JP3673824B2 - シートバックの構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートの背当て部を構成するシートバックの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用シートは座部(シートクッション)及び背当て部(シートバック)から成り、このうちシートバックは例えば図10に示すように構成されている。
図10において、シートバック1は、枠状のフレーム2と、フレーム2に対して横方向に互いにほぼ平行に張架された複数本のスプリング3と、フレーム2及びスプリング3を覆うように一体成形されたモールドパッド4と、モールドパッド4の前面及び側面を覆うシートカバー5と、フレーム2の後面を閉鎖するバックボード6とを具備している。
【0003】
上記フレーム2は剛性材料から構成されていると共に、実質的に中空の方形に形成されている。
【0004】
上記スプリング3はフレーム2に対して張架されることにより、自動車用シートに座った人の背中を弾性的に支持するようになっている。
【0005】
上記モールドパッド4は、例えばウレタンフォームから構成されており、フレーム2の後面を除いてフレーム2及びスプリング3を覆うことにより、自動車用シートに座った人の背中にフィットしてその体圧分布を均一的に分散させ、局部的な圧迫を回避するようになっている。
【0006】
上記シートカバー5はモールドパッド4の表面を覆うことにより、外観の見栄えを良くするものである。
【0007】
上記バックボード6はフレーム2の後面、即ちモールドパッド4及びシートカバー5により覆われていない領域をカバーするようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のシートバック1においては、フレーム2,スプリング3,モールドパッド4そしてバックボード6が一体に組み立てられていることから、部品点数が多く、部品コスト及び組立コストが高くなってしまうという問題があった。
また、モールドパッド4は通気性がないので、自動車用シートに座った人の背中に密着することにより、背中とモールドパッド4の間に熱気が溜ったり、汗が付いたりすることになり、特に夏期等において座った人に対して不快感を与えることになって座り心地が損なわれてしまうという問題があった。
【0009】
本発明は以上の点に鑑み、簡単な構成によりコストが低減されると共に、良好な座り心地が得られるようにしたシートバックの構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明によれば、枠状のフレームと、このフレームに対してインサート成形されたシートバック及びバックボードの外形を画成する中空の成形部と、成形部の前面及び側面を覆うシートカバーとを含んでいることを特徴とするシートバックの構造により達成される。
【0011】
本発明によるシートバックは、好ましくは、上記成形部がブロー成形により成形されている。
【0012】
本発明によるシートバックは、好ましくは、上記成形部の前面が複数個の通気孔を備えている。
【0013】
本発明によるシートバックは、好ましくは、上記成形部の中空部内に冷気または暖気を導入する送風管が備えられている。
【0014】
上記構成によれば、従来の、フレームに対してスプリング,モールドパッド及びバックボードを取り付けることにより構成されたシートバックに比較して、フレームに対してインサート成形された成形部により構成されることになり、しかも上記成形部は、ブロー成形等によって容易に成形されることから、部品点数が削減され、部品コスト及び組立コストが低減され得る。
【0015】
上記成形部の前面が複数個の通気孔を備えている場合には、中空の成形部に対して通気孔を開けるだけの簡単な構成によって、シートバックの通気性が得られることになり、シートバックの座り心地が改善され得る。
【0016】
上記成形部の中空部内に冷気または暖気を導入する送風管が備えられている場合には、この送風管を介して、自動車用エアコン等からの冷気または暖気が成形部内に導入され、この冷気または暖気が成形部の通気孔を介してシートバックの前面に吹き出すことになり、シートバック前面における冷暖房が実現され得る。これにより、例えば冷気が導入される場合には、夏期等においても、座っている人の背中とシートバック前面の間に冷気が導入されることにより、熱気が溜ったり汗が付くようなことはなく、快適な座り心地が実現される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明によるシートバックの一実施形態を備えた自動車用シートを示している。図1において、自動車用シート10は座部12及び背当て部、即ちシートバック11から構成されている。
【0018】
上記シートバック11は、図2及び図3に示すように、枠状のフレーム13と、フレーム13に対してインサート成形により一体に構成された成形部14と、成形部14の前面及び側面を覆うシートカバー15とを含んでいる。
【0019】
上記フレーム13は剛性材料から構成されていると共に、実質的に中空の方形に形成されている。
【0020】
上記成形部14は、図10に示した従来のシートバック1におけるモールドパッド4の表面及びバックボード6の後面と同様の外形を画成するように、例えばブロー成形によってフレーム13に対して一体成形されている。これにより、成形部14は、その前面14aが自動車用シートに座った人の背中にフィットしてその体圧分布を均一的に分散させ、局部的な圧迫を回避すると共に、その後面14bが、従来のバックボードと同じ外形を有するようになっている。
さらに、成形部14は図2に示すように、その前面14aに複数個の通気孔14cを備えている。
【0021】
上記シートカバー15は、図4に示すように、成形部14の表面を覆うことにより外観の見栄えを良くするものである。
ここで、上記シートカバー15は、より詳細には図5乃至図9に示すように構成されている。
即ち、図5において、シートカバー15は、図5及び図7に示すように、二重のカバーパッド15a,15bから構成されている。
上記シートカバー15は、図5に示すように、その上端及び下端に成形部14の上縁及び下縁に回り込むように取り付けられた部分15c,15dを備えており、部分15c,15dの端縁には、図6に示すように、それぞれ成形品14の後面に設けられた取付溝14dに嵌合し得る樹脂プレート15e,15fを備えている。
なお、図示の場合、部分15dはファブリックにより構成されている。
これにより、シートカバー15は、その樹脂プレート15e,15fがそれぞれ成形部14の取付溝14dに嵌合されることにより、上下が成形部14に対して固定保持されるようになっている。
【0022】
また、シートカバー15は、図7に示すように、その左右両端に成形部14の両側縁に回り込むように取り付けられた部分15g,15hを備えている。
さらに、シートカバー15は、図7に示すように、その中央領域にて複数個のサスペンダ16を備えている。
このサスペンダ16は、それぞれ成形部14に設けられた係止溝14eに嵌合して、成形部14に対して固定保持されるようになっている。
なお、サスペンダ16は、例えばシートカバー15の前面にて横方向に並んでいると共に、図9に示すように縦方向に並んで配設されている。
【0023】
本発明実施形態によるシートバック11は以上のように構成されており、フレーム13に対してインサート成形により成形部14を一体成形し、その表面にシートカバー15を取り付けることにより、シートバック11が組み立てられる。従って、従来のフレーム,スプリング,モールドパッド及びバックボードから成るシートバックに比較して、スプリング,モールドパッド及びバックボードが省略されて、フレームに対してインサート成形された成形部により構成される。
かくして、部品点数が削減されることになり、部品コスト及び組立コストが低減されることになる。
【0024】
このようにして組み立てられたシートバック11は、成形部14が中空に構成されており、さらに成形部14の前面に備えられた通気孔14cによって、通気性が確保されることになる。従って、中空の成形部14に対して通気孔14cを開けるだけの簡単な構成によって、シートバック11の通気性が得られることになり、シートバックの座り心地が改善される。
【0025】
さらに、成形部14の中空部内に送風管17を接続して、送風管17を介して成形部14の中空部内に、例えば自動車用エアコンから冷気を導入するようにすれば、図2にて矢印で示すように、冷気は、成形部14の通気孔14cからシートバック11の前面に吹き出されることになる。従って、自動車用シート10に座った人は、その背中とシートバック11の前面の間に冷気が導入されることにより、この領域に熱気が溜ったり汗が付くようなことはなく、快適な座り心地が得られることになる。
また、冬季等の寒い場合には、上記送風管17を介して成形部14の中空部内に暖気が導入される。従って、自動車用シート10に座った人は、その背中とシートバック11の前面の間に暖気が導入されることにより暖房が行なわれ、同様に快適な座り心地が得られる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、従来のフレームに対して、スプリング,モールドパッド及びバックボードを取り付けることにより構成されたシートバックに比較して、フレームに対してインサート成形された成形部により構成されることになり、しかも上記成形部は、ブロー成形等によって容易に成形されることから、部品点数が削減され、部品コスト及び組立コストが低減される。
【0027】
上記成形部の前面が複数個の通気孔を備えている場合には、中空の成形部に対して通気孔を開けるだけの簡単な構成によって、シートバックの通気性が得られることになり、シートバックの座り心地が改善される。
【0028】
上記成形部の中空部内に冷気または暖気を導入する送風管が備えられている場合には、この送風管を介して、自動車用エアコン等からの冷気または暖気が成形部内に導入され、この冷気または暖気が、成形部の通気孔を介してシートバックの前面に吹き出すことになり、シートバック前面における冷暖房が実現される。これにより、例えば冷気が導入される場合には、夏期等においても座っている人の背中とシートバック前面の間に冷気が導入されることにより、熱気が溜ったり汗が付くようなことはなく、快適な座り心地が実現される。
【0029】
かくして、本発明によれば、簡単な構成によりコストが低減され得ると共に、良好な座り心地が得られるようにした、極めて優れたシートバックの構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートバックの一実施形態を備えた自動車用シートを示す概略斜視図である。
【図2】図1のシートバックの一部破断斜視図である。
【図3】図1のシートバックの部分拡大断面図である。
【図4】図1のシートバックにおけるシートカバーを示す部分拡大斜視図である。
【図5】図1のシートバックにおけるシートカバーの縦断面図である。
【図6】図5のシートカバーと成形部との接続を示す部分拡大断面図である。
【図7】図1のシートバックにおけるシートカバーの横断面図である。
【図8】図7のシートカバーと成形部との接続を示す部分拡大断面図である。
【図9】図7のシートカバーと成形部との接続を示す概略斜視図である。
【図10】従来のシートバックの一例を示す一部破断斜視図である。
【図11】図10のシートバックの部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用シート
11 シートバック
12 座部
13 フレーム
14 成形部
14a 成形部の前面
14b 成形部の後面
14c 通気孔
14d 取付溝
14e 係止溝
15 シートカバー
15a,15b カバーパッド
15c,15d 部分
15e,15f 樹脂プレート
15g,15h 部分
16 サスペンダ
17 送風管

Claims (4)

  1. 枠状のフレームと、このフレームに対してインサート成形されたシートバック及びバックボードの外形を画成する中空の成形部と、成形部の前面及び側面を覆うシートカバーとを含んでいることを特徴とするシートバックの構造。
  2. 前記成形部が、ブロー成形により成形されていることを特徴とする請求項1に記載のシートバック。
  3. 前記成形部の前面が、複数個の通気孔を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートバック。
  4. 前記成形部の中空部内に冷気または暖気を導入する送風管が備えられていることを特徴とする請求項3に記載のシートバック。
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