JP2967059B2 - カートリッジのローディング機構 - Google Patents

カートリッジのローディング機構

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JP2967059B2 JP9036301A JP3630197A JP2967059B2 JP 2967059 B2 JP2967059 B2 JP 2967059B2 JP 9036301 A JP9036301 A JP 9036301A JP 3630197 A JP3630197 A JP 3630197A JP 2967059 B2 JP2967059 B2 JP 2967059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライブ装置に設
けられ、CD(Compact Disc、単に「ディスク」とも言
う)が収納されたカートリッジを挿入・抜き出し可能な
初期位置とディスクの再生が可能な再生位置との間で移
動させるカートリッジのローディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクをドライブ装置に装着す
る方法として、ディスクをケース(いわゆるカートリッ
ジと言う)に収納し、このカートリッジをドライブ装置
の装着口から挿入する方法と、ドライブ装置に突出入可
能なトレイを設け、このトレイ上にディスクを載せてド
ライブ装置に装着する方法とがある。そして、前者の場
合には図10に示すようなローディング機構100とい
うものがドライブ装置102内に設けられている。
【0003】このローディング機構100は、カートリ
ッジ106を収納保持するカートリッジホルダ(以下、
単にホルダと言う)104をドライブ装置102内でカ
ートリッジ106を挿入可能な上位置Dと、該上位置D
の真下に位置する下位置Eとの間で上下動させる機能
と、カートリッジ106をホルダ104上で、初期位置
Aとホルダ104に収納される収納位置Cとの間で移動
させる機能とを有し、カートリッジ106を初期位置A
と再生位置(収納位置Cの真下の位置)Bとの間で移動
させるものである。
【0004】上述した機能のうち、ここではカートリッ
ジを初期位置と再生位置との間で移動させる機能につい
て図11に基づいて説明する。ホルダ104は前後方向
に沿った両側壁が断面コの字状に上方に折曲されて形成
されており、ホルダ104の挿入口から挿入されたカー
トリッジ106の両側面はホルダ104の両側壁に保持
収容される。また、カートリッジ106はホルダ104
の両側壁内で摺動容易となるように合成樹脂製のものが
用いられている。回動アーム122は、ねじりコイルバ
ネ122aによって常に前方に付勢されており、先端側
がカートリッジ106に設けられたシャッタ120に当
接し、カートリッジ106の挿入・抜き出し動作に伴っ
てカートリッジ106の挿入側端面に沿って移動してシ
ャッタ120を開閉する。また、ロックレバー12はカ
ートリッジ106の係止凹部110と係合してカートリ
ッジ106を移動させる部材であって、ホルダ104上
にカートリッジ106と平行な平面内で回動自在に軸着
されている。スライド体14はロックレバー12と一体
となって前後方向に移動し、またロックレバー12を係
合方向へ付勢する付勢手段としてのコイルスプリング1
14がスライド体14とロックレバー12との間に配さ
れている。さらに、ロックレバーの先端部は係止凹部1
10に係合可能なくの字状に形成され、挿入されるカー
トリッジ106の先端部分と当接する正面斜面112
a、および係止凹部110と係合した後にカートリッジ
106を抜き出す際に係止凹部110の内面と当接する
背面斜面112bとから成る。
【0005】カートリッジ106をホルダ104上で引
き込む機構は、電動モータ50と、複数の平歯車からな
るギア機構52と、ギア機構52を介して電動モータ5
0により回転駆動され、表面にカム118が形成された
カム歯車116と、後端部がホルダ104の後端部分に
軸着されて前端部が回動自在であると共にこの前端部に
はスライド体14の後端部分に突設された係合ピン14
bが挿入される第4ガイド孔58aが形成された引き込
みアーム58とから構成され、電動モータ50により引
き込みアーム58が回動することによって引き込みアー
ム58に連結されたスライド体14を前後動させる。引
き込みアーム58は軸着部分にねじりコイルバネ58b
が取り付けられており、スライド体14を常時前方へ押
圧する構成となっている。また引き込みアーム58の中
途部分の下面にはカム118と当接する押動ピン58c
が突設されている。この押動ピン58cがカム118に
よりねじりコイルバネ58bの付勢力に抗して押動され
ることで引き込みアーム58が回動し、スライド体14
を一定の移動パターンで前後動させる。
【0006】図12に示すカム118の説明図に基づい
て、上記移動パターンを説明する。カム歯車116は矢
印方向へ回転する。押動ピン58cはカム118上を、
位置aから一点鎖線で示される経路にしたがって一周
し、再度位置aに戻る。なお、位置aにおいてはホルダ
は上位置Cにある。まず、ホルダ104に設けられた図
示しないセンサがカートリッジ106の挿入を検出して
電動モータ50が作動し、カム歯車116が回転して押
動ピン58cの押動を開始する。押動ピン58cが位置
aからカム118上を位置bまで移動する間に、押動ピ
ン58cはホルダ104の後方へ押動され、したがって
引き込みアーム58もホルダ104の後方へ回動する。
これによりスライド体14と共にロックレバー12は、
チャッキングしたカートリッジ106を収納位置Cまで
引き込む。続いて押動ピン58cが位置bからカム54
上を位置cまで移動するが、この間はカム118はカム
歯車56の回転軸を中心とした同心円上を移動するた
め、カートリッジ106の位置は収納位置Cのままであ
る。
【0007】続いてカートリッジ106をドライブ装置
102から排出する場合について説明する。例えば図示
しないイジェクトスイッチを押すと、電動モータ50が
作動してカム歯車56が再度矢印方向へ回転する。する
と、押動ピン58cは位置cからカム118上を位置d
まで移動するが、このときもカム118はカム歯車11
6の回転軸を中心とした同心円上(位置bから位置cま
でと同じ円)にあるため、カートリッジ106の位置は
収納位置Cのままである。さらにカム歯車116が回転
すると、引き込みアーム58は常時バネによってその前
端がホルダ104の前方へ付勢されているため、位置d
を離れて押動が一旦解除された押動ピン58cは前方へ
急速に回動する。これによりカートリッジ106は引き
込みアーム58の付勢力とシャッターアーム122の付
勢力とによって急速に前方へ移動させられる。前方へ急
速に回動した押動ピン58cは位置eでカム54と当接
して急停止する。続いて、さらに回転するカム歯車56
によって押動ピン58cが位置eから位置aへ移動し、
押動ピン58cが位置aに達した時点で電動モータ50
は停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のカートリッジのローディング機構には次の様な課
題が有る。カートリッジ106の挿入・抜き出しを何度
も行っていると、カートリッジの側壁とホルダの断面コ
の字状の内壁面とが擦れて、合成樹脂製のカートリッジ
の側壁が削られてしまう。カートリッジの側壁が削られ
るとカートリッジやホルダに合成樹脂の削り粉が付着す
るので、カートリッジの側壁とホルダの側面の内壁面と
の摩擦係数が大きくなってしまい、上述したような引き
込みアームおよび回動アームの付勢力だけでは、カート
リッジを収納位置から初期位置まで押し出すことができ
ないという課題があった。
【0009】したがって、本発明は上記課題を解決すべ
くなされ、その目的とするところは、カートリッジとホ
ルダとの間で摩擦が大きくなっても、カートリッジを良
好に押し出すことができるローディング機構を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、カートリッジホ
ルダ内に前後方向に摺動自在に収納保持されたカートリ
ッジを、該カートリッジが挿入・抜き出し可能な初期位
置とカートリッジ内に収納されたディスクが再生可能と
なる再生位置との間で移動させるカートリッジのローデ
ィング機構において、前記カートリッジホルダに設けら
れ、前記カートリッジに係脱可能に連繋し、前記カート
リッジの摺動方向に移動可能なロックレバーと、一端側
で前記ロックレバーと係合し、他端側に設けた軸を中心
として前記カートリッジホルダ内の平面上で回動するア
ームと、該アームと係合するカムと、該カムを回転させ
るモータとを具備し、前記カムは、前記アームを回動さ
せ、該アームによって前記ロックレバーを進退させて、
前記カートリッジを前記カートリッジホルダに対して前
記初期位置から前記再生位置への引き込みと、該再生位
置から前記初期位置への押し出しの双方の動作を行うこ
とを特徴としている。この構成によれば、付勢力だけで
カートリッジを押し出すことができない場合であっても
モータの力によってカートリッジを良好に押し出すこと
ができる。
【0011】また、前記アームの中途部に押動ピンが突
設され、前記カムは、前記アームに突設された押動ピン
を押動して前記カートリッジを初期位置から再生位置ま
で移動させるための引き込み部と、前記押動ピンを押動
して前記カートリッジを再生位置から初期位置まで移動
させるための押し出し部とを有するようにしてもよい。
この構成を採用することによってモータの力を効率よく
カートリッジの摺動方向への動作へ変換することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカートリッジ
のローディング機構の好適な実施の形態を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、従来例で説明した構成と
同じ構成については同じ符号を付し、説明は省略する。
【0013】まず、最初にローディング機構10の基本
動作について図1および図2を用いて説明する。ローデ
ィング機構10は、カートリッジ106を収納保持する
ホルダ104をドライブ装置20内でカートリッジ10
6を挿入可能な上位置Dと、該上位置Dの真下に位置す
る下位置Eとの間で上下動させる機能と、カートリッジ
106をホルダ104上で、初期位置Aとホルダ104
に収納される収納位置Cとの間で移動させる機能とを有
し、カートリッジ106を初期位置Aと再生位置(収納
位置Cの真下の位置)Bとの間で移動させるものであ
る。カートリッジ106はホルダ104内で摺動容易と
なるように合成樹脂製のものが用いられている。カート
リッジ106をホルダ104上で移動させる場合には、
ロックレバー12がホルダ104上を前後方向に移動可
能なスライド体14に回動自在に取り付けられているた
め、ロックレバー12をカートリッジ106に係合した
状態でスライド体14を前後動させれば良い。そして本
発明に係るローディング機構10の特徴点は、収納位置
Cから初期位置Aまで、カートリッジ106を後述する
電動モータの力を利用して押し出すことができるように
した点にある。このようにすることによってカートリッ
ジ106とホルダ104との間の摩擦が大きく摺動が容
易でない場合であってもカートリッジ106の排出を容
易に行うことが可能となる。
【0014】次に、ローディング機構10のホルダ10
4の移動機構の一実施の形態について図3〜図7を用い
て説明する。ドライブ装置20の筐体16のフロントパ
ネルには、カートリッジ106が挿入される装着口18
が設けられている。また、筐体16の内部底面には、ベ
ースシャーシ20が固定されている。ベースシャーシ2
0上には、ゴム製のクッション22aとコイルスプリン
グ22bとで構成されたダンパー22を介して板状のメ
カシャーシ24が取り付けられている。装着口18と直
交するメカシャーシ24の両側面は、下方に折曲されて
形成され、支持ピン26がそれぞれ2本ずつ水平方向に
同じ高さから突設されている。また、メカシャーシ24
上には後述するホルダ104の底面に突設されたアップ
ダウンガイドが挿入される第1ガイド孔28が4つ設け
られている。
【0015】板状のスライドプレート30は、下方に折
曲されて形成された装着口18と直交する両側面間の幅
が、メカシャーシ24の幅より若干幅広になるように設
定され、メカシャーシ24上に載置されて、側面に沿っ
て装着口18と直交する方向にメカシャーシ24上を摺
動自在となっている。また、両側面の下端縁形状は、そ
れぞれ2つに分割された第1水平線Hと、当該第1水平
線Hより上方に位置すると共に2つに分割されて、装着
口18に対して各第1水平線Hの後ろ側に位置する第2
水平線Iと、各第1水平線Hと各第2水平線Iとをつな
ぐ2つの斜め線Jとから構成される。なお、2つの斜め
線J間の距離は支持ピン26間の距離と等距離に形成さ
れている。また、スライドプレート30は、両側面の下
端縁がメカシャーシ24の支持ピン26と当接した状態
でメカシャーシ24上に載置されているので、メカシャ
ーシ24上を摺動した際にはメカシャーシ24を基準と
して第1水平線Hと第2水平線Iの上下方向の距離分だ
け上下動する。この距離はスライドプレート30が最も
上方に移動した際には後述するホルダ104が装着口1
8と同じ高さとなる上位置Dとなり、最も下方に移動し
た際には下位置Eとなり、ホルダ104の収納位置Cに
装着されたカートリッジが再生位置Bに達するように設
定される。
【0016】また、スライドプレート30には、メカシ
ャーシ24に設けられた第1ガイド孔28に対応して、
後述するアップダウンガイドを逃げるための逃げ孔(も
しくは逃げ用切欠)32が設けられている。また、後述
するホルダをスライドプレート30に対して相対的に前
後方向にのみ規制して移動させるため、前後方向に延び
る第2ガイド孔34が4つ設けられている。なお、各第
2ガイド孔34は後端部分の開口幅のみが大径に形成さ
れている。なお、スライドプレート30はホルダ104
の後端部分に取り付けられた電動モータ50とギア機構
52と当該ギア機構52を介して電動モータ50により
駆動される押圧アーム53からなる駆動機構により、ホ
ルダ104およびメカシャーシ24に対して相対的に前
後方向に移動される。
【0017】ホルダ104は、前後方向に沿った両側面
が断面コ字状に上方に折曲されて形成され、ホルダ10
4の挿入口36から挿入されたカートリッジ106を保
持収納可能である。また、ホルダ104の底面には、メ
カシャーシ24の第1ガイド孔28に対応する位置に円
柱状のアップダウンガイド38が下方に向けて4本垂直
に突設され、またスライドプレート30の第2ガイド孔
34に対応する位置に、下端が大径に形成された円柱状
のスライドガイド39が4本突設されている。スライド
ガイド39の大径部は第2ガイド孔34の大径部分より
若干小径、かつ第2ガイド孔34の他の部分(長溝部
分)より大径に形成され、他の部分の外形は第2ガイド
孔34の長溝部分の開口幅より若干小径に形成されてい
る。
【0018】次に、ホルダ104、スライドプレート3
0、メカシャーシ24、およびベースシャーシ20の連
結構造について説明する。最初に、ホルダ104は、ア
ップダウンガイド38を逃げ孔(もしくは逃げ用切欠)
32に挿入すると共に、スライドガイド39の大径部を
第2ガイド孔34の大径部に位置合わせして嵌め込み、
この状態でスライドガイド39が第2ガイド孔34の長
溝部分に位置するようにずらして、スライドガイド39
に取り付ける。これにより、スライドガイド39の大径
部は第2ガイド孔34のスライドプレート30底面側口
縁と係合し、ホルダ104は通常はスライドプレート3
0から抜脱不能となる。
【0019】続いて、スライドプレート30と連結され
たホルダ104を、アップダウンガイド38をメカシャ
ーシ24に設けられた第1ガイド孔28内に挿入させな
がらスライドプレート30を挟んだ状態でメカシャーシ
24上に配置する。そして、第1ガイド孔28から下方
に突出したアップダウンガイド38にコイルスプリング
40を外嵌させて、Eリング42で抜け止めする。コイ
ルスプリング40はEリング42とメカシャーシ24の
下面との間に弾装され、メカシャーシ24に対してアッ
プダウンガイド38を介してホルダ104とスライドプ
レート30を常時メカシャーシ24に接近する方向(下
方)に付勢する。
【0020】次に、ローディング機構10のカートリッ
ジ106の移動機構の一実施の形態について図3、図7
〜図8を用いて説明する。カートリッジ106の移動機
構は、ホルダ104に挿入されて初期位置Aにおいてロ
ックレバー12が係合したカートリッジ106をホルダ
104内部の収納位置Cまでに引き込む機能と、逆に収
納位置Cから初期位置Aまで押し出す機能とを有してい
る。
【0021】回動アーム122は後端側がホルダ104
の後部に軸着され、先端に設けたローラ122bがカー
トリッジ106に設けられたシャッタ120と係合しつ
つカートリッジ106の引き込み・押し出し動作に伴っ
てカートリッジ106の挿入側端面に沿って移動して当
該シャッタ120を開閉する機能を有する。また、軸着
部分にはねじりコイルバネ122aが取り付けられてお
り、カートリッジ106を常時前方へ押圧している。ロ
ックレバー12は、スライド体14上に中途部分Kが軸
着若しくは枢着されて、カートリッジ106と同じ平面
上において回動自在である。また、スライド体14と共
にホルダ104の一方の側面104aに沿って、前後方
向に移動可能である。また、ロックレバー12の前端側
はカートリッジ106の係止凹部110と係合するよう
にフック状に形成されて、その先端がカートリッジ10
6の係止凹部110に進入可能に形成されている。
【0022】スライド体14は加工性とホルダ104上
での摺動容易性を考慮して合成樹脂材料を用いて板状に
形成され、直線状の第3ガイド孔14aが設けられてい
る。スライド体14はこの第3ガイド孔14a内にホル
ダ104に突設された第1ガイドピン44が挿入され、
第1ガイドピン44とホルダ104の一方の側面104
aの内面に挟まれた状態で前後方向にのみ摺動可能であ
る。またスライド体14には係合ピン14bが設けられ
ており、後述するアーム58に形成されている第4ガイ
ド孔58aに挿入される。なお、ロックレバー12をカ
ートリッジ106の係合凹部110との係合方向へ付勢
する付勢手段としてのコイルスプリング114は、スラ
イド体14とロックレバー12との間に配され、スライ
ド体14が移動する際にはロックレバー12と共に一体
に移動する。また、図7に示すように、ホルダ104の
一方の側面104aの立ち上げ部分には前後方向に沿っ
た長孔46が設けられており、ロックレバー12のフッ
ク状の前端部分はこの長孔46内に進入した状態で前後
動する。
【0023】次に、カートリッジ106をホルダ104
上で初期位置Aから収納位置Cまで引き込む機構につい
て説明する。この機構は、電動モータ50と、複数の平
歯車からなるギア機構52と、ギア機構52を介して電
動モータ50により回転駆動され、表面にカム54が形
成されたカム歯車56と、後端部がホルダ104の後端
部分に軸着されて前端部が回動自在であると共にこの前
端部にはスライド体14の後端部分に突設された係合ピ
ン14bが挿入される第4ガイド孔58aが形成された
アーム58とから構成され、電動モータ50によりアー
ム58が回動することによってアーム58に連結された
スライド体14を前後動させる。なお、この電動モータ
50およびギア機構52は前述したようにスライドプレ
ート30を前後動させる駆動源ともなっており、ホルダ
104の上下駆動とスライド体14の前後動とは所定の
パターンに従って連動して行われる。アーム58は軸着
部分にねじりコイルバネ58bが取り付けられており、
スライド体14を常時前方へ押圧する構成となってい
る。またアーム58の中途部分の下面には、カム54と
当接する押動ピン58cが突設されている。この押動ピ
ン58cがカム54によりねじりコイルバネ58bの付
勢力に抗して押動されることで引き込みアーム58が回
動し、スライド体14を一定の移動パターンで前後動さ
せる。
【0024】次に、図9に基づいてカム歯車56に設け
られたカム54について説明する。カム54は、カム歯
車56の表面上に凹凸が形成され、この凹凸の壁面がカ
ム面に形成されて成り、該カム面によって押動ピン58
cを押動させ、アーム58を回動させるものである。カ
ム歯車56の外周縁には凹凸を囲むように外周壁67が
突設されている。押動ピン58cを後方(カートリッジ
106を引き込む方向)に押動するために、カム面のう
ちの引き込み部60がカム歯車56表面上に突設されて
いる。引き込み部60はカム歯車56の回転軸の中心か
ら周方向に向けて図9の矢印方向に示す回転方向に対し
て突出するような弧状に形成されており、カム歯車56
が回転することによって押動ピン58cをカム歯車56
の回転軸の中心から周方向へ弧に沿って移動させる。ま
た、押動ピン58cを前方(カートリッジ106を排出
する方向)に押動するために、押し出し部64がカム歯
車56表面上に突設されている。押し出し部64は外周
壁67から回転軸の中心に向けて図9に示す矢印方向に
対して凹むような弧状に形成されており、カム歯車56
が回転することによって、押動ピン58cをの外周壁6
7から回転軸の中心まで弧に沿って移動させる。さら
に、引き込み部60と押し出し部64の間の押動ピン5
8cの移動経路に沿って中立部65が突設されている。
中立部65は外周壁67と同心円を描いて形成されてい
る。
【0025】次に、ローディング機構10の動作と共に
カム54上を移動する押動ピン58cの動きを説明す
る。最初に押動ピン58cのカム54上での動きを説明
しておくと、押動ピン58cはカム54上を、位置aか
ら一点鎖線で示される経路にしたがって一周し、再度位
置aに戻る。なお位置aにおいてはスライドプレート3
0が図4に示すようにその第1水平線Hがメカシャーシ
30の支持ピン26と当接した状態でメカシャーシ30
上に支持されており、従ってホルダ104は上位置Dに
ある。まず、ホルダ104にカートリッジ106が挿入
されると、カートリッジ106の係合凹部110にロッ
クレバー12の先端が入り込んで係合し、カートリッジ
106はロックレバー12によって前後動させられる。
その後、例えばホルダ104に設けられたセンサ(不図
示)がカートリッジ106の挿入を検出して電動モータ
50が作動し、カム歯車56が回転して押動ピン58c
の押動を開始する。カム歯車56の回転によって押動ピ
ン58cは位置aから引き込み部60の弧に沿って位置
bまで移動する。このことによってアーム58もホルダ
104の後方へ回動する。位置bに押動ピン58cが達
するとスライド体14と共にロックレバー12は後方へ
移動し、カートリッジ106は初期位置Aから収納位置
Cまで引き込まれる。また併せて回動アーム122によ
りカートリッジ106のシャッタも移動されてカートリ
ッジ106内に収容されている図示しないディスクが露
出する。
【0026】続いて、カム歯車56の回転によって押動
ピン58cが位置bから位置cまで移動する。このと
き、押動ピン58cはカム54に押動されずに切欠部6
2を通過するが、ホルダ104が下位置Eから上位置D
の間にありカートリッジ106は前方に移動しないよう
に固定されるので、ねじりコイルバネ58bの付勢力に
よって前方に移動することはない。一方、スライドプレ
ート30は図5に示すように前方への駆動が開始され、
支持ピン26との当接部位が第1水平線H→斜め線J→
第2水平線Iというように変化して前方へ移動しつつ下
方へ移動して図6の位置で停止する。これによってホル
ダ104は下位置Eへ移動し、ホルダ104に収納され
たカートリッジ106が再生位置Bに移動して、カート
リッジ106の初期位置Aから再生位置Bへの移動が終
了する。なお、このホルダ104の下位置Eへの移動が
終了した時点で電動モータ50は動作を停止する。
【0027】続いて、カートリッジ106をドライブ装
置100から排出する場合について説明する。例えばド
ライブ装置100のフロントパネル16aに設けられた
図示しないイジェクトスイッチを押すと、電動モータ5
0が作動してカム歯車56が再度矢印方向へ回転する。
カム歯車56が回転すると、押動ピン58cはカム歯車
56の回転軸を中心とした同心円上に存するように押動
する中立部65によって押動され、ホルダ104の後方
に存しているままである。位置cから位置dまで押動ピ
ン58cが移動する間にはスライドプレート30が後方
へ駆動されながら上方へ移動している。よって、ホルダ
104はスライドプレート30と共に下位置Eから上位
置Dへ移動する。
【0028】さらにカム歯車56が回転すると、押動ピ
ン58cは押し出し部64と中立部65との間に存する
第2切欠部66に達する。このときにカートリッジ10
6とホルダ104との間での摩擦が大きくない場合に
は、従来の技術で説明したようにねじりコイルバネ58
bの付勢力によって、図9の点線で示す点線で示すよう
に位置cを離れて押動が一旦解除された押動ピン58c
は前方へ急速に回動して位置gに当接する。続いて、さ
らに回転するカム歯車56によって押動ピン58cが位
置gから位置aへ移動し、押動ピン58cが位置aに達
した時点で電動モータ50は停止する。しかし、カート
リッジ106とホルダ104との間で摩擦が大きくなる
と、ねじりコイルバネ58bの付勢力および回動アーム
122のねじりコイルバネ122aの付勢力ではカート
リッジ106を押し出すことができなくなり、位置dを
離れて第2切欠部66に至っても押動ピン58cは前方
に移動しない。このようにして、前方に移動せずに第2
切欠部66を通過した押動ピン58cは位置eにおいて
押し出し部64に当接する。押し出し部64に当接した
押動ピン58cは、押し出し部64に押動されて位置e
から押し出し部64の弧に沿って位置fまで移動するの
でアーム58もホルダ104の前方へ回動し、アーム5
8と連動するスライド体14と共にロックレバー12が
カートリッジ106を排出するように前方へ押し出す。
続いて、さらに回転するカム歯車56によって押動ピン
58cが位置fから位置aへ移動し、押動ピン58cが
位置aに達した時点で電動モータ50は停止する。
【0029】また、カム54はカム歯車56の表面上に
形成した押動ピン58cの径より若干大きい幅を有する
溝であってもよく、該溝に押動ピン58cをはめ込んで
押動ピン58cを動作させる(図示せず)。また、この
場合はアーム58の軸着部分に取り付けられているねじ
りコイルバネ58bによる付勢力は必要としないので、
ねじりコイルバネ58bは設けなくてもよい。さらに、
カムの形状は上述してきた形状のものに限られることは
なく、アームに設けた押動ピンをカートリッジの引き込
み・押し出し時に前後動させることができるものであれ
ばよい。
【0030】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るローディング機構を用いる
と、カートリッジとホルダの接触面において摩擦が大き
く、バネ等の付勢力にだけではカートリッジを押し出す
ことができない場合であってもモータによって回転させ
られるカムによってカートリッジの押し出しを行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローディング機構の基本動作を示
す説明図である。
【図2】図1におけるホルダ内でのカートリッジの引き
込み・押し出し動作を説明するための説明図である。
【図3】図1のローディング機構の構成を示す組み立て
斜視図である。
【図4】ホルダが上位置にあり、カートリッジの引き込
み・排出可能な状態を示す側面図である。
【図5】スライドプレートが前方に移動を開始した状態
を示す側面図である。
【図6】スライドプレートの前方への移動が終了し、ホ
ルダが下位置に達して、カートリッジが再生位置に移動
した状態を示す側面図である。
【図7】ホルダの側面図である。
【図8】図1のローディング機構の構成を示す上面図で
ある。
【図9】カム歯車上での押動ピンの移動状態を示す平面
図である。
【図10】従来のローディング機構の基本動作を示す説
明図である。
【図11】図10のローディング機構の構成を示す上面
図である。
【図12】従来のカム歯車上での押動ピンの移動状態を
示す平面図である。
【符号の説明】 10 ローディング機構 12 ロックレバー 14 スライド体 14a 第3ガイド孔 16 筐体 18 挿入口 20 ベースシャーシ 21 ドライブ装置 22a クッション 22b コイルプリング 24 メカシャーシ 26 支持ピン 28 第1ガイド孔 30 スライドプレート 32 逃げ穴 34 第2ガイド孔 36 挿入口 38 アップダウンガイド 39 スライドガイド 40 コイルスプリング 42 Eリング 44 第1ガイドピン 46 長孔 50 電動モータ 52 ギア機構 53 押圧アーム 54 カム 56 カム歯車 58 アーム 58a 第4ガイド孔 58b ねじりコイルバネ 58c 押動ピン 60 引き込み部 62 切欠部 64 押し出し部 65 中立部 66 第2切欠部 67 外周壁 104 カートリッジホルダ 106 カートリッジ 110 係止凹部 114 スプリング(付勢手段) 120 シャッター 122 回動アーム 122a ねじりコイルバネ 122b ローラ A 初期位置 B 再生位置 C 収納位置 D 上位置 E 下位置 K 中途部分 H 第1水平線 I 第2水平線 J 斜め線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジホルダ内に前後方向に摺動
    自在に収納保持されたカートリッジを、該カートリッジ
    が挿入・抜き出し可能な初期位置とカートリッジ内に収
    納されたディスクが再生可能となる再生位置との間で移
    動させるカートリッジのローディング機構において、 前記カートリッジホルダに設けられ、前記カートリッジ
    に係脱可能に連繋し、前記カートリッジの摺動方向に移
    動可能なロックレバーと、 一端側で前記ロックレバーと係合し、他端側に設けた軸
    を中心として前記カートリッジホルダ内の平面上で回動
    するアームと、 該アームと係合するカムと、 該カムを回転させるモータとを具備し、 前記カムは、前記アームを回動させ、該アームによって
    前記ロックレバーを進退させて、前記カートリッジを前
    記カートリッジホルダに対して前記初期位置から前記再
    生位置への引き込みと、該再生位置から前記初期位置へ
    の押し出しの双方の動作を行うことを特徴とするカート
    リッジのローディング機構。
  2. 【請求項2】 前記アームの中途部に押動ピンが突設さ
    れ、 前記カムは、 前記アームに突設された押動ピンを押動して前記カート
    リッジを初期位置から再生位置まで移動させるための引
    き込み部と、前記押動ピンを押動して前記カートリッジ
    を再生位置から初期位置まで移動させるための押し出し
    部とを有することを特徴とする請求項1記載のカートリ
    ッジのローディング機構。
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