JP3045215B2 - 共振型スイッチング電源装置 - Google Patents

共振型スイッチング電源装置

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JP3045215B2
JP3045215B2 JP6084104A JP8410494A JP3045215B2 JP 3045215 B2 JP3045215 B2 JP 3045215B2 JP 6084104 A JP6084104 A JP 6084104A JP 8410494 A JP8410494 A JP 8410494A JP 3045215 B2 JP3045215 B2 JP 3045215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクタンスとこれ
に直列接続されたコンデンサとの共振を使用した共振型
スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の共振型スイッチング電源装
置を示す。このスイッチング電源装置は、直流電源1の
一端と他端との間に接続された第1及び第2のスイッチ
ング素子としてのトランジスタQ1 、Q2 の直列回路
と、出力トランスT1 と、この出力トランスT1 の1次
巻線N1 に直列に接続された共振用の第1のコンデンサ
C1 と、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 に並列
接続された第2及び第3のコンデンサC2 、C3 と、第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 に逆方向並列に接
続された第1及び第2のクランプ用ダイオードD1 、D
2 と、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のベース
(制御端子)に接続された制御回路2と、出力トランス
T1 の2次巻線N2a、N2bと、この2次巻線N2a、N2b
に接続されたダイオードD3 、D4 と平滑用コンデンサ
C4 とから成る整流平滑回路と、誤差増幅器3と、基準
電圧源4と、電流検出器5とを有する。
【0003】1次巻線N1 とコンデンサC1 との直列回
路は第2のトランジスタ素子Q2 に並列に接続されてい
る。トランスT1 はリーケージトランスであって、1次
巻線N1 と2次巻線N2a、N2bとはコア9を介して粗結
合されている。2次巻線N2a、N2bはセンタタップ形式
に接続されている。平滑コンデンサC4 に接続された出
力端子6には負荷(図示せず)が接続される。誤差増幅
器3の一方の入力端子は出力端子6に接続され、他方の
入力端子は基準電圧源4に接続され、この誤差出力ライ
ン7は制御回路2に接続されている。この誤差増幅器3
は出力検出電圧と基準電圧との差に対応する電圧を出力
する。カレントトランスから成る電流検出器5はライン
8によって制御回路2に接続されている。
【0004】制御回路2は図2に示すようにVCO(電
圧制御発振器)11と、波形整形回路12、NOT回路
13と、電流検出用整流平滑回路14と、比較器15
と、過電流検出用基準電圧源16と、オフ制御トランジ
スタ17とから成る。
【0005】VCO11は図1の誤差増幅器3の出力ラ
イン7に接続され、出力端子6の検出電圧が基準値より
も高い時に発振周波数が高くなり、出力検出電圧が基準
値より低いときに発振周波数が低くなるように構成され
ている。VCO11の出力は波形整形回路12で方形波
に整形されてライン18で第1のトランジスタQ1 のベ
ース(制御端子)に送られ、またNOT回路13を介し
てライン19で第2のトランジスタQ2 のベース(制御
端子)に送られる。
【0006】トランジスタ17は過電流の時に第2のト
ランジスタQ2 をオフに制御するものであって、ライン
19とグランド即ち図1の電源1の他端との間に接続さ
れている。整流平滑回路14はダイオード14aとコン
デンサ14bとから成り、電流検出器5の出力ライン8
の電圧を整流して比較器15の一方の入力端子に送る。
比較器15は他方の入力端子に接続された基準電圧源1
6の過電流を示す基準電圧と整流平滑回路14の出力電
圧とを比較し、整流平滑回路14の出力電圧が基準電圧
以上になった時にトランジスタ17をオン駆動する。こ
れにより、第2のトランジスタQ2 がオフになる。
【0007】図1のスイッチング電源装置において、第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 は図5(A)
(C)に示すように交互にオンになる。今、トランジス
タQ1 がオンの時には、電源1と第1のトランジスタQ
1 とインダクタンスを有する1次巻線N1 とコンデンサ
C1 とから成る回路に電流が流れる。この電流は1次巻
線N1 とコンデンサC1 との直列共振に基づく電流であ
って、正弦波に近似した波形となり、ターンオン時のゼ
ロ電流スイッチングが可能になり、スイッチング損失が
小さくなる。第1のトランジスタQ1 がオフになると、
これに代って第2のトランジスタQ2 がオンになり、コ
ンデンサC1 と1次巻線N1 と第2のトランジスタQ2
から成る回路に共振電流が流れる。上述の動作の繰返し
によって出力トランスT1 の1次巻線N1 に第1及び第
2の方向の電流が交互に流れ、2次巻線N2a、N2bにこ
れに対応した出力電圧が得られ、これがダイオードD3
、D4とコンデンサC4 で整流平滑される。図6は第1
及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のコレクタ・エミッ
タ間電圧VCE1 、VCE2 、コレクタ電流Ic1、Ic2及び
出力トランスT1 の1次巻線N1 の電流In1を示す。図
6(E)の電流In1の領域E1 の電流は、直流電源1と
コンデンサC2 と1次巻線N1 とコンデンサC1 から成
る共振回路とコンデンサC1とコンデンサC3 と1次巻
線N1 とから成る並列共振回路に基づいて流れる。電流
In1の領域E2 の電流は上記の共振回路のコンデンサC
3 の代りにダイオードD2 を通って流れる。負の半波に
おける領域E3 、E4 の電流は、コンデンサC1 と1次
巻線N1 とコンデンサC2 及びC3 を通って流れ、その
後、コンデンサC2 の代りにダイオードD1 を通って流
れる。
【0008】図1の装置において出力端子6の電圧が所
定値よりも高くなった時には、図2のVCO11の出力
周波数f2 が高くなり、第1及び第2のトランジスタQ
1 、Q2 のオン・オフ繰返し周波数が高くなる。逆に出
力端子6の電圧が所定値よりも低い時は上記と反対の動
作になる。
【0009】出力トランスT1 の1次巻線N1 の電圧V
n1の振幅は第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のオ
ン・オフ周波数f2 に依存して変化する。図3は1次巻
線N1 のインダクタンスLn1とコンデンサC1 との共振
回路のレスポンスを示す。Ln1とC1 とで決定される固
有の共振周波数f1 よりも高い周波数でトランジスタQ
1 、Q2 がオン・オフすると、レスポンスが低下する。
図4はこれを説明するためのものであり、図4の前半分
に示すf2 が低い場合には1次巻線N1 の電圧Vn1の振
幅か大きいが、後半分に示すf2 が高い場合には電圧V
n1の振幅が低下する。この結果、VCO11の周波数f
2 〜f2 ´の範囲で制御することによって電圧制御が達
成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1の装置
では過電流保護又は電流制御を行うために、1次巻線N
1 に直列に電流検出器を接続している。電流検出器はコ
ストが高いばかりでなく、占有面積が大きい。電流検出
器5の代りに電流検出抵抗を1次巻線N1 に直列に接続
することもあるが、電流検出器5と同様な欠点を有する
他に、電力損失が生じるという欠点がある。
【0011】そこで、本発明の目的は電流検出手段のコ
ストの低減及び小型化が可能な共振型スイッチング電源
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、直流電源と、前記直流電源の一端と他端と
の間に接続された第1及び第2のスイッチング素子の直
列回路と、前記第2のスイッチング素子に対して並列に
接続された1次巻線とこの1次巻線に電磁結合された2
次巻線とを備えた出力トランスと、前記2次巻線に接続
された出力整流平滑回路と、前記第1及び第2のスイッ
チング素子に対してそれぞれ直列に接続され且つ前記1
次巻線に対しても直列に接続された直列共振用コンデン
サ及びインダクタンスと、前記出力整流平滑回路の出力
電圧を一定にするように前記第1及び第2のスイッチン
グ素子を交互にオン・オフ制御する制御回路とから成る
共振型スイッチング電源装置において、前記直列共振用
コンデンサ及びインダクタンスの電流を検出するために
前記共振用コンデンサ又は前記インダクタンスの両端に
接続された電流検出用整流平滑回路と、基準電圧源と、
前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、
前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
特徴とする共振型スイッチング電源装置に係わるもので
ある。なお、請求項3及び4に示すように3次巻線を設
けて電流検出を行ってもよい。また、請求項5及び6
示すようにハ−フブリッジ型の共振型スイッチング電源
装置の電流検出を行うことができる。また、請求項2、
及びに示すように共振用インダクタンスを1次巻線
によって得ることができる。
【0013】
【発明の作用及び効果】本各請求項の発明は、共振回路
の電圧が出力電力に比例関係にあることに着目して成立
している。各請求項の整流平滑回路は、出力電力に対応
した検出電圧を得る。この検出電圧は出力電圧が一定の
場合には出力電流に対応する。従ってこの検出電圧によ
って共振回路の電流及び出力電流を知ることができ、整
流平滑回路は電流検出手段として機能する。請求項1〜
では特別の電流検出器が不要になり、電流検出手段の
コストの低減及び小型化が可能になる。また請求項
では、3次巻線を設けるが、独立に電流検出器を設
ける場合よりはコストが低減され且つ小型化が達成され
る。
【0014】
【第1の実施例】次に図6を参照して本発明の第1の実
施例の共振型スイッチング電源装置を説明する。但し、
図6において図1と共通する部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。図6では図1で設けた電流検出
器5を省き、この代りに共振用コンデンサC1 の電圧を
電圧検出回路としてのライン8で検出し、この検出電圧
を制御回路2に送っている。図6のこの他の構成は図1
と同一である。図6の構成の共振型のスイッチング電源
装置においては、2次巻線N2a、N2bの出力段の出力回
路即ち出力端子6に接続する負荷の電力が増大すると、
これに比例して1次巻線N1 の電圧及びコンデンサC1
の電圧の整流平滑値又はピ−クホ−ルド値が増大する。
出力端子6の電圧が一定値に制御されていれば、負荷電
流に比例してコンデンサC1 及び1次巻線の整流出力電
圧が増大する。即ち、コンデンサC1とインダクタンス
Lを有する1次巻線N1 との直列共振回路に正弦波状に
流れる共振電流のピ−ク値は出力端子6に接続される負
荷の大きさによって変化し、出力電流が大きくなると、
共振電流のピ−ク値が大きくなり、コンデンC1 又はイ
ンダクタンスを有する1次巻線N1 の電圧のピ−ク値も
大きくなる。従って、コンデンサC1 の電圧をライン8
で検出するという簡単な構成で電流検出が達成され、低
コスト化及び小型化が達成される。なお、ライン8で検
出されたコンデンサC1 の電圧は図2の整流平滑回路1
4と比較器15とトランジスタ17とから成るオフ制御
回路に入力し、過電流時における第2のトランジスタQ
2 のオフ制御に使用される。
【0015】
【第2の実施例】次に図7を参照して第2の実施例の共
振型スイッチング電源装置を説明する。但し、図7にお
いて図1と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。この実施例では1次巻線N1 をグランド
側に移し、この1次巻線N1 の電圧をライン8で検出し
て制御回路2に送っている。図7においてこの他は図1
と同一に構成されている。1次巻線N1 の電圧の整流平
滑電圧は負荷電流に比例するので、第2の実施例と同一
の作用効果を得ることができる。
【0016】
【第3の実施例】次に図8を参照して本発明の第3の実
施例に係わる共振型スイッチング電源装置を説明する。
但し、図8において図1と共通する部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。この実施例では電流検出
のためにトランスT1 に3次巻線N3 が設けられてい
る。この3次巻線N3 は1次巻線N1 に密に電磁結合さ
れている。従って、1次巻線N1 に比例した電圧が3次
巻線N3 に得られる。従って、3次巻線N3 の電圧を第
2の実施例の1次巻線N1 による電流検出と同様に使用
することができる。
【0017】図8では第1及び第2のトランジスタQ1
、Q2 のオン・オフ制御回路2aと、第2のトランジ
スタQ2 のオフ制御回路2bとが分けて示されている。
図8のオン・オフ制御回路2aは図2のVCO11と波
形整形回路12とNOT回路13とから成る部分を示
す。オフ制御回路2bは図2の整流平滑回路14と比較
器15とトランジスタ17とから成る部分の代りに設け
たものである。
【0018】オフ制御回路2bは3次巻線N3 に接続さ
れた整流平滑回路14を含む。この整流平滑回路14の
出力端子は基準電圧源及び比較器として機能するツェナ
ーダイオード16aを介してトランジスタ17のベース
に接続されている。トランジスタ17は第2のトランジ
スタQ2 のベースとエミッタとの間にダイオード31を
介して接続されている。過電流時のトランジスタ17の
オンを保持するために、電源1に並列に抵抗33を介し
てツェナーダイオード32が接続され、ツェナーダイオ
ード32のカソードがラッチ用トランジスタ34のエミ
ッタに接続され、ラッチ用トランジスタ34のコレクタ
がトランジスタ17のベースに接続され、ラッチ用トラ
ンジスタ34のベースがトランジスタ17のコレクタに
接続されている。なお、整流平滑回路14の出力ライン
間に抵抗35が接続されている。
【0019】負荷電流の増大に応じて3次巻線N3 の電
圧が高くなると、整流平滑回路14の出力電圧も高くな
り、これがツェナーダイオード16aのツェナー電圧を
越えると、ツェナーダイオード16aがオンになり、ト
ランジスタ17のベース電流が供給され、これもオンに
なる。これにより、第2のトランジスタQ1 がオフ制御
される。トランジスタ17がオンになると、ラッチ用ト
ランジスタ34もオンになり、トランジスタ17のベー
ス電流が電源1から供給され、このオンが維持される。
なお、ダイオード31はラッチ用トランジスタ34のエ
ミッタ・ベースを通って第2のトランジスタQ2 のベー
ス電流が流れることを阻止する。
【0020】この第3の実施例では3次巻線N3 を設け
るがトランスT1 と一体であるから、図1のように電流
検出器5を単独で設けるよりは低コスト化、小型化が達
成される。
【0021】
【第4の実施例】次に、図9を参照して第4の実施例の
共振型スイッチング電源装置を説明する。但し、図9に
おいて図1、図6と共通する部分には同一の符号を付し
てその説明を省略する。図9の実施例では、1つの負荷
43に対して第1及び第2のスイッチング電源回路4
1、42が並列接続されている。第1及び第2のスイッ
チング電源回路41、42は同一の回路構成を有し、図
6の1つの共振用コンデンサC1 の代りに第1及び第2
の共振用コンデンサC1a、C1bを有する。第1及び第2
の共振用コンデンサC1a、C1bの直列回路は電源1の一
端と他端との間に接続され、トランスT1 のインダクタ
ンスを有する1次巻線N1 は第1及び第2のスイッチン
グ素子Q1 、Q2 の相互接続中点と第1及び第2の共振
用コンデンサC1a、C1bの相互接続中点との間に接続さ
れている。従って、図9の回路はハ−フブリッジ型に形
成されている。
【0022】図6のトランジスタQ1 、Q2 の代りの図
9の第1及び第2のスイッチング素子Q1 、Q2 はソ−
スをサブストレ−トに接続した構造の絶縁ゲ−ト型(M
OS型)電界効果トランジスタであって、等価的にドレ
イン・ソ−ス間に第1及び第2の制御スイッチS1 、S
2 とこれに逆並列に接続された第1及び第2のダイオ−
ドDa 、Db を有する。この第1及び第2のスイッチン
グ素子Q1 、Q2は図1な示すようにバイポ−ラトラン
ジスタとこれに逆並列接続されたダイオ−ドとで構成す
ることもできる。また、第1及び第2のスイッチング素
子Q1 、Q2 に並列に図1と同様にコンデンサC2 、C
3 を接続することができる。
【0023】第1及び第2のスイッチング電源回路4
1、42から負荷43に供給する電流を検出するために
第1の共振用コンデンサC1bに対して並列にダイオ−ド
44、45を介してコンデンサ46、47が接続されて
いる。また、コンデンサ46、47に並列に抵抗48、
49の直列回路及び抵抗50、51の直列回路が接続さ
れている。同一の分圧比に設定された抵抗48、49の
分圧点と抵抗50、51の分圧点との間に電流バランス
検出抵抗52が接続されている。この電流検出用抵抗5
2の両端は電流バランス検出用差動増幅器53に接続さ
れ、この出力端子は制御回路6a、6bに接続されてい
る。制御回路6a、6bは負荷43の電圧を一定に制御
するために図1の誤差増幅器3と同様に設けられた誤差
増幅器(図示せず)の出力に応答して第1及び第2のス
イッチング素子Q1 、Q2 のオン時間幅を制御する。ま
た、制御回路6a、6bは差動増幅器53の出力に応答
して第1及び第2のスイッチング電源回路41、42の
出力電流がバランスするように第1及び第2のスイッチ
ング素子Q1 、Q2 のオン時間幅を制御する。差動増幅
器53の出力は抵抗52に流れる電流によって変化す
る。第1及び第2のスイッチング電源回路41、42の
出力電流が同一の場合には、コンデンサ46、47の電
圧も同一になり、また抵抗48、49の分圧出力と抵抗
50、51の分圧出力も同一になり、抵抗52には電流
が流れない。しかし、出力電流がアンバランスになると
抵抗52に電流が流れる。
【0024】図9の第1及び第2のスイッチング電源回
路41、42においては、第1及び第2の共振用コンデ
ンサC1a、C1bの並列回路のキャパシタンスと1次巻線
N1のインダクタンスとで直列共振が生じる。
【0025】図9の回路においても図6と同様に共振電
流の流れる主回路に電流検出器を接続することが不要に
なり、図6の回路と同様の作用効果が得られる。また、
第1及び第2のスイッチング電源回路41、42の出力
電流調整を容易に達成することができる。
【0026】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 2次巻線N2a、N2bの巻数を変えて2つの異な
った出力を取ることができる。また、出力トランスT1
の2次巻線N2a、N2bの一方を省く構成にすることがで
きる。 (2) 図6、図7及び図8のトランジスタQ1 、Q2
を電界効果トランジスタ等の他のスイッチング素子に置
き換えることができる。 (3) 図6及び図7の回路に於けるトランジスタQ2
のオフ制御回路を図8のオフ制御回路2bに変えること
ができる。また、逆に図8のオフ制御回路2bを図2の
オフ制御回路に変えることができる。 (4) 第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の電流
をマグアンプを使用して帰還して第1及び第2のトラン
ジスタQ1 、Q2 を自励式で制御する場合にも本発明を
適用することができる。 (5) 図6、図7、及び図8のスイッチング電源回路
を図9に示すように並列接続し、図9と同様の電流バラ
ンス検出回路を設けることができる。 (6) 図6、図7、図8及び図9の回路において、1
次巻線N1 に直列に共振用のインダクタンスを接続する
ことができる。そして、この共振用インダクタンスの電
圧を検出して出力電流を知ることができる。また、共振
用インダクタンスと1次巻線のインダクタンスを合計し
て直列共振のインダクタンスとすることもできる。 (7) 図6、図7、図8及び図9の回路において、1
次巻線N1 に並列に、1次巻線N1 のインダクタンス又
はこれに直列のインダタンススよりも大きいインダクタ
ンスを接続することができる。 (8) 図9において、コンデンサC1a、C1bの容量を
大きくし、これよりも容量の小さい共振用コンデンサを
1次巻線N1 に直列に接続できる。 (9) 図6、図7及び図8ではライン8又は3次巻線
N3 による電圧検出で第2のトランジスタQ2 をオフに
制御して出力電流を遮断しているが、第1のトランジス
タQ1 をオフに制御すること、又は第1及び第2のトラ
ンジスタQ1 、Q2 をオフに制御することができる。ま
た、ライン8又は3次巻線N3 による電流検出によって
第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のオン時間幅を
狭めて出力電流を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスイッチング電源装置を示す回路図であ
る。
【図2】図1の制御回路を示す図である。
【図3】図1及び図6、図7及び図8のQ1 、Q2 のオ
ン・オフ周波数とN1 とC1 の共振回路のレスポンスと
の関係を説明するための図である。
【図4】Q1 、Q2 のオン・オフ周波数と1次巻線N1
の電圧との関係を示す図である。
【図5】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図6】第1の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図7】第2の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図8】第3の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図9】第4の実施例のスイッチング電源装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
T1 出力トランス N11a 、N11b 1次巻線 C1 共振用コンデンサ 2 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 前記第2のスイッチング素子に対して並列に接続された
    1次巻線とこの1次巻線に電磁結合された2次巻線とを
    備えた出力トランスと、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子に対してそれぞれ
    直列に接続され且つ前記1次巻線に対しても直列に接続
    された直列共振用コンデンサ及びインダクタンスと、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記直列共振用コンデンサ及びインダクタンスの電流を
    検出するために前記共振用コンデンサ又は前記インダク
    タンスの両端に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
    特徴とする共振型スイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 漏れインダクタンスを有し且つ前記第2のスイッチング
    素子に対して並列に接続されている1次巻線とこの1次
    巻線に電磁結合された2次巻線とを備えた出力トランス
    と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子に対してそれぞれ
    直列に接続され且つ前記1次巻線に対しても直列に接続
    された直列共振用コンデンサと、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記直列共振用コンデンサ及び前記1次巻線の電流を検
    出するために前記共振用コンデンサ又は前記1次巻線の
    両端に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
    特徴とする共振型スイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 前記第2のスイッチング素子に対して並列に接続された
    1次巻線とこの1次巻線に電磁結合された2次巻線とを
    備えた出力トランスと、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子に対してそれぞれ
    直列に接続され且つ前記1次巻線に対しても直列に接続
    された直列共振用コンデンサ及びインダクタンスと、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記1次巻線に密に電磁結合された3次巻線と、 前記1次巻線の電流を検出するために前記3次巻線の両
    端に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
    特徴とする共振型スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 漏れインダクタンスを有し且つ前記第2のスイッチング
    素子に対して並列に接続されている1次巻線とこの1次
    巻線に電磁結合された2次巻線とを備えた出力トランス
    と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子に対してそれぞれ
    直列に接続され且つ前記1次巻線に対しても直列に接続
    された直列共振用コンデンサと、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記1次巻線に密に電磁結合された3次巻線と、 前記1次巻線の電流を検出するために前記3次巻線の両
    端に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
    特徴とする共振型スイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のコンデンサの直列回路と、 1次巻線とこの1次巻線に電磁結合された2次巻線とを
    有する出力トランスと、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子の相互接続中点と
    前記第1及び第2のコンデンサの相互接続中点との間に
    前記1次巻線を介して接続されたインダクタンスと、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記1次巻線の電流を検出するために前記第1のコンデ
    ンサ又は第2のコンデンサ又は前記インダクタンスの両
    端に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
    特徴とする共振型スイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 直流電源と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のスイッチング素子の直列回路と、 前記直流電源の一端と他端との間に接続された第1及び
    第2のコンデンサの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子の相互接続中点と
    前記第1及び第2のコンデンサの相互接続中点との間に
    接続された漏れインダクタンスを有するトランスの1次
    巻線と、 前記1次巻線に電磁結合された2次巻線と、 前記2次巻線に接続された出力整流平滑回路と、 前記出力整流平滑回路の出力電圧を一定にするように前
    記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン・オフ
    制御する制御回路とから成る共振型スイッチング電源装
    置において、 前記1次巻線の電流を検出するために前記第1のコンデ
    ンサ又は前記第2のコンデンサ又は前記1次巻線の両端
    に接続された電流検出用整流平滑回路と、 基準電圧源と、 前記電流検出用整流平滑回路と前記基準電圧源とに接続
    され、前記電流検出用整流平滑回路から得られた検出電
    圧と前記基準電圧源の基準電圧とを比較する比較器と、 前記検出電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す前記
    比較器の出力によって前記第1及び第2のスイッチング
    素子の内の少なくとも一方をオフ状態に又はそのオン時
    間幅を狭めるように制御する回路とを備えていることを
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