JP3054069B2 - 耐擦傷性導電エンボスキャリアテープ - Google Patents

耐擦傷性導電エンボスキャリアテープ

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JP3054069B2
JP3054069B2 JP7304611A JP30461195A JP3054069B2 JP 3054069 B2 JP3054069 B2 JP 3054069B2 JP 7304611 A JP7304611 A JP 7304611A JP 30461195 A JP30461195 A JP 30461195A JP 3054069 B2 JP3054069 B2 JP 3054069B2
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賢輝 米澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等の電子部品
や電子機器の包装、搬送用に適する導電エンボスキャリ
アテープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC等の電子部品の表面実装化が進んで
おり、これに適する包装形態の1つとしてエンボスキャ
リアテープが用いられている。通常、電子部品を静電気
から保護するためにエンボスキャリアテープは導電性が
必要でありカーボンブラックを配したものが一般的に用
いられている。基材となる熱可塑性樹脂としては、PV
C、PSが主であり単層、多層等のバリエーションはあ
るものの樹脂にカーボンブラックを含有させて導電性を
付与している。これらの樹脂はカーボンブラックとの相
溶性が悪くそれらの樹脂で作製されたキャリアテープに
ICを充填するとICと擦れてカーボンブラックが樹脂
から脱落するという問題がある。また、基材としてはポ
リプロピレン樹脂やポリプロピレン樹脂に充填材を配し
たものが既知の知見としてはあるが、それらに導電性を
付与する方法としては基層に外層としてカーボンブラッ
クを含んだものをコーティングあるいはラミネーティン
グしていた。従って、基材を作製するカレンダーあるい
は押出し工程とは別に導電付与工程が必要となり、コス
ト高になる一方品質的にも上記の構成では本件で主題と
する耐擦傷性が不十分であった。更に、上記構成物シー
トの耐擦傷性を改善するには導電層の上に導電層を被覆
する目的でオーバーコートを施すことが行われている
が、工程数が増え、低価格検討への大きな障害となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】導電性、成形性及び耐
擦傷性に優れた導電エンボスキャリアテープを提供する
ことにより、電子部品収納時に静電気から電子部品を保
護し、電子部品と擦れてもカーボンブラックが樹脂から
脱落しないので、実装時の不良を減少させることを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】各熱可塑性樹脂の中で比
較的カーボンブラックと相溶性の良いポリプロピレン樹
脂あるいはポリプロピレンとポリエチレンのブレンド樹
脂を基材とし、更にカーボンブラックと基材樹脂の両方
と相溶性の良い充填材をカーボンブラックとともに基材
に練り込み、表面固有抵抗値が1×104Ω/□以上で1
×1010Ω/□未満であり、紙や布との擦り試験におい
てカーボンの剥落が見られない優れた耐擦傷性や成形性
を有することを特徴とする単層の導電シートよりなる導
電エンボスキャリアテープであり、ポリプロピレン樹脂
100重量部に対して充填材5〜50重量部とカーボン
ブラック5〜40重量部を含有させたプラスチックシー
トまたはポリプロピレン80〜99重量%及びポリエチ
レン1〜20重量%をブレンドした樹脂100重量部に
対して充填材5〜50重量部とカーボンブラック5〜4
0重量部を含有させたプラスチックシートを用いる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる耐擦傷性を有
するシートとしては、ポリプロピレン樹脂あるいはポリ
プロピレン80〜99重量%とポリエチレン1〜20重
量%のブレンド樹脂100重量部に対してカーボンブラ
ックを5〜40重量部、好ましくは8〜30重量部及び
充填材を5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部
をバンバリー、コニーダ、押出し機等で練り込んだもの
をカレンダーあるいは押出しによってシート化したもの
があげられる。ポリプロピレン樹脂としては、ホモポリ
マー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー等が用
いられ特に制限されるものではない。ポリエチレン樹脂
はポリプロピレン樹脂だけでは成形温度可能範囲が狭
く、成形しづらいこともあるので状況によってはポリエ
チレン樹脂の添加が好ましい。ポリエチレン樹脂として
は高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等が用いら
れ特に制限されるものではない。ポリエチレン樹脂の添
加量としては1〜20重量%が好ましく、ポリエチレン
が1重量部未満では、ポリプロピレン単独のものと成形
温度可能範囲が変わらず、20重量%より多くなると打
ち抜き加工性が悪くなるので好ましくない。
【0006】カーボンブラックの添加量は5〜40重量
部であり、カーボンブラックが5重量部未満では表面固
有抵抗値が1×1010Ω/□以上となり、40重量部より
多くなると機械強度の低下と表面固有抵抗値が1×10
4Ω/□未満となり好ましくない。カーボンブラックとし
てはケッチェンブラック、アセチレンブラック等が用い
られ特に制限されるものではない。充填材の添加量は5
〜50重量部であり、充填材が5重量部未満では成形後
の寸法安定性が悪く、50重量部より多くなると機械強
度の低下が起こり好ましくない。充填材としてはマイ
カ、タルク、ガラス繊維等、またそれらをブレンドした
ものが用いられ特に制限されるものではない。シートの
肉厚は、キャリアテープに成形後の強度及びコストを考
慮して150〜700μmの範囲が望ましい。また、上
記の導電シートを成形して得られる導電エンボスキャリ
アテープは、成形後のポケット内部が導電性を有してお
り、電子部品を挿入した後の樹脂からのカーボン脱落の
ないものである。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例をあげる。 (実施例1〜3)ポリプロピレン樹脂、充填材及びカー
ボンブラックを表1に示す割合で配合し、分散剤、酸化
防止剤等を適宜加えた後にコニーダで混練し、それを押
出しダイスで0.3mm厚みの導電シートにした。得ら
れたシートは、打ち抜き性及び耐擦傷性に優れ、表面固
有抵抗率も低く、該シートを使用したエンボスキャリア
テープは、静電気からの保護が必要な電子部品等の搬送
用途に適するものであった。 (実施例4〜9)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、充填材及びカーボンブラックを表1に示す割合で配
合した以外は実施例1〜3と同様の方法で導電シートを
得た。得られたシートは、成形性、打ち抜き性及び耐擦
傷性に優れ、表面固有抵抗率も低く、該シートを使用し
たエンボスキャリアテープは、静電気からの保護が必要
な電子部品等の搬送用途に適するものであった。
【0008】(比較例1)ポリプロピレン樹脂及びカー
ボンブラックを表2に示す割合で配合した以外は実施例
1〜3と同様の方法で導電シートを得た。得られたシー
トは、タルクを含有していない為、成形性及び打ち抜き
性に問題があり、該シートを使用したエンボスキャリア
テープは、電子部品等の搬送用途に適さないものであっ
た。 (比較例2)ポリプロピレン樹脂、充填材及びカーボン
ブラックを表2に示す割合で配合した以外は実施例1〜
3と同様の方法で導電シートを得た。得られたシート
は、タルクの割合が多い為、成形性と引張強度に問題が
あり、該シートを使用したエンボスキャリアテープは、
電子部品等の搬送用途に適さないものであった。 (比較例3)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
充填材及びカーボンブラックを表2に示す割合で配合し
た以外は実施例1〜3と同様の方法で導電シートを得
た。得られたシートは、カーボンブラックの割合が多い
為、成形性、引張強度及び耐擦傷性に問題があり、表面
固有抵抗率も1×104Ω/□未満となり、該シートを
使用したエンボスキャリアテープは、電子部品等の搬送
用途に適さないものであった。 (比較例4)ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
充填材及びカーボンブラックを表2に示す割合で配合し
た以外は実施例1〜3と同様の方法で導電シートを得
た。得られたシートは、ポリエチレン樹脂の割合が多い
為、打ち抜き性に問題があり、該シートを使用したエン
ボスキャリアテープは、電子部品等の搬送用途に適さな
いものであった。 (比較例5)耐衝撃性ポリスチレン樹脂を中間層とし
て、表2に示した配合の導電性ポリスチレンを両面に共
押出しすることによって多層導電シートを得た。得られ
たシートは、耐擦傷性に問題があり、該シートを使用し
たエンボスキャリアテープは、電子部品等の搬送用途に
適さないものであった。 (比較例6)ポリ塩化ビニル樹脂、カーボンブラックを
表2に示す割合で配合し、分散剤、可塑剤、酸化防止剤
等を適宜加えた後に、コニーダで混練して、それをカレ
ンダーで0.3mm厚みのシートにし、基材として用い
た。ポリウレタン樹脂30重量%、カーボンブラック4
重量%及びトルエンとメチルエチルケトンの混合溶媒6
6重量%とを配合し、分散剤、可塑剤、酸化防止剤等を
適宜加えた後に、ボールミルで30分間混合し、導電性
塗料として用いた。上記基材の片面に200線版深30
μmのグラビアロールで塗工し、55〜95℃の乾燥炉
において乾燥させた後、もう一方の面についても同様の
方法で塗工し、両面導電シートを得た。更に、両面導電
シートの片方の導電層の上に、ウレタン樹脂20重量
%、ワックス樹脂10重量%及びトルエンとメチルエチ
ルケトンの混合溶媒70重量%で配合した合成樹脂塗料
を250線版深25μmのグラビアロールで塗工し、6
0〜90℃の乾燥炉において乾燥させ、両面導電の片面
ハードコートシートを得た。得られたシートは、成形
性、打ち抜き性及び耐擦傷性に優れ、表面固有抵抗率も
低く、該シートを使用したエンボスキャリアテープは、
静電気からの保護が必要な電子部品等の搬送用途に適す
るものであった。しかし、シート作製の工程数が多くコ
ストが高いという問題があった。実施例の評価結果を表
1に、比較例の評価結果を表2に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】測定方法 (1)耐擦傷性:布または紙を試験サンプルの上に乗
せ、荷重500gをかけて前後に200往復させた。 (2)成形性:圧空または真空成形において成形可能な
温度範囲を測定した。 (3)打ち抜き性:パンチング機における打ち抜きを行
い、打ち抜いた後の形状を評価した。
【0012】
【発明の効果】本発明は、シート樹脂にポリプロピレン
を用い充填材とカーボンブラックの配合をコントロール
することによって低価格で、静電気対策を施した耐擦傷
性を有する導電エンボスキャリアテープを得ることがで
き、電子部品搬送時及び実装時の不良発生を減少させる
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 B65D 73/02 B65D 85/86 C08K 3/04 C08L 23/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂100重量部に対し
    て充填材5〜50重量部とカーボンブラック5〜40重
    量部からなり、表面固有抵抗値が1×104Ω/□以上
    で1×1010Ω/□未満であり、カーボンブラックの剥
    落が見られない耐擦傷性を有することを特徴とする耐擦
    傷性導電エンボスキャリアテープ。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン80〜99重量%及びポ
    リエチレン1〜20重量%をブレンドした樹脂100重
    量部に対して充填材5〜50重量部とカーボンブラック
    5〜40重量部からなり、表面固有抵抗値が1×104
    Ω/□以上で1×1010Ω/□未満であり、カーボンブ
    ラックの剥落が見られない耐擦傷性を有することを特徴
    とする耐擦傷性導電エンボスキャリアテープ。
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