JP3011681B2 - ケーブル結束具およびケーブル結束具打ち込み装置 - Google Patents

ケーブル結束具およびケーブル結束具打ち込み装置

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JP3011681B2
JP3011681B2 JP9264414A JP26441497A JP3011681B2 JP 3011681 B2 JP3011681 B2 JP 3011681B2 JP 9264414 A JP9264414 A JP 9264414A JP 26441497 A JP26441497 A JP 26441497A JP 3011681 B2 JP3011681 B2 JP 3011681B2
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譲治 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場や各種プラ
ントにおいて、電力ケーブルや制御ケーブル等の布設さ
れたケーブルをケーブルトレイに結束するケーブル結束
具およびケーブル結束具打ち込み装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10および図11はそれぞれ例えば特
開平7−298445号公報に記載された従来のケーブ
ル結束具を用いたケーブル結束方法を示す斜視図および
断面図である。各図において、ケーブルトレイ1は、鋼
材等により作製された長尺の一対の親桁2が相対して平
行に配置され、鋼材等により作製された断面が矩形状で
筒状の多数の子桁3がそれらの親桁2間を所定間隔でボ
ルト結合等により連結して構成されている。ケーブル結
束具6は、板状体で門型の本体7を有し、本体7は連結
体8とその両端から一体的に垂直に延長された一対の脚
体9とにより構成されている。連結体8の両端部、すな
わち門型のそれぞれのコーナー内側に2本のバインド線
5を掛合するための円形の周縁を有する凹溝10が設け
られている。さらに、各脚体9の先端には、子桁3に引
っ掛けるための引掛爪11が設けられている。本体7
は、ポリ塩化ビニル等の硬質プラスチック材、またはバ
ネ鋼等の金属材で作製されてバネ性を有し、各脚体9の
間隔は、該バネ性により拡縮可能となっている。そし
て、各脚体9の間隔が拡大して子桁3の両側にスライド
しながら押し込まれ、さらに先端の引掛爪11が子桁3
の下面に引っ掛けられた後は、その変形からの復帰応力
で引掛爪11が子桁3の下面に確実に保持される。
【0003】ケーブルトレイ1は、ケーブル4の布設経
路に沿って順次連結されて設置されている。また、ケー
ブルトレイ1内に収容されるケーブル4と同数のケーブ
ル結束具6を用意し、それぞれの凹溝10にバインド線
5を往復させ掛合しておく。ついで、ケーブル4は、布
設経路に沿って延線された後、ケーブルトレイ1内に移
し替えられ、整線されてケーブルトレイ1内に収容され
る。そして、複数のケーブル4がケーブルトレイ1内に
ほぼ密着して平行に収容されると、バインド線5が掛合
された1番端のケーブル結束具6をその脚体9側から、
一方の親桁2とケーブル4との間に差し込み、さらにそ
のバネ性を利用して子桁3を挟むようにして押し下げ、
先端の引掛爪11を子桁3の下面に引っ掛けて固定す
る。次に、2番目のケーブル結束具6を同様な方法によ
り子桁3に固定する。その際、最初のケーブル結束具6
と2番目のケーブル結束具6との間のケーブル4が強く
結束されるように、その間に往復して掛けられるバイン
ド線5が緊張されるようにして2番目のケーブル結束具
6を子桁3に固定する。以下、順に各ケーブル結束具6
を子桁3に引っ掛けて固定し、反対側の右端のケーブル
4と他方の親桁2との間にバインド線5を差し込み、そ
の両端を子桁3に回して結束して、多数のケーブル4を
ケーブルトレイ1に結束している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル結束具
6は以上のように、板状体で門型の本体7を有し、本体
7は連結体8とその両端から一体的に垂直に延長された
一対の脚体9とにより構成され、連結体8の両端部、す
なわち門型のそれぞれのコーナー内側に2本のバインド
線5を掛合するための円形の周縁を有する凹溝10が設
けられ、さらに各脚体9の先端に、子桁3に引っ掛ける
ための引掛爪11が設けられている。そして、ケーブル
トレイ1内に収容されるケーブル4と同数のケーブル結
束具6がそれぞれの凹溝10にバインド線5を往復させ
て掛合して用いられる。そこで、多数のケーブル結束具
6がバインド線5に掛合されているので、ケーブル結束
具6がバインド線5から離脱しやすく、取り扱いが煩雑
となるとともに、バインド線5の両端を子桁3に回して
結束してケーブル4の結束を完結しているので、結束作
業が煩雑となるという課題があった。また、従来、この
ケーブル結束具6を用いてケーブル4を結束しているの
で、バインド線5に掛合された多数のケーブル結束具6
の取り扱いが煩雑となり、さらにケーブル4の結束を完
結するためにバインド線5の両端を子桁3に回して結束
しなければならず、結束に多大な手間と時間を要すると
いう課題があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、収容された多数のケーブルを簡
易にケーブルトレイに結束できるケーブル結束具および
ケーブル結束具打ち込み装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るケーブル
結束具は、ケーブルをケーブルトレイの底部に設けられ
る子桁に結束するためのケーブル結束具において、円弧
状の連結体および該連結体の両端部から先端側を接近さ
せる方向に一体的に延長された一対の脚体から構成され
たバネ性を有する樹脂製の馬蹄形の本体と、上記一対の
脚体の相対する内周面のそれぞれから各引掛爪の先端を
上記連結体側に向けて、かつ、各引掛爪の先端を上記本
体に対して互いに逆側の外向きに、該脚体の長さ方向に
複数並設されたバネ性を有する樹脂製の一対の引掛爪群
とを有するものである。
【0007】また、上記一対の引掛爪群を構成する各引
掛爪が外向きに延出する上記本体となす角度を22.5
°±10°の範囲としたものである。
【0008】また、上記一対の脚体は、各先端が互いに
離反する方向に延長されたガイド片を備えているもので
ある。
【0009】また、この発明に係るケーブル結束具打ち
込み装置は、上記ケーブル結束具が密接して平行に複数
配列されて互いに連結されたケーブル結束具集合体と、
上記ケーブル結束具集合体が上記馬蹄形の本体の脚体側
を下方に向け、その連結方向を前後方向に一致させて前
後方向に移動可能に収納され、上記ケーブル結束具を挿
通可能な口径に形成された結束具排出口が前部底面に穿
設され、該本体の両側部に係合して該ケーブル結束具の
排出を案内する一対のガイド足が該結束具排出口を挟ん
で該底面から下方に延設されてなるマガジンケースと、
上記マガジンケース内に縮設されて、上記ケーブル結束
具集合体を前方に付勢し、先頭のケーブル結束具が上記
結束具排出口上に位置するように該ケーブル結束具集合
体を前方に送る送りバネと、下端先端形状が上記本体の
連結体の円弧状の外周形状と略等しい円弧状の凹面形状
に成形された平板体をなし、上記マガジンケースの前部
側に上下移動可能に装着され、その下降動作により、該
下端先端が上記先頭のケーブル結束具の連結体にあてが
われて該先頭のケーブル結束具を下方に押圧し、該先頭
のケーブル結束具を上記ケーブル結束具集合体から切り
離して該結束具排出口から排出させ、上記一対のガイド
足を案内にして外部に送り出す押し込みレバーとを備え
たものである。
【0010】また、上記マガジンケースは、上記ケーブ
ル結束具集合体が収容されるケースと押し下げレバーが
先端側に一体に形成された蓋とに分割され、該ケースと
該蓋との後端側が軸周りに回転自在に連結されて構成さ
れ、さらに蓋を開ける方向に付勢する付勢手段が該蓋と
該ケースとの間に配設されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るケ
ーブル結束具を示す図であり、図1の(a)はその側面
図、図1の(b)はその上面図である。図2はこの発明
の実施の形態1に係るケーブル締結具を用いたケーブル
結束状態示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に
係るケーブル結束具を用いたケーブル結束状態を示す断
面図である。
【0012】図1において、ケーブル結束具20は、板
状体で馬蹄形の本体21を有し、本体21は円弧状の連
結体22とその両端から一体的に先端側が接近するよう
に延長された一対の脚体23とにより構成されている。
各脚体23の内周側には、子桁3aに引っ掛けるための
引掛爪24が、図1の(a)に示されるように、先端を
連結体22側に向けて長さ方向に複数並設されている。
そして、一対の脚体23に設けられた引掛爪24は、図
1の(b)に示されるように、本体21(脚体23)に
対して角度θをなすように互いに逆側の外向きに延出さ
れている。本体21および引掛爪24は、例えばナイロ
ン、ポリ塩化ビニル等の樹脂材で作製されてバネ性を有
し、各脚体23の間隔は、該バネ性により拡縮可能とな
っている。そして、各脚体23の間隔が拡大して子桁3
aの両側をスライドしながら押し込まれ、さらに引掛爪
24が子桁3aの側板下端に引っ掛けられた後は、その
変形からの復帰応力で引掛爪24が子桁3aの側板下端
に確実に保持されるとともに、引掛爪24の爪形状によ
り、本体21の抜けが阻止される。ケーブルトレイ1
は、鋼材等により作製された長尺の一対の親桁2が相対
して平行に配置され、鋼材等により作製されたコの字状
断面の多数の子桁3aがそれらの親桁2間を所定間隔で
ボルト結合等により連結して構成されている。
【0013】つぎに、このように構成されたケーブル結
束具20を用いたケーブル4の結束方法について図2お
よび図3を参照しつつ説明する。先ず、ケーブルトレイ
1が、ケーブル4の布設経路に沿って順次連結されて設
置される。ついで、ケーブル4が、布設経路に沿って延
線された後、ケーブルトレイ1内に移し替えられ、整線
されてケーブルトレイ1内に収容される。そして、ケー
ブル4が、順次延線され、ついにはケーブルトレイ1内
にほぼ密接して平行に1列分収容される。そこで、図2
に示されるように、ケーブル結束具20が、一対の脚体
23でケーブル4を挟み込み、かつ、本体21をケーブ
ル4の長さ方向に対して斜めにして、各ケーブル4の上
方から押し込まれる。各ケーブル結束具20は、そのバ
ネ性により、一対の脚体23の先端側がケーブル4の外
周形状に沿って拡縮しつつ下降し、さらに子桁3aの両
側面をスライドしながら下降する。そして、各ケーブル
結束具20は、連結体22の内周面がケーブル4の外周
面に当接するまで押し込まれる。
【0014】この時、引掛爪24は本体21に対して外
向きに延出しているので、子桁3aの側面に添うように
変形しつつスライドし、子桁3aの側板下端に到達する
と、その変形からの復帰応力で子桁3aの内部に飛び出
す。そして、引掛爪24は先端が連結体22側を向くよ
うに脚体23から突設されているので、子桁3aの側板
下端に引っ掛けられ、ケーブル結束具20の抜けが阻止
される。また、この脚体23の拡張からの復帰応力によ
り引掛爪24の子桁3aの側板下端との引っ掛け状態が
確実に保持される。そこで、各ケーブル4はそれぞれケ
ーブル結束具20により子桁3aに固定される。
【0015】このように、この実施の形態1によれば、
ケーブル結束具20は、円弧状の連結体22および該連
結体21の両端部から先端側を接近させる方向に一体的
に延長された一対の脚体23から構成されたバネ性を有
する樹脂製の馬蹄形の本体21と、一対の脚体23の相
対する内周面のそれぞれから各引掛爪24の先端を連結
体22側に向けて、かつ、各引掛爪24の先端を本体2
1に対して互いに逆側の外向きに、該脚体23の長さ方
向に複数並設されたバネ性を有する樹脂製の一対の引掛
爪群とを有しているので、ケーブル結束具20をケーブ
ルトレイ1内に収容された複数のケーブル4のそれぞれ
を挟むようにして上方から押し込むことにより、各ケー
ブル4を表面に傷をつけることなく子桁3aに固定する
ことができる。そこで、従来必要であったバインド線5
を不要とし、結束にかかる手間と時間を削減して、収容
された多数のケーブル4を簡易にケーブルトレイ1に結
束できる。また、ケーブル結束具20がケーブル4を介
して子桁3aにタスキ掛けされているので、ケーブル結
束具20を子桁3aに対して強い結合力を確保すること
ができる。
【0016】ここで、引掛爪24と本体21とのなす角
度θについて述べる。引掛爪24が子桁3aの側板下端
に引っ掛けられた状態において、引掛爪24と子桁3a
の側板とのなす角度を45°とすると、最大の結合力が
得られる。また、本体21の方向が子桁3aの側板の垂
線と一致した状態とすると、ケーブル4を介して本体2
1に作用する外力に起因する引掛爪24を外そうとする
力は最小となる。そして、本体21の方向と子桁3aの
側板の垂線とのなす角度(タスキ掛け角度)が大きくな
るほど、引掛爪24を外そうとする力は大きくなる。さ
らに、該タスキ掛け角度が45°を越えると、引掛爪2
4の外れを発生させる外力が極めて小さくなる、つまり
引掛爪24が外れやすくなり、実用的ではない。そこ
で、ケーブル結束具20の子桁3aに対するタスキ掛け
の角度を0〜45°と想定した場合、引掛爪24と本体
21とのなす角度θを22.5°±10°に設定してお
けば、ケーブル結束具20を用いてケーブル4を結束し
た際に、引掛爪24が子桁3aの側板に対して45°前
後の角度で引っ掛けられることになり、高い結束強度が
得られる。なお、子桁3aの幅やケーブル4の太さに合
わせて本体21の連結体22の円弧径の異なる複数種類
のケーブル結束具を用意しておけば、ケーブルトレイ1
の種類やケーブル4の種類が変わっても、最適なケーブ
ル結束具を用いてケーブル4の結束を行うことができ
る。
【0017】実施の形態2.この実施の形態2によるケ
ーブル結束具20Aでは、図4に示されるように、一対
の脚体22の各先端を互いに離反する方向に延長して形
成されたガイド片25を有するものとしている。なお、
他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、ケーブル結束具20Aをケーブ
ルトレイ1内に収容されたケーブル4を挟むようにして
上方から押し込む際に、ガイド片25が案内となってケ
ーブル4の外周面および子桁3aの側面に沿って押し込
まれる。そこで、脚体23の先端がつかえることなく、
ケーブル結束具20Aがスムーズに押し込まれ、低労力
で安定した結束具の装着動作が得られる。
【0018】実施の形態3.図5乃至図7はそれぞれこ
の実施の形態3に係るケーブル結束具打ち込み装置を示
す斜視図、縦断面図および横断面図である。各図におい
て、マガジンケース31はケーブル結束具20の外形形
状と同等な内径形状を有する箱形に形成され、ケーブル
結束具20を挿通可能な口径の結束具排出口32がその
底面の一端側に穿設され、一対のガイド足33が結束具
排出口32の両側から下方に延設されている。また、レ
バー挿入穴34が結束具排出口32と相対してマガジン
ケース31の上壁面に穿設されている。押し込みレバー
35は下端がケーブル結束具20の連結体22の円弧状
の外形形状と同等な円弧状の凹面形状に形成された平板
体に構成され、該レバー挿入穴34からマガジンケース
31内に挿入される。ケーブル結束具集合体36は、複
数のケーブル結束具20が並列状態で互いに密着された
状態で連結されて構成され、その連結方向を前後方向に
一致させてマガジンケース31内に前後方向に移動可能
に収納されている。そして、送りバネ37がマガジンケ
ース31内に縮設されており、端板38を介してケーブ
ル結束具集合体36を結束具排出口32側に付勢してい
る。ここで、一対のガイド足33の相対する内壁面に
は、ケーブル結束具20の本体21の厚みと同等の溝3
3aがそれぞれ長さ方向に形成されている。また、ケー
ブル結束具集合体36を構成する多数のケーブル結束具
20は互いに小さい結合力を有する接着剤、例えばロウ
により結合されている。
【0019】つぎに、このように構成されたケーブル結
合具打ち込み装置30の動作について説明する。マガジ
ンケース31内に収納されたケーブル結束具集合体36
は、送りバネ37の付勢力により結束具排出口32側に
押圧されている。この時、ケーブル結束具集合体36の
先頭のケーブル結束具20は結束具排出口32上に位置
している。そこで、押し込みレバー35を押し下げる
と、該レバー35の下端が先頭のケーブル結束具20の
連結体22の外周面にあてがわれ、先頭のケーブル結束
具20をケーブル結束具集合体36から切り離して押し
下げる。このケーブル結束具20は結束具排出口32か
ら押し出され、本体21の両端が溝33a内を移動しつ
つ一対のガイド足33に案内されて下降し、ついには外
部に押し出される。その後、押し込みレバー35を引き
上げると、ケーブル結束具集合体36は送りバネ37の
付勢力により1枚のケーブル結束具20の厚み分結束具
排出口32側に送られ、次のケーブル結束具20が結束
具排出口32上に位置し、次の打ち込み動作ができる態
勢となる。
【0020】このケーブル結束具打ち込み装置30は、
図8に示されるように、一対のガイド足33がケーブル
4の両側で子桁3aを挟み込むように押し込んで位置決
めし、その後押し込みレバー35を押し下げて、先頭の
ケーブル結束具20を外部に押し出す。押し出されたケ
ーブル結束具20は、そのバネ性により、一対の脚体2
3の先端側がケーブル4の外周形状に沿って拡縮しつつ
下降し、さらに子桁3aの両側面をスライドしながら下
降する。そして、連結体22の内周面がケーブル4の外
周面に当接するまで押し込まれ、引掛爪24が子桁3a
の側板下端に引っ掛けられ、ケーブル結束具20により
ケーブル4が子桁3aに固定される。この操作をケーブ
ルトレイ1内に収容されている多数のケーブル4に対し
て順次行い、多数のケーブル4がそれぞれケーブル結束
具20により子桁3aに固定され、ケーブル4の結束が
完了する。
【0021】この実施の形態3によれば、押し下げレバ
ー35を押し下げてケーブル結束具20を打ち込むこと
により、ケーブル4を子桁3aに固定でき、さらにマガ
ジンケース31内にケーブル結束具集合体36が収容さ
れ、送りバネ37により常にケーブル結束具20を排出
位置に位置させるようにしているので、連続してケーブ
ル結束具20の打ち込みが可能となり、収容された多数
のケーブル4を簡易にケーブルトレイ1に結束できるケ
ーブル結束具打ち込み装置30が得られる。また、この
ケーブル結束具打ち込み装置30を用いることにより、
結束に係る手間と時間を大幅に低減することができ、結
束作業性を著しく向上させることができる。
【0022】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4に係るケーブル結束具打ち込み装置を示す縦断面図
である。この実施の形態4では、マガジンケース31
は、ケーブル結束具集合体36が収容されるケース40
と押し下げレバー35が一体に形成された蓋41とに分
割構成され、ケース40と蓋41との後端側が軸42周
りに回転自在に連結されて構成されている。そして、蓋
41を閉じた際に、ケース40の側板の上端に当接する
ように付勢手段としての板バネ43が蓋41の内壁面に
取り付けられている。また、結束具排出口32がケース
40の前部底面に穿設され、一対のガイド足33が結束
具排出口32の両側から下方に延設されている。さら
に、送りバネ37がケース40内に縮設されており、端
板38を介してケーブル結束具集合体36を結束具排出
口32側に付勢している。
【0023】このように構成されたケーブル結束具打ち
込み装置30Aは、ケーブル結束具集合体36が送りバ
ネ37の付勢力により結束具排出口32側に押圧され、
常にケーブル結束具集合体36の先頭のケーブル結束具
20が結束具排出口32上に位置している。そこで、蓋
41を軸42周りに図9中反時計方向に押し下げると、
先ず板バネ43がケース40の側板の上端面に当接す
る。さらに蓋41を押し下げると、板バネ43が弾性変
形し、押し下げレバー35の下端が先頭のケーブル結束
具20の連結体22の外周面にあてがわれ、先頭のケー
ブル結束具20をケーブル結束具集合体36から切り離
して押し下げる。このケーブル結束具20は結束具排出
口32から押し出され、本体21の両端が溝33a内を
移動しつつ一対のガイド足33に案内されて下降し、つ
いには外部に押し出される。その後、蓋41を押し下げ
るのをやめると、板バネ43の弾性変形に起因する反発
力により、蓋41が軸42周りに図9中時計方向に回動
し、押し下げレバー35が引き抜かれる。そこで、ケー
ブル結束具集合体36が送りバネ37の付勢力により1
枚のケーブル結束具20の厚み分結束具排出口32側に
送られ、次のケーブル結束具20が結束具排出口32上
に位置し、次の打ち込み動作ができる態勢となる。
【0024】このように、この実施の形態4によれば、
マガジンケース31が、ケーブル結束具集合体36が収
容されるケース40と押し下げレバー35が一体に形成
された蓋41とに分割構成され、ケース40と蓋41と
の後端側が軸42周りに回転自在に連結されて構成され
て、さらに、蓋41を閉じた際に、ケース40の側板の
上端に当接するように板バネ43が蓋41の内壁面に取
り付けられているので、ワンタッチでケーブル結束具2
0の打ち込みが行われ、操作性に優れたケーブル結束具
打ち込み装置30Aが得られる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】この発明によれば、ケーブルをケーブルト
レイの底部に設けられる子桁に結束するためのケーブル
結束具において、円弧状の連結体および該連結体の両端
部から先端側を接近させる方向に一体的に延長された一
対の脚体から構成されたバネ性を有する樹脂製の馬蹄形
の本体と、上記一対の脚体の相対する内周面のそれぞれ
から各引掛爪の先端を上記連結体側に向けて、かつ、各
引掛爪の先端を上記本体に対して互いに逆側の外向き
に、該脚体の長さ方向に複数並設されたバネ性を有する
樹脂製の一対の引掛爪群とを有するので、収容された多
数のケーブルを簡易にケーブルトレイに結束できるケー
ブル結束具が得られる。
【0027】また、上記一対の引掛爪群を構成する各引
掛爪が外向きに延出する上記本体となす角度を22.5
°±10°の範囲としたので、子桁に対するケーブル結
束具の大きな結束力が得られる。
【0028】また、上記一対の脚体は、各先端が互いに
離反する方向に延長されたガイド片を備えているので、
ケーブル結束具の装着操作を低労力で安定して行うこと
ができる。
【0029】また、上記ケーブル結束具が密接して平行
に複数配列されて互いに連結されたケーブル結束具集合
体と、上記ケーブル結束具集合体が上記馬蹄形の本体の
脚体側を下方に向け、その連結方向を前後方向に一致さ
せて前後方向に移動可能に収納され、上記ケーブル結束
具を挿通可能な口径に形成された結束具排出口が前部底
面に穿設され、該本体の両側部に係合して該ケーブル結
束具の排出を案内する一対のガイド足が該結束具排出口
を挟んで該底面から下方に延設されてなるマガジンケー
スと、上記マガジンケース内に縮設されて、上記ケーブ
ル結束具集合体を前方に付勢し、先頭のケーブル結束具
が上記結束具排出口上に位置するように該ケーブル結束
具集合体を前方に送る送りバネと、下端先端形状が上記
本体の連結体の円弧状の外周形状と略等しい円弧状の凹
面形状に成形された平板体をなし、上記マガジンケース
の前部側に上下移動可能に装着され、その下降動作によ
り、該下端先端が上記先頭のケーブル結束具の連結体に
あてがわれて該先頭のケーブル結束具を下方に押圧し、
該先頭のケーブル結束具を上記ケーブル結束具集合体か
ら切り離して該結束具排出口から排出させ、上記一対の
ガイド足を案内にして外部に送り出す押し込みレバーと
を備えたので、結束に係る手間と時間を大幅に低減する
ことができ、結束作業性を著しく向上させることができ
るケーブル結束具打ち込み装置が得られる。
【0030】また、上記マガジンケースは、上記ケーブ
ル結束具集合体が収容されるケースと押し下げレバーが
先端側に一体に形成された蓋とに分割され、該ケースと
該蓋との後端側が軸周りに回転自在に連結されて構成さ
れ、さらに蓋を開ける方向に付勢する付勢手段が該蓋と
該ケースとの間に配設されているので、操作性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るケーブル結束
具の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るケーブル締結
具を用いたケーブル結束状態示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るケーブル結束
具を用いたケーブル結束状態を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係るケーブル結束
具の構成を示す側面図である。
【図5】 この実施の形態3に係るケーブル結束具打ち
込み装置を示す斜視図である。
【図6】 この実施の形態3に係るケーブル結束具打ち
込み装置を示す縦断面図である。
【図7】 この実施の形態3に係るケーブル結束具打ち
込み装置を示す横断面図である。
【図8】 この実施の形態3に係るケーブル結束具打ち
込み装置を用いたケーブル結束方法を示す斜視図であ
る。
【図9】 この実施の形態4に係るケーブル結束具打ち
込み装置を示す縦断面図である。
【図10】 従来のケーブル結束具を用いたケーブル結
束方法を示す斜視図である。
【図11】 従来のケーブル結束具を用いたケーブル結
束方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルトレイ、3a 子桁、4 ケーブル、2
0、20A ケーブル結束具、21 本体、22 連結
体、23 脚体、24 引掛爪、25 ガイド片、3
0、30A ケーブル結束具打ち込み装置、31 マガ
ジンケース、32結束具排出口、33 ガイド足、35
押し下げレバー、36 ケーブル結束具集合体、37
送りバネ、40 ケース、41 蓋、42 軸、43
板バネ(付勢手段)。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルをケーブルトレイの底部に設け
    られる子桁に結束するためのケーブル結束具において、
    円弧状の連結体および該連結体の両端部から先端側を接
    近させる方向に一体的に延長された一対の脚体から構成
    されたバネ性を有する樹脂製の馬蹄形の本体と、上記一
    対の脚体の相対する内周面のそれぞれから各引掛爪の先
    端を上記連結体側に向けて、かつ、各引掛爪の先端を上
    記本体に対して互いに逆側の外向きに、該脚体の長さ方
    向に複数並設されたバネ性を有する樹脂製の一対の引掛
    爪群とを有することを特徴とするケーブル結束具。
  2. 【請求項2】 上記一対の引掛爪群を構成する各引掛爪
    が外向きに延出する上記本体となす角度を22.5°±
    10°の範囲としたことを特徴とする請求項1記載のケ
    ーブル結束具。
  3. 【請求項3】 上記一対の脚体は、各先端が互いに離反
    する方向に延長されたガイド片を備えていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のケーブル結束具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかのケー
    ブル結束具が密接して平行に複数配列されて互いに連結
    されたケーブル結束具集合体と、 上記ケーブル結束具集合体が上記馬蹄形の本体の脚体側
    を下方に向け、その連結方向を前後方向に一致させて前
    後方向に移動可能に収納され、上記ケーブル結束具を挿
    通可能な口径に形成された結束具排出口が前部底面に穿
    設され、該本体の両側部に係合して該ケーブル結束具の
    排出を案内する一対のガイド足が該結束具排出口を挟ん
    で該底面から下方に延設されてなるマガジンケースと、 上記マガジンケース内に縮設されて、上記ケーブル結束
    具集合体を前方に付勢し、先頭のケーブル結束具が上記
    結束具排出口上に位置するように該ケーブル結束具集合
    体を前方に送る送りバネと、 下端先端形状が上記本体の連結体の円弧状の外周形状と
    略等しい円弧状の凹面形状に成形された平板体をなし、
    上記マガジンケースの前部側に上下移動可能に装着さ
    れ、その下降動作により、該下端先端が上記先頭のケー
    ブル結束具の連結体にあてがわれて該先頭のケーブル結
    束具を下方に押圧し、該先頭のケーブル結束具を上記ケ
    ーブル結束具集合体から切り離して該結束具排出口から
    排出させ、上記一対のガイド足を案内にして外部に送り
    出す押し込みレバーとを備えたことを特徴とするケーブ
    ル結束具打ち込み装置。
  5. 【請求項5】 上記マガジンケースは、上記ケーブル結
    束具集合体が収容されるケースと押し下げレバーが先端
    側に一体に形成された蓋とに分割され、該ケースと該蓋
    との後端側が軸周りに回転自在に連結されて構成され、
    さらに蓋を開ける方向に付勢する付勢手段が該蓋と該ケ
    ースとの間に配設されていることを特徴とする請求項4
    記載のケーブル結束具打ち込み装置。
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