JP2000161284A - ターボ真空ポンプ - Google Patents

ターボ真空ポンプ

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JP2000161284A
JP2000161284A JP10335598A JP33559898A JP2000161284A JP 2000161284 A JP2000161284 A JP 2000161284A JP 10335598 A JP10335598 A JP 10335598A JP 33559898 A JP33559898 A JP 33559898A JP 2000161284 A JP2000161284 A JP 2000161284A
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bearing
pump
rotor
stator
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JP10335598A
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English (en)
Inventor
Seiji Sakagami
誠二 坂上
Masahiro Mase
正弘 真瀬
Shinji Koyano
眞次 小谷野
Yuichi Kinoshita
裕一 木下
Shinichi Nomura
慎一 野村
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Seiko Seiki KK
Hitachi Ltd
Original Assignee
Seiko Seiki KK
Hitachi Ltd
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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ部の発生熱でロータ1が伸びた場合で
も、遠心羽根車4Aと遠心ステータ4B、渦流羽根車5
Aと渦流ステータ5Bの相対位置関係を適正に保ち、異
常時には排気ポンプ部を確実に保護できるようにする。 【解決手段】 排気口8に近い最終羽根車5AEに隣接
してスラスト保護軸受17を設け、ロータ1の両軸側に
設けたスラスト方向の位置検出センサ19A、19Bの
出力からこの軸受17のスラスト方向位置を検出してそ
の位置が動かないようにスラスト磁気軸受14を制御す
る。こうして軸受17の位置がロータの熱による伸長の
基点となり、ステータ5Bの熱による伸長の基点とほぼ
一致するので、羽根車とステータの相対位置関係を常に
適正に保てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気口が大気圧、
または大気圧近傍の圧力となるように運転されるターボ
真空ポンプに係わり、特に電磁石の磁力によりロータを
浮上させ、非接触でロータを保持する磁気軸受を使用し
たターボ真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受によりロータを支持し、排気口
を大気圧、または大気圧近傍で運転するターボ真空ポン
プとしては、例えば特開平4-72497号公報に記載
されている真空ポンプが知られている。この従来の真空
ポンプは、吸気口と排気口を有するポンプハウジング内
に、ジーグバーンポンプ要素と渦流型ポンプ要素からな
るポンプ部を備え、そのポンプロータをオーバーハング
構造で、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受により支
持している。ポンプロータのポンプ部上部には凹部を設
け、この凹部にスラスト方向位置の検出面を設けたキャ
ップ形の嵌合体を嵌合し、スラスト磁気軸受の電磁石を
制御するスラストギャップセンサをスラスト方向位置検
出面と対向する位置に設置し、さらにスラスト方向の位
置規制を行うスラストタッチダウン軸受を介装してい
る。スラスト磁気軸受は、スラストギャップセンサの検
出結果に基づきポンプ部のスラスト方向の隙間を一定に
保つように制御している。
【0003】また、特開平6−101689号公報に
は、吸気口と排気口を有するハウジング内に排気ポンプ
部を有し、排気ポンプ部及びモータの一体ロータをその
両端側において軸受手段で支持し、ねじシールから成る
シール手段を吸気口の反排気ポンプ部側に近接して配設
し、また、ねじシールから成るシール手段の径を、排気
ポンプ部の少なくとも最終段の羽根車外径より大きく構
成したターボ真空ポンプが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平4−7
2497号公報に記載の真空ポンプにおいては、ロータ
が回転すると吸気口から流入した気体は、ジーグバーン
ポンプ要素と渦流型ポンプ要素で圧縮され排気口から大
気に排気される。スラストギャップセンサ、スラスト保
護軸受がポンプ上部にあるため、片持ち支持のオーバー
ハング構造にしなければならなく、ポンプロータの重心
がラジアル磁気軸受よりも上になり磁気軸受の制御性が
悪く、過度的な外力に対してロータを安定に支持できな
くなる恐れがある。さらに、スラストギャップセンサ、
スラスト保護軸受がガスの流れるポンプ内にあり、腐食
性ガスを用いるエッチング装置、CVD装置などの成膜
装置で使用することができないという問題がある。
【0005】一方、特開平6−101689号公報に記
載のもので、ラジアル磁気軸受をロータの両側に設けて
いるから、高速回転に対しても安定になる。また、軸受
手段やギャップセンサ等を収納した軸受室とモータ室へ
排気ガスが侵入しないように、排気ポンプ部と軸受室や
モータ室との間にねじシールを介在させ、軸受室側から
パージガスを流す構造としているので、腐食性ガスを用
いる装置であっても問題なく使用できる。
【0006】このロータ両側にラジアル軸受を設けたタ
ーボ真空ポンプの場合、スラスト磁気軸受は吸気口に近
い方の片端に設けられ、その近くのスラストセンサの出
力を用いてスラスト方向の位置決め制御を行っている。
しかしこの制御方法では以下に述べる問題があった。即
ち、このターボ真空ポンプにおいて、モータが回転する
とハウジングに対しロータの両端側のラジアル磁気軸受
と、軸端のスラスト磁気軸受で支持されているロータが
回転し、排気ポンプが作動して排気作用が行われ、排気
口を大気圧とし吸気口側を真空にする。このとき、ポン
プ部の圧縮作用により大きな熱が発生する。特に大気圧
付近で運転される排気ポンプ段の最終段の発熱量が大き
く、上流側、すなわち真空になるに従って発熱量は小さ
くなる。この発熱によりロータは熱膨張するが、この大
きさは吸気口から排気口に向かって次第に大きくなり、
かつ吸気口側端部を基点として伸びる。ところがステー
タは排気口に近い方でハウジングに固定されているか
ら、その固定位置を基点として吸気口の方へ向かって伸
びる。このため、ロータに取り付けられた羽根車とそれ
と対向するステータの、上記熱膨張による位置ずれが逆
方向になり、ポンプ動作を損なうことになる。さらに、
極端な場合は、ステータとロータの接触という事態を招
くこともある。
【0007】本発明の目的は、大気圧から排気可能なタ
ーボ真空ポンプに磁気軸受を使用し、ポンプ部で発生す
る熱でロータが伸びた場合でもロータとステータの相対
位置関係を適正に保ち、異常時にはポンプ部のロータと
ステータを確実に保護することができるようにしたター
ボ真空ポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気口と排気
口を有するハウジング内にステータと回転自在に支持さ
れた羽根車により排気ポンプ部を形成し、この排気ポン
プ部の作用で吸気口から吸い込んだ気体を圧縮し排気口
より大気に排気するターボ真空ポンプにおいて、排気ポ
ンプ部及び排気ポンプ部を駆動するモータから成る一体
ロータの両端部をラジアル磁気軸受で支持し、前記一体
ロータの片端部をスラスト磁気軸受により支持すると共
に、前記排気ポンプ部の最終段羽根車に隣接してスラス
ト保護軸受を配置したことを特徴とするターボ真空ポン
プを開示する。
【0009】更に本発明は、一体ロータの両端部の各々
にスラスト方向の位置検出センサを設け、さらにこの2
つのセンサ出力から前記スラスト保護軸受のスラスト方
向位置を検出し、該検出したスラスト方向位置が一定と
なるように前記スラスト磁気軸受を制御する制御手段を
設けたことを特徴とするターボ真空ポンプを開示する。
【0010】更に本発明は、スラスト保護軸受の軸方向
間隔を、前記羽根車とステータとの間隔よりも小さく構
成したことを特徴とするターボ真空ポンプを開示する。
【0011】更に本発明は、スラスト保護軸受を、滑り
タイプまたは転がりタイプの軸受としたことを特徴とす
るターボ真空ポンプを開示する。
【0012】更に本発明は、パージガスを前記排気ポン
プ部へ導入して排気される気体と共に排気し、かつ前記
スラスト保護軸受の設置位置は前記パージガスの通路上
の前記最終段羽根車に隣接した位置であることを特徴と
するターボ真空ポンプを開示する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は、本発明になるターボ真空ポン
プの構成例を示す縦断面図である。図1において、吸気
口2を有するハウジング3内に、ポンプロータ1が収め
られており、このポンプロータ1には、多段の遠心羽根
車4Aと多段の渦流羽根車5Aが備えられている。遠心
羽根車4Aのリターン流路には遠心ステータ4Bが備え
られ、遠心羽根車4Aと共に遠心ポンプ段4を構成して
いる。渦流羽根車5Aに対向して渦流ステータ5Bが備
えられ、渦流羽根車5Aと共に渦流ポンプ段5を構成し
ている。この遠心ポンプ段4と渦流ポンプ段5により排
気ポンプ部を形成している。渦流ステータ5Bには通風
路5Cが設けられ、外周には冷却ジャケット6が設けら
れている。渦流ステータ5Bとハウジング3はベース7
に固定されている。またベース7には排気口8が設けら
れ、渦流ステータ5Bに設けられた通風路5Cと直列に
つながっている。
【0014】ベース7の下方側、すなわち排気ポンプ部
の反対側には軸受室9Aが設けられ、ポンプロータ1を
支持するラジアル磁気軸受10Aとポンプロータ1を駆
動するモータ11が収められている。また軸端には滑り
タイプのラジアル保護軸受12Aが備えられており、軸
受室9Aに収納されている。渦流ポンプ段5とモータ1
1の間には、ねじシール13が配設されている。また、
軸受室9Aと反対側のロータ軸側には、ラジアル磁気軸
受10Bとスラスト磁気軸受14が収納された軸受室9
Bがハウジング3に固定されている。このラジアル磁気
軸受10Bとスラスト磁気軸受14の間には滑りタイプ
のラジアル保護軸受12Bが備えられている。遠心ポン
プ段4とラジアル磁気軸受10Bの間には、ねじシール
15が配設されている。
【0015】図2は、渦流羽根車5Aの最終段(図1で
は吸入口2側から8段目)近傍の構造を拡大して図示し
たもので、本発明の特徴とする部分である。即ち、前記
過流羽根車5Aの最終段5AEの背面には突起部16が
設けられ、また滑りタイプのスラスト保護軸受17が、
渦流ステータ5Bに取り付けられ、渦流羽根車5Aの最
終段5AEの背面と突起部16の間に配置されている。
そしてスラスト保護軸受17の軸方向隙間、すなわち渦
流羽根車5Aの最終段背面と保護軸受17、突起部16
とスラスト保護軸受17間の隙間は、排気ポンプ部各段
の羽根車4A、5Aとステータ4B、5B間の軸方向隙
間よりも小さく設定されている。さらに2つのラジアル
磁気軸受10A、10Bの近くにはラジアル方向位置検
出センサ18A、18Bとスラスト方向位置検出センサ
19A、19Bが設けられているが、後者のスラストセ
ンサを2ヶ所に設けているのも本発明の特徴である。
【0016】次に上述した図1のポンプの動作を説明す
る。ポンプロータ1をモータ11により高速駆動する
と、吸気口2から流入した気体は、遠心ポンプ段4と渦
流ポンプ段5によって形成される通風路内で順次圧縮さ
れ、排気口8より大気に排出される。渦流ポンプ段5
は、大気圧から数百Paの粘性流域を受持ち、遠心ポン
プ段4は、分子流、中間流域で作用する。ターボ真空ポ
ンプの吸気口2から流入し、遠心ポンプ段4で圧縮され
た気体は、渦流ポンプ段5の最上段吸入口から通風路5
C内に入り、渦流羽根車5Aの最上段の羽根に流入す
る。ここで高速で回転する羽根により気体が周方向の速
度を得て遠心力によって羽根間から半径方向に排出さ
れ、通風路5C内で減速して圧力回復をした後、渦を描
いて再び次段の羽根間に入る。こうして流入した気体は
順次通風路5Cを吸入口から排出口まで通り抜ける間に
上記の作用を数回繰返し、通風路5C内を螺旋ねじ状に
流れて渦流羽根車5Aから十分エネルギーを得ることが
でき、最終段の排気ダクト8Aと直列に接続されている
排気口8から大気に排気される。渦流ポンプ段5の内部
圧力は、最終段の排出口が大気圧で最上段の吸入口が数
百Paの圧力である。ポンプ定常状態では、ポンプ吸気
口2から気体の流入がなく、渦流ポンプ段5で所望の圧
力が得られると、遠心羽根車4Aは、ら旋溝を有した回
転円板として作用し、内径側から外径側に向けて作用す
るドラッグポンプとして働く。また遠心ステータ5Bの
複数個の羽根は、ら旋溝を有した固定円板として作用
し、外径側から内径側に向けて圧縮作用するドラッグポ
ンプとして働き、気体を圧縮し、ターボ真空ポンプの到
達圧力を十分低くすることができる。
【0017】上記したポンプ作用において、吸気口2か
ら流入した気体を、遠心ポンプ段4と渦流ポンプ段5で
圧縮することにより熱が発生する。特に、大気圧から数
百Paの圧力域を受け持つ渦流ポンプ段5の最終段付近
の発熱量が大きく、上流側、すなわち真空になるに従っ
て発熱量は小さくなる。この軸方向に沿って不均一な発
熱により、ポンプロータ1と過流ステータ5Bが熱膨張
により伸びた場合に、従来技術では前述したような問題
があった。この問題点に対応するために、本発明ではス
ラスト位置検出センサ19A、19Bの出力によって渦
流ポンプ段5の最終段羽根車5AEの背面に配置したス
ラスト保護軸受17付近を基準点として、その位置が変
化しないようにスラスト磁気軸受14を制御している。
即ち、スラスト位置検出センサ19A、19Bは直列に
接続されて変位量を検出し、その変位量に対応して渦流
羽根車5Aの最終段の背面の位置が変化しないようにス
ラスト磁気軸受14を制御し、ロータを浮上させてい
る。この制御と、ラジアル位置検出センサ18A、18
B出力からポンプロータ1のセンサ18A、18Bの中
点の移動量の検出と、その検出された移動量にもとづく
ラジアル磁気軸受10A、10Bの制御とは、図示を省
略したコントローラにより行われる。こうして、ポンプ
ロータ1のスラスト保護軸受17付近の基準点がスラス
ト方向に移動しないように制御されることにより、ポン
プロータ1はその基準点から両軸端側に伸びることにな
る。一方渦流ステータ5Bは、ベースに固定されている
ため、熱膨張によって吸気口2側に伸びる。すなわち、
排気ポンプ部の羽根車4A、5Aとステータ4B、5B
は同じ方向に伸び、羽根車4A、5Aとステータ4B、
5Bの相対位置関係を適正に保つことができる。また、
軸方向浮上位置の基準点にスラスト保護軸受17を配置
しているため、ターボ真空ポンプの軸方向隙間の中で、
一番狭いスラスト保護軸受17部の軸方向隙間をほぼ一
定に保つことができ、磁気軸受10A、10B、14が
制御不能になるなどのポンプ異常時には、保護軸受12
A、12B、17がポンプ部を確実に保護することがで
きる。
【0018】なお、図1の構成例では、保護軸受12
A、12B、17を滑りタイプとしたが、これらの保護
軸受を転がり軸受とすることもできる。転がり軸受には
外輪と玉、玉と内輪に軸受すきまがあり、保護軸受自体
にすきまが必要で、これに対応してポンプ部のロータと
ステータの軸方向隙間を広くしなければならないという
不利な点がある。これに対し、滑りタイプの保護軸受で
は、保護軸受自体の隙間が無いため、ポンプ部の羽根車
4A、5Aとステータ4B、5B間の隙間を転がりタイ
プの保護軸受を使用したときよりも狭くすることがで
き、ポンプ性能を向上することができる。一方、転がり
軸受タイプを使用した場合には、ポンプ部隙間を広くし
なければならないが、ポンプロータ1を磁気軸受10
A、10B、14で支持できなくなった場合のポンプ異
常時に、ポンプロータ1を滑らかに停止させることがで
き、保護軸受の寿命を長くすることができる。すなわ
ち、保護軸受の交換などのメンテナンス周期を長くする
ことができ、メンテナンスフリーの磁気軸受の利点をさ
らに生かすことができるという利点がある。
【0019】以上の、本発明の特徴とする構成と動作に
加えて、図1の構成例では、前記の特開平6−1016
89号公報の技術と同様に、ポンプロータ1を両端の磁
気軸受で支持し、ポンプロータ1の重心位置が2つのラ
ジアル磁気軸受10A、10Bの間にあるようにしてい
る。そのため、ポンプロータ1の加速中や過渡的な運転
時や地震その他の外力が加わるときにも、ポンプロータ
1を安定して支持することができ、ターボ真空ポンプを
安全に運転することができる。また同様に、ポンプロー
タ1を支持している磁気軸受10A、10B、14、ポ
ンプロータ位置を検出するセンサ18A、18B、19
A、19B、ポンプロータ1を駆動するモータ11など
の電装品や保護軸受12A、12B、17は、ポンプロ
ータ1の両軸側の軸受室9A、9Bに収納され、排気ポ
ンプ部と軸受室9A、9Bの間には非接触のねじシール
13、15が配置されている。そのため、電装品などの
部品は腐食性ガスが流れるポンプ流路内に無く、腐食な
どの不具合が生じることがない。さらに、軸受が収納さ
れている軸受室9A、9Bに窒素などの不活性ガスをパ
ージしてやることで、腐食性ガスから磁気軸受10A、
10B、14センサ18A、18B、19A、19B、
モータ11、保護軸受12A、12B、17を確実に守
ることができ、エッチング装置、CVD装置などの成膜
装置でも使用することができる。
【0020】さらに、図2にみられるように、過流羽根
車5Aの最終段5AEとロータ半径方向に対向する過流
ステータ5Bの部分には、排気口8に通ずる排気ダクト
8Aが設けられ、軸受9Aから送られたパージガスがこ
の排気ダクト8Aから排気口8へと送られる。従って、
スラスト保護軸受17は排気ポンプ部にあるが、上記の
パージガスが図2の矢印Pのように流れることで、排気
される腐食性ガス等によりスラスト保護軸受17が腐食
されることはない。但し図2は、排気ダクト8Aを含む
断面図としている。
【0021】なお、図1に示すターボ真空ポンプでは、
遠心ポンプ段2段、渦流ポンプ段8段で構成されている
が、ポンプ性能は、ポンプロータ回転数やポンプ段数な
どによって変化するものであり、図示されたものに限定
されるものではない。また、スラスト磁気軸受14は、
軸受室9Bに収納されロータ軸端に配設されているが、
図示されたものに限定されるものではない。さらに、ポ
ンプ要素の組合せとして、遠心ポンプ段4と渦流ポンプ
段5を用いたもので説明してきたが、軸流段、ねじ溝段
などのターボ形の要素を組合わせてターボ真空ポンプと
してもよい。また、排気ポンプ部と軸受室9A、9Bの
シールにねじシール13、15を用いたが、フローティ
ングリングシールやラビリンスシール、またはそれらを
組み合せた非接触シール手段でも同様な効果を得ること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプ部で発生する熱
でロータが伸びた場合でもロータとステータの相対位置
関係を適正に保つことができ、異常時にはポンプ部のロ
ータとステータを確実に保護できる磁気軸受型のターボ
真空ポンプを実現できる。さらに磁気軸受の制御性が良
く、腐食性ガスを用いるエッチング装置、CVD装置な
どの成膜装置でも使用することができる、大気圧から排
気可能なターボ真空ポンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるターボ真空ポンプの構成例を示す
縦断面図である。
【図2】スラスト保護軸受部を拡大して示した縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ポンプロータ 2 吸気口 3 ハウジング 4 遠心ポンプ段 4A 遠心羽根車 4B 遠心ステータ 5 渦流ポンプ段 5A 渦流羽根車 5B 渦流ステータ 5C ステータ通風路 6 冷却ジャケット 7 ベース 8 排気口 9A、9B 軸受室 10A、10B ラジアル磁気軸受 11 モータ 12A、12B ラジアル保護軸受 13 排気口側ねじシール 14 スラスト磁気軸受 15 吸気口側ねじシール 16 突起部 17 スラスト保護軸受 18A、18B ラジアル位置検出センサ 19A、19B スラスト位置検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真瀬 正弘 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 小谷野 眞次 千葉県習志野市屋敷4−3−1 セイコー 精機株式会社内 (72)発明者 木下 裕一 千葉県習志野市屋敷4−3−1 セイコー 精機株式会社内 (72)発明者 野村 慎一 千葉県習志野市屋敷4−3−1 セイコー 精機株式会社内 Fターム(参考) 3H022 AA01 BA06 CA12 CA13 CA15 CA16 CA20 DA01 DA08 DA09 DA14 DA16 3H031 DA01 DA04 DA05 EA00 EA01 EA05 EA09 EA12 EA15 FA11 FA13 FA16 FA33 FA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口と排気口を有するハウジング内に
    ステータと回転自在に支持された羽根車により排気ポン
    プ部を形成し、この排気ポンプ部の作用で吸気口から吸
    い込んだ気体を圧縮し排気口より大気に排気するターボ
    真空ポンプにおいて、排気ポンプ部及び排気ポンプ部を
    駆動するモータから成る一体ロータの両端部をラジアル
    磁気軸受で支持し、前記一体ロータの片端部をスラスト
    磁気軸受により支持すると共に、前記排気ポンプ部の最
    終段羽根車に隣接してスラスト保護軸受を配置したこと
    を特徴とするターボ真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記一体ロータの両端部の各々にスラス
    ト方向の位置検出センサを設け、さらにこの2つのセン
    サ出力から前記スラスト保護軸受のスラスト方向位置を
    検出し、該検出したスラスト方向位置が一定となるよう
    に前記スラスト磁気軸受を制御する制御手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のターボ真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記スラスト保護軸受を、滑りタイプま
    たは転がりタイプの軸受としたことを特徴とする請求項
    1または2に記載のターボ真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 パージガスを前記排気ポンプ部へ導入し
    て排気される気体と共に排気し、かつ前記スラスト保護
    軸受の設置位置は前記パージガスの通路上の前記最終段
    羽根車に隣接した位置であることを特徴とする請求項1
    〜3の内の1つに記載のターボ真空ポンプ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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