JP2968799B2 - 織機の給糸体の内外層排出方法と、それに使用する排出制御装置 - Google Patents

織機の給糸体の内外層排出方法と、それに使用する排出制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、緯糸の供給源となる給糸体の内層部分、
外層部分が織布に織り込まれることを阻止するための織
機の給糸体の内外層排出方法と、それに使用する排出制
御装置に関する。
従来技術 ジェットルームにおいて、緯糸は、給糸体スタンド上
に装架された給糸体から供給されるが、このときの給糸
体は、複数個の糸端を順次接続して、いわゆるテールエ
ンドを行なうことにより、織機の稼動効率を高めること
ができる。
この場合、1個の給糸体が消費され、緯糸が新しい給
糸体から供給される時点において、緯糸の継ぎ目が織布
に織り込まれるが、一般の織布では、継ぎ目の織込み
は、何ら格別の織り欠点にならない。しかしながら、特
に高品質を要求される織布の場合には、緯入れされる緯
糸に継ぎ目が含まれてはならず、これを厳密に排除する
ことが必要である。たとえば、電子部品としてのプリン
ト基板用のガラスクロスでは、継ぎ目の存在は崇高欠点
となり、銅白の信頼性を損う原因となるために、これを
極少にしなければならない。
そこで、テールエンドされた給糸体を使用する場合に
おいて、緯糸の継ぎ目部分(継ぎ目を含み、継ぎ目の前
後所定長さの緯糸部分をいう、以下同じ)のみを確実に
外部へ排出し、継ぎ目が織布に織り込まれることを防止
するための技術が提案されている(たとえば、特公昭60
−14137号公報、特開昭62−141155号公報)。
これらの技術は、いずれも、使用中の給糸体の残量
(給糸体上の緯糸の残り量をいう、以下同じ)が所定量
以下になったことを検出するパッケージセンサを設け、
パッケージセンサが作動したとき、織機の運転を一時的
に中断して緯糸を機外に排出することにより、継ぎ目を
織布に織り込まれないようにすることができる。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、継ぎ目部分を含め、給
糸体の内層部分、外層部分に相当する糸(以下、単に内
層部分、外層部分という)を適確に排出することが難し
いという問題があった。
すなわち、給糸体の内層部分は、正規の撚りが入って
いなかったり、ボビンの表面の汚れが付着したりする
上、巻径が小さいために糸物性が変化しているおそれが
あり、また、外層部分は、給糸体を取り扱う際に汚れが
付着したり、毛羽立っていたりするおそれがあり、いず
れも、高度の品質が要求される織布に対し、織込みを排
除することが好ましい。一方、内層部分は、巻径が小さ
いために解舒抵抗が大きく、いわゆる掛かり、輪抜け等
による解舒トラブルが発生し易いものであり、外層部分
も、それが毛羽立っていたりすると、同時に解舒トラブ
ルを生じ易いから、内層部分、外層部分の所定量を排出
するに要する時間は、大きくばらつくことが避けられな
い。したがって、従来技術のように、単に緯糸の排出動
作を適当な時間に亘って実施するのみでは、給糸体の内
層部分、外層部分について、それぞれの所定量を適確に
排出することは極めて困難である。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、パッケージセンサと継ぎ目センサと解舒センサと
を組み合わせて使用することによって、継ぎ目部分を含
み、給糸体の内層部分、外層部分を適確に排出すること
ができる織機の給糸体の内外層排出方法と、それに使用
する排出制御装置とを提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明
の構成は、テールエンドされた給糸体の内層部分と外層
部分とを排出するに際し、使用中の給糸体の残量が所定
量以下となったとき、緯糸を測長貯留装置(ドラム式の
緯糸測長貯留装置をいう、以下同じ)のドラムに巻き付
けるとともにドラムから解舒することによって当該給糸
体の内層部分を排出し、排出中の緯糸の継ぎ目が検出さ
れた後、引き続き新しい給糸体の外層部分を排出し、測
長貯留装置の解舒センサを介してドラムからの緯糸の解
舒量を計測して排出を終了することをその要旨とする。
第2発明の構成は、使用中の給糸体の残量が所定量以
下となったことを検出するパッケージセンサと、テール
エンドされた給糸体の緯糸の継ぎ目を検出する継ぎ目セ
ンサと、パッケージセンサの作動信号により緯糸排出装
置、測長貯留装置、緯入れノズルを作動させ、緯糸を測
長貯留装置のドラムに巻き付けるとともにドラムから解
舒することによって緯糸を排出させる排出制御手段と、
継ぎ目センサの作動後、測長貯留装置の解舒センサを介
してドラムからの緯糸の解舒量を計測して緯糸の排出量
を規制する排出量規制手段とを備えることをその要旨と
する。
なお、パッケージセンサの作動後、所定量の緯糸が使
用されたときに排出制御手段を起動する作動時期決定手
段を付設することができる。
作 用 かかる第1発明の構成によるときは、使用中の給糸体
の内層部分は、排出中の緯糸の継ぎ目が検出されること
によって完全に排出されたことが確認できる一方、新し
い給糸体の外層部分は、継ぎ目が検出された後、測長貯
留装置のドラムからの解舒量が所定量に到達したことを
検出することにより、所定量を確実に排出することがで
きる。なお、内層部分、外層部分は、緯糸を測長貯留装
置のドラムに巻き付けるとともにドラムから解舒するこ
とによって排出するから、排出動作が高速であるばかり
でなく、緯糸に対し、過大な力が不用意に負荷されるお
それがない。
第2発明の構成によれば、パッケージセンサは、使用
中の給糸体の残量が所定量以下となったことを検出し、
継ぎ目センサは、排出中の緯糸の継ぎ目を検出する。そ
こで、前者の作動信号を使用して緯糸排出装置、測長貯
留装置、緯入れノズルを作動させ、後者の作動信号によ
って排出量規制手段を作動させることにより、第1発明
を実施することができる。排出量規制手段は、解舒セン
サを介してドラムからの緯糸の解舒量を計測し、それが
所定量に到達したことを検出して緯糸の排出動作を終了
させることができるからである。
作動時期決定手段を設ければ、作動時期決定手段は、
パッケージセンサの作動から緯糸の排出動作の開始まで
の時間幅を規制し、使用中の給糸体からの内層部分の排
出量を最適に設定することができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
織機の緯糸排出制御装置は、パッケージセンサK1と、
継ぎ目センサK2と、制御装置本体10とを組み合わせてな
る(第1図)。
パッケージセンサK1は、たとえば、テールエンドされ
た給糸体B1、B2の一方から緯糸Yを引き出して使用する
とき(第2図)、給糸体B1、B2に対向して、それぞれの
残量が所定量以下となったときに作動する第1、第2の
パッケージセンサK11、K12に対応する。また、継ぎ目セ
ンサK2は、テールエンドされた緯糸Yの継ぎ目Y1を検出
するために、緯糸Yの途中に装架されている。
緯糸Yは、図示しない給糸体スタンド上において互い
にテールエンドされた給糸体B1、B2の1個から供給さ
れ、測長貯留装置Dと、緯入れノズルNとを経て、経糸
開口WP内に緯入れされる。緯入れされた緯糸Yは、筬R
によって織前W1に打ち込まれ、織布Wが製織される。
測長貯留装置Dは、ドラムD1と、ドラムモータD4によ
って駆動する中空回転形のヤーンガイドD2と、係止ピン
D3とを組み合わせてなり、ヤーンガイドD2内を引き通さ
れた緯糸Yは、ドラムD1上に所定パターン数に亘って巻
付け貯留されるとともに、所定の緯入れ時期において、
係止ピンD3によってドラムD1上における係止状態を解放
され、緯入れノズルNを経て緯入れされる。このとき、
解舒センサKdは、ドラムD1上のターン数を単位として緯
糸Yの長さを計測し、所定長さの解舒時に係止ピンD3を
元の係止位置に復帰する。なお、織布Wと緯入れノズル
Nとの間には、緯入れされた緯糸Yの終端を切断するた
めに、緯糸カッタYSとが配設されている。
織布Wの緯入れ側には、さらに、吹上げノズルEX1
と、サクション装置EX2と、補助カッタEX3と、遮蔽板EX
4とからなる緯糸排出装置EXが配設されている。
吹上げノズルEX1は、エアまたは水ジェットノズルで
あり、緯入れノズルNからの緯糸Yを上方に吹き上げる
ことができる。サクション装置EX2は、このようにして
吹き上げられる緯糸Yを捕捉し、これを外部に排出す
る。補助カッタEX3は、緯入れノズルNとサクション装
置EX2との間において緯糸Yを切断することができ、遮
蔽板EX4は、緯入れノズルNからの緯糸Yが経糸開口WP
内に緯入れされることを阻止するために、緯糸Yの飛走
経路を遮ることができる。ただし、遮蔽板EX4は、図示
しない駆動装置を介して緯糸Yの飛走経路に出没し、織
機が定常運転中において経糸開口WP内への緯糸Yの飛走
を許容し、緯糸排出装置EXが作動中において緯糸Yの飛
走を阻止することができる。
制御装置本体10は、作動時期決定手段11と、排出制御
手段12と、排出量規制手段13と、異常検出手段14とから
なる(第1図)。
パッケージセンサK1の作動信号S1は、作動時期決定手
段11に入力され、作動時期決定手段11の出力は、排出信
号S3として、排出制御手段12、異常検出手段14に分岐入
力されている。排出制御手段12の出力は、排出制御信号
S4として、緯糸排出装置EXに導かれている。また、異常
検出手段14の出力は、異常信号S7として外部に引き出さ
れている。
排出制御手段12には、図示しない機械制御装置からの
排出可能信号S5が入力されている。ただし、排出可能信
号S5は、織機の運転中において、緯糸排出装置EXを作動
させても、経糸開口WPに緯入れされた緯糸Yが不用意に
緯入れ側に引き戻されない状態にあることを示すものと
し、たとえば、緯糸カッタYSを作動させるための信号を
流用して使用することができる。
継ぎ目センサK2の作動信号S2は、排出量規制手段13に
入力されており、排出量規制手段13の出力は、排出完了
信号S6として、排出制御手段12に入力される他、作動時
期決定手段11からの排出信号S3とともに、図示しない織
機制御装置に導かれている。ただし、織機制御装置にお
いて、排出信号S3、排出完了信号S6は、それぞれ織機停
止信号、織機起動信号として使用されるものとする。
いま、使用中の給糸体B1の緯糸Yが消費され、その残
量が所定量以下になると、給糸体B1に対向する第1のパ
ッケージセンサK11が作動し、作動信号S1が作動時期決
定手段11に入力される。そこで、作動時期決定手段11
は、作動信号S1の発生から適当な時間遅れの後に排出信
号S3を発生する。排出信号S3は、織機制御装置において
織機停止信号として使用されるから、これにより、織機
は速やかに停止する。
一方、織機停止動作の過程において排出可能信号S5が
発生するので、これに対応して、排出制御手段12は、排
出制御信号S4を出力し、緯糸排出装置EXを起動する。す
なわち、吹上げノズルEX1、サクション装置EX2が作動す
るとともに、遮蔽板EX4は、緯糸Yの飛走を阻止する。
つづいて、排出制御手段12は、側長貯留装置Dの係止ピ
ンD3により緯糸Yの係止状態を強制的に解放し、緯入れ
ノズルNを連続的に作動させることにより、測長貯留装
置D、緯入れノズルNを介して緯糸Yをサクション装置
EX2に排出させ、したがって、使用中の給糸体B1の内層
部分に対応する残量を織機の外部に連続的に排出するこ
とができる。なお、このとき、測長貯留装置Dのドラム
モータD4を連続運動し、緯糸YをドラムD1に巻き付ける
とともにドラムD1から連続的に解舒することにより、給
糸体B1からの緯糸Yを円滑に解舒することができる。
このようにして使用中の給糸体B1の内層部分がすべて
排出されると、継ぎ目センサK2が作動し、作動信号S2が
排出量規制手段13に入力される。そこで、排出量規制手
段13は、適当な時間遅れの後に排出完了信号S6を出力
し、この時間遅れの間に、新しい給糸体B2の外層部分を
所定量だけ排出することができる。排出完了信号S6が出
力されると、これに呼応して、排出制御手段12は、排出
制御信号S4をリセットして緯糸排出装置EXの作動を停止
させるからである。なお、排出制御手段12は、排出完了
信号S6により、補助カッタEX3を作動させ、緯入れノズ
ルNとサクション装置EX2との間において緯糸Yを切断
し、併せて、係止ピンD3を係止位置に復帰させるととも
にドラムモータD4と停止させ、緯入れノズルNと作動を
停止させる。
さらに、排出完了信号S6は、織機制御装置において、
織機起動信号として使用される。したがって、織機は、
ピックファインド用の逆転動作の後、自動再起動され、
元の定常運動に速かに復帰することができる。
第1図の制御装置本体10は、第3図のように具体化す
ることができる。
第1、第2のパッケージセンサK11、K12の各作動信号
S11、S12は、オアゲート21を介して作動信号S1となり、
タイマ11aを介してフリップフロップ11bのセット端子S
に入力されている。タイマ11aとフリップフロップ11bと
は、作動時期決定手段11に対応している。
フリップフロップ11bの出力端子Qは、排出制御手段1
2を介し、排出制御信号S4として、緯糸排出装置EX、測
長貯留装置D、緯入れノズルNに導かれている。排出制
御信号12には、排出可能信号S5が入力されている。
継ぎ目センサK2の作動信号S2は、排出量規制手段13に
相当するタイマ13aを経て、オアゲート22、アンドゲー
ト23に分岐入力され、オアゲート22の出力は、フリップ
フロップ11bのリセット端子Rに接続されている。ま
た、アンドゲート23の出力は、排出完了信号S6として、
排出制御手段12に入力するとともに、外部に引き出され
ている。
フリップフロップ11bの出力端子Qは、排出信号S3と
して外部に引き出されるとともに、異常検出手段14に相
当するタイマ14aにも入力されており、タイマ14aの出力
は、異常信号S7として外部に引き出されている。また、
異常信号S7は、インバータ24を介してアンドゲート23に
入力する他、オアゲート22にも入力されている。
なお、第3図において、緯糸排出装置EX、測長貯留装
置Dの各構成部材のうち、緯糸排出動作に関連するもの
が図示されている。
使用中の給糸体B1の残量が所定量以下になると、作動
信号S11、S1が出力されるから、これによってタイマ11a
が起動し、その設定時間後にフリップフロップ11bがセ
ットされ、排出信号S3が出力される。すなわち、タイマ
11aは、パッケージセンサK1の作動から、緯糸排出動作
の開始までの余裕時間を定めることができる。
排出信号S3により、排出制御手段12を介して緯糸排出
装置EXが起動され、所定の緯糸排出動作が開始される。
ただし、排出制御手段12は、排出可能信号S5が入力され
たことを前提に、緯糸排出装置EX、測長貯留装置D、緯
入れノズルNに対し、所定の時期に所定の排出制御信号
S4を送出する一連のシーケンスロジックである。
こうして緯糸排出動作が開始されると、使用中の給糸
体B1の内層部分が排出され、その全量が排出されると、
継ぎ目Y1が移動することによって継ぎ目センサK2が作動
し、作動信号S2が出力される。作動信号S2によりタイマ
13aが起動されるから、タイマ13aは、その設定時間後に
フリップフロップ11bをリセットするとともに、異常信
号S7が出力されていないことを前提に排出完了信号S6を
出力する。すなわち、タイマ13aは、新しい給糸体B2の
外層部分に対する排出時間長を設定することにより、そ
の排出量を規制することができる。
タイマ14aは、排出信号S3によって起動され、排出信
号S3が所定の設定時間後になおも継続して出力されてい
るときに異常信号S7を出力する。
そこで、タイマ14aの設定時間として、給糸体B1の内
層部分と給糸体B2の外層部分との双方に対する排出予定
時間の合計時間に適当な余裕時間を加えた値を設定して
おけば、たとえば、継ぎ目センサK2の不作動等の際に、
新しい給糸体B2の全量が排出されてしまうような事態
や、排出途中における糸の掛かり、糸切れ等が発生した
際に、いつまでも排出動作が終了しないという事態を防
止することができる。ただし、異常信号S7は、フリップ
フロップ11bをリセットすることにより、緯糸Yの排出
量が過大であるときに緯糸排出動作を中断するととも
に、外部に引き出し、適当な表示警報動作等に使用する
ものとする。なお、タイマ14aは、全体装置が正常に動
作しているとき、たとえば排出信号S3のリセットによっ
てクリアするものとする。
他の実施例 排出量規制手段13は、継ぎ目センサK2の作動後、新し
い給糸体B2の外層部分の排出量を規制する。そこで、排
出量規制手段13は、第3図のタイマ13aに代え、測長貯
留装置Dの解舒センサKdによって、ドラムD1からの緯糸
Yの解舒量を計測するようにしてもよい。緯糸排出中に
おいて、ドラムモータD4を運転すると、緯糸Yは、一旦
ドラムD1上に巻き付けられた上、ドラムD1から連続的に
解舒されて排出されるから、その排出長は、解舒センサ
Kdにより正確に計測することが可能である。また、この
ときの解舒センサKdは、測長ローラのような他の緯糸測
長手段に代えてもよい。
継ぎ目センサK2は、使用中の給糸体B1の残量、すなわ
ち内層部分の排出完了を検知できればよい。そこで、継
ぎ目センサK2は、給糸体B1、B2の中間位置のみならず、
給糸体B1から緯入れノズルNに至る緯糸Yの走行経路中
の任意の位置に配設することができる。
作動時期決定手段11は、タイマ11aによる他、織機の
ピック数を係数してもよい。パッケージセンサK1が作動
した後、緯糸排出動作を開始するまでの時間遅れは、そ
の間における緯糸Yの使用量を決定するから、織機のピ
ック数を計数すれば、その間の使用量を一層正確に計測
することができる。なお、作動時期決定手段11は、パッ
ケージセンサK1が作動しても、給糸体B1から緯入れノズ
ルNに至る緯糸Yは、これを排出する必要がないことを
考慮して設けるものである。そこで、この間の緯糸Yの
長さが短いとき、または、この間の緯糸Yの損失が無視
し得るときは、作動時期決定手段11を省略してもよい。
第3図において、異常検出手段14に相当するタイマ14
aは、排出信号S3の出力時点から排出完了信号S6の出力
時点までの時間差を監視するが、これに代え、排出信号
S3の出力時点から継ぎ目センサK2の作動までの時間差を
監視するようにしてもよい。使用中の給糸体B1の内層部
分の排出に要する時間が異常に長いことを検出し、結果
的に、継ぎ目センサK2の不作動等を検知することができ
る。
以上の説明において、緯糸排出装置EXは、図示以外の
任意の形式であってもよい。たとえば、経糸開口WPを経
て、緯糸Yを織布Wの反緯入れ側へ吹き流すようにして
排出するもの(特公昭60−14137号公報)、吸引筒と巻
取り装置とを組み合わせる緯糸排出装置を緯入れ側に配
設し、不正緯入れされた緯糸Yを織布Wから除去する動
作と兼用するもの(特開昭61−245339号公報、同61−16
0455号公報)、織布Wの反緯入れ側に牽引装置を配設
し、緯糸Yを反緯入れ側に牽引して排出するもの(特開
昭62−6938号公報)、測長貯留装置Dと緯入れノズルN
との間にサクション装置を配設するもの(特開昭62−14
1155号公報)等であってもよく、このときの排出制御手
段12は、それぞれの緯糸排出装置の各構成部材を所定の
時期に所定の順序で駆動制御するように、そのシーケン
スロジックを定めればよい。
発明の効果 以上説明したように、この出願に係る第1発明によれ
ば、使用中の給糸体の内層部分を排出し、継ぎ目の検出
後、ドラムからの緯糸の解舒量を計測することによっ
て、緯糸は、継ぎ目の後の部分において必ず所定量が排
出されるので、使用中の給糸体の内層部分、継ぎ目部分
のみならず、新しい給糸体の外層部分をも確実に排出す
ることができるから、高品質の織布を製織を保証するこ
とができるという優れた効果がある。
また、第2発明によれば、第1発明を容易に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は実施例を示し、第1図は全体構成
概略系統図、第2図は使用状態説明図、第3図は詳細系
統図である。 B1、B2……給糸体 Y……緯糸 Y1……継ぎ目 K1、K11、K12……パッケージセンサ K2……継ぎ目センサ S1、S2……作動信号 EX……緯糸排出装置 D……測長貯留装置 D1……ドラム Kd……解舒センサ 11……作動時期決定手段 12……排出制御手段 13……排出量規制手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テールエンドされた給糸体の内層部分と外
    層部分とを排出するに際し、使用中の給糸体の残量が所
    定量以下となったとき、緯糸を測長貯留装置のドラムに
    巻き付けるとともにドラムから解舒することによって当
    該給糸体の内層部分を排出し、排出中の緯糸の継ぎ目が
    検出された後、引き続き新しい給糸体の外層部分を排出
    し、測長貯留装置の解舒センサを介してドラムからの緯
    糸の解舒量を計測して排出を終了することを特徴とする
    織機の給糸体の内外層排出方法。
  2. 【請求項2】使用中の給糸体の残量が所定量以下となっ
    たことを検出するパッケージセンサと、テールエンドさ
    れた給糸体の緯糸の継ぎ目を検出する継ぎ目センサと、
    前記パッケージセンサの作動信号により緯糸排出装置、
    測長貯留装置、緯入れノズルを作動させ、緯糸を長測貯
    留装置のドラムに巻き付けるとともにドラムから解舒す
    ることによって緯糸を排出させる排出制御手段と、前記
    継ぎ目センサの作動後、測長貯留装置の解舒センサを介
    してドラムからの緯糸の解舒量を計測して緯糸の排出量
    を規制する排出量規制手段とを備えてなる織機の給糸体
    の内外層排出制御装置。
  3. 【請求項3】前記パッケージセンサの作動後、所定量の
    緯糸が使用されたときに前記排出制御手段を起動する作
    動時期決定手段を付設することを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の織機の給糸体の内外層排出制御装置。
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