JP2965141B2 - 始動回路を有するバンドギャップリファレンス回路 - Google Patents

始動回路を有するバンドギャップリファレンス回路

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JP2965141B2 JP8302676A JP30267696A JP2965141B2 JP 2965141 B2 JP2965141 B2 JP 2965141B2 JP 8302676 A JP8302676 A JP 8302676A JP 30267696 A JP30267696 A JP 30267696A JP 2965141 B2 JP2965141 B2 JP 2965141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路内
において基準電圧源として用いられるバンドギャップリ
ファレンス回路に関し、特に始動回路を有するバンドギ
ャップリファレンス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドギャップリファレンス回路は、非
常に低い温度係数を持ち、比較的一定の安定した基準電
圧を生み出すために、半導体集積回路において広く用い
られている。この電圧は、例えば、比較的一定の電流を
設定する用途に、あるいはエミッタ結合論理(ECL)
回路の入力基準電圧として用いられる。バンドギャップ
リファレンス回路は、通常二つの安定点を有する。すな
わち、出力がゼロとなる点と所望の出力電圧を発生する
点である。そこで、始動時にゼロ安定点を脱出させるた
めにスタートアップ回路(始動回路)を付設することが
必要となり、そのための回路が従来よりいくつか提案さ
れている。
【0003】図6(a)は、特開平3−123209号
公報にて提案された始動回路を有するバンドギャップリ
ファレンス回路の回路図であり、図6(b)は、その中
で用いられているオペアンプの回路図である(以下、こ
れを第1の従来例という)。図6(a)において、トラ
ンジスタQ11、Q12の各コレクタは正電圧の電源V
DDに接続され、各ベースはオペアンプOPの出力端子
(Vout)に接続されている。Q11のエミッタはオ
ペアンプOPの反転入力端子に接続されるとともに抵抗
R13を介して接地されている。また、トランジスタQ
12のエミッタは直列に接続された抵抗R11、R12
を介して接地されており、これらの抵抗の接続点はオペ
アンプOPの非反転入力端子に接続されている。
【0004】始動回路STは、コレクタが電源VDD
に、エミッタがトランジスタQ11、Q12のベースに
接続されたトランジスタQ13と、電源VDDと接地と
の間に直列に接続され、トランジスタQ13にベースバ
イアスを与える抵抗R14、R15とによって構成され
ている。オペアンプOPは、図6(b)に示すように、
駆動トランジスタであるpチャネルMOSトランジスタ
pM11、pM12と、負荷トランジスタであるnチャ
ネルMOSトランジスタnM11、nM12とによって
構成される差動回路と、nチャネルMOSトランジスタ
nM13とコンデンサCとによって構成される出力回路
とを備えている。駆動トランジスタを構成するpM1
1、pM12は、そのチャネル幅Wとチャネル長Lとの
比が、 W/L(pM11)>W/L(pM12) と、互いに不平衡となるように構成されている。
【0005】この従来例回路では、2種の始動回路が備
えられているが、その説明の前にまず通常のバンドギャ
ップリファレンス動作について説明する。オペアンプO
Pの作用により、オペアンプOPの反転、非反転入力端
子の電位はほぼ同電位となるため、Q11、Q12のベ
ース・エミッタ間電圧Vbe(Q11)、Vbe(Q1
2)は、Q11、Q12に流れるエミッタ電流をIE
(Q11)、IE(Q12)として、 Vbe(Q11)=Vbe(Q12)+IE(Q12)
R11 と表される。また、 Vout−Vbe(Q12)=(R11+R12)IE
(Q12) であるから、 Vout=Vbe(Q11)+(Vbe(Q11)−V
be(Q12))×R12/R11 となる。
【0006】いま、Q12のエミッタ面積がQ11のN
倍であるものとすると、 Vbe(Q11)−Vbe(Q12) =VT ln(N・IE(Q11)/IE(Q12)) と表される。ここで、VT =kT/qである。一方、オ
ペアンプOPの反転・非反転入力端子の電位がほぼ同電
位であることから、 IE(Q11)R13=IE(Q12)R12 となり、これから IE(Q11)/IE(Q12)=R12/R13 となる。これにより、出力電圧Voutは、 Vout=Vbe(Q11) +(R12/R11)VT ln(NR12/R13) …(1) となる。したがって、∂Vout/∂T=0、すなわ
ち、 ∂Vbe(Q11)/∂T=−(R12/R11)ln
(NR12/R13)∂VT /∂T の条件を満たすように、R11、R12、R13、Nを
定めれば、温度変動が極めて低い基準電圧を得ることが
できる。
【0007】この回路で始動回路STが付設されておら
ず、かつオペアンプOPが負のオフセット電圧を有して
いるものとすると、オペアンプOPがQ11、Q12の
ベース電流を吸い込んでしまうため、Q11、Q12に
エミッタ電流が流れず、回路を起動することができなく
なる。そこで、特開平3−123209号公報に記載さ
れた従来例では、オペアンプOPの差動回路を不平衡に
構成することにより、オペアンプOPが正のオフセット
を持つようにして始動できるようにしている。さらに、
始動回路STを設けて、別途Q11、Q12にベース電
流を供給するようにして起動をより確実にしている。
【0008】図7は、特開平4−158418号公報に
て提案された始動回路を有するバンドギャップリファレ
ンス回路の回路図である(以下、これを第2の従来例と
いう)。この従来例では、トランジスタQ21、Q2
2、抵抗R21〜R23によって生成された電圧V1
1、V12をオペアンプOP21にて差動増幅して基準
出力電圧Vfを出力しさらにこれをオペアンプOP22
にて増幅して出力電圧Voutを得ている。始動回路S
Tでは、出力電圧Voutを、インバータIn21、パ
ワーダウン信号PSによって制御されるナンドゲートN
Aを介して、ドレインがオペアンプOP21の非反転入
力端子に、ソースが電源VDDに接続されたpチャネル
MOSトランジスタpM21のゲートに入力している。
【0009】図7に示される回路では、電源投入時、パ
ワーダウン信号PSがハイであるものとすると、ナンド
ゲートNAの出力はローとなり、MOSトランジスタp
M21が導通してオペアンプOP21の非反転入力端子
をハイレベルにする。これにより、基準出力電圧Vf、
出力電圧Voutが立ち上がることができ、出力ゼロの
状態を脱出することができる。出力電圧Voutが立ち
上がると、始動回路STのナンドゲートNAの出力はハ
イとなり、pM21がオフとなって、始動回路STが基
準電圧発生回路から切り離される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
(図6)では、常時電流が始動回路STに流れ続けるた
め、消費電流が増加するという問題がある。この問題は
多数の基準電圧源が必要となる集積回路においては重大
な欠陥となる。また、始動後においてバンドギャップリ
ファレンス回路の動作が始動回路STによって供給され
る電流によって影響を受けるという問題もある。
【0011】また、この第1の従来例では、始動が起こ
ることを保証するために、正のオフセットが発生するよ
うにオペアンプが構成されている。すなわち、差動回路
の駆動トランジスタpM1lとpM12のチャンネル幅
Wとチャンネル長Lとの比(W/L)を異ならせること
により、正の設計上のオフセット電圧を発生させてい
る。而して、オペアンプOPを不平衡に構成することに
より導入されたオフセット電圧は温度依存性を有してい
るため、これにより温度依存誤差をVoutに持ち込む
ことになる。通常、リファレンス電圧はこのVoutを
増幅して得られた所望の電圧を用いるため、持ち込まれ
たオフセット電圧も増幅され、温度変化の大きい環境で
の用途や正確な基準電圧が要求される用途においては、
温度依存性誤差の存在が無視できなくなる。
【0012】また、上述した第2の従来例(図7)で
は、pチャネルMOSトランジスタpM21がオフされ
た後に、出力電圧Voutが本来の出力値に落ち着くま
での時間が長くなるという欠点がある。すなわち、第2
の従来例の回路では、オペアンプOP21の非反転入力
端子に印加された高電圧は、オペアンプOP21、トラ
ンジスタQ22、R22からなるループを通して引き下
げられるため、基準出力電圧Vfおよび出力電圧Vou
tが定常値に落ち着くまでには時間がかかる。
【0013】したがって、本発明の解決すべき課題は、
次の通りである。 バンドギャップリファレンスが始動に失敗する可能
性がある時のみに始動電流が流れるようにする(すなわ
ち始動が開始された後は始動回路の電流が0になるよう
にする)。 始動後には始動のための回路が出力電圧Voutに
影響を与えることのないようにして、始動回路により出
力電圧Voutに誤差が導入されるのを阻止できるよう
にする。 バンドギャップリファレンスの出力電圧値をより速
く安定化させ、より高い動作周波数のアプリケーション
においても使うことができるようにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題
は、 バンドギャップリファレンス回路の出力信号により
オン/オフが制御されるスイッチング素子により始動に
必要な電流が供給されるようにすること、 そのスイッチング素子により注入された電流が、ス
イッチング素子のオフ後には参照電圧を生成するバイポ
ーラトランジスタによって速やかに除去されるようにす
ること、の手段を採用することにより解決することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明によるバンドギャップリフ
ァレンス回路は、2本のバイポーラトランジスタ(Q
1、Q2)と抵抗(R1、R2、R3)とからなり参照
電圧を生成する参照電圧発生回路と、参照電圧発生回路
の生成する参照電圧を増幅する2段のオペアンプ(OP
1、OP2)により構成される増幅部と、始動電流を供
給する始動回路(ST)とにより、構成される。始動回
路(ST)は、1段乃至2段のインバータ(In1;B
uff)とMOSトランジスタ(pM1;nM1)とに
よって構成され、その制御信号は2段目のオペアンプの
出力端子(Vout)から与えられる。そして、始動回
路の出力信号は、正電源のバンドギャップリファレンス
回路の場合には、2本のバイポーラトランジスタのベー
ス電流を供給するために用いられ、負電源のバンドギャ
ップリファレンス回路の場合には、1段目のオペアンプ
(OP1)の反転入力端子に始動電圧を付与するために
用いられる。
【0016】[作用]本発明のバンドギャップリファレ
ンス回路の作用について正電源を用いる場合の回路に即
して説明する。本発明のバンドギャップリファレンス回
路では、始動回路の制御信号を2段目オペアンプの出力
端子から得ているため、バンドギャップリファレンス回
路の始動の失敗を確実に検出することができる。そし
て、始動回路により参照電圧発生回路を形成する2つの
バイポーラトランジスタのベースに始動電流を注入して
いるため、確実にリファレンス電圧を発生させることが
でき、始動を行わせることができる。始動後には、MO
Sトランジスタをカットオフするため、始動回路による
リファレンス回路の回路動作への影響を排除することが
できる。また、MOSトランジスタを制御するインバー
タ、バッファをCMOS回路により構成することによ
り、始動回路の定常時での消費電流をほぼゼロとするこ
とができる。さらに、始動後には、始動時に参照電圧発
生回路のバイポーラトランジスタのベースに注入されて
いた始動電流をバイポーラトランジスタを介して速やか
に排除することができるため、出力電圧Voutが設定
値に到達するまでの時間を短縮することができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例の構成
を示す回路図である。同図において、Q1、Q2はバイ
ポーラトランジスタ、R1〜R5は抵抗、OP1、OP
2は第1、第2のオペアンプ、STは、CMOS構成の
2段のインバータからなるバッファ回路Buffとpチ
ャネルMOSトランジスタpM1とにより構成される始
動回路である。本実施例の回路において、始動回路ST
を除いたバンドギャップリファレンス回路本体の基本的
構成は従来例と変わるところはないのでその詳細な説明
は省略する。本実施例の特徴的な点は、始動回路STの
ソースが電源VDDに接続されたpチャネルMOSトラ
ンジスタpM1のドレインがバイポーラトランジスタQ
1とQ2のベースに接続されていることである。なお、
トランジスタQ2は、トランジスタQ1よりエミッタ領
域が広く形成されている。
【0018】次に、図1、図2を参照して本実施例回路
の動作について説明する。図2(a)、(b)は、それ
ぞれ図1と図7に示す回路のゲート入力電圧Vi、基準
出力電圧Vf、ノード電圧V11、V12の立ち上がり
状態を示すシミュレーション結果である。図1に示す本
実施例回路において、電源投入前にはすべてのノード電
圧が0Vである。電源が投入されると、ゲート入力電圧
Viが0Vであることにより、pM1が直ちに導通して
始動電流をパイポーラトランジスタQ1とQ2のベース
に供給し、Q1、Q2を導通させる。その結果、基準出
力電圧Vfは、図2(a)に示されるように、急速に上
昇する。始動電流は、出力電圧Voutが立ち上がって
バッファ回路Buffの出力電圧(ゲート入力電圧V
i)がハイとなるまでpM1に流れ続ける。このハイ状
態は図2(a)のt=28nsにおいて見られる。始動
が完了すると、MOSトランジスタpM1はカットオフ
され、始動回路STを流れる電流はほぼ0になる。した
がって、前述の解決すべき課題は解決される。
【0019】MOSトランジスタpM1がオフする時に
は、始動回路はリファレンス回路の帰還ループから切離
されている。これにより、前述の解決すべき課題は解
決される。さらに、pM1がオフされると、トランジス
タQ1、Q2のベースに注入されていた電流(電荷)は
Q1、Q2により直ちに除去される。すなわち、前述の
解決すべき課題は解決される。図2(a)に示される
ように、基準出力電圧Vfは、電源投入後約70ns
で、設定電圧であるVf=1.25Vに到達している。
一方、図7に示す従来例の回路では、図2(b)に示さ
れるように、ゲート入力電圧Viが立ち上がった後
(a)の基準出力電圧Vfおよびノード電圧V11、V
12の立ち下がりが緩やかである。従来例回路では、基
準出力電圧Vfは、設定電圧であるVf=1.25Vに
到達するのに、電源投入後約90nsを要している。こ
れは、pM21がOP21の非反転端子を充電している
ことに起因している。
【0020】[第2の実施例]図3は、本発明の第2の
実施例を示す回路図である。同図において、図1に示し
た第1の実施例の部分と同等の部分には共通の参照符号
が付せられているので、重複する説明は省略する。本実
施例の第1の実施例と相違する点は、始動時にトランジ
スQ1、Q2にベース電流を供給するトランジスタがn
チャネルMOSトランジスタnM1となされ、これに伴
って第2のオペアンプOP2の出力端子とnM1のゲー
トとの間に接続される回路要素がバッファ回路Buff
からCMOS構成のインバータIn1に変更されている
点である。動作は第1の実施例の場合と同様である。
【0021】[第3の実施例]図4は、本発明の第3の
実施例を示す回路図である。この実施例の回路は、負電
圧電源を用いる場合に用いられ、負電圧の出力電圧Vo
utが得られる。同図において、図1に示した第1の実
施例の部分と同等の部分には共通の参照符号が付せられ
ている。参照電圧を生成するトランジスタQ1、Q2の
ベースとコレクタは接地され、Q1のエミッタは抵抗R
1を介して第1のオペアンプOP1の出力端子に接続さ
れ、Q2のエミッタは抵抗R2、R3を介して第1のオ
ペアンプOP1の出力端子に接続されている。そして、
Q1のエミッタとR1との接続点は第1のオペアンプO
P1の非反転入力端子に接続され、R2とR3との接続
点は第1のオペアンプOP1の反転入力端子に接続され
ている。始動回路STは、ソースが第1のオペアンプO
P1の反転入力端子に接続され、ドレインが電源VEE
に接続されたpチャネルMOSトランジスタpM1と、
入力端子が第2のオペアンプOP2の出力端子に接続さ
れ、出力端子がpM1のゲートに接続された、CMOS
構成のインバータIn1とによって構成されている。
【0022】図4に示す本実施例回路において、始動後
には、第1のオペアンプOP1は負の基準出力電圧Vf
を出力し、トランジスタQ1、Q2は導通して安定状態
を保つ。しかし、始動に失敗した場合には、トランジス
タQ1、Q2は導通せず、出力電圧Vf、Voutが0
Vとなる状態に陥る。そこで、始動回路STを付設して
バンドギャップリファレンス回路の始動を補助する。電
源投入直後には、出力電圧Voutがハイレベル(接地
レベル)であることにより、pM1のゲートがローレベ
ルとなり、pM1が導通する。これにより、第1のオペ
アンプOP1の反転入力端子がローレベルとなり、トラ
ンジスタQ2が導通し、オペアンプOP1の基準出力電
圧Vfが負電圧に立ち上がる。これに連れてQ1も導通
し、始動が完了する。始動が完了すると、出力電圧Vo
utがローレベルとなることにより、インバータIn1
の出力がハイレベルとなりpM1がオフする。pM1が
オフするとOP1の反転入力端子のノードに注入されて
いた電荷はトランジスタQ2により急速に排除される。
【0023】[第4の実施例]図5は、本発明の第4の
実施例を示す回路図である。同図において、図4に示し
た第3の実施例の部分と同等の部分には共通の参照符号
が付せられているので、重複する説明は省略する。本実
施例の第3の実施例と相違する点は、始動時に第1のオ
ペアンプOP1の反転入力端子に負電圧を供給するトラ
ンジスタがnチャネルMOSトランジスタnM1となさ
れ、これに伴って第2のオペアンプOP2とnM1のゲ
ートとの間に接続される回路要素がインバータIn1か
らCMOS構成のバッファ回路Buffに変更されてい
る点である。動作は第3の実施例の場合と同様である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバンドギ
ャップリファレンス回路は、オペアンプの出力信号によ
ってオン/オフが制御されるスイッチング素子によって
始動電流を供給するとともに、スイッチング素子がオフ
されたときにはスイッチング素子によって注入されてい
た電荷をバイポーラトランジスタにより速やかに除去す
るようにしたものであるので、以下の効果を享受するこ
とができる。 始動回路の消費電流を回路始動後には0とすること
ができ、消費電力を削減することができる。 始動後には始動回路がバンドギャップリファレンス
回路本体の回路動作に影響を与えないようにすることが
でき、安定した基準電圧を提供することが可能になる。 電源投入から、基準出力電圧Vf、出力電圧Vou
tが設定値の電圧に立ち上がるまでの時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図。
【図2】第1の実施例と第2の従来例のシミュレーショ
ン結果を示す特性図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路図。
【図4】本発明の第3の実施例を示す回路図。
【図5】本発明の第4の実施例を示す回路図。
【図6】第1の従来例の回路図。
【図7】第2の従来例の回路図。
【符号の説明】
ST 始動回路 OP、OP1、OP2、OP21、OP22 オペアン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタが電源に接続されエミッタが第
    1の抵抗を介して接地された第1のトランジスタと、コ
    レクタが電源に接続されエミッタが直列接続された第2
    および第3の抵抗を介して接地された第2のトランジス
    タと、第1のトランジスタのエミッタが反転入力端子に
    され、第2および第3の抵抗の接続点が非反転入力端子
    に接続され、その出力信号が前記第1および第2のトラ
    ンジスタのベース電流を与える1段目の演算増幅器と、
    1段目の演算増幅器の出力信号を受けこれを増幅する2
    段目の演算増幅器と、前記2段目の演算増幅器の出力信
    号によってオン/オフが制御され、該2段目の演算増幅
    器の出力電圧が所定値より低い場合にオンして前記第1
    および第2のトランジスタにベース電流を供給するスイ
    ッチング手段と、を有することを特徴とする始動回路を
    有するバンドギャップリファレンス回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段がpチャネル若し
    くはnチャネルMOSトランジスタによって構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の始動回路を有する
    バンドギャップリファレンス回路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段が、前記2段目の
    演算増幅器の出力信号が入力されるCMOS構成のイン
    バータ若しくはCMOS構成のバッファ回路の出力信号
    により制御されることを特徴とする請求項1または2記
    載の始動回路を有するバンドギャップリファレンス回
    路。
  4. 【請求項4】 コレクタおよびベースが接地されエミッ
    タが第1の抵抗の一端に接続された第1のトランジスタ
    と、コレクタおよびベースが接地されエミッタが直列接
    続された第2および第3の抵抗を介して前記第1の抵抗
    の他端に接続された第2のトランジスタと、非反転入力
    端子が第1のトランジスタのエミッタに接続され、反転
    入力端子が第2および第3の抵抗の接続点に接続され、
    その出力端子が前記第1の抵抗の他端に接続された1段
    目の演算増幅器と、1段目の演算増幅器の出力信号を受
    けこれを増幅する2段目の演算増幅器と、前記2段目の
    演算増幅器の出力信号によってオン/オフが制御され、
    該2段目の演算増幅器の出力電圧絶対値が所定値より低
    い場合にオンして前記第2および第3の抵抗の接続点に
    始動電流を供給するスイッチング手段と、を有すること
    を特徴とする始動回路を有するバンドギャップリファレ
    ンス回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段がpチャネル若し
    くはnチャネルMOSトランジスタによって構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の始動回路を有する
    バンドギャップリファレンス回路。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング手段が、前記2段目の
    演算増幅器の出力信号が入力されるCMOS構成のイン
    バータ若しくはCMOS構成のバッファ回路の出力信号
    により制御されることを特徴とする請求項4または5記
    載の始動回路を有するバンドギャップリファレンス回
    路。
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