JP3056041U - 電気音響変換器用の組立てケーシング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な自動接触接続を簡単に行える組立てケ
ーシングを提供する。 【解決手段】 変換器のための収容プレート７が設けら
れており、該収容プレート７が、接続ピンをガイドする
ための２つの収容孔と、半径方向に方向付けられた少な
くとも１つの溝９とを備えていて、該溝９が音声進入開
口の下方に位置しており、自動的な接触接続のための接
触接続面の下方に位置する２つの収容孔が設けられてお
り、これらの収容孔内に渦巻ばね１１が保持されてお
り、渦巻ばね１１が音響変換器とは反対側に突出してお
り、該音響変換器を覆って嵌込み可能な被覆キャップ８
が設けられており、該被覆キャップ８の縁部が前記収容
プレート７の縁部に係止可能であり、前記被覆キャップ
８が、収容プレート７の音声進入溝９に連続する少なく
とも１つの音声進入孔１０を有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、円筒形状の電気音響変換器を収容するための組立てケーシングであ って、前記変換器の背面に、自動的な接触接続のための非回転対称的な接触接続 面と、接続ピンと、非回転対称的に配置された少なくとも１つの音声進入開口(S challeintrittsoeffnung）とが設けられている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

このような変換器の自動的な接触接続は、通常は、導体ゴム接触接続(Leitgum mikontaktierung)、または板ばね接触接続によって行われ、また特に、正面に設 けられた回転対称的な音声進入開口に付加的に、背面のプリント基板に設けられ た一般的には非回転対称的な音声進入開口を備えた圧力傾度マイクロホンの場合 には、板ばねを変換器に手作業でろう接することによって行われる。

【０００３】 このような接触接続は、高さ方向の大きい許容差にわたって均一な接触力を有 しておらず、また、組立て時および操作時に可塑的なばね変形を生ぜしめる危険 性がある。特に圧力傾度マイクロホンの場合には、組立て自体が困難でもある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、冒頭に述べた形式の、電気音響変換器用の組立てケーシング を改良して、確実な自動的な接触接続を簡単に行えるような組立てケーシングを 提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために、本考案の構成では、変換器のための収容プ レートが設けられており、該収容プレートが、接続ピンをガイドするための２つ の収容孔と、半径方向に方向付けられた少なくとも１つの溝とを備えていて、該 溝が音声進入開口の下方に位置しており、自動的な接触接続のための接触接続面 の下方に位置する２つの収容孔が設けられており、これらの収容孔内に渦巻ばね が保持されており、渦巻ばねが音響変換器とは反対側に突出しており、該音響変 換器を覆って嵌込み可能な被覆キャップが設けられており、該被覆キャップの縁 部が前記収容プレートの縁部に係止可能であり、前記被覆キャップが、収容プレ ート声入力溝に連続する少なくとも１つの音声進入孔を有しているようにした。

【０００６】

【考案の効果】

本考案による組立てケーシングによって、高さ方向の大きい許容差にわたって 均一な接触力を備えた、耐振性のある安定した接触接続原理が付与される。さら に有利であるのは、可塑的な変形の危険性がほんのわずかである点である。電気 音響変換器の位置を明確に規定するために予め設けられた接続ピンを使用するこ とによって、後方の音声進入開口を備えたマイクロホンのために、規定の音響特 性を維持したまま、手作業によるろう接の要らない、自動的な接触接続を行うこ とができる。

【０００７】 本考案のさらに有利な構成では、渦巻ばねの、変換器に接触している方の端部 が、前記渦巻ばねの他の部分より大きい直径を有しており、渦巻ばねのための収 容孔の内寸法が、渦巻ばねの外寸法に適合させられている。

【０００８】 このような自己保持式の渦巻ばねを使用することによって、付加的に、簡単に 組み付けられるという利点が生じる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を図面につき詳しく説明する。

【００１０】 図１〜図３に示した電気音響変換器（本実施例では、マイクロホンカプセル） は、前方の回転対称的な音声進入開口５と、背後の非回転対称的な音声進入開口 ６とを備えている。さらに、図示のマイクロホンカプセルの背面２には、接続ピ ン４と、他の接続形式、例えば板ばねのためのはんだパッド３とが設けられてい る。

【００１１】 図１〜図３に図示のマイクロホンカプセルを収容するための本考案による組立 てケーシングは、収容プレート７を備えている。この収容プレート７は、接続ピ ン４を収容するための相応の収容孔１３を備えている。これにより、収容プレー ト７に対するマイクロホンカプセルの確実な位置決めがもたらされる。この際、 マイクロホンカプセルの背壁に、これらの接続ピン４に対して所定の間隔をおい て、接触接続面が実現されている。

【００１２】 これによって、収容プレート７内に設けられた音声進入溝９が、背後の音声進 入開口６のちょうど下方に位置するようになっている。同時に、収容孔１２内に 保持された渦巻ばね１１は、異なる接続形式用のはんだパッド３の下に位置する ようになっているので、確実な接触接続が保証されている。

【００１３】 マイクロホンカプセル１と一緒に収容プレート７に、例えばゴム製の被覆キャ ップ８が、不所望の音声進入を防音するために被覆される。この被覆キャップ８ は音声進入孔１０を備えていて、この音声進入孔１０は、収容プレート７の音声 進入溝９に連続するように配置されているので、背後の音声進入開口６との連通 が保証されている。

【００１４】 渦巻ばね１１の一端がより大きい直径で形成されていると、特に有利である。 この場合、マイクロホンカプセル１のはんだパッド３に接触接続するためには、 より大きい直径を有する端部が使用され、また、外方に向かって接触接続するた めには、より小さい直径を有する端部が使用される。このように形成された渦巻 ばねを使用する場合には、孔がこれらの直径に適合させられるので、この場合、 組立て時に自己保持式のばね接触接続が形成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による組立てケーシングに接続して使用
するための電気音響変換器の正面図である。

【図２】図１に図示の電気音響変換器の側面図である。

【図３】図１に図示の電気音響変換器の背面図である。

【図４】本考案による組立てケーシングの背面図であ
る。

【図５】図４に図示の組立てケーシングの縦断面図であ
る。

【図６】図４に図示の組立てケーシングの平面図であ
る。

【符号の説明】

１ 変換器、 ２ 背面、 ３ はんだパッド、 ４
接続ピン、 ５，６音声進入開口、 ７ 収容プレー
ト、 ８ 被覆キャップ、 ９ 音声進入溝、１０ 音
声進入孔、 １１ 渦巻ばね、 １２，１３ 収容孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒形状の電気音響変換器を収容するた
   めの組立てケーシングであって、前記変換器の背面に、
   自動的な接触接続のための非回転対称的な接触接続面
   と、接続ピンと、非回転対称的に配置された少なくとも
   １つの音声進入開口とが設けられている形式のものにお
   いて、 変換器（１）のための収容プレート（７）が設けられて
   おり、該収容プレート（７）が、接続ピン（４）をガイ
   ドするための２つの収容孔（１３）と、半径方向に方向
   付けられた少なくとも１つの溝（９）とを備えていて、
   該溝（９）が音声進入開口（６）の下方に位置してお
   り、自動的な接触接続のための接触接続面（３）の下方
   に位置する２つの収容孔（１２）が設けられており、こ
   れらの収容孔（１２）内に渦巻ばね（１１）が保持され
   ており、渦巻ばね（１１）が音響変換器（１）とは反対
   側に突出しており、該音響変換器（１）を覆って嵌込み
   可能な被覆キャップ（８）が設けられており、該被覆キ
   ャップ（８）の縁部が前記収容プレート（７）の縁部に
   係止可能であり、前記被覆キャップ（８）が、収容プレ
   ート（７）の音声進入溝（９）に連続する少なくとも１
   つの音声進入孔（１０）を有していることを特徴とす
   る、電気音響変換器用の組立てケーシング。
2. 【請求項２】 渦巻ばね（１１）の、変換器（１）に接
   触している方の端部が、前記渦巻ばね（１１）の他の部
   分より大きい直径を有しており、渦巻ばね（１１）のた
   めの収容孔（１２）の内寸法が、渦巻ばね（１１）の外
   寸法に適合させられている、請求項１記載の組立てケー
   シング。