JP3041760B2 - 豚生皮製紐の製法 - Google Patents
豚生皮製紐の製法Info
- Publication number
- JP3041760B2 JP3041760B2 JP7225894A JP22589495A JP3041760B2 JP 3041760 B2 JP3041760 B2 JP 3041760B2 JP 7225894 A JP7225894 A JP 7225894A JP 22589495 A JP22589495 A JP 22589495A JP 3041760 B2 JP3041760 B2 JP 3041760B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pig
- rawhide
- string
- glycerin
- raw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編地、手芸材料、その
他の製品の材料として好適な透明度の高いソフトタイプ
の豚生皮(ブタキカワ)製の紐の製法に関する。
他の製品の材料として好適な透明度の高いソフトタイプ
の豚生皮(ブタキカワ)製の紐の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、豚生皮は硬いために細くて長い紐
状にカッティングできないものであった。このために豚
生皮製の紐は提供されていない。
状にカッティングできないものであった。このために豚
生皮製の紐は提供されていない。
【0003】因に、従来知られている塩酸処理による豚
生皮は黄色味を帯びてしまっており、また、硫酸処理に
よる豚生皮は濁った感じになつてしまっていた。
生皮は黄色味を帯びてしまっており、また、硫酸処理に
よる豚生皮は濁った感じになつてしまっていた。
【0004】そこで、本発明者は、上記黄色味が帯びた
り、にごりがでたりしない透明度の高い豚生皮をつくり
出す研究を行っていた。そして、この研究において試行
錯誤するうちにギ酸が顕著に有効であることを見出すと
共にグリセリンをつかうことにより柔くなり切り易くな
ることを見出すに至ったものである。
り、にごりがでたりしない透明度の高い豚生皮をつくり
出す研究を行っていた。そして、この研究において試行
錯誤するうちにギ酸が顕著に有効であることを見出すと
共にグリセリンをつかうことにより柔くなり切り易くな
ることを見出すに至ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、黄色味が帯
びたり、にごりがでたりしない透明度の顕著に高いソフ
トタイプの豚生皮製の紐を確実につくることができる新
規の豚生皮製紐の製法を提供することを目的とするもの
である。
びたり、にごりがでたりしない透明度の顕著に高いソフ
トタイプの豚生皮製の紐を確実につくることができる新
規の豚生皮製紐の製法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る豚生皮製紐の製法は、豚の原皮に対して
水づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程
等準備工程を施し、この準備工程を完了した準備完了原
皮にギ酸処理工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張
り、ネット張り等の張り乾燥工程を施し、更に水戻し工
程および水切り工程を行い、この水切り後の原皮に適量
のグリセリンをしみ込ませ、このグリセリンのしみ込ん
だ原皮に再び板張り、ネット張り等の張り乾燥工程をな
してソフトタイプの豚生皮を得たのち当該豚生皮を細い
紐状にカッティングして完成品を得るようにしたもので
ある。
に本発明に係る豚生皮製紐の製法は、豚の原皮に対して
水づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程
等準備工程を施し、この準備工程を完了した準備完了原
皮にギ酸処理工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張
り、ネット張り等の張り乾燥工程を施し、更に水戻し工
程および水切り工程を行い、この水切り後の原皮に適量
のグリセリンをしみ込ませ、このグリセリンのしみ込ん
だ原皮に再び板張り、ネット張り等の張り乾燥工程をな
してソフトタイプの豚生皮を得たのち当該豚生皮を細い
紐状にカッティングして完成品を得るようにしたもので
ある。
【0007】
【作用】ギ酸処理により黄色味およびにごりがなくな
り、グリセリンにより柔くなった。
り、グリセリンにより柔くなった。
【0008】
【発明の効果】本発明に係る豚生皮製の紐の製法をなす
ことによって、顕著に透明度の高いソフトな豚生皮製の
紐を確実且つ容易につくることができ、所期の目的を充
分に達成することができる。
ことによって、顕著に透明度の高いソフトな豚生皮製の
紐を確実且つ容易につくることができ、所期の目的を充
分に達成することができる。
【0009】
【実施例】本発明に係る実施例は、先ず豚の原皮に対し
て、皮の洗浄・吸水軟化・水溶性蛋白質の除去をなすた
めの水づけ工程、肉面の不要な脂肪層の皮下層の除去を
なすための裏打ち工程、毛と表皮層の除去・皮組織の膨
潤をなすための石灰づけ工程、石灰と不要蛋白質の除去
をなすための脱灰工程を列記順に行って準備工程を完了
し、次いで、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ
酸処理工程を施し、次いで、板張りにより張り工程を行
って乾燥し、よってややハードなタイプの豚生皮を得
て、更に水戻し工程および水切り工程を行い、次いで、
水切り後の原皮に適量のグリセリンをしみ込ませ、次い
で、このグリセリンのしみ込んだ原皮に板張りによる張
り工程を施して当該原皮を乾燥し、よってソフトタイプ
の豚生皮を得ると共にこのソフトタイプ豚生皮を細くて
長い紐状カッティングし且つ巻き取って完成品1を得る
ようにしたものである。尚、染色工程を適宜の時点で施
すこともある。
て、皮の洗浄・吸水軟化・水溶性蛋白質の除去をなすた
めの水づけ工程、肉面の不要な脂肪層の皮下層の除去を
なすための裏打ち工程、毛と表皮層の除去・皮組織の膨
潤をなすための石灰づけ工程、石灰と不要蛋白質の除去
をなすための脱灰工程を列記順に行って準備工程を完了
し、次いで、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ
酸処理工程を施し、次いで、板張りにより張り工程を行
って乾燥し、よってややハードなタイプの豚生皮を得
て、更に水戻し工程および水切り工程を行い、次いで、
水切り後の原皮に適量のグリセリンをしみ込ませ、次い
で、このグリセリンのしみ込んだ原皮に板張りによる張
り工程を施して当該原皮を乾燥し、よってソフトタイプ
の豚生皮を得ると共にこのソフトタイプ豚生皮を細くて
長い紐状カッティングし且つ巻き取って完成品1を得る
ようにしたものである。尚、染色工程を適宜の時点で施
すこともある。
【図1】本発明により得た完成品を示す斜視図である。
1 完成品
Claims (1)
- 【請求項1】 豚の原皮に対して水づけ工程、裏打ち工
程、石灰づけ工程および脱灰工程等準備工程を施し、こ
の準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理工程を施
し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張り等の張
り乾燥工程を施し、更に水戻し工程および水切り工程を
行い、この水切り後の原皮に適量のグリセリンをしみ込
ませ、このグリセリンのしみ込んだ原皮に再び板張り、
ネット張り等の張り乾燥工程をなしてソフトタイプの豚
生皮を得たのち当該豚生皮を細い紐状にカッティングし
て完成品を得ることを特徴とする豚生皮製紐の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7225894A JP3041760B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 豚生皮製紐の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7225894A JP3041760B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 豚生皮製紐の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953100A JPH0953100A (ja) | 1997-02-25 |
JP3041760B2 true JP3041760B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=16836553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7225894A Expired - Fee Related JP3041760B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 豚生皮製紐の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041760B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP7225894A patent/JP3041760B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0953100A (ja) | 1997-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105648122B (zh) | 猾子皮两性植物鞣剂鞣制工艺 | |
US4614520A (en) | Leather processing | |
JP3041760B2 (ja) | 豚生皮製紐の製法 | |
JP4926138B2 (ja) | 自動車シーツ用スプリットレザーおよびその製造方法 | |
JP5460028B2 (ja) | インパネ用皮革 | |
JP3120285B2 (ja) | 植物象牙製品の多色染色法 | |
SE429559B (sv) | Forfarande for framstellning av naturleder med harbeklednad | |
JP2964214B2 (ja) | 豚生皮の製法 | |
EP1605066B1 (en) | Fish skin leather and method of making the same | |
JPH10130699A (ja) | 生皮の製法 | |
KR101581411B1 (ko) | 식물성 텐닝 약품을 사용하는 가죽 제조 방법 | |
JPH0569879B2 (ja) | ||
JP3023973U (ja) | 携帯用具 | |
JPH1060500A (ja) | 豚生皮の製法 | |
JP2753690B2 (ja) | 牛・豚等鞣革製ジーンズ及びその製造法 | |
CN108284651B (zh) | 复合层材料及其制备方法 | |
JP6974912B2 (ja) | 鹿皮の羊皮紙の製造方法 | |
JP3030541B2 (ja) | 装飾用小板の製法 | |
JP2765429B2 (ja) | 革製品及びその加工方法 | |
RU2266964C2 (ru) | Способ выделки шкур птиц для изготовления дамских головных уборов, воротников, манто, муфточек, детских шуб и других меховых изделий | |
SU1730168A1 (ru) | Способ обработки шкур птицы | |
US7150763B2 (en) | Method of making fish skin leather | |
US3189402A (en) | Abrasion defleshing partially tanned fur-skins | |
CA1103984A (en) | Process for preparing squid products | |
US2103232A (en) | Leather and process for the manufacture thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |