JP2997212B2 - 車両のドア構造 - Google Patents
車両のドア構造Info
- Publication number
- JP2997212B2 JP2997212B2 JP8202496A JP20249696A JP2997212B2 JP 2997212 B2 JP2997212 B2 JP 2997212B2 JP 8202496 A JP8202496 A JP 8202496A JP 20249696 A JP20249696 A JP 20249696A JP 2997212 B2 JP2997212 B2 JP 2997212B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner panel
- outer panel
- reinforcing piece
- bent
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドア構造に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に例えば自動車のバックドアは、例
えば特開平6−55938号公報に示されているよう
に、アウタパネルとインナパネルとから断面閉鎖状とし
たドア本体を備え、該ドア本体の上部側に設けた開口に
バックウインドガラスを組込むと共に、該ドア本体にお
ける下部側のインナパネルには、ハーネスの配線作業や
部品の取付作業を行うための作業孔を開設しているので
あって、また前記インナパネルにおける作業孔の内周縁
には、前記アウタパネル側に延びる補強片を突設して、
該補強片の遊端部を前記アウタパネルの内側面に接着剤
により固着して、前記インナパネルにおける作業孔周り
の剛性を確保するようにしている。
えば特開平6−55938号公報に示されているよう
に、アウタパネルとインナパネルとから断面閉鎖状とし
たドア本体を備え、該ドア本体の上部側に設けた開口に
バックウインドガラスを組込むと共に、該ドア本体にお
ける下部側のインナパネルには、ハーネスの配線作業や
部品の取付作業を行うための作業孔を開設しているので
あって、また前記インナパネルにおける作業孔の内周縁
には、前記アウタパネル側に延びる補強片を突設して、
該補強片の遊端部を前記アウタパネルの内側面に接着剤
により固着して、前記インナパネルにおける作業孔周り
の剛性を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のドア
構造では、例えばドアの開閉に伴う衝撃などにより、前
記アウタパネルとインナパネルとが互いに離間乃至接近
する方向に相対的に挙動し、これに伴い前記アウタパネ
ルと該パネルの背面に接合した前記補強片との接合部位
に剥離方向の荷重が作用して、前記補強片とアウタパネ
ルとの接合が外れたり、前記アウタパネルにおける前記
接合部に応力が集中して亀裂が発生するなどの不具合が
考えられる。
構造では、例えばドアの開閉に伴う衝撃などにより、前
記アウタパネルとインナパネルとが互いに離間乃至接近
する方向に相対的に挙動し、これに伴い前記アウタパネ
ルと該パネルの背面に接合した前記補強片との接合部位
に剥離方向の荷重が作用して、前記補強片とアウタパネ
ルとの接合が外れたり、前記アウタパネルにおける前記
接合部に応力が集中して亀裂が発生するなどの不具合が
考えられる。
【0004】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、簡単な構成により、前
記インナパネルにおける作業孔周りの剛性を充分高める
ことが出来て、しかもアウタパネルにおける補強片との
接合部位に亀裂が発生するなどの不具合を抑制すること
の出来る車両のドア構造を提供することにある。
であって、目的とするところは、簡単な構成により、前
記インナパネルにおける作業孔周りの剛性を充分高める
ことが出来て、しかもアウタパネルにおける補強片との
接合部位に亀裂が発生するなどの不具合を抑制すること
の出来る車両のドア構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、アウタパネル3とインナパ
ネル2とから断面閉鎖状としたドア本体1を備え、前記
アウタパネル3には、前記インナパネル2に対向する対
向壁部51と、該対向壁部51に対してほぼ直交する方
向に屈曲する屈曲壁部52とを有する車両のドア構造に
おいて、前記インナパネル2に作業孔4を形成して、該
作業孔4の内周縁に、前記対向壁部51に結合する第1
補強片7を設け、該第1補強片7に前記屈曲壁部52に
結合する第2補強片8を設けたのである。
め、請求項1記載の発明は、アウタパネル3とインナパ
ネル2とから断面閉鎖状としたドア本体1を備え、前記
アウタパネル3には、前記インナパネル2に対向する対
向壁部51と、該対向壁部51に対してほぼ直交する方
向に屈曲する屈曲壁部52とを有する車両のドア構造に
おいて、前記インナパネル2に作業孔4を形成して、該
作業孔4の内周縁に、前記対向壁部51に結合する第1
補強片7を設け、該第1補強片7に前記屈曲壁部52に
結合する第2補強片8を設けたのである。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の発明によれば、
バツクドアの開閉に伴う衝撃により、アウタパネル3と
インナパネル2とが互いに離間乃至近接する方向に相対
的に挙動した場合、前記アウタパネル3と前記第1補強
片との接合部位には剥離方向の荷重が作用するにして
も、前記アウタパネル3と前記第2補強片との接合部位
には剪断方向の荷重が作用するので、斯るアウタパネル
と前記第2補強片との接合部位で前記アウタパネル3と
インナパネル2との相対挙動を確実に受け止められるの
であって、従って、前記各補強片7・8と前記対向壁5
1乃至屈曲壁52との接合が不用意に外れることもない
し、前記アウタパネルにおける前記接合部に不用意に亀
裂が発生することもなく、前記インナパネル2における
作業孔4周りの剛性を充分確保することが出来る。
バツクドアの開閉に伴う衝撃により、アウタパネル3と
インナパネル2とが互いに離間乃至近接する方向に相対
的に挙動した場合、前記アウタパネル3と前記第1補強
片との接合部位には剥離方向の荷重が作用するにして
も、前記アウタパネル3と前記第2補強片との接合部位
には剪断方向の荷重が作用するので、斯るアウタパネル
と前記第2補強片との接合部位で前記アウタパネル3と
インナパネル2との相対挙動を確実に受け止められるの
であって、従って、前記各補強片7・8と前記対向壁5
1乃至屈曲壁52との接合が不用意に外れることもない
し、前記アウタパネルにおける前記接合部に不用意に亀
裂が発生することもなく、前記インナパネル2における
作業孔4周りの剛性を充分確保することが出来る。
【0007】
【発明の実施形態】図において1は車体の後部開口を開
閉するバックドアのドア本体を示し、このドア本体1
は、インナパネル2とアウタパネル3とから断面閉鎖状
として、該ドア本体1の上部側に設けた開口にバックウ
ィンドガラス10を組み込むと共に、該ドア本体1の下
部側に位置するインナパネル2には、ハーネスの配線作
業や、部品の取付作業を行うための左右一対の作業孔4
を開設している。
閉するバックドアのドア本体を示し、このドア本体1
は、インナパネル2とアウタパネル3とから断面閉鎖状
として、該ドア本体1の上部側に設けた開口にバックウ
ィンドガラス10を組み込むと共に、該ドア本体1の下
部側に位置するインナパネル2には、ハーネスの配線作
業や、部品の取付作業を行うための左右一対の作業孔4
を開設している。
【0008】この作業孔4は、例えば前記バックドアに
設けるバックランプやライセンスプレート用ランプなど
のハーネス等を、前記アウタパネル3とインナパネル2
との間の内部空間Sに配設する際に利用するものであ
る。
設けるバックランプやライセンスプレート用ランプなど
のハーネス等を、前記アウタパネル3とインナパネル2
との間の内部空間Sに配設する際に利用するものであ
る。
【0009】また前記ドア本体1の下部側に位置するア
ウタパネル3における前記作業孔4とほぼ対向する位置
には、前記インナパネル2側に向かって窪み、該インナ
パネル2に対向する対向壁部51と該対向壁部51の周
縁から後方に向かってほぼ直交する方向に屈曲する屈曲
壁部52とにより画成される凹所5を設けて、該凹所5
内にライセンスプレート6を組込むようにしている。
ウタパネル3における前記作業孔4とほぼ対向する位置
には、前記インナパネル2側に向かって窪み、該インナ
パネル2に対向する対向壁部51と該対向壁部51の周
縁から後方に向かってほぼ直交する方向に屈曲する屈曲
壁部52とにより画成される凹所5を設けて、該凹所5
内にライセンスプレート6を組込むようにしている。
【0010】以上の構成からなるバックドアにおいて、
前記インナパネル2における前記各作業孔4の内周縁に
それぞれ、前記対向壁部51の背面に結合する第1補強
片7と、前記屈曲壁部52の背面に結合する第2補強片
8とを設けたのである。
前記インナパネル2における前記各作業孔4の内周縁に
それぞれ、前記対向壁部51の背面に結合する第1補強
片7と、前記屈曲壁部52の背面に結合する第2補強片
8とを設けたのである。
【0011】即ち図に示す実施形態では、前記各作業孔
4における車幅方向内方側の側縁に、前記インナパネル
2に対してほぼ後方に屈曲する屈曲片70と、該屈曲片
70の後端から車幅方向外方に向って屈曲して、前記凹
所5における対向壁51の背面に接着剤により接着され
る第1補強片7と、この第1補強片7の下端縁から後方
に向って屈曲して、前記凹所5における屈曲壁部52の
背面に重合する第2補強片8とを形成するのであって、
これら各補強片7・8及び屈曲片70は、前記インナパ
ネル2をプレス成形する際に、前記各補強片7・8及び
屈曲片70に相当する突片を残して前記作業孔4を打ち
抜くと同時に、前記突片を所定形状に曲げ加工して、各
補強片7・8及び屈曲片70を形成するのである。
4における車幅方向内方側の側縁に、前記インナパネル
2に対してほぼ後方に屈曲する屈曲片70と、該屈曲片
70の後端から車幅方向外方に向って屈曲して、前記凹
所5における対向壁51の背面に接着剤により接着され
る第1補強片7と、この第1補強片7の下端縁から後方
に向って屈曲して、前記凹所5における屈曲壁部52の
背面に重合する第2補強片8とを形成するのであって、
これら各補強片7・8及び屈曲片70は、前記インナパ
ネル2をプレス成形する際に、前記各補強片7・8及び
屈曲片70に相当する突片を残して前記作業孔4を打ち
抜くと同時に、前記突片を所定形状に曲げ加工して、各
補強片7・8及び屈曲片70を形成するのである。
【0012】また図に示す実施形態では、前記インナパ
ネル2における前記両作業孔4に挟まれた部位に、車室
側に膨出する膨出部21を形成して、該インナパネル2
の剛性を高めている。
ネル2における前記両作業孔4に挟まれた部位に、車室
側に膨出する膨出部21を形成して、該インナパネル2
の剛性を高めている。
【0013】斯くして以上の構成から成る車両のドア構
造にあっては、バックドアの開閉に伴う衝撃により、前
記アウタパネル3とインナパネル2とが互いに離間乃至
近接する方向に相対的に挙動した場合、前記アウタパネ
ル3と前記第1補強片との接合部位には剥離方向の荷重
が作用するにしても、前記アウタパネル3と前記第2補
強片との接合部位には剪断方向の荷重が作用するので、
斯るアウタパネルと前記第2補強片との接合部位で前記
アウタパネル3とインナパネル2との前記相対挙動を確
実に受け止められるのである。
造にあっては、バックドアの開閉に伴う衝撃により、前
記アウタパネル3とインナパネル2とが互いに離間乃至
近接する方向に相対的に挙動した場合、前記アウタパネ
ル3と前記第1補強片との接合部位には剥離方向の荷重
が作用するにしても、前記アウタパネル3と前記第2補
強片との接合部位には剪断方向の荷重が作用するので、
斯るアウタパネルと前記第2補強片との接合部位で前記
アウタパネル3とインナパネル2との前記相対挙動を確
実に受け止められるのである。
【0014】従って、前記各補強片7・8と前記対抗壁
51乃至屈曲壁52との接合が不用意に外れることもな
いし、また前記アウタパネルにおける前記各補強片7・
8の接合部位に不用意に亀裂が発生することもなく、前
記インナパネル2における作業孔4周りの剛性を充分確
保することが出来るのである。
51乃至屈曲壁52との接合が不用意に外れることもな
いし、また前記アウタパネルにおける前記各補強片7・
8の接合部位に不用意に亀裂が発生することもなく、前
記インナパネル2における作業孔4周りの剛性を充分確
保することが出来るのである。
【0015】また以上の実施形態では、前記第2補強片
8が、前記屈曲片70の遊端から一体に突設した前記第
1補強片7の一側縁に突設させているので、プレス成形
により、これら両補強片7・8及び屈曲片70を所定形
状に容易に屈曲形成することが出来る。
8が、前記屈曲片70の遊端から一体に突設した前記第
1補強片7の一側縁に突設させているので、プレス成形
により、これら両補強片7・8及び屈曲片70を所定形
状に容易に屈曲形成することが出来る。
【0016】以上の実施形態では、本発明を車両のバッ
クドアに適用したが、車両のサイドドアに適用してもよ
い。
クドアに適用したが、車両のサイドドアに適用してもよ
い。
【図1】 ドア本体の概略正面図。
【図2】 ドア本体の要部を拡大して示す正面図。
【図3】 ドア本体の要部を拡大して示す概略斜視図。
【図4】 図2におけるX−X線拡大断面図。
【図5】 図2におけるY−Y線拡大断面図。
1 ドア本体 2 インナパネル 3 アウタパネル 4 作業孔 51 対向壁部 52 屈曲壁部 7 第1補強片 8 第2補強片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60J 5/10 B62D 65/00 B60J 5/04
Claims (1)
- 【請求項1】 アウタパネル(3)とインナパネル
(2)とから断面閉鎖状としたドア本体(1)を備え、
前記アウタパネル(3)には、前記インナパネル(2)
に対向する対向壁部(51)と、該対向壁部(51)に
対してほぼ直交する方向に屈曲する屈曲壁部(52)と
を有する車両のドア構造において、 前記インナパネル(2)に作業孔(4)を形成して、該
作業孔(4)の内周縁に、前記対向壁部(51)に結合
する第1補強片(7)を設け、該第1補強片(7)に前
記屈曲壁部(52)に結合する第2補強片(8)を設け
たことを特徴とする車両のドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202496A JP2997212B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 車両のドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202496A JP2997212B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 車両のドア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044782A JPH1044782A (ja) | 1998-02-17 |
JP2997212B2 true JP2997212B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16458459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8202496A Expired - Fee Related JP2997212B2 (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 車両のドア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2997212B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5402885B2 (ja) * | 2010-09-02 | 2014-01-29 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | 補強部材 |
JP6858226B2 (ja) * | 2019-06-25 | 2021-04-14 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドア |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP8202496A patent/JP2997212B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1044782A (ja) | 1998-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3180936B2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JPH0539063A (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JP2003200786A (ja) | 車両用グローブボックス | |
JP2006321266A (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP3925099B2 (ja) | パネル結合構造 | |
US6942278B2 (en) | Automotive door sash construction | |
JP2997212B2 (ja) | 車両のドア構造 | |
JP4085889B2 (ja) | カウルカバ構造 | |
JP4444741B2 (ja) | ボンネットフード構造 | |
JP2000142469A (ja) | 車体構造 | |
CN112721592B (zh) | 一种车辆用后挡板的内侧板结构 | |
JPH11255153A (ja) | 車両のボンネット構造 | |
JPS61282173A (ja) | 自動車のリツド構造 | |
JP2000043757A (ja) | テールゲートのピラー下部車体構造 | |
JPH08301143A (ja) | 車体側部構造 | |
JP3242069B2 (ja) | 車両用バンパとサイドガーニッシュとの割線部処理構造 | |
WO2018101197A1 (ja) | 車両用バックドアインナパネル | |
JP3066939B2 (ja) | 自動車の上部車体構造 | |
JP2019018740A (ja) | 車両用後部ドア構造 | |
JPH0329952Y2 (ja) | ||
JPH078369Y2 (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JP4297727B2 (ja) | 車両のキャブ構造 | |
JPH1016567A (ja) | 自動車のドア取付構造 | |
JP3216528B2 (ja) | 車体側面構造 | |
KR101807073B1 (ko) | 프론트 엔드 모듈 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |