JP2936014B2 - 自動二輪車用エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

自動二輪車用エンジンの燃料噴射装置

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JP2936014B2
JP2936014B2 JP3046203A JP4620391A JP2936014B2 JP 2936014 B2 JP2936014 B2 JP 2936014B2 JP 3046203 A JP3046203 A JP 3046203A JP 4620391 A JP4620391 A JP 4620391A JP 2936014 B2 JP2936014 B2 JP 2936014B2
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pressure regulator
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fuel injection
cylinder
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範久 望月
毅 田中
利男 木下
義治 井坂
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車用エンジ
ンの燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車には、従来、次のように構成
されたものがある。
【0003】即ち、縦長でその軸心が後傾するフロント
フォークが車体フレームの前端部に操向自在に支承さ
れ、上記フロントフォークの下端部に前輪が支承されて
いる。上記車体フレームに支持されるエンジンのシリン
ダ内に向って加圧燃料と加圧空気とを噴射させる燃料噴
射弁が設けられ、かつ、同上加圧燃料と加圧空気の各圧
力をこれら圧力によりそれぞれ調圧する差圧レギュレー
タが設けられ上記エンジンと差圧レギュレータとを車
体の外側方から覆うカバー体が設けられている。
【0004】また、上記差圧レギュレータには、従来よ
り、縦長の外形を備えると共にその長手方向に延びる軸
心にほぼ直角な方向に延びるダイアフラムを内有したも
のが提案されており、この差圧レギュレータによれば、
ダイアフラムの中央部分が、これに与えられる加圧燃料
と加圧空気の各圧力の差圧に応じて上記差圧レギュレー
タの長手方向に撓み、もって、上記各圧力が調圧される
ようになっている(例えば、実開平1‐166268号
公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動二輪車
では特に車体を小型にするため、種々の車体構成部品が
コンパクトに設けられており、このため、上記自動二輪
車の走行時、差圧レギュレータに向おうとする走行風が
他の構成部品により遮られて、この差圧レギュレータの
冷却が不十分になるおそれがある。そして、このように
冷却が不十分になって、差圧レギュレータにおける加圧
空気が高温になると、この差圧レギュレータの特性が変
化して所望の調圧ができなくなり、燃料噴射弁による所
望の噴射動作が得られなくなるという不都合を生じる。
【0006】そこで、走行風が例えばエンジンのシリン
ダに遮られないようこのシリンダよりも前側に上記差圧
レギュレータを位置させて、上記シリンダよりも早く上
記差圧レギュレータを走行風により冷却させるようにす
ることが考えられる。
【0007】しかし、上記のようにすると、シリンダ内
に向って加圧燃料等を噴射する燃料噴射弁から上記差圧
レギュレータが前方に遠く離れるおそれがあり、これ
は、これら燃料噴射弁と差圧レギュレータとを連通させ
る配管が長くなるおそれを生じて好ましくない。
【0008】また、自動二輪車の走行時には、これに伴
い上記差圧レギュレータが振動するが、この際、上記ダ
イアフラムが上記振動に伴い大きく撓むと、この差圧レ
ギュレータの特性が変化して所望の調圧ができなくな
り、この場合にも、燃料噴射弁による所望の噴射動作が
得られなくなるという不都合を生じる。
【0009】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、自動二輪車の走行時、差圧レギュレ
ータによる所望の調圧ができるようにして、燃料噴射弁
による所望の噴射動作が得られるようにし、かつ、この
ようにした場合でも、シリンダ内に向って加圧燃料等を
噴射する燃料噴射弁と差圧レギュレータとを互いに連通
させる配管が長くならないようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、縦長でその軸心が後
傾するフロントフォーク8を車体フレーム2の前端部に
操向自在に支承させ、上記フロントフォーク8の下端部
に前輪9を支承させ、上記車体フレーム2に支持される
エンジン16のシリンダ25内に向って加圧燃料と加圧
空気とを混合して噴射させる高圧燃料噴射弁(燃料噴射
)48を設け、縦長の外形を備えると共にその長手方
向に延びる軸心にほぼ直角な方向に延びるダイアフラム
を内有して上記加圧燃料と加圧空気の各圧力をこれら互
いの圧力によりそれぞれ調圧する差圧レギュレータ62
を車体側面視で上記車体フレーム2の前部側に配設して
この車体フレーム2側に取り付け、上記エンジン16
差圧レギュレータ62とを車体の外側方から覆うカバー
85を設けると共に、このカバー体85内に走行風
を導入させる開口88を同上カバー体85の前部に形
成した自動二輪車において、
【0011】上記差圧レギュレータ62を、車体側面視
で上記エンジン16のシリンダ25の真上、かつ、この
シリンダ25から上方に離れたところで上記開口88に
配設し
【0012】車体側面視で上記差圧レギュレータ62の
軸心が上記フロントフォーク8の軸心に交差するよう、
上記差圧レギュレータ62を前傾させた点にある。
【0013】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0014】差圧レギュレータ62を、車体側面視でエ
ンジン16のシリンダ25の真上、かつ、このシリンダ
25から上方に離れたところで開口88に配設してあ
る。
【0015】このため、自動二輪車1の走行時、上記シ
リンダ25と差圧レギュレータ62のうち、いずれか一
方に向おうとする走行風87が他方によって遮られると
いうことが回避される。また、いずれか一方に衝突した
走行風87の一部が他方に向おうとするとき、この走行
風87の一部は上記シリンダ25と差圧レギュレータ6
2との間を通って後方に円滑に流されることとなる。
【0016】よって、上記シリンダ25と差圧レギュレ
ータ62は、走行風87によりそれぞれ効果的に冷却さ
れ、しかも、上記差圧レギュレータ62は開口88を通
る走行風87により更に効果的に冷却される。
【0017】また、上記したように、シリンダ25の真
上に差圧レギュレータ62を配設してあるため、上記シ
リンダ25内に向って加圧燃料と加圧空気とを噴射する
高圧燃料噴射弁(燃料噴射弁)48から上記差圧レギュ
レータ62が遠く離れるということが抑制される。
【0018】よって、上記シリンダ25内に加圧燃料等
を噴射する高圧燃料噴射弁(燃料噴射弁)48と、上記
加圧燃料等を調圧する差圧レギュレータ62とを互いに
連通させるための配管が長くなるということが防止され
る。
【0019】ここで、車体フレーム2の前部側に配設さ
れてこの車体フレーム2側に取り付けられる差圧レギュ
レータ62は、自動二輪車1の走行時には、上記フロン
トフォーク8の長手方向に向ってより大きく振動しよう
とし、かつ、これに伴い上記差圧レギュレータ62のダ
イアフラムも撓もうとする。
【0020】そこで、本発明では、縦長で後傾するフロ
ントフォーク8を車体フレーム2の前端部に支承させ、
かつ、縦長でその長手方向にほぼ直角な方向に延びるダ
イアフラムを内有した差圧レギュレータ62を上記車体
フレーム2の前部側に配設してこの車体フレーム2側に
取り付けた場合において、車体側面視で上記差圧レギュ
レータ62の軸心が上記フロントフォーク8の軸心に交
差するよう、上記差圧レギュレータ62を前傾させてあ
る。
【0021】このため、上記フロントフォーク8の長手
方向に対し、上記差圧レギュレータ62のダイアフラム
が延びる方向がより平行に近づくこととなり、前記した
ように、差圧レギュレータ62がフロントフォーク8の
長手方向に向ってより大きく振動しようとするとき、上
記差圧レギュレータ62のダイアフラムはこれの延びて
いる方向、つまり、比較的に弾性係数の大きい方向に向
って振動させられる傾向となる。
【0022】よって、上記ダイアフラムが上記振動に伴
い大きく撓むということが防止される。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0024】図2において、図中符号1は自動二輪車、
2は車体フレームで、この車体フレーム2はその前端
にヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3から後下
方に向って一本のタンクレール4が延び、このタンクレ
ール4の後端から後下方に向って左右一対のシートピラ
ーチューブ5が延びている。
【0025】また、上記ヘッドパイプ3とシートピラー
チューブ5の各下端を結ぶダウンチューブ6が設けら
れ、このダウンチューブ6はヘッドパイプ3から下方に
向って延びる一本の前部チューブ6aと、この前部チュ
ーブ6aの下端と前記シートピラーチューブ5の下端と
を結ぶ左右一対の後部チューブ6b,6bとで構成され
ている。更に、上記タンクレール4の前後中途部と、上
記前部チューブ6aとにステー7が架設されている。
【0026】上記ヘッドパイプ3には縦長でその軸心が
後傾するフロントフォーク8が操向自在に支承され、こ
のフロントフォーク8の下端部には前輪9が支承され、
上記フロントフォーク8の上端部にはハンドル10が取
り付けられている。一方、上記シートピラーチューブ5
の下端に取り付けられたリヤアームブラケット5aに枢
支軸11によりリヤアーム12が上下揺動自在に枢支さ
れ、このリヤアーム12の前後中途部は緩衝器13を介
しタンクレール4の後部に支持されている。そして、上
記リヤアーム12の揺動端に後輪14が支承されてい
る。
【0027】16は2サイクルエンジンで、このエンジ
ン16には動力伝達装置17が連設され、これらエンジ
ン16と動力伝達装置17とは前記枢支軸11やボルト
18により前記車体フレーム2に支持されている。そし
て、上記動力伝達装置17の出力がチェーン伝動手段1
9を介して後輪14に伝えられ、自動二輪車1が走行で
きるようになっている。また、21は燃料タンクで、こ
の燃料タンク21は上記タンクレール4を跨ぐようにし
てこのタンクレール4に支持されている。22はシート
である。
【0028】主に図4、図5において、上記エンジン1
6のクランクケース23内にはクランク軸24が支承さ
れている。同上クランクケース23から前上方に向って
シリンダ25が突出し、このシリンダ25にはピストン
26が上記シリンダ25の軸心に沿って摺動自在に嵌入
されている。そして、このピストン26は上記クランク
軸24に連接棒28によって連動連結されている。ま
た、上記シリンダ25の突出端にはシリンダヘッド30
がねじ止めされている。
【0029】上記クランクケース23には吸気ポート3
3が形成されている。この吸気ポート33にはリード弁
34、吸気管35、およびエアクリーナ36が連設さ
れ、上記吸気管35にはスロットル弁35aが設けられ
ている。また、シリンダ25、ピストン26、およびシ
リンダヘッド30で囲まれた空間が燃焼室37となって
おり、クランクケース23内から上記燃焼室37に通じ
る掃気ポート38が上記シリンダ25に形成されると共
に、同上燃焼室37に臨む左右一対の点火プラグ39が
設けられている。更に、上記シリンダ25には排気ポー
ト40が形成されている。この排気ポート40には排気
管41とサイレンサー43が連設されている。
【0030】上記の場合、点火プラグ39から電源側に
至るハイテンションコードを銅パイプやゴムパイプの内
側に配して、これを保護するようにしてもよい。
【0031】図3から図6において、上記燃焼室37に
燃料を噴射供給する燃料噴射装置46が設けられてい
る。この燃料噴射装置46は電磁開閉式の高圧燃料噴射
弁48を有し、この高圧燃料噴射弁48の燃料噴射口が
燃焼室37に向って開口している。また、前記吸気管3
5には電磁開閉式の低圧燃料噴射弁50が取り付けら
れ、この低圧燃料噴射弁50の燃料噴射口はリード弁3
4の内部に向って開口している。
【0032】前記燃料タンク21は正面視で倒立U字状
をなして前記タンクレール4を跨ぐタンク本体51を有
し、このタンク本体51の前上部には注入パイプ52が
取り付けられると共に、この注入パイプ52を開閉する
キャップ53が設けられている。
【0033】上記各噴射弁48,50に対し上記燃料タ
ンク21からの燃料を加圧して送り込む燃料ポンプ56
が設けられる。この燃料ポンプ56は前記エンジン16
により動力伝達装置17を介して機械的に駆動されるよ
うになっており、前記燃料タンク21における燃料は第
1燃料フィルター58と供給パイプ57を通して上記燃
料ポンプ56に吸入される。一方、上記燃料ポンプ56
から吐出された加圧燃料は第2燃料フィルター59と高
圧パイプ60を通して高圧燃料噴射弁48に供給され
る。
【0034】上記高圧パイプ60から分岐する分岐パイ
プ61が設けられ、この分岐パイプ61は差圧レギュレ
ータ62に連結され、この差圧レギュレータ62は低圧
パイプ63により前記低圧燃料噴射弁50に連結されて
いる。また、上記低圧パイプ63はレギュレータ64と
戻りパイプ65とを介して前記燃料タンク21の注入パ
イプ52内に連結されている。この場合、上記戻りパイ
プ65はタンクレール4とタンク本体51との間の隙間
を利用し、このタンク本体51の下面に沿って配管され
ている。
【0035】上記高圧燃料噴射弁48と差圧レギュレー
タ62とに加圧空気を供給する空気ポンプ67が設けら
れる。この空気ポンプ67は前記エンジン16により動
力伝達装置17を介して機械的に駆動されるようになっ
ており、この空気ポンプ67には前記エアクリーナ36
と空気パイプ68とを介して外気が吸入される。上記空
気ポンプ67の吐出口は高圧燃料噴射弁48に第1加圧
パイプ69により連結されており、また、この第1加圧
パイプ69は前記差圧レギュレータ62に第2加圧パイ
プ70により連結されている。
【0036】そして、上記差圧レギュレータ62は、上
記燃料ポンプ56や空気ポンプ67から送り込まれる加
圧燃料や加圧空気の各圧力により、高圧燃料噴射弁48
に送り込むための加圧燃料や加圧空気の圧力を調整する
ようになっている。また、この調圧の際、上記差圧レギ
ュレータ62では余剰空気が生じるが、この余剰空気を
前記排気管41内に導く排出パイプ71が設けられてい
る。
【0037】図3から図6において、上記エンジン16
が作動するときには、これに伴って燃料ポンプ56が作
動し、燃料タンク21の燃料が供給パイプ57を通し、
上記燃料ポンプ56に吸入される(図4,6中矢印
A)。そして、同上燃料ポンプ56から吐出される燃料
は、第2燃料フィルター59と高圧パイプ60を通り高
圧燃料噴射弁48に送り込まれ(同上図4,6中矢印
B)、同時に分岐パイプ61を通り差圧レギュレータ6
2にも送り込まれる(同上図4,6中矢印C)。この場
合、上記高圧燃料噴射弁48に送り込まれる燃料の圧力
は差圧レギュレータ62により高圧に設定される。
【0038】また、上記差圧レギュレータ62から排出
される燃料は、低圧パイプ63を通り低圧燃料噴射弁5
0に送り込まれ(同上図4,6中矢印D)、同時にレギ
ュレータ64にも送り込まれる。この場合、上記低圧燃
料噴射弁50に送り込まれる燃料の圧力はレギュレータ
64により低圧に設定される。更に、上記レギュレータ
64から排出される燃料は戻りパイプ65を通し燃料タ
ンク21に戻される(同上図3,4,6中矢印E)。
【0039】一方、同上エンジン16の作動に伴って、
空気ポンプ67も作動し、外気がエアクリーナ36と空
気パイプ68とを通って、上記空気ポンプ67に吸入さ
れる(同上図4,6中矢印F)。そして、同上空気ポン
プ67から吐出される空気は第1加圧パイプ69を通っ
て高圧燃料噴射弁48に送り込まれ(同上図4,6中矢
印G)、同時に第2加圧パイプ70を通して差圧レギュ
レータ62に送り込まれる(同上図4,6中矢印H)。
この場合、上記高圧燃料噴射弁48に送り込まれる空気
の圧力は差圧レギュレータ62により高圧に設定され
る。また、この調圧の際に差圧レギュレータ62から生
じる余剰空気は、排出パイプ71を通して前記排気管4
1内に排出される(同上図4,6中矢印I)。
【0040】そして、エンジン16の始動時と、中速高
負荷時と、高速時とには低圧燃料噴射弁50が作動し
て、前記したようにこの低圧燃料噴射弁50に送り込ま
れた燃料により適宜噴射が行われる。一方、エンジン1
6の中速通常負荷時には、高圧燃料噴射弁48が作動し
て、前記したようにこの高圧燃料噴射弁48に送り込ま
れた燃料と空気とにより混合噴射が行われる。
【0041】図4において、前記タンクレール4の中途
部から前下方に向ってアーム72が突出している。この
アーム72の突出端に前記ボルト18によりシリンダヘ
ッド30がねじ止めされている。そして、これにより、
シリンダヘッド30が振動することが防止され、つま
り、このシリンダヘッド30に取り付けられた高圧燃料
噴射弁48が振動しないように考慮されている。
【0042】また、同上図4で示すように、前記差圧レ
ギュレータ62は縦長の外形を備えて車体フレーム2の
前部側に配設されると共に、この車体フレーム2側に取
り付けられている。この場合、差圧レギュレータ62の
軸心は上記した縦長の長手方向に延びていて、この差圧
レギュレータ62は上記軸心にほぼ直角に延びるダイア
フラムを有している。そして、この差圧レギュレータ
62は上記軸心に沿った長手方向に振動したときに、上
記ダイアフラムが最も大きく撓み、所望の特性が確保で
きなくなるという性質を有している。
【0043】そこで、前記したようにフロントフォーク
8の軸心が後傾しているのに対し、車体側面視で上記差
圧レギュレータ62の軸心が上記フロントフォーク8の
軸心に交差するよう、上記差圧レギュレータ62が前傾
させられており、つまり自動二輪車1の走行時に、振動
が大きくなると考えられる上記フロントフォーク8の長
手方向に対し、上記差圧レギュレータ62の軸心が傾斜
して、上記フロントフォーク8の長手方向に対し、上記
差圧レギュレータ62のダイアフラムが延びる方向がよ
り平行に近づくよう差圧レギュレータ62の姿勢が定め
られている。
【0044】図1から図5において、前記エンジン16
用の冷却装置が設けられている。この冷却装置は、車体
の左側に偏位したラジエータ79を有し、このラジエー
タ79は第1パイプ80により水ポンプ81に連結され
ている。この水ポンプ81はエンジン16により駆動さ
れるもので、この水ポンプ81から吐出される冷却水は
シリンダ25やシリンダヘッド30内のジャケットに送
り込まれ、その後、第2パイプ82により上記ラジエー
タ79に送り込まれ、ここから、再び上記水ポンプ81
に戻されるようになっている。
【0045】図1から図5において、前記ヘッドパイプ
3の前方には樹脂製のフロントカウル84が設けられ、
このフロントカウル84は車体の前部を前方から覆って
いる。また、タンク本体51の下部、シリンダ25の上
部、燃料噴射装置46、およびラジエータ79を外側方
から覆う樹脂製のカバー体85が設けられ、このカバー
体85は左右一対のサイドカウル86,86で構成され
ている。
【0046】特に、図1で示すように、上記各サイドカ
ウル86は前方に向うに従い外側方に傾いている。そし
て、左右サイドカウル86,86の前端間が走行風87
をカバー体85内に導入させる開口88となっている。
この開口88における各サイドカウル86の近傍にはそ
れぞれ走行風87を車体の中央側に案内するルーバー8
9,89が設けられ、各ルーバー89はこれに対応する
サイドカウル86に一体成形されている。
【0047】図1、図3、および図4において、上記各
サイドカウル86には空気通過口である上空気排出口9
1と下空気排出口92とが形成されている。そして、上
記開口88からカバー体85内に導入された走行風87
の一部87aは、上記上空気排出口91と下空気排出口
92とから外側後方に排出され、他部は左右サイドカウ
ル86,86の後端間を通って車体後方に通り抜け、上
記走行風87はカバー体85で覆われたシリンダ25や
燃料噴射装置46等を空冷する。
【0048】図1において、上記左右ルーバー89,8
9のうち左側のルーバー89の後方近傍には前記ラジエ
ータ79が配設され、このルーバー89を通ってきた走
行風87により十分に空冷される。一方、前記差圧レギ
ュレータ62は、車体側面視で(図3)で上記エンジン
16のシリンダ25の真上、かつ、このシリンダ25か
ら上方に少し離れたところに配設され、また、上記差圧
レギュレータ62は上記開口88内で、かつ、右側のル
ーバー89の後方近傍に配設され、このルーバー89を
通ってきた走行風87によって十分に空冷される。ま
た、上記差圧レギュレータ62に近接してオイルタンク
93が設けられている。このオイルタンク93はエンジ
ン16の内部機構を潤滑するための潤滑油を溜めるもの
で、このオイルタンク93も、上記差圧レギュレータ6
2と共に十分に空冷される。
【0049】図4、図7、および図8において、前記高
圧燃料噴射弁48につき、より詳しく説明する。この高
圧燃料噴射弁48は前記シリンダヘッド30に取り付け
られたケーシング95と、このケーシング95から外方
に少し離れて位置するブラケット96とを有している。
これらケーシング95とブラケット96との間には一対
のカラー97,97が介設され、この各カラー97を貫
通するボルト98によりブラケット96がケーシング9
5に着脱自在に固定されている。
【0050】上記両ボルト98,98の間でこれらボル
ト98と平行な軸心99上において、ケーシング95に
第1孔100が形成され、この第1孔100は高圧燃料
噴射弁48の噴射孔に連通している。また、同上軸心9
9上において、ブラケット96に第2孔101が形成さ
れ、この第2孔101は前記高圧パイプ60に連通して
いる。
【0051】符号103は噴射弁本体で、この噴射弁本
体103の燃料噴射側端104は上記第1孔100に対
し軸心99方向に移動自在に嵌入している。また、同上
噴射弁本体103の燃料受入側端105は上記第2孔1
01に対し軸心99方向に移動自在に嵌入している。
【0052】上記第1孔100、第2孔101の各内周
面と、噴射側端104、受入側端105の各外周面との
間には第1シールリング106、第2シールリング10
7が介設されている。また、第1孔100の底面と噴射
側端104の端面との間に第3シールリング108が介
設されると共に、ブラケット96の下面と受入側端10
5の段差面との間にも第4シールリング109が介設さ
れている。
【0053】そして、上記噴射弁本体103は各シール
リング106〜109を介してケーシング95やブラケ
ット96に弾性的に支持されており、かつ、これら各シ
ールリング106〜109により燃料が高圧燃料噴射弁
48から洩出することが防止されている。
【0054】上記の場合、各シールリング106〜10
9は弾性を有しているため、ケーシング95やブラケッ
ト96側から噴射弁本体103に振動が伝わることが防
止され、かつ、噴射弁本体103の取り付け誤差が吸収
される。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、縦長でその軸心が後
傾するフロントフォークを車体フレームの前端部に操向
自在に支承させ、上記フロントフォークの下端部に前輪
を支承させ、上記車体フレームに支持されるエンジンの
シリンダ内に向って加圧燃料と加圧空気とを混合して噴
射させる燃料噴射弁を設け、縦長の外形を備えると共に
その長手方向に延びる軸心にほぼ直角な方向に延びるダ
イアフラムを内有して上記加圧燃料と加圧空気の各圧力
をこれら互いの圧力によりそれぞれ調圧する差圧レギュ
レータを車体側面視で上記車体フレームの前部側に配設
してこの車体フレーム側に取り付け、上記エンジンと差
圧レギュレータとを車体の外側方から覆うカバー体を設
けると共に、このカバー体内に走行風を導入させる開口
を同上カバー体の前部に形成した自動二輪車において、
【0056】上記差圧レギュレータを、車体側面視で上
記エンジンのシリンダの真上、かつ、このシリンダから
上方に離れたところで上記開口に配設し、
【0057】車体側面視で上記差圧レギュレータの軸心
が上記フロントフォークの軸心に交差するよう、上記差
圧レギュレータを前傾させてあり、次の効果が生じる。
【0058】即ち、上記したように、差圧レギュレータ
を、車体側面視でエンジンのシリンダの真上、かつ、こ
のシリンダから上方に離れたところで開口に配設してあ
る。
【0059】このため、自動二輪車の走行時、上記シリ
ンダと差圧レギュレータのうち、いずれか一方に向おう
とする走行風が他方によって遮られるということが回避
される。また、いずれか一方に衝突した走行風の一部が
他方に向おうとするとき、この走行風の一部は上記シリ
ンダと差圧レギュレータとの間を通って後方に円滑に流
されることとなる。
【0060】よって、上記シリンダと差圧レギュレータ
は、走行風によりそれぞれ効果的に冷却され、しかも、
上記差圧レギュレータは開口を通る走行風により更に効
果的に冷却される。このため、上記差圧レギュレータで
加圧空気が高温になるということが防止されて、この差
圧レギュレータに所定の特性が保たれ、もって、燃料噴
射弁による所望の噴射動作が得られることとなる。
【0061】また、上記したように、シリンダの真上に
差圧レギュレータを配設してあるため、上記シリンダ内
に向って加圧燃料と加圧空気とを噴射する燃料噴射弁か
ら上記差圧レギュレータが遠く離れるということが抑制
される。
【0062】よって、上記シリンダ内に加圧燃料等を噴
射する燃料噴射弁と、上記加圧燃料等を調圧する差圧レ
ギュレータとを互いに連通させるための配管が長くなる
ということが防止される。
【0063】ここで、車体フレームの前部側に配設され
てこの車体フレーム側に取り付けられる差圧レギュレー
タは、自動二輪車の走行時には、上記フロントフォーク
の長手方向に向ってより大きく振動しようとし、かつ、
これに伴い上記差圧レギュレータのダイアフラムも撓も
うとする。
【0064】そこで、上記したように、縦長で後傾する
フロントフォークを車体フレームの前端部に支承させ、
かつ、縦長でその長手方向にほぼ直角な方向に延びるダ
イアフラムを内有した差圧レギュレータを上記車体フレ
ームの前部側に配設してこの 車体フレーム側に取り付け
た場合において、車体側面視で上記差圧レギュレータの
軸心が上記フロントフォークの軸心に交差するよう、上
記差圧レギュレータを前傾させてある。
【0065】このため、上記フロントフォークの長手方
向に対し、上記差圧レギュレータのダイアフラムが延び
る方向がより平行に近づくこととなり、前記したよう
に、差圧レギュレータがフロントフォークの長手方向に
向ってより大きく振動しようとするとき、上記差圧レギ
ュレータのダイアフラムはこれの延びている方向、つま
り、比較的に弾性係数の大きい方向に向って振動させら
れる傾向となる。
【0066】よって、上記ダイアフラムが上記振動に伴
い大きく撓むということが防止されて、上記差圧レギュ
レータに所定の特性が保たれ、もって、燃料噴射弁によ
る所望の噴射動作が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2で示したものの部分平面図である。
【図2】自動二輪車の全体左側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】図2の部分拡大図である。
【図6】全体簡略線図である。
【図7】図4の部分拡大断面図である。
【図8】図7の8‐8線矢視部分断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 車体フレーム フロントフォーク 前輪 16 エンジン 25 シリンダ 37 燃焼室 46 燃料噴射装置 48 高圧燃料噴射弁(燃料噴射弁) 62 差圧レギュレータ 85 カバー体 87 走行風 88 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井坂 義治 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−149585(JP,A) 特開 平1−32983(JP,A) 実開 平1−166268(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 69/00 340 B62J 39/00 F02B 61/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長でその軸心が後傾するフロントフォ
    ークを車体フレームの前端部に操向自在に支承させ、上
    記フロントフォークの下端部に前輪を支承させ、上記車
    体フレームに支持されるエンジンのシリンダ内に向って
    加圧燃料と加圧空気とを混合して噴射させる燃料噴射弁
    を設け、縦長の外形を備えると共にその長手方向に延び
    る軸心にほぼ直角な方向に延びるダイアフラムを内有し
    上記加圧燃料と加圧空気の各圧力をこれら互いの圧力
    によりそれぞれ調圧する差圧レギュレータを車体側面視
    で上記車体フレームの前部側に配設してこの車体フレー
    ム側に取り付け、上記エンジンと差圧レギュレータとを
    車体の外側方から覆うカバー体を設けると共に、このカ
    バー体内に走行風を導入させる開口を同上カバー体の前
    部に形成した自動二輪車において、 上記差圧レギュレータを、車体側面視で上記エンジンの
    シリンダの真上、かつ、このシリンダから上方に離れた
    ところで上記開口に配設し 車体側面視で上記差圧レギュレータの軸心が上記フロン
    トフォークの軸心に交差するよう、上記差圧レギュレー
    タを前傾させ た自動二輪車用エンジンの燃料噴射装置。
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JP4574415B2 (ja) * 2005-03-31 2010-11-04 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP2008222079A (ja) 2007-03-13 2008-09-25 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
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