JP3036286B2 - 電気掃除機用集塵フィルターおよびこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用集塵フィルターおよびこれを用いた電気掃除機

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JP3036286B2
JP3036286B2 JP5058396A JP5839693A JP3036286B2 JP 3036286 B2 JP3036286 B2 JP 3036286B2 JP 5058396 A JP5058396 A JP 5058396A JP 5839693 A JP5839693 A JP 5839693A JP 3036286 B2 JP3036286 B2 JP 3036286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機用集塵フィ
ルターおよびこの集塵フィルターを備えた電気掃除機
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機用集塵フィルターは、
図21及び図22に示すように、シート状の濾材500
の対向する辺部500a,500b同志を重ね合せ貼着
して筒とし、この筒の両側開口縁500c,500dを
封緘することによりえられた袋状体501と、この袋状
体501の表面側に設けた流入口500eの外縁周に取
り付けられ、かつ、前記流入口500eに通ずる塵埃吸
込口502aを設けてなる口板502とを備えていた。
【0003】また、濾材500の重ね合せ部分500f
は、貼着作業時に、袋状体501の内壁側に位置すると
ところの濾材500の一辺端500gから濾材500の
非重ね合せ部側に接着剤が流出し、その流出した接着剤
によって袋状体501の内壁同志が貼着してしまうのを
防止するため、濾材500の重ね合せ部分500fの中
央部分のみに接着剤503を塗布して、袋状体501の
内壁側に位置するところの濾材500の一辺端500g
から外方に、濾材500の重ね合せ部分500fに塗布した
接着剤503が流出しないようにしていた。換言すれ
ば、袋状体501は、その袋状体501の内壁側に位置
するところの濾材500の一辺部500aを、重ね合せ
た濾材500同志が貼着されない非貼着部500hとし
たものであった。しかも、この非貼着部500hが、従
来の電気掃除機用集塵フィルターでは、袋状体501の
流入口500eから袋状体501に流入する空気流Pに
よってめくられるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気掃除機の分
野では、強い吸込力で吸口内にダニを吸い込ませて、そ
のダニを退治するために、あるいは毛の長い絨毯内に浸
入している塵埃を効率よく集塵するために、電気掃除機
の吸込仕事率を大きくさせており、集塵フィルターの袋
状体に設けた流入口から流入する空気の量、及び流速が
大きくなってきた。
【0005】そこで、上記従来の電気掃除機用集塵フィ
ルターを、吸込仕事率の大きな電気掃除機の集塵室に設
置して集塵作業したところ、袋状体501の流入口50
0eから流入する塵埃が含まれた空気流Pによって、図
22に示すように袋状体501内壁の非貼着部500hで
ある濾材500の一辺部500aが強くめくられ、か
つ、強く振動して、異常音が発生するとともに、濾材5
00の重ね合せ部分500fの貼着部分がはがれて塵埃の吹
き抜けが大きくなるという現象が発生することがわかっ
た。この現象は、濾材500の一辺部500aに塵埃が
引っ掛った場合に強く現われた。
【0006】本発明の目的とするところは、吸込仕事率
の大きな電気掃除機に用いても、集塵フィルターにおけ
る袋状体内壁の非貼着部である濾材の一辺部の、めくれ
や振動をおさえ、異常音の発生及び重ね合せ部分の貼着
部のはがれを防止することのできる電気掃除機用集塵フ
ィルターおよびこの集塵フィルターを備えた電気掃除機
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
2枚以上のシート状の濾材を貼着し、外側に位置する外
側濾材の対向する辺部同志を重ね合せ貼着して筒とし、
この筒の両側開口縁を封緘することによりえられた袋状
体に設けた流入口の外縁周に取り付けられ、かつ、前記
流入口に通ずる塵埃吸込口に設けてなる口板とを備え、
前記外側濾材の重ね合せ部分は、少なくとも、前記袋状
体の内壁側に位置するところの前記外側濾材の一辺端
を、非貼着部としたものである電気掃除機用集塵フィル
ターにおいて、前記流入口と前記外側濾材の重ね合せ部
分とは、前記流入口から前記袋状体内に流入した空気流
によって、前記非貼着部であるところの前記外側濾材の
一辺端が、前記袋状体の内壁に向って押し付けられる位
置関係となるように配設し、前記外側濾材の内側に位置
する内側濾材の対向する辺部同志のうち、前記袋状体の
外壁側に位置するところの前記内側濾材の一辺端は、前
記外側濾材の重ね合わせた非貼着部の濾材間に位置させ
たことにより、達成される。
【0008】
【作用】電気掃除機の集塵室に、集塵フィルターを設置
して、電気掃除機の電動送風機を回転させると、集塵フ
ィルターは、流入口から袋状体内に流入してきた塵埃を
含んでなる空気流によって、膨らみ、塵埃が袋状体内に
集塵される。
【0009】この際、流入口から袋状体内に流入してき
た塵埃を含んでなる空気流によって、非貼着であるとこ
ろの濾材の一辺端が袋状体の内壁に向って押し付けら
れ、その一辺端が袋状体の内壁に向って押し付けられ、
その一辺端の、めくれ及び振動がおさえられて、濾材の
重ね合せ部分の貼着部のはがれと異常音の発生が防止さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図20に
基づいて説明する。
【0011】図1および図2は、本発明の集塵フィルタ
ーを使用する電気掃除機の一実施例を示し、その電気掃
除機は、本体ケース1とこの本体ケース1に着脱自在に
結合されたダストケース2とを備えている。本体ケース
1内には電動送風機3及びコード巻取装置4が設けられ
ている。
【0012】本体ケースは、前壁1aに連通口5が、か
つ、後壁1bに排気口6がそれぞれ設けられている。本
体ケース1内の電動送風機室7とコード巻取装置収納室
8とは、仕切板9にて区画されている。ダストケース2
は、図1及び図2に示すように、筒状になっている。
【0013】ダストケース2の前側には、使い捨ての集
塵フィルター10(以下、第1集塵フィルターと称す)
を集塵室2a内に出し入れするための第1開口2bが形
成されている。この第1開口2bには、フィルター支持
板11が設けられている。フィルター支持板11は、第
1開口2bの下部に設けた支軸12を支点として前側に
倒すことができるように回転自在に設けられている。
【0014】フィルター支持板11は、第1開口2bの
ほぼ半分をふさぐことができる大きさに設定してある。
フィルター支持板11の表面には、上方端に抜ける凹部
11aが形成され、この凹部11aの左右上端には第1集
塵フィルター10の、後述するところの口板を受ける段
状の受け部11bが形成されている。
【0015】ダストケース蓋13は、第1開口2bをフ
ィルター支持板11の外側から閉成するものであって、
ダストケースの下部に支軸14を支点として前側に倒れ
るように回動可動に設けられている。ダストケース蓋1
3は、吸込ホース(図示せず)を挿入するホース接続口1
5及びこのダストケースに固定するためのクランプ16
とを有している。
【0016】ダストケース2の後側には、本体ケース1
が着脱自在に結合されている。ダストケース2の集塵室
2aの内壁には、複数のフィルター保持リブ2cが形成
されている。
【0017】図3から図10は、本発明の第1集塵フィ
ルター10の一実施例を示すものである。図3〜図10
において、第1集塵フィルター10の袋状体17は、和
紙,樹脂を含んだ合成紙,再生紙あるいは不織布などか
らなるシート状の濾材18の対向する辺部18a,18
b同志を重ね合せ貼着して筒とし、この筒の両側開口縁
17a,17bを封緘することにより作られる。
【0018】袋状体17の表面側には、その表面側のほ
ぼ中央上部に流入口17cが設けられている。袋状体1
7は、横長筒状であって、その袋状体17の長手方向に
沿って蛇腹部17d,17eを有している。両側開口縁
17a,17bの封緘は、その開口縁17a,17b
を、図7に示すように折り返して接着することによって
行われる。
【0019】袋状体17の流入口17cの外縁周には、
口板19が接着剤によって取り付けられている。口板1
9には、袋状体17の流入口17cに通ずる塵埃吸込口
19aが設けられている。口板19の一辺は、袋状体17
の蛇腹部17aよりも外方に突出している。この突出し
ている部分には、取付穴19bが設けられている。口板
19には、塵埃吸込口19aをふさぐための、ふさぎ蓋
体20が一体に設けられている。口板19とふさぎ蓋体
20とは、折り曲げ線21で連結されている。折り曲げ
線21を塵埃吸込口19aに近づけるために、折り曲げ
線21の左右端と口板19の端部との間に溝22が設け
られている。ふさぎ蓋体20には、2個の切り込み線2
0aによって係止片20bが形成されている。この係止
片20bを塵埃吸込口19aに係止させることにより、
塵埃吸込口19aがふさぎ蓋体20によってふさがれ
る。口板19とふさぎ蓋体20とは、段ボール紙等の厚
紙によって一体形成される。塵埃吸込口19a及び流入
口17cは、いずれも円形状になっており、しかも、塵
埃吸込口19aの径を流入口17cの径より大きくして
ある。
【0020】第1集塵フィルター10は、図3及び図4
に示すように、使用前は、口板19の背面側後方に折り
たたんで縦長形状となるようにしてある。袋状体17の
蛇腹部17d,17eは、口板19に近い方の蛇腹部の
折り込み深さ寸法を、残りの蛇腹部の折り込み深さ寸法
より大きく設定してある。
【0021】口板19の上端19cは、袋状体17の蛇
腹部17dの上方に突出している。ふさぎ蓋体の下端2
0cは、袋状体17の蛇腹部17eの下方に突出してい
る。濾材18の重ね合せ部分18cは、少なくとも、袋
状体17の内壁側に位置するところの濾材18の一辺端
18d部分を、非貼着部18eとする。本実施例では、
図9に示すように濾材18の重ね合せ部分18cの中央
部を糊若しくは熱溶着剤などの接着剤23で貼着し、か
つ濾材18の対向する辺部18a,18bの両辺端18
d,18f部が貼着されなないようにしてある。図9の
寸法Hは、重ね合せ部分18cの幅を示し、かつ図9の
寸法hは、接着剤23の幅、すなわち貼着部の幅を示し
ている。
【0022】濾材18の重ね合せ部分18cは、図10
に示すように、袋状体17の背面側に位置している。そ
して、流入口17cと濾材18の重ね合せ部分18cと
、流入口17cから袋状体17内に流入した空気流P
oによって、非貼着部18eであるところの濾材18の
一辺端18d部分が、袋状体17の内壁18gに向って
押し付けられる位置関係となるようにしてある。換言す
れば、非貼着部18eが流入口17cから袋状体内に流
入した空気流Poによってめくられないように、濾材1
8の対向する辺部18a,18b同志を重ね合せるよう
にしてある。さらに、換言すれば非貼着部18eが、流
入口17cから袋状体17内に流入した空気流Poによ
ってめくられないように、濾材18の対向する辺部18
a,18b同志を重ね合せるようにしてある。
【0023】袋状体17を、図3及び図4に示すように
折たたんだ状態での縦長方向の寸法は、口板19及びふ
さぎ蓋体20の縦方向の寸法より小さく設定されてい
る。折りたたんだ袋状体17は、その袋状体17の長手
方向に沿って両側に形成された蛇腹部17d,17eと
直交するように、口板19の背面側に位置するようにし
てある。
【0024】ダストケース22の第1開口2bの縁部に
は、口板19の上端19cが係止する凹状の受け部2d
が設けられている。口板19は、その下端19dをフィ
ルター支持体11の受け部11bに嵌合係止させ、か
つ、その上端19bをダストケース2の第1開口2bに
設けた受け部2dに嵌合係止させることによって、ダス
トケース2の第1開口2bに装着される。この際、ふさ
ぎ蓋体20は、フィルター支持体11の凹部11a内に
係止される。
【0025】ダストケース蓋13の内側には、ホース接
続口15と連通している偏向吸込口24が設けられてい
る。この偏向吸込口24部分は、ダストケース蓋13で
ダストケース2の第1開口2bをふさぐと、図1に示す
ように流入口17cから袋状体17内に位置するように
なっている。そして、偏向吸込口24から流出した空気
流Poの流れは、濾材18の非貼着部18eを袋状体1
8の内側に向って押えられる方向となるようにしてあ
る。
【0026】ダストケース2の後側には、ネット状の粗
目フィルター25と波形に折りたたんでなる細目フィル
ター26とを備えた第2集塵フィルター27を着脱自在
に装着するための第2開口28が設けられている。第2
集塵フィルター27には、コードリール巻取装置4のコ
ードリール29の回転を利用して作動するところの、除
塵子30及び打撃体31が設けられている。除塵子30
は、ハンドル32を手で回わすことにより、手動でも作
動させることができるようにしてある。除塵子30は、
細目フィルター26の背面を摺動することによって、細
目フィルター26に付着した細塵を集塵室2a内に落下
させるものである。打撃体31は、粗目フィルター26
を振動させてこの粗目フィルター26に当接する脹らん
だ状態の第1集塵フィルター10を振動させることによ
り、第1集塵フィルター10に付着した塵埃を第1集塵
フィルター10内の下方に落下させるものである。
【0027】以上の構成において、電動送風機3を回転
させると、塵埃を含む空気流Poは、ホース接続口15
及び偏向吸込口24を通り、第1集塵フィルター10の
袋状体17内に流入する。袋状体17内には、粗塵及び
細塵が捕捉される。少量の微細塵と空気が、袋状体17
及び粗目フィルター25を通り抜け、細塵フィルター2
6側に流れる。袋状体17で捕捉できなかった微細塵
は、細塵フィルター26で捕捉される。細塵フィルター
26を通り抜けた空気は、電動送風機3内を通り、本体
ケース1の排気口6より本体ケース1の外部に排出され
る。
【0028】第1集塵フィルター10は、ダストケース
2のフィルター支持体11に取り付けた状態では折りた
たまれているが、袋状体17の流入口17cから袋状体
17内に塵埃を含む空気流Poが流入すると、袋状体1
7が脹らみ、図1に示すように、袋状体17外壁が粗目
フィルター26及びフィルター保持リブに当接した状態
となる。この状態においては、図8及び図9に示すよう
に、流入口17cから袋状体17内に流入した空気流に
より、袋状体17の内壁側に位置する濾材18の一辺1
8aにおける非貼着部18eが、袋状体17の内壁に向
って押し付けられて、非貼着部がめくられて振動するこ
とがない。また、袋状体17の内壁側に位置するところ
の濾材18の一辺端18dが空気流Poによって袋状体
17の内壁18gに押し付けられているので、空気流P
oに含まれている粗大塵埃が濾材18の一辺端18dに
引っ掛かることがない。
【0029】したがって、濾材18の重ね合せ部分18
cにおける非貼着部18eが振動することによる異常音
の発生を防止できるとともに、非貼着部18eが強くめ
くられることによる重ね合せ部分18cの粘着部のはが
れも防止できる。
【0030】図11から図20は、集塵フィルターの他
実施例を示すものである。
【0031】図11から図14に示す、集塵フィルター
100の袋状体101は、2枚のシート状の濾材10
2,103を部分的に貼着した2重構造としたものであ
る。袋状体101の内側濾材103は、袋状体101の
外側濾材102よりも、通気性が大きく、かつ、薄い材
料からなっている。
【0032】袋状体101を形成するための、2重構造
の素材104は、図14に示すように、ローラ105に
巻かれた外側濾材102とローラ106に巻かれた内側
濾材103の、どちらか一方に、糊付けローラ107で
部分的に糊108を塗布しながら、外側濾材102と内
側濾材103をローラ109で貼合せることによって作
られる。
【0033】袋状体101は外側濾材102の対向する
辺部102の辺部102a,102b同志を重ね合せ、こ
の重ね合せ部分102cの、少なくとも外側濾材102
の内壁側に位置するところの、外側濾材102の一辺端
102d部分を非貼着部102eとし、しかも、外側濾材1
02の内壁側に位置するところの外側濾材102の一辺
端102dよりも外方に、内側濾材103の内壁側に位
置するところの内側濾材103の一辺端103aを突出
させてある。
【0034】内側濾材103の外壁側に位置するところ
の、内側濾材103の一辺端103bは、外側濾材102
の非貼着102e部分間に位置させている。
【0035】図11から図14の他実施例では、図12
及び図13に記載した寸法L1 からL5 を、L1=5m
m,L2=10mm,L3=5mm,L4=2mm,L5=13mm
に設定してある。外側濾材102の寸法L6は、内側濾
材103の寸法L7より13mm大きい寸法に設定してあ
る。寸法L1及び寸法L5は、非貼着部の横幅寸法を示
し、寸法L2は貼着部102fの横幅寸法を示し、寸法
4は、外側濾材102の一辺端102dから内側濾材
103の一辺端103aまでの寸法を示し、寸法L
1 は、内側濾材103の一辺端103bから外側濾材1
02の重ね合せ部分102cにおける貼着部102fま
での寸法を示している。
【0036】袋状体101の表面には、流入口101a
の外周縁には、口体104が接着されている。口体10
4には流入口101aに通ずる塵埃吸込口104aが設
けられている。外側濾材102及び内側濾材103の辺
部同志の重ね合せ部分は、図11に示すように、袋状体
101の背面側に位置している。流入口101aと、外
側濾材102の一辺端102d及び内側濾材103の一
辺端103bとは、図11に示すように、流入口101
aから袋状体101内に流入した塵埃を含む空気流P1
により袋状体101の内壁に向って押えられる位置関係
となるように、袋状体101に配設されている。
【0037】図11から図14の他実施例では、内側濾
材103の一辺端103bが空気流P1 によってめくら
れて外側濾材102からはがれてしまうことがなく、袋
状体101の集塵能力を低下させることがない。また、
外側濾材102の一辺端102dも、空気流P1 によってめ
くられることがないので、外側濾材102の一辺端10
2dの振動による異常音の発生及び外側濾材102の重
ね合せ部102cにおける貼着部102fのはがれを防
止できる。
【0038】図15及び図16に示す、集塵フィルター
200は、袋状体201を形成する濾材202の重ね合
せ部分202aの位置と、口板203の形状及び取付位
置以外は、図3から図10に示す集塵フィルター10の
構造と同一である。図15及び図16の口板203は、
ほぼ四角形状としてあり、袋状体201の表面中央に取
り付けられている。
【0039】図17及び図18に示す、集塵フィルター
300は、袋状体301を形成する濾材302の重ね合
せ部分302aの位置以外は、図15及び図16に示す
集塵フィルターの構造と同一である。図15及び図16
の集塵フィルター200では、袋状体201が脹らんだ
状態で濾材で202の重ね合せ部分202aを口板20
3の塵埃吸込口203aよりも上方に位置しているのに
対し、図17及び図18の集塵フィルター300では、
袋状体301が脹らんだ状態で濾材302の重ね合せ部
分302aを口板303の塵埃吸込口303aよりも下
方に位置している。
【0040】図19及び図20に示す、集塵フィルター
400は、縦長の袋状体401の表面上方に流入口40
1aを設けるとともに、流入口401の外周縁に口板4
03を接着し、この口板403に設けた塵埃吸込口40
3aよりも左側にずれた位置に袋状体401を形成する
濾材402の重ね合せ部402aを配設したものであっ
て、他の構造は図3から図10に示す集塵フィルター1
0の構造と同一である。
【0041】図15から図20に示す集塵フィルター2
00,300,400においても、図3から図10に示
す集塵フィルター10と同様に、濾材202,302,4
02の重ね合せ部分202a,302a,402aの非
貼着部が空気流によってめくられることがなく、異常音
の発生及び重ね合せ部分202a,302,402aの
貼着部のはがれを防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
側濾材の重ね合せ部分のうち、袋状体の内壁側に位置す
るところの一辺端を非貼着部とし、この一辺端が流入口
から袋状体内に流入した空気流によって前記袋状体の内
壁に向って押し付けられる位置関係となるように配設
し、さらに内側濾材の対向する辺部同志のうち、前記袋
状体の外壁側に位置するところの前記内側濾材の一辺端
を前記外側濾材の重ね合わせた非貼着部の濾材間に位置
させるようにしたので、集塵フィルターにおける袋状体
内壁の非貼着である外側濾材の一辺部のめくれや振動を
おさえ、異常音の発生及び重ね合せ部分の貼着部のはが
れを防止することのでき、さらに内側濾材がめくられて
外側濾材から剥がれてしまうのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機の要部断面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示す電気掃除機の要部分解
斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す集塵フィルターの正面
斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示す集塵フィルターの背面
斜視図である。
【図5】本発明の一実施例を示す袋状体の斜視図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を示す集塵フィィルターの要
部上面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す集塵フィルターの要部
拡大図である。
【図8】本発明の一実施例を示す集塵フィルターの動作
説明図である。
【図9】本発明の一実施例を示す集塵フィルターの袋状
体における要部拡大図である。
【図10】本発明の一実施例を示す集塵フィルターが脹
らんだ状態における一部切断してなる要部斜視図であ
る。
【図11】本発明の他実施例その1を示す集塵フィルタ
ーの脹らんだ状態における要部縦断面図である。
【図12】本発明の他実施例その1を示す集塵フィルタ
ーの袋状体の脹らみ途中における要部縦断面図である。
【図13】本発明の他実施例その1を示す集塵フィルタ
ーの袋状体の展開図である。
【図14】本発明の他実施例その1を示す集塵フィルタ
ーにおける袋状体の素材の製造工程説明図である。
【図15】本発明の他実施例その2を示す集塵フィルタ
ーの表面図である。
【図16】本発明の他実施例その2を示す集塵フィルタ
ーの脹らんだ状態における縦断面図である。
【図17】本発明の他実施例その3を示す集塵フィルタ
ーの表面図である。
【図18】本発明の他実施例その3を示す集塵フィルタ
ーの脹らんだ状態における縦断面図である。
【図19】本発明の他実施例その4を示す集塵フィルタ
ーの表面図である。
【図20】本発明の他実施例その4を示す集塵フィルタ
ーの縦断面図である。
【図21】従来例を示す集塵フィルターの脹らみ途中に
おける一部切断してなる要部斜視図である。
【図22】従来例を示す集塵フィルターの脹らんだ状態
における要部縦断面図である。
【符号の説明】
10…集塵フィルター、17…袋状体、17a,17b
…両側開口縁、17c…流入口、18…濾材、18a,
18b…辺部、18c…重ね合せ部分、18d…濾材の
一辺端、18e…非貼着部、19…口板、19a…塵埃
吸込口。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−181828(JP,A) 実開 平1−155954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2枚以上のシート状の濾材を貼
    着し、外側に位置する外側濾材の対向する辺部同志を重
    ね合せ貼着して筒とし、この筒の両側開口縁を封緘する
    ことによりえられた袋状体に設けた流入口の外縁周に取
    り付けられ、かつ、前記流入口に通ずる塵埃吸込口に設
    けてなる口板とを備え、 前記外側濾材の重ね合せ部分は、少なくとも、前記袋状
    体の内壁側に位置するところの前記外側濾材の一辺端
    を、非貼着部としたものである電気掃除機用集塵フィル
    ターにおいて、 前記流入口と前記外側濾材の重ね合せ部分とは、前記流
    入口から前記袋状体内に流入した空気流によって、前記
    非貼着部であるところの前記外側濾材の一辺端が、前記
    袋状体の内壁に向って押し付けられる位置関係となるよ
    うに配設し、 前記外側濾材の内側に位置する内側濾材の対向する辺部
    同志のうち、前記袋状体の外壁側に位置するところの前
    記内側濾材の一辺端は、前記外側濾材の重ね合わせた
    貼着部の濾材間に位置させたことを特徴とする電気掃除
    機用集塵フィルター。
  2. 【請求項2】少なくとも2枚以上のシート状の濾材を貼
    着し、外側に位置する外側濾材の対向する辺部同志を重
    ね合せ貼着して筒とし、この筒の両側開口縁を封緘する
    ことによりえられた袋状体と、この袋状体に設けた流入
    口の外縁周に接着され、かつ、前記流入口に通ずる塵埃
    吸込口を設けてなる厚紙製の口板とを備え、 前記外側濾材の重ね合せ部分は、少なくとも、前記袋状
    体の内壁側に位置するところの前記外側濾材の一辺端
    を、非貼着部としたものである電気掃除機用集塵フィル
    ターにおいて、 前記袋状体の内壁側に位置する前記外側濾材の一辺端
    は、前記流入口から前記袋状体内に流入した空気流によ
    ってめくられる方向とは逆方向となるように前記外側濾
    材の対向する辺部同志を重ね合せて配設し、 前記外側濾材の内側に位置する内側濾材の対向する辺部
    同志のうち、前記袋状体の外壁側に位置するところの前
    記内側濾材の一辺端は、前記外側濾材の重ね合 わせた
    貼着部の濾材間に位置させたことを特徴とする電気掃除
    機用集塵フィルター。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の集塵フ
    ィルターを備えたことを特徴とする電気掃除機。
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