JP3034398B2 - 電子楽器の制御装置 - Google Patents

電子楽器の制御装置

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JP3034398B2
JP3034398B2 JP5066959A JP6695993A JP3034398B2 JP 3034398 B2 JP3034398 B2 JP 3034398B2 JP 5066959 A JP5066959 A JP 5066959A JP 6695993 A JP6695993 A JP 6695993A JP 3034398 B2 JP3034398 B2 JP 3034398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の制御装置に
関し、特に音色変更用操作子を操作することによって選
択された音色変更に係る制御情報を外部に送信可能な制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、音色を選択するための音色変更用操作子を備え、
その音色変更用操作子を操作することによって音色の変
更制御が可能な電子楽器が知られている。そして、この
ような電子楽器の制御装置により実行される音色変更に
関しては複数の方式がある。例えば、押鍵中に音色選択
スイッチが操作された場合、 現在押鍵中の音については従前設定されていた音色で
発音し、次の押鍵から変更された新しい音色での発音を
行うもの、 現在押鍵中の音については消音し、次の押鍵から変更
された新しい音色での発音を行うもの、 現在押鍵中の音について一旦消音して音色を変更し、
消音された音を変更された新しい音色で再発音させるも
の、等があって一様ではなかった。
【0003】このため、複数の電子楽器をMIDI等の
演奏情報交換システムで接続して演奏する場合、特に発
音中に音色変更を行った場合にそれぞれの電子楽器で発
音状態が異なるという不都合が生じてしまう。例えば、
上記〜の各方式を持つ電子楽器をMIDIで接続
し、親器となる電子楽器の制御装置から音色変更指示が
他の電子楽器に出力されると、の方式の電子楽器から
は現在押鍵中の音が引き続いて発音され、の方式の電
子楽器においては消音され、の方式の電子楽器からは
変更後の音が発音されることになり、演奏上好ましくな
いのである。
【0004】そこで本発明は、音色変更方式が異なる外
部機器を接続した場合に、その接続先の外部機器を同じ
方式で音色変更させることのできる電子楽器の制御装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の電子楽器の制御装置は、図
1に例示するように、鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じ
て押鍵情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段
と、該押鍵情報に応じて発生すべき楽音の音色を選択す
るために操作される音色変更用操作子と、少なくとも上
記押鍵及び離鍵情報と上記音色変更用操作子の操作によ
り選択された音色情報とを外部に送信可能な外部送信手
段と、を備えた電子楽器の制御装置において、上記音色
変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されている鍵に対
する押鍵及び離鍵情報及び音色情報により構成され、現
在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような手順で音
色を変更するかが予め設定された音色変更制御に係る情
報を、接続された外部機器に対して上記外部送信手段よ
り出力する音色変更制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2記載の電子楽器の制御装置
は、図2に例示するように、鍵盤に対する押鍵及び離鍵
に応じて押鍵情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出
力手段と、離鍵に伴う楽音消去を一時保留するか又は楽
音消去時の減衰時間を長くする離鍵制御を行うために操
作される離鍵制御設定操作子と、上記押鍵情報に応じて
発生すべき楽音の音色を選択するために操作される音色
変更用操作子と、少なくとも上記押鍵及び離鍵情報、上
記離鍵制御に係る情報、上記音色変更用操作子の操作に
より選択された音色情報を外部に送信可能な外部送信手
段と、を備えた電子楽器の制御装置において、上記離鍵
制御設定操作子が操作されていない場合には、上記音色
変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されている鍵に対
する押鍵及び離鍵情報と音色情報とにより構成され、現
在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような手順で音
色を変更するかが予め設定された第1の音色変更制御に
係る情報を、接続された外部機器に対して上記外部送信
手段より出力し、一方、上記離鍵制御設定操作子が操作
されている場合には、上記音色変更用操作子の操作に伴
い、現在押鍵されている鍵に対する押鍵及び離鍵信号、
離鍵制御情報、音色情報により構成され、現在押鍵中の
鍵に応じた楽音に対してどのような手順で音色を変更す
るかが予め設定されている第2の音色変更制御に係る情
報を、接続された外部機器に対して上記外部送信手段よ
り出力する、音色変更制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0007】また、請求項3記載の電子楽器は、図3に
例示するように、鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じて押
鍵情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段と、
該押離鍵情報出力手段より出力される押鍵情報及び離鍵
情報に基づき、対応する楽音を発生及び消去する楽音発
生消去手段と、該楽音発生消去手段により発生される楽
音の音色が複数種類記憶された音色記憶手段と、該音色
記憶手段に記憶されている複数の音色から所望の音色を
選択するために操作される音色変更用操作子と、少なく
とも上記押鍵及び離鍵情報と上記音色変更用操作子の操
作により選択された音色情報とを外部に送信可能な外部
送信手段と、を備えた電子楽器の制御装置において、上
記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されている
鍵に対する押鍵及び離鍵信号及び音色情報により構成さ
れ、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような手
順で音色を変更するかが予め設定された音色変更制御
を、上記楽音発生消去手段に対して行うと共に、接続さ
れた外部機器に対して、上記音色変更制御に係る情報を
上記外部送信手段より出力する音色変更制御手段を備え
たことを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の電子楽器の制御装置
は、図4に例示するように、鍵盤に対する押鍵及び離鍵
に応じて押鍵情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出
力手段と、該押離鍵情報出力手段より出力される押鍵情
報及び離鍵情報に基づき、対応する楽音を発生及び消去
する楽音発生消去手段と、離鍵に伴う楽音消去を一時保
留するか又は楽音消去時の減衰時間を長くする離鍵制御
を行うために操作される離鍵制御設定操作子と、該離鍵
制御設定操作子が操作された場合には、上記離鍵制御
を、上記楽音発生消去手段に対して行う離鍵制御手段
と、上記楽音発生消去手段により発生される楽音の音色
が複数種類記憶された音色記憶手段と、該音色記憶手段
に記憶されている複数の音色から所望の音色を選択する
ために操作される音色変更用操作子と、少なくとも上記
押鍵及び離鍵情報、離鍵制御情報、上記音色変更用操作
子の操作により選択された音色情報を外部に送信可能な
外部送信手段と、を備えた電子楽器において、上記離鍵
制御設定操作子が操作されていない場合には、上記音色
変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されている鍵に対
する押鍵及び離鍵信号と音色情報とにより構成され、現
在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような手順で音
色を変更するかが予め設定された第1の音色変更制御
を、上記楽音発生消去手段に対して行うと共に、接続さ
れた外部機器に対して、上記第1の音色変更制御に係る
情報を上記外部送信手段より出力し、一方、上記離鍵制
御設定操作子が操作されている場合には、上記音色変更
用操作子の操作に伴い、現在押鍵されている鍵に対する
押鍵及び離鍵信号、離鍵制御情報、音色情報により構成
され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような
手順で音色を変更するかが予め設定された第2の音色変
更制御を、上記楽音発生消去手段に対して行うと共に、
接続された外部機器に対して、上記第2の音色変更制御
に係る情報を上記外部送信手段より出力する、音色変更
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成を有する請求項1の電子楽器の制御装
置によれば、例えば演奏者により音色変更用操作子が操
作されて新たな音色が選択されると、音色変更制御手段
が、現在押鍵されている鍵に対する押鍵及び離鍵信号及
び選択された音色情報により構成され、現在押鍵中の鍵
に応じた楽音に対してどのような手順で音色を変更する
かが予め設定された音色変更制御に係る情報を、接続さ
れた外部機器に対して外部送信手段より出力する。
【0010】従って、本電子楽器の制御装置に、複数の
電子楽器がMIDI等の演奏情報交換システムで接続さ
れている場合には、その接続された複数の電子楽器にお
いて同じ音色変更制御がなされるのである。例えば、上
記予め設定されている音色変更制御が、現在押鍵中の音
について一旦消音して音色を変更し、消音された音を変
更された新しい音色で再発音させるという方式の場合、
どの電子楽器においても同じ方式で音色が変更される。
従って、同時に違う音色での発音が生じるということも
なく、演奏上好ましい。
【0011】また、請求項2の電子楽器は、離鍵に伴う
楽音消去を一時保留するか又は楽音消去時の減衰時間を
長くする離鍵制御を行うために操作される離鍵制御設定
操作子と、その離鍵制御設定操作子が操作された場合に
は離鍵制御を楽音発生消去手段に対して行う離鍵制御手
段とを備えているため、離鍵制御設定操作子が操作され
ているか否かで音色変更制御手段が行う音色変更制御に
違いがある。
【0012】すなわち、音色変更制御手段は、離鍵制御
設定操作子が操作されていない場合には、音色変更用操
作子の操作に伴い、現在押鍵されている鍵に対する押鍵
及び離鍵信号と音色情報とにより構成され、現在押鍵中
の鍵に応じた楽音に対してどのような手順で音色を変更
するかが予め設定された第1の音色変更制御に係る情報
を、接続された外部機器に対して外部送信手段より出力
する。一方、離鍵制御設定操作子が操作されている場合
には、音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されて
いる鍵に対する押鍵及び離鍵信号、離鍵制御情報、音色
情報により構成され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対
してどのような手順で音色を変更するかが予め設定され
た第2の音色変更制御に係る情報を、接続された外部機
器に対して外部送信手段より出力する。
【0013】従って、本電子楽器の制御装置に複数の電
子楽器がMIDI等の演奏情報交換システムで接続され
ている場合には、接続された外部機器において上記同じ
方式での音色変更がなされる。また、請求項3及び4記
載のものは、例えば自ら楽音発生消去手段を持つ電子楽
器に組み込まれた場合の制御装置である。請求項3記載
の制御装置によれば、音色変更制御手段が、予め設定さ
れている音色変更制御を楽音発生消去手段に対して行う
と共に、接続された外部機器に対して音色変更制御に係
る情報を出力する。一方、請求項4記載の制御装置によ
れば、音色変更制御手段が、離鍵制御設定操作子が操作
されていない場合には、第1の音色変更制御を楽音発生
消去手段に対して行うと共に、接続された外部機器に対
して第1の音色変更制御に係る情報を出力し、一方、上
記離鍵制御設定操作子が操作されている場合には、第2
の音色変更制御を楽音発生消去手段に対して行うと共
に、接続された外部機器に対して第2の音色変更制御に
係る情報を出力する。
【0014】従って、制御装置の組み込まれた親器と、
接続されたどの電子楽器においても同じ方式で音色が変
更されるため、同時に違う音色での発音が生じるという
こともなく、演奏上好ましい。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の電子楽器の制御装置の好
適な実施例について説明する。図5は一実施例の電子楽
器の制御装置の組み込まれた電子キーボードの外観を示
している。
【0016】図5に示すように、この電子キーボード1
は、多数の鍵2が配置された鍵盤3と、多数のスイッチ
5〜9及びディスプレイ11が設けられた操作パネル4
とを備えている。このスイッチ5〜9としては、電源ス
イッチ5と、音色を選択するための多数の音色設定スイ
ッチ6と、サスティンスイッチ7と、音量スイッチ8と
が配置されている。また、側面にはMIDI端子13が
設けられている。
【0017】前記音色設定スイッチ6は、例えばピアノ
やオルガン、ハープシコードといった鍵盤楽器の音色、
あるいは管楽器や弦楽器等の音色といった各々の音色に
対応して設けられており、この音色設定スイッチ6のオ
ンオフに応じて、発音される音色が選択される。
【0018】また、前記サスティンスイッチ7は、鍵2
の離鍵動作に伴う楽音消去を一時保留するか又は楽音消
去時の減衰時間を長くする、いわゆるサスティン効果を
与えるか否かを設定するスイッチである。サスティンス
イッチ7がオンされている場合はサスティンがかかった
状態となり、鍵盤3から手を離しても音はすぐには消え
ず徐々に消えていく。サスティンスイッチ7がオフの場
合は鍵盤3から手を離すと音はすぐ消える。
【0019】音量スイッチ8は、音量を増加させるアッ
プスイッチ8aと、音量を減少させるダウンスイッチ8
bとからなる。次に、電子キーボード1の電気的構成
を、図6を参照して説明する。本電子キーボード1の主
な制御部分は、演算を行うCPU21、制御プログラム
や音色設定スイッチ6にて選択される音色のデータ等を
記憶するROM22、演奏情報等を一時記憶するRAM
23、音源24、鍵盤3の鍵2の状態を検出する鍵盤ス
キャン回路25、パネルスイッチ群5〜8の状態を検出
するパネルスイッチスキャン回路26、MIDIインタ
ーフェース30からなり、それらがバス27を介して接
続されている。
【0020】また、鍵盤スキャン回路25には鍵盤3が
接続され、パネルスイッチスキャン回路26には操作パ
ネル4に設けられたパネルスイッチ群5〜8が接続さ
れ、音源24には、出力される音響信号を増幅するアン
プ28を介してスピーカ29が接続されている。
【0021】さらに、本電子キーボード1は、上述した
MIDI端子13を用いて、外部機器GMと接続するこ
とにより、MIDIインターフェース30を介して、そ
れら外部機器GMと演奏情報を交換可能にされている。
次に、本実施例の作動を図7〜図9のフローチャートを
参照して説明する。
【0022】電源スイッチ5がオンされると、ステップ
100(以下ステップをSで示す)にてCPU21の初
期化が行われ、続くS110で音源24の初期化が行わ
れる。そして、S120において、鍵盤スキャン回路2
5及びパネルスイッチスキャン回路26を介して何等か
のイベントが有るか否かを判断し、イベントがあればS
130でイベント処理を行ってから、また無い場合はS
130の処理を行わずにS120に戻り、イベントの発
生を待つ。
【0023】S130で実行されるイベント処理を図8
のフローチャートを参照して説明する。図8に示すよう
に、イベント処理ルーチンでは、まずイベントの番号を
検索し(S200)、そのイベント番号に応じた処理
(S210〜S250)をそれぞれ行ってからリターン
する。このイベント番号は図10のイベントデータのフ
ォーマットに示すように定められている。なお、図10
中「バイト0」の部分がイベント番号である。また「バ
イト1」には、押鍵・離鍵に関しては鍵2の番号(KN
O)、音色変更に関しては設定されている音色番号(P
NO)、サスティンに関してはサスティンスイッチ7が
オンあるいはオフ(SW)、音量に関しては音量レベル
(VOL)がそれぞれ記憶されている。なお、押鍵に関
してはバイト2に検出された押鍵の強さ(VEL)が記
憶されている。図10中の(nu)は使用されていない
(not use )ことを示している。
【0024】図8に戻り、イベント番号が「9H]の場
合は押鍵処理(S210)、「8H」の場合は離鍵処理
(S220)、「0CH」の場合は音色変更処理(S2
30)、「0DH」の場合はサスティン処理(S24
0)、「0EH」の場合は音量変更処理(S250)が
それぞれ実行される。
【0025】以下、各処理について説明するが、音色変
更処理(S230)以外は周知の処理であるので、簡単
な説明で済ましておく。押鍵処理(S210)及び離鍵
処理(S220)は、鍵盤スキャン回路25を介して、
鍵盤3上のどの鍵2が押鍵あるいは離鍵されたかを検出
し、押鍵処理の場合は、押鍵されている鍵2の発音に係
る処理、離鍵処理の場合は、離鍵された鍵2の消音に係
る処理をそれぞれ行う。
【0026】また、サスティン処理(S240)は、サ
スティンスイッチ7がオンであるかオフかを判断して、
サスティンスイッチ7がオンならばサスティンをかけ、
オフならばサスティンをかけない制御を行う。音量変更
処理(S250)は、アップスイッチ8aが押された場
合は音量を増加させ、ダウンスイッチ8bが押された場
合は音量を減少させる周知の制御である。
【0027】次に、本発明の特徴部分である音色変更処
理(S230)の詳細を図9のフローチャートを参照し
て説明する。まず、サスティンスイッチ7がオン状態か
オフ状態かを判断し(S300)、オンされている場合
は、サスティンをオフ、すなわちサスティンをかけない
状態とした(S301)後で、離鍵信号を発して消音処
理を行う(S302)。その後、押された音色設定スイ
ッチ6に該当する音色に変更し(S303)、押鍵信号
を発して再び発音させる(S304)。そして、サステ
ィンをオン、すなわちサスティンをかけた状態に戻す
(S305)。
【0028】これらS301〜S305は電子キーボー
ド1自身の音色変更に係る処理であり、続くS306に
おいて上記S301〜S305の処理命令をMIDIイ
ンターフェース30を介して外部機器GMに出力してか
ら、本ルーチンを一旦終了する。
【0029】一方、S300でサスティンスイッチ7が
オフの場合は、いきなり離鍵信号を発して消音処理を行
い(S311)、押された音色設定スイッチ6に該当す
る音色に変更し(S312)た後、押鍵信号を発して再
び発音させる(S313)。そして、続くS314で、
電子キーボード1自身の音色変更に係る処理である上記
S311〜S313の処理命令を外部機器GMに出力し
てから、本ルーチンを一旦終了する。
【0030】従って、外部機器GMにおいても、本電子
キーボード1において実行される音色変更と同じ変更処
理がなされる。なお、図9に示す処理の実行が本発明の
請求項4における音色変更制御手段に対応し、上記S3
01〜S305の処理の実行が請求項4における第1の
音色変更制御に、またS311〜S313の処理の実行
が請求項4における第2の音色変更制御にそれぞれ対応
する。また、請求項3記載の音色変更制御は、上記第2
の音色変更制御、すなわち図7におけるS311〜S3
14の処理のみを行うルーチンに対応する。これは、サ
スティンスイッチ7を持たない電子楽器の組み込まれた
場合等に該当する。
【0031】このように、本電子キーボード1によれ
ば、外部機器GMである、例えば他の電子キーボードが
MIDIの演奏情報交換システムで接続されている場合
には、親器となる自身の電子キーボード1と、接続され
た他の電子キーボードとに対して同じ音色変更制御(図
9)がなされる。すなわち、図9の場合では「現在押鍵
中の音について一旦消音して音色を変更し、消音された
音を変更された新しい音色で再発音させる」という方式
での変更が、どの電子キーボードにおいても同じように
実行される。
【0032】また、上記実施例では、音源24を有し、
自らも発音する電子キーボード1に組み込んだ場合の例
として説明したが、自ら音源24を持たずに制御のみを
行うものでもよい。その場合、図9における処理の内、
S301〜305及びS311〜S313の処理は不要
である。なお、その場合は、S306の処理の実行が請
求項1における音色変更制御に対応し、S300,S3
06,S314の処理の実行が請求項2における音色変
更制御に対応する。
【0033】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内の種々なる態様を採用することができる。例えば、外
部機器GMとしては鍵盤楽器に限らず、MIDI等の演
奏情報交換システムで接続され、発音時の音色変更に関
わる機器であれば用いることができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び2記載
の電子楽器の制御装置によれば、音色変更方式が異なる
外部機器を接続した場合に、接続先のどの外部機器にお
いても同じ音色変更をさせることができる。例えば、音
色変更方式が現在押鍵中の音を一旦消音して音色を変更
し、消音された音を変更された新しい音色で再発音させ
るという方式の場合、接続されたどの外部機器からも同
じ方式で変更されて発音されるため、同時に違う音での
発音が生じることもなく、演奏上好ましい。
【0035】また、請求項3及び4記載の電子楽器の制
御装置によれば、接続先のどの外部機器においても親器
における音色変更方式と同じ音色変更をさせることがで
き、親器を含めて接続された複数の電子楽器において同
時に違う音での発音が生じることもなく、演奏上好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1記載の電子楽器の制御装置
の基本的構成を例示するブロック図である。
【図2】 本発明の請求項2記載の電子楽器の制御装置
の基本的構成を例示するブロック図である。
【図3】 本発明の請求項3記載の電子楽器の制御装置
の基本的構成を例示するブロック図である。
【図4】 本発明の請求項4記載の電子楽器の制御装置
の基本的構成を例示するブロック図である。
【図5】 本実施例の制御装置の組み込まれた電子キー
ボードの外観を示す平面図である。
【図6】 電子キーボードの電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】 実施例のメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】 実施例のイベント処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図9】 実施例の音色変更処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図10】 実施例のイベントデータのフォーマットを
示すマップである。
【符号の説明】
GM…外部機器、 1…電子キーボード、
2…鍵、3…鍵盤、 4…操作パネル、
5…電源スイッチ、6…音色設定スイッチ、
7…サスティンスイッチ、 8…音量スイッチ、13
…MIDI端子、 24…音源、 25…鍵
盤スキャン回路、26…パネルスイッチスキャン回路、
29…スピーカ、30…MIDIインター
フェース

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じて押鍵
    情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段と、 該押鍵情報に応じて発生すべき楽音の音色を選択するた
    めに操作される音色変更用操作子と、 少なくとも上記押鍵及び離鍵情報と上記音色変更用操作
    子の操作により選択された音色情報とを外部に送信可能
    な外部送信手段と、 を備えた電子楽器の制御装置において、 上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されてい
    る鍵に対する押鍵及び離鍵情報及び音色情報により構成
    され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような
    手順で音色を変更するかが予め設定された音色変更制御
    に係る情報を、接続された外部機器に対して上記外部送
    信手段より出力する音色変更制御手段を備えたことを特
    徴とする電子楽器の制御装置。
  2. 【請求項2】 鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じて押鍵
    情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段と、 離鍵に伴う楽音消去を一時保留するか又は楽音消去時の
    減衰時間を長くする離鍵制御を行うために操作される離
    鍵制御設定操作子と、 上記押鍵情報に応じて発生すべき楽音の音色を選択する
    ために操作される音色変更用操作子と、 少なくとも上記押鍵及び離鍵情報、上記離鍵制御に係る
    情報、上記音色変更用操作子の操作により選択された音
    色情報を外部に送信可能な外部送信手段と、 を備えた電子楽器の制御装置において、 上記離鍵制御設定操作子が操作されていない場合には、
    上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されてい
    る鍵に対する押鍵及び離鍵情報と音色情報とにより構成
    され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような
    手順で音色を変更するかが予め設定された第1の音色変
    更制御に係る情報を、接続された外部機器に対して上記
    外部送信手段より出力し、 一方、上記離鍵制御設定操作子が操作されている場合に
    は、上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵され
    ている鍵に対する押鍵及び離鍵信号、離鍵制御情報、音
    色情報により構成され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に
    対してどのような手順で音色を変更するかが予め設定さ
    れている第2の音色変更制御に係る情報を、接続された
    外部機器に対して上記外部送信手段より出力する、音色
    変更制御手段を備えたことを特徴とする電子楽器の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じて押鍵
    情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段と、 該押離鍵情報出力手段より出力される押鍵情報及び離鍵
    情報に基づき、対応する楽音を発生及び消去する楽音発
    生消去手段と、 該楽音発生消去手段により発生される楽音の音色が複数
    種類記憶された音色記憶手段と、 該音色記憶手段に記憶されている複数の音色から所望の
    音色を選択するために操作される音色変更用操作子と、 少なくとも上記押鍵及び離鍵情報と上記音色変更用操作
    子の操作により選択された音色情報とを外部に送信可能
    な外部送信手段と、 を備えた電子楽器の制御装置において、 上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されてい
    る鍵に対する押鍵及び離鍵信号及び音色情報により構成
    され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような
    手順で音色を変更するかが予め設定された音色変更制御
    を、上記楽音発生消去手段に対して行うと共に、接続さ
    れた外部機器に対して、上記音色変更制御に係る情報を
    上記外部送信手段より出力する音色変更制御手段を備え
    たことを特徴とする電子楽器の制御装置。
  4. 【請求項4】 鍵盤に対する押鍵及び離鍵に応じて押鍵
    情報及び離鍵情報を出力する押離鍵情報出力手段と、 該押離鍵情報出力手段より出力される押鍵情報及び離鍵
    情報に基づき、対応する楽音を発生及び消去する楽音発
    生消去手段と、 離鍵に伴う楽音消去を一時保留するか又は楽音消去時の
    減衰時間を長くする離鍵制御を行うために操作される離
    鍵制御設定操作子と、 該離鍵制御設定操作子が操作された場合には、上記離鍵
    制御を、上記楽音発生消去手段に対して行う離鍵制御手
    段と、 上記楽音発生消去手段により発生される楽音の音色が複
    数種類記憶された音色記憶手段と、 該音色記憶手段に記憶されている複数の音色から所望の
    音色を選択するために操作される音色変更用操作子と、 少なくとも上記押鍵及び離鍵情報、離鍵制御情報、上記
    音色変更用操作子の操作により選択された音色情報を外
    部に送信可能な外部送信手段と、 を備えた電子楽器の制御装置において、 上記離鍵制御設定操作子が操作されていない場合には、
    上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵されてい
    る鍵に対する押鍵及び離鍵信号と音色情報とにより構成
    され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に対してどのような
    手順で音色を変更するかが予め設定された第1の音色変
    更制御を、上記楽音発生消去手段に対して行うと共に、
    接続された外部機器に対して、上記第1の音色変更制御
    に係る情報を上記外部送信手段より出力し、 一方、上記離鍵制御設定操作子が操作されている場合に
    は、上記音色変更用操作子の操作に伴い、現在押鍵され
    ている鍵に対する押鍵及び離鍵信号、離鍵制御情報、音
    色情報により構成され、現在押鍵中の鍵に応じた楽音に
    対してどのような手順で音色を変更するかが予め設定さ
    れた第2の音色変更制御を、上記楽音発生消去手段に対
    して行うと共に、接続された外部機器に対して、上記第
    2の音色変更制御に係る情報を上記外部送信手段より出
    力する、音色変更制御手段を備えたことを特徴とする電
    子楽器の制御装置。
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