JP2945241B2 - 階調表示マトリクス型表示装置の駆動法 - Google Patents

階調表示マトリクス型表示装置の駆動法

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JP2945241B2
JP2945241B2 JP13784493A JP13784493A JP2945241B2 JP 2945241 B2 JP2945241 B2 JP 2945241B2 JP 13784493 A JP13784493 A JP 13784493A JP 13784493 A JP13784493 A JP 13784493A JP 2945241 B2 JP2945241 B2 JP 2945241B2
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博司 山添
博之 大西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階調表示可能なマトリ
クス型表示装置に関する。。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等、表示装置は、マン・マ
シーン・インターフェースとして、重要な技術である。
特に、最近、コンピューター端末等において、ダウン・
サイジングの意味からも、液晶表示装置は必須となって
きた。そのうちでも、マトリクス型単純液晶表示装置
は、価格等、妥当な範囲にあり、幅広く使われようとし
ている。
【0003】従来、これらマトリクス型単純液晶表示装
置の駆動法は、電圧平均化法にのっとり、走査線の線順
次走査が使われている。この方法は、数学的には、以下
の様に考えられる。すなわち、各瞬間に一本の走査線を
選ぶことは、全体として直交関数を発生させることに相
当し(関数間の積を妥当に定義して)、しかも、可能な
有限の表示パターン、ここでは表示装置のある一つの列
の表示に対応するベクトルを要素とする集合ないし数学
的空間に対して、この走査さるべき全体の走査線の内、
一本を選択する関数の全体は、数学的に完備したものと
なっている。
【0004】すなわち、線順次走査に対応する基底ベク
トルを考えることが出来る。ここで、全走査線数をM本
とする。従来の線順次走査に対応する基底ベクトル、こ
れは互いに直交かつ、完備である。すなわち1フレーム
内で、走査線のうち、n本目を選択している時は、 基底ベクトル{0,0,……,0,1(n個目),0,……,
0}… (#) に対応する。これらM個のベクトルは、ベクトルの積を
通常の内積で定義するとき、互いに直向しているのがわ
かる。また、表示さるべき、表示パネルの各列の画素の
状態(この1フレーム内で、ONであるか、OFFであ
るかの状態−例えば、ONであれば−1に対応させ、O
FFなら+1に対応させる)を、M次のベクトルで表現
するとき、常にM個の基底ベクトル(#)の一次結合で
表せる。このベクトルを要素とする空間に対して、M個
のベクトル(#)は、完備である。すなわち、今まで特
に意識することなく、直交関数を使って、走査線全体に
電圧を与え、駆動していたのである。
【0005】この駆動法は、従来、すべてに用いられて
きた。この方法は、いわゆる電圧平均化法、またはアル
ト・プレシコ法といわれるものである。
【0006】ここで、上述した、数学的に、有限要素を
包含する関数空間の、各要素の直交完備なベース関数に
よる展開等は、「解析概論」、高木貞治著、岩波書店刊
に詳しく、また、電圧平均化法については「液晶エレク
トロニクスの基礎と応用」、佐々木昭夫編、オーム社刊
に詳しく、行列論については、「行列と行列式」、浅野
啓三著、共立出版刊に詳しく説明されている。
【0007】さらに、最近、他の直交、完備な数学的空
間理論を使って、駆動法が工夫されている。例えば、T.
J.Scheffer 他 SID 92 DIGEST pp228。これは、ウオル
シューアダマール変換理論を使ったものである。この駆
動法は、画素にかかる電圧は、線順次のいわゆる電圧平
均化法に比べて、電圧波高値は下げられ、この点から、
クロストークやフレームレスポンスが幾分、削減しうる
という優位点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】再度説明すると、最
近、コンピューター端末等に使われる液晶表示装置にお
いて、高品位表示の要求が現実のものとなってきた。こ
れらの液晶表示装置においては、STN等、単純モード
の液晶表示装置が主に使われている。これらの液晶表示
装置には、表示において、クロストーク現象等、表示の
質の低下が見られるが、現状では仕方なく使われてい
る。
【0009】すなわち、まず、いわゆる電圧平均化法
(アルト・プレシコ法)について述べる。この方法は以
下に述べる課題もあいまって、すなわちクロストークや
フレームレスポンスの故に中間調表示においては問題が
多い。現実には16階調程度が精一杯である。なぜな
ら、上述のように、表示においてコントラストがとれ
ず、16以上の多階調にしても意味が無いのが実状であ
る。
【0010】高速STNにおいては、液晶の動きは、電
圧平均化法の想定からはずれ、電圧の波高値に若干、応
答する。この場合、黒レベルも、半選択電圧への液晶の
応答のため、黒状態において若干光が漏れる。すなわち
コントラストは期待に比べて、かなり劣るようになる。
従来の線順次走査において、比較的波高値の大きい選択
された走査線に加わる走査電圧のため、しかも、1フレ
ームに一度、瞬時に比較的大電圧が加わるため、明るさ
は、液晶の高速応答のため、1フレーム内で、一瞬明る
くなり、あとすぐ暗くなる。通常の液晶表示では、液晶
の緩慢な動きのため、瞬時の大電圧パルスにより明るく
なると、この状態は1フレーム以上保持される。これら
の、液晶表示の振舞いはいわゆるフレームレスポンスに
由来する。フレームレスポンスとは、いままで述べてき
たような現象を言う。
【0011】この様な事態をある程度避けるため、すな
わち、表示の質を上げるため、以下の工夫が提案されて
いる。
【0012】すなわち、種々の直交、完備な数学的空間
理論を使って、駆動法が工夫されている。例えば、T.J.
Scheffer 他 SID 92 DIGEST pp228。ここにおいて、前
述のとうり、これらの方法は優れている。すなわち、駆
動の際、1フレーム内で、各画素にかかる実効電圧を分
散させており、従って、クロストークやフレームレスポ
ンスの削減、ひいては画質の向上に寄与している。この
方法は、思想をウオルシューアダマール変換に依拠して
おり、根底のアダマール行列が使われる。その説明を次
に行う。
【0013】まず、N次ウオルシュ−アダマール変換行
列Wについて述べる。N次ウオルシュ−アダマール変換
行列Wについては、 N= w なる、自然数が存在するNについて、行列Wの構成法が
知られている。勿論、ユニタリー性は、 W・ t t ・W=NE 行列Wの各要素は、1または−1のみで構成される。勿
論、行列Wは正方行列である。
【0014】この方法は、前記フレームレスポンスやク
ロストークを一般には削減する。すなわち、一般の表示
パターンではコントラストは向上し、16以上の多階調
が現実的と思われる環境を作った。けれども、特殊パタ
ーンにはまだ問題を残している。
【0015】この種の駆動法には、階調表示の考えを許
容する余地が厳しい他の事情がある。実際、この種の駆
動法で無理やり、中間調データを表示すると、表示装置
の列毎に、例えば完全ON表示のレベルが異なる、すな
わち完全ON表示の実効値が列毎に異なり、表示が筋状
に見える。
【0016】これを、解決するために、表示行列Aの各
列のすべての要素の自乗和を計算する必要があるか、ま
たは、この自乗和を使って、2次方程式を演算する必要
が生じる。これにより、表示装置の列毎に電圧実効値の
不足分を補正する。この時、補正量が大きくなると、こ
のためにフレームレスポンスが著しくなる等、問題が多
い。
【0017】本発明は、このような従来の表示装置の駆
動法の課題を考慮し、諧調表示が出来、しかも表示の品
質のよい階調表示マトリクス型表示装置の駆動法を提供
することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のような課
題を解決する第1の手段として、βを、0または0より
大きく、Nより小さい実数とする時、すべての列ベクト
ルまたは行ベクトルのノルムが、N−β、である、直交
N次正方行列である変換行列Hの発生器を利用し、1フ
レームの表示パタ―ンに対応するN行M列の表示行列A
を行列Aの行及び列が、マトリクス表示装置の行及び列
順序を含めて対応するように、かつ、2値表示の際、
完全ON画素には−1が、完全OFF画素には+1が対
応するように定義し、行列の乗法により、H・A=B
ように表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1
フレーム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム
期間T=tn―t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2
〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への
印加電圧を更新するにおいて、タイミングti-1〜ti
おいて、走査線に、及び信号電極、個々に指定された
査電圧および信号電圧を、全体、同時に印加して、表示
が最適となるようになし、その際の走査電圧を・Vb
・Hik、信号電圧をVb・Bijなるように、比例定数
K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k
番目行の走査線に対する前記走査電圧は前記変換行列H
のk列、i行の数値、H ik に比例した電圧となし、j番
目列の信号電極に対する前記信号電圧は前記変換表示行
列Bのi行j列の数値、B ij に比例した電圧となし、
に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
数値を対応させるような表示行列Aを構成し、前記 H
・A=B により、変換表示行列Bを得、各スロット、
i-1〜tiを2つのセミスロット、ti-1〜ti-1/2と、
i-1/2〜tiから構成されるようにし、比率R1、R2を R1=(t i-1 −t i-1/2 )/(t i-1 −t i 、 R2=(t i-1/2 −t i )/(t i-1 −t i 、定義し、 タイミング、ti-1〜ti-1/2においては、k番目行の走
査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik
比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√R1に近い
電圧を、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列B
のi行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわちVb
・B ij /√R1に近い電圧を、全体、同時に印加し、表
示行列Aの各要素をAijとする時、タイミング、t
i-1/2〜tiにおいては、すべての走査線には、0電位を
与え、j番目の信号電極には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R2} に近い電圧を印加し(Σiは、i=1、2,……、Nに
わたる)、中間調表示を完成させるような階調表示マト
リクス型表示装置の駆動法を提案する。
【0019】本発明は前述のような課題を解決する第2
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、各スロット、ti-1〜tiを2つの
セミスロット、ti-1〜ti-1/2と、ti-1/2〜tiから構
成されるようにし、比率R1、R2を R1=(t i-1 −t i-1/2 )/(t i-1 −t i 、 R2=(t i-1/2 −t i )/(t i-1 −t i 、定義し、 タイミング、ti-1〜ti-1/2においては、k番目行の走
査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik
比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√R1に近い
電圧を、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列B
のi行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわちVb
・B ij /√R1に近い電圧を、全体、同時に印加し、直
前のフレームの表示行列preAの各要素をpreAijとする
時、タイミング、ti-1/2〜tiにおいては、すべての走
査線には、0電位を与え、j番目の信号電極には同一タ
イミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R2} に近い電圧を印加し(Σiは、i=1、2,……、Nに
わたる)、中間調表示を完成させるような階調表示マト
リクス型表示装置の駆動法を提供する。
【0020】本発明は前述のような課題を解決する第3
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、1フレームをN個の時間幅W1のス
ロット、S1,S2、……、Sn、とZ個の時間幅W2のス
ロット、X1、X2、…、XZから構成し、スロット、
1,S2、……、Sn、を、(N/Z)個のサブグルー
プに分け、これをS1,1,S1,2,……,S1,n/Z
2,1,……,S2,n/Z 3,1,……,SZ,n/Z,とし、
1フレームの時間的構成は、S1,1,S1,2,……,S
1,n/Z,X1,S2,1,S2,2,……,S2,n/Z,X2,S
3,1,……,SZ,n/Z、とし、スロットSf,gのタイミン
グにおいては、k番目行の走査線には、前記変換行列H
のk列、i={(f−1)N/Z+g}行の数値、H ik
に比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√{T/
(N・W1)}に近い電圧を、j番目列の信号電極には、
前記変換表示行列Bのi行j列の数値、B ij に比例した
電圧、すなわちVb・B ij /√{T/(N・W1)}に近
い電圧を、全体、同時に印加し、表示行列Aの各要素を
ijとする時、スロットXfのタイミングにおいては、
すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(N/Z−Σiij 2/Z)
・T/(N・W2)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、中間調表示を完成させるような階調
表示マトリクス型表示装置の駆動法を提供する。
【0021】本発明は前述のような課題を解決する第4
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、1フレームをN個の時間幅W1のス
ロット、S1,S2、……、Sn、とZ個の時間幅W2のス
ロット、X1、X2、…、XZから構成し、スロット、
1,S2、……、Sn、を、(N/Z)個のサブグルー
プに分け、これをS1,1,S1,2,……,S1,n/Z
2,1,……,S2,n/Z 3,1,……,SZ,n/Z,とし、
1フレームの時間的構成は、S1,1,S1,2,……,S
1,n/Z,X1,S2,1,S2,2,……,S2,n/Z,X2,S
3,1,……,SZ,n/Z、とし、スロットSf,gのタイミン
グにおいては、k番目行の走査線には、前記変換行列H
のk列、i={(f−1)N/Z+g}行の数値、H ik
に比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√{T/
(N・W1)}に近い電圧を、j番目列の信号電極には、
前記変換表示行列Bのi行j列の数値、B ij に比例した
電圧、すなわちVb・B ij /√{T/(N・W1)}に近
い電圧を、全体、同時に印加し、直前のフレームの表示
行列preAの各要素をpreAijとする時、スロットXf
タイミングにおいては、すべての走査線には、0電位を
与え、j番目の信号電極には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(N/Z−ΣipreAij 2
Z)・T/(N・W2)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、中間調表示を完成させるような階調
表示マトリクス型表示装置の駆動法を提供する。
【0022】本発明は前述のような課題を解決する第5
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、各スロット、ti-1〜tiを4つの
セミスロット、ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2
i-1/2〜ti-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるよう
にし、比率R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk
列、i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、それ
ぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、K・Vb
・H ik /√R3に近い、同極性の電圧を印加し、j番目
列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi行j列の数
値、B ij に比例した電圧、すなわち、それぞれ、Vb・
ij /√R1に近い電圧と、Vb・B ij /√R3に近い、
同極性の電圧を、全体、同時に印加し、表示行列Aの各
要素をAijとする時、タイミング、ti-3/4〜t
i-1/2と、ti-1/4〜tiにおいては、すべての走査線に
は、0電位を与え、j番目の信号電極には同一タイミン
グで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R2} と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R4} に近い同極性の電圧を、それぞれのタイミングで印加し
(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、中間調表
示を完成させるような階調表示マトリクス型表示装置の
駆動法を提供する。
【0023】本発明は前述のような課題を解決する第6
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、各スロット、ti-1〜tiを4つの
セミスロット、ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2
i-1/2〜ti-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるよう
にし、比率R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk
列、i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、それ
ぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、K・Vb
・H ik /√R3に近い、同極性の電圧を印加し、j番目
列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi行j列の数
値、B ij に比例した電圧、すなわち、それぞれ、Vb・
ij /√R1に近い電圧と、Vb・B ij /√R3に近い、
同極性の電圧を、全体、同時に印加し、直前のフレーム
の表示行列preAの各要素をpreAijとする時、タイミン
グ、ti-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおいては、す
べての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極に
は同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R2} と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R4} に近い同極性の電圧を、それぞれのタイミングで印加し
(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、中間調表
示を完成させるような階調表示マトリクス型表示装置の
駆動法を提供する。
【0024】本発明は前述のような課題を解決する第7
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素
には+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調
に対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよ
うな表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、
変換表示行列Bを得、各スロット、ti-1〜tiを4つの
セミスロット、ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2
i-1/2〜ti-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるよう
にし、比率R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk
列、i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、それ
ぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、K・Vb
・H ik /√R3に近い、逆極性の電圧を印加し、j番目
列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi行j列の数
値、B ij に比例した電圧、すなわち、それぞれ、Vb・
ij /√R1に近い電圧と、Vb・B ij /√R3に近い、
逆極性の電圧を、全体、同時に印加し、表示行列Aの各
要素をAijとする時、タイミング、ti-3/4〜t
i-1/2と、ti-1/4〜tiにおいては、すべての走査線に
は、0電位を与え、j番目の信号電極には同一タイミン
グで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R2} と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R4} に近い逆極性の電圧を、それぞれのタイミングで印加し
(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、中間調表
示を完成させるような階調表示マトリクス型表示装置の
駆動法を提供する。
【0025】本発明は前述のような課題を解決する第8
の手段として、βを、0または0より大きく、Nより小
さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
−1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
し、行列の乗法により、H・A=Bのように表示行列A
を変換して、変換表示行列Bを得、1フレーム期間Tを
N個のスロットに分割し、1フレーム期間T=tn―t0
において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3、……、t
n-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧を更新す
るにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、走査線
に、及び信号電極、個々に指定された走査電圧および信
号電圧を、全体、同時に印加して、表示が最適となるよ
うになし、その際の走査電圧を・Vb・Hik、信号電
圧をVb・Bijなるように、比例定数K、Vbを前もっ
て決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に
対する前記走査電圧は前記変換行列Hのk列、i行の数
値、H ik に比例した電圧となし、j番目列の信号電極に
対する前記信号電圧は前記変換表示行列Bのi行j列の
数値、B ij に比例した電圧となし、次に、階調表示を具
現する場合、完全ON画素には−1、完全OFF画素に
は+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調に
対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよう
な表示行列Aを構成し、前記 H・A=B により、変
換表示行列Bを得、各スロット、ti-1〜tiを4つのセ
ミスロット、ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2、t
i-1/2〜ti-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるように
し、比率R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
し、タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2
i-1/4、においては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
数値、H ik に比例した電圧、すなわち、それぞれ、K・
Vb・H ik /√R1に近い電圧と、K・Vb・H ik /√
R3に近い、逆極性の電圧を印加し、j番目列の信号電
極には、前記変換表示行列Bのi行j列の数値、B ij
比例した電圧、すなわち、それぞれ、Vb・B ij /√R
1に近い電圧と、Vb・B ij /√R3に近い、逆極性の電
圧を、 全体、同時に印加し、直前のフレームの表示行列
preAの各要素をpreAijとする時、タイミング、t
i-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおいては、すべての
走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極には同一
タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R2} と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R4} に近い逆極性の電圧を、それぞれのタイミングで印加し
(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、中間調表
示を完成させるような階調表示マトリクス型表示装置の
駆動法を提案する。
【0026】なお、これらの新しい駆動法においては、
時間的に隣接するフレームにおいて、すべての印加され
る電圧の極性が反転させるのが望ましい。
【0027】
【作用】いま、行列の行、列の定義は、数学でなされて
いるものとし、マトリクス形表示装置のパネルにおける
行と、列の定義は、走査線に行を対応させ、信号線に列
を対応させるとする。
【0028】ベクトルのノルムとは、ベクトルを(H
i,1、Hi,2、……、Hi,N)とする時、 L=Σj
i,j 2 をいう。
【0029】本発明では、各構成ベクトルのノルムが一
定な、しかも互いに直交するような、直交行列を利用す
る。
【0030】本発明は、一部は実効値応答するマトリク
ス型表示装置に、本質的に関係している。
【0031】任意の次数を持つ直交(完備に自動的にな
る)性を有する列ベクトルないし行ベクトルからなる正
方行列において、構成する各ベクトルの要素として、含
む0の個数を同一とすると、勿論、このようなベクトル
の長さは等しい。ベクトルの長さとは、ベクトル自身と
の内積の平方根と定義されている。
【0032】直交関数の例として、ウオルシュ関数が挙
げられる。ウオルシュ関数(アダマール行列Wの列ベク
トルないし行ベクトルで表されるものを、このようにも
称する)は、各要素は+1と−1の2値のみからなる。
このような行列は、数学的にはこの種のもののみであ
る。
【0033】さらに、より詳しく述べる。
【0034】以下の議論では、 0≦β<N である時、使用する直交行列のすべての列あるいは行ベ
クトルのノルムは、N−βであること、お互いの前記ベ
クトルは直交することのみを、使っている。すなわち、
このことのみが、本発明の前提である。直交行列の要素
は、0以外、4値以上の値をとってもよい。
【0035】まず、公知の2値表示の方法は以下のとう
りである。この詳細を検討することにより、本発明の着
想が得られた。
【0036】すべての列ベクトルまたは行ベクトルのノ
ルムは、N−βであり、異なる列ベクトル同士または異
なる行ベクトル同士は、ベクトル間の乗算を公知の如く
定義するとき、直交するようなN次の正方の変換行列H
の発生器を備え、1フレームの表示パターンに対応する
N行M列の表示行列Aを行列Aの行及び列が、マトリク
ス表示装置の行及び列にこの順に対応するように、2値
表示の際、完全ON画素には−1が、完全OFF画素に
は+1が対応するように定義し、行列の乗法により、 H・A=B 表示行列Aを変換して、変換表示行列Bを得、1フレー
ム期間TをN個のスロットに分割し、1フレーム期間T
=tn−t0において、t0〜t1、t1〜t2、t2〜t3
……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素への印加電圧
を更新するにおいて、タイミングti-1〜tiにおいて、
走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
数値、Hikに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号
電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧を印加し
て、表示を得る。
【0037】この際、k番目の走査線と、j番目の信号
線の交点の画素の液晶層にかかる1フレームで平均した
実効電圧Vkjの2乗値は、Σはすべてのiに亘るとして Vkj2={Σ(k・Hik−Bij2・Vb2}/N となり、次のように整理される。 Vkj2={k2(N−β)+(N−β)ΣAij 2−2k
(N−β)Akj}Vb2/N…(*) 上式から分かるように、完全ON状態と完全OFF状態
の2値表示の場合、すなわち、 Aij=±1 である場合、Σがすべてのiに亘るとして、すなわち、
j列全体の和として ΣAij 2=N となり、 Vkj2={k2(N−β)+(N−β)N−2k(N−
β)Akj}Vb2/N…(**) となる。従って、画素の実効電圧の2乗、Vkj2はまさ
しく、希望どうり、Akjにのみ依存する。
【0038】ところが、表示すべき情報に中間調を許容
すると、すなわち、Aijに±1以外の、−1から+1の
間に分布する数値をとることを、許容すると、 ΣAij 2<N となり、しかも、ΣAij 2は、列のすべてのAijの値に
依存するようになる。以上、まとめると、階調表示の場
合、画素の実効電圧Vkjは希望するAkjのみならず、望
ましくないこのAkjが属する列の他の要素、すなわち他
の表示情報Aijも入ってくること、さらには、表示のこ
の列j全体の実効値が下がり、帯状に暗くなることがわ
かる。
【0039】発明者は、この列j全体の実効値を矛盾な
くかさ上げ出来れば、この問題は解決出来ると着想し、
解を見いだしてきた。
【0040】一つの方法は、列のすべてのAijの値に対
して、ΣAij 2を演算し、1フレームの駆動において、
1スロットを余分に設け、このスロットで、 N−ΣAij 2 に比例する電圧を、信号電極に与え、補正するものであ
り、もう一つの方法は、前記ΣAij 2とΣAijを演算
し、所望の2次方程式を解き、表示行列の各要素Aijを
補正することである。この方法は、演算がかなり、複雑
となり、演算時間と、ハード面の負担が大となる。
【0041】以下では、前者の方法にしぼり、考える。
【0042】この時、補正すべき N−ΣAij 2 が、かなり大きくなると、これによるフレームレスポン
スが大となるおそれが生じる。
【0043】本発明は、この補正すべき実効電圧を、1
フレーム内の各スロットに平均して、分散させ、印加電
圧の波高値を下げ、従ってこれにより、フレームレスポ
ンスをより削減することを狙ったものである。
【0044】前記平均した補正電圧の決定には、 ΣAij 2 の演算が必要であるが、このためには、相当な演算のハ
ード等、必要となる(特に高精細表示等)。これを、僅
かでも避けるため、 ΣAij 2 の値は、前のフレームのものを使うことを提案してい
る。通常、画面情報は、時間的に隣接したフレームで
は、ほとんど、同じと考えてよいという事実が根底にあ
る。
【0045】本発明は、更に、各スロットをマルチのセ
ミスロットに分割することにより、印加電圧を分割し、
これによっても、フレームレスポンスの削減を企図下も
のである。
【0046】なお、変換行列Hの各列ベクトルは、RO
Mメモリーで発生させた。また、演算は、メモリー付き
の高速CPUで行った。
【0047】また、この発明では、前述のような駆動法
において、フレーム毎に、走査側電位と信号側電位を反
転させる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0049】(実施例1)図1は本発明の駆動法の一実
施例に用いられる回路ブロック図であって、回路はほと
んど、論理回路で組まれている。図1はブロック図であ
る。同図において、1は第1の240×640−フレー
ム−バッファメモリー、2は第2の240×640−フ
レーム−バッファメモリー、3は240×640画素マ
トリクス型単純液晶表示装置、4は行列要素発生RO
M、5は走査側電圧用レジスター、6は信号側情報演算
回路、7は信号側出力演算回路、8は高速ディジタル−
アナログ変換器(DAC)、9はアナログ−信号側−ド
ライバー、10は3値−走査側−ドライバーである。数
Nは240である。
【0050】これらの構成の回路システムにより、以下
の液晶表示装置3の駆動を行った。この様子を原理的に
述べる。
【0051】使用する直交行列Hは以下のようにして得
た。15次の直交行列U1を(数1)と定義し、行列U1
を(数2)で拡張しU2を、行列U2を(数3)で拡張し
U3を、行列U3を(数4)で拡張しU4を得、行列U4を
(数5)で拡張して最終的に行列Hを得た。
【0052】
【数1】
【0053】
【数2】
【0054】
【数3】
【0055】
【数4】
【0056】
【数5】
【0057】行列Hは240次の正方直交行列である。
すなわち、N=240である。これを変換行列Hと称す
る。この場合、各列または各行の0の個数βは、224
である。この、行列Hの内容が発生し得るよう、ROM
4をプログラムした。
【0058】次に、この表示シテムのおよび、Vb
を決定する。すなわち、1フレームの表示パターンに対
応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び列が、マ
トリクス表示装置の行及び列にこの順に対応するよう
に、2値表示の際、完全ON画素には−1が、完全OF
F画素には+1が対応するように、表示情報を取り込
み、フレーム−バッファメモリーに貯え、以下の行列の
乗法 H・A=B を演算器で行い、表示行列Aを変換して、変換表示行列
Bを得、第2のフレーム−バッファメモリーに貯える。
【0059】次に、以下の過程で、液晶パネルを駆動す
るようにする。1フレーム期間TをN個のスロットに分
割し、1フレーム期間T=tn−t0において、t0〜
t1、 t1〜t2、t2〜t3、……、tn−1〜t
n、のタイミングで全画素への印加電圧を更新するにお
いて、タイミングti−1〜tiにおいて、走査線、及
び信号電極、個々に指定された電圧を、しかも全体、同
時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この際、k行の
走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、Hi
kに比例した走査電圧を印加し、j番目の信号電極には
同一タイミングで前記変換行列Bのうち、i行目、j列
目の数値Bijに比例した信号電圧を印加する。表示が
最適となるようになし、その際の走査電圧を・Vb・
ik、信号電圧をVb・Bijなるとして、比例定数
k、Vbを前もって決定しておく。
【0060】次に、階調表示を具現する場合、完全ON
画素には−1が、完全OFF画素には+1が対応し、中
間調表示の画素には、その中間調に対応して、−1から
+1までの実数値を対応させるような表示行列Aを構成
し、前記、 H・A=B により、変換表示行列Bを得、各スロット、ti−1〜
tiを2つのセミスロット、ti−1〜ti−1/2
と、ti−1/2〜tiから構成されるようにし、比率
R1、R2を R1=(t i-1 −t i-1/2 )/(t i-1 −t i R2=(t i-1/2 −t i )/(t i-1 −t i 、と定義し、 タイミング、ti−1〜ti−1/2においては、走査
線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しかも全
体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この際、
k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数
値、Hikに比例した走査電圧、すなわち・Vb・Hi
k/√R1に近い電位を印加し、j番目の信号電極には
同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、i行目、
j列目の数値Bijに比例した信号電圧、すなわちVb
・Bij/√R1に近い電位を印加し、表示行列Aの各
要素をAijとする時、タイミング、ti−1/2〜t
iにおいては、すべての走査線には、0電位を与え、j
番目の信号電極には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣiAij2/N)/R2} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、中間調表示を行った。この近い電圧
とは、Vbを前述の如く決定したものを、本質的には用
いたが、若干、このVbを実験的に修正した。これは、
電圧波形の歪等を考慮したためである。
【0061】その結果、応答速度(=応答の立ち上がり
に要する時間+信号のoff後、立ち下がりにかかる時
間)が、120msの高速STN表示装置において、ク
ロストークやフレームレスポンスは大幅に改善出来、従
来に比べて、コントラストは5倍以上、明るさは2倍程
度に改善出来た。この表示装置は、動画表示の可能性を
大きくするものである。
【0062】表示の際、時間的にほとんど100%、走
査線、信号線に印加される電圧を監視したところ、従来
のいわゆる、アルト・プレシコ法に比べて、電圧値は1
/2〜1/4になっていた。このことと轍をともにし
て、表示上、クロストークは著しく減少した。
【0063】従来、OA表示によく現われる、縦罫線
等、中間調を含む特殊パターンにおいて、ある1Hの期
間に信号側への電圧値が非常に大きくする必要が生じ、
クロストークやフレームレスポンス等の悪影響が出る
が、本実施例によれば、この現象が抑圧される。これは
補正電圧の波高値を、小さくし得たことも、原因してい
ると評価された。
【0064】また、自然画の表示において、液晶パネル
内で中間調の画素の多い列が黒く帯状に見える場合がか
ってはあったが、これがまさしく解消され、すっきりし
た画像が得られた。この方法によれば、約128階調
も、現実的と評価されるものであった。
【0065】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。
【0066】また、以下のことを行った。
【0067】直前の表示行列preAの各要素をpreAij
する時、タイミング、ti-1/2〜tiにおいては、すべて
の走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極には同
一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/
R2} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、、中間調表示を行った。この場合、
表示の違和感は全く無かった。これは、前記Σの演算
に、ハード面、あるいは速度面で、余裕を与えるもので
ある。 (実施例2)実施例1と同じシステムを用意した。
【0068】使用した直交行列Hは、256次のウオル
シュ−アダマール変換に基づくものである。この場合、
Nは256である。行列Hの各列ベクトルあるいは行ベ
クトルの0要素の数、βは0である。
【0069】仮想的に、液晶表示装置3の走査側電極、
すなわちロウ側電極は、256あるとして取り扱う。す
なわち、241番目以降の走査側電極に対して、適当な
表示を仮定して、差し支えない。まず、実施例1と同様
に、Vb、kを決定しておく。 次に、階調表示を具現
する場合、完全ON画素には−1が、完全OFF画素に
は+1が対応し、中間調表示の画素には、その中間調に
対応して、−1から+1までの実数値を対応させるよう
な表示行列Aを構成し、前述の如く、 H・A=B により、変換表示行列Bを得る。
【0070】256本の走査側電極、すなわちロウ側電
極を、8個づつの、合計32個のサブグループに分け
る。1フレーム内に、256(これを以下Siと称す)
+32(Xiと称す)=28個のスロットを時間的に
設ける。この際は、各スロットの時間幅は同じにした。
すなわち、w1=w2=wとした。
【0071】1フレームの時間的構成は S1,S2,……,S8,X1,S9,S10,……,S16,X2,S17,
…,S256,X32 とした。
【0072】スロットSiのタイミングにおいては、
走査線、及び信号電極、個々に指定された電圧を、しか
も全体、同時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この
際、k行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の
数値、Hikに比例した走査電圧、すなわち・Vb・
Hik・√{T/(256・W)}に近い電位を印加し、j
番目の信号電極には同一タイミングで前記変換表示行列
Bのうち、i行目、j列目の数値Bijに比例した信号
電圧、すなわちVb・Bij・√{T/(256・W)}に
近い電位を印加し、表示行列Aの各要素をAijとする
時、スロットXfのタイミングにおいては、すべての走
査線には、0電位を与え、j番目の信号電極には同一タ
イミングで、 Vc=Vb×√{256×(8−ΣiAij2/32)・T/(256・W1)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、中間調表示を完成させた。
【0073】実施例1のように、表示を実施したとこ
ろ、優れた表示特性が得られた。コントラストも向上し
た。
【0074】また、補正電圧の波高値を、比較的、抑え
ることが出来た。これは、フレームレスポンスの抑制に
効果があった。
【0075】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。
【0076】また、直前の表示行列preAの各要素をpre
ijとする時、スロットXfのタイミングにおいては、
すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{256×(8−ΣipreAij 2/32)・T/
(256・W1)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
…、Nにわたる)、中間調表示を完成させた。表示に違
和感は無かった。 (実施例3)実施例1と同じシステムを用意した。
【0077】使用した直交行列Hは以下のようにして得
た。まず、4次の直交正方行列U1(数6)
【0078】
【数6】
【0079】から、(数2)により、8次の直交行列を
得、さらに(数3)により、16次の直交行列を得、さ
らに(数2)により、32次の直交行列を得、さらに
(数3)により、64次の直交行列を得、さらに(数
2)により128次の直交行列を得、さらに(数3)に
より、256次の直交行列Hを得た。この場合Nは25
6であり、直交行列Hの各列ベクトルまたは行ベクトル
の0要素の数、βは32である。
【0080】仮想的に、液晶表示装置3の走査側電極、
すなわちロウ側電極は、256あるとして取り扱う。す
なわち、241番目以降の走査側電極に対して、適当な
表示を仮定して、差し支えない。
【0081】まず、実施例1と同様に、Vb、kを決定
しておく。
【0082】次に、階調表示を具現する場合、完全ON
画素には−1が、完全OFF画素には+1が対応し、中
間調表示の画素には、その中間調に対応して、−1から
+1までの実数値を対応させるような表示行列Aを構成
し、前述の如く、 H・A=B により、変換表示行列Bを得る。
【0083】まず、1フレームは、256個のスロット
からなり、この各スロット、ti−1〜tiを4つのセ
ミスロット、ti−1〜ti−3/4と、ti−3/4
〜ti−1/2、ti−1/2〜ti−1/4、ti−
1/4〜ti、から構成されるようにする。比率R1、
R2、R3、R4を R1=(t i-1 −t i-3/4 )/(t i-1 −t i 、 R2=(t i-3/4 −t i-1/2 )/(t i-1 −t i 、 R3=(t i-1/2 −t i-1/4 )/(t i-1 −t i 、 R4=(t i-1/4 −t i )/(t i-1 −t i 、 と定義する時、R1=R2=R3=R4=Rとした。
【0084】タイミング、ti−1〜ti−3/4と、
ti−1/2〜ti−1/4、においては、走査線、及
び信号電極、個々に指定された電圧を、しかも全体、同
時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この際、k行の
走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、Hik
に比例した走査電圧、すなわち、それぞれ、・Vb・
Hik/√Rに近い電位と、・Vb・Hik/√Rに
近い、同極性の電位を印加し、j番目の信号電極には同
一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、i行目、j
列目の数値Bijに比例した信号電圧、すなわち、それ
ぞれ、Vb・Bij/√Rに近い電位と、Vb・Bij/
√Rに近い、同極性の電位を印加し、表示行列Aの各要
素をAijとする時、タイミング、ti−3/4〜ti
−1/2と、ti−1/4〜tiにおいては、すべての
走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極には同一
タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{224×(1−ΣiAij2/N)/R} と、Vc=Vb√{224×(1−ΣiAij2/N)/R} に近い同極性の電圧を、それぞれのタイミングで印加し
(ただし、Σiは、i=1、2、……、Nにわたる)、
このようにして、中間調表示を完成させた。
【0085】演算が高速で可能であった上に、黒表示の
際の、透過率が著しく、下げることが出来た。
【0086】また自然画の表示において、液晶パネル内
で中間調の画素の多い列が黒く帯状に見える場合がかっ
てはあったが、これがまさしく解消され、すっきりした
画像が得られた。この方法によれば、約128階調も、
現実的と評価されるものであった。
【0087】また、実施例1、2と同様に、Vcの計算
に、前のフレームの表示情報を用いても、違和感は無か
った。
【0088】また、フレーム毎に、走査側電圧、信号側
電圧の極性を反転させた。この方が、液晶表示装置の焼
付けが長時間表示の場合に、少ない傾向にあった。 (実施例4)実施例1と同じシステムを用意した。
【0089】使用した直交行列Hは、256次のウオル
シュ−アダマール変換に基づくものである。この場合、
Nは256である。行列Hの各列ベクトルあるいは行ベ
クトルの0要素の数、βは0である。
【0090】仮想的に、液晶表示装置3の走査側電極、
すなわちロウ側電極は、256あるとして取り扱う。す
なわち、241番目以降の走査側電極に対して、適当な
表示を仮定して、差し支えない。
【0091】まず、実施例1と同様に、Vb、を決定
しておく。
【0092】次に、階調表示を具現する場合、完全ON
画素には−1が、完全OFF画素には+1が対応し、中
間調表示の画素には、その中間調に対応して、−1から
+1までの実数値を対応させるような表示行列Aを構成
し、前述の如く、 H・A=B により、変換表示行列Bを得る。
【0093】まず、1フレームは、256個のスロット
からなり、この各スロット、ti−1〜tiを4つのセ
ミスロット、ti−1〜ti−3/4と、ti−3/4
〜ti−1/2、ti−1/2〜ti−1/4、ti−
1/4〜ti、から構成されるようにする。比率R1、
R2、R3、R4を R1=(t i-1 −t i-3/4 )/(t i-1 −t i 、 R2=(t i-3/4 −t i-1/2 )/(t i-1 −t i 、 R3=(t i-1/2 −t i-1/4 )/(t i-1 −t i 、 R4=(t i-1/4 −t i )/(t i-1 −t i 、 と定義する時、R1=R2=R3=R4=Rとした。
【0094】タイミング、ti−1〜ti−3/4と、
ti−1/2〜ti−1/4、においては、走査線、及
び信号電極、個々に指定された電圧を、しかも全体、同
時に、走査電圧及び信号電圧を印加し、この際、k行の
走査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、 H
ikに比例した走査電圧、すなわち、それぞれ、・V
b・Hik/√Rに近い電位と、・Vb・Hik/√R
に近いがしかし、逆極性の電位を印加し、j番目の信号
電極には同一タイミングで前記変換表示行列Bのうち、
i行目、j列目の数値Bijに比例した信号電圧、すな
わち、それぞれ、Vb・Bij/√Rに近い電位と、Vb
・Bij/√Rに近いがしかし、逆極性の電位を印加
し、表示行列Aの各要素をAijとする時、タイミン
グ、ti−3/4〜ti−1/2と、ti−1/4〜t
iにおいては、すべての走査線には、0電位を与え、j
番目の信号電極には同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb√{256×(1−ΣiAij2/N)/R} に近い電位と、Vc=Vb√{256×(1−ΣiAij2
/N)/R}に近いが、逆極性の電位を、それぞれのタ
イミングで印加し、このようにして、中間調表示を完成
させた。
【0095】演算が高速で可能であった上に、黒表示の
際の、透過率が著しく、下げることが出来た。
【0096】また自然画の表示において、液晶パネル内
で中間調の画素の多い列が黒く帯状に見える場合がかっ
てはあったが、これがまさしく解消され、すっきりした
画像が得られた。この方法によれば、約128階調も、
現実的と評価されるものであった。
【0097】なお、以上述べた実施例では、マトリクス
型単純液晶表示装置について述べるが、本発明は、電圧
実効値応答が支配的なメカニズムであるようなマトリク
ス型表示装置に適用可能である。
【0098】すなわち、本発明は、液晶表示装置に限ら
ず、類似の原理に基づくマトリクス型の表示装置に適用
可能である。
【0099】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、諧調表示が可能で、表示品質の優れた諧調表
示マトリクス型表示装置の駆動法を実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の諧調表示マトリクス型表示装置の駆動
法を実現するためのシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 第1の240×640−フレーム−バッファメモリ
ー 2 第2の240×640−フレーム−バッファメモリ
ー 3 240×640画素マトリクス型単純液晶表示装置 4 行列要素発生ROM 5 走査側電圧用レジスター 6 信号側情報演算回路 7 信号側出力演算回路 8 高速ディジタル−アナログ変換器(DAC) 9 アナログ−信号側−ドライバー 10 3値−走査側−ドライバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/133 575 G02F 1/133 545

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 βを、0または0より大きく、Nより小
    い実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクトル
    のノルムが、N−β、である、直交N次正方行列である
    変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ―
    ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び列
    が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて対応
    するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には−
    1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、 t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素へ
    の印加電圧を更新するにおいて、タイミングti-1〜ti
    において、走査線に、及び信号電極、個々に指定された
    走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印加して、表
    示が最適となるようになし、その際の走査電圧を・V
    b・Hik、信号電圧をVb・Bijなるように、比例定数
    K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを2つのセミスロット、ti-1
    〜ti-1/2と、ti-1/2〜tiから構成されるようにし、
    比率R1、R2をR1=(t i-1 −t i-1/2 )/(t i-1 −t
    i 、 R2=(t i-1/2 −t i )/(t i-1 −t i 、定義し、 タイミング、ti-1〜ti-1/2においては、k番目行の走
    査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik
    比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√R1に近い
    電圧を、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列B
    のi行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわちVb
    ・B ij /√R1に近い電圧を、全体、同時に印加し、 表示行列Aの各要素をAijとする時、 タイミング、ti-1/2〜tiにおいては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R2} に近い電圧を印加し(Σiは、i=1、2,……、Nに
    わたる)、中間調表示を完成させることを特徴とする階
    調表示マトリクス型表示装置の駆動法。
  2. 【請求項2】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、 t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素へ
    の印加電圧を更新するにおいて、タイミングti-1〜ti
    において、走査線に、及び信号電極、個々に指定された
    走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印加して、表
    示が最適となるようになし、その際の走査電圧を・V
    b・Hik、信号電圧をVb・Bijなるように、比例定数
    K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを2つのセミスロット、ti-1
    〜ti-1/2と、ti-1/2〜tiから構成されるようにし、
    比率R1、R2をR1=(t i-1 −t i-1/2 )/(t i-1 −t
    i 、 R2=(t i-1/2 −t i )/(t i-1 −t i 、定義し、 タイミング、ti-1〜ti-1/2においては、k番目行の走
    査線には、前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik
    比例した電圧、すなわちK・Vb・H ik /√R1に近い
    電圧を、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列B
    のi行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわちVb
    ・B ij /√R1に近い電圧を、全体、同時に印加し、 直前のフレームの表示行列preAの各要素をpreAijとす
    る時、 タイミング、ti-1/2〜tiにおいては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/R2} に近い電圧を印加し(Σiは、i=1、2,……、Nに
    わたる)、中間調表示を完成させることを特徴とする階
    調表示マトリクス型表示装置の駆動法。
  3. 【請求項3】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミング
    で全画素への印加電圧を更新するにおいて、タイミング
    i-1〜tiにおいて、走査線に、及び信号電極、個々に
    指定された走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印
    加して、表示が最適となるようになし、その際の走査電
    圧を・Vb・Hik、信号電圧をVb・Bijなるよう
    に、比例定数K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、B ij に比例
    した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 1フレームをN個の時間幅W1のスロット、S1,S2、…
    …、Sn、とZ個の時間幅W2のスロット、X1、X2、 …、XZから構成し、スロット、S1,S2、……、 Sn、を、(N/Z)個のサブグループに分け、これを
    1,1,S1,2,……,S1,n/Z,S2,1,……,
    2,n/Z 3,1,……,SZ,n/Z,とし、1フレームの
    時間的構成は、S1,1,S1,2,……,S1,n/Z,X1,S
    2,1,S2,2,……,S2,n/Z,X2,S3,1,……,S
    Z,n/Z、とし、 スロットSf,gのタイミングにおいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i=
    {(f−1)N/Z+g}行の数値、H ik に比例した電
    圧、すなわちK・Vb・H ik /√{T/(N・W1)}に
    近い電圧を、j番目列の信号電極には、 前記変換表示行列Bのi行j列の数値、B ij に比例した
    電圧、すなわちVb・B ij /√{T/(N・W1)}に
    い電圧を、 全体、同時に印加し、 表示行列Aの各要素をAijとする時、 スロットXfのタイミングにおいては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(N/Z−Σiij 2/Z)
    ・T/(N・W2)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
    …、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  4. 【請求項4】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、 t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素へ
    の印加電圧を更新するにおいて、タイミングti-1〜ti
    において、走査線に、及び信号電極、個々に指定された
    走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印加して、表
    示が最適となるようになし、その際の走査電圧を・V
    b・Hik、信号電圧をVb・Bijなるように、比例定数
    K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 1フレームをN個の時間幅W1のスロット、S1,S2、…
    …、Sn、とZ個の時間幅W2のスロット、X1、X2、 …、XZから構成し、スロット、S1,S2、……、 Sn、を、(N/Z)個のサブグループに分け、これを
    1,1,S1,2,……,S1,n/Z,S2,1,……,
    2,n/Z 3,1,……,SZ,n/Z,とし、1フレームの時間的構成
    は、S1,1,S1,2,……,S1,n/Z,X1,S2,1
    2,2,……,S2,n/Z,X2,S3,1,……,SZ,n/Z
    とし、 スロットSf,gのタイミングにおいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、i=
    {(f−1)N/Z+g}行の数値、H ik に比例した電
    圧、すなわちK・Vb・H ik /√{T/(N・W1)}に
    近い電圧を、j番目列の信号電極には、前記変換表示行
    列Bのi行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわち
    Vb・B ij /√{T/(N・W1)}に近い電圧を、
    体、同時に印加し、 直前のフレームの表示行列preAの各要素をpreAijとす
    る時、 スロットXfのタイミングにおいては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、 Vc=Vb×√{(N−β)(N/Z−ΣipreAij 2
    Z)・T/(N・W2)} に近い電圧を印加し(ただし、Σiは、i=1、2、…
    …、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  5. 【請求項5】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミング
    で全画素への印加電圧を更新するにおいて、タイミング
    i-1〜tiにおいて、走査線に、及び信号電極、個々に
    指定された走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印
    加して、表示が最適となるようになし、その際の走査電
    圧を・Vb・Hik、信号電圧をVb・Bijなるよう
    に、比例定数K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを4つのセミスロット、 ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2、ti-1/2〜t
    i-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるようにし、比率
    R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
    し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
    おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、 i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、 K・Vb・H ik /√R3に近い、同極性の電圧を印加
    し、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi
    行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、Vb・B ij /√R1に近い電圧と、 Vb・B ij /√R3に近い、同極性の電圧を、 全体、同時に印加し、 表示行列Aの各要素をAijとする時、 タイミング、ti-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおい
    ては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R
    2}と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R
    4}に近い同極性の電圧を、それぞれのタイミングで印
    加し(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  6. 【請求項6】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミング
    で全画素への印加電圧を更新するにおいて、タイミング
    i-1〜tiにおいて、走査線に、及び信号電極、個々に
    指定された走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印
    加して、表示が最適となるようになし、その際の走査電
    圧を・Vb・Hik、信号電圧をVb・Bijなるよう
    に、比例定数K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示列Bのi行j列の数値B ij に比例した
    電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを4つのセミスロット、 ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2、ti-1/2〜t
    i-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるようにし、比率
    R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
    し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
    おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、 i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、 K・Vb・H ik /√R3に近い、同極性の電圧を印加
    し、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi
    行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、Vb・B ij /√R1に近い電圧と、 Vb・B ij /√R3に近い、同極性の電圧を、 全体、同時に印加し、 直前のフレームの表示行列preAの各要素をpreAijとす
    る時、 タイミング、ti-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおい
    ては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/
    R2}と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/
    R4}に近い同極性の電圧を、それぞれのタイミングで
    印加し(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  7. 【請求項7】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミング
    で全画素への印加電圧を更新するにおいて、タイミング
    i-1〜tiにおいて、走査線に、及び信号電極、個々に
    指定された走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印
    加して、表示が最適となるようになし、その際の走査電
    圧を・Vb・Hik、信号電圧をVb・Bijなるよう
    に、比例定数K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを4つのセミスロット、 ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2、ti-1/2〜t
    i-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるようにし、比率
    R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
    し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
    おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、 i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、 K・Vb・H ik /√R3に近い、逆極性の電圧を印加
    し、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi
    行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、Vb・B ij /√R1に近い電圧と、 Vb・B ij /√R3に近い、逆極性の電圧を、 全体、同時に印加し、 表示行列Aの各要素をAijとする時、 タイミング、ti-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおい
    ては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R
    2}と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−Σiij 2/N)/R
    4}に近い逆極性の電圧を、それぞれのタイミングで印
    加し(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  8. 【請求項8】 βを、0または0より大きく、Nより小
    さい実数とする時、すべての列ベクトルまたは行ベクト
    ルのノルムが、N−β、である、直交N次正方行列であ
    る変換行列Hの発生器を利用し、1フレームの表示パタ
    ―ンに対応するN行M列の表示行列Aを行列Aの行及び
    列が、マトリクス表示装置の行及び列に順序を含めて
    応するように、かつ、2値表示の際、完全ON画素には
    −1が、完全OFF画素には+1が対応するように定義
    し、行列の乗法により、 H・A=Bのように表示行列Aを変換して、変換表示行
    列Bを得、1フレーム期間TをN個のスロットに分割
    し、1フレーム期間T=tn―t0において、t0〜t1
    1〜t2、 t2〜t3、……、tn-1〜tn、のタイミングで全画素へ
    の印加電圧を更新するにおいて、タイミングti-1〜ti
    において、走査線に、及び信号電極、個々に指定された
    走査電圧および信号電圧を、全体、同時に印加して、表
    示が最適となるようになし、その際の走査電圧を・V
    b・Hik、信号電圧をVb・Bijなるように、比例定数
    K、Vbを前もって決定しておき、ただし、この際、k番目行の走査線に対する前記走査電
    圧は前記変換行列Hのk列、i行の数値、H ik に比例し
    た電圧となし、j番目列の信号電極に対する前記信号電
    圧は前記変換表示行列Bのi行j列の数値、 ij に比例した電圧となし、 次に、階調表示を具現する場合、完全ON画素には−1
    が、完全OFF画素には+1が対応し、中間調表示の画
    素には、その中間調に対応して、−1から+1までの実
    数値を対応させるような表示行列Aを構成し、 前記 H・A=B により、変換表示行列Bを得、 各スロット、ti-1〜tiを4つのセミスロット、 ti-1〜ti-3/4と、ti-3/4〜ti-1/2、ti-1/2〜t
    i-1/4、ti-1/4〜ti、から構成されるようにし、比率
    R1、R2、R3、R4を R1=(t i-3/4 ―t i-1 )/(t i −t i-1 )、 R2=(t i-1/2 ―t i-3/4 )/(t i −t i-1 )、 R3=(t i-1/4 ―t i-1/2 )/(t i −t i-1 )、 R4=(t i ―t i-1/4 )/(t i −t i-1 )、 と定義
    し、 タイミング、ti-1〜ti-3/4と、ti-1/2〜ti-1/4、に
    おいては、k番目行の走査線には、前記変換行列Hのk列、 i行の数値、H ik に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、K・Vb・H ik /√R1に近い電圧と、 K・Vb・H ik /√R3に近い、逆極性の電圧を印加
    し、j番目列の信号電極には、前記変換表示行列Bのi
    行j列の数値、B ij に比例した電圧、すなわち、 それぞれ、Vb・B ij /√R1に近い電圧と、 Vb・B ij /√R3に近い、逆極性の電圧を、 全体、同時に印加し、 直前のフレームの表示行列preAの各要素をpreAijとす
    る時、 タイミング、ti-3/4〜ti-1/2と、ti-1/4〜tiにおい
    ては、 すべての走査線には、0電位を与え、j番目の信号電極
    には同一タイミングで、それぞれ、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/
    R2}と、 Vc=Vb×√{(N−β)(1−ΣipreAij 2/N)/
    R4}に近い逆極性の電圧を、それぞれのタイミングで
    印加し(Σiは、i=1、2,……、Nにわたる)、 中間調表示を完成させることを特徴とする階調表示マト
    リクス型表示装置の駆動法。
  9. 【請求項9】 2フレームにおいて、交流化することを
    特徴とする請求項1〜請求項6に記載のいずれかの階調
    表示マトリクス型表示装置の駆動法。
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