JP2985472B2 - シリコン膜の形成方法 - Google Patents

シリコン膜の形成方法

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滋樹 酒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体デバイ
スの構成等に用いられるものであって、基板の表面に結
晶化したシリコン膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガラス基板のような絶縁性の基板
上に結晶化したシリコン膜を形成する技術は、いわゆる
SOI技術と呼ばれており、従来から幾つかの方法が試
みられている。
【0003】一つは、シラン(SiH4)ガスを用いてC
VD法によってシリコン膜を形成する方法であり、この
方法では基板を800℃程度に加熱する必要がある。
【0004】他の一つは、真空蒸着法によってシリコン
を基板に蒸着させる方法であり、この方法でも基板を6
00℃程度以上に加熱する必要がある。
【0005】また、低温にてシリコン膜を形成する方法
として、レーザアニール法が試みられている。これは、
低温にて基板上にシリコン膜を形成した後、レーザによ
って膜表面を局所的に加熱して高温にすることでシリコ
ン膜を再結晶化する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
VD法および真空蒸着法では、基板を上述したような高
温に加熱しないとシリコンが結晶化しないという問題が
ある。そのためには、このような温度に耐え得る基板を
選択する必要があり、そのような基板は一般的に高価で
ある。また、基板を高温に加熱し、冷却するには多くの
時間がかかり、そのためスループットも低下する。
【0007】一方、レーザアニール法については、シリ
コン膜を均一に結晶化するのが困難であり、まだ実用の
段階には至っていない。
【0008】そこでこの発明は、基板上に結晶化したシ
リコン膜を低温下で形成することができるシリコン膜の
形成方法を提供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のシリコン膜の形成方法は、真空容器内に
おいて、基板にシリコンを蒸着させると同時に、不活性
ガスプラズマを基板の近傍に発生させて当該プラズマ中
の不活性ガスイオンを基板に衝突させ、しかもこのとき
に基板に衝突する不活性ガスイオンのエネルギーを5e
V〜63eVの範囲内にし、かつ基板へのシリコン原子
に対する不活性ガスイオンの輸送比を2〜60の範囲内
にすることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記方法によれば、基板上に結晶化したシリコ
ン膜を、従来の真空蒸着法による場合よりも低温下で形
成することができた。これは、基板にシリコン原子が蒸
着されると同時に、適度のエネルギーを持つ不活性ガス
イオンが適度の割合で衝突し、そのエネルギーが基板最
表面にあるシリコン原子に伝達されてその結晶成長にほ
ど良い状態が基板最表面にて実現するためであると考え
られる。
【0011】この場合、前記不活性ガスイオンのエネル
ギーを14eV〜46eVの範囲内にし、かつ前記輸送
比を6〜30の範囲内にすると、より低温下で結晶化し
たシリコン膜を形成することができる。
【0012】
【実施例】図1は、この発明に係るシリコン膜の形成方
法を実施する装置の一例を示す概略断面図である。図示
しない真空排気装置によって超高真空に真空排気される
真空容器2内に、この例では回転式のホルダ4が設けら
れており、それに基板6が取り付けられている。ホルダ
4をこの例のように回転式にすれば基板6の表面に形成
される膜をより均一にすることができるが、必須ではな
い。ホルダ4の背後には、基板6を加熱するヒータのよ
うな加熱源5が設けられている。
【0013】真空容器2内には、例えば抵抗加熱、電子
ビーム加熱等によってシリコン10を蒸発させてそれを
ホルダ4上の基板6に蒸着させる蒸発源8が設けられて
いる。もっともこのような蒸発源8の代わりに、スパッ
タによってシリコンを蒸発させる方式の蒸発源を用いて
も良い。
【0014】また、真空容器2には、基板6に向けて、
この例では、ECR型のプラズマ源14が取り付けられ
ている。このプラズマ源14は、マイクロ波導入口18
からマイクロ波20が、ガス導入口22から不活性ガス
24がそれぞれ導入されるプラズマ生成容器16および
その周りに設けられた磁気コイル26を有しており、プ
ラズマ生成容器16内でECR(電子サイクロトロン共
鳴)条件下のマイクロ波放電によって不活性ガスプラズ
マ28を発生させることができる。発生した不活性ガス
プラズマ28は、自然にホルダ4上の基板6の近傍まで
拡散して行く。不活性ガス24は、He 、Ne 、Ar 、
Kr 、Xe の内のいずれかである。
【0015】成膜に際しては、シリコン10を蒸発源8
より蒸発させてそれを基板6の表面に蒸着させると同時
に、プラズマ源14で不活性ガスプラズマ28を発生さ
せてそれを基板6の近傍まで拡散させて当該不活性ガス
プラズマ28中の不活性ガスイオンを基板6に衝突させ
る。このとき、不活性ガスプラズマ28の状態(例えば
その密度とかその中の不活性ガスイオンのエネルギー
等)は、プラズマ源14にガス導入口22より導入する
不活性ガス24の流量およびマイクロ波導入口18より
導入するマイクロ波20の電力等によって制御すること
ができる。基板6の温度は、加熱源5によって制御する
ことができる。
【0016】上記のような装置を用いて、基板6として
ガラス基板を用い、かつ不活性ガス24としてアルゴン
(Ar )ガスを用いて、成膜条件を変えて形成したシリ
コン膜のX線回折による分析結果を図2に示す。
【0017】図中の横軸は基板温度を、縦軸はX線回折
によるSi(200)面の回折強度を表している。この
回折強度の値が大きいほど、シリコン膜は結晶化してお
り、結晶化シリコンの生成具合の目安となる。図中の○
印は、比較のためにAr プラズマを発生させずに真空蒸
着のみによってシリコン膜を形成した結果であり、従来
技術に相当する。□印は、Ar プラズマを発生させなが
らシリコンを蒸着した結果である。
【0018】この図より、シリコン蒸着のみの場合は基
板の温度を約600℃以上にしないとシリコンが結晶化
していないのに対して、Ar プラズマを併用した場合に
は400℃においてもシリコンが結晶化している。この
ことから、不活性ガスプラズマを併用することによっ
て、シリコン膜がより低温下で結晶化できることが分か
る。
【0019】次に、不活性ガスプラズマを併用する場合
の条件を変えることで、シリコンの結晶化開始温度がど
のように変わるかを測定した結果を図3に示す。
【0020】図中の横軸は、不活性ガスプラズマ(この
場合はAr プラズマ)28中の基板6に衝突するAr イ
オンのエネルギーを示しており、これは主としてプラズ
マ源14に投入するマイクロ波20の電力によって調節
した。図中の縦軸は、基板6に対する、蒸発源8からの
シリコン原子とAr プラズマ28中のAr イオンとの輸
送比を示しており、この例の場合はシリコン10の蒸着
速度を5Å/秒の一定にしておき、Ar イオンの量を、
主として真空容器2内のAr ガス圧を変えてAr プラズ
マ28の密度を変えることによって調節した。図中の四
角内の数字は、シリコンの結晶化開始温度を示してい
る。
【0021】この図から分かるように、Ar イオンのエ
ネルギーが5eV〜63eVの範囲内、かつAr /Si
輸送比が2〜60の範囲内の場合は、従来の真空蒸着法
等による場合よりも遙かに低い400℃でシリコンの結
晶化が始まっており、取り分けAr イオンのエネルギー
を14eV〜46eVの範囲内、かつAr /Si 輸送比
を6〜30の範囲内にすれば、300℃でシリコンの結
晶化が始まっている。
【0022】このようにシリコンが低温下で結晶化する
理由としては、不活性ガスプラズマを併用すると基板に
シリコン原子が蒸着されると同時に、不活性ガスプラズ
マ中の適度のエネルギーを持つ不活性ガスイオンが適度
の割合で衝突し、そのエネルギーが基板最表面にあるシ
リコン原子に伝達されてその結晶成長にほど良い状態が
基板最表面にて実現するためであると考えられる。
【0023】なお、上記のような不活性ガスプラズマの
発生には、この例のようにECR型のプラズマ源を用い
る方が、適度に低いプラズマエネルギーで高密度プラズ
マを作ることができるので好ましいが、勿論それ以外の
プラズマ源を用いても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、基板上に結晶化したシリコン膜を従来のCVD法ま
たは真空蒸着法による場合よりも低温下で形成すること
ができる。その結果、基板に耐熱温度の低い安価な基板
を使用することができるのでコストダウンを図ることが
できると共に、基板の加熱、冷却に要する時間を短縮す
ることができるので、スループットも向上する。請求項
2記載の発明によれば、より低温下で結晶化したシリコ
ン膜を形成することができるという更なる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るシリコン膜の形成方法を実施
する装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】 成膜条件を変えて形成したシリコン膜のX線
回折による分析結果の一例を示す図である。
【図3】 Ar イオンエネルギーおよびAr /Si 輸送
比を変えて形成したシリコン膜の結晶化開始温度の測定
結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 真空容器 6 基板 8 蒸発源 10 シリコン 14 プラズマ源 28 不活性ガスプラズマ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/205 H01L 21/205 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/203 H01L 21/205

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内において、基板にシリコンを
    蒸着させると同時に、不活性ガスプラズマを基板の近傍
    に発生させて当該プラズマ中の不活性ガスイオンを基板
    に衝突させ、しかもこのときに基板に衝突する不活性ガ
    スイオンのエネルギーを5eV〜63eVの範囲内に
    し、かつ基板へのシリコン原子に対する不活性ガスイオ
    ンの輸送比を2〜60の範囲内にすることを特徴とする
    シリコン膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスイオンのエネルギーを1
    4eV〜46eVの範囲内にし、かつ前記輸送比を6〜
    30の範囲内にする請求項1記載のシリコン膜の形成方
    法。
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US5691010A (en) * 1993-10-19 1997-11-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Arc discharge plasma CVD method for forming diamond-like carbon films
US6933182B1 (en) 1995-04-20 2005-08-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing a semiconductor device and manufacturing system thereof

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