JP2974930B2 - 格納システム - Google Patents

格納システム

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JP2974930B2
JP2974930B2 JP7080462A JP8046295A JP2974930B2 JP 2974930 B2 JP2974930 B2 JP 2974930B2 JP 7080462 A JP7080462 A JP 7080462A JP 8046295 A JP8046295 A JP 8046295A JP 2974930 B2 JP2974930 B2 JP 2974930B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、立体駐車場等に使用す
るのに好適な格納システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、立体駐車場には主格納フレー
ムと複数の副格納フレームとが並設され、主格納フレー
ムには立体駐車場に対して自動車を出し入れする際の出
入口となる入出庫室が設けられている。各格納フレーム
には鉛直方向へ延びる昇降空間が設けられ、各昇降空間
はその下端部において水平方向へ延びる走行空間によっ
て連通している。
【０００３】前記各昇降空間には自動車を搬送するため
の昇降リフトがそれぞれ昇降可能に設けられ、走行空間
には自動車を搬送するための走行台車が走行可能に設け
られている。又、各昇降空間の幅方向両側には複数階の
格納室が設けられ、この各格納室には、当該格納室と昇
降空間との間を横行移動する横行トレーがそれぞれ設け
られている。
【０００４】そして、主格納フレームにおける所定階の
格納室に自動車を格納するには、入出庫室にて自動車が
載せられた昇降リフトを前記格納室の側方へ移動させる
とともに、その格納室の横行トレーを昇降空間側へ移動
させる。その後、昇降リフトの自動車を前記横行トレー
へ乗り移らせ、その横行トレーを格納室側へ移動させる
ことにより自動車が格納室に格納される。
【０００５】更に、副格納フレームにおける所定階の格
納室に自動車を格納するには、主格納フレームの昇降リ
フトに載せられた自動車を走行台車に乗り移らせ、その
走行台車を前記副格納フレームまで走行させる。その
後、走行台車の自動車は前記副格納フレームの昇降リフ
トへ受け渡され、前記と同様にして当該副格納フレーム
の格納室に格納される。
【０００６】又、主格納フレームにおける所定の格納室
に格納された自動車を立体駐車場から出すには、昇降リ
フトを前記格納室の側方へ移動させるとともに、その格
納室の自動車が載置された横行トレーを昇降空間側へ移
動させる。その後、横行トレーの自動車を昇降リフトへ
乗り移らせ、自動車が乗り移った昇降リフトを入出庫室
まで移動させる。そして、入出庫室から自動車を走行さ
せることにより、立体駐車場から自動車が出される。
【０００７】更に、副格納フレームにおける所定階の格
納室に格納されている自動車を立体駐車場から出すに
は、その自動車を前記副格納フレームの昇降リフトに乗
り移らせる。そして、前記昇降リフトの自動車を走行台
車に乗り移らせ、その走行台車を主格納フレームまで移
動させる。その後、走行台車の自動車は主格納フレーム
の昇降リフトに受け渡され、前記と同様にして立体駐車
場から出される。
【０００８】ところで、前記走行台車には、自動車を前
後逆向きにするための回転テーブルが設置されることが
ある。この回転テーブルは水平面内で自転できるように
走行台車に支持されている。この場合、出庫時において
自動車を走行台車の回転テーブルへ一旦乗り移らせ、そ
の回転テーブルを１８０°自転させることにより自動車
を前後逆にすることができる。従って、前後逆になった
自動車を入出庫室に搬送すれば、自動車を前記と逆方向
へ向かって立体駐車場から出すことができる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記立体駐
車場では、走行台車は回転テーブルを載せたままで走行
するため、回転テーブルの分だけ走行台車が重くなって
当該走行台車の走行速度が遅くなる。そのため、主格納
フレームと各副格納フレームとの間における自動車の搬
送に時間がかかり、立体駐車場に対して自動車を効率よ
く出し入れすることができないという問題があった。
【００１０】又、回転テーブルが自転する時には自動車
の荷重がかかるため、その荷重によって回転テーブルが
ぐらついて、当該回転テーブルを安定して自転させるこ
とができないという問題があった。
【００１１】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第１の目的は、走行台車の走行速度
を速くできるようにし、格納システムに対して格納物を
効率よく出し入れできるようにすることにある。
【００１２】第２の目的は、昇降空間の側方に位置する
格納室にも格納物を格納できるようにすることにある。
第３の目的は、回転テーブルの自転時において、移動床
の外側に対する回転テーブルの突出量を小さくすること
にある。
【００１３】第４の目的は、回転テーブルを安定して自
転させることにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項１記載の発明では、格納物を格納可能な水平
方向へ並設された複数の格納室と、前記各格納室の側方
に水平方向へ延びるように設けられた走行空間と、前記
走行空間と交差して鉛直方向へ延びるように設けられた
昇降空間と、前記昇降空間内を昇降して格納物を搬送す
る昇降リフトと、前記走行空間の昇降空間に対応する位
置で昇降リフトに対し格納物を受け取り又は受け渡しす
るとともに、走行空間内を走行して昇降空間と各格納室
との間で格納物を搬送する走行台車と、前記昇降空間の
側方に位置する格納室と走行空間との間を横行移動でき
るように設けられ、昇降リフトに対し格納物を受け取り
又は受け渡しするとともに水平面内で自転可能な上面を
有する方向転換トレーとを備えた。
【００１５】そして、前記走行台車は方向転換トレーを
載置可能に設けられ、方向転換トレーを走行台車と各格
納室との間を横行移動可能なものとした。請求項２記載
の発明では、前記方向転換トレーを、格納室と走行空間
との間を横行移動する移動床と、前記移動床の上側に設
けられ、昇降リフトに対し格納物を受け取り又は受け渡
しするとともに水平面内で自転する回転テーブルと、前
記移動床の中心部から上方へ向かって突出するように設
けられ、回転テーブルの中心部を自転可能に支持する中
心軸とから構成した。
【００１６】請求項３記載の発明では、前記走行空間の
幅方向両側に補助床を昇降可能に設け、更に前記補助床
を、その上面が移動床の上面と面一になる上昇位置と、
補助床の上面が移動床の下面より下方に位置する下降位
置との間で昇降させる昇降手段を設け、前記回転テーブ
ルの下面には転動体を転動可能に支持した。
【００１７】
【作用】即ち、請求項１記載の発明では、方向転換トレ
ーは、格納室と走行空間との間で横行移動される。そし
て、格納室に対して格納物を出し入れする際には、前記
方向転換トレーが格納室へ移動され、走行台車は方向転
換トレーを載せていない状態で走行される。
【００１８】また、昇降空間の側方に位置する格納室に
格納物を格納する場合、その格納室内の方向転換トレー
が走行台車に載せられて他の格納室に退避される。そし
て、昇降空間の側方に位置する格納室に格納物が格納さ
れる。
【００１９】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
発明の作用に加え、移動床の中心部に設けられた中心軸
には回転テーブルの中心部が支持され、その回転テーブ
ルは中心軸を中心にして自転される。
【００２０】請求項３記載の発明では、請求項２記載の
発明の作用に加え、走行台車に移動床が載置された状態
で、移動床の回転テーブルへ自動車が受け渡される。す
ると、走行空間の幅方向両側に設けられた補助床が昇降
手段によって上昇位置まで上昇される。そして、回転テ
ーブルを自転させると、当該テーブルの下面に設けられ
た転動体が補助床に接触して転動される。
【００２１】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図１〜
図７に従って説明する。図１に示すように、格納システ
ムとしての立体駐車場１は半地下式となっており、立体
駐車場１を構成する格納フレーム２Ａ〜２Ｅは前後方向
（図１の左右方向）に隣接している。格納フレーム２Ａ
〜２Ｅには、格納物としての自動車３を格納する複数階
の格納室４が設けられている。格納フレーム２Ａの鉛直
方向中央には、立体駐車場１に対して自動車３を出し入
れする際の出入口となる入出庫室５が設けられている。
尚、格納フレーム２Ｂ〜２Ｅにおいて、格納フレーム２
Ａの入出庫室５に対応する部分は格納室４となり、その
他の部分は格納フレーム２Ａと同一構成となっている。
従って、格納フレーム２Ｂ〜２Ｅの格納フレーム２Ａと
同一部分については格納フレーム２Ａと同一番号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【００２２】図２に示すように、格納フレーム２Ａの左
右方向中央には鉛直方向へ延びる昇降空間６が設けら
れ、格納フレーム２Ａの上側において昇降空間６に対応
する位置にはウインチ７が設けられている。又、格納フ
レーム２Ａにおいて、昇降空間６を挟んだ左右方向両側
の地上階には、それぞれ前記入出庫室５が設けられてい
る。入出庫室５には、左右方向へ昇降空間６内まで延び
るガイドレール８が設けられている。このガイドレール
８には複数のローラ９が回転可能に支持され、各ローラ
９は正逆方向へ積極回転可能となっている。そして、ロ
ーラ９には横行台車１０が支持され、横行台車１０の左
右両側には図示しない櫛歯状のフォークが形成されてい
る。
【００２３】入出庫室５の上下両側には前記格納室４が
複数階設けられ、各格納室４にはそれぞれ二台の自動車
３を横方向へ並列に格納できるようになっている。即
ち、格納室４内の昇降空間６に対して奥側及び手前側に
は、自動車３を一台ずつ格納可能な第１の格納空間４ａ
及び第２の格納空間４ｂがそれぞれ設けられている。前
記格納室４には、第１及び第２の格納空間４ａ，４ｂの
左右幅全体に亘って延びるガイドレール１１が設けられ
ている。このガイドレール１１には、当該レール１１に
沿って複数のローラ１２が回転可能に支持され、各ロー
ラ１２は正逆方向へ積極回転可能となっている。
【００２４】昇降空間６において、最下階のガイドレー
ル１１を除いた他のガイドレール１１に対応する位置に
は、互いに連結された上下二段の第１及び第２のトレー
受けレール１３，１４が左右方向へ延びるように設けら
れている。この両ガイドレール１３，１４には、当該レ
ール１３，１４に沿って複数のローラ１５，１６が回転
可能に支持され、各ローラ１５，１６は正逆方向へ積極
回転可能となっている。又、両トレー受けレール１３，
１４は昇降可能となっており、第１のトレー受けレール
１３又は第２のトレー受けレール１４がガイドレール１
１と同じ高さ位置に位置することが可能となっている。
【００２５】図３に示すように、最下階の格納室４以外
の格納室４において、第１の格納空間４ａ内に位置する
ガイドレール１１のローラ１２には、第１の横行トレー
１７が支持されている。更に、第２の格納空間４ｂ内に
位置するガイドレール１１のローラ１２には、第２の横
行トレー１８が支持されている。そして、第１及び第２
の横行トレー１７，１８の左右方向両側には、前記横行
台車１０のフォークと同形の櫛歯状をなすフォーク１７
ａ，１８ａがそれぞれ形成されている。
【００２６】又、昇降空間６には自動車３を搬送するた
めの昇降リフト１９が昇降可能に設けられている。昇降
リフト１９は昇降空間６の左右両側において前後方向へ
延びる一対のリフトフレーム２０と、両リフトフレーム
２０から対向するように突出するフォーク２０ａとから
構成されている。このフォーク２０ａは、前記第１及び
第２の横行トレー１７，１８のフォーク１７ａ，１８ａ
と互い違いに突出する櫛歯状に形成されている。又、一
対のリフトフレーム２０の両端部は、昇降空間６の四隅
において鉛直方向へ延びる四つの昇降フレーム２１にそ
れぞれ係合されている。更に、両リフトフレーム２０の
両端部には前記ウインチ７から延びるワイヤ７ａがそれ
ぞれ連結され、ウインチ７を駆動してワイヤ７ａを巻き
取り又は繰り出しすると、昇降リフト１９が昇降するよ
うになっている。
【００２７】図４，図５に示すように、各格納フレーム
２Ａ〜２Ｂの昇降空間６において、最下階に対応する位
置には前後方向（図４の紙面と直交する方向）へ延びる
走行空間２２が設けられている。この走行空間２２によ
って各格納フレーム２Ａ〜２Ｅが連通している。又、走
行空間２２には、左右一対の走行レール２３が前後方向
へ延びるように敷設され、その走行レール２３に沿って
走行台車２４が走行するようになっている。
【００２８】図７に示すように、走行台車２４は上方へ
向かって開口する略コ字状の基台２５と、基台２５にお
ける前後両側の上端部に左右方向へ延びるように設けら
れた一対の支持レール２６とを備えている。更に、両支
持レール２６の対向する面には、それぞれ当該両レール
２６に沿って複数のローラ２７が回転可能に支持され、
各ローラ２７は正逆方向へ積極回転可能となっている。
そして、図４，図５に示すように、走行台車２４が格納
室４の側方に位置した時には、支持レール２６が左右両
側のガイドレール１１の間に位置するとともに、そのガ
イドレール１１と同じ高さ位置に位置するようになって
いる。
【００２９】格納フレーム２Ａの最下階の格納室４にお
いて、第１の格納空間４ａ内に位置するガイドレール１
１のローラ１２には、移動トレー２８が支持されてい
る。更に、格納フレーム２Ｂ〜２Ｅ（図５には格納フレ
ーム２Ｂ，２Ｃのみ図示）の最下階の格納室４におい
て、第１及び第２の格納空間４ａ，４ｂ内に位置するガ
イドレール１１のローラ１２には、それぞれ移動トレー
２８が支持されている。前記各移動トレー２８の左右両
側には、前記第１及び第２の横行トレー１７，１８のフ
ォーク１７ａ，１８ａと同形の櫛歯状をなすフォーク２
８ａが形成されている。
【００３０】図４に示すように、格納フレーム２Ａにお
いて、右側の第２の格納空間４ｂにおけるガイドレール
１１のローラ１２には、方向転換トレー２９が支持され
ている。そして、格納フレーム２Ａの昇降空間６に走行
台車２４が位置している状態で、ガイドレール１１のロ
ーラ１２及び支持レール２６のローラ２７を正逆方向へ
積極回転させると、方向転換トレー２９が第２の格納空
間４ｂと走行台車２４との間を横行移動するようになっ
ている。
【００３１】図６に示すように、方向転換トレー２９は
移動床３０，中心軸３１及び回転テーブル３２によって
構成されている。移動床３０は前後方向へ延びるように
形成され、移動床３０の前後両端部には左右方向へ延び
てローラ１２又は２７に支持される支持部３３が設けら
れている。そして、移動床３０の左右幅は前記昇降リフ
ト１９の左右両フォーク２０ａ間の距離よりも小さくな
っている。又、移動床３０の長手方向及び幅方向中心部
には上方へ向かって突出する前記中心軸３１が設けら
れ、中心軸３１には前記回転テーブル３２の長手方向及
び幅方向中心部が自転可能に支持されている。回転テー
ブル３２の左右両側には前記移動トレー２８のフォーク
２８ａと同間隔の櫛歯状をなすフォーク３２ａが形成さ
れている。又、回転テーブル３２の前後両端部は中心軸
３１を中心とする円弧状に形成され、その前後両端部の
下面には複数の転動体３４が転動可能に支持されてい
る。
【００３２】図４に示すように、格納フレーム２Ａにお
いて、昇降空間６の最下端部の左右両側には補助床３５
が設けられ、補助床３５は鉛直方向へ伸縮可能なパンタ
グラフ式の伸縮部材３６によって支持されている。この
伸縮部材３６にはシリンダ３７が連結され、シリンダ３
７を伸縮させることにより伸縮部材３６が伸縮するよう
になっている。前記伸縮部材３６及びシリンダ３７は昇
降手段として設けられている。そして、伸縮部材３６を
最も伸ばした時には、補助床３５の上面と移動床３０の
上面とが面一となる上昇位置に当該補助床３５が位置す
るようになっている。又、伸縮部材３６を最も縮めた時
には、補助床３５の上面がガイドレール１１の下面より
も下側になる下降位置に当該補助床３５が位置するよう
になっている。
【００３３】次に、上記のように構成された立体駐車場
１の作用を説明する。格納フレーム２Ａにおいて、最下
階より上側の階の格納室４における第１の格納空間４ａ
に自動車３を格納するには、当該フレーム２Ａの昇降リ
フト１９を入出庫室５のガイドレール８より下方へ移動
させる。又、入出庫室５内まで自走してきた自動車３を
横行台車１０上で停止させた後、ガイドレール８のロー
ラ９を回転させると、その自動車３が載置された横行台
車１０が昇降空間６へ移動される。この状態で、昇降リ
フト１９を前記横行台車１０の下方から上方へ向かって
上昇させると、昇降リフト１９のフォーク２０ａと横行
台車１０のフォークとが擦れ違う。この時、横行台車１
０の自動車３が昇降リフト１９のフォーク２０ａによっ
てすくい取られ、当該リフト１９に自動車３が乗り移
る。
【００３４】自動車３が乗り移った昇降リフト１９は、
最下階の格納室４以外の格納室４におけるガイドレール
１１より上方へ移動される。その後、第２のトレー受け
レール１４が前記ガイドレール１１と同じ高さ位置とな
るように、第１及び第２のトレー受けレール１４，１５
が昇降される。そして、ガイドレール１１のローラ１２
及び第２のトレー受けレール１４のローラ１６を回転さ
せ、第２の横行トレー１８を昇降空間６へ移動させる
と、当該トレー１８が第２のトレー受けレール１４に支
持される。その後、第１のトレー受けレール１３がガイ
ドレール１１と同じ高さ位置となるように、両トレー受
けレール１３，１４を昇降させる。そして、ガイドレー
ル１１のローラ１２及び第１のトレー受けレール１３の
ローラ１５を回転させ、第１の横行トレー１７を昇降空
間６へ移動させると、当該トレー１７が第１のトレー受
けレール１３に支持される。
【００３５】この状態で、自動車３を載せた昇降リフト
１９を、前記第１及び第２の横行トレー１７，１８の上
方から下方へ向かって下降させると、昇降リフト１９の
フォーク２０ａと両横行トレー１７，１８のフォーク１
７ａ，１８ａとが擦れ違う。この時、昇降リフト１９の
自動車３が第１の横行トレー１７のフォーク１７ａによ
ってすくい取られ、当該横行トレー１７に自動車３が乗
り移る。自動車３が乗り移った第１の横行トレー１７は
前記と逆の手順で第１の格納空間４ａへ移動され、この
移動により第１の格納空間４ａへ自動車３が格納され
る。更に、第２の横行トレー１８も、前記と逆の手順で
第２の格納空間４ｂへ移動される。
【００３６】前記格納室４における第２の格納空間４ｂ
に自動車３を格納するには、入出庫室５にて自動車３が
受け渡された格納フレーム２Ａの昇降リフト１９を、前
記格納室４のガイドレール１１より上方へ移動させる。
その後、第２の横行トレー１８を昇降空間６へ移動させ
ると、当該トレー１８が第１又は第２のトレー受けレー
ル１３，１４に支持される。この状態で、自動車３を載
せた昇降リフト１９を、前記第２の横行トレー１８の上
方から下方へ向かって下降させると、昇降リフト１９の
フォーク２０ａと前記第２の横行トレー１８のフォーク
１８ａとが擦れ違う。この時、昇降リフト１９の自動車
３が第２の横行トレー１８のフォーク１８ａによってす
くい取られ、当該横行トレー１８に自動車３が乗り移
る。自動車３が乗り移った第２の横行トレー１８は前記
と逆の手順で第２の格納空間４ｂへ移動され、この移動
により第２の格納空間４ｂに自動車３が格納される。
【００３７】次に、前記格納室４における第２の格納空
間４ｂに格納された自動車３を立体駐車場１から出すに
は、格納フレーム２Ａの昇降リフト１９を前記格納室４
のガイドレール１１より下方へ移動させる。その後、自
動車３が載置された第２の横行トレー１８を昇降空間６
へ移動させる。この状態で、昇降リフト１９を前記第２
の横行トレー１８の下方から上方へ向かって上昇させる
と、昇降リフト１９のフォーク２０ａと第２の横行トレ
ー１８のフォーク１８ａとが擦れ違う。この時、第２の
横行トレー１８の自動車３が昇降リフト１９のフォーク
２０ａによってすくい取られ、当該リフト１９に自動車
３が乗り移る。
【００３８】自動車３が乗り移った昇降リフト１９は、
入出庫室５のガイドレール８より上方へ移動される。そ
して、横行台車１０を昇降空間６へ移動させた後、昇降
リフト１９を前記横行台車１０の上方から下方へ向かっ
て下降させると、横行台車１０のフォークと昇降リフト
１９のフォーク２０ａとが擦れ違う。この時、昇降リフ
ト１９の自動車３が横行台車１０のフォークによってす
くい取られ、当該台車１０に自動車３が乗り移る。そし
て、自動車３が乗り移った横行台車１０を入出庫室５へ
移動させて自動車３を走行させることにより、その自動
車３が立体駐車場１から出される。
【００３９】又、前記格納室４における第１の格納空間
４ａに格納された自動車３を立体駐車場１から出すに
は、昇降リフト１９を前記格納室４のガイドレール１１
より下方へ移動させる。その後、第２のトレー受けレー
ル１４がガイドレール１１と同じ高さ位置となるよう
に、第１及び第２のトレー受けレール１３，１４を昇降
させる。そして、第２の横行トレー１８を昇降空間６へ
移動させ、当該横行トレー１８を第２のトレー受けレー
ル１４に支持させる。その後、第１のトレー受けレール
１３がガイドレール１１と同じ高さ位置となるように、
両トレー受けレール１３，１４を昇降させる。そして、
自動車３が載置された第１の横行トレー１７を昇降空間
６へ移動させ、当該横行トレー１７を第１のトレー受け
レール１３に支持させる。
【００４０】この状態で、昇降リフト１９を第１及び第
２の横行トレー１７，１８の下方から上方へ向かって上
昇させると、昇降リフト１９のフォーク２０ａと両横行
トレー１７，１８のフォーク１７ａ，１８ａとが擦れ違
う。この時、第１の横行トレー１７の自動車３が昇降リ
フト１９のフォーク２０ａによってすくい取られ、当該
昇降リフト１９に自動車３が乗り移る。そして、昇降リ
フト１９へ乗り移った自動車３は、前記と同様にして横
行台車１０へ受け渡され、その横行台車１０は入出庫室
５へ移動される。その後、自動車３を入出庫室５から走
行させることにより、その自動車３が立体駐車場１から
出される。
【００４１】尚、第２の格納空間４ｂに自動車３が格納
されている状態で、第１の格納空間４ａに対し自動車３
を出し入れするには、第２の格納空間４ｂの自動車３を
昇降リフト１９に載せて、その自動車３を他の第２の格
納空間４ｂへ一時退避させる。そして、第１の格納空間
４ａに対し自動車３を出し入れした後、一時退避させて
おいた自動車３を、昇降リフト１９によって元々格納さ
れていた第２の格納空間４ｂへ戻す。
【００４２】次に、例えば格納フレーム２Ｂにおいて、
最下階より上側の階の格納室４に自動車３を格納するに
は、走行台車２４の側方に位置する格納室４の移動トレ
ー２８を走行空間２２へ移動させ、その移動トレー２８
を当該走行台車２４に載せる。移動トレー２８が載置さ
れた走行台車２４は、格納フレーム２Ａの昇降空間６に
対応する位置まで走行される。又、格納フレーム２Ｂの
昇降リフト１９は、走行台車２４の支持レール２６より
下方へ移動される。
【００４３】そして、入出庫室５にて自動車３を受け取
った格納フレーム２Ａの昇降リフト１９が、前記走行台
車２４に載置された移動トレー２８の上方から下方へ向
かって下降される。すると、昇降リフト１９のフォーク
２０ａが移動トレー２８のフォーク２８ａと擦れ違う。
この時、昇降リフト１９の自動車３が移動トレー２８の
フォーク２８ａによってすくい取られ、当該移動トレー
２８に自動車３が乗り移る。
【００４４】その後、走行台車２４を格納フレーム２Ｂ
の昇降空間６に対応する位置まで走行させる。そして、
格納フレーム２Ｂの昇降リフト１９を前記移動トレー２
８の下方から上方へ向かって上昇させると、昇降リフト
１９のフォーク２０ａが移動トレー２８のフォーク２８
ａと擦れ違う。この時、移動トレー２８の自動車３が移
動トレー２８のフォーク２８ａによってすくい取られ、
当該リフト１９に自動車３が乗り移る。そして、自動車
３が乗り移った昇降リフト１９を上昇させ、格納フレー
ム２Ｂの格納室４に自動車３を格納する。
【００４５】又、格納フレーム２Ｂの前記格納室４に格
納された自動車３を立体駐車場１から出すには、その自
動車３を格納フレーム２Ｂの昇降リフト１９に乗り移ら
せる。更に、前記昇降リフト１９の自動車３を走行台車
２４の移動トレー２８へ乗り移らせ、その走行台車２４
を格納フレーム２Ａの昇降空間６に対応する位置まで走
行させる。そして、走行台車２４の移動トレー２８に載
置された自動車３を、格納フレーム２Ａの昇降リフト１
９で受け取り、その自動車３を当該昇降リフト１９で入
出庫室５まで搬送する。その後、前記自動車３を入出庫
室５から走行させることにより、その自動車３が立体駐
車場１から出される。
【００４６】尚、格納フレーム２Ｃ〜２Ｅの最下階より
上側の格納室４に対し、自動車３を出し入れする場合
も、前記格納フレーム２Ｂの場合と同様にして自動車３
が出し入れされる。
【００４７】次に、格納フレーム２Ａにおいて、最下階
の左側の格納室４における第１の格納空間４ａに自動車
３を格納するには、図５に示すように走行台車２４を格
納フレーム２Ａの昇降空間６に対応する位置まで走行さ
せる。その後、前記第１の格納空間４ａの移動トレー２
８を走行空間２２へ移動させ、当該移動トレー２８を走
行台車２４へ載せる。その後、入出庫室５にて自動車３
が受け渡された昇降リフト１９を下降させ、その昇降リ
フト１９の自動車３を走行台車２４に載置された移動ト
レー２８に乗り移らせる。そして、自動車３が乗り移っ
た移動トレー２８を前記第１の格納空間４ａへ移動させ
ることにより、当該第１の格納空間４ａに自動車３が格
納される。又、前記第１の格納空間４ａに格納された自
動車３は、前記と逆の動作を行うことによって立体駐車
場１から出される。
【００４８】格納フレーム２Ａにおいて、最下階の右側
の格納室４における第１の格納空間４ａに自動車３を格
納するには、走行台車２４を格納フレーム２Ａの昇降空
間６に対応する位置へ走行させる。その後、方向転換ト
レー２９を右側の第２の格納空間４ｂから左側の第２の
格納空間４ｂへ移動させるとともに、前記第１の格納空
間４ａの移動トレー２８を走行空間２２へ移動させ、当
該移動トレー２８を走行台車２４へ載せる。この状態
で、入出庫室５にて自動車３が受け渡された昇降リフト
１９を下降させ、その昇降リフト１９の自動車３を走行
台車２４に載置された移動トレー２８へ乗り移らせる。
そして、自動車３が乗り移った移動トレー２８を前記第
１の格納空間４ａへ移動させることにより、当該第１の
格納空間４ａに自動車３が格納される。又、前記第１の
格納空間４ａに格納された自動車３は、前記と逆の動作
を行うことによって立体駐車場１から出される。
【００４９】次に、例えば格納フレーム２Ｂの最下階の
格納室４における第２の格納空間４ｂに自動車３を格納
するには、走行台車２４を格納フレーム２Ｂの昇降空間
６に対応する位置まで走行させる。その後、前記第２の
格納空間４ｂの移動トレー２８を走行空間２２へ移動さ
せ、当該移動トレー２８を走行台車２４に載せる。移動
トレー２８が載せられた走行台車２４は、格納フレーム
２Ａの昇降空間６に対応する位置まで移動される。
【００５０】この状態で、入出庫室５にて自動車３が受
け渡された昇降リフト１９を下降させ、その昇降リフト
１９の自動車３を走行台車２４に載置された移動トレー
２８に乗り移らせる。その後、走行台車２４は、格納フ
レーム２Ｂの昇降空間６に対応する位置まで移動され
る。そして、自動車３が載置された移動トレー２８を前
記第２の格納空間４ｂへ移動させることにより、当該第
２の格納空間４ｂに自動車３が格納される。又、前記第
２の格納空間４ｂに格納された自動車３は、前記と逆の
動作を行うことによって立体駐車場１から出される。
【００５１】前記格納室４における第１の格納空間４ａ
に自動車３を格納するには、第２の格納空間４ｂの移動
トレー２８を走行台車２４に載せ、その移動トレー２８
を格納フレーム２Ａにおける左側の第２の格納空間４ｂ
に一時退避させる。その後、前記第１の格納空間４ａの
移動トレー２８を走行台車２４に載せ、その走行台車２
４を格納フレーム２Ａの昇降空間６に対応する位置まで
走行させる。この状態で、入出庫室５にて自動車３が受
け渡された昇降リフト１９を下降させ、その昇降リフト
１９の自動車３を走行台車２４に載置された移動トレー
２８へ乗り移らせる。
【００５２】そして、走行台車２４を格納フレーム２Ｂ
の昇降空間６に対応する位置まで走行させ、その位置で
自動車３が載置された移動トレー２８を前記第１の格納
空間４ａへ移動させる。この移動により第１の格納空間
４ａに自動車３が格納される。その後、一時退避させて
おいた移動トレー２８を走行台車２４に載せ、その移動
トレー２８を元の第２の格納空間４ｂへ戻す。又、前記
第１の格納空間４ａに格納された自動車３は、前記と逆
の動作を行うことによって立体駐車場１から出される。
【００５３】尚、格納フレーム２Ｃ〜２Ｅにおける最下
階の格納室４に対し、自動車３を出し入れする場合も、
前記格納フレーム２Ｂの場合と同様にして自動車３が出
し入れされる。
【００５４】次に、格納フレーム２Ａ〜２Ｅの格納室４
に格納された自動車３を、前記と逆方向に立体駐車場１
から出すには、その格納室４の自動車３を前記のように
して格納フレーム２Ａの昇降リフト１９に乗り移らせ
る。自動車３が乗り移った昇降リフト１９は走行台車２
４より上方へ移動され、その後に走行台車２４が図５に
示すように格納フレーム２Ａの昇降空間６に対応する位
置まで走行される。そして、方向転換トレー２９を走行
空間２２へ移動させ、当該トレー２９を走行台車２４に
載せる。
【００５５】この状態で、昇降リフト１９を方向転換ト
レー２９の上方から下方へ向かって下降させると、昇降
リフト１９のフォーク２０ａと回転テーブル３２のフォ
ーク３２ａとがすれ違う。この時、昇降リフト１９の自
動車３が回転テーブル３２のフォーク３２ａによってす
くい取られ、当該回転テーブル３２に自動車３が乗り移
る。その後、走行台車２４の左右両側に位置する補助床
３５を前記上昇位置まで上昇させ、補助床３５の上面と
移動床３０の上面とを同じ高さ位置にする。この状態
で、自動車３が乗り移った回転テーブル３２が、図６に
示すように中心軸３１を中心に自転される。この時、回
転テーブル３２の下面に設けられた複数の転動体３４が
補助床３５の上面に接触し、その上面に沿って転動す
る。
【００５６】そして、回転テーブル３２は１８０°自転
された後に停止され、当該回転テーブル３２に載置され
た自動車３は前後が逆になる。その後、昇降リフト１９
を方向転換トレー２９の下方から上方へ向かって上昇さ
せると、昇降リフト１９のフォーク２０ａと回転テーブ
ル３２のフォーク３２ａとがすれ違う。この時、回転テ
ーブル３２の自動車３が昇降リフト１９のフォーク２０
ａによってすくい取られ、当該昇降リフト１９に自動車
３が乗り移る。自動車３が昇降リフト１９へ乗り移る
と、補助床３５が下降位置まで下降され、補助床３５の
上面がガイドレール１１の下面よりも下方に位置する。
【００５７】自動車３を昇降リフト１９へ受け渡した方
向転換トレー２９は第２の格納空間４ｂへ移動され、元
の位置に戻される。又、自動車３が乗り移った昇降リフ
ト１９は入出庫室５まで上昇され、その入出庫室５の横
行台車１０へ昇降リフト１９の自動車３が前後逆となっ
た状態で受け渡される。そして、自動車３を入出庫室５
から前記と逆方向へ向かって走行させることにより、そ
の自動車３が立体駐車場１から出される。
【００５８】以上詳述したように本実施例によれば、方
向転換トレー２９は、自動車３を前後逆にする時のみに
走行台車２４へ載せられる。そのため、走行台車２４が
自動車３を載せて格納フレーム２Ａと格納フレーム２Ｂ
〜２Ｅとの間を走行する時、走行台車２４は方向転換ト
レー２９の分だけ従来よりも軽くなる。従って、走行台
車２４の走行速度を従来よりも速くすることができ、格
納室２Ｂ〜２Ｅの格納室４に対し効率よく自動車３を出
し入れすることができる。
【００５９】又、本実施例では、移動床３０と回転テー
ブル３２との中心部が中心軸３１によって連結され、回
転テーブル３２は中心軸３１を中心にして自転される。
そのため、中心軸３１が移動床３０及び回転テーブル３
２の中心部以外に位置している場合に比べ、回転テーブ
ル３２の自転時における移動床３０の外側に対する回転
テーブル３２の突出量が小さくなる。従って、中心軸３
１が移動床３０及び回転テーブル３２の中心部以外に設
けられている場合に比べ、回転テーブル３２が昇降フレ
ーム２１に接触しない昇降空間６を小さく形成すること
ができる。その結果、立体駐車場１を小型化することが
できる。
【００６０】又、本実施例では、自動車３が載置された
回転テーブル３２を自転させる時、自動車３の荷重が回
転テーブル３２の下面に設けられた転動体３４を介して
補助床３５にかかる。そして、転動体３４は補助床３５
の上面に接触して転動するので、回転テーブル３２をぐ
らつかせることなく安定して自転させることができる。
【００６１】更に、本実施例では、複数階の格納室４に
二台の自動車３を格納できるようにしたため、立体駐車
場１における自動車３の格納効率を向上させることがで
きる。又、格納室４は昇降空間６及び走行空間２２の左
右両側に設けられているため、立体駐車場１における自
動車３の格納効率を更に向上させることができる。
【００６２】尚、本発明は、例えば以下のように変更し
て具体化することもできる。 （１）本実施例では、自動車３を格納する立体駐車場１
に本発明を具体化したが、段ボール箱等の荷物を格納す
る格納庫に本発明を具体化してもよい。この場合、格納
庫に対して効率よく荷物を出し入れすることができる。
【００６３】（２）本実施例では、格納室４に二台の自
動車３を格納できるようにしたが、格納室４の左右幅を
大きくして一つの格納室４に三つ以上の横行トレー又は
移動トレーを配置してもよい。この場合、左右両側のガ
イドレール１１の間に設けられたトレー受けレール１
３，１４の数を、一つの格納室４内に配置される横行ト
レー１７，１８の数に合わせる。更に、最下階の各第２
の格納空間４ｂの内、移動トレー２８が載置されていな
い第２の格納区間４ｂを三つ以上設ける。このように構
成すれば、立体駐車場１における自動車３の格納効率を
より一層向上させることができる。又、一つの格納室４
に一つの横行トレー又は移動トレーを配置するようにし
てもよい。この場合、格納室４の左右幅が小さくなるた
め、立体駐車場１を小型化することができる。
【００６４】（３）本実施例では、入出庫室５を格納フ
レーム２Ａに設けたが、他の格納フレーム２Ｂ〜２Ｅに
入出庫室５を設けてもよい。又、格納フレーム２Ａと他
の格納フレーム２Ｂ〜２Ｅとに入出庫室５を設けてもよ
い。この場合、入出庫室５が設けられた格納フレーム２
Ａ〜２Ｅに、それぞれ方向転換トレー２９を設けてもよ
い。
【００６５】（４）本実施例では、補助床３５を伸縮部
材３６とシリンダ３７とによって昇降させたが、図８に
示すように、電動モータ３８によって巻き取り又は繰り
出しされるチェーン３９を補助床３５に連結してもよ
い。この場合、電動モータ３８及びチェーン３９が昇降
手段となる。そして、電動モータ３８を駆動し、チェー
ン３９を巻き取り又は繰り出しすることによって補助床
３５が昇降される。
【００６６】（５）本実施例において、格納フレーム２
Ａの最下階における左右両側の第２の格納空間４ｂに自
動車３を格納する場合、方向転換トレー２９を格納フレ
ーム２Ｂ〜２Ｅの格納室４に退避させてもよい。この場
合、自動車３が載置された格納フレーム２Ｂ〜２Ｅの移
動トレー２８を、格納フレーム２Ａにおける左側の第２
の格納空間４ｂに入れる。そして、前記移動トレー２８
が入っていた格納室４に方向転換トレー２９を退避させ
る。この状態で、格納フレーム２Ａにおける右側の第２
の格納空間４ｂに自動車３が載置された格納フレーム２
Ｂ〜２Ｅの移動トレー２８を入れる。このようにすれ
ば、格納フレーム２Ａにおいて、最下階の格納室４にお
ける左右両側の第２の格納空間４ｂに自動車３を格納す
ることができる。
【００６７】（６）本実施例では、自動車３の出庫時に
当該自動車３を前後逆にしたが、入庫時に前後逆にして
もよい。次に、以上の実施例から把握することができる
請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記
載する。
【００６８】請求項１〜３のいずれかに記載の格納シス
テムにおいて、格納室は走行空間の幅方向両側に設けら
れている格納システム。この場合、格納システムにおけ
る格納物の格納効率を向上させることができる。
【００６９】尚、本明細書において、格納物とは格納室
に格納される物のことであり、自動車のみならず荷物等
その他の格納物を含むと定義する。
【００７０】
【発明の効果】請求項１記載の発明では、格納室に対し
て格納物を出し入れする時に方向転換トレーを載せずに
走行台車を走行させることができるため、その走行台車
の走行速度を速くして格納室に対して効率よく格納物を
出し入れすることができる。
【００７１】また、昇降空間の側方に位置する格納室内
の方向転換トレーが他の格納室へ退避されるため、昇降
空間の側方に位置する格納室にも格納物を格納すること
ができる。請求項２記載の発明では、請求項１記載の発
明の効果に加え、回転テーブルと移動床との中心部は中
心軸によって連結され、その中心軸を中心にして回転テ
ーブルが自転されるため、回転テーブルの自転時におい
て、移動床の外側に対する回転テーブルの突出量を小さ
くすることができる。
【００７２】請求項３記載の発明では、請求項２記載の
発明の効果に加え、回転テーブルに載置された格納物の
荷重が転動体を介して補助床にかかるため、回転テーブ
ルをぐらつかせることなく安定して自転させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例の立体駐車場を示す縦断面図。
【図２】立体駐車場を示す横断面図。
【図３】最下階よりも上側の階の格納室を示す平面図。
【図４】立体駐車場の最下階を拡大した横断面図。
【図５】最下階の格納室を示す平面図。
【図６】方向転換トレーを示す平面図。
【図７】走行台車を示す斜視図。
【図８】別例の電動モータ及びチェーンを示す側面図
【符号の説明】
１…格納システムとしての立体駐車場、３…格納物とし
ての自動車、４…格納室、５…入出庫室、２２…走行空
間、２４…走行台車、２９…方向転換トレー、３０…移
動床、３１…中心軸、３２…回転テーブル、３４…転動
体、３５…補助床、３６，３７…昇降手段としての伸縮
部材及びシリンダ、３８，３９…昇降手段としての電動
モータ及びチェーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04H 6/20 E04H 6/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 格納物（３）を格納可能な水平方向へ並
    設された複数の格納室（４）と、 前記各格納室（４）の側方に水平方向へ延びるように設
    けられた走行空間（２２）と、 前記走行空間（２２）と交差して鉛直方向へ延びるよう
    に設けられた昇降空間（６）と、 前記昇降空間（６）内を昇降して格納物（３）を搬送す
    る昇降リフト（１９）と、 前記走行空間（２２）の昇降空間（６）に対応する位置
    で昇降リフト（１９）に対し格納物（３）を受け取り又
    は受け渡しするとともに、走行空間（２２）内を走行し
    て昇降空間（６）と各格納室（４）との間で格納物
    （３）を搬送する走行台車（２４）と、 前記昇降空間（６）の側方に位置する格納室（４）と走
    行空間（２２）との間を横行移動できるように設けら
    れ、昇降リフト（１９）に対し格納物（３）を受け取り
    又は受け渡しするとともに水平面内で自転可能な上面を
    有する方向転換トレー（２９）とを備え、 前記走行台車（２４）は方向転換トレー（２９）を載置
    可能に設けられ、方向転換トレー（２９）は走行台車
    （２４）と各格納室（４）との間を横行移動可能なもの
    である 格納システム。
  2. 【請求項２】 前記方向転換トレー（２９）は、 格納室（４）と走行空間（２２）との間を横行移動する
    移動床（３０）と、 前記移動床（３０）の上側に設けられ、昇降リフト（１
    ９）に対し格納物（３）を受け取り又は受け渡しすると
    ともに水平面内で自転する回転テーブル（３２）と、 前記移動床（３０）の中心部から上方へ向かって突出す
    るように設けられ、回転テーブル（３２）の中心部を自
    転可能に支持する中心軸（３１）とから構成されている
    請求項１記載の格納システム。
  3. 【請求項３】 前記走行空間（２２）の幅方向両側に補
    助床（３５）を昇降可能に設け、更に前記補助床（３
    ５）を、その上面が移動床（３０）の上面と面一になる
    上昇位置と、補助床（３５）の上面が移動床（３０）の
    下面より下方に位置する下降位置との間で昇降させる昇
    降手段（３６，３７）（３８，３９）を設け、前記回転
    テーブル（３２）の下面には転動体（３４）を転動可能
    に支持した請求項２記載の格納システム。
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