JPH10130699A - 生皮の製法 - Google Patents

生皮の製法

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JPH10130699A
JPH10130699A JP8303688A JP30368896A JPH10130699A JP H10130699 A JPH10130699 A JP H10130699A JP 8303688 A JP8303688 A JP 8303688A JP 30368896 A JP30368896 A JP 30368896A JP H10130699 A JPH10130699 A JP H10130699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rawhide
raw
subjected
preparation
skin
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Pending
Application number
JP8303688A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tomita
哲男 富田
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Wako KK
Original Assignee
Wako KK
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Publication date
Application filed by Wako KK filed Critical Wako KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 黄色味が帯びたり、にごりがでたりしない透
明度の顕著に高い生皮を確実につくることができる新規
の生皮の製法を提供することを目的とする。 【構成】 牛皮の原皮に対して準備工程すなわち水づけ
工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程を施
し、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理工
程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張り
等の張り乾燥工程をなすようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明度の高い生皮(キ
ガワ)の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の生皮の製法は、本発明に
おけるギ酸処理を塩酸処理または硫酸処理により行って
いた。
【0003】上記において述べた塩酸処理による場合に
は黄色味を帯びた生皮が出きてしまい、また、硫酸処理
による場合にはにごった感じの生皮が出きてしまってい
た。
【0004】そこで、本発明は、上記黄色味が帯びた
り、にごりがでたりしない透明度の高い生皮をつくり出
す研究を行っていた。そして、この研究において試行錯
誤するうちにギ酸が顕著に有効であることを見出すに至
ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、黄色味が帯
びたり、にごりがでたりしない透明度の顕著に高い生皮
を確実につくることができる新規の生皮の製法を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る生皮の製法は、牛皮、山羊皮等の原皮に
対して準備工程すなわち水づけ工程、裏打ち工程、石灰
づけ工程および脱灰工程を施し、この準備工程を完了し
た準備完了原皮にギ酸処理工程を施し、このギ酸処理完
了原皮に板張り、ネット張り等の張り乾燥工程をなすよ
うにしたものであり、
【0007】また、牛皮、山羊皮等の原皮に対して準備
工程すなわち水づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程お
よび脱灰工程を施し、この準備工程を完了した準備完了
原皮にギ酸処理工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板
張り、ネット張り等の張り乾燥工程を施し、更に水戻し
工程および水切り工程を行い、この水切り後の原皮に適
量のグリセリンをしみ込ませ、このグリセリンのしみ込
んだ原皮に再び板張り、ネット張り等の張り乾燥工程を
なすようにしたものであり、
【0008】更に、グリセリンをしみ込ませたのちの原
皮に細い紐状とするカッティング工程を施すようにした
ものである。
【0009】
【作用】請求項1〜3に係る生皮の製法によるときに
は、ハード(硬くて曲りにくい)牛・山羊皮の生皮をつ
くることができるものであり、また、請求項4〜6によ
るときには、ソフト(柔かくて曲りやすい)牛・山羊皮
の生皮をつくることができるものであり、更に、請求項
7によるときには紐状の生皮をつくることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る生皮の製法をなすことによ
って、顕著に透明度の高いハードな牛や山羊の生皮およ
び顕著に透明度の高いソフトな牛や山羊の生皮を確実且
つ容易につくることができ、所期の目的を充分に達成す
ることができる。
【0011】
【実施例】本発明に係る第1実施例は、先ず牛皮の原皮
に対して、皮の洗浄・吸水軟化・水溶性蛋白質の除去を
なすための水づけ工程、肉面の不要な脂肪層の皮下層の
除去をなすための裏打ち工程、毛と表皮層の除去・皮組
織の膨潤をなすための石灰づけ工程、石灰と不要蛋白質
の除去をなすための脱灰工程を列記順に行って準備工程
を完了し、次いで、この準備工程を完了した準備完了原
皮にギ酸処理工程を施し、次いで、板張りにより張り工
程を行って乾燥し、よってハードタイプの牛皮の生皮を
得るようにしたものであり、
【0012】また、本発明に係る第2実施例は、上記第
1実施例と同様にして得た準備完了原皮にギ酸処理工程
および張り工程を施したのち水戻し工程を行い、次い
で、この水戻し工程の完了後に水切り工程を行い、次い
で、水切り後の原皮に適量のグリセリンをしみ込ませ、
次いで、このグリセリンのしみ込んだ原皮に板張りによ
る張り工程を施して当該原皮を乾燥し、よってソフトタ
イプの牛皮の生皮を得るようにしたものであり、
【0013】本発明に係る第3実施例は、上記第1実施
例と同様にして得た準備完了原皮にギ酸処理工程および
張り工程を施したのち水戻し工程を行い、次いで、この
水戻し工程の完了後に水切り工程を行い、次いで、水切
り後の原皮に適量のグリセリンをしみ込ませ、次いで、
このグリセリンのしみ込んだ原皮に板張りによる張り工
程を施して当該原皮を乾燥し、よってソフトタイプの牛
皮の生皮を得ると共にこのソフトタイプ生皮を細くて長
い紐状カッティングし且つ巻き取って完成品を得るよう
にしたものである。
【0014】本発明は、山羊の原皮で実施することがあ
り、また馬、ひつじ、鹿、カンガルーまたはその他の原
皮に上記実施例と同様の工程を行ってこれ等原皮から生
皮をつくることも可能であり、更に染色工程を適宜の時
点で行って有色透明の生皮を得ることができる。
【0015】また、本発明により得た生皮(紐状のもの
も)は、手芸材料、バッグ・被服またはその他の製品の
材料として利用する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原皮に対して準備工程すなわち水づけ工
    程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程を施し、
    この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理工程を
    施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張り等の
    張り乾燥工程をなすことを特徴とする生皮の製法。
  2. 【請求項2】 牛皮の原皮に対して準備工程すなわち水
    づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程を
    施し、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理
    工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張
    り等の張り乾燥工程をなすことを特徴とする生皮の製
    法。
  3. 【請求項3】 山羊皮の原皮に対して準備工程すなわち
    水づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程
    を施し、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処
    理工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット
    張り等の張り乾燥工程をなすことを特徴とする生皮の製
    法。
  4. 【請求項4】 原皮に対して準備工程すなわち水づけ工
    程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程を施し、
    この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理工程を
    施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張り等の
    張り乾燥工程を施し、更に水戻し工程および水切り工程
    を行い、この水切り後の原皮に適量のグリセリンをしみ
    込ませ、このグリセリンのしみ込んだ原皮に再び板張
    り、ネット張り等の張り乾燥工程をなすことを特徴とす
    る生皮の製法。
  5. 【請求項5】 牛皮の原皮に対して準備工程すなわち水
    づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程を
    施し、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処理
    工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット張
    り等の張り乾燥工程を施し、更に水戻し工程および水切
    り工程を行い、この水切り後の原皮に適量のグリセリン
    をしみ込ませ、このグリセリンのしみ込んだ原皮に再び
    板張り、ネット張り等の張り乾燥工程をなすことを特徴
    とする生皮の製法。
  6. 【請求項6】 山羊皮の原皮に対して準備工程すなわち
    水づけ工程、裏打ち工程、石灰づけ工程および脱灰工程
    を施し、この準備工程を完了した準備完了原皮にギ酸処
    理工程を施し、このギ酸処理完了原皮に板張り、ネット
    張り等の張り乾燥工程を施し、更に水戻し工程および水
    切り工程を行い、この水切り後の原皮に適量のグリセリ
    ンをしみ込ませ、このグリセリンのしみ込んだ原皮に再
    び板張り、ネット張り等の張り乾燥工程をなすことを特
    徴とする生皮の製法。
  7. 【請求項7】 グリセリンをしみ込ませたのちの原皮に
    細い紐状とするカッティング工程を施すことを特徴とす
    る請求項4、5または6記載の生皮の製法。
JP8303688A 1996-10-29 1996-10-29 生皮の製法 Pending JPH10130699A (ja)

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JP8303688A JPH10130699A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 生皮の製法

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ID=17924050

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JP8303688A Pending JPH10130699A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 生皮の製法

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JP (1) JPH10130699A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005007897A1 (en) * 2003-07-16 2005-01-27 Blc Leather Technology Centre Enzymatic treatment of hides and leather

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