JP3016372U - 仮設トイレ - Google Patents

仮設トイレ

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JP3016372U
JP3016372U JP1995003646U JP364695U JP3016372U JP 3016372 U JP3016372 U JP 3016372U JP 1995003646 U JP1995003646 U JP 1995003646U JP 364695 U JP364695 U JP 364695U JP 3016372 U JP3016372 U JP 3016372U
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光正 ▲高▼本
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高本工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平常時は折り畳んで保管でき、多数量を輸送で
き、軽量性、組付性、設置性が極めて良く、構造強度の
十分な、便槽を必要としない仮設トイレを提供する。 【構成】仮設トイレは、屋根幕12付き屋根フレーム1
1の屋根部1と、屋根受と脚を有し三折り可能な側壁フ
レーム21、後幕29,右幕31,左幕30及び開閉可
能な入口32a付き前幕32の側壁幕22を備える側壁
部2と、側壁フレーム21の脚を位置決めする凹状の脚
受を有する床板41と、床板41の中央に位置する便器
孔42と、起伏自在な前板43と、前板43を固定して
側壁フレーム21に固定される手すり44と、床板41
の下に配設される基礎板45とを備える床部4と、側壁
フレーム21,床板41及び基礎板45を地面に固定す
るために地中に打ち込まれるアンカー3とで構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は大地震,大火,水害などの災害時、その他の緊急時に用いる仮設トイ レに関し、特に被災直後の混乱時に有用な仮設トイレに関する。
【0002】
【従来の技術】
大地震等の災害を受けた被災地においては、上下水道が使用不能となるだけで なく、各施設・家庭の衛生設備もそれ自体破壊されて使用不能となる。このため 被災地向けの仮設トイレが必要となり、この場合には電話ボックス形の簡易トイ レが一般的である。例えば、実開平3ー79796号及び実開平4ー69096 号公報において、便室を立体的に形成したボックス形状とした簡易トイレが開示 されている。ところが、このボックス形は大きくてかさばるため、広い保管場所 を必要とするだけでなく、大型車両による一回の輸送数量も限定される。また、 トラック等への積み降ろしにクレーン等の重機を必要とする。このため、被災直 後の混乱した被災地に設ける仮設トイレとしては不適切である。 従って、もっと簡便で軽量な野外テント形の仮設トイレが、例えば実開平4ー 131399号及び実開平4ー136197号公報において開示されている。実 開平4ー131399号公報に開示された災害用簡易組立トイレは、組立式フレ ームと覆幕と車椅子使用者に適した便器及び運搬可能な便槽とで構成されている 。また、実開平4ー136197号公報に開示された緊急用組立トイレは、床部 と一体の便器と柔軟部材製の便槽と支持脚と固定用の管状アンカーと、柔軟部材 製の覆体と、覆体を支える梁杆及び接続管とで構成される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、実開平4ー131399号及び実開平4ー136197号公報におい て開示された組立トイレは、共に便槽を必要としている。平成7年1月に起こっ た阪神大震災によって明らかなように、被災直後の被災地における、住民避難所 ではスペースも限られ交通輸送手段も十分確保できない状態である。従って一杯 になった便槽は避難所に貯めることも他の場所へ輸送することも難しく、その処 理が問題となる。 また、両者とも組立式といってもフレーム部分の部品点数も多く、被災直後の 混乱状態では、必ずしも簡単にかつ短時間に設置できる保証がないという問題も ある。特に、実開平4ー136197号公報に開示された緊急用組立トイレでは 、支持脚,固定用の管状アンカー,覆体を支える梁杆及び接続管と4種類がそれ ぞれ複数個用意され、誰でも組立説明書によって組立できるようになっている。 レクリエーションで行くキャンプ場であれば、説明書を見ながら楽しくフレーム 部分の組立もできる。しかし、被災直後の混乱状態では想像以上に混乱し、たと え説明書があっても簡単かつ短時間に組立できず、最悪の場合、組立られずに廃 棄物になってしまい、トイレが利用できない可能性もある。 さらに、フレームの固定方法もワイヤーで引っ張る方法又は、打ち込んだ管状 アンカーに梁杆を差し込む方法などである。しかし、大勢の避難住民が使用する には、構造強度があまりにも弱すぎる問題もある。 本考案は上記問題点にかんがみなされたもので、その目的とするところは、平 常時は折り畳み等して省スペースで保管でき、多数を一回で輸送可能とし、一式 の重量が一人で持てる軽量性を有し、組み付け設置が極めて簡単であっても構造 強度を十分に備え、便槽を必要としない素掘り便溜めを採用できる、仮設トイレ を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の仮設トイレは、 矩形の屋根フレーム及び屋根幕を備える屋根部と、 三折り可能に接続される後,右及び左フレームによって形成され、前記屋根フ レームを固定する固定部材を設ける4つの屋根受及び4本の脚を有する側壁フレ ームと、前記後,左,右フレームにそれぞれ取り付けられる後幕,右幕,左幕及 び開閉可能な入口を有する前幕が一枚の幕体で形成される側壁幕とを、備える側 壁部と、 前記側壁フレームの脚を位置決めする凹状の脚受を4つ有し、複数の固定孔を 有する床板と、前記床板のほぼ中央に位置する長方形の便器孔と、前記便器孔の 前端に起伏自在にヒンジで固定される前板と、起立状態の前記前板を固定し、前 記側壁フレームの左右フレームに固定される手すりと、前記床板の下に配設され 2つの固定孔を有する複数枚の基礎板とを備える床部と、 前記側壁フレーム,床板及び基礎板を地面に固定すべく前記床板及び基礎板の 固定孔に挿入され、地中に打ち込まれる複数のアンカーとで、構成される。 また、請求項2の仮設トイレは、 上記屋根フレーム,側壁フレーム及び手すりが、鋼管に合成樹脂材を被覆した 軽量強化パイプであり、 上記側壁フレームの屋根受の固定部材は、金属製ばね式ロックであり屋根受の先 端に接着剤で固定され、屋根フレームを挟持して屋根部を側壁部に固定し、 上記床板は正方形の耐水ベニア板を裏側で木枠強化し、表側の四隅に脚受を設け る構成であり、 上記床板及び基礎板の固定孔が四隅近傍に4つ設けられ、 上記屋根幕及び側壁幕が防炎・防水の合成樹脂シートであり、上記各フレームに 紐で取り付けられ、 上記アンカーは一端がU字状で他端が先細の鉄杭である。 また、請求項3の仮設トイレは、 上記側壁フレームの屋根受の固定部材がゴムバンドと半円状のフックとで構成 され、前記ゴムバンドの端が側壁フレームに固定され、前記フックが屋根フレー ムに掛けられ、前記ゴムバンドの弾性力によって屋根部が側壁部に固定される。 また、請求項4の仮設トイレは、 矩形の屋根フレーム及び屋根幕を備える屋根部と、 三折り可能に接続される後,右及び左フレームによって形成され、前記屋根フ レームを固定する固定部材を設ける4つの屋根受及び4本の脚を有する側壁フレ ームと、前記後,左,右フレームにそれぞれ取り付けられる後幕,右幕,左幕及 び開閉可能な入口を有する前幕が一枚の幕体で形成される側壁幕とを、備える側 壁部と、 前記側壁フレームの脚を位置決めする凹状の脚受を4つ有し、複数の固定孔を 有する床板と、前記床板のほぼ中央に位置する長方形の便器孔と、前記便器孔の 前端に起伏自在にヒンジで固定される前板と、起立状態の前記前板を固定し、前 記側壁フレームの左右フレームに固定される手すりと、前記床板の下に配設され 2つの固定孔を有する複数枚の基礎板とを備える床部と、 前記側壁フレーム,床板及び基礎板を地面に固定すべく前記床板及び基礎板の 固定孔に挿入され、地中に打ち込まれる複数のアンカーと、 素掘り便溜めの側面を土留めする側板とで、構成される。 また、請求項5の仮設トイレは、 上記側板が大型ポリバケツの底をくり貫いた円筒形状である。
【0005】
【作用】
請求項1及び請求項2の仮設トイレは、屋根部,側壁部,床部及びアンカーと 4点構成ですみ、平常時は平面的に梱包袋に保管できる。床部は便溜めの上を跨 いだ基礎板の上に床板を載置するだけでよい。側壁部は単に側壁フレームを広げ るだけで、説明書等を必要とせず、現物を見ただけで組立要領が判断できる。屋 根部を屋根受に合わせ、固定部材の金属製ばね式ロックによって簡単かつ強固に 側壁部へ固定できる。屋根部の付いた側壁部は、床板の脚受に脚を合わせるだけ で簡単に正確な位置決めができる。手すりは、起立させた前板を固定するだけで なく、利用者の用便中の態勢を安定させることができる。アンカーが床板,基礎 板の固定孔に挿入されて地中に打ち込まれると、側壁フレームごと床部も地面に 簡単かつ強固に固定される。基礎板等によって、アンカーの打ち込まれる地中部 分は、固められ雨水も直接あたらいので安定地盤となり、アンカーを安定させる 。 上述に加えて、請求項3のゴムバンドとフックの固定部材であれば、構造簡単 で経済性に優れる。また、請求項4,5の側板は便溜まりの側面の崩れを防止で きる。
【0006】
【実施例】
以下に本考案の各請求項に対応した実施例を図面に基づいて説明する。 請求項1及びその下位概念である請求項2に対応した第1実施例について、図 1から図4を参照して説明する。第1実施例に係る仮設トイレは、屋根部1,側 壁部2,床部4及びアンカー3によって構成され、好気性土壌に設けた素掘り便 溜め5の上に床部4が直に設置される。 屋根部1は、屋根フレーム11と屋根幕12とで形成される。屋根フレーム1 1は軽量強化パイプが補強付き矩形に組み立てられ、この強化パイプは薄肉鋼管 に対して合成樹脂材であるAAS樹脂(アクリロニトリルーアクリルスチレン) を被覆し、耐候性・軽量性・強度を確保したものである。例えば、市販品の一例 として、矢崎化工株式会社;製造販売、商品名「イレクター」がある。なお、他 の合成樹脂材として、熱可塑性樹脂のABS樹脂,AS樹脂,ポリカーボネイト 等、熱硬化性樹脂のフェノール樹脂,アミノ樹脂等によって被覆するだけでなく 、パイプそのものによって各フレームが形成される。以下後述する側壁フレーム 21と手すり44も同じ強化パイプを用いる。屋根幕12は防炎・防水の合成樹 脂シートを用い、四辺にスカート13が設けられ、側壁部2との接続部分を覆っ て雨風を防ぎ、見栄えを良くしている。この合成樹脂シートはポリエステル繊維 の織物の表裏面に塩化ビニールを厚着したもので、製法ターポリンと称呼されて 建築用シートとして一般的である(例えば、JIS A 5707ビニル床シー ト、同A 5705ビニル系床材)。屋根幕12の内側に設けた紐14によって 、屋根幕12は屋根フレーム11に取り付けられた状態で保管される。本実施例 では、屋根部1はたて1140mm,よこ920mm,スカート長さ400mm 程度である。
【0007】 側壁部2は側壁フレーム21と側壁幕22とで形成される。側壁フレーム21 は、図2に示すように、各々梯子状の後フレーム23,左フレーム24及び右フ レーム25が三折り可能にヒンジ21aにて接続される。なお、後フレーム23 と右フレーム25との間に縦パイプ25aが1本入れてある。この縦パイプ25 aがあることで、三折り状態において各フレーム23,24,25が取扱い便利 な三層構造に形成される。本実施例では各フレーム23,24,25の寸法が幅 845mm,高さ1950mm程度である。側壁フレーム21の上端には4本の 屋根受26が設けられ、下端には4本の脚27が設けられている。屋根受26に おいて、屋根フレーム11を側壁フレーム21に接続する固定部材としての金属 製ばね式ロック28が接着剤によって固定されている。ばね式ロック28は、図 3に示すように、屋根受26に固定される本体51と、屋根フレーム11を押さ える押板52と、押板52をロック・解除する止め輪53,ばね54,つまみ5 5とで構成される。また、押板52と止め輪53,つまみ55はそれぞれ軸56 ,56にて回動可能となっている。このばね式ロック28の操作は、屋根フレー ム11を本体51上に置き、上方に回転していた押板52によって屋根フレーム 11を押さえ、止め輪53を押板52に引っかけてつまみ55を手前に倒し、ば ね54の弾性力によって押板52,屋根フレーム11をロックする。ロック解除 するにはこの逆の手順でつまみ55を上げて止め輪53を押板52から外し、押 板52を上方へ回転させて屋根フレーム11を解除できる。 側壁幕22は後,左,右フレーム23,24,25にそれぞれ紐14で取り付 けられる後幕29,左幕30,右幕31、及び開閉可能な入口32aを有する前 幕32によって一枚の幕体で形成される。幕材料は屋根幕12と同様であり詳細 な説明を省略する。前幕32の一側と右幕31の一側とは、ワンタッチで接続で きる接続部を有して簡単に四角筒形状を形成できる。ワンタッチの接続部として は、ホック,ファスナー,ぼたん,フックと環状の接続手段等の市販品を採用す る。本実施例では例えば後幕29部分の寸法が幅850mm,高さ1830mm 程度である。
【0008】 床部4は、床板41,便器孔42,前板43,手すり44及び基礎板45によ って構成される。図4より、床板41は正方形の耐水ベニア板を裏側で木枠強化 し、表側の四隅に凹状の脚受46を4つ設け、四隅近傍で脚受46のそばに4つ の固定孔47が設けられている。脚受46は側壁フレーム21の脚27を簡単に 位置決めできる。本実施例では、ベニヤ板が一辺900m,厚さ9mm、木枠材 が70mm角材である。便器孔42は床板41のほぼ中央位置に角を丸めた長方 形に形成され、便器孔42の前端において前板43が起伏自在となるようにヒン ジで固定されている。前板43は保管時に伏せ状態となり、床板41と合わさり 平面状となる。本実施例では、便器孔42がたて450mm,よこ200mm、 前板43が高さ300mm程度である。また、手すり44は起立状態となった前 板43とジョイント44aを介して固定し、側壁フレーム21の左,右フレーム 24,25とも同様に固定される。ジョイント44aは断面C字状であり、ジョ イント材料の弾性力によってスリットを拡開してフレーム21に装着される。基 礎板45は2枚の木板材であり、床板41の下に素掘り便溜め5を跨ぐように配 置され、床部4全体を安定させる。本実施例では、厚さ30mm,幅180mm ,長さ1500mm程度である。また、床板41の固定孔47に対応する固定孔 47が2ヶづつ設けられている。なお、床板41基礎板45は木材に限定して使 用されず、エンジニア・プラスッチク等の合成樹脂材、アルミニウム等の軽金属 を使用することもできる。
【0009】 アンカー3は一端がU字状で他端が先細の4本の鋼製杭であり、簡単に打ち込 める形状であり比較的長くできる。本実施例では直径13mm,長さ550mm 程度である。アンカー3は側壁フレーム21,床板41及び基礎板45を地面に 固定すべく、床板41及び基礎板45の固定孔47に先細部分が挿入され、地中 に打ち込まれ、U字状部分で側壁フレーム21を引っかける。側壁フレーム21 ,床板41,基礎板45によって良く固められ、かつ雨水が直接あたらないため 、アンカー3の打ち込まれる地中部分は、軟弱でない安定地盤となり、アンカー 3自体も安定する。なお、使用材料は鋼鉄に限定されることなく、杭としての強 度が確保できる材料であれば、他の合金鋼,非鉄金属、及び各種エンジニアリン グプラスチック等の合成樹脂材を利用できる。 上述した屋根部1,側壁部2,床部4,アンカー3は平面状にまとめられて2 つの梱包袋に分けて保管され、かつ輸送される。梱包袋は上記幕体と同一材料を 用いる。平面状にまとめられるので、保管スペースが小さくて済み、一回の輸送 で多数の梱包袋を輸送できる。重量も一人で運べる程度に抑えることもできる。 本実施例では、2つの梱包袋に入れ総重量48.5Kg程度である。一つは、屋 根部1,床部4及び梱包袋で24.5Kg、他方は側壁部2,アンカー3及び梱 包袋で24Kgある。
【0010】 次に、第1実施例の仮設トイレの設置手順を説明する。 先ず、素掘り便溜め5が便器孔42を十分にカバーできる幅と、適当な量を溜 めることのできる深さに掘られる。梱包袋から出した2枚の基礎板45を便溜め 5の上に床板41の幅分広げて跨らせ、床板41を基礎板45の上に固定孔47 を合わせて載置する。他方、平らな所において、側壁幕22の付いた側壁フレー ム21を起こすと同時に広げ、後幕29,左幕30及び右幕31がコ字状となっ た空間を形成する。このとき説明書等が必要とされず、単に広げる作業だけでよ い。上方から屋根幕12の付いた屋根フレーム11を側壁フレーム21の屋根受 26に合わせ、ばね式ロック28によって屋根フレーム11を側壁フレーム21 に強固に固定する。これだけで、屋根部1の付いた側壁部2が完成する。つぎに 、この側壁部2を床板41の上に、側壁フレーム21の脚27を脚受46に位置 決めして、容易に設置する。また、地面への固定作業は、アンカー3の先細端を 床板41の固定孔47に挿入し、U字状端で側壁フレーム21に掛かるまで打ち 込み、側壁フレーム21,床板41,基礎板45をまとめて地面に固定する。地 盤も同時に安定化されるので、各フレームの構造強度も効果的に発揮される。便 器孔42の前板43を起立状態にし、左,右フレーム24,25に架け渡し固定 された手すり44によって前板43が固定される。最後は、前幕32の一側を右 幕31の一側に合わせて接続し、前幕32の入口32aを開けて仮設トイレの設 置が完了する。このように簡単な組立作業のみで短時間に仮設トイレを設置でき る。
【0011】 請求項1の下位概念の請求項3に対応する第2実施例は、第1実施例の側壁フ レーム21の固定部材を図5に示すゴムバンド60と半円状のフック61とで構 成したものである。ゴムバンド60が取付具62又は接着剤によって屋根受26 に固定されており、フック61が屋根フレーム11に掛けられ、ゴムバンド60 の弾性力によって屋根部1が側壁部2に固定される。構造簡単で安価な部品であ るために経済性に優れている。
【0012】 請求項4とその下位概念の請求項5に対応した第3実施例は、図示を省略する が、第1実施例に対して素掘り便溜め5の側面に土留めの為に側板として、底を くり貫いた円筒形状の大型ポリバケツを用いた構成である。この側板によって側 面が崩れて便溜め5が埋められるのを防止できる。大型ポリバケツであれば、市 販品も大量安価に出回っており、積み重ねることで保管スペースも最小限にでき る。また、請求項4に対応する他の実施例としては、屋根部1等を梱包していた 梱包袋を側板として利用することも可能である。
【0013】
【考案の効果】
以上のように構成した本考案に係る仮設トイレは、屋根部,側壁部,床部,ア ンカーといった4点の構成品で構成される。平常時は折り畳み等して省スペース で保管でき、多数量を一回で輸送可能とし、一式の重量が一人で持てる軽量性を 有する。また説明書を必要とすることなく短時間・簡便に組み立て設置すること ができる。しかも構造強度は十分に保証される。さらに、便槽を必要としない素 掘り便溜めを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の仮設トイレの一部断面の斜視図で
ある。
【図2】第1実施例の側壁フレームを示す斜視図であ
る。
【図3】第1実施例の金属製のばね式ロックを示す斜視
図である。
【図4】第1実施例の床部を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の固定部材であるゴムバンドとフッ
クとの作用状態図である。
【符号の説明】
1 屋根部 11 屋根フレーム 12 屋根
幕 2 側壁部 21 側壁フレーム 22 側壁
幕 23,24,25 後,左,右フレーム 28 ば
ね式ロック 29,30,31,32 後,左,右,前幕 3 アンカー 4 床部 41 床板 42 便器孔 43 前板
44 手すり 45 基礎板 47 固定孔 5 素掘り便溜め

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形の屋根フレーム及び屋根幕を備える屋
    根部と、 三折り可能に接続される後,右及び左フレームによって
    形成され、前記屋根フレームを固定する固定部材を設け
    る4つの屋根受及び4本の脚を有する側壁フレームと、
    前記後,左,右フレームにそれぞれ取り付けられる後
    幕,右幕,左幕及び開閉可能な入口を有する前幕が一枚
    の幕体で形成される側壁幕とを、備える側壁部と、 前記側壁フレームの脚を位置決めする凹状の脚受を4つ
    有し、複数の固定孔を有する床板と、前記床板のほぼ中
    央に位置する長方形の便器孔と、前記便器孔の前端に起
    伏自在にヒンジで固定される前板と、起立状態の前記前
    板を固定し、前記側壁フレームの左右フレームに固定さ
    れる手すりと、前記床板の下に配設され2つの固定孔を
    有する複数枚の基礎板とを備える床部と、 前記側壁フレーム,床板及び基礎板を地面に固定すべく
    前記床板及び基礎板の固定孔に挿入され、地中に打ち込
    まれる複数のアンカーとで、構成されることを特徴とす
    る仮設トイレ。
  2. 【請求項2】上記屋根フレーム,側壁フレーム及び手す
    りが、鋼管に合成樹脂材を被覆した軽量強化パイプであ
    り、上記側壁フレームの屋根受の固定部材は、金属製ば
    ね式ロックであり屋根受の先端に接着剤で固定され、屋
    根フレームを挟持して屋根部を側壁部に固定し、上記床
    板は正方形の耐水ベニア板を裏側で木枠強化し、表側の
    四隅に脚受を設ける構成であり、上記床板及び基礎板の
    固定孔が四隅近傍に4つ設けられ、上記屋根幕及び側壁
    幕が防炎・防水の合成樹脂シートであり、上記各フレー
    ムに紐で取り付けられ、上記アンカーは一端がU字状で
    他端が先細の鉄杭である、ことを特徴とする請求項1に
    記載される仮設トイレ。
  3. 【請求項3】上記側壁フレームの屋根受の固定部材がゴ
    ムバンドと半円状のフックとで構成され、前記ゴムバン
    ドの端が側壁フレームに固定され、前記フックが屋根フ
    レームに掛けられ、前記ゴムバンドの弾性力によって屋
    根部が側壁部に固定されることを特徴とする請求項2に
    記載される仮設トイレ。
  4. 【請求項4】矩形の屋根フレーム及び屋根幕を備える屋
    根部と、 三折り可能に接続される後,右及び左フレームによって
    形成され、前記屋根フレームを固定する固定部材を設け
    る4つの屋根受及び4本の脚を有する側壁フレームと、
    前記後,左,右フレームにそれぞれ取り付けられる後
    幕,右幕,左幕及び開閉可能な入口を有する前幕が一枚
    の幕体で形成される側壁幕とを、備える側壁部と、 前記側壁フレームの脚を位置決めする凹状の脚受を4つ
    有し、複数の固定孔を有する床板と、前記床板のほぼ中
    央に位置する長方形の便器孔と、前記便器孔の前端に起
    伏自在にヒンジで固定される前板と、起立状態の前記前
    板を固定し、前記側壁フレームの左右フレームに固定さ
    れる手すりと、前記床板の下に配設され2つの固定孔を
    有する複数枚の基礎板とを備える床部と、 前記側壁フレーム,床板及び基礎板を地面に固定すべく
    前記床板及び基礎板の固定孔に挿入され、地中に打ち込
    まれる複数のアンカーと、 素掘り便溜めの側面を土留めする側板とで、構成される
    ことを特徴とする仮設トイレ。
  5. 【請求項5】上記側板が大型ポリバケツの底をくり貫い
    た円筒形状であることを特徴とする請求項4に記載され
    る仮設トイレ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3535851B2 (ja) 2001-08-31 2004-06-07 有限会社小野寺ホーム建工 仮設トイレ
JP2009062732A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Teramoto Corp 喫煙ブース

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JP3535851B2 (ja) 2001-08-31 2004-06-07 有限会社小野寺ホーム建工 仮設トイレ
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