JP2999628B2 - プラスチック化粧シート - Google Patents
プラスチック化粧シートInfo
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- JP2999628B2 JP2999628B2 JP4133396A JP13339692A JP2999628B2 JP 2999628 B2 JP2999628 B2 JP 2999628B2 JP 4133396 A JP4133396 A JP 4133396A JP 13339692 A JP13339692 A JP 13339692A JP 2999628 B2 JP2999628 B2 JP 2999628B2
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- JP
- Japan
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- film
- decorative sheet
- beads
- plastic material
- transparent plastic
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- Expired - Lifetime
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Description
に係り、詳しくは建材、設備機器、家具、家電製品等の
外装用シートとして、スエード調の意匠性に富む安価な
プラスチック化粧シートに関する。
共に、ソフト感を具えたスエード調のプラスチック化粧
シートを工業的に生産する方法として、ウレタン樹脂や
シリコン樹脂からなる微粒子状の軟質ビーズを添加した
着色インキを、プラスチックフィルム面に塗布しフィル
ム面上にビーズを配列して、微細な凹凸面を形成する方
法が採用されているが、この方法はインキ塗装法である
ので溶剤によりプラスチックフィルムが物性劣化を起し
たり、フィルム面との塗着力が不十分なために塗膜が脱
落し易いと共に、プラスチックフィルムの製造工程と塗
装工程の両工程が必要であるので、製造コストが高くな
ると云う問題がある。
するものであって、その要旨は透明プラスチック材料に
該透明プラスチック材料とは相溶性のない粒径2〜10
0ミクロンの着色ビーズを0.5〜6wt%相当量混合
し成形してなる上地フィルムに、半透明乃至不透明の着
色した下地フィルムを加熱融着して積層すると共に、上
記上地フィルム層の表面をエンボス加工により艶消し仕
上げしたことを特徴とするプラスチック化粧シートであ
る。
る上地フィルム層の厚みは0.05〜0.3mmであっ
て、球形微粒子状の着色ビーズを0.5〜6wt%混合
分散してなる単層のもののほか、下地フィルム層との積
層側をビーズ混合層となし、反対側(表面側)を透明プ
ラスチック層となした複層のものであってもよい。ま
た、上記上地フィルムと下地フィルムとの積層界面に、
上地フィルム側に印刷が施された透明プラスチックフィ
ルムであって、上地フィルム及び下地フィルムの双方に
相溶性を有する中間フィルム層を形成したものであって
もよい。
チック材料中の着色ビーズは、任意に着色したウレタン
ビーズ、アクリルビーズ等のプラスチック材料のほか、
中空又は中実の球形微粒子状のセラミック等の無機質材
料が用いられ、前者は透明プラスチック材料の種類に応
じて、これと相溶性のないビーズを選択使用すればよ
い。 透明プラスチック材料に添加する上記ビーズは
0.5〜6wt%相当量であって、該範囲を外れた場合
には深味が得られないものである。
添加量との関係は、フィルム厚みが0.05mmのとき
には、ビーズの添加量は2〜6wt%(好ましくは4w
t%)、0.1mmのときには、1〜4wt%(好まし
くは2wt%)、0.2〜0.3mmのときには、0.
5〜2wt%(好ましくは1wt%)程度の混合比に設
定すれば装飾性の点からより効果的である。
平均粒径は2〜100ミクロン、好ましくは20〜40
ミクロンであって、平均粒径が2ミクロンを下回るとス
エード感が得られず、また100ミクロンを上回ると上
地フィルム面からの脱落によりピンホールが生じ易くな
って好ましくない。
ルムには、上地フィルムに用いる透明プラスチック材料
との相溶性があり、かつ任意に着色された半透明乃至不
透明なプラスチック材料が用いられる。
とを積層してなる積層シートの上地フィルム表面側に、
好ましくは深度15〜80ミクロン、ピッチ15〜30
ミクロン程度のエンボス柄を具えたロール面を加熱圧接
することにより、艶消し面がスエード調を呈する本発明
品が得られる。
ラスチック材料とは相溶性のない球形微粒子状の着色ビ
ーズを均等に分散させることにより外観上深味を増し、
該上地フィルムに積層する下地フィルムを半透明乃至不
透明な着色層とすることによりスエード調のソフト感が
得られ、上記上地フィルムと下地フィルムとを積層した
ことによる相乗効果、並びに上地フィルムの表面側のエ
ンボス加工により、意匠性に優れた外観品質の化粧シー
トが得られるものである。
る。透明配合のポリ塩化ビニル樹脂に、平均粒径約20
ミクロンであって、茶系色に着色したアクリルビーズを
2w%相当量混合し、フィルム押出成形法により肉厚
0.1mmの上地フィルムを成形した。
他カーボンブラック、ポリアゾ系顔料など合計5wt%
相当量を添加してなる不透明配合組成物を得、該樹脂組
成物を用いてフィルム押出成形法により肉厚0.1mm
の下地フィルムを成形した。
を重ね合わせ、表面に深度50〜70ミクロン、ピッチ
15〜20ミクロンのエンボス柄を具えたエンボスロー
ルに、180℃で加熱圧接して、表面が深味のあるスエ
ード調の本発明品を得た。
を奏する。即ち、本発明品は透明プラスチック材料中に
着色ビーズが混合分散されてなる上地ィルムと、半透明
乃至不透明な下地フィルムとの積層シートであって、か
つ該積層シートの上地フィルムの表面側をエンボス加工
することにより、外観上深味があると共にスエード調の
ソフト感が備わった外観品質の優れた化粧シートが得ら
れ、しかも本発明品を製造するには、従来の如くプラス
チックフィルム面上に着色インキを塗布する塗装工程が
不要であるので、製造コストが低廉である等の効果を奏
する。
Claims (1)
- 【請求項1】 透明プラスチック材料に該透明プラスチ
ック材料とは相溶性のない粒径2〜100ミクロンの着
色ビーズを0.5〜6wt%相当量混合し成形してなる
上地フィルムに、半透明乃至不透明の着色した下地フィ
ルムを加熱融着して積層すると共に、上記上地フィルム
層の表面をエンボス加工により艶消し仕上げしたことを
特徴とするプラスチック化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4133396A JP2999628B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | プラスチック化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4133396A JP2999628B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | プラスチック化粧シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318693A JPH05318693A (ja) | 1993-12-03 |
JP2999628B2 true JP2999628B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=15103774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4133396A Expired - Lifetime JP2999628B2 (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | プラスチック化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999628B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP4133396A patent/JP2999628B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05318693A (ja) | 1993-12-03 |
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