JP3775792B2 - 災害時用折り畳み式トイレ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大地震などの災害時に避難場所として予定されている学校や公園、体育館などに、通常は便槽となるべき部分を地中に予め埋設し、その便槽内には便所室を形成する部材等なる部分を収納しておき、そのトイレ室の上部には蓋板を取付け、その上部を駐輪場などとして使用し、そして、災害時などの緊急時には、トイレ室となる部分を地上に引き上げ固定し、非常用トイレとして使用する災害時用折り畳み式トイレに関する。
【0002】
【従来の技術】
特に大地震や大火災等の震災後においては、地中に埋設された上下水道管の破損による水の供給停止および多数の家屋やビルが倒壊、もしくは火災による消火活動によって発生する水不足により水洗トイレが不足し使用不可になって復旧するまでの間大勢の人々が排便のために苦慮することになる。また、やむなく屋外に排便された場合には極めて不衛生な状態になり伝染病などの発生原因にもなりかねない。よって、このような場合には災害発生後に直ちにトイレを提供する事が望まれるが、だからと言って、いつこのような大災害が発生してトイレが必要になるかわからない。従って、簡易トイレまたはそのための資材を大量に準備しておくということと、大災害にも安全に保管しておくことが可能な場所を各地域毎にどのように配置確保しておいたら良いかが問題となっている。
【0003】
特許文献1の災害時用組み立て式便所にあっては、組み立ての予備知識のない人がトイレを組み立てるのはかなりの困難性をともない、大きな便槽の設置が出来ないことからその設置数を多くせねばならず、設置数を多くすると結果的にその組立てに長時間を要することになってしまう。また、そのための組み立て作業人員の確保にも問題が出てくる。それから、完全に地中に埋設しておくことについては地上の利用を妨げないという利点はあるものの、長い年月の間にはその埋設場所がわからなくなってしまうという可能性がある。また、便槽内に雨水が浸入し溜まってしまう恐れもある。
【0004】
また、特許文献2の災害時用組立式便所にあっては、地中に埋設した便槽内には組立に要する資材一式を収容しておくことができるが、地上にそのトイレの屋根部が露出されているので、その露出された部分の有効利用はなされてない。
【0005】
また、特許文献3の非常用トイレにあっては、その上部がベンチとか花壇等として利用されるが、いずれも特許文献2および特許文献3同様に一人用の小規模なトイレであるために、その上部に占める面積も比較的狭い面積になってしまい、斬新的な利用方法が無い。
【0006】
それから、特許文献4および特許文献5のマンホールを利用する非常用トイレにあっては、そのマンホール自体に収容できる容量が少なく大勢の人の***を収容しきれなくなってしまう恐れがある。つまり、一般的にマンホールの内部にある下水道管は本管以外は径が細く、且つその勾配が比較的緩やかな状態に形成されているので、大量に***されると流れず直ぐに詰まってしまうという問題と、悪臭気発生の問題が起こる。
【0007】
【特許文献1】
実公平04−023157号公報
【特許文献2】
特開平09−250251号公報
【特許文献3】
特開平10−295584号公報
【特許文献4】
特開平11−047033号公報
【特許文献5】
特開平11−140952号公報
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、通常は便槽となるべき部分を避難場所として予定されている学校や公園などに予め埋設し、その便槽内にトイレ室を形成するための全ての組立部材を収容しておき、そのトイレ室の上部には蓋板を取付け、その上部を駐輪場などとして利用し、災害時などの緊急時には、トイレ室となる部分を地上に引き上げ固定し、非常用トイレとして使用する災害時用折り畳み式トイレを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、多量のふん尿を収納し得る容積を有し、上面を開放しつつ地中に画成された便槽室と、側壁パネルをく字状に折曲して床パネル、側壁パネル及び天井パネルを平坦な形態に折り畳んでなり、前記便槽室の上面に配置して開放面を閉塞し得るトイレ家屋とからなり、該折り畳まれたトイレ家屋の上面を防水性のカバー部材で被覆すると共にその裾部を便槽室の周囲に埋設させ、天井パネルを吊り上げて側壁パネルを直立させ家屋の側面を作出し、長手方向で仕切る仕切パネルと、幅方向に仕切る仕切パネルとにより、トイレ家屋内を複数の大便用トイレ室に区画し、該大便用トイレ室に整合して家屋側面にドアで開閉自在とした開口部を形成したことを特徴とする。
【0009】
また、前記トイレ家屋内に形成した大便用トイレ室の少なくとも一つが、車椅子で出入りすることの出来る空間に形成される、該大便室内に車椅子用便器及び手すり等の車椅子使用者が利用するに適した設備を設置するようにしたことを特徴とする。
【0010】
前記トイレ家屋内に形成された大便用トイレ室は、床面が地表面と段差無く形成されており、車椅子使用者が容易に出入りすることが出来るようになっていることを特徴とする請求項2記載の災害時用折り畳み式トイレ。
【0011】
側壁パネルは左右壁をそれぞれくの字状に折り畳み、該折り畳まれた背部分どうしを向けて設置し、該背間にフレーム等を受け入れ可能な空間をトイレ家屋の長手方向に延在して作出したことを特徴とする。
【0012】
カバー部材の裾部はその端部に形成した孔に支柱を挿通させ支えるようにしたことを特徴とする。
【0013】
便槽内には、トイレ家屋内部に設置するトイレ形成材料等の必要資材一式を収容していることを特徴とする。
【0014】
トイレ家屋の一端部に、複数の小便器を外方に開放して設けたことを特徴とする。
【0015】
側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置し、高さ方向中央部でヒンジ連結により折曲自在に折り畳み可能な構造としたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を以下に説明する。この災害時用折り畳み式トイレは、地下に設置された便槽室の上を折り畳まれたトイレ家屋で塞いで天井パネルを地上に露出させ、その露出させた天井パネルをそれより広い面積で覆ったカバー部材と、前記折り畳まれたトイレ家屋の内部に二つ折りしたドア取付部を有した側壁パネルを収納し、非常時に、前記天井パネルと共にカバー部材を吊り上げて天井を形成し、且つ前記側壁パネルを立てると共に、該側壁パネルに複数の大便用トイレドアを形成し、該大便用トイレ内部中央部を長手方向二つに分断する横長の仕切パネルと、該長手方向の仕切パネルに直交し幅方向を複数の仕切パネルとで仕切って複数の大便用トイレ室を形成するようになっている。
【0021】
また、側壁パネルは左右壁をそれぞれくの字状に折り畳み、該折り畳まれた背部分どうしを向けて設置し、該背間に前記トイレ家屋の長手方向に貫く天井パネルを支えるフレームを収納しているようになっている。また、カバーは塩化ビニールシートで形成されており裾部は、便槽室の周囲に蛇腹状に折り畳まれ埋設され、天井パネルの吊り上げと共に前記蛇腹が解け傾斜を有した庇状になっている。また、その庇状の裾部はその端部に形成した孔に支柱を挿通させ支えるようになっている。また、便槽内には、トイレ家屋内部に設置するトイレ形成材料等の必要資材一式を収容している。また、仕切パネルは二枚のパネルを上下に合わせて接続し、また、天井を支える支柱部材を少なくともトイレ家屋の内部中央部分に設置するようになっている。また、小便用トイレはトイレ家屋の一端部に外方に開放して設け、複数の小便器が幅方向に連続して設置するようになっている。
【0022】
また、便槽への出入口は便槽に対し直角方向に設け、出入口を広く設置するようになっている。
【0023】
また、トイレ室内を幅方向に仕切る仕切パネルの挟持構造は、該仕切パネル上端部が接する天井パネルの内面に、仕切パネルの厚み方向を挟持する両面接着テープを有した旗蝶板を仕切パネルと直交する方向に接着し、仕切パネルを挟持する時は、一方の旗蝶板の接着を剥がすことで、旗蝶板の端側面部が垂れ下がり、その垂れ下がった端側面部間で、仕切パネルを挟持するようになっている。
【0024】
また、側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置してなり、高さ方向中央部でヒンジ連結により折曲自在に折り畳み可能な構造になっている。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の第1実施例について、図面を参照して説明すると、まず、図1に本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレを地中に埋設した状態から、それを地上に吊り上げて組み立て〜完了するまでの概略の流れを説明する。図1(a)中において、(4)は便槽でありこの第1実施例では堀り込み式のコンクリートで造られ、底部および周壁の厚さは約300mmで造られ、それぞれの基本ユニットの内寸法は全体の長さが約6300mm、幅が約2100mm、そして深さが約1500mm(任意)とからなる直方体の形状に造られる。
【0026】
そして、このようにして造られた便槽(4)を図1(a)に示したように便槽(4)の上部開口部は地上(1)とほぼ同じ高さの位置まで埋設された後に蓋部材(11)で塞いでおく。また、さらにその蓋部材(11)の上から丈夫な防水加工を施した塩化ビニールシート等のカバー部材(3)で覆っておく。しかし、カバー部材(3)のみで覆ったままではその敷地部分が空き同然になってしまうので、その敷地部分を有効利用する目的で例えば、人工芝生(6)等を敷いてその上を駐輪場とか子供の遊び場等に利用できるようにする。それから、蓋部材(11)を補強する目的でこの蓋部材(11)の下面と便槽(4)の底部間に支柱(41)を介在させる。なお、この支柱(41)の先端が直接蓋部材(11)の下面と当接する個所には当て部材を、また、支柱(41)の下端が直接その底部に当接する個所には予め設置しておいたジャッキベース(42)に当てるようにする。そのようにすることで支柱(41)の高さの微調整が行えるようにしてある。
【0027】
また、形成された便槽(4)の内部の便槽室(7)には例えば、吊り上げてトイレとして組立設置した時にトイレ室の組立部材(2)となる、各仕切り板(金網付)、大便器、小便器、ドアパネル類、支柱、支線、杭、面木、金づち、鋸、接着テープ、取手(蝶番付)その他避難の際に必要と考えられる例えば、消毒薬(手洗い、殺虫剤)、バケツ、洗面器等の部材も全て収容しておくようにする。
【0028】
次に、図1(b)は、災害発生時に蓋部材(11)を便槽(4)を地中に埋設した付近に保管しておいた三股(図示しない)と吊り上げロープ(20)等を使用して蓋部材(11)を吊り上げている過程を示した図である。この図に示したように蓋部材(11)を吊り上げていくと、その上に敷いたカバー部材(3)は、蓋部材(11)の上に載置されたままの状態で吊り上げられるので、例えば、図1(a)に示したようにその裾を蛇腹状にして地中に埋設しておけば、その蛇腹状の部分は自然と所定長で垂れ下がり状態になる。そして、便槽室(7)への出入口(50)が現れてくる。
【0029】
また、蓋部材(11)の内部に折り畳まれて収容されていたトイレ室を形成する側壁パネル(14)および(15)は、天井パネル(12)が吊り上げられると共にその折り畳まれた部分が開放されてくの字状になり、それをさらに吊り上げるに従って垂直になりつつ1枚の連続した側壁パネルとして整えられる。そして、便槽(4)の上方開口部は蓋部材(11)の下にあった床パネル(13)で塞がれたままの状態になっているので、この段階でほぼトイレ室空間部(5)ができる。
【0030】
次に、図1(c)はトイレの完成状態を断面で示した断面図である。つまり、トイレの完成時には、天井周囲から垂れ下がっていたカバー部材(3)の裾はそれぞれ支柱(9)で支えられ、更にその支柱(9)は支線(10)で杭(8)に張られて固定される。また、上述したようにカバー部材(3)の裾を支柱(9)で固定することで、そのカバー部材(3)の裾は一時的に雨等をしのぐ庇として利用することが出来るので好都合である。
【0031】
図2は本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの完成状態を上から見た図である。そして、図3は本発明の第1実施例に係るトイレ室を形成する蓋部材(11)であり、折り畳んだ状態を示した斜視図であり、図4は図3で示した蓋部材(11)の構造を説明するために長手方向に対し直角に切断した断面図である。そして、図5は図3で示した蓋部材(11)のみを吊り上げた状態を説明した斜視図であり、図6は図5で示した蓋部材(11)を吊り上げる途中状態を説明するために長手方向に対し直角に切断した断面図である。また、図7は図5で蓋部材(11)を完全に吊り上げた後、両妻パネルを組み入れた状態を斜視図で示し、ドア部材を取付る様子を示した図であり、図8は図7の状態を正面図に示し、その地下に形成した便槽のみを断面に示した断面図である。
【0032】
また、図9は本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの組立状態を斜視図で示し、その内部を部分断面図で示したものである。そして、図10は図7で示した妻パネル(23)および(24)の取付構造を示した図である。また、図11〜図13は図9で示した仕切パネルの組立方法を説明した図である。そして、図14〜図19は各仕切パネルの合わせ部を部分的に抜き出して詳細にその組立方法を説明した詳細組立の説明図である。図20は図2で示した(F)部個所の詳細説明図である。そして、図21は本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの完成状態を上から見た概略の見取り図であり、図22は図21の状態より小便器用トイレ部分の床を外して開口させ便槽内部への出入口を形成した図である。
【0033】
まず、図2に示したように本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの完成状態を上部から見ると、カバー部材(3)は便槽(4)の周囲を充分の広さで覆っており、その周囲を覆っているカバー部材片(3a)〜(3d)は、図1(a)で説明したように便槽(4)の周囲近傍に地中に埋設された部分から形成されている。つまりこの部分が地中に埋設されるためにはカバー部材(3)の周辺e点とf点間は略Vの字状にスリットが入っているので、そのスリットでのみ切断されたそれぞれのカバー部材片(3a)〜(3d)が蛇腹状になって地中に埋設し易くなる。つまり、蛇腹状に折り畳んだ時に互いの切断端面どうしが当たってしまうのを防ぐためである。そして、このようにして埋設されたカバー部材片(3a)〜(3d)が組立完成時には庇となって形成されトイレを利用する人々を雨や日光を遮るための役目を果たす。
【0034】
ではそのカバー部材片(3a)〜(3d)が庇に組み立てられるまでの構造を以下に詳細に説明すると、まず、カバー部材片(3b)および(3d)にはその両端部にそれぞれ当て布(39)が合わされてあり、その合わさった部分のみが二重になっている。よって、その合わされた二重の部分は強度的に一層その強さを増す。このようにしてあて布(39)を取付ることで形成された二重の合わせ部分を使用する。なお、あて布(39)はホック(43)にてバタつきがないようにした。
【0035】
では、あて布(39)が実際にどのように取付いているかを図2中(F)部個所の詳細説明図である図20を示して説明する。まず、あて布(39)は予め略Vの字状にスリットの入れてあるカバー部材片(3c)側の縁近傍に固定する。そして、この固定の際はあて布(39)に形成されている支柱挿入孔(33)を塞がれないようにして、例えば縫い合わせる等を施して固定しておく。そして、カバー部材片(3d)側には、支柱挿入孔(33)を形成しておく。また、あて布(39)が重なるカバー部材片(3d)は図に示すように複数個のホック(43)が取付けてある。このホック(43)は後述する支柱挿入孔(33)どうしを重ねた際に、その重ね部が容易に外れないように、強制的に止めるためのものである。そして、実際の使用状態においては支柱挿入孔(33)どうしを重ね合わせる。また、カバー部材(3)の周囲四隅にも支柱挿入孔(32)が形成されている。
【0036】
以上のように、形成された各支柱挿入孔(32)および(33)には、それぞれ支柱(9)の先端を差し込んで突っ支い棒状態になりカバー部材(3)を支持してる。そして、更に支柱挿入孔(32)および(33)に差し込まれた各支柱(9)はその上部付近から支線(10)で地上に打設した杭(8)に引っ張られて固定される。このようにして四方八方に支線(10)が張られカバー部材(3)は安定してテント状に便槽室(7)の上部に形成される。
【0037】
次に、図2〜図22を参照しながら、順を追ってその構造と組立方法について詳細に説明する。
【0038】
図3〜図4に示した(11)は便槽(4)の上方開口部を塞ぐ蓋部材であり、この蓋部材(11)は周囲をL字型のフレーム枠(17)で固定されている。そして、一番下側に床パネル(13)、妻パネル(23)および(24)その上に側壁パネル(14)および(15)、更にその上に天井パネル(12)が順々に重ねて置いてある。また、その重ねているほぼ中央部には、長手方向に貫く一本の吊り上げ(C)型溝型鋼からなる吊り上げフレーム(16)がボルト等で固定されており、その(C)型溝型鋼の吊り上げフレーム(16)の両側には側面パネル(14)および(15)が二つに折り畳んで重ねられ収容されている。また、床パネル(13)の下面にはL型等辺山型鋼からなるアングル(38)が図示しないボルト等により取付られている。
【0039】
また、このように重ねられているそれぞれのパネル部材に対して図6に示したように、長手方向において、フレーム枠(17)の内側に載置してあるあて部材(18)と側壁パネル(14)間は開角度自在なヒンジ(19b)で、さらに側壁パネル(14)と(15)間も開角度自在なヒンジ(19b)で、また、側壁パネル(15)と天井パネル(12)間は開角度90度のヒンジ(19a)等を用いてそれぞれ接続しておく。このようなヒンジ接続をしておくことで、この二つに折り畳んで重ねられている側面パネル(14)、(15)は、図5に示したように吊り上げフレーム(16)に形成してある吊り上げ金具(31)を孔(16a)に通して吊り上げられることで、互いに内側を背にしたくの字状態から垂直状態になりつつその端部(14b)と(15b)とが当接されて互いの側壁パネルが1枚の側壁パネルに整い形成されていく。
【0040】
最終的にこの側壁パネルは互いに垂直状態に整い形成された時に、側壁パネル(14)の下端部(14a)は、ヒンジ(19b)を介してあて部材(18)の上端部(18a)上に、また、側壁パネル(15)の上端部(15a)はヒンジ(19a)を介して天井パネル(12)の側面内(12a)に当接される。そして、このようにして正面側および裏面側のそれぞれの側壁パネルが形成される。
【0041】
次に、このようにして形成された側壁パネル(14)および(15)で覆われたトイレ室の両開口に対して、それぞれに妻パネルを取付る構造と、前面側と裏面側のそれぞれにドア部材を取付る構造を説明する。
【0042】
図7に示したように(23)および(24)は妻パネルであり、この妻パネル(23)および(24)は一端を図10に示したように床パネル(13)の上面に、開角度90度のヒンジ(19a)を介して取付られているので、そのヒンジ(19a)を支点としてそれぞれ外方90度に開き起こすことで、簡単に壁面を形成することができ、その時に両妻パネル(23)および(24)の他端部は、天井パネル(12)の内側で係止される。その係止方法としては、ヒンジ(19a)は外側方向へ90度以上開かないので、内側の押さえのみをしておけば良く、この押えについては後述する内部に組入れ形成する仕切パネルがその役目をするような構造になっているので、特に接着剤等を使用しなくても外れることはない。このようにして形成された天井パネル(12)と両側に形成された側壁パネル(14)および(15)と床パネル(13)とで囲まれたトイレ室の両開口には、妻パネル(23)および(24)が取付られる。ここで、妻パネル(23)および(24)が側壁パネル(14)および(15)内に取付られるとともに吊り上げフレーム(16)の支えとしての役目をするが、強度的にその補強策として図7および図8に示したように柱(61)を複数本設置する(この一実施例では大便器を設置してあるトイレ室内中央に等間隔に3本設置する。)。
【0043】
次に、側壁パネル(14)および(15)にドア部材(27)の取付方法を説明すると、ドア部材(27)は前述したように別部材として便槽室(7)内に保管されているのでそれを使用する。側壁パネル(14)および(15)には既にドア部材(27)の外形状に対応してドア取付部(25)が形成されている。従って、ドア部材(27)はそれぞれ形成されているドア取付部(25)にはめ込むだけの簡単な作業で取付られるようになっている。
【0044】
このドア部材(27)の取付方法としては、例えば、ドア部材(27)の一辺とドア取付部(25)の周縁の一辺とが合わさり支点となって開く縦辺部分には、単純な構造で取り外しおよび引っ掛けで取付ができる抜き差し可能な旗蝶番を取付ておく。そのような旗蝶番を取付けておくことでこのドア部材(27)の取付を簡素化してる。
【0045】
つまり、ドア取付部(25)の周縁の縦辺部分には受側(メス側)の旗蝶番を取付ておき、一方、そこに合わさるドア部材(27)の縦辺には差し込み側(オス側)の旗蝶番を取付けておく。そのように互いに抜き差し自在の旗蝶番を取付ておくことによって、誰でも簡単にドア部材(27)をドア取付部(25)内にはめ入れ設置することができる。この一実施例では、ドア部材(27)はトイレ室の前面側に5枚、裏面側に5枚、全部で10枚設置できるように事前に側壁パネル(14)および(15)にドア部材取付部(25)になる空間部が形成されている。
【0046】
以上、説明してきたようにこの段階でほぼ直方体状のトイレ室の外観が完成することになる。そして、図8にはその正面図を示す。
【0047】
しかし、実際に大勢の人々がこのトイレを利用した場合には、床パネル(13)に相当の重圧が加わることになる。従って、その床パネル(13)の補強策としては図8の便槽(4)の断面図に示したように、床パネル(13)の裏面と便槽(4)の底部との間に複数の支柱(41)を立てて支えにする(この一実施例では2本設置する。)。なお、この支柱(41)の設置に当たって具体的には、支柱(41)の先端部を直接床パネル(13)の裏面に当てるが、そのまま当てるとその当てられた床パネル(13)の裏面部分が損傷するので、その損傷を防止するために支柱(41)の先端部が当接する個所には、金属制のL字状のアングル(38)を設置しそれに当てる。また、支柱(41)の根本は支柱全長の長さを微調整することが可能なジャッキベース(42)を土台部材として設置しておく。
【0048】
次に、大便器、小便器を設置した場所に仕切パネルを形成する構造を説明する。まず、大便器はトイレの前面側に5個、裏面側に5個、それから小便器は妻パネル(23)の外側に面して設置される。以下、それらの取付について詳細に説明していくと、まず、大便器(21)の取付に際しては予め床パネル(13)上にその取付孔である大便器取付部(26)が形成されているので、その大便器取付部(26)に大便器(21)をはめ込むだけで簡単に設置することが可能な構造にしてある。
【0049】
次に小便器(22)は妻パネル(23)の外側に面して小便器取付部(28)に設置し、予めその場所には排尿口(29)が複数個形成されている(この一実施例では3個形成する。)。従って、その排尿口(29)の上部にそれぞれ小便器(22)とそれぞれ尿を排出する排尿管(30)を取付るだけで簡単に形成することが可能である。
【0050】
そして、このような方法で形成された小便所の両側部は側壁パネル(14)および(15)の一部で覆われるが、小便所の入口は簡単な構造にする目的から特に部材等で覆ってなく開放状態にしてある。しかし、この場所はこれに限ったものではなく、必要に応じてドア部材またはカーテン等を取付ても良い。次に、大便器(21)を設置した場所をそれぞれ小部屋に仕切るが、その前にトイレ室内の強度、特に天井パネル(12)を支える目的で、床パネル(13)と吊り上げフレーム(16)間に柱(61)を複数本設置しておく(この一実施例では横方向に3本等間隔に設置してある。)。
【0051】
そして次に、仕切パネルの設置を開始する。図9はトイレ室内に各仕切パネルを組み込れた状態を斜視図で示したものであるが、その仕切パネルのうち、トイレ室内の中心にはトイレ室内を横長の方向に分断するように延び設置されている仕切パネル(35)および(37)と、その下側に当接されている仕切パネル(34)および(36)が設置されており、更に、この仕切パネル(35)、(37)、(34)、(36)に対し、その仕切パネルに直交する方向、つまりトイレ室内の幅方向にそれぞれ複数に分断する仕切パネルで仕切られている。
【0052】
本来このような仕切パネルを形成する場合は、まず、横長の方向に所定の幅を有した1枚のパネルを設置し、次に、この設置したパネルに直交するように複数の仕切パネルをそれぞれ所定間隔に配置すべきあるが、前述したようにこれらのパネル部材は、便槽(4)内に収容されるのと、ドアの開口部より内部へ搬入するためにその外形寸法に制約がある。よって、仕切パネルをある程度小さく最小限の大きさに分解せざるを得ないので、結果的には上述したように、横長の方向の仕切パネルは(35)、(37)、(34)、(36)の四枚に分割したものを接続して使用する。また、仕切パネルをこのようにある程度小さく最小限の大きさに分解しておく理由としては、最終的にこのトイレの使用目的が達成し役目を終えた後は、個々の部材を再使用、また、他へ転用するために解体しやすいようにも配慮している。なお、柱(61)の保管方法としては天井パネル(12)とカバー部材(3)の間に並べておく。
【0053】
また、その横長の仕切パネル(35)、(37)、(34)、(36)に直交してそれぞれ所定間隔に配置し取付る幅方向に分断する仕切パネルについても、その上下部を(47)および(46)の二枚に分割し、それぞれを組立ることにした。この組立方法を以下に説明する。
【0054】
図11は横長の仕切パネルを形成する組立方法を示した図である。この横長の仕切パネルはそれぞれ上端部に金網(40)が取付られており、この金網(40)内には後述する電灯が内挿される。また、横長の仕切パネルは左右上下四つに分割されており、この図11(a)には分割された四つの仕切パネルを組合せる分解斜視図を、また、図11(b)にはこれらの組合せが完了した仕切パネルの斜視図を示した。
【0055】
まず、これらの仕切パネルの組立にあっては、各仕切パネルの下部にはこの仕切パネルを固定する面木と呼ばれる三角柱状の棒がそれぞれ取付られている。この面木は仕切パネルの幅方向の寸法に合わせて取付られているが、面木を最初から取付ける部材側に取付けておいても良い。この一実施例では組立を簡単にするために最初から仕切パネル側に面木を取付けておく方法をとる。その合わせ構造とその固定方法を、それぞれの設置個所毎に詳細図に示し説明する。
【0056】
図9に示した(A)部個所の詳細組立の説明を図11〜図14で、更に図11に示した(B)部個所および(C)部個所の詳細組立の詳細を図17および図18を参照しながら説明すると、まず、図11(a)の左側に図示したように、上部に位置する仕切パネル(35)を下部に位置する仕切パネル(34)に、また、その右側に図示したように、上部に位置する仕切パネル(37)を下部に位置する仕切パネル(36)に互いに合わせ込むことで固定しておく。そして、このようにして形成された左右の仕切パネルを互いに合わせることで、横長の仕切パネルを形成するようにしている。
【0057】
そこで、具体的に図11(a)の左側に図示した仕切パネルの組立方法を先に説明すると、それぞれの面木(35d)〜(35f)と面木(34d)〜(34f)は互いにその面木を合わせ込むことで固定されるようになっている。先に、仕切パネル(35)に形成されている面木(35a)および(35d)と、仕切パネル(34)の面木(34d)および(34a)とが合わせ込みで固定される部分を、(B)部個所の部分詳細の説明図である図17を基に説明すると、図17(a)に示した面木(35a)および(35d)と、図17(b)に示した面木(34d)および(34a)は、それぞれ一本の面木から形成されており面木(35a)の側面には、仕切パネル(35)が釘等を打設して固定されている。
【0058】
一方、その下部に位置する面木(34a)の側面には、仕切パネル(34)が釘等で固定されている。このような状態に形成されている面木(35a)および(35d)を面木(34d)および(34a)に合わせ込んで固定するようになっている。そして、この固定方法としては面木(35d)の面(35d-1)に面木(34d)の面(34d-1)を合わせつつ、仕切パネル(35)の端面(35c)と仕切パネル(34)の端面(34c)とを当接させるようにする。
【0059】
このようにして組合された面木(35a)および(35d)と、面木(34d)および(34a)は、図11(b)に示したように、一本の合体柱(55)となって上部に位置した仕切パネル(35)と下部に位置した仕切パネル(34)とを互いに保持する。同様な方法で対向する側に、面木(37a)および(37d)と、面木(36d)および(36a)とを組合せた合体柱(60)が形成される。
【0060】
また、この合体柱(55)の保持状態を上から見るとその上端面部は上端部(35a-p)と(34d-p)とが互いに面位置になり、側壁パネル(34)および(35)に当接する面木の面は面(35a-2)と面(34a-2)とが隣接されて互いに合わさることで広い面積を確保するようになっている。
【0061】
同様にして、面木(35e)と(34e)とを組合せ込んで固定する(C)部個所の詳細の組立方法を図18に基づき説明する。この場合も上述した面木(35d)と面木(34a)との固定方法と同様に、面木(35e)の面(35e-1)に面木(34e)の面(34e-1)を合わせつつ、仕切パネル(35)の端面(35c)と仕切パネル(34)の端面(34c)とを当接させるようにする。そして、このようにして組合された面木(35e)と面木(34e)は、図11(b)に示したように、一本の合体柱(56)となり上部に位置した仕切パネル(35)と下部に位置した仕切パネル(34)とを互いに保持する。また、この時に合体柱(56)を上から見るとその上端面部は、上端部(35e-p)と(34e-p)とが互いに面位置になる。そして、同様な方法で面木(35f)と面木(34f)とで合体柱(57)を、面木(35e)と面木(36f)とで合体柱(58)を、面木(37f)と面木(36e)とで合体柱(59)をそれぞれ形成する。
【0062】
以上のような組合せ方法で図11に示した左側の横長の仕切パネル(35)および(34)が形成される。次に同図に示されている右側の横長の仕切パネル(37)および(36)の組立方法であるが、上述してきた左側の横長の仕切パネル(35)および(34)とその構造が同一なので、その組合せ方法についてはその説明を省略する。
【0063】
以上のような組合せをした左右横長の仕切パネルの設置方法は、仕切パネル(35)の端面(35b)と仕切パネル(37)の端面(37b)とを並べ、また、仕切パネル(34)の端面(34b)と仕切パネル(36)の端面(36b)とを並べて、図9の(E)部個所に示したようにそれぞれ対向した柱(61)の面に当接させる。(図11(b)に示した矢印(g)の方向で柱(61)に当接させる。)
【0064】
つまり、図15に示したように、仕切パネル(37)に取付た面木(37b)および仕切パネル(36)に取付た面木(36b)と、仕切パネル(35)に取付た面木(35b)および仕切パネル(34)に取付た面木(34b)とをそれぞれ図に示したように柱(61)の面に当接させる。このような構造をとることによって、面木(35b)、(34b)の隣接する面どうしが広くなり、且つ面木(37b)、(36b)の隣接する面どうしも広くなる。よって、両仕切パネル(35)、(37)はこのように互いに広く形成された面木の面どうしで柱(61)を挟んで係止される。また、このようにして形成された横長の下側に位置している仕切パネル(34)および(36)の下部には、床パネル(13)面上に直立させ設置するために下部全体にわたって面木(34g)および(36g)が取付される。
【0065】
次に、横長の仕切パネル(35)および(34)とからなる合体柱(55)と、仕切パネル(37)および(36)とからなる合体柱(60)とがそれぞれ柱(61)に当接する構造について、図9に示した(D)部の詳細組立説明図である図16を用いて以下に説明すると、仕切パネル(35)および(34)に取付た面木(35d)および(34d)は、この図に示したように妻パネル(24)の内面に当接した柱(61)の内面に当接する。このような構造をとることによって、面木(34d)および(35d)の隣接する面どうしが広くなるので、安定的に柱(61)の内面に係止される。この係止方法は対向する面側、つまり、妻パネル(23)に当接した柱(61)と仕切パネル(37)および(36)との係止構造についても同様の技術を用いて係止するのでこの説明を省略する。
【0066】
次に、図9に示したように設置された仕切パネル(34)および(35)に対し、直交した所定位置に所定間隔で形成される幅方向に介入する縦の仕切パネルの形成方法を図12および図13に基づき説明する。これらの縦の仕切パネルは横長の仕切パネル面にそれぞれ取付た面木で保持する構造になっている。ここで複数枚にわたる縦の仕切パネルのうち、横長の仕切パネルをトイレ室空間部(5)横方向に二分するようにセンターに設置しその手前側列に取付る縦の仕切パネル(44)および(45)と、後側列に取付る縦の仕切パネル(46)および(47)とでは、それぞれ横長の仕切パネルに当接する縦の仕切パネル端面部の形状が異なってくるので、その部分を詳細に説明する。
【0067】
図12は縦の仕切パネルを形成する組立方法を示した図である。この縦の仕切パネルはそれぞれ上部に金網(40)が取付られており、この金網(40)内には後述する電灯が内挿される。また、この縦の仕切パネルは左右上下に分割されており、このうち図12(a)には手前側列に設置する仕切パネルの分解斜視図を、また、図12(b)にはそれを組合せが完了した仕切パネルの斜視図を示した。
【0068】
まず、この仕切パネルの組立にあっては、前述した横長の仕切パネル同様に仕切パネル(45)の左側つまり手前側列の側壁パネル(14)および(15)に当接する側に、面木(45a)および(45d)が取付られている。そして、右側には面木が無く仕切パネル(45)の端面(45b)が露出したままの状態となっており、最終的に組み上がった状態、つまり、図12(b)の状態では、(52)は面木(45a)、(45d)および面木(44d)、(44a)とから形成された合体柱であり、その反対側に設置された(51)は、面木(44e)および(44b)とから形成されている。
【0069】
ここで、仕切パネル(45)の端面(45b)が面木(44e)および(44b)に当接され組み込まれる部分、つまり、(G)部個所の詳細組立の説明を図19に基づき説明をする。図19(a)に示したように仕切パネル(45)の端面(45c)と、図19(b)に示したように仕切パネル(44)の端面(44c)とを当接させつつ、仕切パネル(45)の端部(45b-1)と面木(44e)の面(44e-1)とを合わせ釘等で固定しておく。そのように組み込み合わせると、図12(b)に示したように、(52)が面木(45a)および(45d)と面木(45d)および(45a)とから形成された合体柱になる。しかし、その反対側に設置された(51)は、面木(44e)および(44b)のままになっている。
【0070】
また、図13(a)には後面側に設置する仕切パネルの分解斜視図を、また、図13(b)にはそれを組合せて完了した仕切パネルの斜視図を示す。
【0071】
まず、この仕切パネルの組立に当たっては、前述した横長の仕切パネル同様に仕切パネル(45)の右側つまり後側列の側壁パネル(14)および(15)に当接する側に、面木(47a)および(47d)が取付られている。そして、左側には面木が無く仕切パネル(47)の端面(47b)が露出したままの状態になり、最終的に組合せた状態、つまり、図13(b)の状態では、(53)は面木(47a)および(47d)と面木(46e)および(44b)とから形成された合体柱であり、その反対側に設置された(54)は、面木(46e)および(46b)のままになっている。
【0072】
ここで、仕切パネル(47)の端面(47b)と面木(46e)とが組合さって取付される構造については、図19に示した(G)部個所の詳細組立の説明内容と同一なので、その説明を省略する。
【0073】
以上説明してきたように、横長の仕切パネル(34)および(35)とそれに直交する縦の仕切パネル(44)および(45)をそれぞれ組み立ててきたが、最終的には図9に示したようにトイレ室内部に互いに組合せていく。その組合せ方法を図9中に記載した(A)部個所を例にとってその詳細組立の説明を図14を用いて説明する。
【0074】
図14は横長の仕切パネル(35)に対して、その手前側列と後側列にそれぞれ仕切パネル(45)と仕切パネル(47)の両端部を当接させて固定した状態を示した図である。この当接の際、仕切パネル(45)の内側に設置される端部には、図示したように面木(44e)が設置されており、また、反対面側の仕切パネル(47)の内側に設置される端部にも、図示したように面木(46e)が設置されている。
【0075】
そして、更にこの仕切パネル(45)および(47)が当接される横長の仕切パネル(34)および(35)の面には、既に前述したように面木(34f)および(35f)が設置されているので仕切パネル(34)および(35)を両側から挟み込む状態になると共に、面木(34f)および(35f)も仕切パネル(34)および(35)を支持するように互いの面木どうしが対角線上に集結されるので安定して直立させることができる。
【0076】
また、横長の仕切パネル(34)および(36)と、縦の仕切パネルを形成している仕切パネル(44)と(46)とが床パネル(13)と接する底部には、それぞれ面木が取付けてあるので、これらの仕切パネル群は、より安定してトイレ室内に安定的に自立させることができる。また、これらの仕切パネル群においては、両側に設置した側壁パネル(14)および(15)は、床パネル(13)と天井パネル(12)に開角度90度のヒンジ(19a)を介して接続されているので、そのヒンジ(19a)から受ける弾圧で常に内方向への反発力が作用している。また、妻パネル(23)および(24)においてもその底部は、床パネル(13)とは開角度90度のヒンジ(19a)を介して取付られているので、この妻パネル(23)および(24)もそのヒンジ(19a)から受ける弾圧で常に内方向への反発力が作用している。
【0077】
以上説明したように、各側壁パネルの全てにおいては、それぞれトイレ室の内側方向への弾圧力を受けているので、その中に組み込まれている各仕切パネルは、安定してトイレ内部に収まることになる。
【0078】
図21はこのようにして形成され完成した本発明の災害時用折り畳み式トイレを上から見た図であるが、最後に各仕切パネルの上部に設置した金網(40)内に電灯(48)を電気配線(49)にすずらん灯のように接続して列ねたものを組み入れる。そして、この電気配線(49)には図示しない自家発電装置で発電された電気が供給されることになる。なお、臭気対策として、この電気配線(49)に図示してないが換気扇等を側壁パネル(34)、(35)および(46)、(47)の面に取付るようにしても良い。
【0079】
また、説明が前後するが図22に示したように、トイレ室を形成した床パネル(13)で、小便器を設置する場所として確保されていた小便器取付部(28)の場所は、取手(28a)および(28b)を持って引き上げることで取り外し自由にできる構造になっている。従って、この小便器取付部(28)を取り外した後に、作出された孔(50)は、便槽室(7)内に前述したような保管物等を出し入れすために利用する便槽室(7)への出入り口となる。
【0080】
図23は本発明の第2実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの見取り図である。この第2実施例が前述した第1実施例と相違する点は、主に次に挙げる11項目の改善にある。
【0081】
第1番目の項目としては、まず、トイレ室内に車椅子が入るスペースを確保したこと、第2番目の項目としては、トイレ室内において、床パネルと吊り上げフレーム間に設置する柱の位置決めを簡単な構造にしたこと、第3番目の項目としては、トイレ室内に設置する各仕切パネルの組合せを簡素化し、取付を簡単にしたこと、第4番目の項目としては、第1実施例では床パネルにヒンジを介して折り畳みされていた妻パネルを別部材で独立形成し、取付を簡素化したこと、第5番目の項目としては、側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置してなり、各側壁パネルは、第1実施例と同様に高さ方向中央部でヒンジ連結により折曲自在にされ、折り畳み可能な構造となっており、さらにこの側壁パネルを補強部材および補強金具にて補強したこと、第6番目の項目としては、天井パネルを補強部材にて補強したこと、第7番目の項目としては、トイレ室内の各仕切パネル上端部と、天井パネルの内面との押さえ箇所に旗蝶番を使用することで簡素化したことである。
【0082】
そして、第8番目の項目としては、便槽を第1実施例より若干大きく形成し、便槽と直角方向に出入口を別途設けたこと、第9番目の項目としては、吊り上げロープを予め天井パネルに備え付けにしたこと、第10番目の項目としては、トイレドアの止め具として、内側にスライド鍵を付け、トイレ組立時や不使用時において、不用意にドアが開閉するのを防止する策として上/下辺部近傍に磁石を取付けたこと、第11番目の項目としては、小便器の取付に蝶ナットを使用(工具不要)し手作業で締付け取付たことである。
【0083】
次に、上述した第1実施例と相違する第1番目〜第11番目の項目の構造を以下に説明する。まず、第1番目の項目として大きな相違点である、車椅子が入るスペースは、図23〜図24に示したように小便器取付部(128)と反対側に小部屋に区画された大便用トイレ室の約4倍程の面積のスペース空間部Rを確保し、その内部に所定の便器および手すり等車椅子の使用者に支障の無い設備を設置した。この車椅子使用者用の大便用トイレ室は、図32(c)、図35に示されるように、その床面が地表面と段差を生じない高さ位置となるように形成されており、車椅子による出入りを容易に行うことが出来るようになっている。以下このスペース空間部Rの形成方法について、図24〜図32を参照しつつ説明する。
【0084】
図24〜図32はトイレ室内における側壁パネル、妻パネルおよび室内を横方向に仕切る仕切パネル、室内を幅方向に仕切る仕切パネルの取付構造を示した図である。つまり、これらの図で前述した本発明の第2実施例に係る第2番目〜第7番目の項目として記載したトイレ室内における柱の位置決め、各仕切パネル、妻パネルの取付、側壁パネルの取付および各仕切パネルと天井パネルとの押え構造に関して説明する。
【0085】
まず、これらの構造で基本となる柱の取付位置を図23の(K)部〜(N)部で示し、トイレ室内を横方向に仕切る仕切パネルと、幅方向に仕切る仕切パネルの合わせ目を同図に(S)部で示した。これらの構造を以下に説明する。
【0086】
第1実施例の両妻パネルは、床パネルにそれぞれヒンジを介して取付られており、天井パネルが吊り上げられるのと同時に、床パネルから両妻パネルを引き起こし、引き起こされた両妻パネルの端部が、両側壁パネルの内面と天井パネルの内面とにそれぞれ当接されて係止する構造をとっていた。
【0087】
しかし、本第2実施例では、さらにこれらの係止する強度を改善する目的で、この妻パネルを柱(K)、柱(N)を中心に左右にそれぞれ2枚に分割して取付る構造にした。まず、図24に示したように柱(K)を中心とした取付構造を説明すると、柱(K)の両側面には、独立的に形成した2枚のパネル、幅寸法約300mm、高さ寸法約1800mm、厚み寸法約66mmに形成された仕切パネル(135-1)と、幅寸法約600mm、高さ寸法約1800mm、厚み寸法約66mmに形成された仕切パネル(135-2)が取付られている。仕切パネル(135-1)および(135-2)のそれぞれ底辺部には、図示したように各ピン(171)が所定の金具を介して取付られており、各ピン(171)の先端はそれぞれ床パネル(113)に形成した穴に差し込んで位置決めされつつ係止される構造になっている(図27参照)。
【0088】
また、このようにして床パネル(113)に取付られた仕切パネル(135-1)および(135-2)の上端部(a)〜(b)は、天井パネル(112)の内面側に取付られた補強金具(170)の内側面に当接される。そして、その上端部(a)および(b)は、天井パネル(112)に予め両面テープ等で貼付しておいた旗蝶番(119)の片側をテープを剥がし、そのテープの剥がされた旗蝶番(119)の片側が垂れ下がった状態になっている端側面部を利用して、仕切パネル(135-1)および(135-2)を挟持し固定する構造になっている。
【0089】
つまり、仕切パネル(135-1)および(135-2)は天井パネル(112)に取付た補強金具(170)の内側と旗蝶番(119)の垂れ下がり部の端側面部との間で挟持するようになっている。また、柱(K)部はその頭部空間部(v)に突起(Kb)を突出させた構造になっており、天井パネル(112)の裏面に設置されている吊り上げフレーム(116)は、その外形状を空間部(v)に嵌合する構造に形成されている。そして、予め吊り上げフレーム(116)には突起(Kb)に対応させた位置に嵌合孔(図示しない)を形成してあるので、柱(K)は吊り上げフレーム(116)に固定されると共に、柱(K)の両側面に設置した2つの仕切パネル(135-2)で挟持される。
【0090】
また、柱(K)の突起(Ka)は、手前に位置する仕切パネル(135-2)の端面に形成されている穴に嵌合し係止される構造になっている。以上は柱(K)部を中心とした仕切パネル(135-1)および(135-2)の取付構造図であるが、その反対側に位置する柱(N)部についても同様の構造であるのでその構造図と説明を省略する。
【0091】
次に、柱(L)を中心として取付る仕切パネルの取付構造を図25に示し説明すると、柱(L)の両側面には前述した柱(K)および(N)に当接したものと同一の形状のパネル、つまり、幅寸法約300mm、高さ寸法約1800mm、厚み寸法約66mmに形成された仕切パネル(135-1)と、幅寸法約600mm、高さ寸法約1800mm、厚み寸法約66mmに形成された仕切パネル(135-2)が取付られる。そして、仕切パネル(135-1)および(135-2)の底辺部には、それぞれ前述同様に各ピン(171)が所定の金具で取付られており、各ピン(171)の先端はそれぞれ床パネル(113)に形成した穴に差し込んで位置決めされつつ係止される構造になっている(図27参照)。
【0092】
また、このようにして床パネル(113)に取付られた仕切パネル(135-1)および(135-2)の上端部(a)〜(b)は、予め天井パネル(112)の内面側に対向して取付られた旗蝶番(119)の側部間内に当接される。(旗蝶番(119)は両面接着テープ等で固定しておく。)そして、その上端部(a)および(b)は、天井パネル(112)にその固定されている旗蝶番(119)の片側のみの接着テープを剥がすと、そのテープの剥がされた旗蝶番(119)の片側が垂れ下がった状態になる。その垂れ下がった状態になった旗蝶番(119)の端側面部を利用して、仕切パネル(135-1)および(135-2)を挟持し固定する構造になっている。
【0093】
つまり、仕切パネル(135-1)および(135-2)は天井パネル(112)に対向させて取付た旗蝶番(119)間で挟持するようになっている。また、柱(L)部はその頭部空間部(v)に突起(Lb)を突出させた構造になっており、天井パネル(112)の裏面に設置されている吊り上げフレーム(116)は、その外形状を空間部(v)に嵌合する構造に形成されている。そして、予め吊り上げフレーム(116)には突起(Lb)に対応させた位置に嵌合孔(図示しない)を形成してあるので、柱(L)は吊り上げフレーム(116)に固定されると共に2つの仕切パネル(135-2)で挟持される。また、柱(L)の突起(La)は、手前に位置する仕切パネル(135-2)の端面に形成されている穴に嵌合し係止される構造になっている。柱(L)面のスペース空間部(R)の反対側面には、後述する横パネルが当接される。
【0094】
また、図26に示したように、柱(M)についても同様に、柱(M)の両側には前述した柱(K)、柱(N)および(L)に当接したものと同一形状の仕切パネル(135-1)と、仕切パネル(135-2)がそれぞれ取付られる。そして、その仕切パネル(135-1)および(135-2)の底辺部には、図示したようにそれぞれ前述同様各ピン(171)が所定の金具を介して取付られており、各ピン(171)は、それぞれ床パネル(113)に形成した穴に差し込まれて位置決めされつつ係止される構造になっている(図27参照)。
【0095】
また、このようにして床パネル(113)に取付られた仕切パネル(135-1)および(135-2)の上端部(a)〜(b)は、予め天井パネル(112)の内面側に取付られた旗蝶番(119)の側面部間内に当接される。(旗蝶番(119)は両面接着テープ等で固定しておく。)そして、その上端部(a)および(b)は、天井パネル(112)にその固定されている旗蝶番(119)の片側のみの接着テープを剥がすと、そのテープの剥がされた旗蝶番(119)の片側が垂れ下がった状態になる。その垂れ下がった状態になった旗蝶番(119)の端側面部を利用して、仕切パネル(135-1)および(135-2)を挟持し固定する構造になっている。
【0096】
つまり、仕切パネル(135-1)および(135-2)は天井パネル(112)に対向させて取付た旗蝶番(119)間で挟持するようになっている。また、柱M部はその頭部空間部(v)に突起(Mb)を突出させた構造になっており、天井パネル(112)の裏面に設置されている吊り上げフレーム(116)は、その外形状を空間部(v)に嵌合する構造に形成されている。
【0097】
そして、予め吊り上げフレーム(116)には突起(Mb)に対応させた位置に嵌合孔(図示しない)を形成してあるので、柱(M)は吊り上げフレーム(116)に固定されると共に2つの仕切パネル(135-2)で挟持される。また、柱(M)の突起(Ma)は、手前に位置する仕切パネル(135-2)の端面に形成されている穴に嵌合し係止される構造になっている。そして、柱(M)面の仕切パネル(135-2)が当接する面と直角に位置する面には、後述する横パネルがそれぞれ当接される。
【0098】
柱(L)〜(N)面に当接するこれらの横パネルは、(S)部で直交する縦パネルと共に組立構造を大幅に簡素化し組立時間の短縮を図ったものである。この横パネルと縦パネルとが直交する(S)部箇所の組立構造については、図28〜図31にその詳細を示し説明する。
【0099】
横パネルと縦パネルとが直交する(S)部箇所は、図23に示したように、柱(L)と柱(M)間および柱(M)と柱(N)間の2箇所になる。
【0100】
また、これらの横パネルと縦パネルとが直交する(S)部箇所の中心部は、横パネルと縦パネルとが互いに切欠いてあるので、図31に示したようにその交差したパネルの端部がちょうど凹部状(P)に形成される。そして、最終的に本発明の災害時用折り畳み式トイレの完成時には、この凹部状(P)に電灯(148)が設置されることになる。
【0101】
以下に横パネルと縦パネルとが直交する(S)部箇所の組立構造を説明する。
【0102】
図28は柱Lと柱(M)との間に横パネルと縦パネルとを直交させて組立る構造を示したものである。まず、先に柱(L)および(M)を床パネル(113)の所定位置に立設し、その間の中心部に少なくともパネル幅寸法の1/2の寸法までスリット(157)を形成し、その形成したスリット(157)を中心にして一方面側を仕切パネル(134)に,他方面側を仕切パネル(136)とし形成する。
【0103】
そして、形成したスリット(157)を上向き状態で設置する。仕切パネル(134)、(136)の設置位置は、柱L側に仕切パネル(134)を、柱(M)側に仕切パネル(136)を固定するが、この固定方法としては、まず、柱(M)には全長にわたりコの字状に形成された溝が形成されているので、この溝に仕切パネル(136)の端面を挿入し、仕切パネル(134)の端面側は柱(L)に全長にわたり形成されている帯状のガイド板に、例えば両面接着テープが貼付されている面木(151)等によって押し当てて固定する。
【0104】
次に、図28に示したように、中心部に少なくとも仕切パネル(144)、(146)の幅寸法の1/2の長さ寸法までスリットを形成し、その形成したスリット(155)を中心に一方面側を仕切パネル(144)に、他方面側に仕切パネル(146)を形成する。そして今度は形成したスリット(155)を下向きにした状態で、仕切パネル(136)、(134)に形成したスリット(157)に対応させ差し込むことで、この2つのスリット(157)と(155)とは互いに直交状態で固定される。このようにして横/縦パネルの下側の仕切パネルが形成され固定される。
【0105】
次に、このようにして形成し、下側に設置した縦/横の仕切パネルの上に、設置する上側の縦/横の仕切パネルを組み上げる構造を説明すると、図29に示したようにまず、横パネルは下側に設置した仕切パネル(136)、(134)の長手方向の仕切パネルの端面上に、仕切パネル(137)、(135)を当接させ、その中心部を例えば両面接着テープ等を貼付した面木(151)等で押しつけて固定する。
【0106】
次に、縦パネルは、それぞれ2つに分割された仕切パネル(145)および(147)からなり、図示したように仕切パネル(146)、(144)の長手方向の仕切パネルの端面上に当接させながら、切り欠きの形成してある面側の端面を、互いに仕切パネル(135)に当接させつつ面木(151)等で接着し固定する。
【0107】
このようにして形成した縦/横パネルは、図30に示したようにその中心となる軸部分が面木(151)で各仕切パネルの四方向から固定されているので、互いに直交状態が安定的に保たれる。
【0108】
このようにして形成された本発明の災害時用折り畳み式トイレは、側壁パネル(114)および(115)の内面において両面接着テープが貼付された面木(152)で固定されるので、強度補強が改善される。
【0109】
また、側壁パネル(114)および(115)自身についても、強度補強を施したのでその構造を以下に説明する。
【0110】
図39に示したように側壁パネル(114)および(115)は、ポリプロピレン等の合成樹脂材料からなり、全長(高さ)が約1800mm、幅が約600mm、板厚が約60mmのものが、各ドア部材間に設置される。そして、その側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置してなり、各側壁パネルは、第1実施例と同様に高さ方向を二分する中心線上にヒンジ(119)で連結し、その取付けたヒンジ(119)を支点により折曲自在に折り畳み可能になっているので、天井パネル(112)が吊り上げられた当初は、図39に示したように側壁パネル(114)および(115)は、くの字状になりつつ直立される。
【0111】
しかし、この状態になっても、ヒンジ(119)で接続されている側壁(114)および(115)は、不安定なので、それぞれ、側壁パネル(114)および(115)の側面に取付た固定具(114c)および(115c)間を貫通するように、金属製のピン(199)を挿入し固定する構造にした(図40参照)。
【0112】
そのような係止構造をとることにより図41に示したように、各側壁パネル(114)および(115)が床パネル(113)に対して直角に設定されるので、ドア部材(127)等が正確に嵌められる。また、この側壁パネル(114)および(115)には、その内部にそれぞれポリプロピレン等の合成樹脂材料からなる補強部材(114b)および(115b)が内挿されており、側壁パネル(114)および(115)の内面全体にわたって、それぞれポリプロピレン等の合成樹脂材料からなる板厚約6mmの補強板(114a)および(115a)が接着されている。
【0113】
次に、本発明の第2実施例に係る第8番目の項目に記載した便槽の構造について説明する。第2実施例の便槽は第1実施例の便槽より若干大きく形成使、便槽と直角方向に出入り口を別途設けたことである。
【0114】
この第2実施例の便槽(104)は堀込み式のコンクリートで造られる。そして、その底部および周壁の厚さは約300mmで造られ、それぞれ基本ユニットの内寸法は全体の長さが約6900mm、幅が約1600mm、深さが約1800mm(任意)とからなる直方体の形状に造られている。そして、この便槽(104)と直角方向に出入口(180)を形成してある。
【0115】
この出入口(180)の大きさは、図33(a)に示すように便槽(104)に長手方向の一辺上任意の位置に形成され、その大きさはいずれも内寸法で幅が約1000mm、深さは便槽(104)と同じ約1800mm(任意)とからなる直方体の形状に造られている。図33(b)は図33(a)においてX−Xを断面図に示した図であり、出入口(180)の内部は大柄の人でも出入りしやすいように比較的広く造られている。図34(a)に示したように、その正面口および内側壁には、人が出入りしやすいように、はしご(180a)および複数個のステップ(180b)が設置されており、人の出入りの際は、図34(b)に示したように、はしご(180a)を引き上げながらはしご掛け(180c)に引っかけ固定して使用する。
【0116】
そしてまた、安全に足場を確保するためには、内側壁に対向して設置したステップ(180b)間に、それぞれステップ板(180d)を載置することでより安全に荷物等の出し入れ作業することができるようになる。
【0117】
またこのようにして造られた出入口(180)も図32(a)〜(c)に示したように、便槽(104)の上部開口部は地上(100)とほぼ同じ高さの位置まで埋設された後に蓋部材(111)で塞いでおく。また、さらにその蓋部材(111)の上から丈夫な防水加工を施した塩化ビニールシート等のカバー部材(103)で覆っておく。
【0118】
そして、その上から第1実施例同様に人工芝生等を敷いてその上を駐輪場とか子供の遊び場等に利用できるようにする。
【0119】
また、蓋部材(111)を補強する目的でこの蓋部材(111)の下面と便槽(104)の底部間に支柱(141)を介在させる。なお、この支柱(141)の先端が直接蓋部材(111)の下面と当接する個所には当て部材を、また、支柱(141)の下端が直接その底部に当接する個所には予め設置しておいたジャッキベース(142)に当てるようにする。そのようにすることで支柱(141)の高さの微調整が行えるようにしてある(図35参照)。
【0120】
また、形成された便槽(101)の内部の便槽室(107)には例えば、吊り上げてトイレとして組立設置した時にトイレ室の組立部材となる、各仕切り板、大便器、小便器、車椅子用便器およびその手すり、ドアパネル類、支柱、支線、杭、面木、金づち、鋸、接着テープ、旗蝶板、その他避難の際に必要と考えられる例えば、消毒薬(手洗い、殺虫剤)、バケツ、洗面器等の部材や、カンパン等の食料等を収容しておくようにする。
【0121】
次に、本発明の第2実施例に係る第9番目の項目に記載した吊り上げロープを予め天井パネルに備え付け、迅速に吊り上げ作業が出来るようにしたものであり、その構造を図36に示し説明する。
【0122】
図36は本発明の第2実施例に係るトイレ室を形成するポリプロピレン等の合成樹脂材料からなる蓋部材(111)であり、図示したようにその両側近傍には、吊り上げロープ(120)が予め天井パネル(112)の補強部材(185)に金具にて取付てある。そして、吊り上げロープ(120)の先端は、その部分拡大図で示したように、その先端が輪状(120a)に縫い加工されている。先端が輪状(120a)に縫い加工されている理由としては、図38に示したように天井パネル(112)を迅速に吊り上げられるようにするためである。
【0123】
また、天井パネル(112)の補強するための構造としては、図36および図37に示したように、天井パネル(112)の略中心を横方向に伸びる金属製の吊り上げフレーム(116)の両側方向に、金属製の補強部材(185)、(185)を溶接等によって接合し、魚の骨状に形成する。しかし、前述した車椅子用のトイレ上面は、その上部全体を補強する意味で、四角形状の補強部材(186)を吊り上げフレーム(116)に溶接等によって接合するようにした。そして、そのようにして形成された吊り上げフレーム(116)は、天井パネル(112)を挟み対応した位置で、補強部材(187)にビス(188)止めされている。
【0124】
次に、本発明の第2実施例に係る第10番目に記載したトイレドアの止め具には、内側にスライド鍵を付け、トイレ組立時や不使用時における不要な開閉防止策として磁石を取付けた構造を図42および43に示し説明する。
【0125】
図42はトイレ室内から外側に向かって見たドアの閉じ状態を示した図であり、ドア部材(127)の開口部上下には、それぞれ磁石(190)が接着剤等により取りつけてあり、その約中央部にはスライド鍵(195)がネジ止め等によって設置されている。この図43は図42を上方から見た図であり、ドアの開閉は取手(197)を持っておこなう。
【0126】
このドア部材(127)は全体をポリプロピレン等の合成樹脂材料で板厚30mmに形成されており、その表面にはポリプロピレン等の合成樹脂材料からなる板厚6mmの補強板が接着されている。そして、ドア部材(127)は、ヒンジ(198)を介して行うが、そのヒンジ(198)の構造は、例えば、単純な構造で取り外しおよび引っ掛けで取付ができる抜き差し可能な旗蝶番を取付ておく。そのような旗蝶番を取付けておくことでこのドア部材(127)の取付を簡素化してる。
【0127】
この第2実施例では、ドア部材(127)はトイレ室の前面側に4枚、裏面側に4枚、全部で8枚設置できるように事前に側壁パネル(114)および(115)にドア部材取付部が形成されている。また、トイレ室の前面側に車椅子用のドアとして観音開きのドア部材が一箇所設置されているが、そのドア部材の取付構造は、ドア部材(127)の取付構造と同様なので、具体的な構造図およびその説明は省略する。
【0128】
このようにして取付られたドア部材の正面図を図42に示す。
【0129】
次に、本発明の第2実施例に係る第11番目の項目に記載した小便器の取付を蝶ナットを使用し手作業で取付けた構造を図44に示し説明する。
【0130】
小便器(122)は仕切パネル(135-1)および(135-2)の外側に面して設置し、予めその場所には排尿口が複数個形成されている(この第2実施例では3個形成する。)ので、その排尿口の上部にそれぞれ小便器(122)と尿を排出する排尿管(130)を取付るだけで簡単に形成することが可能である。
【0131】
そして、このような方法で形成された小便所の両側部は側壁パネル(114)および(115)の一部で覆われるが、小便所の入口は簡単な構造にする目的から特に部材等で覆ってなく開放状態にしてある。しかし、この場所はこれに限ったものではなく、必要に応じてドア部材またはカーテン等を取付ても良い。
【0132】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、その構成を便槽室が地下に設置され、その上に枠組みされたプレハブ式トイレ家屋を備えた非常時用組立式トイレにおいて、前記便槽室の上を折り畳まれた前記トイレ家屋で塞ぎつつ天井パネルを地上に露出させ、該露出させた天井パネルをそれより広い面積で覆ったカバー部材と、前記折り畳まれたトイレ家屋の内部に二つ折りしたドア取付部を有した側壁パネルを収納し、非常時に、前記天井パネルと共にカバー部材を吊り上げて天井を形成し、且つ前記側壁パネルを立てると共に、該側壁パネルに複数の大便用トイレドアを形成し、該大便用トイレ内部中央部を長手方向二つに分断する横長の仕切パネルと、該長手方向の仕切パネルに直交し幅方向を複数の仕切パネルとで仕切って複数の大便用トイレ室を形成するとしたため、まず、未使用時においては、その上面が有効的に使用することが出来る。そして、非常時には三股等を利用して吊り上げるだけで誰でも特別な技術を要していない人でも簡単に大規模なトイレ家屋を建てることができ、また、その内部を仕切る仕切パネルについても簡単にはめ込むだけで取付けができるという効果が得られる。
【0133】
また、側壁パネルは左右壁をそれぞれくの字状に折り畳み、該折り畳まれた背部分どうしを向けて設置し、該背間に前記トイレ家屋の長手方向に貫く天井パネルを支えるフレームを収納しているため、この吊り上げフレームの両端に吊り上げ紐を掛けて引き上げるだけで簡単に、特別な道具を使うこと無くトイレ家屋ができるという効果が得られる。
【0134】
また、カバー部材の裾部は、便槽室の周囲に蛇腹状に折り畳まれ埋設されているたため、普段使用しない時は邪魔にならずに保管しておくことが可能であり、また、便槽と折り畳んだ本体との接合部よりの水の浸透を防ぐという効果が得られる。
【0135】
また、カバー部材の裾部は、前記天井パネルの吊り上げと共に前記蛇腹が解け傾斜を有した庇状になるようにしたため、特別な部品等を追加することなく、簡単に設置することができるという効果が得られる。
【0136】
また、カバー部材は塩化ビニールシートであるので、入手が簡単で特別な加工も不必要であるという効果が得られる。
【0137】
また、庇状の裾部はその端部に形成した孔に支柱を挿通させ支えるようにしたため、その構造が簡単に支柱に支えることができ、特別な技術を要しないので誰でもできるという効果が得られる。
【0138】
また、便槽内には、トイレ家屋内部に設置するトイレ形成材料等の必要資材一式を収容しているため、災害発生時には誰でも直ぐにトイレを造るのに必要な材料を直ぐ発見することができるという効果が得られる。
【0139】
また、仕切パネルは二枚のパネルを上下に合わせて接続し形成してあるため、組合せ方がシンプルで誰でも間違うことなくでき、また、再利用する際の解体も簡単にできるという効果が得られる。
【0140】
また、天井を支える支柱部材を少なくともトイレ家屋の内部中央部分に設置したため、トイレ家屋全体が安定するという効果が得られる。
【0141】
また、小便用トイレはトイレ家屋の一端部に外方に開放して設け、複数の小便器が幅方向に連続して設置したため、狭い場所でも効率よく配置することができるという効果が得られる。
【0142】
また、便槽への出入口は便槽に対し直角方向へ設けたため、便槽の大きさに左右されずに出入口の大きさを形成することができるので、特に体の大きい人でも支障無く便槽内の保管物を取り出すことができるという効果が得られる。
【0143】
また、トイレ室内を幅方向に仕切る仕切パネルの挟持構造は、該仕切パネル上端部が接する天井パネルの内面に、仕切パネルの厚み方向を挟持する両面接着テープを有した旗蝶板を仕切パネルと直交する方向に接着し、仕切パネルを挟持する時は、一方の旗蝶板の接着を剥がすことで、旗蝶板の端側面部が垂れ下がり、その垂れ下がった端側面部間で、仕切パネルを挟持するようにしたため、簡単で確実な取付ができるという効果が得られる。
【0144】
また、側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置し、高さ方向中央部でヒンジ連結により折曲自在に折り畳み可能な構造としたため、側壁パネルが軽量化できるので吊り上げる力が小力ですむ、また、材料費の低減化に貢献できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレを地中に埋設した状態からそれを地上に引き上げて組み立て〜完了するまでの概略の流れを説明した図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの組立状態を上から見た図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るトイレ室を形成する蓋部材11であり、折り畳んだ状態を示した斜視図である。
【図4】図3で示した蓋部材(11)の構造を説明するために長手方向に対し直角に切断した断面図である。
【図5】図3で示した蓋部材(11)のみを吊り上げた状態を説明した斜視図である。
【図6】図5で示した蓋部材(11)を吊り上げる途中状態を説明するために長手方向に対し直角に切断した断面図である。
【図7】図5で蓋部材(11)を完全に吊り上げた後、両妻パネルを組み入れた状態を斜視図で示し、ドア部材を取付る様子を示した図である。
【図8】図7の状態を正面図に示し、その地下に形成した便槽のみを断面に示した断面図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの組立完成状態を斜視図で示し、その内部を部分断面図で示したものである。
【図10】図7で示した妻パネル(23)および(24)の取付構造を示した図である。
【図11】図9で示した仕切パネル(34)、(35)および(36)、(37)の組立方法を説明した図である。
【図12】図9で示した仕切パネル(44)および(45)の組立方法を説明した図である。
【図13】図9で示した仕切パネル(46)および(47)の組立方法を説明した図である。
【図14】図9で示した(A)部個所の部分断面を示した部分断面図である。
【図15】図9で示した(E)部個所の部分断面を示した部分断面図である。
【図16】図9で示した(D)部個所の部分断面を示した部分断面図である。
【図17】図11で示した(B)部個所の組立方法を説明した図である。
【図18】図11で示した(C)部個所の組立方法を説明した図である。
【図19】図12で示した仕切パネルの組立方法を説明した図である。
【図20】図2で示した(F)部個所の詳細説明図である。
【図21】本発明の第1実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの組立完成状態を上から見た概略の見取り図である。
【図22】図21の状態より小便器が設置されているトイレ部分の床を外して開口させ便槽内部への出入口を説明した図である。
【図23】本発明の第2実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの見取り図である。
【図24】図23で示した(K)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図25】図23で示した(L)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図26】図23で示した(M)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図27】仕切パネルが天井パネルと床パネル間で係止されている構造を説明した図である。
【図28】図23で示した(S)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図29】図23で示した(S)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図30】図23で示した(S)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図31】図23で示した(S)部箇所の組立構造を説明した図である。
【図32】本発明の第2実施例に係る災害時用折り畳み式トイレを地中に埋設した状態からそれを地上に引き上げて組み立て〜完了するまでの概略の流れを説明した図である。
【図33】本発明の第2実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの便槽と出入口の取付箇所を説明した図である。
【図34】本発明の第2実施例に係る災害時用折り畳み式トイレの出入口のみを断面図で示し説明した図である。
【図35】図41の状態を正面図に示し、その地下に形成した便槽のみを断面に示した断面図である。
【図36】本発明の第2実施例に係るトイレ室を形成する蓋部材(111)であり、折り畳んだ状態を示した斜視図である。
【図37】図36の吊り上げフレームの取付構造を拡大図で示し説明した図である。
【図38】図36で示した蓋部材(111)のみを吊り上げた状態を説明した斜視図である。
【図39】図38で示した蓋部材(111)を吊り上げる途中状態を説明するために長手方向に対し直角に切断した断面図である。
【図40】図39の側壁パネルを固定具を用いて固定した状態を説明した図である。
【図41】図38で蓋部材(111)を完全に吊り上げた後、仕切パネルを組み入れた状態を斜視図で示し、ドア部材を取付る様子を示した図である。
【図42】トイレ室内から外側に向かって見たドアの閉じ状態を説明した図である。
【図43】図42を上方から見た図である。
【図44】本発明の第2実施例に係る小便器の取付を蝶ナットを使用し手作業で取付けた構造を説明した図である。
【符号の説明】
(2) トイレ室組立部材
(4) 便槽
(7) 便槽室
(11) 蓋部材
(12) 天井パネル
(13) 床パネル
(14) 側壁パネル
(15) 側壁パネル
(16) 吊り上げフレーム
(17) フレーム
(18) あて部材
(19a) ヒンジ
(19b) ヒンジ
(20) 吊り上げロープ
(21) 大便器
(22) 小便器
(23) 妻パネル
(24) 妻パネル
(27) ドア部材
(32) 支柱挿入孔
(33) 支柱挿入孔
(34) 仕切パネル
(35) 仕切パネル
(36) 仕切パネル
(37) 仕切パネル
(39) あて布
(41) 支柱
(44) 仕切パネル
(45) 仕切パネル
(46) 仕切パネル
(47) 仕切パネル
(61) 柱
(104) 便槽
(107) 便槽室
(112) 天井パネル
(113) 床パネル
(114) 側壁パネル
(115) 側壁パネル
(119) 旗蝶番
(127) ドア部材
(135-1) 仕切パネル
(135-2) 仕切パネル
(171) ピン
(180) 出入口
(K) 柱
(L) 柱
(M) 柱
(N) 柱

Claims (8)

  1. 多量のふん尿を収納し得る容積を有し、上面を開放しつつ地中に画成された便槽室と、側壁パネルをく字状に折曲して床パネル、側壁パネル及び天井パネルを平坦な形態に折り畳んでなり、前記便槽室の上面に配置して開放面を閉塞し得るトイレ家屋とからなり、該折り畳まれたトイレ家屋の上面を防水性のカバー部材で被覆すると共にその裾部を便槽室の周囲に埋設させ、天井パネルを吊り上げて側壁パネルを直立させ家屋の側面を作出し、長手方向で仕切る仕切パネルと、幅方向に仕切る仕切パネルとにより、トイレ家屋内を複数の大便用トイレ室に区画し、該大便用トイレ室に整合して家屋側面にドアで開閉自在とした開口部を形成したことを特徴とする災害時用折り畳み式トイレ。
  2. 前記トイレ家屋内に形成した大便用トイレ室の少なくとも一つが、車椅子で出入りすることの出来る空間に形成され、該トイレ室内に車椅子用便器及び手すり等の車椅子使用者が利用するに適した設備を設置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  3. 前記トイレ家屋内に形成された大便用トイレ室は、床面が地表面と段差無く形成されており、車椅子使用者が容易に出入りすることが出来るようになっていることを特徴とする請求項2記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  4. 前記側壁パネルは左右壁をそれぞれくの字状に折り畳み、該折り畳まれた背部分どうしを向けて設置し、該背間にフレーム等を受け入れ可能な空間をトイレ家屋の長手方向に延在して作出したことを特徴とする請求項1記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  5. 前記カバー部材の裾部はその端部に形成した孔に支柱を挿通させ支えるようにしたことを特徴とする請求項4記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  6. 前記便槽内には、トイレ家屋内部に設置するトイレ形成材料等の必要資材一式を収容していることを特徴とする請求項1記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  7. 前記トイレ家屋の一端部に、複数の小便器を外方に開放して設けことを特徴とする請求項1記載の災害時用折り畳み式トイレ。
  8. 側壁パネルは、ドア部材の高さとほぼ同じ高さの独立したパネルをドア部材の幅に対応する間隔をおいて配置し、高さ方向中央部でヒンジ連結により折曲自在に折り畳み可能な構造としたことを特徴とする請求項1記載の災害時用折り畳み式トイレ。
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