が設定される。
その目標回転数は検出器63により検出され、検出信号は
アンプ64で増幅される。一方、メータアウト回路の排出
管路21には可変絞り部材65が設けられ、可変絞り部材65
のばね66に対向する側には、第4図及び第5図の実施例
と同様、分岐管路42又は43により負荷圧力又は圧力補償
弁と流量制御弁の間の圧力が導かれている。そして可変
絞り部材65のこの側には、更に、可変絞り部材65の絞り
解除方向に作用するソレノイド67が設けられ、ソレノイ
ド67にアンプ64からの増幅電流が印加される構成となっ
ている。
油圧ポンプ10の吐出量は斜板傾斜角と回転数との積で
現わされ、最大吐出量は回転数によって定まる。一方、
アームシリンダ4のメータアウト制御である自由落下時
即ちアームクラウド時には、流量制御弁内のメータアウ
トの可変絞りと可変絞り65の合成によって、アームシリ
ンダ4の戻り油のリザーバ16への流量を制御することに
よりアームシリンダ4の速度を制御している。
ここで可変絞り65の絞り量は、アームシリンダのロッ
ド室4bから排出される流量Q82と、ボトム室4aに供給さ
れる流量Q18とを比較し、ボトム室4a内にキャビテーシ
ョンを発生しないように決定される。なぜなら、キャビ
テーションの発生はアームの息付現象を引き起こし、油
圧ショベルの作業性を著しく損ねるからである。
また、油圧ショベルの場合、騒音等の問題から油圧ポ
ンプ10を駆動する原動機60の回転数を下げて運転する場
合があり、この場合には油圧ポンプ10の最大吐出量も少
なくなる。上記息付現象はこのような運転状態でも発生
しないようにする必要があり、可変絞り65の絞り量はこ
の場合を基準に設定される。従って、原動機60の回転数
が変化しても可変絞り65絞り量が一定の場合、原動機60
の回転数が速い通常の運転では、油圧ポンプ10の最大吐
出量も多くなっており、メータアウトの可変絞り82で発
生する背圧が抵抗となり、エネルギーロスを生ずること
になる。
前述した実施例では、再生回路31,32を設けることに
より、戻り油を再生する形でこの部分の背圧を下げ、上
記エネルギーロールを低減する意味がある。
本実施例では、更に、上記構成を設けることにより、
原動機60の回転数が下がるとそれに応じた増幅電流をソ
レノイド67が印加され、可変絞り65の絞り量が強められ
る。その結果、回転数の変化に係わらず、息付現象を引
き起こさずかつ過度のエネルギーロスの生じない最適の
絞り量を常に得ることができ、操作性の向上と一層のエ
ネルギーロスの低減を図ることができる。
なお、上記実施例では、原動機60の目標回転数を検出
したが、実際の回転数を検出しても同様の効果を得るこ
とができる。また、可変絞り部材65を用いたが、第6図
〜第8図の実施例と同様、可変のリリーフ弁を用いても
よい。
本発明の更に他の実施例を第10図により説明する。本
実施例は、再生回路の圧油供給管路への接続位置を変え
たもので、他の構成は第1の実施例と同じである。
即ち、第10図において、再生管路70は、排出管路21を
油圧ポンプ10と圧力補償弁14との間で供給管路17に接続
している。
本実施例においても、自由落下のようなメータアウト
制御時、流量制御弁13を通過したアームシリンダ4から
の戻り油の一部は再生管路70及び逆止弁32を介して油圧
ポンプ10と圧力補償弁14の間の供給管路17に流入し、ア
ーム3の単独操作時にはこの戻り油は圧力補償弁14と流
量制御弁13を通ってアームシリンダ4のボトム側に再び
供給される。また、アーム3とブーム1の複合操作時に
は、絞り30で発生するメータアウト回路圧力が高いた
め、戻り油はブームシリンダ2にも分配され、ブームシ
リンダ2に十分な流量の圧油を供給できる。即ち、再生
圧油の他の油圧アクチュエータでの利用が可能となる。
また、流量制御弁13が中立位置にあるときには、再生
回路70は流量制御弁13の下流より戻り油を導く構成のた
め、再生回路70はアームシリンダ4から流量制御弁13に
より遮断されている。従って、本実施例のように再生回
路70を油圧ポンプ10と圧力補償弁14の間に接続してもア
ームシリンダ4のロッド室4bの圧油が供給管路17に流入
することがなく、その位置での重量物の保持が可能であ
る。このことは、従来例として挙げた特開昭63−83808
号の再生回路が流量制御弁の上流側より戻り油を導く構
成のため、本実施例のように再生回路を油圧ポンプ10と
圧力補償弁14との間に接続した場合には、流量制御弁が
中立位置にあっても戻り油が供給管路に流入し、重量物
の保持ができないことと対照的であり、結果として当該
従来例では、本実施例のような接続構成は採用できず、
再生圧油の他の油圧アクチュエータでの利用はできな
い。
なお、第10図の実施例は圧力発生手段として固定絞り
30を採用したが、前述した第4図〜第9図の実施例と同
様、可変絞り、リリーフ弁等その他の圧力発生手段を採
用できることは言うまでもない。
本発明のなお更に他の実施例を第11図により説明す
る。本実施例は、方向切換弁の流量制御弁及び圧力補償
弁の構成の点と、駆動される圧力アクチュエータの組み
合わせの点で前述の実施例と異なるものである。
即ち、第11図において、油圧ポンプ10から供給される
圧油は、方向切換弁71,72を介してそれぞれ油圧アクチ
ュエータであるブームシリンダ2及び旋回モータ73に供
給される。このとき、油圧ポンプ10の吐出量は、最大負
荷圧力と吐出圧力との差圧が一定に保持されるようにポ
ンプレギュレータ24により制御される。油圧回路内に
は、方向切換弁71に対して供給管路74と第1及び第2の
排出管路75,76が設けられ、方向切換弁72に対しても同
様に供給管路77と第1及び第2の排出管路78,79が設け
られている。
方向切換弁71は流量制御弁80及び圧力補償弁81からな
り、流量制御弁80内は、ブーム下げ時にA方向に加圧さ
れて図示右側の位置に移動したときに、ブームシリンダ
2のロッド室2bに供給される圧油の流量を制御するメー
タインの可変絞り82と、ボトム室2aからの戻り油を排出
制御するメータアウトの可変絞り83が設けられ、かつブ
ーム上げ時にB方向に加圧されて図示左側の位置に移動
したときに、ブームシリンダ2のボトム室2aに供給され
る圧油の流量を制御するメータインの可変絞り84と、ロ
ッド室2bからの圧油を排出制御するメータアウトの可変
絞り85とが設けられている。
圧力補償弁81はメータインの可変絞り82,84の下流に
接続され、この圧力補償弁81はさらに流量制御弁81内の
メータイン流路86,87に接続されている。従って、メー
タインの可変絞り82,84を経た圧油は圧力補償弁81を通
った後、流量制御弁80に戻され、その後ブームシリンダ
2に供給される。また、圧力補償弁81にブームシリンダ
2の負荷圧力を導く負荷ライン88が接続され、この負荷
圧力と旋回モータ73側の同様な負荷ライン89により導か
れた負荷圧力との最大圧力が選択弁27により選択され、
負荷ライン28に取り出される。
圧力補償弁81の一端には、負荷ライン28に接続された
パイロットライン90を介して最大負荷圧力が導かれ、弁
体を閉弁方向に付勢するようになっている。その結果、
他端側の弁体を開弁方向に付勢する流量制御弁可変絞り
82,84の下流の圧力は最大負荷圧力に応じた値に制御さ
れる。一方、可変絞り82,84の上流の圧力は油圧ポンプ1
0の吐出圧力である。従って、可変絞り82,84の前後差圧
は、常に油圧ポンプ10の吐出圧力と最大負荷圧力の差と
なるため、可変絞り82,84の開口面積に比例したメータ
インの供給流量が決定される。なお、この圧力補償弁81
は特公昭58−31486号に記載の複合弁の考えに基づくも
のである。
方向切換弁72も同様に構成されている。
そして、本実施例においても、第4図に示す実施例と
同様、圧力発生手段である可変絞り部材40を第1の排出
管路75に設けると共に、流量制御弁80と可変絞り部材40
との間の排出管路75を、油圧ポンプ10と流量制御弁80の
間の供給管路74に逆止弁32を備えた再生回路31を介して
接続する。これにより、ブームシリンダ2のメータイン
制御であるブームの自由落下時には、ボトム室2aからの
戻り油が再生回路31を介して供給管路74に戻され、エネ
ルギーロスが低減する等、第4図に実施例と同様の効果
を得ることができる。
なお、可変絞り部材40に代え、第1図又は第5図〜第
9図に示す固定絞り、リリーフ弁等他の圧力発生手段を
用いることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、メータアウト制御時に流量制御弁の
渦流側で油圧アクチュエータからの戻り油の一部を供給
側に戻すので、エネルギーロスの低減及びサチュレーシ
ョン対策が図れると共に、流量制御弁が中立位置にある
ときのリーク量の増加が生じなく、重量物の保持が容易
となる。
また本発明によれば、可変の圧力発生手段を用いたの
で、メータイン制御時にも油圧アクチュエータからの戻
り油を絞ることによるエネルギーロスが低減し、省エネ
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による油圧駆動装置を示す油
圧回路図であり、第2図及び第3図は本発明が適用され
る油圧ショベルのメータアウト制御及びメータイン制御
による動作を説明するための油圧ショベルの側面図であ
り、第4図は本発明の他の実施例による油圧駆動装置の
油圧回路図であり、第5図は本発明の更に他の実施例に
よる油圧駆動装置の回路図であり、第6図、第7図及び
第8図は、圧力発生手段としてリリーフ弁を用いた場合
のそれぞれ第1図、第4図及び第5図の実施例に対応す
る要部回路図であり、第9図は本発明の更に他の実施例
による油圧駆動装置の要部を示す概略図であり、第10図
は本発明のなお更に他の実施例による油圧駆動装置を示
す油圧回路図であり、第11図は本発明の更に他の実施例
による油圧駆動装置を示す油圧回路図であり、第12図は
従来の油圧駆動装置を示す油圧回路図である。 符号の説明 4……アーム(油圧アクチュエータ) 10……油圧ポンプ 12……方向切換弁 13……流量制御弁 14……圧力補償弁 16……リバーザ 21……排出管路 24……ポンプレギュレータ 30……絞り(圧力発生手段) 31……再生管路 32……逆止弁 40……可変絞り部材 50……リリーフ弁(圧力発生手段) 51……可変リリーフ弁 60……原動機 63……回転数検出器 65……可変絞り部材 67……ソレノイド(調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−83808(JP,A) 特公 昭46−15059(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 - 11/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧力発生手段が可変絞り部材からなり、この可変絞
    り部材に前記油圧アクチュエータの負荷圧力を導き、負
    荷圧力に応じて絞り特性を変化させることを特徴とする
    油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に設けら
    れ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保持する圧力補償
    弁を更に備え、 前記圧力発生手段が可変絞り部材からなり、この可変絞
    り部材に前記圧力補償弁と流量制御弁との間の圧力を導
    き、この圧力に応じて絞り特性を変化させることを特徴
    とする油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧力発生手段が可変リリーフ弁からなり、この可変
    リリーフ弁に前記油圧アクチュエータの負荷圧力を導
    き、負荷圧力に応じてリリーフ特性を変化させることを
    特徴とする油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に設けら
    れ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保持する圧力補償
    弁を更に備え、 前記圧力発生手段が可変リリーフ弁からなり、この可変
    リリーフ弁に前記圧力補償弁と流量制御弁との間の圧力
    を導き、この圧力に応じてリリーフ特性を変化させるこ
    とを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧力発生手段にその特性を変化させる調整手段を設
    け、前記調整手段を前記油圧ポンプを駆動する原動機の
    目標回転数又は実際の回転数に応じて作動させ、該圧力
    発生手段の特性を変化させることを特徴とする油圧駆動
    装置。
  6. 【請求項6】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に設けら
    れ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保持する圧力補償
    弁を更に備え、前記再生回路が前記圧力補償弁と流量制
    御弁の間で供給管路に接続されることを特徴とする油圧
    駆動装置。
  7. 【請求項7】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に設けら
    れ、該流量制御弁の前後差圧を一定に保持する圧力補償
    弁を更に備え、前記再生回路が前記圧油供給源と圧力補
    償弁の間で供給管路に接続されることを特徴とする油圧
    駆動装置。
  8. 【請求項8】少なくとも1つの油圧ポンプを有する圧油
    供給源と、この圧油供給源から供給される圧油により駆
    動される少なくとも1つの油圧アクチュエータと、圧油
    供給源から前記油圧アクチュエータへの圧油の供給及び
    該油圧アクチュエータからリザーバへの圧油の排出をそ
    れぞれ制御し、油圧アクチュエータの駆動方向と駆動速
    度を制御する流量制御弁とを備え、前記圧油供給源は、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が前記油圧アクチュエータの
    負荷圧力よりも一定の差圧だけ高くなるよう該油圧ポン
    プの吐出量を制御する油圧駆動装置において、 前記流量制御弁のメータアウトの可変絞りとリザーバと
    の間の排出管路に圧力発生手段を設け、該排出管路の流
    量制御弁のメータアウトの可変絞りと該圧力発生手段と
    の間の部分を、前記圧油供給源と該流量制御弁との間の
    供給管路に逆止弁を介して接続してなる再生回路を設け
    たこと; 前記圧油供給源と流量制御弁との間の供給管路に設けら
    れ、圧油の逆流を防止する逆止弁を更に備え、前記再生
    回路が前記逆止弁と流量制御弁との間で供給管路に接続
    されることを特徴とする油圧駆動装置。
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