JP2580276B2 - 巻線用テ―ピング装置 - Google Patents

巻線用テ―ピング装置

Info

Publication number
JP2580276B2
JP2580276B2 JP63203694A JP20369488A JP2580276B2 JP 2580276 B2 JP2580276 B2 JP 2580276B2 JP 63203694 A JP63203694 A JP 63203694A JP 20369488 A JP20369488 A JP 20369488A JP 2580276 B2 JP2580276 B2 JP 2580276B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
holding
bobbin
moving
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63203694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0254508A (ja
Inventor
敬司 橋本
勉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittoku Engineering Co Ltd filed Critical Nittoku Engineering Co Ltd
Priority to JP63203694A priority Critical patent/JP2580276B2/ja
Publication of JPH0254508A publication Critical patent/JPH0254508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2580276B2 publication Critical patent/JP2580276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は巻線用テーピング装置に関している。
〔従来の技術〕
この種の装置は、ボビンを支持する回転可能な軸部材
と、コイル状に巻かれたテープを支持する供給機構と、
テープをボビンに案内する搬送機構と、テープを切断す
る機構と、テープをボビンに圧着させる機構とを具備し
ている。
搬送機構はボビン側に配置されたガイドおよびガイド
と保持機構とのあいだに配置された複数のガイドローラ
をもち、圧着機構はテープ端を真空吸着する保持部材お
よび圧着ローラをもっている。テープは、ガイドローラ
に巻き掛けられているとともに、端部を保持部材に吸着
されている。テーピングは、圧着機構全体を移動して、
保持部材およびテープ端をボビンまではこび、テープ端
部をボビンに接着しかつ真空吸着を解除したあと、圧着
機構を移動させて、圧着ローラをテープの上からボビン
に接触させ、同時にボビンを回転させて、テープをボビ
ンに巻き付け、所定巻数になったところで、テープを切
断することによってなされている。
他のテーピング装置として、テープ端部を保持する部
材がテープに関連する巾をもつ溝を具備する部材からな
り、溝あるいは孔をとおって、テープを走行させるとと
もに、クランプによってテープ端部を把持して、ボビン
に接着し、クランプにあるローラによってテープをボビ
ンに押し付けつつ、テーピングをおこなうようにさせた
ものが、たとえば特開昭59−26841号公報において提供
されている。さらに、実公昭62−34433号公報では、テ
ープ端部を保持する部材がテープに関連する巾をもつ孔
を具備する部材からなり、テープ端部を孔から突出させ
ておき、この部材をボビンにむかって移動させるととも
に、テープ端部をはさんで反対側に配置されている部材
によって、テープをボビンに圧着させるようにしたもの
も提供されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの文献に記載されたテーピング装置は、テープ
が保持部材の溝あるいは孔によって走行方向を規制され
ているため、蛇行やまがりを生じることなく、テープを
ボビンに正確に巻き付けることができる。が、ボビンの
種類やサイズに応じて、巾が異なるテープを使用すると
きに、テープ巾に対応する溝あるいは孔をもつ保持部材
に交換する必要がある。こればかりか、テープ巾が同じ
であっても、製造のばらつきなどによって、巾がせまい
ものを存在しているため、テープを入れ替えるごとに、
保持部材の交換を必要とする。
本発明は、ボビンの種類に応じたテープによるテーピ
ング、テープの巾寸法のばらつきにたいする調整を、よ
り簡単におこなうことができるテーピング装置を提供す
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の巻線用テーピング装置は、ボビンを保持する
回転可能な軸部材と、テープの供給機構と、テープ端部
を保持しかつテープをボビンに移動させる保持機構と、
供給機構と保持機構とのあいだに配置され、テープに張
力をあたえかつテープを保持機構に導く搬送機構と、テ
ープの搬送路に配置された切断機構とを含み、保持機構
がテープ端部を保持する機構およびこの機構にボビンの
配置方向を含むたがいに直角な三軸方向への移動をなさ
せる機構を具備していることを特徴としている。
また、本発明の巻線用テーピング装置は、ボビンを保
持する回転可能な軸部材と、テープの供給機構と、テー
プ端部を保持しかつテープをボビンに移動させる保持機
構と、供給機構と保持機構とのあいだに配置され、テー
プに張力をあたえかつテープを保持機構に導く搬送機構
と、テープの搬送路上に配置された切断機構とを含み、
保持機構がテープ端を接着するための表面およびこの表
面上に位置する切り欠きあるいは開口をもつ接着台と、
接着台の切り欠きに対面して接着台の片側に配置された
固定部材と、接着台の反対側に配置され、接着台からは
なれた位置と切り欠きをとおって固定部材に密着する位
置とのあいだの移動をなす押さえ部材と、固定部材およ
び押さえ部材を支持し、ボビンの配置方向を含むたがい
に直交する三軸方向への移動をこれらの部材になさせる
運動をなす移動台とをもっていること、を特徴としてい
る。
後者のテーピング装置において、保持機構は、固定部
材および押さえ部材よりも高い位置に配置され、固定部
材および押さえ部材を移動台によってボビンの配置方向
に直角な方向に移動させたときに、固定部材および押さ
え部材のあとからボビンに接触するローラを具備させる
ことができる。さらに、保持機構が、固定部材および押
さえ部材を移動台によってボビンの配置方向に直角な方
向に移動させたときに、前記ローラのあとからボビンに
接触する第二のローラを具備させることもできる。
さらにまた、切断機構が押さえ部材と刃部材と押さえ
部材に接着台にたいして圧着する位置と接着台から離れ
た位置とのあいだの移動をなさせ、押さえ部材が前者の
位置にあるときに、刃部材にテープに切断をなさせる手
段とを具備し、この手段が、押さえ部材をスライド可能
に保持しかつ刃部材を固定させる移動台と、移動台と押
さえ部材とのあいだに配置されたばねと、押さえ部材の
スライド方向に移動台を直線移動させる手段とから構成
させることもできる。
〔作 用〕
前者の巻線用テーピング装置において、テーピング
が、テープ端を保持する機構がこれに移動をなさせる機
構によってボビンにに移動され、テープ端部をボビンに
接着し、軸部材がボビンを回転させることによってなさ
れる。このときに、テープ巾にばらつきが存在していて
も、つまりテープ巾の製造上のばらつきによって所定値
よりも小さくても、後者の機構がたとえば前者の機構を
ボビンの配置方向にテープを移動させることによって、
テープをボビン上の正確な位置に巻き付けさせることが
できる。さらに、他のサイズのボビンにたいするテーピ
ングも、同様に、テープを保持する機構がこれを移動さ
せる機構によって動かされるだけで、ボビンにテープを
正確に巻き付けることができるので、簡単におこなうこ
とができる。
後者の巻線用テーピング装置において、テーピング
は、押さえ部材が接着台の切り欠きをとおって固定部材
に圧着され、テープをこれらの部材に挟持させ、押さえ
部材および固定部材を移動台によってボビンまで移動さ
せるとともに、テープをボビンに接着し、それから押さ
え部材を固定部材から離し、軸部材を回転させてテープ
をボビンに巻き付け、所定巻数の巻き付けがなされたと
きに、切断機構の押さえ部材を接着台に圧着して、テー
プを接着台に接着するとともに、刃部材によってテープ
を切断し、押さえ部材および固定部材を移動台によって
もとの位置に移動させることによってなされる。このと
きに、テープ端部は一部が切り欠き上に位置し、接着台
にたいする接触面積が小さく、しかもテープ端部を固定
部材と押さえ部材とによって挟持するため、テープを接
着台から簡単にかつ確実にはく離させることができる。
また、テープ巾にばらつきがあっても、つまりテープ巾
が所定値よりも小さくても、移動台がたとえば押さえ部
材と固定部材とをボビンの配置方向にテープを移動させ
ることによって、テープをボビン上に正確に配置するこ
とができる。また、他のサイズのボビンにたいするテー
ピングも、押さえ部材および固定部材を移動台によって
動かすだけで、ボビンにテープを正確に巻き付けること
ができるので、簡単におこなうことができる。
保持機構が固定部材および押さえ部材のあとからボビ
ンに接触するローラを具備していることによって、移動
台が押さえ部材および固定部材をボビンまで移動させた
ときに、これらの部材にローラとのあいだの距離に関連
するボビン下方の位置をたんに通過させるだけで、ロー
ラがテープをボビンに押し付けて、テープとボビンとの
接着をなさせることができるため、複雑な運動を移動台
になさせることなく、テープをボビンに接着させること
ができる。そして、保持機構が第二のローラを具備する
ことによって、テープが第一のローラでもって端部をボ
ビンに接着されたあとに、移動台をさらに移動させるこ
とによって、第二のローラがボビンに接触し、ボビンに
たいするテープの巻き付けをしっかりとなさせることが
できるので、第一のローラの作用とともに、この装置を
自動化させてもテーピングを確実におこなわせることが
できる。
さらに、切断機構が前述のように構成されることによ
って、押さえ部材が移動台によって接着台にむかって移
動させ、テープを接着台に接着させ、移動台がさらに移
動することによって、ばねがたわみ、押さえ部材が圧着
状態を維持したまま、刃部材がテープに接触してこれを
切断することができる、つまり移動台のみを直線移動さ
せるだけでもって、テープの接着と切断とをなすことが
できて、操作が簡単であるばかりか、自動化も簡単にお
こなうことができ、しかもテープの接着および切断も確
実になさせることができる。
〔実施例〕
図面は本発明の巻線用テーピング装置の一実施例を示
している。第1図において、参照符号10は本発明による
テーピング装置、11はテープ、12はテーピングをなされ
るボビン、13はボビンを支持する軸部材をそれぞれ示し
ている。
テーピング装置10は、たとえば、巻線機の一部に組み
込まれている。軸部材13は巻線装置の一部を構成してい
る。たとえば、ボビンを回転させて巻線をおこなう巻線
装置におけるボビンを支持するスピンドルである。この
スピンドルは、先端にボビン12を保持する治具をもち、
後端を巻線機本体にある軸受に保持されているととも
に、巻線機本体に設置されたサーボモータにつながれ、
巻線機本体上にて回転することができる。なお、巻線装
置におけるワイヤをボビンに案内する機構は、図示され
ていないが、たとえばスピンドルの左側あるいは上部に
配置されている。
テーピング装置自体は、本体15、コイル状に巻かれた
テープを支持する供給機構16と、テープ端部を保持しか
つテープをボビンに移動させる保持機構17と、供給機構
と保持機構とのあいだに配置され、テープに張力をあた
えかつテープ端部をボビンと平行に保持機構に導く搬送
機構18と、テープの搬送路上に配置された切断機構19と
を具備している。
テーピング装置本体15は板部材21からなっていて、ス
ライド装置22を介在して巻線機本体に設置されている。
スライド装置は、板部材21の背面に固定されたスライド
および巻線機本体に固定されたレールとをもち、空気圧
シリンダによって、スライドをレール上で移動させるこ
とによって、テーピング装置全体を第1図において左右
方向に直線移動させることができるようにしている。
供給機構16は本体15の上部に取り付けられている。供
給機構本体は平行に設置された二枚の板部材23,24から
なっている。これらの板部材の各々には長溝25が設けら
れている。保持軸26は、板部材のあいだに設置されてい
るとともに、両端を長孔に挿入され、板部材上で回転す
ることができ、しかも長溝にそってスライドすることが
できる。
搬送機構18は供給機構と保持機構とのあいだに配置さ
れた複数のローラ31〜33を具備している。これらのロー
ラのうち、ローラ31,33は、テープ11における接着剤が
塗布されていない面に接触するもので、テーピング装置
本体15にある軸に軸受を介在して取り付けられている。
ローラ32は、テープ11における接着剤が塗布されている
面に接触するもので周面に多数の円周溝を設けられ、テ
ープにたいする接触面積を少なくさせられているととも
に、テープがはく離しやすい材料によって周面を構成さ
れている。そして、ローラ32は、台34に固定されている
軸に一方クラッチを介在して支持され、反時計方向のみ
に回転することができるようにさせられている。
保持機構17は、テープ端部が接着される手段と、テー
プをはがし、ボビンにはこぶ手段とをもっている。テー
プ端部が接着される手段はテーピング装置本体15の下部
に設置された接着台35を具備している。接着台は本体15
の端部に固定された支持部材36に取り付けられている。
接着台自体は、表面37がフラットな板部材からなってい
るとともに、下端に位置する部分に、第3図に示すよう
に、切り欠き38を設けられている。接着台の表面37は、
ローラ32と同様に、テープがはく離しやすい材料によっ
て構成されている。テープ11は、第1図において右側の
面に接着剤を塗布されていて、コイル状に巻かれた部分
が板部材23,24のあいだに位置して、保持軸26に挿入さ
れているとともに、ローラ31に載せられ、引き出された
部分がローラ31〜33に巻き掛けられ、そして端部が接着
台35の表面37に貼り付けられている。
保持機構を構成するもうひとつの手段、つまりテープ
11を接着台35からはがし、ボビンにはこぶ手段は移動台
40を具備している。この移動台は、図示されていない
が、スピンドル13の配置方向をxとし、たがいに直交す
る三軸方向x,y,zに直線移動させる機構を介して巻線機
本体に設置させられている。第4図および第5図はこの
機構を示している。
ロッド41は、すべり軸受42に保持され、前後方向に直
線移動することができる。送りねじ43は、ロッドと平行
に配置されているとともに、部材44および45にある軸受
に保持されている。ナット46は、送りねじに取り付けら
れているとともに、部材44に回転のみなすことができる
ように保持されている。モータ47はナット部材につなが
れ、ナット部材を部材44にて回転させることができる。
軸受42,部材45およびモータ47は移動台48に設置され
ている。移動台は、垂直方向に直線移動することができ
るように、コラム49に取り付けられている。コラム49に
は断面が矩形のレール51が敷設されている。送りねじ52
が、レールの中間に位置してコラムに配置されていると
ともに、両端をレール本体にある軸受に保持されてい
る。モータ53がコラムの端壁に台を介在して取り付けら
れているとともに、送りねじにおけるコラムの端壁を貫
通した部分に軸継手を介在して連結されている。移動台
48は、レールにすべり軸受54を介在してのせられ、コラ
ム49の背面からのびる部材55にコイルばね56によって吊
られている。これとともに、移動台48は、送りねじにた
いするナット57をもっていて、送りねじをモータ53によ
って回転させることで、直線移動をなすことができるよ
うにさせられている。
さらに、コラム49は移動台58に設置されている。移動
台は、左右方向に直線移動することができるように、ベ
ース59に取り付けられている。ベースは、コラム49と同
様なレール60,送りねじ61,モータ62をもち、そして移動
台58は、移動台48と同様なレール60にたいするすべり軸
受63,送りねじ61にたいするナット64をもっている。
この機構は、ロッド41の移動方向をボビン12およびス
ピンドル13の配列方向に一致させて、ベース59を巻線機
本体に固定されている。保持機構における移動台40は、
鎖線で示すように、ロッド41の先端に固定されている。
モータ47が回転すると、ナット46が送りねじ43を移動さ
せ、ロッド42が送りねじといっしょに移動して、移動台
40をx方向に移動させることができる。また、モータ53
が送りねじ53を回転させると、移動台48が直線移動し
て、移動台40をz方向に移動させ、モータ46が送りねじ
61を回転させると、移動台58が直線移動して、移動台40
をy方向に移動させることができる。
第1図および第2図にもどると、移動台40には固定部
材65および押さえ部材66が取り付けられている。固定部
材は移動台40に固定されている。固定部材にはローラ67
が取り付けられている。ローラは固定部材よりも高い位
置に配置されている。押さえ部材66は、第3図によく示
されているように、先端が接着台35にある切り欠き38を
貫通することができる形状とサイズとをあたえられてい
る。この押さえ部材はアーム68に固定されている。アー
ムは、軸69を中心に回転することができるように、移動
台40に取り付けられている。アームの下端は、移動台に
設置された空気圧シリンダ71のロッドに連結されてい
て、シリンダが作動したときに、押さえ部材を固定部材
にたいして密着あるいは離間させことができるようにさ
せている。移動台40には、さらに、ローラ72が設けられ
ている。このローラは、ボビンにおけるフランジ間距離
に関連する巾をもっていて、L字形アーム73の一辺に取
り付けられている。アーム73は軸74を中心に回転可能に
移動台40に取り付けられ、アーム73の他辺にはピン75が
固定されている。ピンはブロック76にある長孔77に挿入
されている。図示されていないが、アーム73の他辺と移
動台40との間にはコイルばねが配設され、アーム73が第
1図において軸74を中心に反時計方向につねに回転して
いるようにさせている。そして、ブロック76は空気圧シ
リンダ78のロッドに固定されていて、ロッドが伸張する
ことによって、アーム73をコイルばねに抗して時計方向
に回転することができるようにさせている。なお、空気
圧シリンダ78は、空気圧シリンダ71とともに、移動台40
にある基台79に設置されている。
切断機構19は押さえ部材81および刃部材82を具備して
いる。押さえ部材81は後端からのびる軸83が移動台84の
挿入されている。コイルばね85が押さえ部材のヘッドシ
リンダとのあいだに位置して軸83に挿入され、ヘッドを
第1図において右側に移動させている。刃部材82は移動
台84の下部に固定され、押さえ部材がコイルばね85を圧
縮して左に移動したときに、先端にある刃が押さえ部材
のヘッドよりも右にあるように配置されている。移動台
84はこれの背後に配置されている台86に固定されてい
る。台86は端部から上方にのびた部分がロッド87に固定
されている。ロッド87はテーピング装置本体15にあるガ
イド88および89にスライド可能に挿入されていて、押さ
え部材81,刃部材82および移動台84を接着台35にむかっ
て水平移動をなさせることができる。また、テーピング
装置本体15の左側には空気圧シリンダ91が設置されてい
る。この空気圧シリンダのロッドは、ロッド87に結合さ
れていて、ロッド87に前記スライドをなさせている。
このテーピング装置において、テープ11は、第1図に
おいて、接着剤が塗布された面を左側にして配置されて
いる。テープにおけるコイル状に巻かれた部分は、板部
材23,24のあいだに位置して保持軸26に挿入され、ロー
ラ41の上にのせられている。そして、コイル状に巻かれ
た部分から引き出されたテープは、背面をガイドローラ
31,33に、接着面をローラ32にそれぞれ巻き掛けられた
あと、テープ端部を接着台35の表面37に接着されてい
る。
テーピングは、第1図に示すように、固定部材65およ
び保持部材66が接着台35の両側に位置し、保持部材66の
先端が接着台にある切り欠き38をとおって固定部材65に
圧着し、これらの部材がテープ端を挟持させている状態
からスタートする。
まず、移動台40が左に移動される。これによって、テ
ープ11は端部が接着台35からはく離される。そのあと、
移動台40を下降させて、テープを引き出し、固定部材65
および押さえ部材66がボビン12の下面に関連する位置ま
で下降したら、ローラ67がボビン12の側面下部に位置す
るまで、移動台40を右に移動させる。同時に、本体15を
背面にあるスライド機構によて右に移動させ、テープが
接着台35に再接着するのを阻止する。
そのあと、移動台40を下降させかつ右に移動させ、ロ
ーラ67をボビン12の側面および下面に接触させつつこれ
らにそって転動させ、テープ11をボビン12に巻線された
コイルに接着させる。第6図はこの状態を示している。
このあと第7図に示すように、移動台40をローラ72がボ
ビン12の下面に位置するまで右に移動し、アーム73と移
動台40とのあいだに配設されたコイルばねによって、ロ
ーラ72をテープの外側からボビンに圧接させるととも
に、空気圧シリンダ71を作動させて、アーム68を時計方
向に回転し、押さえ部材66を退避させる。
それから、ボビン12を支持しているスピンドル13を回
転させる。テープ11が、これによって、ボビン12に巻き
付けられ、ローラ72が巻き付けたテープをボビンに圧着
する。テープの巻き付けが所定巻数なされたら、スピン
ドル13の回転を止め、切断機構19の空気圧シリンダ91を
作動させる。ロッド87が左に移動し、押さえ部材81のヘ
ッドが接着台35に圧着する。テープ11は接着台35に接着
させられる。ローラ87をさらに左に移動させる。ばね85
がたわみ、刃部材82が押さえ部材81から突出し、テープ
11を切断する。切断がおわったら、スピンドル13をさら
に回転させ、テープの切断端をボビン12に巻き付けさせ
る。
このあと、切断機構の空気圧シリンダ91を作動させ、
ロッド87を左に移動させて、押さえ部材81および刃部材
82を左に移動させ、これらをもとの位置に復帰させると
ともに、保持機構における空気圧シリンダ78を作動さ
せ、ブロック76を左に移動し、アーム73を時計方向に回
転させて、ローラ72をボビン12から退避させる。それか
ら、テーピング装置本体15を左に移動して、もとの位置
にもどしてから、移動台40を左に移動し、それから上昇
させて、固定部材65および押さえ部材66とを接着台35の
両側に配置し、空気圧シリンダ71を作動させて、押さえ
部材66の先端を接着台の切り欠き38をとおって、固定部
材66に圧着し、テープ端をこれらの部材によって挟持さ
せることによって、このボビンにたいするテーピングが
おわる。巻線装置がつぎのボビンにたいする巻線をなし
たら、このテーピング装置を同様にして作動させること
によって、あたらしいボビンにたいするテーピングをお
こなうことができる。
巾が異なるテープによるテーピングは、保持機構にお
けるローラ72を、このテープによってテーピングされる
ボビンのフランジ間距離に関連するものに交換し、移動
台40をボビンの長テープ方向に移動させたあと、同様に
してテープを装填し、作動をおこなわせることによって
なすことができる。
これらのテーピングに際して、テープ11が引き出さ
れ、コイル状に巻かれた部分の直径が減少しても、保持
軸26が溝25にそって下降し、コイル状に巻かれた部分を
ローラ31にたえず接触させているので、ローラ31にたい
するテープの接触角度を一定に維持することができ、し
かもコイル状になった部分がローラ31に載り、ローラ31
を制動しているので、たるみを生じることなく、テープ
を送り出すことができる。ボビン12にたいするテープ11
の接着は、テープを保持する機構がボビンの配置方向に
移動することができる。すなわち固定部材65および押さ
え部材66がテープの端部を挟持し、ボビンの長手方向に
直線移動することができるので、製造のばらつきによっ
て、巾のせまいテープが存在していても、移動台40の移
動量のみをコントロールすることによって、テープを正
確にボビンに巻き付けさせることができる。
このテーピング装置において、移動台40の移動は、こ
れを駆動するサーボモータや空気圧シリンダの作動をマ
イクロプロセッシングユニットを含む手段によって制御
することができ、そうすることによって、たとえば1/10
0mm単位の移動を簡単にかつ正確になさせることができ
るので、テーピングをより精密におこなうことができ
る。
さらに、マイクロプロセッシングユニットが、移動台
40を動かすための駆動源のみならず、スピンドル13を回
転させるサーボモータ、押さえ部材およびローラを動か
す空気圧シリンダ71,59、切断機構の空気圧シリンダ91
の作動なども制御するようにさせることによって、テー
ピングの自動化もなすことができ、必要に応じて、テー
ピング中にテープの位置を検出し、移動台40の移動を制
御しつつテーピングをなさせ、テープを片寄らせること
なく、ボビンに巻き付けさせるようにすることもでき
る。さらにまた、巻線作業を制御しているマイクロプロ
セッシングユニットにこれをおこなわせ、巻線とともに
テーピングの自動化もなさせるようにすることもでき
る。これらにおいて、移動台40はたんに直線移動させら
れることによって、ローラ67およびローラ72が順次にテ
ープをボビンに押し付けて、ボビンにテープ端部を確実
に接着することができ、テープの切断に際しても、押さ
え部材62および刃部材82を直線移動させるだけで、接着
台35にたいするテープの接着およびテープの切断を順次
になすことができるので、制御を簡単におこなうことが
できる。
なお、以上説明した実施例において、テープ11は接着
台35に接着され、押さえ部材66が接着台35にある切り欠
き38をとおって固定部材65に接触し、これらの部材によ
ってテープを挟持して、テープを接着台からかがし、そ
してボビン12にむかってはごぶようにしているが、接着
台に切り欠きを具備させず、テープを接着台の下端から
はみ出させて接着台に接着し、はみ出たテープ端部を押
さえ部材と固定部材とによって挟持させるとともに、こ
のはみ出し部分を形成してテープの切断をなすように切
断機構を配置してもよい。さらに、テープを接着台35に
接着させずに、移動台40に取り付けた他の手段にテープ
を接着もしくは吸着させ、この手段をボビンまで移動さ
せ、ボビンにテープを接着させ、移動台41に設けた決断
機構によって、テープの切断をおこなわせるなど、本発
明をこえない範囲での変更あるいは改造をおこなうこと
ができる。
〔発明の効果〕
本発明の巻線用テーピング装置は、以上述べたよう
に、テープ巾が異なっても、正確にボビンに巻き付ける
ことができるので、テープごとの調整、つまり他の巾を
もつテープの使用、製造のばらつきによるテープ巾のち
がいにたいする調整作業を簡単におこなうことができ
て、テーピングを能率よくおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の巻線用テーピング装置の一実施例を示し
ていて、第1図は正面図、第2図は側面図、第3図は接
着台および押さえ部材のまわりの拡大透視図、第4図は
駆動機構の構成を示す正面図、第5図は駆動機構の側面
図、第6図および第7図作動状態を示す説明図である。 11……テープ、12……ボビン、13……軸部材、16……供
給機構、17……保持機構、18……搬送機構、19……切断
機構、35……接着台、37……接着台表面、38……切り欠
き、40……移動台、65……固定部材、66……押さえ部
材、67……ローラ、72……第二のローラ、81……押さえ
部材、82……刃部材、86……移動台、85……ばね、86〜
89,91……直線移動させる手段。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンを保持する回転可能な軸部材と、テ
    ープの供給機構と、テープ端部を保持しかつテープをボ
    ビンに移動させる保持機構と、供給機構と保持機構との
    あいだに配置され、テープに張力をあたえかつテープを
    保持機構に導く搬送機構と、テープの搬送路に配置され
    た切断機構とを含み、保持機構がテープ端部を保持する
    機構およびこの機構にボビンの配置方向を含むたがいに
    直角な三軸方向への移動をなさせる機構を具備している
    こと、を特徴としている巻線用テーピング装置。
  2. 【請求項2】ボビンを保持する回転可能な軸部材と、テ
    ープの供給機構と、テープ端部を保持しかつテープをボ
    ビンに移動させる保持機構と、供給機構と保持機構との
    あいだに配置され、テープに張力をあたえかつテープを
    ボビンと直角に保持機構に導く搬送機構と、テープの搬
    送路上に配置された切断機構とを含み、保持機構がテー
    プ端を接着するための表面およびこの表面上に位置する
    切り欠きあるいは開口をもつ接着台と、接着台の切り欠
    きに対面して接着台の片側に配置された固定部材と、接
    着台の反対側に配置され、接着台からはなれた位置と切
    り欠きをとおって固定部材に密着する位置とのあいだの
    移動をなす押さえ部材と、固定部材および押さえ部材を
    支持し、ボビンの配置方向を含むたがいに直交する三軸
    方向への移動をこれらの部材になさせる運動をなす移動
    台とをもっていること、を特徴としている巻線用テーピ
    ング装置。
  3. 【請求項3】保持機構が、固定部材および押さえ部材よ
    りも高い位置に配置され、固定部材および押さえ部材を
    移動台によってボビンの配置方向に直角な方向に移動さ
    せたときに、固定部材および押さえ部材のあとからボビ
    ンに接触するローラを具備している特許請求の範囲第2
    項に記載のテーピング装置。
  4. 【請求項4】保持機構が、固定部材および押さえ部材を
    移動台によってボビンの配置方向に直角な方向に移動さ
    せたときに、前記ローラのあとからボビンに接触する第
    二のローラを具備している特許請求の範囲第3項に記載
    のテーピング装置。
  5. 【請求項5】切断機構が押さえ部材と刃部材と押さえ部
    材に接着台にたいして圧着する位置と接着台から離れた
    位置とのあいだの移動をなさせ、押さえ部材が前者の位
    置にあるときに、刃部材にテープに切断をなさせる手段
    とを具備し、この手段が押さえ部材をスライド可能に保
    持しかつ刃部材を固定させる移動台と、移動台と押さえ
    部材とのあいだに配置されたばねと、押さえ部材のスラ
    イド方向に移動台を直線移動させる手段とからなる特許
    請求の範囲第2項あるいは第3項に記載のテーピング装
    置。
JP63203694A 1988-08-18 1988-08-18 巻線用テ―ピング装置 Expired - Fee Related JP2580276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63203694A JP2580276B2 (ja) 1988-08-18 1988-08-18 巻線用テ―ピング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63203694A JP2580276B2 (ja) 1988-08-18 1988-08-18 巻線用テ―ピング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0254508A JPH0254508A (ja) 1990-02-23
JP2580276B2 true JP2580276B2 (ja) 1997-02-12

Family

ID=16478298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63203694A Expired - Fee Related JP2580276B2 (ja) 1988-08-18 1988-08-18 巻線用テ―ピング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2580276B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59207751D1 (de) * 1991-04-30 1997-02-06 Metaverpa Nv Verfahren und Vorrichtung zur Bandförderung
JP2575738Y2 (ja) * 1992-03-03 1998-07-02 株式会社多賀製作所 自動巻線機における絶縁テープのテーピング装置
JP4722547B2 (ja) * 2005-05-02 2011-07-13 三菱電機株式会社 電圧変成器コイルの巻線装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0254508A (ja) 1990-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4360684B2 (ja) 半導体ウエハの粘着テープ貼付け方法およびこれを用いた装置
US7533844B2 (en) Paper splicing apparatus
JPH05124632A (ja) 自動高さ調節機構を有するラベル貼付装置
US5246533A (en) Apparatus for press-bonding tape onto edges of workpiece
CN109665134B (zh) 自动连续裹膜设备
KR102640590B1 (ko) 테이프 접착 장치
JP2580276B2 (ja) 巻線用テ―ピング装置
CN112707207B (zh) 一种卷绕设备
JP4576268B2 (ja) テープ貼込装置
JP2006332571A (ja) 粘着テープ剥離方法、及び、ウエハテープマウンタなどに使用される粘着テープ剥離装置
JPH09309649A (ja) テープ巻取装置
JP7178704B2 (ja) テープ材貼付け機
JPH062542B2 (ja) テープ接合機構
JP2001291629A (ja) 巻線テーピング装置
JP2002025846A (ja) テーピング方法およびその装置
CN217598916U (zh) 胶条打捆机及铁心片堆组装***
JP2842775B2 (ja) コイル用テーピングユニット
US20220388807A1 (en) Binding Device
JP2842776B2 (ja) コイル用テーピングユニット
JPH0516113B2 (ja)
JPH07121778B2 (ja) 多軸ターレット型巻取機のシート切断端処理装置
JP2994160B2 (ja) テーピング方法とその装置
JPH0652692B2 (ja) 巻線機
JPH0726896B2 (ja) 顕微鏡標本作成装置用カバ−片供給機構
JPH0541539Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees