JPH06170992A - フィルムラミネート段ボール及びその製造方法 - Google Patents

フィルムラミネート段ボール及びその製造方法

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JPH06170992A
JPH06170992A JP4329647A JP32964792A JPH06170992A JP H06170992 A JPH06170992 A JP H06170992A JP 4329647 A JP4329647 A JP 4329647A JP 32964792 A JP32964792 A JP 32964792A JP H06170992 A JPH06170992 A JP H06170992A
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JP
Japan
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film
liner paper
liner
laminated
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP4329647A
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English (en)
Inventor
Makoto Ikeda
誠 池田
Taisuke Suehiro
泰介 末広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルムラミネート段ボールを製造するにさい
し、フィルムの破損を防止することを目的とする。 【構成】フィルムをラミネートしたライナー紙の表面
に、離型剤層を設けた後にコルゲーターで貼合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コルゲーターでの貼合
適性を改良し、その結果透湿度などのシートの性質をも
改良した、フィルムラミネート段ボール及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールは安価で適度な強度を有する材
料であり、広く利用されている。近年、流通革命の進展
に伴い、その使用範囲が広がり、耐水、耐湿性が要求さ
れる分野にも多量に使われている。このような要求を満
たすために、合成樹脂フィルムをラミネートした段ボー
ル容器が使用されるようになった。しかしながら、一般
に合成樹脂フィルムは熱に弱い。一方コルゲーターのロ
ール温度は、たとえばシングルフェーサーの上段ロー
ル、下段ロール、プレスロールなどでは、表面温度が1
70〜180℃に達する。
【0003】したがってフィルムをラミネートしたライ
ナー紙を、コルゲーターで中芯と貼合するに際しては、
フィルムの種類によってはロールの温度がフィルムの融
点より高いという事態が生じ、フィルムが溶融してプレ
スロールにくっつき、シートが引っ張られて破損すると
いうトラブルが発生し(第3図)、操業に支障を来すば
かりでなく、品質上も透湿度の低下等重大な結果を生じ
る。従ってこのような用途には、安価ではあるが、融点
の低いポリエチレン等は使用することが出来ず、高価で
あるが融点の高いポリエチレンテレフタレートフィルム
等を使用せざるをえなかった。またロール温度よりも融
点の高いフィルムを使用する場合でも、余裕をみてロー
ル温度を下げ、それに伴ってコルゲーターの速度を落と
す必要があり、生産性の低下が避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、融点の低い
ポリエチレン等のフィルムをラミネートしたライナー紙
を用いても、フィルムの破損がなく、透湿度等の性能の
低下しない、フィルムラミネート段ボールおよびその製
造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、波形
づけされた中芯と、その表裏両面に接着剤を介して貼合
わされたライナー紙(以下紙にフィルムを貼合わせたも
のをライナー紙という)とからなる段ボールシートであ
って、ライナー紙の少なくとも一方は、フィルムをラミ
ネートされたライナー紙からなり、フィルムの外側表面
には離型剤層が存在するフィルムラミネート段ボールに
関するものである。また本発明は、波形づけされた中芯
と、その表裏両面に接着剤を介してライナー紙を貼合わ
せて段ボールシートを製造するにさいし、ライナー紙の
少なくとも一方に、ライナー(以下紙単独でフィルムの
ないものをライナーという)の外側表面にフィルムを貼
合わせたライナー紙を用い、さらにフィルムの表面に離
型剤を塗布してから貼合する、フィルムラミネート段ボ
ールの製造方法に関するものである。
【0006】本発明のライナー紙4は、第1図に示され
るように、ライナー1上にフィルム層2が設けられ、さ
らにそのうえに離型剤層3が存在する。本発明に使用さ
れる離型剤は特に限定されず、たとえばジメチルポリシ
ロキサンなどシリコーン系のものや、オレフィン系、長
鎖アルキル基含有ポリマー系、フッソ系などの各種離型
剤を使用することが出来、通常は溶剤に溶解するか、エ
マルジョンの形でフィルム表面にコーティングされる。
【0007】本発明に使用されるフィルムとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性
樹脂フィルムがあげられるが、本発明の趣旨からして、
ポリエチレンフィルム等の融点の低いフィルムを用いた
ときに特に効果が大きい。これらフィルムのラミネート
層をライナーの上に形成させるには、通常利用される方
法、すなわち、エマルジョンや溶液でのコーティング、
樹脂の溶融押し出し、フィルムの接着剤による貼合わせ
等の方法が利用できる。
【0008】本発明のライナー紙を用いて段ボールシー
トを製造すると、フィルム自体の耐熱性が向上するわけ
ではないが、離型剤の存在によりシートがロールから剥
離しやすいので、フィルムがロールから受ける熱量が小
さい。したがって第2図に示すように、片面段ボールが
フィルムの溶融によってロールに取られることがなく、
フィルムや紙の破損も起きない。
【0009】本発明においては、種類の異なったフィル
ムを積層させることももちろん可能である。たとえばク
ラフトライナーの上にセロファンを貼着し、その上にポ
リエチレンフィルムを積層させ、更に離型剤を使用する
と、簡単に低公害型の段ボールを作ることができる。す
なわち、比較的厚めのセロファンで防湿性を持たせ、薄
いポリエチレンフィルム層で、セロファンの水分が失わ
れてぱりぱりになるのを防止し、離型剤でポリエチレン
のロールへのくっつきを防止するものである。 このよ
うな段ボールは高い防湿性を有するにもかかわらず、ポ
リエチレンフィルムの使用量が少ないので、焼却処理も
簡単に出来る。
【0010】
【発明の効果】本発明の段ボール用ライナー紙およびそ
のライナー紙を用いた段ボールの製造方法は、以上の構
成のため、次のような効果を有する。 段ボールシートにした場合、フィルム等の破損がない
ため、防湿性などの性能が向上する。 低融点のフィルムをラミネートしたライナー紙でも、
フィルムやライナーを破損することなく貼合することが
できるため、材料選択の幅がひろがる。 コルゲーターの速度を落とす必要がなく、生産性が向
上する。
【0011】
【実施例】
【0012】実施例1 クラフトライナーの非貼合面に、17μのポリエチレン
フィルムを貼合わせ、更にポリエチレンのうえに、離型
剤ジメチルポリシロキサンのエマルジョンを固形分で1
g/m2コーティングし、本発明に使用するライナー紙
を得た。このライナー紙を、フィルム面を外側にしてシ
ングルフェーサーにかけ、片面段ボールシートを製造し
た。プレスロールの表面温度は175℃、コルゲーター
の貼合速度は180m/minであった。シートは全く
ロールにつくことはなかった。
【0013】実施例2 クラフトライナーの非貼合面に、17μのポリプロピレ
ンフィルムを貼合わせ、更にポリプロピレンのうえに、
離型剤ジメチルポリシロキサンのエマルジョンを固形分
で1g/m2コーティングし、本発明に使用するライナ
ー紙を得た。このライナー紙を、フィルム面を外側にし
てシングルフェーサーにかけ、片面段ボールシートを製
造した。プレスロールの表面温度は、175℃、コルゲ
ーターの貼合速度は180m/minであった。シート
は全くロールにつくことはなかった。
【0014】実施例3 クラフトライナーの非貼合面に、38g/m2のセロフ
ァンを酢酸ビニル接着剤で貼合わせ、その上にポリエチ
レンのエマルジョンを固形分で5g/m2塗布し、乾燥
した。更にポリエチレンのうえに、離型剤ジメチルポリ
シロキサンのエマルジョンを固形分で1g/m2コーテ
ィングし、本発明に使用するライナー紙を得た。このラ
イナー紙を、フィルム面を外側にしてシングルフェーサ
ーにかけ、片面段ボールシートを製造した。プレスロー
ルの表面温度は175℃、コルゲーターの貼合速度は1
80m/minであった。シートは全くロールにつくこ
とはなかった。防湿性も良好であった。
【0015】比較例1 クラフトライナーの非貼合面に、17μのポリエチレン
フィルムを貼合わせ、フィルムラミネートライナー紙を
得た。このライナー紙を、フィルム面を外側にしてシン
グルフェーサーにかけ、片面段ボールシートを製造し
た。プレスロールの表面温度175℃、コルゲーターの
貼合速度180m/minでは、シートがプレスロール
にとられ、操業を継続することが出来なかった。プレス
ロールの温度を90℃に下げ、コルゲーターの貼合速度
を80m/minに下げて、ようやく実施例と同等の効
果を得た。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のライナー紙の断面図である。
【図2】 本発明のフィルムラミネート段ボールの製造
図である。
【図3】 フィルムラミネート段ボールを貼合する場合
の従来例の図である。
【符号の説明】
1ライナー 2フィルム層 3離型剤層 4ライナー紙 5中芯紙 6片面段ボールシート 7シングルフェーサーの上段ロール 8シングルフェーサーの下段ロール 9シングルフェーサーのプレスロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形づけされた中芯と、その表裏両面に接
    着剤を介して貼合わされたライナー紙とからなる段ボー
    ルシートであって、ライナー紙の少なくとも一方は、フ
    ィルムをラミネートされたライナー紙からなり、フィル
    ムの外側表面には離型剤層が存在するフィルムラミネー
    ト段ボール。
  2. 【請求項2】波形づけされた中芯と、その表裏両面に接
    着剤を介してライナー紙を貼合わせて段ボールシートを
    製造するにさいし、ライナー紙の少なくとも一方に、ラ
    イナーの外側表面にフィルムを貼合わせたライナー紙を
    用い、、さらにフィルムの表面に離型剤を塗布してから
    貼合する、フィルムラミネート段ボールの製造方法。
JP4329647A 1992-12-09 1992-12-09 フィルムラミネート段ボール及びその製造方法 Pending JPH06170992A (ja)

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GB2498206A (en) * 2012-01-06 2013-07-10 Gmc Marketing Ltd Making a corrugated board with adhesive and release layers
JP2018135918A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 トヨタ自動車株式会社 水素タンク素体とその製造方法、および水素タンクとその製造方法

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