JP2922572B2 - 釣用リールの変速装置 - Google Patents

釣用リールの変速装置

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JP2922572B2 JP2092858A JP9285890A JP2922572B2 JP 2922572 B2 JP2922572 B2 JP 2922572B2 JP 2092858 A JP2092858 A JP 2092858A JP 9285890 A JP9285890 A JP 9285890A JP 2922572 B2 JP2922572 B2 JP 2922572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は釣用リールの変速装置、詳しくは、スプール
などの釣糸巻取部材の駆動を変速できるようにした釣用
リールの変速装置に関する。
(従来の技術) 従来、此種変速装置として、特公昭49−26353号公報
に見られるように、スプールなどの釣糸巻取部材の駆動
を自動的に行うようにしたものが提案されている。この
従来のリールは、ハンドルの操作で回動する入力軸に第
1平歯車を設け、スプール側出力軸に第3平歯車を設け
ると共に、前記入力軸に、前記第3平歯車と噛合する第
2平歯車をもった減速環を回転可能に支持し、又、前記
出力軸に、前記第1平歯車と噛合する第4平歯車をもっ
た従動軸を回転可能に支持する一方、前記ハンドルの軸
に切換レバーを固定し、該切換レバーと前記入力軸との
間に一方向回転伝動機構を設けると共に、前記第3平歯
車と第4平歯車との間に一方向回転伝動機構を設けて、
前記ハンドルの回転速度を変えなくとも、釣糸に作用す
る負荷に対応して釣糸巻取部材の回転速度を自動的に変
えることができるようにしたものであるが、この従来の
リールによれば、変速機構の構造が非常に複雑で、コス
ト高となるのである。
そこで本発明出願人は、自動変速でなく、手動操作に
より高速と低速とに切換えることができるようにした変
速装置を先に出願した。(特許第2839104号) この変速装置は、第1太陽ギヤをもち、ハンドルの操
作で回動する入力軸と、前記第1太陽ギヤと歯数を異に
する第2太陽ギヤをもったスプール側出力軸と、前記第
1太陽ギヤ及び第2太陽ギヤに噛合する歯数の異なる歯
部をもった差動ギヤとを備え、この差動ギヤを支持する
円板状のギヤホルダーを前記入力軸に回転可能に支持す
ると共に、前記ギヤホルダーの回転を規制して、前記入
力軸から差動ギヤを介して出力軸に伝動する第1伝動系
と、前記ギヤホルダーの回転規制を解除して前記入力軸
と出力軸とを直結する第2伝動系とを選択する伝動切換
機構を設けたものである。
(発明が解決しようとする課題) 所が、以上の如く回転可能なギヤホルダーを用いて、
このギヤホルダーに差動ギヤを支持するするようにした
変速装置によると、前記入力軸などを支持するリールボ
ディ内に、前記ギヤホルダーの前記入力軸周りで回転を
許すための大きなスペースを設ける必要があるため、リ
ール全体が大形となり、重量アップになると共に、使い
勝手が悪くなるのである。
本発明は、以上の点に鑑み発明したもので、目的は、
差動ギヤを用いて変速することができながら、ギヤホル
ダーをなくすることができ、リール全体を小形化できる
ようにする点にある。
(課題を解決するための手段) しかして、本発明の釣用リールの変速装置は、第1太
陽ギヤ(6、60)をもち、ハンドル(4)の操作で回動
する入力軸(5)と、前記第1太陽ギヤ(6、60)と歯
数を異にする第2太陽ギヤ(8、80)をもったスプール
側出力軸(7)とを備えると共に、前記第1太陽ギヤ
(6、60)及び第2太陽ギヤ(8、80)に噛合する歯数
の異なる歯部((9a、9b)(90a、90b))をもった差動
ギヤ(9、90)をリールボディ(1)に回転自由に支持
し、前記差動ギヤ(9、90)における小径側歯部(9a、
90a)と大径側歯部(9b、90b)との一方を他方に対しフ
リー回転可能にする一方、前記小径側歯部(9a、90a)
と前記大径側歯部(9b、90b)とを連結又は離脱するク
ラッチ(20、200)を設けると共に、前記小径側歯部(9
a、90a)と前記大径側歯部(9b、90b)とを連結して前
記入力軸(5)から前記差動ギヤ(9、90)を介して前
記スプール側出力軸(7)に伝動する第1伝動系と、前
記小径側歯部(9a、90a)と前記大径側歯部(9b、90b)
との連結を解除して前記入力軸(5)と前記スプール側
出力軸(7)とを直結する第2伝動系とを選択する伝動
切換機構(30、300)を設けたものである。
又、前記差動ギヤ(9)の前記小径側歯部(9a)を前
記第1太陽ギヤ(6)に、また前記大径側歯部(9b)を
前記第2太陽ギヤ(8)にそれぞれ噛合させ、前記伝動
切換機構(30)による前記第1伝動系の選択時、前記入
力軸(5)の回転を、差動ギヤ(9)により増速して前
記スプール側出力軸(7)に伝動させるようにしてもよ
い。
又、前記クラッチ(20)は、前記小径側歯部(9a)と
前記大径側歯部(9b)との一方の軸方向移動により連結
及び離脱し、前記伝動切換機構(30)で操作するように
するのが好ましい。
又、前記伝動切換機構(30)は、前記小径側歯部(9
a)と前記大径側歯部(9b)との一方を軸方向に移動さ
せるクラッチレバー(31)と、前記クラッチ(20)によ
る前記小径側歯部(9a)の前記大径側歯部(9b)との離
脱時、前記入力軸(5)の回転を前記スプール側出力軸
(7)に伝動する一方向回転伝動機構(32)とを備えて
いるのである。
又、前記差動ギヤ(90)の前記大径側歯部(90b)を
前記第1太陽ギヤ(60)に、また前記小径側歯部(90
a)を前記第2太陽ギヤ(80)にそれぞれ噛合させ、前
記伝動切換機構(300)による前記第1伝動系の選択
時、前記入力軸(5)の回転を前記差動ギヤ(80)によ
り減速して前記スプール側出力軸(7)に伝動させるよ
うにしてもよい。
又、前記クラッチ(200)は、前記伝動切換機構(30
0)による前記第1伝動系の選択時、前記大径側歯部(9
0b)の回転を前記小径側歯部(90a)に伝達する一方向
回転伝動機構であるのが好ましい。
(作用) しかして、本発明では、伝動切換機構(30)(300)
により第1伝動系を選択すると、差動ギヤ(9、90)の
小径側歯部(9a、90a)と大径側歯部(9b、90b)とがク
ラッチ(20、200)で連結されるのであって、ハンドル
の回転操作を、入力軸(5)から各太陽ギヤ(6、8)
又は(60、80)と差動ギヤ(9)又は(90)を介して出
力軸(7)に伝動し、該出力軸(7)を増速又は減速回
転させることができるのである。又、伝動切換機構(3
0、300)により第2伝動系を選択すると、差動ギヤ
(9、90)の小径側歯部(9a、90a)と大径側歯部(9
b、90b)とのクラッチ(20、200)による連結が離脱
し、入力軸(5)から差動ギヤ(9、90)を経ることな
く出力軸(7)を直結状態で回転させることができるの
である。又、前記差動ギヤ(9、90)は、リールボディ
(1)に支持しているため、リールボディ(1)内のス
ペースを小さくできるのである。
又、差動ギヤ(9)の小径側歯部(9a)を第1太陽ギ
ヤ(6)に、また大径側歯部(9b)を第2太陽ギヤ
(8)にそれぞれ噛合させることにより、伝動切換機構
(30)による第1伝動系の選択時、入力軸(5)の回転
を差動ギヤ(9)により増速して出力軸(7)に伝動で
き、この出力軸(7)を、第2伝動系の選択で入力軸
(5)と直結させる場合に対し増速回転させることがで
きるのであって、スプールなどの釣糸巻取部材を高速駆
動できるのである。
又、クラッチ(20)を、小径側歯部(9a)と大径側歯
部(9b)との一方の軸方向移動で連結、離脱させるよう
にすることにより、クラッチ(20)の構造を簡単にで
き、しかも前記小径側歯部(9a)と大径側歯部(9b)と
の一方を軸方向に移動させるだけの簡単な操作で前記連
結と離脱とが行えるのである。
又、伝動切換機構(30)にクラッチレバー(31)と一
方向回転伝動機構(32)を設けることにより、クラッチ
レバー(31)を操作してクラッチ(20)を切るだけの簡
単な操作で第2伝動系を選択することができるのであ
る。
又一方、差動ギヤ(90)の大径側歯部(90b)を第1
太陽ギヤ(60)に、また小径側歯部(90a)を第2太陽
ギヤ(80)にそれぞれ噛合させることにより、伝動切換
機構(300)による第1伝動系の選択時、入力軸(5)
の回転を差動ギヤ(90)により減速して出力軸(7)に
伝動でき、この出力軸(7)を、第2伝動系の選択で入
力軸(5)と直結させる場合に対し減速回転させること
ができるのであって、スプールなどの釣糸巻取部材を減
速駆動できるのである。
又、クラッチ(200)を一方向回転伝動機構とするこ
とにより、伝動切換機構(300)による第1伝動系の選
択時、大径側歯部(90b)の回転を常時小径側歯部(9
0)aに伝達することができるので、クラッチ(200)の
操作を殊更行わなくともよいのである。
(実施例) 第1〜8図に示したものは直結に対し増速して変速す
るようにした実施例であって、第1〜3図の第1実施例
では、所定間隔を置いて相対向するサイドフレーム(1
a)(1b)を備えたリールボディ(1)にスプール軸
(2)を介してスプール(3)を回転自由に支持すると
共に、ハンドル(4)の操作で回動する筒状の入力軸
(5)を前記スプール軸(2)と平行状に設け、この入
力軸(5)の一端部外周に第1太陽ギヤ(6)を一体に
設け、又、前記入力軸(5)の内周に、一端部を前記サ
イドフレーム(1a)に回転自由に支持するスプール側出
力軸(7)を回転自由に挿嵌し、この出力軸(7)の中
間部外周に前記第1太陽ギヤ(6)より歯数の少ない第
2太陽ギヤ(8)を一体に設ける一方、前記サイドフレ
ーム(1a)に枢支軸(10)を突設し、この枢支軸(10)
に、前記第1太陽ギヤ(6)及び第2太陽ギヤ(8)に
噛合する歯数の異なる歯部(9a、9b)をもった差動ギヤ
(9)を回転自由に支持し、この差動ギヤ(9)におけ
る歯数の少ない小径側歯部(9a)を歯数の多い大径側歯
部(9b)に対しフリー回転可能にすると共に、前記小径
側歯部(9a)を軸方向に移動させて該小径側歯部(9a)
と大径側歯部(9b)とを連結又は離脱するクラッチ(2
0)を設け、更に前記小径側歯部(9a)と大径側歯部(9
b)とを連結して前記入力軸(5)から差動ギヤ(9)
を介して出力軸(7)に伝動する第1伝動系と、前記小
径側歯部(9a)と大径側歯部(9b)との連結を解除して
入力軸(5)と出力軸(7)とを直結する第2伝動系と
を選択する伝動切換機構(30)を設けたのである。
即ち、前記差動ギヤ(9)を、嵌合孔をもった小径側
歯部(9a)と、一端部に筒軸部(9c)をもった大径側歯
部(9b)とにより形成して、前記大径側歯部(9b)を前
記枢支軸(10)に回転自由に支持し、この大径側歯部
(9b)の筒軸部(9c)に前記小径側歯部(9a)を軸方向
移動可能に嵌合するのであって、前記小径側歯部(9a)
の内周面に設ける内面歯と、前記筒軸部(9c)外周面に
設ける外面歯とにより前記クラッチ(20)を構成すると
共に、前記サイドフレーム(1a)に移動可能に支持して
前記小径側歯部(9a)を軸方向に移動させるクラッチレ
バー(31)と、前記第2伝動系に設ける一方向回転伝動
機構(32)とにより前記伝動切換機構(30)を構成し、
前記クラッチ(20)による小径側歯部(9a)の大径側歯
部(9b)との連結により、前記入力軸(5)の回転を増
速して前記出力軸(7)に伝動させ、また前記クラッチ
レバー(31)の操作で前記小径側歯部(9a)を軸方向に
移動させて、クラッチ(20)により前記小径側歯部(9
a)の大径側歯部(9b)との連結を離脱することによ
り、前記一方向回転伝動機構(32)を介して前記出力軸
(7)を入力軸(5)と直結するようにしている。
前記クラッチレバー(31)は、一端側にホーク状の係
合部(310a)をもち、他端側に係合突起(310b)をもっ
た作動体(310)と、前記係合突起(310b)に係合する
カム部(311a)をもった操作体(311)とを備え、前記
作動体(310)を前記サイドフレーム(1a)に、前記小
径側歯部(9a)と同方向に移動自在に支持して前記係合
部(310a)を、前記小径側歯部(9a)の一端側に突設し
たフランジ(9d)に係合させ、また前記操作体(311)
を前記サイドフレーム(1a)に、前記小径側歯部(9a)
の移動方向と直交する方向に移動自由に支持すると共
に、前記作動体(310)を前記大径側歯部(9b)方向に
付勢する付勢ばね(11)を設け、前記操作体(311)の
押し操作により前記作動体(310)を付勢ばね(11)に
抗して移動させ、前記小径側歯部(9a)を大径側歯部
(9b)に対し移動させ、前記操作体(311)の戻し操作
により、前記作動体(310)及び小径側歯部(9a)を復
帰させ、この小径側歯部(9a)を大径側歯部(9b)に連
結するようにしている。尚、前記操作体(311)には、
前記サイドフレーム(1a)に設ける二つの突状位置決め
部(1c)と係合する係合部をもった板ばね(12)を取付
けて、前記操作体(311)の操作位置を維持可能にして
いる。
又、前記一方向回転伝動機構(32)は、入力軸(5)
と出力軸(7)との間に設けるのであって、第2図に示
したように前記入力軸(5)の内周に周設するラチエッ
ト歯(32a)と、該ラチエット歯(32a)と係合する伝動
爪(32b)とから成り、この伝動爪(32b)を前記出力軸
(7)に起伏自在に保持すると共に、爪ばね(図示せ
ず)を用いて前記ラチエット歯(32a)方向に付勢して
いる。従って、第1図のごとくクラッチ(20)により小
径側歯部(9a)が大径側歯部(9b)と連結していると
き、前記出力軸(7)は入力軸(5)に対し第2図時計
方向に増速回転するので、前記伝動爪(32b)はラチエ
ット歯(32a)に係合しないのであり、また前記小径側
歯部(9a)の大径側歯部(9b)との連結が離脱している
とき、前記入力軸(5)が第2図時計方向に回転する
と、前記伝動爪(32b)がラチエット歯(32a)と係合
し、これらラチエット歯(32a)及び伝動爪(32b)を介
して出力軸(7)を入力軸(5)に直結することができ
るのである。
尚、第1図〜第3図において(13)は前記出力軸
(7)と一体に形成したメインギヤ、(14)は逆転防止
ギヤ、(15)は前記スプール軸(2)に支持して前記メ
インギヤ(13)に噛合させるピニオンギヤ、(16)は前
記逆転防止ギヤ(14)と係脱可能に係合する逆転防止
爪、(17)は前記ハンドル(4)を入力軸(5)に取付
ける取付ナット、(18)はこの取付ナット(17)の緩み
を阻止する回り止め体である。
しかして、前記スプール(3)を高速駆動する場合、
伝動切換機構(30)により第1伝動系を選択するのであ
る。即ち、クラッチレバー(31)の操作体(311)を操
作して、第1図の如く差動ギヤ(9)における小径側歯
部(9a)を大径側歯部(9b)に連結するのである。この
状態で入力軸(5)の端部に取付けたハンドル(4)で
釣糸巻取方向に回転操作すると、このハンドル(4)と
ともに入力軸(5)が回動し、該入力軸(5)の第1太
陽ギヤ(6)を介して差動ギヤ(9)が回転し、この差
動ギヤ(9)における小径側歯部(9a)と大径側歯部
(9b)との歯数差相当分出力軸(7)が入力軸(5)の
回転に対し増速回転するのである。この場合、入力軸
(5)と出力軸(7)とを直結する第2伝動系に設けた
一方向回転伝動機構(32)は前記出力軸(7)の増速回
転により非作動状態となる。そして、この出力軸(7)
からメインギヤ(13)、ピニオンギヤ(15)、スプール
軸(2)を介してスプール(3)を高速駆動できるので
ある。
又、このスプール(3)を低速駆動する場合、伝動切
換機構(30)により第2伝動系を選択するのである。即
ち、前記操作体(311)を押し操作し、小径側歯部(9
a)を軸方向に移動させて、該小径側歯部(9a)のクラ
ッチ(20)による大径側歯部(9b)との連結を離脱する
のである。この状態でハンドル(4)を釣糸巻取方向に
回転操作すると、差動ギヤ(9)から出力軸(7)への
伝達作用を受けなくなるので、前記ハンドル(4)とと
もに回動する入力軸(5)は一方向回転伝動機構(32)
を介して出力軸(7)に直結され、この出力軸(7)が
増速されることなく回転するのである。そして、この出
力軸(7)からメインギヤ(13)、ピニオンギヤ(1
5)、スプール軸(2)を介してスプール(3)を入力
軸(5)の回転と等速に駆動できるのである。
又、第4図に示した第2実施例は、第1実施例におい
て前記メインギヤ(13)を前記出力軸(7)に固定して
いたのを、前記出力軸(7)と別個に形成して、前記メ
インギヤ(13)を出力軸(7)に回転可能に支持すると
共に、前記メインギヤ(13)と出力軸(7)との間に前
記メインギヤ(13)の回転に制動力を与えるドラグ制動
板(19)を備えたドラグ機構を設けたものである。尚、
この第2実施例においては、前記出力軸(7)の内周
に、前記逆転防止ギヤ(14)の側面と対向する鍔(20
a)をもった固定軸(20)を挿嵌し、この固定軸(20)
の一端部を前記サイドフレーム(1a)に取付けると共
に、前記固定軸(20)の他端部にドラグ調整体(21)を
螺着し、この調整体(21)の回転操作により前記出力軸
(7)を軸方向に移動させて、前記ドラグ制動板(19)
を押圧し、前記メインギヤ(15)の回転に所定の抵抗を
与えて制動する如く成している。尚、この第4図に示し
た実施例において、前記した以外の構造及び作用は第1
〜3図に示した第1実施例と同様であるため、その詳し
い説明を省略する。又、第4図中、(22)は板ばねであ
る。
又、第5、6図に示した第3実施例は、前記入力軸
(5)を中実状の段付軸とし、出力軸(7)を筒状軸と
して、前記入力軸(5)の一端側外周に出力軸(7)を
回転自由に支持し、該出力軸(7)の内周と前記入力軸
(5)の外周との間、換言すると、前記差動ギヤ(9)
の出力側に前記一方向回転伝動機構(32)を設けたもの
である。この場合、前記一方向回転伝動機構(32)にお
けるラチエット歯(32a)及び伝動爪(32b)の方向を、
第1〜4図のものと反対向きにするのである。つまり、
前記クラッチ(20)により小径側歯部(9a)を大径側歯
部(9b)に連結(第1伝動系を選択)し、ハンドル
(4)を釣糸巻取方向に回転操作すると、前記出力軸
(7)は、中心側の入力軸(5)に対し第6図時計方向
に増速回転することになるため、中心側の入力軸(5)
に伝動爪(32b)を保持し、外側の出力軸(7)にラチ
エット歯(32a)を周設する場合、これらラチエット歯
(32a)及び伝動爪(32b)の向きを前記した如く逆にす
るのである。尚、この第5、6図の第3実施例において
も前記した以外の構造及び作用は第1〜3図の第1実施
例と同様であるためその詳しい説明を省略する。又、第
7図に示した第4実施例は、筒状の入力軸(5)を前記
サイドフレーム(1a)に回転自由に支持し、この筒状入
力軸(5)内にハンドル軸(23)を相対移動可能で、か
つ相対回転不能に挿嵌して、該ハンドル軸(23)の一端
部に前記ドラグ調整体(21)を螺着し、該調整体(21)
と前記入力軸(5)端面との間に前記板ばね(22)を介
装すると共に、前記出力軸(7)を、前記第2太陽ギヤ
(9)と外向き鍔(7c)とをもった第1軸(7a)と、前
記ドラグ制動板(19)を保持し、かつ逆転防止ギヤ(1
4)を一体に形成した第2軸(7b)とにより形成して、
前記第1軸(7a)を前記第2軸(7b)の外周に相対移動
可能で、かつ相対回転不能に嵌合し、前記第2軸(7b)
を前記ハンドル軸(23)に回転及び移動可能に支持し、
この第2軸(7b)と前記ハンドル軸(23)との間に前記
一方向回転伝動機構(32)を設けて、この一方向回転伝
動機構(32)を介してハンドル軸(23)を前記第2軸
(7b)と直結する如く、つまり、前記第2軸(7b)を入
力軸(5)と直結させる如く成す一方、前記入力軸
(5)の端面と前記第1軸(7a)の内周段部との間にス
ラスト軸受(24)を設けると共に、、前記第2軸(7b)
の端面と前記サイドフレーム(1a)に保持する軸受筒
(26)との間にスラスト軸受(26)を設けたのである。
尚、以上説明した以外の構造は第1〜3図の第1実施例
と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
しかして、この実施例によると、クラッチ(20)によ
り小径側歯部(9a)を大径側歯部(9b)に連結し、つま
り第1伝動系を選択し、ハンドル(4)を釣糸巻取方向
に回転操作すると、ハンドル軸(23)を介して入力軸
(5)が回動し、該入力軸(5)の第1太陽ギヤ(6)
を介して差動ギヤ(9)が回転し、この差動ギヤ(9)
における小径側歯部(9a)と大径側歯部(9b)との歯数
差相当分第1軸(7a)及び第2軸(7b)から成る出力軸
(7)が増速回転するのである。この場合、入力軸
(5)と第1軸(7a)との間にスラスト軸受(24)を設
けているため前記出力軸(7)を円滑に回転させること
ができるのである。又、前記クラッチ(20)により前記
小径側歯部(9a)の大径側歯部(9b)との連結を解除
し、この小径側歯部(9a)を大径側歯部(9b)に対しフ
リー回転可能にして、ハンドル(4)を釣糸巻取方向に
回転操作すると、前記第1太陽ギヤ(6)は小径側歯部
(9a)と噛合しないので、前記入力軸(5)は、ハンド
ル軸(23)及び一方向回転伝動機構(32)を介して出力
軸(7)の第2軸(7b)に直結され、この出力軸(7)
が増速されることなく回転するのである。又、前記ドラ
グ調整体(21)を回転操作することにより、前記ハンド
ル軸(23)に対し前記入力軸(5)、スラスト軸受(2
4)、第1軸(7a)及び鍔(7c)を介して前記ドラグ制
動板(19)を押圧し、メインギヤ(13)の回転に抵抗を
与えることができるのである。
尚、以上説明した実施例では、内面歯と外面歯とによ
りクラッチ(20)を構成したが、このクラッチ(20)の
構造は特に制限されるものでない。
第8〜11図に示したものは直結に対し減速して変速す
るようにした実施例であって、第8〜10図の第5実施例
では、前記サイドフレーム(1a)に、ハンドル(4)の
操作で回動する前記入力軸(5)を回転自由に支持し、
この入力軸(5)の一端部外周に第1太陽ギヤ(60)を
一体に設けると共に、前記入力軸(5)の内周に、前記
出力軸(7)を回転自由に挿嵌し、この出力軸(7)の
中間部外周に前記第1太陽ギヤ(60)より歯数の多い第
2太陽ギヤ(80)を一体に設ける一方、前記サイドフレ
ーム(1a)に枢支軸(10)を突設し、この枢支軸(10)
に、前記第1太陽ギヤ(60)及び第2太陽ギヤ(80)に
噛合する歯数の異なる歯部(90a、90b)をもった差動ギ
ヤ(90)を回転自由に支持し、この差動ギヤ(90)にお
ける歯数の多い大径側歯部(90b)を歯数の少ない小径
側歯部(90a)に対しフリー回転可能にすると共に、小
径側歯部(90a)と大径側歯部(90b)とを連結又は離脱
するクラッチ(200)を設け、更に前記小径側歯部(90
a)と大径側歯部(90b)とを連結して前記入力軸(5)
から差動ギヤ(90)を介して出力軸(7)に伝動する第
1伝動系と、前記大径側歯部(90b)を小径側歯部(90
a)から離脱して入力軸(5)と出力軸(7)とを直結
する第2伝動系とを選択する伝動切換機構(300)を設
けたのである。
即ち、前記差動ギヤ(90)を、一端部に筒軸部(90
c)をもった小径側歯部(90a)と、嵌合内面をもった大
径側歯部(90b)とにより形成して、前記小径側歯部(9
0a)を前記枢支軸(10)に回転自由に支持し、この小径
側歯部(90a)の筒軸部(90c)外周に前記大径側歯部
(90b)を回転自由に嵌合するのであって、前記大径側
歯部(90b)の内周面に第9図に示したように凹状カム
面を周設すると共に、前記筒軸部(90c)外周面に複数
の転動体(200a)を支持し、これらカム面と転動体(20
0a)とにより前記クラッチ(200)を構成すると共に、
前記伝動切換機構(300)を、第10図に示したように前
記出力軸(7)の端部に取付けるラチエットギヤ(30
1)と、該ラチエットギヤ(301)と係合する伝動爪(30
2)と、該伝動爪(302)を操作する操作体(303)とに
より構成し、前記伝動爪(302)を前記ハンドル(4)
に枢支し、この伝動爪(302)を爪ばね(304)により前
記ラチエットギヤ(301)方向に付勢すると共に、前記
操作体(303)を、前記ハンドル(4)に取付けるカバ
ー体(27)に移動可能に支持し、前記操作体(303)の
操作により前記出力軸(7)をハンドル(4)に連動さ
せて、該ハンドル(4)と共に駆動される入力軸(5)
に釣糸巻取方向において直結させたり、直結を解除した
りするのであって、前記出力軸(7)を入力軸(5)に
直結させることにより、前記大径側歯部(90b)の小径
側歯部(90a)との連結を離脱して大径側歯部(90b)を
小径側歯部(90a)に対しフリー回転させ、かつ、前記
出力軸(7)を直結状態で入力軸(5)とともに釣糸巻
取方向に回転させるようにしている。
又、第8〜10図に示した第5実施例では、前記出力軸
(7)の一端部外周に前記メインギヤ(13)及び逆転防
止ギヤ(14)を一体に設けている。
しかして、第5実施例において、前記スプール(3)
を低速駆動する場合、伝動切換機構(300)により第1
伝動系を選択するのである。即ち、操作体(303)の操
作により伝動爪(302)のラチエットギヤ(301)との係
合を離脱させて出力軸(7)を入力軸(5)に対し回転
可能な状態とし、この入力軸(5)の端部に取付けたハ
ンドル(4)を釣糸巻取方向に回転操作するのである。
すると、このハンドル(4)とともに入力軸(5)が回
動し、該入力軸(5)の第1太陽ギヤ(60)と噛合う大
径側歯部(90b)が第9図反時計方向に回転して、クラ
ッチ(200)により大径側歯部(90b)が小径側歯部(90
a)に連結され、前記大径側歯部(90b)が小径側歯部
(90a)と共に回転し、これら大径側歯部(90b)と小径
側歯部(90a)との歯数差相当分出力軸(7)が入力軸
(5)に対し減速回転するのである。従って、前記出力
軸(7)を減速回転させることができ、前記スプール
(3)を低速駆動できるのである。
又、このスプール(3)を、つまり、入力軸(5)と
出力軸(7)とを直結させて、等速駆動する場合、伝動
切換機構(300)により第2伝動系を選択するのであ
る。即ち、前記操作体(303)の操作により伝動爪(30
2)をラチエットギヤ(301)に係合させて前記ハンドル
(4)の回動を出力軸(7)に直結するのである。する
と、この出力軸(7)は減速されることなく回転するの
である。この場合、前記ハンドル(4)の回転は、入力
軸(5)に直接伝わると同時に、伝動爪(302)及びラ
チエットギヤ(301)を介して出力軸(7)に伝わる
が、前記差動ギヤ(90)における小径側歯部(90a)
は、出力軸(7)に設けた歯数の多い第2太陽ギヤ(8
0)と噛合していて、入力軸(5)に設けた歯数の少な
い第1太陽ギヤ(60)と噛合する大径側歯部(90b)の
回転よりも高速で第9図時計方向に回転するので、この
小径側歯部(90a)のクラッチ(20)による連結が離脱
し、小径側歯部(90a)は大径側歯部(90b)に対し回転
するのである。従って、前記出力軸(7)からメインギ
ヤ(13)、ピニオンギヤ(15)、スプール軸(2)を介
してスプール(3)を入力軸(5)と等速駆動できるの
である。
又、第11図に示した第6実施例は、前記第7図で説明
した増速方式を減速方式に変更したものであって、前記
サイドフレーム(1a)に回転自由に支持する筒状入力軸
(5)内にハンドル軸(23)を相対移動可能で、かつ相
対回転不能に挿嵌して、該ハンドル軸(23)の一端部に
前記ドラグ調整体(21)を螺着し、該調整体(21)と前
記入力軸(5)端面との間に前記板ばね(22)を介装す
ると共に、前記出力軸(7)を、前記第2太陽ギヤ(8
0)と外向き鍔(7c)とをもった第1軸(7a)と、前記
ドラグ制動板(19)を保持し、かつ逆転防止ギヤ(14)
を一体に形成した第2軸(7b)とにより形成して、前記
第1軸(7a)を前記第2軸(7b)の外周に相対移動可能
で、かつ相対回転不能に嵌合し、前記第2軸(7b)を前
記ハンドル軸(23)に回転及び移動可能に支持する一
方、伝動切換機構(300)を、前記第2軸(7b)の端部
に設ける係合凹部(305)と、この係合凹部(305)に係
合する係合突起(306)をもち、かつ前記ハンドル軸(2
3)の中心部に移動可能に挿嵌する操作ロッド(307)と
により形成する一方、前記入力軸(5)の端面と前記第
1軸(7a)の内周段部との間にスラスト軸受(24)を設
けると共に、前記第2軸(7b)の端面と前記サイドフレ
ーム(1a)に保持する軸受筒(25)との間にスラスト軸
受(26)を設けたのである。尚、前記ハンドル軸(23)
の中間部には半径方向に貫通する長孔(23a)を設け
て、該長孔(23a)内に前記係合突起(306)を移動可能
に挿入する一方、前記ハンドル(4)に取付ける回り止
め体(18)にレバー体(28)を移動自由に保持し、この
レバー体(28)に、前記操作ロッド(307)に挿通する
長孔(28a)を設けて、この長孔(28a)の一側端部を前
記操作ロッド(307)に設けた係止部(308)に係合させ
て、前記操作ロッド(307)の操作位置を維持できるよ
うにしている。又、(29)は前記操作ロッド(307)の
復帰ばねである。又、以上説明した以外の構造は第8〜
10図に示した第5実施例と同様であるため、その詳しい
説明を省略する。
しかして、この第6実施例によると、伝動切換機構
(300)により第1伝動系を選択して、即ち、係合突起
(306)の係合凹部(305)との係合を離脱し、出力軸
(7)の入力軸(5)に対し回転可能な状態としてハン
ドル(4)を釣糸巻取方向に回転操作すると、ハンドル
軸(23)を介して入力軸(5)が回動し、該入力軸
(5)の第1太陽ギヤ(60)に噛合う大径側歯部(90
b)がクラッチ(200)により小径側歯部(90a)に連結
されて、これら大径側歯部(90b)と小径側歯部(90a)
との歯数差相当分出力軸(7)が入力軸(5)に対し減
速回転するのである。従って、前記出力軸(7)を減速
回転させることができ、前記スプール(3)を低速駆動
できるのである。又、入力軸(5)と第2軸(7b)との
間にスラスト軸受(24)を設けているため前記出力軸
(7)を円滑に回転させることができるのである。
又、伝動切換機構(300)により第2伝動系を選択し
て、即ち、前記操作ロッド(307)を移動して前記係合
突起(308)を係合凹部(305)に係合させることによ
り、前記ハンドル(4)の回動を、ハンドル軸(23)及
び係合突起(306)を介して出力軸(7)の第2軸(7
b)に直結でき、この出力軸(7)を減速させることな
く入力軸(5)と等速で回転できるのである。この場
合、前記ハンドル(4)の回転は、入力軸(5)に直接
伝わると同時に、該入力軸(5)及び係合突起(306)
を介して出力軸(7)の第2軸(7b)に伝わるが、前記
差動ギヤ(90)における小径側歯部(90a)は、出力軸
(7)に設けた歯数の多い第2太陽ギヤ(80)と噛合し
ていて、入力軸(5)に設けた歯数の少ない第1太陽ギ
ヤ(60)と噛合する大径側歯部(90b)の回転よりも高
速で第9図時計方向に回転するので、この小径側歯部
(90a)のクラッチ(200)による連結が離脱し、小径側
歯部(90a)は大径側歯部(90b)に対し回転するのであ
る。従って、前記出力軸(7)からメインギヤ(13)、
ピニオンギヤ(15)、スプール軸(2)を介してスプー
ル(3)を入力軸(5)と等速駆動できるのである。
又、前記ドラグ調整体(21)を回転操作することによ
り、前記ハンドル軸(23)に対し前記入力軸(5)、ス
ラスト軸受(24)、第1軸(7a)を介して前記ドラグ制
動板(19)を押圧し、メインギヤ(13)の回転に抵抗を
与えることができるのである。
尚、以上説明した減速方式の実施例においても、前記
クラッチ(200)の構造は特に制限されるものでない。
又、伝動切換機構(300)の構造も特に制限されるも
のでない。又、前記差動ギヤ(90)は、一個である他、
複数個であってもよい。
又、本発明の変速装置は、以上説明した如くスプール
(3)を駆動して、該スプール(3)に釣糸を巻取るよ
うに構成された両軸受リールに適用する他、回転枠を駆
動して、スプールに釣糸を巻取るように構成されたスピ
ニングリールに適用してもよいのである。
(発明の効果) 以上の如く本発明は、第1太陽ギヤ(6、60)をも
ち、ハンドルの操作で回動する入力軸(5)と、前記第
1太陽ギヤ(6、60)と歯数を異にする第2太陽ギヤ
(8、80)をもったスプール側出力軸(7)とを備える
と共に、前記第1太陽ギヤ(6、60)及び第2太陽ギヤ
(8、80)に噛合する歯数の異なる歯部(9a、9b)(90
a、90b)をもった差動ギヤ(9、90)をリールボディ
(1)に回転自由に支持し、前記差動ギヤ(9、90)に
おける小径側歯部(9a)(90a)と大径側歯部(9b)(9
0b)との一方を他方に対しフリー回転可能にする一方、
前記小径側歯部(9a、90a)と大径側歯部(9b、90b)と
を連結又は離脱するクラッチ(20、200)を設けると共
に、前記小径側歯部(9a、90a)と大径側歯部(9b、90
b)とを連結して前記入力軸(5)から差動ギヤ(9、9
0)を介して出力軸(7)に伝動する第1伝動系と、前
記小径側歯部(9a、90a)と大径側歯部(9b、90b)との
連結を解除して入力軸(5)と出力軸(7)とを直結す
る第2伝動系とを選択する伝動切換機構(30、300)を
設けたから、前記伝動切換機構(30)(300)を操作す
るだけの簡単な操作で変速することができ、更に差動ギ
ヤ(9、90)を利用するから、従来例の自動変速装置の
ように構造を複雑にすることなく形成できながら、先願
発明のようにリールボディに対し回転するギヤホルダー
を用いることなく前記差動ギヤ(9、90)をリールボデ
ィ(1)に回転自由に支持して、クラッチ(20、200)
を設けたから、リールボディ(1)内のスペースを小さ
くできるのであり、リールを小形及び軽量化できると共
に、コストを低減できるのである。
又、差動ギヤ(9)の小径側歯部(9a)を第1太陽ギ
ヤ(6)に、また大径側歯部(9b)を第2太陽ギヤ
(8)にそれぞれ噛合させ、伝動切換機構(30)による
第1伝動系の選択時、入力軸(5)の回転を、差動ギヤ
(9)により増速して出力軸(7)に伝動させることに
より、スプールなどの対巻取部材を直結駆動に対し高速
駆動することができるのである。
又、クラッチ(20)を、小径側歯部(9a)と大径側歯
部(9b)との一方の軸方向移動で連結、離脱させるよう
にすることにより、クラッチ(20)の構造を簡単にでき
ると共に操作も簡単に行えるのである。
又、伝動切換機構(30)にクラッチレバー(31)を備
えると共に、前記クラッチ(20)の離脱時、入力軸
(5)の回転を出力軸(7)に伝動する一方向回転伝動
機構(32)を備えることにより、クラッチレバー(31)
を操作してクラッチ(20)を切るだけの簡単な操作で直
結と増速とに切換えることができるのである。
又、差動ギヤ(90)の大径側歯部(90b)を第1太陽
ギヤ(60)に、また小径側歯部(90a)を第2太陽ギヤ
(80)にそれぞれ噛合させ、伝動切換機構(300)によ
る第1伝動系の選択時、入力軸(5)の回転を差動ギヤ
(80)により減速して出力軸(7)に伝動させることに
より、スプールなどの釣糸巻取部材を減速駆動すること
ができるのである。
又、クラッチ(200)を一方向回転伝動機構とするこ
とにより、伝動切換機構(300)による第1伝動系の選
択時、大径側歯部(90b)の回転を常時小径側歯部(90
a)に伝達することができるので、クラッチ(200)の操
作を殊更行わなくともよいのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明リールの増速方式の一実施例を示す要部
のみの断面図、第2図は第1図II−II線断面図、第3図
はリール全体の部分断面図、第4図〜第7図は増速方式
の他の実施例を示す断面図、第8図は増速方式の一実施
例を示す要部のみの断面図、第9図は第8図における差
動ギヤ部分の拡大断面図、第10図は第8図A−A線断面
図、第11図は減速方式の他の実施例を示す断面図であ
る。 (1)……リールボディ (5)……入力軸 (6、60)……第1太陽ギヤ (7)……出力軸 (8、80)……第2太陽ギヤ (9、90)……差動ギヤ (9a、90a)……小径側歯部 (9b、90b)……大径側歯部 (20、200)……クラッチ (30、300)……伝動切換機構 (31)……クラッチレバー (32)……一方向回転伝動機構

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1太陽ギヤ(6、60)をもち、ハンドル
    (4)の操作で回動する入力軸(5)と、 前記第1太陽ギヤ(6、60)と歯数を異にする第2太陽
    ギヤ(8、80)をもったスプール側出力軸(7)とを備
    えると共に、 前記第1太陽ギヤ(6、60)及び第2太陽ギヤ(8、8
    0)に噛合する歯数の異なる歯部((9a、9b)(90a、90
    b))をもった差動ギヤ(9、90)をリールボディ
    (1)に回転自由に支持し、 前記差動ギヤ(9、90)における小径側歯部(9a、90
    a)と大径側歯部(9b、90b)との一方を他方に対しフリ
    ー回転可能にする一方、 前記小径側歯部(9a、90a)と前記大径側歯部(9b、90
    b)とを連結又は離脱するクラッチ(20、200)を設ける
    と共に、 前記小径側歯部(9a、90a)と前記大径側歯部(9b、90
    b)とを連結して前記入力軸(5)から前記差動ギヤ
    (9、90)を介して前記スプール側出力軸(7)に伝動
    する第1伝動系と、 前記小径側歯部(9a、90a)と前記大径側歯部(9b、90
    b)との連結を解除して前記入力軸(5)と前記スプー
    ル側出力軸(7)とを直結する第2伝動系とを選択する
    伝動切換機構(30、300)を設けた 釣用リールの変速装置。
  2. 【請求項2】前記差動ギヤ(9)の前記小径側歯部(9
    a)を前記第1太陽ギヤ(6)に、また前記大径側歯部
    (9b)を前記第2太陽ギヤ(8)にそれぞれ噛合させ、 前記伝動切換機構(30)による前記第1伝動系の選択
    時、前記入力軸(5)の回転を、差動ギヤ(9)により
    増速して前記スプール側出力軸(7)に伝動させている ことを特徴とする請求項1記載の釣用リールの変速装
    置。
  3. 【請求項3】前記クラッチ(20)は、前記小径側歯部
    (9a)と前記大径側歯部(9b)との一方の軸方向移動に
    より連結及び離脱し、前記伝動切換機構(30)で操作す
    るようにしている ことを特徴とする請求項2記載の釣用リールの変速装
    置。
  4. 【請求項4】前記伝動切換機構(30)は、 前記小径側歯部(9a)と前記大径側歯部(9b)との一方
    を軸方向に移動させるクラッチレバー(31)と、 前記クラッチ(20)による前記小径側歯部(9a)の前記
    大径側歯部(9b)との離脱時、前記入力軸(5)の回転
    を前記スプール側出力軸(7)に伝動する一方向回転伝
    動機構(32)と を備えている請求項3記載の釣用リールの変速装置。
  5. 【請求項5】前記差動ギヤ(90)の前記大径側歯部(90
    b)を前記第1太陽ギヤ(60)に、また前記小径側歯部
    (90a)を前記第2太陽ギヤ(80)にそれぞれ噛合さ
    せ、 前記伝動切換機構(300)による前記第1伝動系の選択
    時、前記入力軸(5)の回転を前記差動ギヤ(80)によ
    り減速して前記スプール側出力軸(7)に伝動させてい
    る 請求項1記載の釣用リールの変速装置。
  6. 【請求項6】前記クラッチ(200)は、 前記伝動切換機構(300)による前記第1伝動系の選択
    時、前記大径側歯部(90b)の回転を前記小径側歯部(9
    0a)に伝達する一方向回転伝動機構である 請求項1記載の釣用リールの変速装置。
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