JP3009594B2 - 車両用シートスライド装置におけるロック部材と操作ハンドルとの連結構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は車両用シートスライド
装置のロック機構において、ロック部材と操作ハンドル
との連結構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシートスライド装置にお
いては、シートの左右両側に対応して車体のフロアに固
定される一対のロアレールと、同シートに固定される一
対のアッパレールとを備え、この両ロアレールに対し両
アッパレールが前後方向へ移動可能に支持されている
（例えば実開平２ー２１０５０号公報）。ロックレバー
はアッパレール側においてロック位置とロック解除位置
との間で回動可能に取り付けられ、その回動に伴い前記
ロアレール側の各ロック孔に対し係脱可能なロック爪を
有している。操作ハンドルはこのロックレバーに連結さ
れてロックレバーを回動し得るようになっている。

【０００３】従来、このロックレバーと操作ハンドルと
の連結構造については下記のように各種のものがあり、
それぞれ欠点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】第一に、ロックレバー
の連結板に操作ハンドルの連結板をねじにより固着する
場合には、ねじ止め作業が面倒である。

【０００５】第二に、ロックレバーの連結板の円孔に操
作ハンドルの連結ロッドを挿入してスナップリング等に
より抜け止めする場合には、この円孔と連結ロッドとの
間に僅かながたつきが生じ易く、異音等の支障を来すお
それがある。また、スナップリング等の取着も面倒であ
る。

【０００６】第三に、上記第二の場合において、孔と連
結ロッドとの間に間隙を積極的に設け、板ばねやねじり
コイルばねによりこの連結ロッドを圧接した場合では、
がたつきは減少するが、部品点数が増えて板ばねやねじ
りコイルばねの取着が面倒である。

【０００７】本発明はロックレバーに対する操作ハンド
ルの連結作業を簡単にすることを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】後記する実施例の図面に
示すように、第一発明にかかる車両用シートスライド装
置においては、車体のフロア（２）に固定されるロアレ
ール（３，４）と、シート（５）に固定されたアッパレ
ール（６，７）とを備え、このロアレール（３，４）に
対しアッパレール（６，７）が移動可能に支持されてい
る。ロアレール（３，４）側には複数のロック部（８）
がアッパレール（６，７）の移動方向（Ｐ）に沿って並
設されている。アッパレール（６，７）側においてロッ
ク部材（９）はロック位置とロック解除位置との間で回
動可能に取り付けられ、その回動に伴い前記ロアレール
（３，４）側の各ロック部（８）に対し係脱可能なロッ
ク部（９ａ）を有している。操作ハンドル（１２）はこ
のロック部材（９）に連結されてロック部材（９）を回
動させるように上下方向へ回動し得るようになってい
る。

【０００９】前記ロック部材（９）に対する操作ハンド
ル（１２）の連結部（１２ａ，１２ｂ）には少なくとも
一方向（Ｑ）への弾性を有する片持ち梁状の弾性板部
（１３）が設けられている。このロック部材（９）に設
けられた連結部（１６，１７）には操作ハンドル（１
２）の弾性板部（１３）が係入される係合孔（１８，１
９）が設けられ、その係入状態でこの弾性板部（１３）
とこの係合孔（１８，１９）との間には弾性板部（１
３）の撓みを許容する間隙（Ｓ）ができる。この係合孔
（１８，１９）の上下両側及び弾性板部（１３）の上下
両側には、それぞれ、弾性板部（１３）の弾性力（Ｗ）
を受けると同時に、この弾性板部（１３）の弾性方向
（Ｑ）以外で前記操作ハンドル（１２）の上下回動をロ
ック部材（９）の回動として伝え得るように、互いに当
接される受圧面（２５ａ，２６，２７，１５ａ，１３
ａ，１３ｂ）が設けられている。

【００１０】第二発明においては、第一発明に加え、係
合孔（１８，１９）の各受圧面（２５ａ，２６，２７）
が弾性板部（１３）の弾性方向（Ｑ）に対し傾斜してい
る。第三発明においては、第一発明に加え、ロック部材
（９）の連結部（１６，１７）の係合孔（１８，１９）
には抜け止め突起（２４，３０）が設けられているとと
もに、操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）にはこ
の抜け止め突起（２４，３０）が係入される抜け止め孔
（１５，１４）が設けられ、この抜け止め突起（２４，
３０）及び抜け止め孔（１５，１４）には操作ハンドル
（１２）の弾性板部（１３）がロック部材（９）の連結
部（１６，１７）の係合孔（１８，１９）から抜けるの
を阻止する係止面（１５ｂ，２５ｂ，１４ｂ，３０ｂ）
が設けられている。

【００１１】

【作用】第一発明においては、操作ハンドル（１２）の
弾性板部（１３）をその撓みを利用してロック部材
（９）の係合孔（１８，１９）に係入するだけで、操作
ハンドル（１２）をロック部材（９）に連結できる。こ
の場合、操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）の撓
みにより、その受圧面（１５ａ，１３ａ，１３ｂ）が係
合孔（１８，１９）の受圧面（２５ａ，２６，２７）に
圧接される。

【００１２】第二発明においては、第一発明の作用に加
え、係合孔（１８，１９）の各受圧面（２５ａ，２６，
２７）の傾斜により、前記圧接位置が部品精度や部品組
付時のばらつきに応じて変わる。

【００１３】第三発明においては、第一発明の作用に加
え、弾性板部（１３）の抜け止め孔（１４，１５）の係
止面（１５ｂ，１４ｂ）が係合孔（１８，１９）の抜け
止め突起（２４，３０）の係止面（２５ｂ，３０ｂ）に
当たる。

【００１４】

【実施例】まず、本発明の第一実施例にかかる車両用シ
ートスライド装置を図１〜図６を参照して説明する。

【００１５】図１（ａ）で概略的に示すように、シート
トラック１として、車体のフロア２には左右一対のロア
レール３，４が固定されているとともに、シート５には
左右一対のアッパレール６，７が固定され、図１（ｂ）
に示すように両アッパレール６，７が両ロアレール３，
４に挿入されている。両アッパレール６，７は両ロアレ
ール３，４内の前後両スライド機構３ａ（図２〜４参
照）により支えられて前後方向Ｐへ移動可能になってい
る。

【００１６】図１（ｂ）及び図２，３に示すように、左
方のロアレール３に複数のロック孔８（ロック部）がア
ッパレール６の前後方向Ｐに沿って並設されている。左
方のアッパレール６にはロックレバー９（ロック部材）
がロック位置とロック解除位置との間で支軸１０を中心
に上下方向へ回動可能に支持され、ねじりコイルばね１
１（弾性体）により付勢されたロック位置でこのロック
レバー９のロック爪９ａが何れかのロック孔８に係入さ
れるようになっている。また、右方のロアレール４及び
アッパレール７側においても、ロック孔８やロックレバ
ー９やねじりコイルばね１１等について同様な構成にな
っている。

【００１７】コ字形状の操作ハンドル１２は左右のロア
レール３，４間に配置され、その左端連結部１２ａが左
方のロックレバー９に連結されているとともに、その右
端連結部１２ｂが右方のロックレバー９に連結されてい
る。従って、この操作ハンドル１２を足先により上方へ
回動させると、左右両ロックレバー９もねじりコイルば
ね１１の弾性力に抗して回動し、この左右両ロックレバ
ー９のロック爪９ａがロック孔８から離脱する。

【００１８】本実施例は前記ロックレバー９に対する操
作ハンドル１２の連結構造に特徴を有し、以下これを詳
述する。操作ハンドル１２の左端連結部１２ａには片持
ち梁状の弾性板部１３が一体に形成されている。図５，
６に示すように、この弾性板部１３は上面１３ａ（受圧
面）と下面１３ｂ（受圧面）と左右両側面１３ｃとを有
し、この上下両面１３ａ，１３ｂの左右幅が左右両側面
１３ｃの上下幅よりもかなり小さいため、この弾性板部
１３は左右方向へ撓む弾性を持ち、上下方向には極めて
撓みにくい。この弾性板部１３の自由端側で左右両側面
１３ｃ間に抜け止め孔１５が貫設されている。弾性板部
１３の自由端は折曲部１３ｄが形成されている。

【００１９】左方のロックレバー９には前後一対の連結
板１６，１７が左右方向へ突設され、それらの連結板１
６，１７に係合孔１８，１９が前後方向へ貫設されてい
る。後側の係合孔１９は上面２０と下面２１と左右両側
面２２，２３とにより囲まれ、右側面２３側に抜け止め
突起２４が左側面２２に向けて形成されている。この抜
け止め突起２４の上下両側には受圧面２５ａが形成さ
れ、この両受圧面２５ａは左側面２２に向かうに従い互
いに接近すように傾斜してテーパ状になっている。一
方、前側の係合孔１８は上面２６（受圧面）と下面２７
（受圧面）と左右両側面２８，２９とにより囲まれ、こ
の上下両面２６，２７は右側面２９から左側面２８に向
かうに従い互いに接近するように傾斜してテーパ状にな
っている。

【００２０】まず、前記操作ハンドル１２の弾性板部１
３をその自由端側から前側の係合孔１８に挿入する。そ
の後、弾性板部１３をその弾性方向Ｑへ若干撓ませて後
側の係合孔１９に挿入し、弾性板部１３の抜け止め孔１
５に抜け止め突起２４を係入する。この場合、弾性板部
１３の折曲部１３ｃによりその挿入を行い易い。この連
結状態では、弾性板部１３の弾性力Ｗにより、抜け止め
突起２４の上下両受圧面２５ａに抜け止め孔１５の上下
両受圧面１５ａが当接するとともに、前側係合孔１８の
上下両面２６，２７に弾性板部１３の上下両面１３ａ，
１３ｂが当接し、弾性板部１３の左右両側面１３ｃと後
側の係合孔１９及び前側の係合孔１８との間には弾性板
部１３の撓みを許容する間隙Ｓができる。また、抜け止
め突起２４の前後両係止面２５ｂに抜け止め孔１５の前
後両係止面１５ｂが当たって弾性板部１３が後側の係合
孔１９から抜けない。この間隙Ｓがあると、弾性板部１
３を挿入し易い。

【００２１】一方、右方のロックレバー９の前後両連結
板１６，１７に対する操作ハンドル１２の右端連結部１
２ｂの連結構造も、前述した場合と同様になっている。
そして、操作ハンドル１２が上下方向へ回動する場合、
弾性板部１３の上下両面１３ａ，１３ｂと前側の係合孔
１８の上下両面２６，２７との当接、弾性板部１３の抜
け止め孔１５の上下両受圧面１５ａと後側の係合孔１９
の抜け止め突起２４の上下両受圧面２５ａとの当接によ
り、操作ハンドル１２の動きが左右両ロックレバー９の
上下回動として伝わる。

【００２２】本発明は下記（イ）〜（ニ）の特徴を有し
ている。 （イ） 操作ハンドル１２の弾性板部１３の撓みを利用
してロックレバー９の前後両係合孔１７，１８に挿入す
るだけで、操作ハンドル１２をロックレバー９に連結で
きるので、その連結作業を簡単に行うことができる。

【００２３】（ロ） 操作ハンドル１２の弾性板部１３
の撓みにより、その上下両面１３ａ，１３ｂ及び抜け止
め孔１５の上下両受圧面１５ａが前側の係合孔１８の上
下両面２６，２７及び後側の係合孔１９の抜け止め突起
２４の上下両受圧面２５ａに圧接されるため、部品精度
や部品組付時のばらつきを吸収して操作ハンドル１２と
ロックレバー９との連結部分のがたつきをなくし、異音
を防止できる。特に、この上下両面２６，２７及び上下
両受圧面２５ａが弾性板部１３の弾性方向Ｑに対し傾斜
しているので、前記圧接位置が部品精度や部品組付時の
ばらつきに応じて変わり、より一層連結部分のがたつき
をなくして異音を防止できる。

【００２４】（ハ） 弾性板部１３が操作ハンドル１２
に設けられているので、部品点数が減って上記連結作業
を簡単に行うことができる。 （ニ） 弾性板部１３の抜け止め孔１５の前後両係止面
１５ｂが後側の係合孔１９の抜け止め突起２４の前後両
係止面２５ｂに当たるため、弾性板部１３が係合孔１９
から不用意に抜け落ちない。

【００２５】前記実施例以外にも下記（イ）〜（ホ）の
ように構成してもよい。 （イ） 図７及び図８に示す第二実施例は、前記第一実
施例の弾性板部１３及び前側の係合孔１８を変更したも
のであって、この弾性板部１３の固定端側で前側の抜け
止め孔１４が形成されているとともに、この係合孔１８
の右側面２９側に抜け止め突起３０が左側面２８に向け
て形成されている。そして、前記連結時にこの抜け止め
突起３０が抜け止め孔１４に対向する。従って、弾性板
部１３が不用意に撓んで後側の係合孔１９の抜け止め突
起２４が弾性板部１３の後側の抜け止め孔１５からたと
え抜けたとしても、弾性板部１３の固定端側が前側の抜
け止め孔１４側へ動いて抜け止め突起３０が抜け止め孔
１４に係入され、それらの係止面１４ｂ，３０ｂが互い
に当たって弾性板部１３が不用意に抜け落ちない。

【００２６】（ロ） 図９及び図１０に示す第三実施例
においては、主に、第一実施例の後側連結板１７の係合
孔１９に該当する開放係合孔（いわゆる切り込み１９）
に抜け止め突起２４があり、この切り込み１９の開放側
が第一実施例の間隙Ｓに該当する点で相違する。従っ
て、係合孔や間隙には各面で囲まれるものばかりではな
く、開放されたものも含む。

【００２７】（ハ） ロックレバー９の連結板１６，１
７は、前記各実施例のように二枚であっても、一枚また
は三枚以上であってもよい。一枚の場合は厚みを大きく
する必要がある。

【００２８】（ニ） ロックレバー９の回動には、回り
対偶ばかりでなく、この回り対偶に滑り対偶を付加した
広義のものも含む。 （ホ） 操作ハンドル１２において、弾性板部１３を一
体に設ける以外に、別体のものを取着する。

【００２９】

【発明の効果】第一発明にかかるシートスライド装置に
よれば、操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）の撓
みと係合孔（１８，１９）内の撓み許容間隙（Ｓ）とを
利用してロック部材（９）に対する操作ハンドル（１
２）の連結作業を簡単に行うことができるとともに、係
合孔（１８，１９）の受圧面（２５ａ，２６，２７）と
弾性板部（１３）の受圧面（１５ａ，１３ａ，１３ｂ）
との当接により操作ハンドル（１２）の動きをロック部
材（９）に対し伝えることができる。

【００３０】第二発明によれば、第一発明の効果に加
え、部品精度や部品組付時のばらつきを吸収して操作ハ
ンドル（１２）とロック部材（９）との連結部分のがた
つきをなくし、異音を防止できる。

【００３１】第三発明によれば、第一発明の効果に加
え、操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）がロック
部材（９）の係合孔（１８，１９）から不用意に抜け落
ちない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）はフロア上にシートをシートトラック
を介して設置した状態を示す概略側面図であり、（ｂ）
は第一実施例にかかるシートスライド装置を示す一部切
欠斜視図である。

【図２】 （ａ）は図１（ｂ）に示す左右両レールのう
ち左側レールを示す部分平面図であり、（ｂ）は同じく
部分側面図である。

【図３】 図２（ｂ）のＡーＡ線部分拡大断面図であ
る。

【図４】 図２（ｂ）のＢーＢ線部分拡大断面図であ
る。

【図５】 （ａ）は図２（ａ）において操作ハンドルと
ロックレバーとの連結構造を示す部分拡大平断面図であ
り、（ｂ）は図２（ｂ）において操作ハンドルとロック
レバーとの連結構造を示す部分拡大側断面図である。

【図６】 （ａ）は図２（ａ）のＣーＣ線部分拡大断面
図であり、（ｂ）は図２（ａ）のＤーＤ線部分拡大断面
図である。

【図７】 （ａ）は第二実施例における前記図５（ａ）
相当図であり、（ｂ）は同じく前記図５（ｂ）相当図で
ある。

【図８】 （ａ）は第二実施例における前記図６（ａ）
相当図であり、（ｂ）は同じく前記図６（ｂ）相当図で
ある。

【図９】 第三実施例のシートスライド装置を示す部分
斜視図である。

【図１０】 （ａ）は図９のＥーＥ線部分拡大断面図で
あり、（ｂ）は図９のＦーＦ線部分拡大断面図である。

【符号の説明】

１…シートトラック、３…ロアレール、４…ロアレー
ル、６…アッパレール、７…アッパレール、８…ロック
部としてのロック孔、９…ロック部材としてのロックレ
バー、９ａ…ロック部としてのロック爪、１１…弾性体
としてのねじりコイルばね、１２…操作ハンドル、１３
…弾性板部、１３ａ…受圧面としての上面、１３ｂ…受
圧面としての下面、１４…抜け止め孔、１４ｂ…係止
面、１５…抜け止め孔、１５ａ…受圧面、１５ｂ…係止
面、１６…連結板、１７…連結板、１８…係合孔、１９
…係合孔、２４…抜け止め突起、２５ａ…受圧面、２５
ｂ…係止面、２６…受圧面としての上面、２７…受圧面
としての下面、３０…抜け止め突起、３０ｂ…係止面、
Ｑ…弾性方向。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−116529（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−31538（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−21050（ＪＰ，Ｕ) 実公 平６−29099（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60N 2/08

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体のフロア（２）に固定されるロアレ
   ール（３，４）と、 シート（５）に固定され、このロアレール（３，４）に
   対し移動可能に支持したアッパレール（６，７）と、 前記ロアレール（３，４）側でこのアッパレール（６，
   ７）の移動方向（Ｐ）に沿って並設した複数のロック部
   （８）と、 前記アッパレール（６，７）側においてロック位置とロ
   ック解除位置との間で回動可能に取り付けられ、その回
   動に伴い前記ロアレール（３，４）側の各ロック部
   （８）に対し係脱可能なロック部（９ａ）を有するロッ
   ク部材（９）と、 このロック部材（９）に連結されてロック部材（９）を
   回動させるように上下方向へ回動し得る操作ハンドル
   （１２）とを備え、 前記ロック部材（９）に対する操作ハンドル（１２）の
   連結部（１２ａ，１２ｂ）には少なくとも一方向（Ｑ）
   への弾性を有する片持ち梁状の弾性板部（１３）を設
   け、 このロック部材（９）に設けた連結部（１６，１７）に
   は操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）が係入され
   る係合孔（１８，１９）を設け、その係入状態でこの弾
   性板部（１３）とこの係合孔（１８，１９）との間には
   弾性板部（１３）の撓みを許容する間隙（Ｓ）ができ、
   この係合孔（１８，１９）の上下両側及び弾性板部（１
   ３）の上下両側には、それぞれ、弾性板部（１３）の弾
   性力（Ｗ）を受けると同時に、この弾性板部（１３）の
   弾性方向（Ｑ）以外で前記操作ハンドル（１２）の上下
   回動をロック部材（９）の回動として伝え得るように、
   互いに当接される受圧面（２５ａ，２６，２７，１５
   ａ，１３ａ，１３ｂ）を設けたことを特徴とする車両用
   シートスライド装置におけるロック部材と操作ハンドル
   との連結構造。
2. 【請求項２】 係合孔（１８，１９）の各受圧面（２５
   ａ，２６，２７）は弾性板部（１３）の弾性方向（Ｑ）
   に対し傾斜していることを特徴とする請求項１に記載の
   車両用シートスライド装置におけるロック部材と操作ハ
   ンドルとの連結構造。
3. 【請求項３】 ロック部材（９）の連結部（１６，１
   ７）の係合孔（１８，１９）には抜け止め突起（２４，
   ３０）を設けるとともに、操作ハンドル（１２）の弾性
   板部（１３）にはこの抜け止め突起（２４，３０）が係
   入される抜け止め孔（１５，１４）を設け、この抜け止
   め突起（２４，３０）及び抜け止め孔（１５，１４）に
   は操作ハンドル（１２）の弾性板部（１３）がロック部
   材（９）の連結部（１６，１７）の係合孔（１８，１
   ９）から抜けるのを阻止する係止面（１５ｂ，２５ｂ，
   １４ｂ，３０ｂ）を設けたことを特徴とする請求項１に
   記載の車両用シートスライド装置におけるロック部材と
   操作ハンドルとの連結構造。