JP3016678B2 - ウレタンフォーム製造用工程紙の製造法 - Google Patents

ウレタンフォーム製造用工程紙の製造法

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JP3016678B2 JP24510893A JP24510893A JP3016678B2 JP 3016678 B2 JP3016678 B2 JP 3016678B2 JP 24510893 A JP24510893 A JP 24510893A JP 24510893 A JP24510893 A JP 24510893A JP 3016678 B2 JP3016678 B2 JP 3016678B2
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恵五 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウレタンフォーム製造用
工程紙を軽剥離化するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、既に、特公昭54−202
27号及び特開昭64−44712号において、ウレタ
ンフォーム製造用工程紙として、基紙と該基紙上にラミ
ネートされたポリオレフィン等の合成樹脂ラミネートフ
ィルム層との接着強度が、前記合成樹脂ラミネートフィ
ルム層上にポリウレタン樹脂を発泡させることにより生
じるウレタンフォームと合成樹脂ラミネートフィルム層
との接着強度よりも小さくなるように、基紙上に合成樹
脂ラミネート層を仮貼着状態でラミネートすることによ
り、支持体である工程紙を二層間分離可能に構成すると
ともに、一層(合成樹脂ラミネートフィルム層)のみを
ウレタンフォーム表面上に完全に接着させてフォーム表
面を被覆するようにしてなるウレタンフォーム製造用工
程紙ならびに当該工程紙を用いたウレタンフォームの製
造方法を提供し、これにより、製造工程中におけるウレ
タン原料の損失及びウレタンフォームの破損、ならびに
汚損を防止する方法を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、特公昭5
4−20227号などに開示されるようなウレタンフォ
ーム製造用工程紙10を用いてウレタンフォームを製造
する際には、図3に示したように、合成樹脂ラミネート
フィルム層12b上にポリウレタン樹脂Mを発泡させた
後、基紙12aを合成樹脂ラミネートフィルム層12b
から剥離し巻き取りロール20によって巻き取るもので
ある。
【0004】しかしながら、この場合、基紙と合成樹脂
ラミネートフィルム層との間の接着強度が未だ十分に満
足のいく小さいものではないので、巻き取り抵抗がかか
ることがあり、巻き取り工程中に、合成樹脂ラミネート
フィルムが切断されたり、基紙が破れることがあり、そ
のため、基紙面にウレタンフォームの表面部分が破壊断
片として剥ぎ取られてしまうことが多かった。したがっ
て、ウレタンフォームのスラブ製品を得るには、ウレタ
ンフォーム面の凹凸状の破壊表面をスライスして表面平
滑にせねばならず、材料損失が多かった。しかも、剥離
した基紙にはウレタンフォームの破壊断片または合成樹
脂フィルムが付着しているので、再利用に供することが
できず、廃棄処分せねばならないことから公害問題すら
呈していた。さらには、合成樹脂ラミネートフィルム層
が切断されることがあるので、製造したウレタンフォー
ム面が汚損してしまうなどの問題があった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、ウレタ
ンフォーム製造用工程紙において、基紙と合成樹脂ラミ
ネートフィルム層との間の接着強度をより十分に小さく
するための方法を提供せんことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の従来技
術の課題及び目的を達成するために発明なされたもので
あって、その要旨とするところは、基紙と、該基紙上に
仮貼着状態でラミネートされたポリオレフィン等の合成
樹脂ラミネートフィルム層とから構成されるウレタンフ
ォーム製造用工程紙を軽剥離化するための方法であっ
て、前記工程紙の基紙と合成樹脂ラミネートフィルム層
とを一旦剥離した後、再び接触させることにより、前記
基紙と合成樹脂ラミネートフィルム層との間を静電気及
び脱気によって仮貼着状態となし、それにより、前記基
紙と合成樹脂ラミネートフィルム層との接着強度が、前
記合成樹脂ラミネートフィルム層上にポリウレタン樹脂
を発泡させることにより生じるウレタンフォームと合成
樹脂ラミネートフィルム層との接着強度よりも小さくな
るようにしたことを特徴とするウレタンフォーム製造用
工程紙の軽剥離化方法である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。
【0008】先ず、図1は、本発明のウレタンフォーム
製造用工程紙の軽剥離化方法を説明する工程概略図であ
る。
【0009】図1において、符号1は、供給用ロールで
あり、該供給用ロール1には、ウレタンフォーム製造用
工程紙2が巻装されたものである。この、ウレタンフォ
ーム製造用工程紙2は、図2に示したように、基紙2a
上にきわめて薄い合成樹脂ラミネートフィルム層2bが
ラミネートされて構成されるもので、例えば、工程紙を
得る方法としては、特公昭54−20227号に開示さ
れるように、基紙2a上にポリエチレンを約200℃前
後で押し出しラミネートすれば良い。これは、押出し温
度が例えば約300℃と高温である場合には、基紙2a
上に樹脂ラミネートフィルム層2bが完全に接着してし
まう一方、押出温度が約170℃と比較的低ければ、樹
脂の押出性に問題があり、各温度における樹脂の押出性
と仮貼着性を考慮すれば、約200℃前後の場合が最も
良好であるからである。
【0010】このように、構成される工程紙2は、供給
用ロール1より、案内ロール3,4により案内され、剥
離用パイプ部材5を介して、基紙2aと合成樹脂ラミネ
ートフィルム層2bとの間で層間剥離した後(図1の6
参照)、再び基紙2aと合成樹脂ラミネートフィルム層
2bとを接触させて(図1の7参照)、抱角の大きい案
内ロール8若しくはニップロール8’で脱気させ、巻き
取りロール9により巻き取り回収されるものである。
【0011】このように、一旦、工程紙2を基紙2aと
合成樹脂ラミネートフィルム層2bとの間で層間剥離し
た後、再び基紙2aと合成樹脂ラミネートフィルム層2
bとを接触させることによって、相互の静電気の作用に
よって極めて小さい接着強度にて仮着状態となる。従っ
て、基紙2aと合成樹脂ラミネートフィルム層2bとの
接着強度が、前記合成樹脂ラミネートフィルム層上にポ
リウレタン樹脂を発泡させることにより生じるウレタン
フォームと合成樹脂ラミネートフィルム層との接着強度
よりも極めて小さくすることが可能となる。
【0012】なお、上記剥離用パイプ部材5の寸法、工
程紙2の供給速度などは目的とする静電気による接着強
度により適宜選択できるものであり、一例を挙げれば、
パイプの寸法18mmφ、供給速度100m/分にし、
その剥離強度が5g/inchが好適である。
【0013】実施例1 基紙としてクラフト紙(75g/m2 )の上面に、ポリ
エチレンを、周知の押し出しラミネート法を用いて、2
40℃で押し出し、基紙上に15μmの厚さのポリエチ
レンフィルム層を形成して工程紙Aを得た。
【0014】この工程紙Aを用いて、剥離用パイプの寸
法18mmφ、供給速度100m/分にて、基紙とポリ
エチレンフィルム層とを剥離した後、再び接触させ、脱
気及び静電気の作用により仮貼着した工程紙Bを得た。
【0015】工程紙A及びBを用いて剥離試験を行った
結果、工程紙Aの剥離強度は、5g/inchであった
のに対して、工程紙Bの剥離強度は0に近く、本発明に
より軽剥離化した工程紙Bの剥離強度は極めて小さかっ
た。
【0016】
【発明の効果】以上のように構成される本発明のウレタ
ンフォーム製造用工程紙の軽剥離化方法では、工程紙の
基紙と合成樹脂ラミネートフィルム層とを一旦剥離した
後、再び接触させることにより、前記基紙と合成樹脂ラ
ミネートフィルム層との間を脱気及び静電気によって仮
貼着状態となし、それにより、基紙と合成樹脂ラミネー
トフィルム層との接着強度が、前記合成樹脂ラミネート
フィルム層上にポリウレタン樹脂を発泡させることによ
り生じるウレタンフォームと合成樹脂ラミネートフィル
ム層との接着強度よりも極めて小さくなるようにしたの
で、 (1)合成樹脂ラミネートフィルム層上にポリウレタン
樹脂を発泡させた後、基紙を合成樹脂ラミネートフィル
ム層から剥離し巻き取りロールによって巻き取る際に
も、巻き取り抵抗がかかることがなく、合成樹脂ラミネ
ートフィルムが切断されたり、基紙が破れることがな
い。
【0017】(2)そのため、基紙面にウレタンフォー
ムの表面部分が破壊断片として剥ぎ取られてしまうこと
がなく、材料損失が極めて少ない。
【0018】(3)さらに、剥離した基紙にはウレタン
フォームの破壊断片または合成樹脂フィルムが付着する
ことがないので、再利用に供することができるので資源
有限が認識される昨今、その産業に帰するところ甚大で
ある。
【0019】(4)また、ウレタンフォーム面が合成樹
脂ラミネートフィルム層により完全に被覆されることと
なるので、製造したウレタンフォーム面が汚損してしま
うことがなく製品の品質を向上することができる。
【0020】など幾多の作用効果を奏する極めて優れた
発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のウレタンフォーム製造用工
程紙の軽剥離化方法を説明する工程概略図である。
【図2】 図2は、ウレタンフォーム製造用工程紙の部
分拡大断面図である。
【図3】 図3は、ウレタンフォーム製造用工程紙を用
いた従来のウレタンフォームの製造方法を説明する概略
図である。
【符号の説明】
1…供給用ロール 2…ウレタンフォーム製造用工程紙 2a…基紙 2b…合成樹脂ラミネートフィルム層 3,4…案内ロール 5…剥離用パイプ部材 8…案内ロール 8’…ニップロール 9…巻き取りロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙と、該基紙上に仮貼着状態でラミネ
    ートされたポリオレフィン等の合成樹脂ラミネートフィ
    ルム層とから構成されるウレタンフォーム製造用工程紙
    を軽剥離化するための方法であって、 前記工程紙の基紙と合成樹脂ラミネートフィルム層とを
    一旦剥離した後、再び接触させることにより、前記基紙
    と合成樹脂ラミネートフィルム層との間を静電気及び脱
    気によって仮貼着状態となし、それにより、 前記基紙と合成樹脂ラミネートフィルム層との接着強度
    が、前記合成樹脂ラミネートフィルム層上にポリウレタ
    ン樹脂を発泡させることにより生じるウレタンフォーム
    と合成樹脂ラミネートフィルム層との接着強度よりも小
    さくなるようにしたことを特徴とするウレタンフォーム
    製造用工程紙の軽剥離化方法。
JP24510893A 1993-09-30 1993-09-30 ウレタンフォーム製造用工程紙の製造法 Expired - Lifetime JP3016678B2 (ja)

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