JP3006368B2 - 酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶の製造方法および製造装置

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JP3006368B2
JP3006368B2 JP5259508A JP25950893A JP3006368B2 JP 3006368 B2 JP3006368 B2 JP 3006368B2 JP 5259508 A JP5259508 A JP 5259508A JP 25950893 A JP25950893 A JP 25950893A JP 3006368 B2 JP3006368 B2 JP 3006368B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単結晶の製造方法に関
し、より詳しくは、酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単
結晶の製造方法およびその製造装置を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】単結晶の製造方法は種々あるが、なかで
も、シリコン単結晶の製造に関し、工業的に量産が可能
な方式で広く応用されているものとしてチョクラルスキ
ー法がある。
【0003】図7は、このチョクラルスキー法の実施状
態を示す概略断面図であり、同図中1は坩堝である。坩
堝1の外側には加熱ヒーター2が配設されており、坩堝
1内にはこの加熱ヒーターにより溶融された結晶形成用
材料、つまり原料の溶融液4が収容されている。その溶
融液4の表面に引上げ棒又はワイヤの先に取り付けた引
上げ結晶3の下端を接触させ、この引上げ結晶3を上方
へ引き上げることによって、その下端に溶融液4が凝固
した単結晶を成長させていく。
【0004】ところで近年、MOSデバイス集積度の増
大に伴い、単結晶引上げ後加工されるシリコンウエーハ
に種々の特性が要求されている。特に、DRAMの集積
回路の微細化に伴いゲート酸化膜の薄膜化が進み、電源
電圧が定圧単一のもとでは、ゲート酸化膜にストレスと
して加わる印加電界強度が高くなっているため、ゲート
酸化膜の信頼性が強く望まれている。酸化膜耐圧はその
信頼性を決定する重要な材料特性の一つであるため、酸
化膜耐圧特性に優れた単結晶およびその製造技術の開発
が急務となっている。
【0005】この酸化膜耐圧特性に優れた単結晶の製造
に関して、下記に示すような提案がなされている。
【0006】第1に、チョクラルスキー法によりシリコ
ン単結晶を製造する方法において、結晶成長速度を0.8m
m/min 以下にすることにより酸化膜耐圧特性を向上させ
る製造方法が開示されている(特開平2-267195号公報参
照)。この方法によれば、後記する電圧ランピング法に
より酸化膜耐圧を評価した場合、良品率、即ち、シリコ
ンウエーハ上に施した酸化膜にかかる平均電界が8.0 M
V/cm以上であっても、酸化膜の絶縁破壊を起こさな
いMOSダイオードの個数の割合が60%以上であると
の結果を示している。
【0007】しかし、結晶成長速度とはシリコン単結晶
の引上げ速度の意味であり、シリコン単結晶の生産速度
に直接結びつくものである。一般に、シリコン単結晶の
工業的生産においては引上げ速度は1.0mm/min 以上が採
用されており、上記の方法のように引上げ速度を遅くす
ることはシリコン単結晶の生産性を大幅に低下させるこ
とになる。また、0.8mm/min 以下の低速の引上げ法で
は、シリコン単結晶内部に酸化誘起積層欠陥を生じると
いう問題もある。
【0008】第2に、チョクラルスキー法による結晶引
き上げ時の熱履歴の酸化膜耐圧特性への影響に関する報
告がある(第39回春季応用物理学会予稿集、30P-ZD-1
7 参照) 。この報告によれば、シリコンウエーハの酸化
膜耐圧特性は結晶成長速度に強く依存するが、結晶引上
げ速度自体ではなく、結果的に変化する結晶成長時の熱
履歴に起因する。また同報告は、引上げによる結晶成長
時、結晶中には酸化膜耐圧特性の不良要因となる欠陥核
が発生するが、この欠陥核は高温領域(1250 ℃以上) で
は収縮し、低温領域(1100 ℃以下) では成長するとして
いる。ここで、熱履歴とは結晶成長時の時間経過に伴
う、結晶が凝固温度から冷却されるヒートパターンをい
い、引上げによる結晶成長時のシリコン単結晶の熱履歴
を調整することで、シリコンウエーハの酸化膜耐圧特性
は改善することが可能であるとしている。
【0009】確かに、高温領域で結晶を徐冷することに
より、欠陥核を収縮、消滅させ、減少させることができ
るが、同報告では熱履歴の調整をするため、シリコン単
結晶の引上げ途中で引上げを止め、一時的に結晶成長を
停止し、そのままの状態で30分間保持後、再度引上げ成
長させるという手段を採っている。このような手段は実
験的解析においては採用されるものの、シリコン単結晶
の工業的生産においては採用することができない熱履歴
の調整方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の酸化膜耐圧特性
に優れたシリコン単結晶の製造方法は、前記のように工
業的な量産方式には適用しえないという問題を有してい
た。本発明はこの問題に鑑み、シリコン単結晶の温度勾
配を調整し、引上げ速度を極端に低下させることなく、
シリコン単結晶が受ける熱履歴を改善することにより、
酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶を製造する方法
および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記 (1)のシ
リコン単結晶製造方法および (2)のシリコン単結晶製造
装置を要旨とする。
【0012】(1) 図1に示すように、坩堝1の外側に配
設した加熱ヒーター2で坩堝内の結晶原料を溶融させ、
この溶融液4から上方に0.8mm/min を超える速度で結晶
3を引き上げていくことにより結晶を成長させる方法に
おいて、成長した結晶3が少なくとも1250℃以上の温度
領域にあるとき、結晶の長さ1mm当たり2.5 ℃以下の平
均温度勾配を与えるべく、上記加熱ヒーターの上端Sの
高さ方向位置が坩堝内の溶融液4面水準の+100mm から
−100mm の範囲内にあり、かつ、加熱ヒーター2の長さ
(h)と坩堝1内径(φ)の比を0.2 〜0.8 とすること
を特徴とする酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶の
製造方法。
【0013】(2)同様に、坩堝1の外側に配置された
加熱ヒーター2と、坩堝内の結晶原料の溶融液4から単
結晶を引上げる手段とを具備する製造装置において、単
結晶の引上げ開始から終了に至るまで、上記加熱ヒータ
ーの上端Sの高さ方向位置が坩堝内の溶融液面4水準の
+100mmから−100mmの範囲内にあり、かつ、
加熱ヒーターの長さ(h)と坩堝内径(φ)の比を0.
2〜0.8であることを特徴とする酸化膜耐圧特性に優
れたシリコン単結晶の製造装置。
【0014】
【作用】本発明者は、かかる酸化膜耐圧特性に優れたシ
リコン単結晶の製造方法を完成させるため、結晶引上げ
による結晶成長時のシリコン単結晶の熱履歴の調整方法
について詳細に検討を行った。
【0015】シリコン単結晶を工業的に生産するには、
引上げ速度は所定速度以上であることが必要である。所
定の引上げ条件のもとで、欠陥核が収縮、消滅する高温
領域で徐冷するという熱履歴を与えることは、結晶が凝
固温度から冷却されるときの高温領域(1250℃以上) で
の温度勾配を調整すれば可能である。温度勾配は冷却さ
れる速度であって、結晶の単位長さ(1mm)当たりの冷
却される温度差(℃)を示し、冷却開始から冷却終了ま
での特定の温度域における平均温度勾配(℃/mm)として
表される。
【0016】図2は、引上げ結晶3を溶融液4および界
面との関係で概略的に示した図である。図中x0 はX−
X軸上の界面であり、結晶はこの位置から凝固を開始す
る。
【0017】x1 およびx2 はX−X軸上の結晶位置で
あり、界面からの距離はx1 < x2となる。
【0018】図3は、一定速度の引上げにおいて、引上
げ結晶3の温度勾配をからまで変化させた場合のX
−X軸上の結晶温度分布をシミュレーションした結果を
表したものである。シリコン単結晶の凝固温度(1410
℃)直後の温度勾配は比較的大きく、引上げの進行とと
もに温度勾配は小さくなる傾向を示し、引上げ結晶3の
温度または界面からの距離によって、温度勾配は変化す
るものであり、熱履歴の解析にあたっては平均温度勾配
(℃/mm)として把握するのが都合がよい。ここで平均温
度勾配(℃/mm)は<<とした。
【0019】同図より、高温領域で徐冷するという熱履
歴は温度勾配を調整することによって得られる事が分か
る。温度勾配では、x1 の位置において1250℃以上の
高温領域の温度であるが、温度勾配を大きくした温度勾
配ではx1 の位置において既に1100℃程度と低温領域
の温度となっている。従って、温度勾配では温度勾配
に比べ、高温領域で徐冷するという熱履歴が得られた
ことになる。選択した引上げ速度において、温度勾配を
適切に調整することによって、酸化膜耐圧特性に有害な
欠陥核の収縮、消滅を図ることができる。
【0020】一方、図1および図7に示したような坩堝
1とその外周に設けた加熱ヒーター2とで構成する結晶
引上げ装置では、坩堝内径と加熱ヒーターの寸法を選択
することにより、引上げ結晶3の平均温度勾配を調整
し、熱履歴を変更することが出来る。
【0021】多くの検討結果に基づく知見であり、未だ
明確な理論的根拠を見出しえないが、加熱ヒーターを設
置する位置(坩堝内溶融液面との相対位置)を適正に選
び、かつ、坩堝内径φに対し加熱ヒーターの長さhを短
くすれば、結晶凝固点付近の溶融液4中の温度を上昇さ
せることができるとともに、凝固結晶の平均温度勾配を
小さくし、引上げ結晶3を1250℃以上の高温領域に長時
間保持することができる。これは坩堝内径φに対する加
熱ヒーターの長さhが短くなれば、加熱出力は同じであ
っても加熱ヒーター2からの溶融液4への輻射密度が上
昇するためであると想定される。
【0022】図1が、本発明方法を実施するのに好適な
装置の縦断面図である。
【0023】溶融液4面の高さに対し加熱ヒーターの上
端Sの位置を、+100mm 〜−100mmの範囲とするのが好
ましい。加熱ヒーターの上端Sの高さは正若しくは負の
値で表示しているが、加熱ヒーターの上端Sの高さが溶
融液面より上方に在る場合を正の値とし、溶融液面より
下方に在る場合を負の値としている。加熱ヒーターの上
端Sの上限の+100mm は溶融液内の対流の乱れによる溶
融液の温度変動が大きくなるのを防止するため、下限の
−100mm は坩堝の上部淵からの結晶凝固を防ぐ観点より
決定している。
【0024】坩堝内径φに対し所定長さの加熱ヒーター
2を結晶の凝固点である溶融液面近傍に位置させれば、
結晶凝固点付近の溶融液4温度を上昇させ、引上げ結晶
3の高温領域での平均温度勾配を小さくすることができ
る。
【0025】図4は、加熱ヒーターの上端Sを坩堝内の
溶融液4面と同一水準とし、引上げ速度1.0mm/min にお
いて、加熱ヒーターへの投入電力を一定とした条件で、
加熱ヒーターの長さhと坩堝内径φの比、h/φを変化
させた場合の引上げ結晶の熱履歴を示す図である。熱履
歴は、結晶内に熱電対を軸方向に挿入し、実測してい
る。
【0026】同図中、固液界面からの距離は結晶凝固後
の時間経過を示しており、結晶引上げ速度は一定のた
め、固液界面からの距離が長くなれば、結晶凝固後の時
間が長くかかっていることを表す。h/φが小さくなれ
ばなるほど、引上げ結晶の高温領域の平均温度勾配が小
さくなり、高温領域で長時間保持されていることにな
る。h/φ=0.8 では凝固温度から1250℃までの平均温
度勾配は2.5 ℃/mm となっている。
【0027】図5は、h/φを0.2 から1.0 の範囲で変
化させた場合の、シリコンウエーハの電圧ランピング法
による酸化膜耐圧の良品率の変化を示している。h/φ
=0.8 以下とすることにより、酸化膜耐圧の良品率が70
%以上の好結果が得られた。
【0028】図4および図5から、h/φが小さくなれ
ばなるほど酸化膜耐圧特性に関し、好ましい状態となる
が、本発明では下限はh/φ=0.2 としている。発明者
の試験結果によれば、h/φを小さくした場合、溶融液
中の温度分布は不均一になりやすいため、次に述べる引
上げ速度との関係で下限値を決定している。引上げ速度
に関しては、ある程度の溶融液の温度バラツキが生じて
も、引上げ速度を低速にすることにより、安定的に結晶
成長させる事ができるが、品質的に酸化誘起積層欠陥の
問題もなく、工業的にシリコン単結晶を製造するには0.
8mm/min を超える引上げ速度の確保が必要である。そこ
で引上げ速度0.8mm/min を超える速度で、安定的に結晶
成長させる限界値として、下限はh/φの下限は0.2 と
した。
【0029】
【実施例】以下、本発明の結晶成長方法の一実施例を図
面に基づいて説明する。なお、図中、従来例と同一機能
のものについては同一の符号を付すこととする。
【0030】図1は本発明を実施するための装置を示す
概略断面図であり、図中1は坩堝である。坩堝1は二重
構造であり、内側を石英製の容器1aとし、外側を黒鉛製
の容器1bとしてある。この坩堝1は坩堝支持軸6上に設
置される。この坩堝支持軸6は坩堝の回転のみでなく、
坩堝の昇降も行わせることができるようになっている。
【0031】図中8はチャンバを示している。チャンバ
8は単結晶の引上げ軸7を中心とした円筒状の真空容器
であり、その中央位置に坩堝1が配設されている。坩堝
1の外周にはこれを囲んで抵抗体で構成された加熱ヒー
ター2、更に、その外側には保温筒5が配設されてい
る。加熱ヒーター2には、図示していないが昇降装置が
設けてあり、坩堝1と加熱ヒーター2との相対的な上下
位置の調整によって、坩堝1内の溶融液4面の高さと加
熱ヒーター2の高さ方向位置との関係を調整し得るよう
になっている。
【0032】一方、坩堝1の上方にはチャンバ8の上部
に設けた小形円筒状のプルチャンバ9を通して、引上げ
軸7が回転および昇降可能に垂設されており、その下端
には引上げ結晶3が装着されている。引上げ結晶3は引
上げ軸7の回転につれて回転しつつ上昇し、溶融液面4
との接触面である下端部に単結晶が成長して行くように
なっている。
【0033】まず引き上げられる単結晶は、直径6イン
チで結晶方位<100>のP型シリコン単結晶であっ
て、使用する坩堝1は内径φ406mm (16インチ),高さ
356mm(14インチ)とした。これに対して加熱ヒーター
2の長さは150mm とし、h/φ=0.37とした。その他の
条件として、h/φを表1に示すように、0.20〜1.50と
した。
【0034】結晶成長の前処理として坩堝1内に結晶形
成用の固体原料である塊状、チップ状若しくは顆粒状の
多結晶シリコンを充填した。充填した量は直径6インチ
の単結晶を所定長さ引き上げるため65kgとした。
【0035】結晶形成用の固体原料を坩堝1内で全て溶
融後、チャンバ8内にアルゴン (Ar) を吹き込み、チ
ャンバ8内を10TorrのAr雰囲気とし、加熱ヒーター2
を上昇させて、溶融液面より加熱ヒーターの上端Sを−
150mm 〜+150mm 、即ち、加熱ヒーター2が溶融液面の
近傍に位置するように調整し、結晶を引き上げた。本発
明例および比較例の各条件を表1に示す。
【0036】本法によって引き上げられたシリコン単結
晶は、スライス、ポリッシングなど通常シリコンウエー
ハを工業的に製造するために必要な処理工程を経て、シ
リコンウエーハの酸化膜耐圧特性を評価するために、表
面上にMOSダイオードを実装した。MOSダイオード
の実装に当たっては、シリコンウエーハの表面に酸化膜
被覆の後、ゲート電極が構成される。酸化膜の被覆は酸
化性雰囲気で熱処理する熱酸化による方法であり、膜厚
25nmのドライ酸化膜とした。また、ゲート電極は燐
(P)ドープの多結晶シリコンで構成し、その面積は8m
m2としている。
【0037】このシリコンウエーハの酸化膜耐圧特性の
評価は、酸化膜の電気的評価法である電圧ランピング法
によっている。
【0038】図6は、電圧ランピング法による評価方法
の概略説明図であり、MOSダイオードを実装したシリ
コンウエーハ11に、直流電源12の操作によって、1
vステップ毎に印加電圧を増加し、電流計13でリーク
電流を測定する。酸化膜耐圧特性の評価は、シリコンウ
エーハ面内に通常 100〜150 箇所の測定点が設けて、個
々の酸化膜の絶縁破壊判定とシリコンウエーハの良否判
定とで行う。酸化膜の絶縁破壊判定ではリーク電流密度
12.5μA/cm2 以上を測定すると絶縁破壊と判定する。ま
た、シリコンウエーハの良否判定は平均電界8Mv/c
m以下で絶縁破壊した測定点は不良と判定することと
し、ウエーハ面内の良品箇所の比率で良品率を表してい
る。一般に、酸化膜耐圧特性の評価はシリコンウエーハ
の良品率に依っている。
【0039】以上の測定結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1から、比較例ではいずれも良品率は低
くなっているが、本発明例によるシリコン単結晶では良
品率が著しく高くなっている。
【0042】また、何れの単結晶においても、酸化誘起
積層欠陥等の品質上の問題は生じなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明のシリコン単結晶製造方法および
製造装置によれば、単結晶の生産性を低下させることな
く、酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶が製造で
き、今後のMOSデバイスの高集積化にともなうゲート
酸化膜の信頼性向上の要請に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の一例を示す概略
断面図である。
【図2】引上げ結晶を溶融液および界面との関係で概略
的に示した図である。
【図3】一定速度の引上げにおいて、引上げ結晶の温度
勾配をからまで変化させた場合のX−X軸上の結晶
温度分布をシミュレーションした結果を表した図であ
る。
【図4】引上げ速度1.0mm/min において、加熱ヒーター
への投入電力を一定とした条件で、加熱ヒーター長さ
(h)と坩堝内径(φ)の比、h/φを変化させた場合
の結晶の熱履歴を示す図である。
【図5】加熱ヒーター長さ(h)と坩堝内径(φ)の
比、h/φを変化させた場合の酸化膜耐圧の良品率の変
化を示す図である。
【図6】電圧ランピング法による酸化膜耐圧特性評価方
法の概略を説明する図である。
【図7】チョクラルスキー法の実施状態を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1…坩堝、 1a…石英製容器、 1b…黒鉛製容器、 2
…加熱ヒーター、3…引上げ結晶、4…溶融液、 5…
保温筒、 6…支持軸、7…引上げ軸、 8…チャン
バ、9…プルチャンバ S…加熱ヒーターの上端、h…加熱ヒーターの長さ、φ
…坩堝内径、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 康治 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201住友 シチックス株式会社九州事業所内 (72)発明者 伊藤 誠人 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201住友 シチックス株式会社九州事業所内 (56)参考文献 特開 平5−70283(JP,A) 特開 平3−265593(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】坩堝の外側に配設した加熱ヒーターで坩堝
    内の結晶原料を溶融させ、この溶融液から上方に0.8
    mm/minを超える速度で結晶を引き上げていくこと
    により結晶を成長させる方法において、成長した結晶が
    1250℃以上の温度領域にあるとき、結晶の長さ1m
    m当たり2.5℃以下の平均温度勾配を与えるべく、上
    記加熱ヒーターの上端の高さ方向位置が坩堝内の溶融液
    面水準の+100mmから−100mmの範囲内にあ
    り、かつ、加熱ヒーターの長さ(h)と坩堝内径(φ)
    の比を0.2〜0.8とすることを特徴とする酸化膜耐
    圧特性に優れたシリコン単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】坩堝の外側に配置された加熱ヒーターと、
    坩堝内の結晶原料の溶融液から単結晶を引上げる手段と
    を具備する製造装置において、単結晶の引上げ開始から
    終了に至るまで、上記加熱ヒーターの上端の高さ方向位
    置が坩堝内の溶融液面水準の+100mmから−100
    mmの範囲内にあり、かつ、加熱ヒーターの長さ(h)
    と坩堝内径(φ)の比を0.2〜0.8であることを特
    徴とする酸化膜耐圧特性に優れたシリコン単結晶の製造
    装置。
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