JP3006148U - 沈殿槽 - Google Patents

沈殿槽

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JP3006148U
JP3006148U JP1994008021U JP802194U JP3006148U JP 3006148 U JP3006148 U JP 3006148U JP 1994008021 U JP1994008021 U JP 1994008021U JP 802194 U JP802194 U JP 802194U JP 3006148 U JP3006148 U JP 3006148U
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settling tank
tank
center well
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昇 亀田
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株式会社メイシン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 供給処理水と沈殿槽のセンターウエル外周近
辺部の槽内水との温度差によるセンターウエル近辺での
上向水流の発生を防止し、この上向水流に伴って処理水
中のフロックが上昇して浮滓となることを防止する。 【構成】 中央部に設けたセンターウエル10の下端部
に多数の下向きのノズル孔17を有する環状のノズル管
15を取り付け、槽内に配置した水中ポンプ19に接続
し、処理水の供給時、センターウエル10の下方に槽内
水による環状の下向水流層aを形成させるようにした沈
殿槽Aを、また前記ノズル管15を水道水を利用するべ
く水道管を接続するか、又は、この沈殿槽で処理した後
の清澄放流水を利用するべく放流管を接続するように構
成した。ノズル管はセンターウエルの下部に外付けして
もよいし、内付けしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、廃水処理等において使用する沈殿槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、めっき廃水の連続処理においては、通常、シアン系廃水はシアンを次 亜塩酸ソーダにより窒素と炭酸ガスにまで酸化分解し、クローム系廃水は六価ク ロームを重亜硫酸ソーダにより三価クロームに還元した後、酸アルカリ系廃水と 共にpH調整による中和処理を行って含有重金属を水酸化物として分離し、排出 基準に則った清澄水を排出するようにしている。
【0003】 しかし、pH調整によって中性化された処理水に含まれる水酸化物は非常に微 細でそのままでは沈降分離が困難であり、さらに、図6のフローシートのように 、凝集槽30において凝集剤を添加し、含まれている微細固体粒子をフロック化 して処理水と共に沈殿槽Bに移し、沈殿槽Bにおいてこれらのフロックを重力沈 降分離させるようにしている。なお、フロックをスラリーとして分離した沈殿槽 Bからの上澄み水は砂濾過装置31及び管理槽32を経由して放流管33により 放流または再利用のため循環され、沈殿槽B内のスラリーはスラリーポンプ34 で引き抜かれ、スラリー槽35を介し、フィルタープレス等脱水機36により脱 水されケーキ37として回収される。
【0004】 この沈殿槽Bは、図7に示したように、減速モータ38により槽底部に沿って 低速度で回転するレーキ39を備え、供給管40により上部中央の供給筒即ちセ ンターウエル41内に処理水を供給すると、処理水の主流は、図示実線矢印のよ うに、センターウエル41の下端部から下向流で出た後、横向流から漸次上向流 に転じ、槽上部周縁に設けた越流堰42に向かい、この間において、フロックは 重力沈降により槽底部に沈積し、上澄み水は連続的に越流堰42を越流する。沈 積したフロックはレーキ39により槽底部中心へ移動され、排泥口43よりスラ リーとして前記スラリーポンプ34により排出されるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、めっき洗浄はその洗浄効率から、例えば、40〜50℃のよう な温水で行われることが多く、このようなめっき洗浄水が大部分を占める処理水 に対して槽内水の温度が相対的に低い場合、この処理水が沈殿槽Bに流入すると 、沈殿槽B内の表面全面に浮滓が発生するという問題があり、この浮滓はさらに 移動して、越流堰42に近接して設けた浮滓止め44の下部を潜って越流堰42 から越流水と共に流出し、この越流水の放流前に行われる砂濾過装置31(図6 )における濾過処理の負担を大きくするという問題があった。このような傾向は 、供給処理水とセンターウエル41外周近辺部の槽内水との温度差が約3℃を越 えることによってみられ、特に、冬期等、この温度差が大きい時にその現象が著 しくなることから、センターウエル41から出る処理水が沈殿槽B内の冷たい水 に比較して比重が軽いので、センターウエル41の外周近辺において、図示破線 矢印のように、上向流を生じ、その流れに乗って浮上したフロックが、浮滓とな って移動するものと考えられるが、これまで、このような現象を容易に制御でき る効果的且つ経済的な手段がなかったという状況にある。
【0006】 この考案は、このような状況に鑑み、格別の設備を設けることなく、供給処理 水とセンターウエル外周近辺部の槽内水との温度差によるセンターウエル外周近 辺での上向水流の発生を防ぎ、供給処理水のフロックがこのような温度差で上昇 することなく、容易に清澄な越流水が得られる経済的な手段の提供を目的とする 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の問題を解決するため、この考案は、中央部に設けたセンターウエルに供 給される処理水の凝集フロックの沈降分離を行い、上部外周縁に設けた越流堰か ら上澄み水を排出する沈殿槽であって、前記センターウエルの下端部に多数の下 向きのノズル孔を有する環状のノズル管を設けると共に、該ノズル管を沈殿槽内 に設けた水中ポンプに接続し、前記処理水の供給時、前記ノズル管より槽内水に よる環状の下向水流層を発生させる沈殿槽を、また、前記ノズル管を前記水中ポ ンプに代えて水道管に接続し、水道水による環状の下向水流層を発生させる沈殿 槽を、あるいはまた、前記ノズル管を前記水中ポンプに代えて該沈殿槽で処理し た清澄水の放流管に接続し、該清澄水による環状の下向水流層を発生させる沈殿 槽を、そしてまた、前記ノズル管が前記センターウエルの下部に外付けまたは内 付けしてあるところの沈澱槽を提案するものである。
【0008】
【作用】
沈殿槽のセンターウエルに処理水を供給すると共にセンターウエルのノズル管 に処理水より温度の低い水を冷却水として供給すると、センターウエルの下方に センターウエルに沿って冷却水により所謂ウォーターカーテン状に環状の下向水 流層を生じる。供給された処理水は、この下向水流層に囲まれた状態で下降し、 センターウエルの下方域乃至その近辺において、冷たい下向水流層及び冷たい槽 内水との接触混合が行われて冷却され、温度的に同化するので、前記のように、 センターウエルを離れた後このセンターウエル外周近辺部で、槽内水との温度差 によって上向水流となることなく、従って、処理水はフロックを浮上させること なくセンターウエルの下方域から横向き流に転じ、沈殿槽の槽壁近辺部に至って 上向流となり、その間において処理水内のフロックを重力沈降させることになる 。
【0009】 前記のノズル管に供給する冷却水としては、供給される処理水を沈殿槽内の水 と同程度の温度まで冷却できるものであればよく、この沈殿槽内の水そのもの、 この沈殿槽からの上澄み水による清澄放流水あるいは水道水が好適に利用できる 。また、前記ノズル管はセンターウエルの下部に外付けしてもよく、内付けして も同様効果が得られる。
【0010】
【実施例】
以下、図面により本考案の沈殿槽について説明する。 図1は本考案の沈殿槽の縦断面図、図2は上部架台を除いて示す図1の沈殿槽 の平面図、図3は図1の沈殿槽のノズル管を示す部分断面図で、図4と図5はそ れぞれセンターウエルに外付け又は内付けしたノズル管を示す図3相当の部分断 面図である。
【0011】 図1及び図2に示すように、本考案の沈殿槽Aの槽本体1は、鉄筋コンクリー トで縦横及び深さの寸法が4.0×4.0×4.0mの角形につくられ、底部は 中心部に向けて傾斜させる円錐状に形成し、その中心部に排泥口2を設けバルブ 3を取り付けた排泥管4を経由して図示しないスラリーポンプに接続し定期的ま たは連続的に槽内のスラリーの引き抜きを行えるようにしてある。また、槽本体 1内の下部に、上部架台5に取り付けた槽外の減速モータ6により低速回転する アーム7にレーキ8をつけたスラリー掻き寄せ機9を設け、槽底部に近接して回 転するレーキ8により、沈積したフロックによるスラリーを中心部に掻き寄せる ようにしてある。
【0012】 槽本体1の上部中心部には口径が1mで深さ2.0mの塩化ビニール製のセン ターウエル10を設けてあり、このセンターウエル10には処理水流入樋11の 先端部を臨ませてある。そして、槽本体1の上部周縁部には越流堰12を設け、 この越流堰12には越流水管13を取り付け、槽内の上澄み水が、越流して越流 堰12内に流れ込み、越流水管13によって、図6に示した従来例のように自動 砂濾過装置に供給され、放流管により放流されるようにしてある。また、槽本体 1の上部周辺部には越流堰12に近接して、浮滓止め14を設け槽液面上に浮上 した浮滓がそのまま越流堰12に流入するのを抑制するようにしてある。
【0013】 そして、センターウエル10の下端部には、図3にも示したように、内径25 mm,外径32mmの塩化ビニール管による環状のノズル管15を塩化ビニール 線16のセンターウエル10への溶接により取り付けてあり、このノズル管15 には、下方側に4mm径の多数のノズル孔17を約25mm間隔で穿設してある 。また、ノズル管15には給水管18を接続してある。
【0014】 さらに、図1のように、このノズル管15には給水管18を介して槽内に配設 した水中ポンプ19を接続してある。この水中ポンプ19は槽内の沈積した沈殿 物を巻き込まない清澄水域乃至沈降分離域で、センターウエル10から離れた比 較的水温の低い槽内水域に懸吊的に配置してある。この実施例の水中ポンプ19 には、揚程4.3m,35l/分の能力を有し、100V,100Wの電力で運 転される小型のものを利用している。即ち、この水中ポンプ19の作動により、 吸引された比較的水温の低い槽内水が冷却水として給水管18を経由してセンタ ーウエル10下端部のノズル管15に供給され、その各ノズル孔17より下向き に吐出するようにされ、吐出した水は、センターウエル10の下方に所謂ウォー ターカーテン即ち環状の下向水流層aを形成するものである。
【0015】 この沈殿槽Aにおいては、水中ポンプ19を作動させ、沈殿槽Aの槽内水を冷 却水として給水管18を経てノズル管15に供給すると、そのノズル孔17から 冷却水が吐出されセンターウエル10の下部に環状の下向水流層aが形成される 。この状態でフロックを含む凝集処理水を処理水流入樋11からセンターウエル 10内に供給すると、凝集処理水はセンターウエル10下部で前記の冷却水によ る下向水流層aに囲まれた状態となって下降し、センターウエル下方域乃至この 下方域を逸れる域において、接触する槽内水及び前記下向水流層aと混合される 状態となり、凝集処理水は冷却されて槽内水と同様の水温となる。
【0016】 従って、処理水の主流は図示矢印のように横向流となっても直ちにフロックを 伴うような多量の上向水流は発生せず、槽壁に沿って上向するまでの間において 、含まれているフロックは順調に重力沈降して槽底部に沈積するようになる。槽 壁に沿って上昇する上向水流は上澄み水となって越流堰12を越え、越流水管1 3より自動砂濾過装置に供給される。一方、槽底部に沈積したフロックはスラリ ーとしてスラリー掻き寄せ機9によって排泥口2側に掻き寄せられ、排泥管4に より排出される。
【0017】 このノズル管15からの冷却水の吐出圧は通常センターウエル10の下方に多 少の下向水流層aが形成される程度でもよく、厳密さは要しないが、供給処理水 と槽内水との間に比較的変動の大きい温度差が想定される場合は、給水管18に 制御バルブ等を取り付け、槽内状況に応じて吐出圧を変えるようにしてもよい。 なお、ノズル管は、図4のように、ノズル孔20を有するノズル管21をセンタ ーウエル10の下部に外付けしてもよいし、図5のように、ノズル孔22を有す るノズル管23をセンターウエル10の下部に内付けしてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、格別の設備を設けることなく、冬期の場合等 、沈殿槽内の水温と供給するフロックを含む処理水の水温との間に温度差があっ ても、センターウエル外周近辺での上向水流を発生せず、槽表面における多量の 浮滓の発生を抑制できる経済的且つ効果的な沈殿槽が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の沈殿槽の縦断面図である。
【図2】上部架台を除いて示す図1の沈殿槽の平面図で
ある。
【図3】図1のセンターウエルの下端部に取り付けたノ
ズル管を示す部分断面図である。
【図4】センターウエルの下部に外付けしたノズル管を
示す図3相当部分断面図である。
【図5】センターウエルの下部に内付けしたノズル管を
示す図3相当部分断面図である。
【図6】従来の凝集処理水の沈殿処理を説明するフロー
シートである。
【図7】図6における沈殿槽を示す縦断面図である。
【符号の説明】
A 沈澱槽 a 下向水流層 1 槽本体 2 排泥口 4 排泥管 5 上部架台 6 減速モータ 7 アーム 8 レーキ 9 スラリー掻き寄せ機 10 センターウエル 11 処理水流入樋 12 越流堰 13 越流水管 14 浮滓止め 15 ノズル管 17 ノズル孔 18 給水管 19 水中ポンプ 20,22 ノズル孔 21,23 ノズル管

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に設けたセンターウエルに供給さ
    れる処理水の凝集フロックの沈降分離を行い上部外周縁
    に設けた越流堰から上澄み水を排出する沈殿槽であっ
    て、前記センターウエルの下端部に多数の下向きのノズ
    ル孔を有する環状のノズル管を設けると共に、該ノズル
    管を前記沈殿槽内に配設した水中ポンプに接続し、前記
    処理水の供給時、前記ノズル管から槽内水による環状の
    下向水流層を発生させることを特徴とする沈殿槽。
  2. 【請求項2】 前記ノズル管を前記水中ポンプに代えて
    水道管に接続し、水道水による環状の下向水流層を発生
    させることを特徴とする請求項1記載の沈殿槽。
  3. 【請求項3】 前記ノズル管を前記水中ポンプに代えて
    前記沈殿槽で処理した清澄水の放流管に接続し、該清澄
    水による環状の下向水流層を発生させることを特徴とす
    る請求項1記載の沈殿槽。
  4. 【請求項4】 前記ノズル管を前記センターウエルの下
    部に外付けしたことを特徴とする請求項1乃至3記載の
    沈殿槽。
  5. 【請求項5】 前記ノズル管を前記センターウエルの下
    部に内付けしたことを特徴とする請求項1乃至3記載の
    沈殿槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021016843A (ja) * 2019-07-23 2021-02-15 ユニバーサル製缶株式会社 シックナー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021016843A (ja) * 2019-07-23 2021-02-15 ユニバーサル製缶株式会社 シックナー
JP7285717B2 (ja) 2019-07-23 2023-06-02 アルテミラ製缶株式会社 シックナー

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