JPH038764B2 - - Google Patents

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JPH038764B2
JPH038764B2 JP58016634A JP1663483A JPH038764B2 JP H038764 B2 JPH038764 B2 JP H038764B2 JP 58016634 A JP58016634 A JP 58016634A JP 1663483 A JP1663483 A JP 1663483A JP H038764 B2 JPH038764 B2 JP H038764B2
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dust
shaped
cam
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JP58016634A
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Hidetoshi Sakurai
Goro Sasai
Masayuki Takagi
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication of JPS59141918A publication Critical patent/JPS59141918A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気掃除機用箱状集塵フイルターの
製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の箱状集塵フイルターは、底面のみに波形
の不織布フイルターを設け、開口部を除く他の4
面は樹脂製としたものであり、波形にあらかじめ
折り曲げた不織布フイルターを金型の天井面のみ
にセツトした後、樹脂を金型に流して製造される
ものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来例では、箱の一面のみで必要な濾過面
積をえるために、不織布フイルターを大きく波形
に折り曲げる必要があるので、箱状集塵フイルタ
ー全体が大きくなる欠点を有しているとともに、
箱の側面となる4面が樹脂製であるために、樹脂
の使用量が多くなり、箱状集塵フイルター全体の
重さが大となる欠点を有し、取扱性が悪いもので
ある。
本発明の目的は、上記の欠点にかんがみ、濾過
面積を十分にとることができて、小形軽量であ
り、かつ生産性のすぐれた堅牢な電気掃除機用箱
状集塵フイルターの製造方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、綿飴状の2〜5デニールのポリエ
ステル類系繊維をシート状にしたものをローラ間
を通して圧縮した後、ニードルパンチ用のローラ
間を通すことにより、起毛面を備え不織布フイル
ターを形成する第一工程と、前記不織布フイルタ
ーを十字状に裁断し、その裁断部を、起毛面が内
側となり、かつ箱状となるように、部分的に接合
する第二工程と、この箱状の不織布フイルターを
成型機の金型に挿入した後、その金型に樹脂を流
して、多数の支骨を開口部を形成するフランジ部
とからなる保形用かごを、前記不織布フイルター
と一体に形成する第三工程とから電気掃除機用箱
状集塵フイルターを製造することにより、達成さ
れる。
〔作用〕
第1に、不織布フイルターを十字形状に裁断
し、その裁断部を起毛面が内側となり、かつ箱状
となるように、部分的に接合した後、その不織布
フイルターを成形機の金型にセツトする。この場
合、箱状集塵フイルターの5面を形成する不織布
フイルターは一体になつているので、金型の側面
にテープ等により不織布フイルターを仮止めしな
くても、金型の5面のそれぞれの所定の位置にお
いて、不織布フイルターが大きく位置ずれするこ
とがないため、保形用かごの支骨と不織布フイル
ターとの間に隙間ができて使用不可能となる箱状
集塵フイルターの製造を防止し、生産性がすぐれ
ている。
箱状集塵フイルターは、開口部を除く5面を不
織布フイルターによつて構成されるので、濾過面
積が大きくとれ、目詰りが少なく、集塵性能がす
ぐれ、かつ小形化されるとともに、使用する樹脂
量が少なく軽量化される。
保形用かごの支骨を形成する樹脂の湯が、不織
布フイルターの起毛間に入れ込み、硬化するの
で、不織布フイルターと支骨の結合がきわめて堅
牢となる。
〔実施例〕
以下、本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
電気掃除機の本体ケース1は、第1図、第2図
に示すように上ケース2と下ケース3を抱き合わ
せて構成している。
本体ケース1の前側内部は、箱状集塵フイルタ
ー収納部9になつている。後側内部には電動送風
機4(第12図)が備えられている。
下ケース3の前寄り底面には、小さな車輪5
が、後部両側には大きい車輪6が設けられてい
る。
上ケース2の上面中央には、持ち運び用ハンド
ル7が、上面後側にはコードリール用の操作ペダ
ル8が設けられている。
箱状集塵フイルター収納部9には、着脱自在な
る箱状集塵フイルター10が取り付けられてい
る。箱状集塵フイルター収納部9を塞ぐ外蓋11
が上ケース2に開閉自在に取り付けられている。
外蓋11と持ち運び用のハンドル7は支軸12に
回転自在に支持されている。
さて、箱状集塵フイルター10は、第4図、第
6図に示すように、保持用かご13に、不織布フ
イルター14をかぶせた構成になつている。
第5図、第6図を参考にして箱状集塵フイルタ
ー10の製造について述べる。
綿飴状になつている2〜5デニールのポリエス
テル類系繊維をシート状にし、これをローラの間
に通して軽く圧縮する。この後、ニードルパンチ
用のローラ間に通すことにより、第5図のイに示
すような不織布フイルター14の素材ができる。
上側面に起毛が形成され、下面はほぼ平らになつ
ている。不織布フイルター14の厚さは、1.5mm、
起毛の高さは約0.5mmである。
次に、第6図のハに示すように不織布フイルタ
ー14の素材を十字形状に裁断し、そのまま後起
毛面を内側にして第6図のロに示すような箱状に
形成し、裁断部分の上端の接合部15をそれぞれ
熱溶着により接合する。この箱状にした不織布フ
イルター14を成型機の金型内に挿入し、保形用
かご13を成形するとともに同時に不織布フイル
ター14と保形用かご13を一体にする。
保形用かご13は、多数の支骨16をもつてい
る。この支骨16の大部分が不織布フイルター1
4の内側になるように形成するので、支骨16と
不織布フイルター14はよく結合される。すなわ
ち、支骨16の素材である熱可塑性樹脂が液状に
なつて金型内に入つたときに、不織布フイルター
14の起毛内部に流れ込み、そして硬貨して支骨
16ができ上がる。支骨16は、不織布フイルタ
ー14の起毛の内部に深く入り、第5図のハに示
すように、起毛が支骨16の中にもぐり込んで結
合しているもので支骨16と不織布フイルター1
4の結合は非常に丈夫である。
熱可塑性樹脂の湯が金型内を流れるとき、不織
布フイルター14の外側に逃げるものがある。外
側にも支骨16が形成される場合があるので、不
織布フイルター14の内側から突出する支骨16
の高さは必ずしも同じにならないが平均的な突き
出し高さは約4mmである。
箱状集塵フイルター10の開口部には、フラン
ジ部17が形成されている。フランジ部17に
は、第4図に示すような環状の気密用パツキング
18が取り付けられている。
気密用パツキング18の角部には、第10図、
第11図に示すように上部がラツパ状のインジケ
ータ用パツキング19が一体に形成されている。
このパツキング19の下側筒部は、上記フランジ
部17に形成されている穴20に嵌まる。この穴
20、箱状集塵フイルター10の外側に位置して
いる。
フイルター支え板21は、箱状集塵フイルター
10の開口部に回転自在に取り付けられている。
このフイルター支え板21は開口部のほぼ半分を
塞ぐ大きさをもつている。
箱状集塵フイルター10に着脱自在に取り付け
られる使い捨ての袋状紙フイルター22は、取り
付け板23が貼付けられている。取り付け板23
は、厚い硬紙で形成され、吸い込み開口が形成さ
れている。袋状紙フイルター22は、第3図に示
すように取り付け板23をフイルター支え部21
と箱状集塵フイルター10の開口部縁部にかけ渡
すことにより箱状集塵フイルター10内にセツト
される。
外蓋11の内部には、予備の袋状紙フイルター
22を納めるフイルター収納室24が形成されて
いる。フイルター収納室24の蓋25は、支軸2
6をもつて外蓋27は、外蓋11の内側にねじ止
めされている。
外蓋11の前側に設けられているホース接続口
28の奥側には、連通管29が接続されている。
連通管29の吐出口は、外蓋11を閉じたとき
に、袋状紙フイルター22の取付板23に形成さ
れている吸い込み開口に挿入されるようになつて
いる。
連通管29の吐出口を取り囲むようにして中蓋
27の下面に取り付けられている吸い込み用のシ
ールパツキング30は、外蓋11を閉じたときに
袋状紙フイルター22の取付板23に密着し、取
付板23に形成されている吸い込み開口を取り囲
むような状態に置かれる。
中蓋27の上面には、連通管29が一体に形成
されているとともに、インジケータ装置も設けら
れている。すなわち、第4図に示すように、表示
管31を支持する支持台32が中蓋27に一体に
形成されている。可撓性のパイプ33は一端が表
示管31に、他端が中蓋27に接続されている。
パイプ33の表示管31側は、角形であり、か
つ、中蓋27側は円形になつている。中蓋27側
の接続は、第11図によく示している。
中蓋27の上面にインジケータ装置がまとまつ
て設けられているので、インジケータ装置の組立
が容易である。中蓋27を外蓋11に取り付ける
と、表示管31は外蓋11に形成した下窓34に
臨む。
第11図に示すように、外蓋11を閉じた時に
は、パイプ33の接続されている中蓋27のとこ
ろの連通穴34は前記箱状集塵フイルター10に
設けられているインジケータ用パツキング19に
接合する。こうして、表示管31は、箱状集塵フ
イルター収納部9に連通される。そしてインジケ
ータ用パツキング19の上側は、ラツパ状になつ
ているので、中蓋27の下面に気密がよく取れる
ように接する。このため表示管31は、箱状集塵
フイルター収納池9の負圧をよく表わす。
下ケース3の前側には、クランプ35が設けら
れている。このクランプ35は、支持軸36に回
転自在に支持されている。クランプ35の係合爪
37は、外蓋11の前側に形成した係合凹部38
に係合する。これにより外蓋11は開かないので
ある。クランプ35に設けたばね39に抗してク
ランプ35を操作し、係合爪37を係合凹部38
から外すと、外蓋11は支軸12のところに設け
られているばね(図示せず)の力により開かれる
のである。
本体ケース1の箱状集塵フイルター収納部9の
奥側には仕切板40が設けられている。この仕切
板40は、第4図、第7図に示すような構成にな
つている。仕切板40は通気穴41が形成される
とともにカム台42が回転自在に取り付けられて
いる。カム台42の取り付けられている伝達ギヤ
ー43は、仕切板40の裏面側に置かれている。
仕切板40は、その表面側が箱状集塵フイルター
収納部9側になるようにして取り付けられてい
る。
仕切板40の裏面側には、表面側に向けて大き
く凹んだ除塵子収納部44が形成されている。除
塵子収納部44には、通気穴41が設けられてい
ない。除塵子収納部44に取り付けた除塵子45
は、自由端がカム台42側にあたる除塵子収納部
44の側壁に形成した窓46からカム台42側に
突き出している。除塵子45の固定部側は、除塵
子収納部44に形成した支持部に支持されてい
る。この支持部は第7図および第8図に示すよう
に、係止片47および係止ボス48とから構成さ
れている。係止片47および係止ボス48は、仕
切板40と一体に形成されている。係止片47の
先端に係止爪49が形成されている。係止片47
と係止ボス48の間にスリツトが形成されてい
る。除塵子45は、固定部がわん曲に形成されて
いる。このわん曲部をスリツトに嵌め込むことに
より、除塵子45は取り付けられる。係止片47
は、樹脂製で多少たわみやすく形成される。係止
爪49の外側は、スリツト寄りの方が斜面にして
いる。このため、わん曲部をスリツトに押し込む
際、係止片47はスリツトが開くように逃げるの
で、容易にわん曲部はスリツト挿入される。入つ
てしまうと、係止爪49によりわん曲部はスリツ
トより抜け出ないのである。係止ボス48の外端
側も係止爪49と同様、斜面にすると、わん曲部
のスリツトへの挿入がより落に行われるのであ
る。
除塵子45は、わん曲部のすぐ脇の端部が除塵
子収納部44に設けられている係合スリツトに差
し込まれている。
除塵子45は、わん曲部が係止ボス48と係止
片47にて挟持されているので、長手方向の固定
がとられる。手前側への抜け止めは前述したよう
に係止爪49にて行なわれる。さらに、わん曲部
のすぐ脇の端部が前述したように係合スリツトに
差し込まれているので、先の長手方向固定と一緒
になつて除塵子45の固定部側は、仕切壁に確実
に固定され、かつ、ねじを用いないで除塵子45
を取り付けられるので組立性がよい。
除塵子45は、ばね性に富む鋼材で形成されて
いる。除塵子45の自由端側は、窓46の高さの
範囲で振動する。窓46の両側は、除塵子45が
振動する際の案内部になつているので、除塵子4
5の自由端は横ぶれなく振動するのである。
仕切り壁40は、表面側と裏面側に抜く二つの
金型により樹脂で形成するので、窓46および係
止片のところは片抜きのできる構造になついる。
すなわち、係止片47の付根のところは、スリツ
ト側にあたるところが少なくとも係止爪49に見
合う大きさだけ開口になつている。窓46の底5
0のところは、少なくとも窓46の板厚分だけ除
塵子収納部44の角部が裏面側に抜けている。
コードリール51は、第7図に示すように、電
源コード52が巻装されている。コードリール5
1はばね(図示せず)が設けられているので、電
源コード52の巻き取りはばねの力で自動的に行
われる。
このコードリール51には、ギヤー53が形成
されている。このギヤー53は伝達ギヤー43と
かみ合う。コードリール51を回わすと伝達ギヤ
ー43を介してカム台42が回わされ、カム台4
2の回転により、除塵子45が振動するのであ
る。
第8図に示すように、伝達ギヤー43の軸ボス
54は、四角の係合穴55が形成されている。カ
ム台42の中央裏面には一対の係合片56が一体
に形成されている。係合片56の先端には、頭部
にテーパー部をもつ係合爪57が形成されてい
る。係合片56を係合穴55に挿入すると係合爪
57が伝達ギヤー43の裏面に突き出てるととも
に、係合爪57が係合穴55の開口縁部に係合す
る。仕切板40に取り付けられた伝達ギヤー43
とカム台42は結合される。
係合片56が四角の係合穴55に入ることによ
り、伝達ギヤー43とカム台42は回り止めが行
われる。係合片56を係合穴55に差し込む際
に、係合縮57の頭部がテーパーになつているの
で、係合片56は内方にたわみ、容易に上記差し
込みは行われるのである。
カム台42の表面には、カム58を回転自在に
支持する支持59が一体に形成されている。支軸
59は、カム台42の回転中心からずれた位置に
設けられている。支持59の先端には、抜け止め
のかさ60が形成されている。支軸59の脇にカ
ム58の回転角度を規制するカムストツパー61
が設けられている。
支軸59には、カム58に一方向の力を付与す
るカムばね62が取り付けられる。カム58には
支軸59に嵌め込む支軸穴63が形成されてい
る。支軸穴63は、かさ60を通すことのできる
形状になつている。カムばね62およびカム58
を支軸59に取り付けると、カムばね62の一端
に形成されているフツク64はカム58の肩に係
合するとともに、他端はカムストツパー61に形
成されている溝65に係合する。こうして、取り
付けられたカム58は、カムばね62により、一
方に力が付与されているのである。
このカム58と除塵子45との関係であるが、
第9図のイに示すように箱状集塵フイルター10
を箱状集塵フイルター収納部9に納めない時に
は、除塵子45の自由端がカム58に係合しな
い。
箱状集塵フイルター10を箱状集塵フイルター
収納部9に納めると、箱状集塵フイルター10の
外側である背面に形成されている加振突起66が
除塵子45を上から押し下げる。これを第9図の
ロに示している。
除塵子45が少し押し下げられると、除塵子4
5にカム58が係合するようになる。すなわち、
第9図のイに示すときに、除塵子45の先端がカ
ム台42およびカム58の先端よりも外方に位置
している。しかし、第9図のロに示すものにおい
ては、除塵子45の先端がカム58の先端よりも
内側に位置するので、第9図のハ,ロに示すよう
にカム台42が回転するとカム58が除塵子45
に係合することになる。
第9図のハに示す方向に、カム台42が回転す
ると、除塵子45はカム58により引き下げられ
る。さらにカム台42が回転すると、カム58の
先端から除塵子45が外れ除塵子45はそれ自体
のもつばね力で急激に元の状態に戻る。これによ
り、加振突起66は除塵子45にてたたかれる。
この時に発生する振動が、箱状集塵フイルター1
0を振動させる。箱状集塵フイルター10の内部
に収納されている袋状紙フイルター20も同時に
振動する。袋状紙フイルター20および箱状集塵
フイルター10の除塵が一緒に行なわれるのであ
る。加振突起66は、箱状集塵フイルター10の
保形用かご13と一体に形成されているので、箱
状集塵フイルター10は加振突起66から離れて
いるところもよく振動するので、上記除塵は局部
にかたよらず、全体にわたりよく行なわれるので
ある。
カム台42が、第9図のニの方向に回転したと
きには、除塵子45にカム58が触れてもカム5
8が回わつて逃げてしまうので、除塵子45は引
き下げられない。このため除塵子45が加振突起
66をたたくことは生じない。
上記は主として構造の面から本実施例を説明し
たものであるが、次に動作の面から本実施例につ
いて説明する。
電動送風機4の運転にともない塵埃を含む空気
がホース接続口28、連通管29を通り、袋状紙
フイルター22内に流入する。粗塵および細塵は
袋状紙フイルター22内に捕集され、空気は袋状
紙フイルター22の通気目を通り、箱状集塵フイ
ルター10の不織布フイルター14に向う。袋状
紙フイルター22を吹き抜けた細塵は、不織布フ
イルター14で捕えられる。不織布フイルター1
4を通過した空気は、仕切壁40の通気穴41を
通り、さらに電動送風機4内を通過して本体ケー
ス1の外部に放出される。
袋状紙フイルター22の内面および不織布フイ
ルター14の内面に附着した塵埃は、コードリー
ル51を回すことにより前述したように除塵が行
われる。袋状紙フイルター22内の塵埃が一杯に
なつたならば、外蓋11を開き、袋状紙フイルタ
ー22ごとごみを捨てる。そして新しい袋状紙フ
イルター22を箱状集塵フイルター10内に取り
付けることにより、再び掃除をすることができ
る。
箱状集塵フイルター10内に溜る塵埃の量は、
袋状紙フイルター22に溜るごみの量に比べ極め
て少ないが、ここに溜る塵埃は細かい塵埃ばかり
であるので不織布フイルター14の目詰りは起き
やすい。しかし、不織布フイルター14の塵埃附
着部は起毛が形成されているので、起毛がないも
のに比べ目詰りが起きずらいのである。すなわ
ち、第5図のロに示すように細かい塵埃粒子67
は、起毛の先端で受け止められたり、あるいは起
けの間に入る状態で附着し、塵埃粒子同志の密着
が割合少なくなるのである。起毛の付根に塵埃粒
子が附着してしまうことも割合少ないのである。
起毛のない平らな面をもつフイルターのものにお
いては、塵埃粒子がたがいに密着しつつフイルタ
ーの通気面に密着してしまうのでフイルターの目
詰りが生じ、直ちに吸込性能が悪くなるのであ
る。しかし、本実施例のものにおいては、上記の
ように起毛の作用により、目詰りが起きずらく、
吸込性能の向上がえられるのである。
本実施例によれば、 (1) 箱状集塵フイルター10は、5面を不織布フ
イルター14とし、その不織布フイルター14
を保形用かご13で支える構成としたので、濾
過面積を大きくとることができ、波形フイルタ
ーを用いた従来の箱状集塵フイルターに比べ
て、小形になるとともに、樹脂の使用量も少な
く軽量化される。
(2) 箱状集塵フイルター10を構成する不織布フ
イルター14は、起毛面を有し、その起毛面側
に塵埃を付着させるようにしているので、細か
い塵埃の目詰りが生じにくく、吸込性能が向上
する。
(3) 保形用かご13を形成する際に、保形用かご
13の支骨16を形成する樹脂の湯が、不織布
フイルター14の起毛間に入り込み、不織布フ
イルター14と結合するので、支骨16と不織
布フイルター14の結合が堅牢となる。
(4) 保形用かご13を形成している支骨16は、
箱状集塵ケース10の内側に突出しているの
で、支骨16のあるところは、不織布フイルタ
ー14と袋状紙フイルター22の間にギヤツプ
ができ、通気性が向上する箱状集塵ケース10
がえられる。
(5) 十字形状に裁断した不織布フイルター14
を、箱状となるように、裁断部を部分的により
接合したので、金型への不織布フイルター14
の挿入が簡単である。
(6) 箱状集塵フイルター10の、開口部を除く5
面を構成する不織布フイルター14は、一体で
あるので、金型への樹脂挿入時に所定のセツト
位置から樹脂の流れによつて、不織布フイルタ
ー14が位置ずれを起こすことが少なく、保形
用かご13の支骨16と不織布フイルター14
との間に隙間ができることがない。
なお、上記一実施例は本体ケース1に集塵ケー
ス収納部9が一体に形成されているものである
が、この集塵ケース収納部9が本体ケースと別体
の構成、すなわち、電動送風機収納部と、集塵ケ
ース収納部が別体の分離できる構成にしても同様
な効果は期待できる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、箱状集塵フイ
ルターを、綿飴状の2〜5デニールのポリエステ
ル類系繊維をシート状にしたものをローラ間を通
して圧縮した後、ニードルパンチ用のローラ間を
通すことにより、起毛面を備えた不織布フイルタ
ーを形成する第一工程と、前記不織布フイルター
を十字状に裁断し、その裁断部を、起毛面が内側
となり、かつ箱状となるように、部分的に接合す
る第二工程と、この箱状の不織布フイルターを成
型機の金型に挿入した後、その金型に樹脂を流し
て、多数の支骨と開口部を形成するフランジ部と
からなる保形用かごを、前記不織布フイルターと
一体に成形する第三工程とによつて製造すること
により、保形用かごの支骨と不織布フイルターと
の間に隙間ができて使用不可能となる箱状集塵フ
イルターの製造を防止し、しかも濾過面積を十分
にとることができて、小形軽量であり、かつ生産
性のすぐれた堅牢な電気掃除機用箱状集塵フイル
ターがえられる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は電気掃除機本体の斜視図、第2図は集塵ケース
収納部側を破断した電気掃除機本体の側面図、第
3図は外蓋を開き、集塵ケースを外して並べて置
いた状態の斜視図、第4図は集塵ケース、中蓋お
よび仕切壁を分解した状態の斜視図、第5図は集
塵ケースの要部拡大図、第6図は集塵ケースの製
造工程を示す概略図、第7図は集塵ケース、仕切
壁およびコードリールを並べた分解斜視図、第8
図は除塵子およびカム台の関連部品を分解した斜
視図、第9図はカムの動作を示す図、第10図は
気密パツキングをインジケータ用パツキングのと
ころにスポツトをあてた拡大斜視図、第11図は
インジケータ用パツキングと中蓋とのシール状態
を示す拡大断面図、第12図は集塵ケース、電動
送風機およびコードリールとの関係を吸い込み状
態の点からまとめた概略図である。 10……箱状集塵フイルター、13……保形用
かご、14……不織布フイルター、16……支
骨、17……フランジ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 綿飴状の2〜5デニールのポリエステル類系
    繊維をシート状にしたものをローラ間を通して圧
    縮した後、ニードルパンチ用のローラ間を通すこ
    とにより、起毛面を備えた不織布フイルターを形
    成する第一工程と、前記不織物布フイルターを十
    字状に裁断し、その裁断部を、起毛面が内側とな
    り、かつ箱状となるように、部分的に接合する第
    二工程と、この箱状の不織布フイルターを成型機
    の金型に挿入した後、その金型に樹脂を流して、
    多数の支骨と開口部を形成するフランジ部とから
    なる保形用かごを、前記不織布フイルターと一体
    に成形する第三工程とからなる電気掃除機用箱状
    集塵フイルターの製造方法。
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