JP2948348B2 - 自動車の車体組立方法 - Google Patents

自動車の車体組立方法

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JP2948348B2
JP2948348B2 JP10611391A JP10611391A JP2948348B2 JP 2948348 B2 JP2948348 B2 JP 2948348B2 JP 10611391 A JP10611391 A JP 10611391A JP 10611391 A JP10611391 A JP 10611391A JP 2948348 B2 JP2948348 B2 JP 2948348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体をユニット化して
なる自動車の車体組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の製造において、組立ライ
ンでの組立作業の容易化、作業ステーション数の減少を
図るために、自動車の車体又は各部をユニット化するこ
とが種々試みられている。そのうち、車体をユニット化
するものとしては、例えば特開昭63−235174号
公報に開示されるように、車体を、ダッシュパネルを有
しエンジンルームを構成するフロントボディと、フロア
部材を有するロアユニットボディと、ルーフ部材及び左
右のボディサイドパネルを有するアッパユニットボディ
とに分割し、これら3つのボディを互いに結合するよう
にしたものが知られている。また、実開昭64−283
77号公報には、車体をロアユニットボディとアッパユ
ニットボディとの2つに分割し、この両ボディを互いに
結合するようにすることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、アッパユニットボディとロアユニットボディ
とを結合する場合、アッパユニットボディを、ロアユニ
ットボディに対しその上側から覆い被せるように近付
け、この両ボディの接合部をボルト止め及び接着剤等に
より結合するようにしているため、結合作業中は常に両
ボディを各々所定の状態に保持しなければならないとと
もに、結合個所を多くする必要があり、その結合作業に
手間がかかるという問題がある。
【0004】そこで、本発明者等は、このような問題を
解決するために、車体を少なくとも、フロア部材を有す
るロアユニットボディと、ルーフ部材及び左右のボディ
サイドパネルを有するアッパユニットボディとに分割
し、上記ロアユニットボディを上記アッパユニットボデ
ィに対し相対的にその前側から差し込んで両ユニットボ
ディを組付けるという新たな車体組立方法を考え出し
た。この方法では、ロアユニットボディの相対的差し込
み方向(車体前後方向)と支持方向(上下方向)とが異
なるので、支持構造などでロアユニットボディの相対的
差し込みひいては組付けが支障を来すことがないばかり
でなく、この支持構造によりロアユニットボディを両ユ
ニットボディの結合完了前に支持することができる。そ
のため、従来の如くロアユニットボディの結合作業が終
了するまで該ロアユニットボディを支持する必要はな
く、また、両ボディの結合方法として接着剤を容易に用
いることができるとともに、ボルト等による締結個所を
可及的に少なくすることができるという利点がある。
【0005】しかし、このような方法を実施化する場
合、次のような問題がある。すなわち、アッパユニット
ボディにおいては、ロアユニットボディの相対的差し込
み前に予め、前部側に左右のボディサイドパネル同士を
連結するカウルメンバを設け、該カウルメンバにフロン
トウィンドガラスの下縁を支持せしめてフロントウィン
ドガラスの組付を行っておくことが、組立作業の効率化
を図る観点からは望ましい。また、ロアユニットボディ
においては、ロアユニットボディの相対的差し込み前に
予め、各種計器類を装備したインパネユニットを正規の
組付位置に組付けておくことが、組立作業の効率化を図
る観点からは望ましい。しかし、ロアユニットボディの
相対的差し込み前に、アッパユニットボディにカウルメ
ンバを設けるとともに、ロアユニットボディにインパネ
ユニットを正規の位置に組付けておくと、ロアユニット
ボディの相対的差し込みの際にこの両者が互いに干渉す
るという問題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ロアユニットボディの
相対的差し込み前に、アッパユニットボディにカウルメ
ンバを、ロアユニットボディにインパネユニットをそれ
ぞれ設けるに当たり、ロアユニットボディの相対的差し
込みの際にこの両者が互いに干渉しないようにしつつ、
組立作業の効率化を有効に図り得る自動車の車体組立方
法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の解決手段は、自動車の車体組立方
法として、車体を少なくとも、フロア部材を有するロア
ユニットボディと、ルーフ部材及び左右のボディサイド
パネルを有するアッパユニットボディとに分割し、上記
ロアユニットボディを上記アッパユニットボディに対し
相対的にその前側から差し込んで両ユニットボディを組
付けることを前提とする。そして、上記アッパユニット
ボディにおいて、その前部側で左右のボディサイドパネ
ル同士を連結しかつフロントウィンドガラスの下縁を支
持するカウルメンバを設ける。また、上記ロアユニット
ボディの相対的差し込み前に予め該ロアユニットボディ
にインパネユニットを、そのセンタステーの下端を支軸
を介して上記ロアユニットボディのフロア部材上に上下
方向に回動可能に取付けることで、正規の組付位置から
下方に移動可能に取付け、上記ロアユニットボディの相
対的差し込み時に上記インパネユニットを、上記カウル
メンバと干渉しないよう正規の組付位置よりも下方に移
動させる構成とする。
【0008】ここで、請求項2の発明では、上記請求項
1において、上記インパネユニットは、そのセンタステ
ーの下端がコンソールボックスの前端の位置で支軸を介
して上記ロアユニットボディのフロア部材上に上下方向
に回動可能に取付けられて、正規の組付位置から下方に
移動可能に構成されているものとする。
【0009】また、請求項3の発明の解決手段は、自動
車の車体組立方法として、車体を少なくとも、フロア部
材を有するロアユニットボディと、ルーフ部材及び左右
のボディサイドパネルを有するアッパユニットボディと
に分割し、上記ロアユニットボディを上記アッパユニッ
トボディに対し相対的にその前側から差し込んで両ユニ
ットボディを組付けることを前提とする。そして、上記
アッパユニットボディにおいて、その前部側で左右のボ
ディサイドパネル同士を連結しかつフロントウィンドガ
ラスの下縁を支持するカウルメンバを設ける。また、上
記ロアユニットボディの相対的差し込み前に予め該ロア
ユニットボディにインパネユニットを、そのセンタステ
ーを上下二つに分割し上側のセンタステーの一端をイン
パネメンバに連結し他端を上記ロアユニットボディのフ
ロア部材上に立設された下側のセンタステーの上端に支
軸を介して回転自在に連結することで、正規の組付位置
から下方に移動可能に取付け、上記ロアユニットボディ
の相対的差し込み時に上記インパネユニットを、上記カ
ウルメンバと干渉しないよう正規の組付位置よりも下方
に移動させる構成とする。
【0010】ここで、請求項4の発明では、上記請求項
1〜3において、上記アッパユニットボディを固定して
おき、上記ロアユニットボディを差し込み移動させるこ
とで両者を組付けるものとする。逆に、請求項5の発明
では、上記請求項1〜3において、上記ロアユニットボ
ディを固定しておき、上記アッパユニットボディを差し
込み移動させることで両者を組付けるものとする。
【0011】更に、請求項6の発明では、上記請求項1
〜5において、上記ロアユニットボディのフロア部材上
にはシートが予め取付けられていて、組付工程前に前も
って該シートを後方へ倒伏させておくものとする。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1〜6の発明では、
ロアユニットボディの相対的差し込み時、ロアユニット
ボディに取付けられたインパネユニットは、予め正規の
組付位置よりも下方に移動させられており、アッパユニ
ットボディに設けられたカウルメンバとの干渉が回避さ
れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1〜図3は本発明の実施例に係わる自動
車の車体組立方法を用いて組立てられる車体の全体概略
構造を示す。この車体1は、前部フロア部材21を有す
るロアユニットボディ2と、ルーフ部材41、左右のボ
ディサイドパネル42,42及び後部フロア部材43を
有するアッパユニットボディ4とに分割されていて、上
記ロアユニットボディ2を上記アッパユニットボディ4
に対しその前側から差し込み、両ユニットボディ2,4
を組付けることで構成されている。この組付けの後、車
体1に対し、エンジン等のパワーユニット5、各車輪の
サスペンション6、排気装置7及び燃料タンク8等をサ
ブアッセンブリしてなるアッセンブリ体9が組付けられ
る。
【0015】上記ロアユニットボディ2は、前部フロア
部材21の他に、エンジンルームと車室とを仕切るダッ
シュパネル22と、エンジンルームの側壁を構成するフ
ードレッジパネル23,23とを有してなる。上記ダッ
シュパネル22には、その上部にカウルボックス24が
車幅方向に延びて設けられているとともに、図5に示す
ようにペダル類25及びステアリングシャフト26等の
装備品が取付けられている。また、上記フードレッジパ
ネル23の下部には、車体前後方向に延びるフロントサ
イドフレーム27が設けられ、該フロントサイドフレー
ム27の後端は上記ダッシュパネル22に連結されてい
る。
【0016】上記前部フロア部材21は、軽量でかつ充
分な強度を有するように、図4に示すように、アルミニ
ウム等からなるハニカム構造のものであって、この前部
フロア部材21上には、二つの前部座席(運転席及び助
手席)28,28が据付けられているとともに、該両前
部座席28,28間にチェンジレバー29等を備えるコ
ンソールボックス30が取付けられている。
【0017】また、前部フロア部材21上には、図5〜
図8に示すように、各種計器類を装備したインパネユニ
ット35のセンタステー37の下端が上記コンソールボ
ックス30の前端の位置で支軸39を介して回動可能に
取付けられている。上記インパネユニット35は、車幅
方向に延びる支持ロッドとしてのインパネメンバ36
と、該インパネメンバ36の中央部に上端が連結された
センタステー37と、上記インパネメンバ36及びセン
タステー37を覆って設けられたインパネ(インストル
メントパネルの略称)38とを有し、上記支軸39を中
心として正規の組付位置(図7及び図8に実線で示す位
置)とそれよりも下方の回避位置(図7及び図8に仮想
線で示す位置)との間で移動可能にロアユニットボディ
2に取付けられている。
【0018】そして、このようなロアユニットボディ2
に対しては、上記アッパユニットボディ4及びアッセン
ブリ体9が組付けられた後に、フードレッジパネル23
の外側にフロントフェンダパネル31が取付けられると
ともに、エンジンルームの上部を覆うエンジンフード3
2及びフロントバンパーユニット33等が組付けられ
る。
【0019】一方、上記アッパユニットボディ4の各ボ
ディサイドパネル42には、前後二つのドア開口部4
4,45が設けられており、上記ロアユニットボディ2
との組付け後、前側のドア開口部44にはフロントドア
46が、後側のドア開口部45にはリヤドア47がそれ
ぞれ開閉可能に取付けられる。上記ボディサイドパネル
42は、ドア開口部44の前縁部を構成するフロントピ
ラー48と、ドア開口部44の後縁部及びドア開口部4
5の前縁部を構成するセンタピラー49と、ドア開口部
45の後縁部を構成するリヤピラー50と、上記両ドア
開口部44,45の下縁部を構成するサイドシル51と
を有している。
【0020】上記サイドシル51は、図4に詳示するよ
うに、アルミニウムを押出成形してなる閉断面構造のも
のであり、このサイドシル51の車室内側側面には、内
方に突出する上下一対の突出片52,52がサイドシル
51の長手方向(つまり車体前後方向)に亘って一体形
成されている。上記両突出片52,52は、サイドシル
51の車室内側側面と共に車体前後方向に延びる凹部5
3を構成しており、該凹部53には、上記前部フロア部
材21の側端部が前側から挿入して嵌合されかつ接着剤
54で固着されている。
【0021】また、上記アッパユニットボディ4のロア
ユニットボディ差し込み口である前側開口部61には、
図5〜図8にも示すように、左右のボディザイドパネル
42,42のフロントピラー48,48同士を連結する
カウルメンバ62が設けられ、該カウルメンバ62上に
はフロントウィンドガラス63の下縁が支持されてい
る。
【0022】図9は上記ロアユニットボディ2とアッパ
ユニットボディ4との組付に用いる装置を示す。この装
置は、組付基台11上に配置され、アッパユニットボデ
ィ4を支持する第1支持台12,…と、アッパユニット
ボディ4を吊下げて搬送し上記第1支持台12上に載置
する搬送ハンガー13,…と、上記組付基台11に設け
られたレール14上を往復移動可能なスライダー15
と、該スライダー15上に配置され、ロアユニットボデ
ィ2を支持する第2支持台16,…とを備えている。そ
して、上記スライダー15が図に示す位置からレール1
4上を第1支持台12側に移動することにより、該スラ
イダー15(第2支持台16)上のロアユニットボディ
2が第1支持台12上のアッパユニットボディ4にその
前側から差し込まれる。
【0023】次に、上記の車体構造の場合における、車
体組立方法について説明する。
【0024】先ず、図1に示す如くロアユニットボディ
2及びアッパユニットボディ4を各々所定形状に組立て
る。その際、アッパユニットボディ4の前側開口部61
においては、左右のボディザイドパネル42を連結する
カウルメンバ62上にフロントウィンドガラス63の下
縁を支持せしめてフロントウィンドガラス63の取付け
を行う。一方、ロアユニットボディ2側においては、イ
ンパネユニット35のセンタステー37の下端を支軸3
9を介して前部フロア部材21上に連結してインパネユ
ニット35を組付ける。このインパネユニット35の組
付では、インパネユニット35を正規の組付位置よりも
下方の回避位置(図7及び図8に仮想線で示す位置)に
セットしておく。また、前部フロア部材21上に据付け
た前部座席28のシートバック28aを後方に倒伏させ
るとともに、ステアリングシャフト26をその基端側
(ダッシュパネル22側)の支軸26a廻りに前部フロ
ア部材21上に倒しておく。しかる後、上記アッパユニ
ットボディ4における各ボディサイドパネル42下部の
サイドシル51の凹部53内及び後部フロア部材43の
前縁部にそれぞれ接着剤54を塗布する。
【0025】続いて、上記ロアユニットボディ2の前部
フロア部材21の側縁部をアッパユニットボディ4側の
サイドシル51の凹部53に前側から挿入嵌合し、この
嵌合状態のままロアユニットボディ2の前部フロア部材
21をアッパユニットボディ4の左右のボディサイドパ
ネル42,42間に差し込む。その際、ロアユニットボ
ディ2側のインパネユニット35は、予め正規の組付位
置よりも下方の回避位置に移動させられており、また、
前部座席28のシートバック28a及びステアリングシ
ャフト26は前部フロア部材21上に倒されているの
で、これらの部材がアッパユニットボディ4の前側開口
部61のカウルメンバ62と干渉することはなく、ロア
ユニットボディ2の差し込みを円滑に行うことができ
る。
【0026】そして、この差し込みが終了した段階で
は、上記前部フロア部材21の後縁部が、上記後部フロ
ア部材43の前縁部に係合し接着剤を介して固着され
る。これにより、前部フロア部材21の左右両側縁部及
び後縁部が共にアッパユニットボディ4に固着支持され
て、ロアユニットボディ2とアッパユニットボディ4と
が互いに組付けられる。その後、上記インパネユニット
35を回避位置から正規の組付位置に戻し、この位置で
該インパネユニット35のインパネメンバ36の左右両
端部をカウルメンバ62等に固定して、インパネユニッ
ト35を正規の組付位置に組付ける。また、このインパ
ネユニット35のインパネメンバ36に上記ステアリン
グシャフト26の先端部を支持せしめる。
【0027】このような組付方法の場合、ロアユニット
ボディ2(前部フロア部材21)の差し込み方向(車体
前後方向)と係合構造によるロアユニットボディ2の支
持方向(上下方向)とが異なるので、係合構造によりロ
アユニットボディ2の差し込みひいては組付けが支障を
来すことがないばかりでなく、この係合構造によりロア
ユニットボディ2を差し込んだ位置で支持することがで
きる。そのため、従来の如くロアユニットボディ2の結
合作業が終了するまで該ロアユニットボディ2を支持す
る必要はなく、また、両ユニットボディ2,4の結合方
法として接着剤を容易に用いることができるとともに、
ボルト等による締結個所を可及的に少なくすることがで
き、組立作業の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0028】しかも、ロアユニットボディ2の差し込み
前に、インパネユニット35をロアユニットボディ2
に、フロントウィンドガラス63をアッパユニットボデ
ィ4にそれぞれ組付けることができ、また、これらの組
付によりロアユニットボディ2の差し込みに支障を来す
ことがなく、組立作業の容易・迅速化をより図ることが
できる。
【0029】尚、ロアユニットボディ2をアッパユニッ
トボディ4に対し相対的にその前側から差し込むにとき
は、上記実施例の如くアッパユニットボディ4を固定
し、これに近付けるようロアユニットボディ2を後方へ
移動させて差し込みを行うだけでなく、逆に、ロアユニ
ットボディ2を固定し、これに近付けるようアッパユニ
ットボディ4を前方へ移動させて差し込みを行ってもよ
いのは勿論である。
【0030】図10〜図12は本発明の車体組立方法に
用いるインパネユニットの変形例を示す。この変形例の
場合、インパネユニット35のインパネメンバ36の中
央部をフロア部材に連結するセンタステーは上下二つに
分割され、上側のセンタステー71(図6のセンタステ
ー37と比較参照)の一端はインパネメンバ36に連結
され、他端は、フロア部材21上に立設された下側のセ
ンタステー72の上端に支軸73を介して回転自在に連
結されている。上記下側のセンタステー72は、インパ
ネ本体74と分離可能に設けられたインパネの一部75
により外部に露見しないように覆われている。
【0031】そして、ロアユニットボディの相対的差し
込み前に予め上記上側のセンタステー71の下端と下側
のセンタステー72の上端とを連結してインパネユニッ
ト35をロアユニットボディに組付ける。この組付けで
は、インパネユニット35を正規の組付位置よりも下方
の回避位置(図11及び図12に仮想線で示す位置)に
セットしておく。ロアユニットボディの相対的差し込み
後に上記インパネユニット35を正規の組付位置(図1
1及び図12に実線で示す位置)に戻し、その位置でイ
ンパネメンバ36の左右両端部をカウルメンバ62等に
固定する。その後、上記インパネユニット35とコンソ
ールボックス30との間にインパネの一部75を、上記
下側のセンタステー72を車室内側から覆った状態で取
付ける。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜6の発明におけ
る自動車の車体組立方法によれば、ロアユニットボディ
をアッパユニットボディに対しその前側から相対的に差
し込んで両ユニットボディを組付けるタイプのものにお
いて、ロアユニットボディの相対的差し込み前に予めア
ッパユニットボディにフロントウィンドガラスを、ロア
ユニットボディにインパネユニットをそれぞれ取付ける
ことができるとともに、ロアユニットボディの相対的差
し込み時に上記インパネユニットがアッパユニットボデ
ィ側のカウルメンバと干渉するのを防止することがで
き、組立作業の容易化及び迅速化を大幅に図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる自動車の車体構造を示
す分解斜視図である。
【図2】同じく装備品を取り外した状態の分解斜視図で
ある。
【図3】車体の組立状態を示す斜視図である。
【図4】前部フロア部材とサイドシルとの係合構造を示
す断面図である。
【図5】ロアユニットボディの差し込み時の状態を示す
一部切開して見た側面図である。
【図6】インパネユニットの取付構造を示す斜視図であ
る。
【図7】図6のA−A線における断面図である。
【図8】図6のB−B線における断面図である。
【図9】ロアユニットボディとアッパユニットボディと
の組付に用いる装置を示す側面図である。
【図10】インパネユニットの変形例を示す図6相当図
である。
【図11】図10のC−C線における断面図である。
【図12】図10のD−D線における断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 ロアユニットボディ 4 アッパユニットボディ 21 前部フロア部材 35 インパネユニット 41 ルーフ部材 42 ボディサイドパネル 62 カウルメンバ 63 フロントウィンドガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−334665(JP,A) 特開 平4−334666(JP,A) 特開 平2−254078(JP,A) 特開 平4−303084(JP,A) 実開 昭63−176879(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 65/00 B23P 21/00 303

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を少なくとも、フロア部材を有する
    ロアユニットボディと、ルーフ部材及び左右のボディサ
    イドパネルを有するアッパユニットボディとに分割し、
    上記ロアユニットボディを上記アッパユニットボディに
    対し相対的にその前側から差し込んで両ユニットボディ
    を組付ける自動車の車体組立方法において、 上記アッパユニットボディは、その前部側で左右のボデ
    ィサイドパネル同士を連結しかつフロントウィンドガラ
    スの下縁を支持するカウルメンバを有しており、 上記ロアユニットボディの相対的差し込み前に予め該ロ
    アユニットボディにインパネユニットを、そのセンタス
    テーの下端を支軸を介して上記ロアユニットボディのフ
    ロア部材上に上下方向に回動可能に取付けることで、
    規の組付位置から下方に移動可能に取付け、上記ロアユ
    ニットボディの相対的差し込み時に上記インパネユニッ
    トを、上記カウルメンバと干渉しないよう正規の組付位
    置よりも下方に移動させることを特徴とする自動車の車
    体組立方法。
  2. 【請求項2】 上記インパネユニットは、そのセンタス
    テーの下端がコンソールボックスの前端の位置で支軸を
    介して上記ロアユニットボディのフロア部材上に上下方
    向に回動可能に取付けられて、正規の組付位置から下方
    に移動可能に構成されている請求項1に記載の自動車の
    車体組立方法。
  3. 【請求項3】 車体を少なくとも、フロア部材を有する
    ロアユニットボディと、ルーフ部材及び左右のボディサ
    イドパネルを有するアッパユニットボディとに分割し、
    上記ロアユニットボディを上記アッパユニットボディに
    対し相対的にその前側から差し込んで両ユニットボディ
    を組付ける自動車の車体組立方法において、 上記アッパユニットボディは、その前部側で左右のボデ
    ィサイドパネル同士を連結しかつフロントウィンドガラ
    スの下縁を支持するカウルメンバを有しており、 上記ロアユニットボディの相対的差し込み前に予め該ロ
    アユニットボディにインパネユニットを、そのセンタス
    テーを上下二つに分割し上側のセンタステーの一端をイ
    ンパネメンバに連結し他端を上記ロアユニットボディの
    フロア部材上に立設された下側のセンタステーの上端に
    支軸を介して回転自在に連結することで、正規の組付位
    置から下方に移動可能に取付け、上記ロアユニットボデ
    ィの相対的差し込み時に上記インパネユニットを、上記
    カウルメンバと干渉しないよう正規の組付位置よりも下
    方に移動させることを特徴とする 自動車の車体組立方
    法。
  4. 【請求項4】 上記アッパユニットボディを固定してお
    き、上記ロアユニットボディを差し込み移動させること
    で両者を組付けることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の自動車の車体組立方法。
  5. 【請求項5】 上記ロアユニットボディを固定してお
    き、上記アッパユニットボディを差し込み移動させるこ
    とで両者を組付けることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の自動車の車体組立方法。
  6. 【請求項6】 上記ロアユニットボディのフロア部材上
    にはシートが予め取付けられていて、組付工程前に前も
    って該シートを後方へ倒伏させておくことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の自動車の車体組立方
    法。
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