JP2943729B2 - 車両の座席用通気具 - Google Patents

車両の座席用通気具

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JP2943729B2
JP2943729B2 JP8284678A JP28467896A JP2943729B2 JP 2943729 B2 JP2943729 B2 JP 2943729B2 JP 8284678 A JP8284678 A JP 8284678A JP 28467896 A JP28467896 A JP 28467896A JP 2943729 B2 JP2943729 B2 JP 2943729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の座席に取り付
けて用いられる車両の座席用通気具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、エアコンディショナが取り付
けられた自動車が一般に普及している。エアコンディシ
ョナは、外気温に応じて車室内に冷気または暖気をエア
吹出し口から供給し、室内を適切な温度に保持するよう
にしている。また、車室内に設けられ座り部と背もたれ
部とからなる座席は、成型されたウレタンフォーム等の
弾力性を有するクッション部材の表面を、合成皮革ある
いは布等のシート状部材により覆って形成される。車両
に設けられたエアコンディショナは、エンジンを動力源
として動作するようになっているので、動作開始から室
内を適温とするまでには、エアコンディショナの能力、
外気温との温度差、室内の空間の大小、乗車人数等に左
右されはするものの、しばらく時間がかかる。このた
め、夏などに炎天下で太陽熱により熱せられた自動車に
乗り込むと、座席自体が蓄熱されて高温となっており、
座席の熱が身体に伝わったり、身体のうち座席に触れる
部分が汗でベとついたりして不快感を催すことがある。
このため、従来、夏にはヤシあるいは麻等の天然の素材
を網目状に編んで形成したクッションを座席に取り付け
て座席と身体の間に空気の層を形成し、身体から発散す
る湿気を吸収したり、逃がしたりするようにしたものが
知られている。また、熱を吸収しやすい多数の球状体を
面状に繋ぎ合わせて、座席に取り付けるようにしたもの
も知られている。一方、冬などには、座席に座布団を敷
き、乗車時、冷えた座席に体温を奪われる不快感を除く
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の編み物あるいは敷物では、これらを座席に取り付
けても、エアコンディショナによる冷暖房では、動作開
始から適温となるまで時間がかかる。また、車両に設け
られたエアコンディショナの冷暖房能力には限界がある
ため、適温と外気温との温度差が大きければ大きいほ
ど、動作開始から室内を適温とするまでにより長い時間
がかかる。このため、室内が適温となるまでの間、窓を
閉め切った室内で我慢を強いられるという問題がある。
また、乗用車などでは、エアコンディショナのエア吹出
し口は前方の座席側に設けられることが多く、前後の座
席で温度差が生じ、一方の座席に座る利用者には適温と
なっても他方では不十分であったり度が過ぎてしまうと
いう問題がある。さらに、夏などには、例え、エアコン
ディショナにより車室内が冷房されて適温に保持されて
いる走行中であっても、体温により座席自体に熱がこも
って不快感を招くことがある。また、温寒の感覚は個人
差があるため、乗車人数が増えると適切な温度の設定が
難しいという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点を除くためになされた
もので、エアコンディショナの動作開始後、直ちに快適
な座り心地を提供することができ、しかも、車室内の温
度および座席の位置に左右されることなく、個々の利用
者の温寒の感覚差に応じた快適な座り心地を提供するこ
とができ、さらに、簡素な構造によりメンテナンスが容
易で、製造コストの低減を図ることができるだけでな
く、冷暖房コストの低減をも図ることができる車両の座
席用通気具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の座席
用通気具は、内部にエアが流通可能な空隙が形成され所
定の厚さを有するエア流通部材と、このエア流通部材の
ほぼ全面を覆って取り付けられ表面側に上記エア流通部
材と外部とを連通させる通気部が形成された非通気性部
材とからなり座席に取り付けられるエアシートと、上記
エアシートに着脱可能に接続され外部から所定の温度の
エアを上記エア流通部材に導入する導入通路とを備え、
記通気部を、利用者が座席に取り付けられたエアシー
トに着座した際に接触する部位よりわずかに狭く形成
し、上記エアシートの表裏面間を接続する周縁部のう
ち、上記導入通路の出口側端部と接続されるエアシート
のエア導入口から最も離れ利用時に塞がれることのない
部位に、エアシート内に導入されたエアを外部に逃がす
エア排出部を形成するとともに、エアシートを、座席の
座り部と背もたれ部との両方に取り付け可能なほぼ矩形
状の面を有するように形成し、エアシート表面側には、
エアシートを座席に取り付ける際に座り部と背もたれ部
とにより折曲される部位に沿って長手方向に所定の長さ
を有する非通気部が形成された車両の座席用通気具にお
いて、エアシートのほぼ中央に切り抜き部を形成し、こ
の切り抜き部両側のエアシートの表裏両面を非通気部と
して形成し、切り抜き部両側の裏面に導入通路の分岐し
た出口側端部と接続されるエア導入口をそれぞれ形成
たものである。
【0006】本発明に係る車両の座席用通気具は、エア
シートのほぼ中央に切り抜き部を形成し、この切り抜き
部両側のエアシートの表裏両面を非通気部として形成
し、切り抜き部両側の裏面に導入通路の分岐した出口側
端部と接続されるエア導入口をそれぞれ形成したことに
より、エアシートが取り付けられた座席に利用者が座
り、導入通路から所定の温度のエアがエアシート内に導
入されると、通気部のうち利用者の接触面と非通気性部
材とに挟まれたエア流通部材の内部には、エアの流路が
形成され、利用者と非接触の通気部から外部に仕事を終
えたエアが排出される。また、たとえ通気部が利用者と
の接触によりすべて塞がれても、エアシート内に導入さ
れたエアはエア排出部から排出される。このため、利用
者に接触した通気部では、導入された所定温度のエアが
利用者の身体に直接触れて流れるので、導入されるエア
の温度に応じて利用者の身体を冷やしたり暖めたりする
ことができる。さらに、導入されたエアが冷たい場合、
利用者の腰部に健康上の影響を与えることがない。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施例
に係る車両の座席用通気具の一部破断斜視図、図2は図
1の車両の座席用通気具の平面図、図3は図1の車両の
座席用通気具を自動車の座席に取り付けた状態を示す説
明図である。本発明の第1の実施例に係る車両の座席用
通気具10は、図1に示すように、例えば、エアコンデ
ィショナ7(図5参照)を備えた自動車の座席9(図3
および図5参照)に応じて所定の形状に、すなわち、座
席9の座り部9Aと背もたれ部9Bとにほぼ応じた形状
を有し、内部にエアが流通可能な空隙が無数に形成され
た通気性を有するクッション材(エア流通部材)13
と、このクッション材13のほぼ全面を覆って取り付け
られ、表面側にクッション材13と外部とを連通する通
気部15が形成された非通気性を有するシート状部材
(非通気性部材)14とからなるエアシート11と、こ
のエアシート11に着脱可能に接続され外部から所定の
温度のエアをクッション材13に導入するホース(導入
通路)12とを備えて構成される。シート状部材14
は、塩化ビニール、レザー等の非通気性の材質からな
り、クッション材13の裏面側を覆って取り付けられ
る。
【0010】クッション材13は、弾力性を有しかつ折
りたたみ可能な所定の厚さを有する可撓性クッション部
材で、図4に示すように、ダブルパイル織編機によりプ
ラスチック・モノフィラメント糸条をパイル糸のように
織り又は編み込んでハニカム構造に形成される。エアシ
ート11の裏面側全面はシート状部材14で覆われ、非
通気部14Cとなっている。エアシート11の表面側は
シート状部材14で覆われる非通気部14A、14B
と、通気性を有する繊維布、または、メッシュ状の布か
らなる通気部15A、15Bとにより形成される。通気
部15はクッション材13の表面側の所定の部位A1、
A2(図1、図2の斜線部分)に形成されクッション材
13と外部とを連通させるようになっている。通気部1
5A、15Bは、利用者が座席9に取り付けられたエア
シート11に着座した際、利用者の背中や臀部などが接
触する部位C1、C2(図1および図2参照)にほぼ対
応する範囲に形成される。本実施例では、接触する部位
C1、C2よりわずかに狭い範囲に形成されている。す
なわち、本実施例では、通気部15A、15Bは、図1
および図2の斜線部分で示されるA1、A2に対応して
いる。
【0011】エアシート11の表面側には、図1および
図2に示すように、シート状部材14により非通気部1
4A、14Bが所定の部位に形成される。一方の非通気
部14Aは、エアシート11を座席9に取り付ける際に
座り部9Aと背もたれ部9Bとにより折曲されるほぼ中
央の部位P1に沿って長手方向に所定の長さW1を有し
て形成される。この非通気部14Aには、断熱性能を有
するシート状部材14を用いている。このため、エアシ
ート11を座席9に取り付けて用いる際に、導入された
エアが利用者の腰部に影響を与えることがないようにな
っている。他方の非通気部14Bは、通気部15Aの前
方側(図2の左方)に形成される。この非通気部14B
の前側には、すなわち、エアシート11の座り部前側に
は、ホース12の出口側端部12Aと接続されるエア導
入口18が形成される。このため、エア導入口18と通
気部15Aとの間には、非通気部14Bと裏面のシート
状部材14とに挟まれたクッション材13の内部にエア
の流路が形成されるようになっている。
【0012】ホース12は、合成樹脂の素材を蛇腹状に
成形した、可撓性を有する伸縮可能なもので、図5およ
び図6に示すように、ホース12の入口側端部12Bに
取り付けられたアダプタ20がエアコンディショナ7の
エア吹出し口8に接続されるようになっている。また、
ホース12には、内部のエア通路を調整可能に絞るとと
もにこのエア通路を遮断して外部にエアを放出するエア
調整弁19が設けられる。このため、エアコンディショ
ナ7のエア吹出し口8から送り出される所定の温度のエ
ア(冷気または暖気)は、エア調整弁19により送出量
が調整されてエアシート11に送り込まれるようになっ
ている。アダプタ20は、発泡スチロール等の発泡成形
品、ウレタン等の弾性変形可能な成形品あるいはジョイ
ント部材から構成され、エア吹出し口8の形状に合わせ
て用いられるようになっている。また、エアシート11
の外縁には、エアシート11を座席9に取り付ける取付
ベルト16およびS字状金具17が設けられる。
【0013】次に、上記第1の実施例に係る車両の座席
用通気具10の作用について説明する。まず、図3に示
すように、エアコンディショナ7を備えた自動車の車内
に配置された座席9に、取り付けベルト16およびS字
状金具17によりエアシート11を取り付ける。次に、
このエアシート11のエア導入口18とエアコンディシ
ョナ7のエア吹出し口8とをホース12により接続す
る。そして、エアシート11が取り付けられた座席9に
利用者が座り、エンジンを始動しエアコンディショナ7
を動作させると、エア吹出し口8から所定温度のエア
(冷気または暖気)がホース12を介してエアシート1
1に導入される。
【0014】エア導入口18からエアシート11に導入
されたエアは、非通気部14Bと裏面のシート状部材1
4とに挟まれたクッション材13の内部に形成された空
隙を通過し、通気部15A側に流れてゆく。エアシート
11の通気部15Aのうち、利用者に接触する部分C1
(図2参照)では、この接触部分C1と裏面のシート状
部材14とに挟まれたクッション材13の内部にエアの
流路が形成される。エアシート11内に導入されたエア
は、接触部分C1で身体の一部(太腿部および臀部)に
触れて、非通気部14Aと裏面のシート状部材14との
間のクッション材13を経由して、他方の通気部15B
側に流れてゆく。通気部15B側に流れ込んだエアは、
接触部分C2(図2参照)で身体の一部(背中部)に触
れ、利用者と接触していないエアシート11の上端部
(エア排出部)15Cから外部に排出される。このよう
に、エア導入口18からエアシート11に導入されたエ
アは、クッション材13の内部を座り部前方側から折り
曲げ部を経由して背もたれ部側へ、さらに背もたれ部側
上端部15Cから外部へという経路でエアが流れるよう
にようなっている。利用者が体を動かして、例えば、背
もたれ部側通気部15Bの上側に非接触の部分ができれ
ば、エアの一部はその接触していない通気部15Bから
も外部に排出される。このため、エアコンディショナ7
の動作後直ちに、身体の一部(太腿部、臀部および背中
部)を導入されたエアによって冷やしたり暖めたりする
ことができ、所定温度のエア導入と同時に快適な座り心
地を実現することができる。つまり、暑い季節にエアコ
ンディショナ7から冷気を導入する際には身体を冷や
し、寒い季節に暖気を導入する際には身体を暖めるよう
になっている。このように、利用者に接触した通気部1
5A、15Bでは、導入された所定温度のエアが利用者
の身体に直接触れて流れるので、導入されるエアの温度
に応じて利用者の身体を冷やしたり暖めたりすることが
でき、身体の接触部分が汗ばんだり座席側の熱が利用者
側に伝わることがなく、快適な座り心地を実現すること
ができる。さらに、導入された所定温度のエアが利用者
の身体に直接触れることにより、体温に対するエア温度
の温度差をあまり大きくする必要がなく、従来のよう
に、エアコンディショナにより室内の温度を上下させこ
の室内の空気の温度を介して快適度を確保する場合に比
較して、冷暖房費のコストを低減させることができる。
特に、自動車の走行中では、エアコンディショナの動力
消費を抑え、燃費を低減させることができる。
【0015】また、ホース12には、エア調整弁19が
設けられているので、導入されるエアの量を調整して利
用者の温寒の感覚に応じた快適さを得ることができる。
さらに、エアシート11が座り部9Aと背もたれ部9B
とにより折曲されるほぼ中央の部位P1に沿って非通気
部14Aを形成し断熱部を設けたことにより、導入され
たエアが利用者の腰部に健康上の影響を与えることがな
い。また、ホース12は伸び縮みできるようになってお
り、しかも、アダプタ20は、エア吹出し口8の形状に
合わせて用いられるようになっているので、タイプの異
なる自動車にも用いることができる。
【0016】
【0017】次に、上記第1の実施例の一変形例に係る
車両の座席用通気具30について、図7ないし図9を参
照して説明する。上記第1の実施例と同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。車両の座席用通気具30は、エア
シート41のエア導入口48、座り部9A側の通気部4
5Aおよびホース42の出口側端部42Aに取り付けら
れたコネクタ49の構成を除き、上記第1の実施例とほ
ぼ同一の構成を有している。この変形例に係る車両の座
席用通気具30は、図7および図8に示すように、エア
シート41の表面側に、非通気部44Aが、エアシート
41を座席9に取り付ける際に座り部9Aと背もたれ部
9Bとにより折曲されるほぼ中央の部位P2に沿って長
手方向に所定の長さW2を有して形成される。この非通
気部44Aの裏面側のシート状部材44のほぼ中央に、
エアシート41のエア導入口48が、細長く形成され
る。エアシート41には、座り部9A側と背もたれ部9
B側に通気部45A、45Bがそれぞれ形成される(図
9および図13参照)。そして、エアシート41の座り
部9A側前端と背もたれ部9B側上端の身体と接触する
ことのない部位には、隙間45C,45Dがそれぞれ形
成され、クッション材13と外部とを連通するようにな
っている。エアシート41のエア導入口48には、ホー
ス42の出口側端部42Aに取り付けられたコネクタ4
9(図10参照)が座席9の裏側から着脱可能に取り付
けられるようになっている。コネクタ49は、合成樹脂
をブロー成形して形成される。このように、ホース42
から導入されたエアは、エアシート41の座り部9A側
と背もたれ部9B側との両方に分岐されて流れるので、
座り部9A側前端と背もたれ部9B側上端までに十分に
行き渡る。このため、上記第1の実施例の通気具10で
はエア通路が座り部前方側から背もたれ部上端側までの
長い経路にわたっているため、導入エアの温度の影響を
身体が均等に受けにくいのに対し、この変形例の通気具
30では、身体の接触部には均等にエアを当てることが
でき、快適度をより向上させることができる。
【0018】図11は、他の変形例に係る車両の座席用
通気具50を示すもので、エアシート51のほぼ中央に
切り抜き部56を形成し、この切り抜き部56両側のエ
アシートの表裏両面を非通気部54Aとして形成し、座
り部9A側と背もたれ部9B側に通気部55A、55B
を形成している。そして、裏面側にホース42の分岐し
たコネクタ59と接続されるエア導入口48A、48B
を形成するようにしている。このため、腰部に対するエ
ア温度の影響を除去することができる。また、上記第1
の実施例および各変形例では、エアシート11を座席9
の座り部9Aおよび背もたれ部9Bの形状にほぼ応じて
形成しているが、これに限られるものではなく、他の形
状であってもよいことは言うまでもない。例えば、図1
2は、別の変形例に係る車両の座席用通気具を示すもの
で、エアシート61A、61Bを座り部9Aと背当て部
9Bとにそれぞれ分割して別体に形成したもので、座り
部用エアシート61Aと背当て部用エアシート61Bと
のうち少なくともいずれか一方を選択して利用すること
ができるようになっている。
【0019】図14は、本発明の第2の実施例に係る車
両の座席用通気具120を示すもので、通気具120
は、座席9に応じて所定の形状に、すなわち、座席9の
座り部9Aと背もたれ部9Bとにほぼ応じた形状を有
し、内部にエアが流通可能な空隙が無数に形成された通
気性を有するクッション材13と、このクッション材1
3のほぼ全面を覆って取り付けられた非通気性の薄いシ
ート状部材(カバー部材)124とからなるとともに、
座り部9A側前端と背もたれ部9B側上端の身体と接触
することのない部位には、内部のクッション材13と外
部とを連通する隙間145C,145Dがそれぞれ形成
されたエアシート121と、このエアシート121に着
脱可能に接続され外部から所定の温度のエアをクッショ
ン材13に導入するホース142とを備えて構成され
る。エアシート121の表面側には、断熱部144A
が、座り部9Aと背もたれ部9Bとにより折曲されるほ
ぼ中央の部位P3に沿って長手方向に所定の長さを有し
て形成される。エアシート121が取り付けられた座席
9に利用者が座り、ホース142から所定の温度のエア
がエアシート121内に導入されると、シート状部材1
24に挟まれたクッション材13の内部には、エアの流
路が形成され、仕事を終えたエアは隙間145C,14
5Dから外部に排出される。このため、導入されたエア
は利用者と接触するシート状部材124の裏面に触れて
流れる。しかも、導入されたエアは、直接利用者に触れ
ることがないので、例え、強い冷気や暖気が導入されて
も、その温度が緩和されて利用者に伝わり、冷え過ぎや
熱過ぎといった過度の温度に身体が晒されることがな
く、快適な座り心地を得ることができる。
【0020】上記各実施例では、エアシートのエア流通
部材、非通気性部材および通気部をそれぞれ、クッショ
ン部材、シート状部材および網目状の布部材から構成し
たものを示したが、これに限られるものではなく、例え
ば、エアシートを、図15に示すように、下面に多数の
突出部101を有し通気穴102が多数穿設されたゴム
またはプラスチック製の表部103と、この表部103
の下側に取り付けられた非通気部材104とにより構成
し、突出部101の層を通気層として形成するようにし
てもよい。このエアシートの場合、折り曲げにくいの
で、座り部と背もたれ部とを分割して構成することが好
ましい。また、エア流通部材を、突出部101に代えて
表部103と非通気部材104との間にばねを挟む構成
としてもよい。さらに、エア流通部材を、内部がくり抜
かれた発泡材により、あるいは、ひも状の軟質プラスチ
ックを鳥の巣状に複雑に絡み合わせた部材により形成し
てもよい。このように、エア流通部材は、所定の厚みと
空気層を形成するものであればよい。さらに、図16に
示すように、エアシートを、クッション材111の上側
に、通気孔112が多数形成された小径のビニールチュ
ーブ113を多数並べて構成し、ビニールチューブ11
3内をエア通路として形成するようにしてもよい。
【0021】なお、上記各実施例では、単独の座席に用
いるエアシートについて述べたが、これに限られるもの
ではなく、エアシートは並列する複数の座席に取り付け
可能に形成してもよい。また、上記各実施例では、エア
コンディショナに接続して、冷気または暖気をエアシー
トまたは座席内に導入するようにしているがこれに限ら
れるものではなく、送風機あるいは乾燥機に接続して常
温のエアまたは乾燥したエアを導入してもよい。さら
に、上記各実施例では、エアシートごとにホースを接続
するようにしているが、ホースを分岐させ、複数のエア
シートと接続するようにしてもよい。また、上記各実施
例では、取付ベルト16およびS字状金具17によりエ
アシート11を座席9に取り付けるようにしているが、
これに限られるものではなく、エアシート11の裏面側
と、座席9表面の所定箇所にそれぞれ多数のフック状部
とパイル状部が形成された布テープを貼り付けて着脱可
能に取り付け、使用時のずれを防止するようにしてもよ
い。さらに、クッション材の内部に排出口までのエアの
流路を延長させる迂回路を多数形成し、導入されたエア
が外部に排出されるまでの時間を延ばして効率の向上を
図るようにしてもよい。また、上記各実施例では、合成
樹脂をブロー成型しコネクタ49を形成しているがこの
製法に限られるものではない。さらに、上記各実施例で
は、ホース12にエア調整弁19を設けているが、エア
コンディショナ7の風量の調整を利用すれば、エア調整
弁19を設けなくてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る車両の座
席用通気具によれば、エアシートのほぼ中央に切り抜き
部を形成し、この切り抜き部両側のエアシートの表裏両
面を非通気部として形成し、切り抜き部両側の裏面に導
入通路の分岐した出口側端部と接続されるエア導入口を
それぞれ形成したことにより、このエアシートに外部か
ら所定温度のエアが導入されるとたとえ通気部がすべて
塞がれてもエアの流路が形成されて直ちに利用者の身体
を冷やしたり暖めたりすることができるので、エアの導
入と同時に快適な座り心地を提供することができる効果
がある。さらに、簡素な構造により製造することができ
るので、製造コストを低減させることができる効果があ
る。また、エアシートは座席ごとに設けられるので、車
室内の温度および座席の位置に左右されることなく、個
々の利用者ごとに快適な座り心地を得ることができる効
果がある。また、利用者の身体の一部に直接導入エアを
触れさせるようにしているので、従来のようにエアコン
ディショナにより車室内の空気の温度を調整するのに比
べて、導入されるエアの温度を体温との相対的な温度差
に応じて調整すればよく、冷暖房消費を抑えることがで
き、冷暖房コストの低減を図ることができる効果があ
る。しかも、エアシートは座席から取り外しできるよう
になっているので、メンテナンスを容易に行うことがで
きる効果がある。冷房時には、利用者の身体のうち腰部
には冷気が当たることがないので、健康上の影響を受け
にくくなり長時間快適に利用することができる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る車両の座席用通気
具の一部破断斜視図である。
【図2】図1の車両の座席用通気具の平面図である。
【図3】図1の車両の座席用通気具を自動車の座席に取
り付けた状態を示す説明図である。
【図4】図1の車両の座席用通気具の構造を示す断面図
である。
【図5】図1の車両の座席用通気具を自動車の座席に取
り付けた状態を示す説明図である。
【図6】図1の車両の座席用通気具の一部を構成するホ
ースを示す説明図である。
【図7】図1の車両の座席用通気具の一変形例を示す説
明図である。
【図8】図7の車両の座席用通気具を座席に取り付けた
状態を示す説明図である。
【図9】図7の車両の座席用通気具を座席に取り付けた
状態を示す説明図である。
【図10】ホースのコネクタを示す斜視図である。
【図11】車両の座席用通気具の他の変形例を示す説明
図である。
【図12】車両の座席用通気具の別の変形例を示す説明
図である。
【図13】図7の車両の座席用通気具を座席に取り付け
た状態を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係る車両の座席用通
気具の一部破断斜視図である。
【図15】エアシートの変形例を示す一部破断斜視図で
ある。
【図16】エアシートの変形例を示す一部破断斜視図で
ある。
【符号の説明】
9 座席 10 座席用通気具 11 エアシート 12 ホース(導入通路) 13 クッション材(エア流通部材) 14A,14B,14C シート状部材(非通気性部
材) 15A,15B 通気部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−92139(JP,A) 実開 昭63−106358(JP,U) 実開 昭54−178609(JP,U) 実開 平3−51048(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にエアが流通可能な空隙が形成され
    所定の厚さを有するエア流通部材と、このエア流通部材
    のほぼ全面を覆って取り付けられ表面側に上記エア流通
    部材と外部とを連通させる通気部が形成された非通気性
    部材とからなり座席に取り付けられるエアシートと、上
    記エアシートに着脱可能に接続され外部から所定の温度
    のエアを上記エア流通部材に導入する導入通路とを備
    え、 上記通気部を、利用者が座席に取り付けられたエアシー
    トに着座した際に接触する部位よりわずかに狭く形成
    し、上記エアシートの表裏面間を接続する周縁部のう
    ち、上記導入通路の出口側端部と接続されるエアシート
    のエア導入口から最も離れ利用時に塞がれることのない
    部位に、エアシート内に導入されたエアを外部に逃がす
    エア排出部を形成するとともに、 エアシートを、座席の座り部と背もたれ部との両方に取
    り付け可能なほぼ矩形状の面を有するように形成し、エ
    アシート表面側には、エアシートを座席に取り付ける際
    に座り部と背もたれ部とにより折曲される部位に沿って
    長手方向に所定の長さを有する非通気部が形成された車
    両の座席用通気具において、 エアシートのほぼ中央に切り抜き部を形成し、この切り
    抜き部両側のエアシートの表裏両面を非通気部として形
    成し、切り抜き部両側の裏面に導入通路の分岐した出口
    側端部と接続されるエア導入口をそれぞれ形成したこと
    を特徴とする車両の座席用通気具。
  2. 【請求項2】 導入通路は、伸縮可能な可撓性ホース
    と、このホースの入口側端部に取り付けられ外部のエア
    吹出し口に接続されるアダプタと、上記ホースの出口側
    端部に取り付けられエアシートに形成されたエア導入口
    に接続されるコネクタとを備えて構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の車両の座席用通気具。
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