JP3053828U - 収納袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】空気抜き部分から直接収納袋の内部に虫やごみ
などが侵入しにくくなり、衛生的な収納袋を提供する。 【解決手段】合成樹脂製のフィルムにより作られ、内部
に白米などの内容物を収納するための収納袋であって、
収納袋１１の周辺部の互いに重なる２枚のフィルム１
４，１４同志がヒートシールにより接合されてなる箇所
の適所において、接合部１８の長さ方向に適当間隔おき
に非接合部１５が形成され、この非接合部１５において
２枚のフィルム１４，１４間に２つ折りされた不織布製
のテープ１６がその折り曲げ部１７が収納袋１１の内方
に向き、且つ２つ折りされた不織布製のテープ１６の各
片１６ａが前記２枚のフィルム１４，１４の内面側を構
成する各層１２に融着するが、各片１６ａ同志が融着し
ないように介在され、前記非接合部１５を空気抜き部分
とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、精米された白米などの穀物類、砂糖、塩、粉末状の肥料などを収納 する収納袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、精米された白米などを収納する収納袋として、例えば図４に示すよ うに、収納袋１の周囲のヒートシール部２で囲まれた部分３の適所に複数箇所の 空気抜き孔４を形成したものが知られている。この空気抜き孔４は収納袋１の内 部に例えば精米された白米を詰め終えて収納袋１を閉じた後で収納袋１を多段に 積むとき、収納袋１の内部に空気が残って収納袋１が膨らんだ状態になって収納 袋１が不安定状態に積まれるのを防止すべく設けられるものである。

【０００３】 しかしながら、図４に示すようなヒートシール部２で囲まれた部分３に空気抜 き孔４を形成した場合、空気抜き孔４から直接収納袋１の内部に虫やごみなどが 侵入しやすくなり、衛生的でないという問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような課題を解決するもので、空気抜き部分から直接収納袋の内 部に虫やごみなどが侵入しにくくなり、衛生的な収納袋を提供することを目的と するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために本考案は、合成樹脂製のフィルムにより作られ、内 部に白米などの内容物を収納するための収納袋であって、収納袋の周辺部の互い に重なる２枚のフィルム同志がヒートシールにより接合されてなる箇所の適所に おいて、接合部の長さ方向に適当間隔おきに非接合部が形成され、この非接合部 において２枚のフィルム間に２つ折りされた不織布製のテープがその折り曲げ部 が収納袋の内方に向き、且つ２つ折りされた不織布製のテープの各片が前記２枚 のフィルムの内面側を構成する各層に融着するが、各片同志が融着しないように 介在され、前記非接合部を空気抜き部分としたことを要旨とするものである。

【０００６】 この構成により、空気抜き部分を形成する非接合部において２枚のフィルム間 に２つ折りされた不織布製のテープがその折り曲げ部が収納袋の内方に向くよう に介在されているので、この部分から非常に小さな虫やごみなどが侵入するのを 防止することができる。また、非接合部から収納袋内に水が浸入しようとしても 、水は前記不織布製のテープの折り曲げ部でそれ以上の浸入が食い止められ、収 納袋の内部には入ることもなく、衛生的な収納袋を提供することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。 図１〜図３において、１１は内面側を構成する層１２が外面側を構成する層１ ３の合成樹脂（例えばナイロン）よりも低融点の合成樹脂（例えばポリエチレン ）からなり、２つの層１２，１３が積層された２層構造のフィルム１４により作 られ、内部に精米された白米などを収納するための収納袋であり、水平に寝かせ た状態において長方形を呈している。この収納袋１１は前記２層構造のフィルム １４を２枚用いて前記内面側を構成する層１２，１２同志が互いに向き合うよう に重ね合わせ、周囲４辺の内、３辺を２層構造のフィルム１４の内面側を構成す る層１２同志をヒートシールにより接合した状態で開口する１辺より内部に精米 された白米などの内容物を充填するように構成されている。内容物が充填された 後は、前記開口する１辺が内面側を構成する層１２，１２同志をヒートシールに より接合して閉じられる。

【０００８】 ところで本考案の実施の形態では、前記充填用として開口する１辺を除く前記 ３辺において非接合部１５が形成されている。この非接合部１５が形成される３ 辺において前記２層構造のフィルム１４を２枚用いて前記内面側を構成する層１ ２，１２同志が互いに向き合うように重ね合わせるに際し、内面側を構成する層 １２，１２間に内面側を構成する層１２と同質の合成樹脂（例えばポリエチレン ）を含む不織布製のテープ１６を前記３辺の全長に亘って介在させている。さら に詳しくは、不織布製のテープ１６は２つ折りされて、その折り曲げ部１７が収 納袋１１の内方に向くように前記内面側を構成する層１２，１２間に介在されて いる。そして、この状態で前記３辺を長さ方向に等間隔おきに非接合部１５が存 在するようにヒートシールにより接合して閉じるのであるが、これによって形成 された接合部１８の幅に対し前記２つ折りされた不織布製のテープ１６の幅の方 が大きく、前記折り曲げ部１７が収納袋１１の内部に突出するように構成されて いる。これにより、２つ折りされた不織布製のテープ１６は非接合部１５以外の 部分では前記内面側を構成する層１２，１２間で溶融して内面側を構成する層１ ２，１２間を閉じ、非接合部１５では２つ折りされた不織布製のテープ１６の各 片１６ａは前記内面側を構成する各層１２に融着するが、各片１６ａ同志が融着 しないように構成されている。なお、１９は内容物の充填口となる１辺のヒート シールによる接合部である。

【０００９】 上記構成において、周囲４辺の内、３辺がヒートシールにより接合されてなる 収納袋１１を立てた状態において上端部に位置する開口する１辺より内部に精米 された白米などの内容物を詰め込み、その後上端開口部をヒートシールにより閉 じる。内容物を詰め込む前の状態では収納袋１１の内面側を構成する層１２，１ ２間は互いに重なった状態にあるが、内容物が詰め込まれ上端がヒートシールに より閉じられた直後の収納袋１１は内部に多量の空気が入って全体が膨らんだ状 態となる。しかし、本考案の実施の形態において、収納袋１１の前記充填用とし て開口する１辺を除く前記３辺において等間隔おきに非接合部１５が形成されて いるので、この非接合部１５間から収納袋１１内部の空気が次第に抜け出ること になり、収納袋１１を安定良く多段に積むことができる。また、本考案の実施の 形態において、空気抜き部分を形成する非接合部１５は２枚のフィルム１４が互 いに重なり、間に２つ折りされた不織布製のテープ１６がその折り曲げ部１７が 収納袋１１の内方に向くように介在されているので、この部分から非常に小さな 虫やごみなどが侵入するのを防止することができる。また、非接合部１５から収 納袋１１内に水が浸入しようとしても、水は前記不織布製のテープ１６の折り曲 げ部１７でそれ以上の浸入が食い止められ、収納袋１１の内部には入らない。な お、不織布製のテープ１６には通気性と防水性を備えることが必要で、予め不織 布製のテープ１６の材料は勿論のこと、厚さや目付などが選定される。

【００１０】 ところで、図面では前記充填用として開口する１辺を除く前記３辺において等 間隔おきに非接合部１５が形成されているが、少なくとも収納袋１１の周囲の４ 辺の内、１辺にのみ非接合部１５が形成されていれば良い。また、非接合部１５ の形状は図面に示す実施の形態に限定されるものではない。

【００１１】 さらに、図面に示す実施の形態では前記折り曲げ部１７が収納袋１１の内部に 突出するように構成されているが、収納袋１１の内部に突出しないように構成す ることも可能である。要は、非接合部１５の位置で折り曲げ部１７が存在すれば 良い。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、空気抜き部分を形成する非接合部において２枚 のフィルム間に２つ折りされた不織布製のテープがその折り曲げ部が収納袋の内 方に向くように介在されているので、この部分から非常に小さな虫やごみなどが 侵入するのを防止することができる。また、非接合部から収納袋内に水が浸入し ようとしても、水は前記不織布製のテープの折り曲げ部でそれ以上の浸入が食い 止められ、収納袋の内部には入ることもなく、衛生的な収納袋を提供することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態における収納袋を水平に
寝かせた状態を示す平面図である。

【図２】同収納袋の要部拡大平面図である。

【図３】同収納袋の要部拡大断面図である。

【図４】従来例における収納袋の平面図である。

【符号の説明】

１１ 収納袋 １２ 内面側を構成する層 １３ 外面側を構成する層 １４ フィルム １５ 非接合部 １６ 不織布製のテープ １６ａ 各片 １７ 折り曲げ部 １８ 接合部 １９ 接合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製のフィルムにより作られ、内
   部に白米などの内容物を収納するための収納袋であっ
   て、収納袋の周辺部の互いに重なる２枚のフィルム同志
   がヒートシールにより接合されてなる箇所の適所におい
   て、接合部の長さ方向に適当間隔おきに非接合部が形成
   され、この非接合部において２枚のフィルム間に２つ折
   りされた不織布製のテープがその折り曲げ部が収納袋の
   内方に向き、且つ２つ折りされた不織布製のテープの各
   片が前記２枚のフィルムの内面側を構成する各層に融着
   するが、各片同志が融着しないように介在され、前記非
   接合部を空気抜き部分としたことを特徴とする収納袋。