JP3038432B2 - 真空ポンプ及び真空装置 - Google Patents

真空ポンプ及び真空装置

Info

Publication number
JP3038432B2
JP3038432B2 JP10222342A JP22234298A JP3038432B2 JP 3038432 B2 JP3038432 B2 JP 3038432B2 JP 10222342 A JP10222342 A JP 10222342A JP 22234298 A JP22234298 A JP 22234298A JP 3038432 B2 JP3038432 B2 JP 3038432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pump
pressure
vacuum pump
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP10222342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000038998A (ja
Inventor
隆志 岡田
学 野中
剛志 樺沢
Original Assignee
セイコー精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16780850&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3038432(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by セイコー精機株式会社 filed Critical セイコー精機株式会社
Priority to JP10222342A priority Critical patent/JP3038432B2/ja
Priority to US09/354,873 priority patent/US6454524B1/en
Priority to KR1019990029354A priority patent/KR20000011840A/ko
Priority to EP99305787A priority patent/EP0974756A3/en
Publication of JP2000038998A publication Critical patent/JP2000038998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3038432B2 publication Critical patent/JP3038432B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D27/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプ及び真
空装置に関し、詳細には、真空容器内の圧力を調節でき
る真空ポンプ及び真空装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体や液晶の製造において、ドライエ
ッチング、CVD等を行う場合には、チャンバ内にプロ
セスガスを導入し、このプロセスガスを真空ポンプによ
り吸引排出する真空装置が用いられる。図7は、従来か
ら使用されている真空ポンプの一例としてのターボ分子
ポンプを表したものである。この図7に示すように、真
空ポンプ(ターボ分子ポンプ)は、ステータ部とロータ
部に、それぞれステータ翼とロータ翼を軸方向に多段配
置し、モータによりロータ部を高速回転することで、図
面上側の吸気口側から図面左下側の排気口側に排気(真
空)処理を行うようになっている。
【0003】図8はこのような真空ポンプをチャンバに
取り付けた従来の真空装置の概要を表したものである。
この図8に示されるように、従来の真空装置では、チャ
ンバ(容器)90内に試料91等が配置されるステージ
92が配設されると共に、ステージ92の下側にはステ
ージ92を回転等するための駆動機構93がチャンバ9
0外に配設されている。そして、チャンバの下面(また
は側面)に配設された排出口94部分にチャンバ90の
外側から真空ポンプ95を取り付けてチャンバ90内の
気体を排気する構造になっている。この図8に示すよう
に、従来の真空装置においては、チャンバ90の排気口
と真空ポンプ95の吸入口とは、コンダクタンス可変バ
ルブ96を介して連通されており、コンダクタンス可変
バルブ96のコンダクタンスを変化させることにより、
チャンバ90から吸引排出されるプロセスガスの量を調
節し、チャンバ90内を所定の圧力に制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
の真空装置においては、コンダクタンス可変バルブ96
がチャンバ90の排出口94に直接連設されているた
め、コンダクタンス可変バルブ96の作動等で発生する
塵がチャンバ90に逆流してしまうおそれがある。この
ような発塵は、半導体や液晶の製造においては特に回避
すべき重要な問題である。
【0005】そこで、本発明は、発塵なく気体の吸引排
出力を調節できる真空ポンプを提供することを第1の目
的とする。また、発塵なく真空容器内の圧力を調節でき
る真空装置を提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、外部から第1の気体を吸入する吸
入口と、前記吸入口から吸入した前記第1の気体を移送
する気体移送部と、前記気体移送部の気体を排出させる
排気口と、前記気体移送部内の圧力を変化させること
で、前記吸入口からの気体の吸引力を調節する圧力変化
手段と、前記圧力変化手段による圧力の変化を制御する
制御手段とを備え、前記圧力変化手段は、前記気体移送
部において移送される第1の気体に第2の気体を混入さ
せる気体混入手段を含み、前記制御手段は、前記気体混
入手段により混入される前記第2の気体の量を制御する
真空ポンプを提供する。本発明に係る真空ポンプでは、
圧力変化手段により、気体移送部内の圧力を変化させ、
吸入口から吸引する気体の吸引力を変化させることがで
きる。従って、気体を吸引する容器との間にバルブを介
在配置させずに気体の吸引力を調節でき、バルブからの
発塵により容器内が汚染されるのを回避することができ
る。
【0007】また、本発明の真空ポンプにおいて、排気
口から排出される前記第1の気体を吸引する補助ポンプ
を備え、気圧上昇手段は、排気口と補助ポンプとの間に
介在配設されたコンダクタンス可変バルブを含み、制御
手段は、前記コンダクタンス可変バルブのコンダクタン
スを制御するものとすることができる。
【0008】前記第2の目的を達成するために、本発明
は、上記真空ポンプと、この真空ポンプに内部の気体を
吸引排出される容器とを備える真空装置を提供する。こ
の場合、容器内の圧力を検出する圧力センサを備え、制
御手段は、圧力センサからの出力に応じて制御量を決定
するものとすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図1から図6を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明の真空ポンプの一実施形態の全体構成の断
面を表したものである。この真空ポンプ1は、例えば半
導体製造装置内等に設置され、チャンバ等からプロセス
ガスの排出を行うものである。またこの真空ポンプ1
は、チャンバ等からのプロセスガスをステータ翼72と
ロータ翼62とにより下流側へ移送するターボ分子ポン
プ部Tと、ターボ分子ポンプ部Tからプロセスガスが送
り込まれ、このプロセスガスをネジ溝ポンプにより更に
移送して排出するネジ溝ポンプ部Sとを備えている。
【0010】図1に示すように、真空ポンプ1は、略円
筒形状の外装体10と、この外装体10の中心部に配置
される略円柱形状のロータ軸18と、ロータ軸18に固
定配置されロータ軸18とともに回転するロータ60
と、ステータ70とを備えている。外装体10は、その
上端部に半径方向外方へ延設されたフランジ11を有し
ており、このフランジ11をボルト等によって半導体製
造装置等に留め付けてフランジ11の内側に形成される
吸入口16とチャンバ等の容器の排出口とを連接し、容
器の内部と外装体10の内部とを連通させるようになっ
ている。
【0011】図2は、ロータ60をロータ翼62の上下
面に沿って切断した場合の断面斜視図である。ロータ6
0は、ロータ軸18の外周配置された断面略逆U字状の
ロータ本体61を備えている。このロータ本体61は、
ロータ軸18の上部にボルト19で取り付けられてい
る。ロータ本体61は、ターボ分子ポンプ部Tにおいて
は、外周にロータ円環部64が多段に形成されており、
図2に示すように、各ロータ円環部64にロータ翼62
が環装されている。各段のロータ翼62は、外側が開放
された複数のロータブレード(羽根)63を有してい
る。
【0012】ステータ70は、ターボ分子ポンプ部Tに
おいては、スペーサ71と、このスペーサ71、71間
に外周側が支持されることでロータ翼62の各段の間に
配置されるステータ翼72とを備えており、ネジ溝ポン
プ部Sにおいては、スペーサ71に連設するネジ溝部ス
ペーサ80を備えている。スペーサ71は段部を有する
円筒状であり、外装体10の内側に積み重ねられてい
る。各スペーサ71の内側に位置する段部の軸方向の長
さはロータ翼62における各段の間隔に応じた長さにな
っている。
【0013】図3は、ステータ翼の一部を表した斜視図
である。ステータ翼72は、外周側の一部がスペーサ7
1によって周方向に挟持される外側円環部73と、内側
円環部74と、外側円環部73と内側円環部74とによ
り両端が放射状に所定角度で支持された複数のステータ
ブレード75とから構成されている。内側円環部74の
内径は、ロータ本体61の外径よりも大きく形成され、
内側円環部74の内周面77とロータ本体61の外周面
65とが接触しないようになっている。このステータ翼
72は、各段のロータ翼62間に配置するために、円周
2分割されている。ステータ翼72は、この2分割され
た例えばステンレス製鋼又はアルミニウム製の薄肉の板
から、エッチング法等により半円環状の外形部分とステ
ータブレード75の部分を切り出し、ステータブレード
75の部分をプレス加工により所定角度に曲げることで
図3に示す形状に形成される。各段のステータ翼72
は、それぞれスペーサ71とスペーサ71との段部によ
り、外側円環部73が周方向に挟持されることで、ロー
タ翼62間に保持される。
【0014】ネジ溝部スペーサ80は、図1に示すよう
に、外装体10の内側に配設され、かつ、スペーサ71
に連設され、スペーサ71とステータ翼72との下方に
配設されている。このネジ溝部スペーサ80は、内径壁
がロータ本体61の外周面と近接する位置まで張り出し
た厚みを有しており、内径壁に螺旋構造のネジ溝81が
複数条形成されている。このネジ溝81は、上記ステー
タ翼72とロータ翼62との間と連通されており、移送
排出されてきた気体がネジ溝81に導入されるようにな
っている。なお、この実施形態では、ネジ溝81をステ
ータ70側に形成したが、ネジ溝81をロータ本体61
の外径壁に形成するようにしてもよい。またネジ溝81
をネジ溝部スペーサ80に形成すると共に、ロータ本体
61の外径壁にも形成するようにしてもよい。
【0015】真空ポンプ1は、更に、ロータ軸18を磁
力により支持する磁気軸受20と、ロータ軸18にトル
クを発生させるモータ30と、回路基板を収納する回路
基板収納部40を備えている。磁気軸受20は、5軸制
御の磁気軸受であり、ロータ軸18に対して半径方向の
磁力を発生させる半径方向電磁石21、24と、ロータ
軸18の半径方向の位置を検出する半径方向センサ2
2、26と、ロータ軸18に対して軸方向の磁力を発生
させる軸方向電磁石32、34と、軸方向電磁石32、
34による軸方向の力が作用する金属ディスク31、回
路基板収納部40内からロータ軸18の軸方向の位置を
検出する軸方向センサ36とを備えている。
【0016】半径方向電磁石21は、互いに直交するよ
うに配置された2対の電磁石で構成されている。各対の
電磁石は、ロータ軸18のモータ30よりも上部の位置
に、ロータ軸18を挟んで対向配置されている。この半
径方向電磁石21の上方には、ロータ軸18を挟んで対
向する半径方向センサ22が2対設けられている。2対
の半径方向センサ22は、2対の半径方向電磁石21に
対応して、互いに直交するように配置されている。さら
に、ロータ軸18のモータ30よりも下部の位置には、
同様に2対の半径方向電磁石24が互いに直交するよう
に配置されている。この半径方向電磁石24とモータ3
0との間にも、同様に半径方向電磁石24に隣接して半
径方向センサ26が2対設けられている。
【0017】これら半径方向電磁石21、24に励磁電
流が供給されることによって、ロータ軸18が磁気浮上
される。この励磁電流は、磁気浮上時に、半径方向セン
サ22、26からの位置検知信号に応じて制御され、こ
れによってロータ軸18が半径方向の所定位置に保持さ
れるようになっている。
【0018】ロータ軸18の下部には、磁性体で形成さ
れた円盤状の金属ディスク31が固定されており、この
金属ディスク31を挟み、且つ対向した一対ずつの軸方
向電磁石32、34が配置されている。さらにロータ軸
18の下端部に対向して軸方向センサ36が配置されて
いる。この軸方向電磁石32、34の励磁電流は、軸方
向センサ36からの位置検知信号に応じて制御され、こ
れによりロータ軸18が軸方向の所定位置に保持される
ようになっている
【0019】磁気軸受20は、これら半径方向センサ2
2、26、および軸方向センサ36の検出信号を基に、
半径方向電磁石21、24および軸方向電磁石32、3
4などの励磁電流をそれぞれフィードバック制御するこ
とでロータ軸18を磁気浮上させる磁気軸受制御部を制
御系45内に備えている。この磁気軸受を使用すること
によって、機械的接触部分が存在しないため粉塵の発生
がなく、また、シール用のオイル等が不要であるためガ
ス発生もなく、クリーンな環境での駆動を実現でき、半
導体製造等の高いクリーン度が要求される場合に適して
いる。
【0020】また、本実施形態の真空ポンプ1では、ロ
ータ軸18の上部及び下部側には保護用ベアリング3
8、39が配置されている。通常、ロータ軸18及びこ
れに取り付けられている各部からなるロータ部は、モー
タ30により回転している間、磁気軸受20により非接
触状態で軸支される。保護用ベアリング38、39は、
タッチダウンが発生した場合に磁気軸受20に代わって
ロータ部を軸支することで装置全体を保護するためのベ
アリングである。従って保護ベアリング38、39は、
内輪がロータ軸18には非接触状態になるように配置さ
れている。
【0021】モータ30は、外装体10の内側の半径方
向センサ22と半径方向センサ26との間で、ロータ軸
18の軸方向ほぼ中心位置に配置されている。このモー
タ30に通電することによって、ロータ軸18および、
これに固定されたロータ60、ロータ翼62が回転する
ようになっている。この回転の回転数は回路基板収納部
40内の回転数センサ41により検出され、この回転数
センサ41からの信号に基づいて制御系45によって制
御されるようになっている。
【0022】真空ポンプ1の外装体10の下部には、ネ
ジ溝ポンプ部Sにより移送されてきた気体を外部へ排出
する排気口52が配置されている。また、真空ポンプ1
は、コネクタおよびケーブルを介して制御系45に接続
されている。
【0023】更に、本実施形態の真空ポンプ1は、外装
体10を貫通し、外部とロータ翼62及びステータ翼7
2間とを連通する連通管85を備えており、この連通管
85からターボ分子ポンプ部Tへ不活性ガスが供給さ
れ、吸引、移送している気体に混合させるようになって
いる。連通管85は、コンダクタンス可変バルブ(以下
バルブ)86を備えており、このバルブ86によって、
ターボ分子ポンプ部Tへ供給され混合される不活性ガス
の量が調節されるようになっている。バルブ86は、バ
ルブモータによりシャッターを開閉駆動させるようにな
っており、このバルブモータが、制御系45からの信号
により制御されるようになっている。
【0024】次に、上述の実施形態の真空ポンプを用い
た本発明の真空装置の実施形態について説明する。尚、
本実施形態において、図8に示す従来の真空装置と同一
の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
図4は、本発明の真空装置の一実施形態の構成を表す概
略斜視図である。この図4に示すように、本実施形態の
真空装置においてはチャンバ90内に、圧力センサ97
が配設されており、チャンバ内における圧力が検出され
るようになっている。そして、この圧力センサ97はコ
ネクタ及びケーブルを介して制御系45に接続されてお
り、圧力センサ97からの圧力に対応する信号が、制御
系45に出力されるようになっている。また、この真空
装置においては、真空ポンプ1はチャンバ90の排出口
94にバルブを介さずに直接取り付けられている。
【0025】以上のように構成された真空ポンプ1及び
真空装置では、モータ30によりロータ60を定格値
(2万〜5万rpm)で高速回転することで、ロータ翼
62も高速回転する。これにより、チャンバ90内のプ
ロセスガス等が排出口94及び真空ポンプ1の吸入口1
6を介して、ロータ翼62及びネジ溝81により移送さ
れ排気口52から排出される。
【0026】図5は、本実施形態の真空装置におけるチ
ャンバ90内の圧力の制御系を表すブロック図である。
この図5に示すように、チャンバ90からの圧力に対応
する信号は、制御系45に出力されるようになってい
る。そして、制御系45において目標値と比較され、そ
の差がPID補償器46に出力され、PID補償器46
において目標値との差に対応した値の制御信号が出力さ
れ、アンプ47において増幅された後、バルブ駆動モー
タ87に出力される。
【0027】そして、バルブ駆動モータ87が入力信号
に基づいて駆動して、バルブ86を開閉させる。圧力セ
ンサ97近傍の圧力が低い場合には、制御系45からの
制御信号によりバルブ86が広げられて連通管85から
の不活性ガス流入量が増加され、ターボ分子ポンプ部T
の圧力が上昇する。そのため、吸入口16の圧力も上昇
し、チャンバ90内の気体を吸引する吸引力が減少し、
チャンバ90内の圧力は上昇する。圧力センサ97近傍
の圧力が高い場合には、バルブ86が狭められて連通管
85からの不活性ガス流入量が低減される。そして、ポ
ンプ作用による気体の移行排出量は変化しないので、タ
ーボ分子ポンプ部Tの圧力が減少する。そのため、吸入
口16の圧力も下降し、チャンバ90内の気体を吸引す
る吸引力が増加し、チャンバ90内の圧力は減少する。
【0028】図6は、真空ポンプ1の気体移送部(ター
ボ分子ポンプ部T及びネジ溝ポンプ部Sの気体通路)内
の気圧と、吸入口16の気圧との関係を示すグラフであ
る。このように、真空ポンプ1の気体移送部内の気圧が
高くなると吸入口16の圧力も高くなり、外部からの気
体の吸引力が弱められる。また、気体移送部内の気圧が
所定(約1.5〜2.0Torr.)以上となると、特
に、気体移送部内の気圧の上昇によって吸入口16も上
昇するため、この所定以上の気圧において特に効率よく
真空ポンプ1の吸引力を調節することが可能となる。
【0029】このように、本実施形態では、ターボ分子
ポンプ部Tへ不活性ガスを流入し、チャンバ90からの
気体に混入させる混入量を制御することにより、チャン
バ90内の圧力を制御する。従って、本実施形態による
と、チャンバ90の排出口94と真空ポンプ1の間に、
バルブ等の、真空ポンプ1の気体吸入排出量を調節する
ための部材を設ける必要がなく、これらの部材による発
塵がチャンバ90に逆流するおそれがない。
【0030】また、本実施形態では、チャンバ90内の
圧力を検出する圧力センサ97を備え、圧力センサ97
からの出力に基づいてバルブ86の開閉量を決定し、不
活性ガスの混入量を制御しているので、効率的且つ良好
に、チャンバ90内の圧力を所望の値に調節することが
できる。
【0031】尚、本発明の真空ポンプ及び本発明の真空
装置は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更可能であ
る。例えば、上述の実施形態においは、気体移送部を、
ターボ分子ポンプ部Tとネジ溝ポンプ部Sとにより構成
しているが、これに限られるものではなく、例えば、タ
ーボ分子ポンプ部Tのみで構成したり、ターボ分子ポン
プ部Tと遠心流型ポンプ等のネジ溝ポンプ以外のポンプ
のポンプ機構部とにより構成したりすることもできる。
上述の実施形態においては、気体混入手段としての連通
管85により、第2の気体としての不活性ガスがターボ
分子ポンプ部Tへ導入されているが、これに限られるも
のではなく、第2の気体をターボ分子ポンプ部Tとネジ
溝ポンプ部Sとの連通部や、ネジ溝ポンプ部Sや、排気
口52の前の空間部分等、他の部分へ導入してもよい。
【0032】また、真空ポンプ1の排気口52から排出
される気体を吸引する補助ポンプを備えた場合には、連
通管85を、排気口52から排出された気体に不活性ガ
スを混入させ、補助ポンプに吸入させるように配置させ
てもよい。更に、真空ポンプ1の排気口52から排出さ
れる気体を吸引する補助ポンプを備えた場合には、連通
管を備えず、気圧上昇手段として、排気口52と補助ポ
ンプとの間にバルブを配設し、このバルブの開閉により
排気口52から補助ポンプに吸引される気体を制御し
て、真空ポンプ1内の気圧を上昇させるようにしてもよ
い。この場合、バルブの取り付け位置が、気体の流れに
おける真空ポンプ1の下流であることにより、バルブか
らの発塵が、チャンバ90内に逆流するのが回避され
る。
【0033】上述の実施形態においてはロータ軸18は
磁気軸受けにより軸受けされているが、これに限られる
ものではなく、動圧軸受け、静圧軸受け、その他の軸受
けによってもよい。
【0034】上述の実施形態においては真空ポンプ1
は、インナーロータ式のモータを用いているが、アウタ
ーロータ式のモータを用いたものとすることもできる。
上述の実施形態においては真空ポンプ1の吸入口16か
ら吸入し移送する第1の気体に混入される第2の気体と
して不活性ガスを用いているが、第2の気体はこれに限
られるものではない。但し、チャンバ90内に逆流し混
入してもチャンバ90内の反応等に悪影響を及ぼさない
ものが好ましく、パージガス、及び、窒素や希ガス等の
不活性ガスが好ましく用いられる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る真空
ポンプ及び真空装置によれば、発塵なく気体の吸引排出
力を調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空ポンプの一実施形態の全体構成の
断面を表したものである。
【図2】図1の真空ポンプのロータをロータ翼の上下面
に沿って切断した場合の断面斜視図である。
【図3】図1の真空ポンプのステータ翼の一部を表した
斜視図である。
【図4】本発明の真空装置の一実施形態の構成を表す概
略斜視図である。
【図5】図4の真空装置におけるチャンバ内の圧力の制
御系を表すブロック図である。
【図6】真空ポンプの気体移送部内の気圧と、吸入口の
気圧との関係を示すグラフである。
【図7】従来の真空ポンプの一例としてのターボ分子ポ
ンプの構成をあらわした断面図である。
【図8】従来の真空装置の概要を表した斜視図である。
【符号の説明】
1 真空ポンプ 10 外装体 11 フランジ 16 吸入口 18 ロータ軸 20 磁気軸受 30 モータ 31 金属ディスク 44 コネクタ 45 制御系 52 排気口 60 ロータ 61 ロータ本体 62 ロータ翼 70 ステータ 71 スペーサ 72 ステータ翼 80 ネジ溝部スペーサ 81 ネジ溝 85 連通管 86 コンダクタンス可変バルブ 87 バルブ駆動モータ 90 チャンバ 91 試料 92 ステージ 93 駆動機構 94 排出口 96 コンダクタンス可変バルブ 97 圧力センサ T ターボ分子ポンプ部 S ネジ溝ポンプ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−107599(JP,A) 特開 平8−68389(JP,A) 特開 平8−189495(JP,A) 特開 平4−1481(JP,A) 特開 昭63−280894(JP,A) 実開 平1−118190(JP,U) 実開 昭58−67999(JP,U) 実開 昭58−67998(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 19/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から第1の気体を吸入する吸入口
    と、 前記吸入口から吸入した前記第1の気体を移送する気体
    移送部と、 前記気体移送部の気体を排出させる排気口と、 前記気体移送部内の圧力を変化させることで、前記吸入
    口からの気体の吸引力を調節する圧力変化手段と、 前記圧力変化手段による圧力の変化を制御する制御手段
    とを備え、 前記圧力変化手段は、前記気体移送部において移送され
    る第1の気体に第2の気体を混入させる気体混入手段を
    含み、 前記制御手段は、前記気体混入手段により混入される前
    記第2の気体の量を制御する ことを特徴とする真空ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記気体移送部が、気体の移送方向に多
    段に固定されたステータ翼と該ステータ翼間において回
    転するロータ翼とを備え、ロータ翼を回転することによ
    り気体を移送するターボ分子ポンプ部を含み、 前記気体混入手段は、前記ターボ分子ポンプ部に前記第
    2の気体を混入させることを特徴とする請求項1に記載
    の真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記気体移送部が、回転するロータ側と
    固定されたステータ側とを備え、そのうちの少なくとも
    一方にネジ溝を備え、前記ロータ側を回転させることに
    より気体を移送するネジ溝ポンプ部を含み、 前記気体混入手段は、前記ネジ溝ポンプ部に前記第2の
    気体を混入させることを特徴とする請求項1に記載の真
    空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記気体移送部が、ターボ分子ポンプ部
    と該ターボ分子ポンプ部に続くネジ溝ポンプ部とを含み 前記気体混入手段は、前記ターボ分子ポンプ部と前記ネ
    ジ溝ポンプ部との間において前記第2の気体を混入させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記排気口から排出される前記第1の気
    体を吸引する補助ポンプを備え、 前記気体混入手段は、前記排気口と前記補助ポンプとの
    間において前記第2の気体を混入させることを特徴とす
    請求項1に記載の真空ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記排気口から排出される前記第1の気
    体を吸引する補助ポンプを備え、 前記圧力変化手段は、前記排気口と前記補助ポンプとの
    間に介在配設されたコンダクタンス可変バルブを含み、 前記制御手段は、前記コンダクタンス可変バルブのコン
    ダクタンスを制御することを特徴とする請求項1に記載
    の真空ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちのいずれか
    1項に記載の真空ポンプと、 前記真空ポンプに内部の気体が吸引排出される容器とを
    備えることを特徴とする真空装置。
  8. 【請求項8】 前記容器内の圧力を検出する圧力センサ
    を備え、 前記制御手段は、前記圧力センサからの出力に応じて制
    御量を決定することを特徴とする請求項7に記載の真空
    装置。
JP10222342A 1998-07-21 1998-07-21 真空ポンプ及び真空装置 Ceased JP3038432B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10222342A JP3038432B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 真空ポンプ及び真空装置
US09/354,873 US6454524B1 (en) 1998-07-21 1999-07-16 Vacuum pump and vacuum apparatus
KR1019990029354A KR20000011840A (ko) 1998-07-21 1999-07-20 진공펌프및진공장치
EP99305787A EP0974756A3 (en) 1998-07-21 1999-07-21 Vacuum pump and vacuum apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10222342A JP3038432B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 真空ポンプ及び真空装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000038998A JP2000038998A (ja) 2000-02-08
JP3038432B2 true JP3038432B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=16780850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10222342A Ceased JP3038432B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 真空ポンプ及び真空装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6454524B1 (ja)
EP (1) EP0974756A3 (ja)
JP (1) JP3038432B2 (ja)
KR (1) KR20000011840A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10148251B4 (de) * 2001-09-28 2016-10-20 Pfeiffer Vacuum Gmbh Verfahren zum Betrieb einer Gasreibungspumpe
US6871423B2 (en) * 2003-03-07 2005-03-29 Owen F. King, Jr. Shoe lacing
FR2854933B1 (fr) * 2003-05-13 2005-08-05 Cit Alcatel Pompe moleculaire, turbomoleculaire ou hybride a vanne integree
GB0322883D0 (en) * 2003-09-30 2003-10-29 Boc Group Plc Vacuum pump
KR101018969B1 (ko) * 2008-04-14 2011-03-02 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 증기 팽창기 구동 공기 압축 장치
CN101818746B (zh) * 2009-02-27 2015-07-15 德昌电机(深圳)有限公司 预混式锅炉风机
EP2472120B1 (en) * 2009-08-28 2022-11-30 Edwards Japan Limited Vacuum pump and member used for vacuum pump
DE202016007609U1 (de) * 2016-12-15 2018-03-26 Leybold Gmbh Vakuumpumpsystem
EP3438460B1 (de) * 2017-08-04 2024-03-20 Pfeiffer Vacuum Gmbh Vakuumpumpe
EP4108931B1 (de) * 2022-09-01 2024-06-26 Pfeiffer Vacuum Technology AG Verfahren zum betreiben einer molekularvakuumpumpe zur erzielung eines verbesserten saugvermögens

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5867999A (ja) 1981-10-16 1983-04-22 Hitachi Ltd 軸流形流体機械における動翼構造
JPS5867998A (ja) 1981-10-19 1983-04-22 Matsushita Seiko Co Ltd 扇風機用ガ−ドの製造法
JPS58124079A (ja) * 1982-01-20 1983-07-23 Furukawa Electric Co Ltd:The 真空ポンプにおける圧力調整方法
US4699570A (en) 1986-03-07 1987-10-13 Itt Industries, Inc Vacuum pump system
JPS63280894A (ja) 1987-05-13 1988-11-17 Jeol Ltd タ−ボ分子ポンプを用いた排気系
JPH01118190A (ja) 1987-10-30 1989-05-10 Brother Ind Ltd 情報処理装置
JP2559436B2 (ja) 1987-12-23 1996-12-04 株式会社日立製作所 ガスパージつき真空ポンプ
JPH01244194A (ja) 1988-03-25 1989-09-28 Hitachi Ltd 真空排気装置
US4850806A (en) 1988-05-24 1989-07-25 The Boc Group, Inc. Controlled by-pass for a booster pump
FR2634829B1 (fr) * 1988-07-27 1990-09-14 Cit Alcatel Pompe a vide
US5443368A (en) * 1993-07-16 1995-08-22 Helix Technology Corporation Turbomolecular pump with valves and integrated electronic controls
JP2745660B2 (ja) 1989-03-30 1998-04-28 株式会社島津製作所 真空ポンプ
JPH03107599A (ja) 1989-09-20 1991-05-07 Ntn Corp 軸流ポンプ装置の制御システム
JPH041481A (ja) 1990-04-13 1992-01-06 Mitsubishi Electric Corp 真空容器の真空排気機構
DE4022523A1 (de) * 1990-07-16 1992-01-23 Pfeiffer Vakuumtechnik Einrichtung zum fluten von schnell rotierenden vakuumpumpen
JP3494457B2 (ja) * 1993-07-07 2004-02-09 株式会社大阪真空機器製作所 真空ポンプ装置
JPH0758032A (ja) * 1993-08-09 1995-03-03 Hitachi Electron Eng Co Ltd 圧力制御装置および圧力制御方法
JP3399106B2 (ja) 1994-08-30 2003-04-21 株式会社島津製作所 分子ポンプ
JPH08189495A (ja) 1995-01-09 1996-07-23 Hitachi Ltd ターボ真空ポンプ
DE19504278A1 (de) * 1995-02-09 1996-08-14 Leybold Ag Testgas-Lecksuchgerät
DE19508566A1 (de) * 1995-03-10 1996-09-12 Balzers Pfeiffer Gmbh Molekularvakuumpumpe mit Kühlgaseinrichtung und Verfahren zu deren Betrieb
DE29516599U1 (de) * 1995-10-20 1995-12-07 Leybold AG, 50968 Köln Reibungsvakuumpumpe mit Zwischeneinlaß
JPH09251981A (ja) 1996-03-14 1997-09-22 Toshiba Corp 半導体製造装置
DE19704234B4 (de) * 1997-02-05 2006-05-11 Pfeiffer Vacuum Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Regelung des Saugvermögens von Vakuumpumpen
US5944049A (en) 1997-07-15 1999-08-31 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for regulating a pressure in a chamber

Also Published As

Publication number Publication date
US6454524B1 (en) 2002-09-24
KR20000011840A (ko) 2000-02-25
JP2000038998A (ja) 2000-02-08
EP0974756A3 (en) 2001-09-12
EP0974756A2 (en) 2000-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047292B1 (ja) ターボ分子ポンプ及び真空装置
KR20000062974A (ko) 터보 분자 펌프
JP3038432B2 (ja) 真空ポンプ及び真空装置
JPH07506648A (ja) ガス摩擦真空ポンプ
JP3000356B1 (ja) 真空ポンプ及び真空装置
JP5276321B2 (ja) ターボ分子ポンプ
EP1576292B1 (en) Vacuum pumping arrangement
US6409468B1 (en) Turbo-molecular pump
JPH06101689A (ja) ターボ真空ポンプ
JP3010529B1 (ja) 真空ポンプ、及び真空装置
JP2000283085A (ja) インバーテッドモータ付き真空ポンプ
EP0477924B1 (en) Turbo vacuum pump
US6499973B2 (en) Turbo molecular pump
US7896625B2 (en) Vacuum pumping system and method of operating a vacuum pumping arrangement
JP2000161284A (ja) ターボ真空ポンプ
JP2001003890A (ja) 磁気軸受式ターボ分子ポンプ
US20060099094A1 (en) Vacuum pumping arrangement and method of operating same
JP2000337289A (ja) ねじ溝式真空ポンプ、複合真空ポンプ、及び真空ポンプシステム
JP2525848Y2 (ja) 真空ポンプ
JPH04209995A (ja) 低真空ポンプの軸受構造
JP2002295396A (ja) 真空ポンプ、及びダンパ
JPS63223394A (ja) タ−ボ真空ポンプ
JPH11230086A (ja) 真空ポンプ及び該真空ポンプを用いた循環真空システム
JPH0968191A (ja) ターボ分子ポンプ
JP2001173588A (ja) 真空ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RVOP Cancellation by post-grant opposition
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350