JP2921474B2 - ゴルフボール - Google Patents
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Golf Clubs (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コアの周囲に２以
上の層からなるカバーを成型してなるゴルフホールに関
し、更に詳述すると、上記カバーの最外層として軟らか
く薄い樹脂層を形成することにより、ドライバー等のウ
ッドクラブやロングアイアンでのショットで良好な飛距
離が得られ、サンドウェッジ等のショートアイアンでの
ショットでは良好な飛距離が得られると共に、スピンの
かかりがよくグリーン上でよく止まり、かつパターの打
撃時にソフトなフィーリングが得られ、距離感がつかみ
易い、トータル性能に優れたゴルフホールに関する。
上の層からなるカバーを成型してなるゴルフホールに関
し、更に詳述すると、上記カバーの最外層として軟らか
く薄い樹脂層を形成することにより、ドライバー等のウ
ッドクラブやロングアイアンでのショットで良好な飛距
離が得られ、サンドウェッジ等のショートアイアンでの
ショットでは良好な飛距離が得られると共に、スピンの
かかりがよくグリーン上でよく止まり、かつパターの打
撃時にソフトなフィーリングが得られ、距離感がつかみ
易い、トータル性能に優れたゴルフホールに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、糸巻きゴルフボールやソリッドゴルフボールは、糸
巻きコア或いはソリッドコアの周囲に１又は２層以上の
カバー層を成型することにより製造され、上記カバー層
は、ゴルフボールのコアを保護する役割を持つだけでな
く、飛び性能及び打撃時の打感に大きな影響を与えると
共に、アプローチショット時のスピン、コントロール性
にも大きく影響することが知られている。
り、糸巻きゴルフボールやソリッドゴルフボールは、糸
巻きコア或いはソリッドコアの周囲に１又は２層以上の
カバー層を成型することにより製造され、上記カバー層
は、ゴルフボールのコアを保護する役割を持つだけでな
く、飛び性能及び打撃時の打感に大きな影響を与えると
共に、アプローチショット時のスピン、コントロール性
にも大きく影響することが知られている。
【０００３】このため、従来からカバー層の材質、厚
さ、構造等について種々の検討がなされ、様々なカバー
を有するゴルフボールが提案されている。
さ、構造等について種々の検討がなされ、様々なカバー
を有するゴルフボールが提案されている。
【０００４】しかしながら、いずれのゴルフボールにあ
ってもそのカバーは、ボールを保護する役割上、また飛
距離の増大を図る為に、ショアーＤ硬度で５８〜７０゜
の比較的高い硬度を有する材料で成形され、またその厚
さも１．５〜２．５ｍｍの比較的厚いものとなってお
り、このためサンドウェッジ等のショートアイアンでシ
ョットした場合の打感やスピン特性が必ずしも十分でな
く、またパット時の打感も悪く（硬く）、距離感がつか
みにくい場合が多い。
ってもそのカバーは、ボールを保護する役割上、また飛
距離の増大を図る為に、ショアーＤ硬度で５８〜７０゜
の比較的高い硬度を有する材料で成形され、またその厚
さも１．５〜２．５ｍｍの比較的厚いものとなってお
り、このためサンドウェッジ等のショートアイアンでシ
ョットした場合の打感やスピン特性が必ずしも十分でな
く、またパット時の打感も悪く（硬く）、距離感がつか
みにくい場合が多い。
【０００５】この場合、ショートアイアンでショットし
た場合の打感やスピン特性を向上させ、かつパット時の
打感を良好ならしめるために、カバーを薄くしたり軟ら
かくしたりすると、ゴルフボールに要求される重要な性
能である飛距離や耐久性が低下するという問題点があ
る。
た場合の打感やスピン特性を向上させ、かつパット時の
打感を良好ならしめるために、カバーを薄くしたり軟ら
かくしたりすると、ゴルフボールに要求される重要な性
能である飛距離や耐久性が低下するという問題点があ
る。
【０００６】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、飛び性能に優れ良好な飛距離が得られると共に、サ
ンドウェッジ等のショートアイアンでのショットで良好
なスピン特性が得られランが少なくアプローチショット
時のコントロール性に優れ、かつパターでの打撃時にソ
フトなフィーリングが得られ良好な距離感が得られる、
トータル性能に優れたゴルフボールを提供することを目
的とする。
で、飛び性能に優れ良好な飛距離が得られると共に、サ
ンドウェッジ等のショートアイアンでのショットで良好
なスピン特性が得られランが少なくアプローチショット
時のコントロール性に優れ、かつパターでの打撃時にソ
フトなフィーリングが得られ良好な距離感が得られる、
トータル性能に優れたゴルフボールを提供することを目
的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ね
た結果、カバーを２層以上の複数層に形成すると共に、
その最外層をショアーＤ硬度５５゜以下の軟らかい樹脂
材料を用いた厚さ０．０５ｍｍ以下の薄い層とすること
により、飛び性能を低下させることなく、ショートアイ
アンでの打感やスピン特性を向上させてアプローチ時の
コントロール性を向上させ、かつパター打撃時のフィー
リングをソフトにしてパット時の距離感を良好ならしめ
ることができることを見い出した。即ち、十分な厚さ及
び硬度を有するカバーの内層により良好な飛距離及び耐
久性を得ると共に、軟らかく薄い最外層により、打感及
びスピン特性を向上させてトータル性能に優れたゴルフ
ボールが得られることを見い出し、本発明を完成したも
のである。
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ね
た結果、カバーを２層以上の複数層に形成すると共に、
その最外層をショアーＤ硬度５５゜以下の軟らかい樹脂
材料を用いた厚さ０．０５ｍｍ以下の薄い層とすること
により、飛び性能を低下させることなく、ショートアイ
アンでの打感やスピン特性を向上させてアプローチ時の
コントロール性を向上させ、かつパター打撃時のフィー
リングをソフトにしてパット時の距離感を良好ならしめ
ることができることを見い出した。即ち、十分な厚さ及
び硬度を有するカバーの内層により良好な飛距離及び耐
久性を得ると共に、軟らかく薄い最外層により、打感及
びスピン特性を向上させてトータル性能に優れたゴルフ
ボールが得られることを見い出し、本発明を完成したも
のである。
【０００８】従って、本発明は、コアの周囲に２以上の
層からなるカバーを成型してなるゴルフボールにおい
て、上記カバーの最外層を厚さが０．０５ｍｍ以下で、
かつショアーＤ硬度が５５゜以下の層としたことを特徴
とするゴルフボールを提供する。
層からなるカバーを成型してなるゴルフボールにおい
て、上記カバーの最外層を厚さが０．０５ｍｍ以下で、
かつショアーＤ硬度が５５゜以下の層としたことを特徴
とするゴルフボールを提供する。
【０００９】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、コアの周囲に２以上の層から
なるカバーを成形したものであり、この場合本発明にあ
っては、上述のように、上記カバーを構成するの最外層
を厚さが０．０５ｍｍ以下で、かつショアーＤ硬度が５
５゜以下の層としたものである。
本発明のゴルフボールは、コアの周囲に２以上の層から
なるカバーを成形したものであり、この場合本発明にあ
っては、上述のように、上記カバーを構成するの最外層
を厚さが０．０５ｍｍ以下で、かつショアーＤ硬度が５
５゜以下の層としたものである。
【００１０】上記コアとしては、糸巻きコアを用いて糸
巻きゴルフボールとしてもよく、またソリッドコアを用
いてソリッドゴルフボールとしてもよいが、本発明にお
いては特にソリッドゴルフボールとすることが好まし
い。ソリッドコア及び糸巻きコアについては、特に制限
はなく、通常のゴルフボールの糸巻きコア或いはソリッ
ドコアと同様のものを用いることができ、公知の材料及
び公知の方法により得られたコアを用いることができ
る。なお、コアの直径は特に制限されず、通常の大きさ
とすることができ、具体的には３４．７〜４０．３ｍ
ｍ、特に３７．１〜３９．３ｍｍ程度とすることができ
る。
巻きゴルフボールとしてもよく、またソリッドコアを用
いてソリッドゴルフボールとしてもよいが、本発明にお
いては特にソリッドゴルフボールとすることが好まし
い。ソリッドコア及び糸巻きコアについては、特に制限
はなく、通常のゴルフボールの糸巻きコア或いはソリッ
ドコアと同様のものを用いることができ、公知の材料及
び公知の方法により得られたコアを用いることができ
る。なお、コアの直径は特に制限されず、通常の大きさ
とすることができ、具体的には３４．７〜４０．３ｍ
ｍ、特に３７．１〜３９．３ｍｍ程度とすることができ
る。
【００１１】このコアの周囲に成型されるカバーは、コ
アの直径等に応じて１．２〜４ｍｍ、特に１．７〜２．
８ｍｍの厚さに成型され、本発明にあってはこのカバー
を２層以上の構造とするものであり、好ましくは２〜４
層、より好ましくは２層とされる。この場合、最外層を
除いた１層又は２層以上のカバー内層は、良好な飛距離
及び耐久性を考慮して公知の材料及び方法により形成す
ることができ、具体的には、アイオノマー樹脂、ポリエ
ステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウ
レタンエラストマー等の樹脂材料を用いて通常ショアー
Ｄ硬度５８〜７０゜、特に６０〜６５゜のカバー内層を
１．２〜４．０ｍｍ、特に１．７〜 ２．８ｍｍの厚さ
に形成することができる。
アの直径等に応じて１．２〜４ｍｍ、特に１．７〜２．
８ｍｍの厚さに成型され、本発明にあってはこのカバー
を２層以上の構造とするものであり、好ましくは２〜４
層、より好ましくは２層とされる。この場合、最外層を
除いた１層又は２層以上のカバー内層は、良好な飛距離
及び耐久性を考慮して公知の材料及び方法により形成す
ることができ、具体的には、アイオノマー樹脂、ポリエ
ステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウ
レタンエラストマー等の樹脂材料を用いて通常ショアー
Ｄ硬度５８〜７０゜、特に６０〜６５゜のカバー内層を
１．２〜４．０ｍｍ、特に１．７〜 ２．８ｍｍの厚さ
に形成することができる。
【００１２】このカバー内層上に成型されるカバー最外
層は、ショアーＤ硬度５５゜以下、好ましくは４８〜５
２゜の軟らかい層で、厚さ０．０５ｍｍ以下、好ましく
は０．０１〜０．０５ｍｍの非常に薄い層とされ、これ
により上記カバー内層及びコアの有する反発性から得ら
れる飛び性能を低下させることなく、スピン特性及び打
感を向上させることができる。このカバー最外層は、上
記物性を有するものであれば、いずれの材料を用いても
よく、具体的にはアイオノマー樹脂、ポリウレタンエラ
ストマー、ＥＶＡ（エチレン・酢酸ビニル共重合体）等
を用いることができ、特にアイオノマー樹脂を用いるこ
とが好ましい。
層は、ショアーＤ硬度５５゜以下、好ましくは４８〜５
２゜の軟らかい層で、厚さ０．０５ｍｍ以下、好ましく
は０．０１〜０．０５ｍｍの非常に薄い層とされ、これ
により上記カバー内層及びコアの有する反発性から得ら
れる飛び性能を低下させることなく、スピン特性及び打
感を向上させることができる。このカバー最外層は、上
記物性を有するものであれば、いずれの材料を用いても
よく、具体的にはアイオノマー樹脂、ポリウレタンエラ
ストマー、ＥＶＡ（エチレン・酢酸ビニル共重合体）等
を用いることができ、特にアイオノマー樹脂を用いるこ
とが好ましい。
【００１３】上記内層と最外層とからなるカバーは、コ
アが糸巻きコアであるのかソリッドコアであるのかなど
に応じて通常の方法により成型することができ、具体的
にはカバー形成用樹脂を半球殻状に成形した一対のハー
フカップでコアを包み加熱圧縮成形する方法やコアを金
型のキャビティー内に配置してその周囲にカバーを射出
成形する方法等を採用することができ、これらの成形法
により順次カバー内層及びカバー最外層を積層すればよ
いが、上記最外層にあっては０．０５ｍｍ以下という非
常に薄いものであるから、これら通常の成形法では均一
厚の最外層を良好に成型することができない場合があ
る。そこで、このカバー最外層は、カバー材料で厚さ
０．０５ｍｍ以下、特に０．０１〜０．０５ｍｍのフィ
ルムを作製し、このフィルムでコアの周囲に上記カバー
内層を形成したものを包み加熱圧縮成型する方法により
形成することが好ましく、これにより均一で厚さ０．０
５ｍｍ以下の非常に薄いカバー最外層を確実に形成する
ことができる。
アが糸巻きコアであるのかソリッドコアであるのかなど
に応じて通常の方法により成型することができ、具体的
にはカバー形成用樹脂を半球殻状に成形した一対のハー
フカップでコアを包み加熱圧縮成形する方法やコアを金
型のキャビティー内に配置してその周囲にカバーを射出
成形する方法等を採用することができ、これらの成形法
により順次カバー内層及びカバー最外層を積層すればよ
いが、上記最外層にあっては０．０５ｍｍ以下という非
常に薄いものであるから、これら通常の成形法では均一
厚の最外層を良好に成型することができない場合があ
る。そこで、このカバー最外層は、カバー材料で厚さ
０．０５ｍｍ以下、特に０．０１〜０．０５ｍｍのフィ
ルムを作製し、このフィルムでコアの周囲に上記カバー
内層を形成したものを包み加熱圧縮成型する方法により
形成することが好ましく、これにより均一で厚さ０．０
５ｍｍ以下の非常に薄いカバー最外層を確実に形成する
ことができる。
【００１４】ここで、従来のゴルフボールでは、カバー
層の表面にウレタン、アクリル等の樹脂からなる塗膜を
吹き付け等により形成することも行われているが、本発
明の上記カバー最外層は、このような塗膜とは異なり、
成型法により形成され、カバーの一部を構成するもので
ある。また、この最外層は、上述のように非常に薄いも
のであるので、仕上げ層としての従来の塗膜と同様の作
用をも奏することができ、本発明にあっては上記従来の
塗膜層を省略することもできる。
層の表面にウレタン、アクリル等の樹脂からなる塗膜を
吹き付け等により形成することも行われているが、本発
明の上記カバー最外層は、このような塗膜とは異なり、
成型法により形成され、カバーの一部を構成するもので
ある。また、この最外層は、上述のように非常に薄いも
のであるので、仕上げ層としての従来の塗膜と同様の作
用をも奏することができ、本発明にあっては上記従来の
塗膜層を省略することもできる。
【００１５】また、上記カバーを構成する各層は、それ
ぞれ異なる樹脂を用いて形成してもよいが、硬度等の物
性は異なっていても同一種の材料で形成することが好ま
しく、これにより各層を密着性よく積層することがで
き、例えば硬度等の物性が異なる複数のアイオノマー樹
脂を用いてカバー内層から最外層までを形成することが
好ましい。更に、本発明ゴルフボールの表面には、常法
に従ってディンプルを形成することができ、ディンプル
はカバー成型時に金型表面にディンプルを形成するため
の多数の凸部を設け、射出成型によりカバーと共に成型
したり又は加圧圧縮成型時に型付けすることにより、形
成することができる。
ぞれ異なる樹脂を用いて形成してもよいが、硬度等の物
性は異なっていても同一種の材料で形成することが好ま
しく、これにより各層を密着性よく積層することがで
き、例えば硬度等の物性が異なる複数のアイオノマー樹
脂を用いてカバー内層から最外層までを形成することが
好ましい。更に、本発明ゴルフボールの表面には、常法
に従ってディンプルを形成することができ、ディンプル
はカバー成型時に金型表面にディンプルを形成するため
の多数の凸部を設け、射出成型によりカバーと共に成型
したり又は加圧圧縮成型時に型付けすることにより、形
成することができる。
【００１６】なお、上述した以外の構成は、通常のゴル
フボールと同様の構成とすることができ、この場合本発
明にあっては、上述のように、従来の塗膜の形成を省略
することができるものであるが、勿論仕上げ層として従
来と同様の塗膜を形成することは差し支えない。また、
ゴルフボールの大きさ（直径）や重量などは、ゴルフ規
則（日本ゴルフ協会）の付属規則 ＩＩＩ「球」の規定
に従って適宜設定することができる。
フボールと同様の構成とすることができ、この場合本発
明にあっては、上述のように、従来の塗膜の形成を省略
することができるものであるが、勿論仕上げ層として従
来と同様の塗膜を形成することは差し支えない。また、
ゴルフボールの大きさ（直径）や重量などは、ゴルフ規
則（日本ゴルフ協会）の付属規則 ＩＩＩ「球」の規定
に従って適宜設定することができる。
【００１７】
【発明の効果】本発明のゴルフボールは、カバー層を２
層以上の複数層とし、その最外層をショアーＤ硬度５５
゜以下の軟らかい樹脂材料を用いて厚さ０．０５ｍｍ以
下の薄い層としたことにより、十分な厚さ及び硬度を有
するカバーの内層により良好な飛距離及び耐久性が得れ
ると共に、軟らかく薄い最外層により、カバー内層によ
る性能を低下させることなく、ソフトな打感及び良好な
スピン特性が得られる、トータル性能に優れたゴルフボ
ールである。
層以上の複数層とし、その最外層をショアーＤ硬度５５
゜以下の軟らかい樹脂材料を用いて厚さ０．０５ｍｍ以
下の薄い層としたことにより、十分な厚さ及び硬度を有
するカバーの内層により良好な飛距離及び耐久性が得れ
ると共に、軟らかく薄い最外層により、カバー内層によ
る性能を低下させることなく、ソフトな打感及び良好な
スピン特性が得られる、トータル性能に優れたゴルフボ
ールである。
【００１８】従って、本発明のゴルフボールによれば、
ドライバー等のウッドクラブやロングアイアンで良好な
飛距離が得られると共に、サンドウェッジ等のショート
アイアンでのショットで良好なスピン特性が得られ、止
まり易い球を打つことができるので、アプローチショッ
ト時にキャリーで直接的にピンを狙うことができ、かつ
パターでの打撃時にソフトなフィーリングが得られ良好
な距離感が得られるものである。
ドライバー等のウッドクラブやロングアイアンで良好な
飛距離が得られると共に、サンドウェッジ等のショート
アイアンでのショットで良好なスピン特性が得られ、止
まり易い球を打つことができるので、アプローチショッ
ト時にキャリーで直接的にピンを狙うことができ、かつ
パターでの打撃時にソフトなフィーリングが得られ良好
な距離感が得られるものである。
【００１９】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し本発明を具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもので
はない。
に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもので
はない。
【００２０】［実施例１，２、比較例１〜３］下記組成
のゴム組成物を混練ロールを用いて混練し、１５５℃で
１５分間加圧成形することにより、直径３８．９ｍｍの
ソリッドコアを作成した。ゴム組成物 シス−１，４−ポリブタジエン １００重量部 アクリル酸亜鉛 ２４ 〃 酸化亜鉛 １９ 〃 老化防止剤 １ 〃 ジクミルパーオキサイド １ 〃
のゴム組成物を混練ロールを用いて混練し、１５５℃で
１５分間加圧成形することにより、直径３８．９ｍｍの
ソリッドコアを作成した。ゴム組成物 シス−１，４−ポリブタジエン １００重量部 アクリル酸亜鉛 ２４ 〃 酸化亜鉛 １９ 〃 老化防止剤 １ 〃 ジクミルパーオキサイド １ 〃
【００２１】得られたコアの周囲に、表１に示したカバ
ーを形成し、２層構造のカバーを有するソリッドゴルフ
ボール３種（実施例１，２、比較例３）及び単層構造の
カバーを有するソリッドゴルフボール２種（比較例１，
２）の５種のゴルフボールを得た。この場合、２層カバ
ーを構成する内層及び単層カバーは、射出成型法により
コアの周囲に形成し、また２層カバーを構成する最外層
は、コアをカバー内層で被覆したものをカバー材料から
なるフィルムで包み、加熱圧縮成型することにより形成
した。
ーを形成し、２層構造のカバーを有するソリッドゴルフ
ボール３種（実施例１，２、比較例３）及び単層構造の
カバーを有するソリッドゴルフボール２種（比較例１，
２）の５種のゴルフボールを得た。この場合、２層カバ
ーを構成する内層及び単層カバーは、射出成型法により
コアの周囲に形成し、また２層カバーを構成する最外層
は、コアをカバー内層で被覆したものをカバー材料から
なるフィルムで包み、加熱圧縮成型することにより形成
した。
【００２２】得られた各ゴルフボールにつき、ドライバ
ー（Ｗ＃１）、サンドウェッジ（Ｓ／Ｗ）及びパターを
用いて打撃テストを行い、飛び特性及びパッティング時
の打感を評価した。結果を表１に併記する。なお、打撃
テストは、以下のように行った。
ー（Ｗ＃１）、サンドウェッジ（Ｓ／Ｗ）及びパターを
用いて打撃テストを行い、飛び特性及びパッティング時
の打感を評価した。結果を表１に併記する。なお、打撃
テストは、以下のように行った。
【００２３】飛び性能 ツルーテンパ−社製スイングロボットを用い、ドライバ
ー（Ｗ＃１）でヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃ（表では
ＨＳ４５と略記）及びサンドウェッジ（Ｓ／Ｗ）でヘッ
ドスピード１９ｍ／ｓｅｃ（表ではＨＳ１９と略記）で
打撃した。それぞれの初速（ｍ／ｓｅｃ）、キャリー飛
距離（ｍ）及びトータル飛距離（ｍ）を測定し、サンド
ウェッジについては、キャリー（ｍ）とトータル（ｍ）
からラン（ｍ）を算出した。
ー（Ｗ＃１）でヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃ（表では
ＨＳ４５と略記）及びサンドウェッジ（Ｓ／Ｗ）でヘッ
ドスピード１９ｍ／ｓｅｃ（表ではＨＳ１９と略記）で
打撃した。それぞれの初速（ｍ／ｓｅｃ）、キャリー飛
距離（ｍ）及びトータル飛距離（ｍ）を測定し、サンド
ウェッジについては、キャリー（ｍ）とトータル（ｍ）
からラン（ｍ）を算出した。
【００２４】パター打感 パターをプロ３名（Ａ、Ｂ、Ｃ）により実打したときの
感触を下記基準により評価した。 ◎：非常に軟らかい ○：軟らかい △：やや硬い
感触を下記基準により評価した。 ◎：非常に軟らかい ○：軟らかい △：やや硬い
【００２５】
【表１】
【００２６】表１の結果より、本発明のゴルフボール
（実施例１〜２）は、良好な飛距離が得られると共に、
サンドウェッジで打撃したときのランが少なく、止まり
易い打球を打つことができ、かつパッティングのフィー
リングにも優れたトータルバランスに優れたものである
ことが確認された。
（実施例１〜２）は、良好な飛距離が得られると共に、
サンドウェッジで打撃したときのランが少なく、止まり
易い打球を打つことができ、かつパッティングのフィー
リングにも優れたトータルバランスに優れたものである
ことが確認された。
【００２７】これに対して、薄くて軟らかいカバー最外
層を有さない比較例１のゴルフボールは、良好な飛距離
は得られるものの、サンドウェッジで打撃したときのラ
ンが多く止まり易い打球を打つことができず、かつパッ
ティング時のフィーリングにも劣るものであり、また比
較的軟らかい単層カバーを有する比較例２のゴルフボー
ルは、サンドウェッジ打撃時の止まり性及びパッティン
グ時のフィーリングには優れるものの、飛距離が著しく
低下し、更にカバー最外層が本発明よりも厚い比較例３
のゴルフボールは、サンドウェッジ打撃時の止まり性及
びパッティング時のフィーリングに優れるものの、カバ
ー内層及びコアの性能が十分に発揮されず、飛距離の低
下が見られた。
層を有さない比較例１のゴルフボールは、良好な飛距離
は得られるものの、サンドウェッジで打撃したときのラ
ンが多く止まり易い打球を打つことができず、かつパッ
ティング時のフィーリングにも劣るものであり、また比
較的軟らかい単層カバーを有する比較例２のゴルフボー
ルは、サンドウェッジ打撃時の止まり性及びパッティン
グ時のフィーリングには優れるものの、飛距離が著しく
低下し、更にカバー最外層が本発明よりも厚い比較例３
のゴルフボールは、サンドウェッジ打撃時の止まり性及
びパッティング時のフィーリングに優れるものの、カバ
ー内層及びコアの性能が十分に発揮されず、飛距離の低
下が見られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 道夫 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (72)発明者 笠嶋 厚紀 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂスト ンスポーツ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A63B 37/12 A63B 37/04
Claims (3)
- 【請求項１】 コアの周囲に２以上の層からなるカバー
を成型してなるゴルフボールにおいて、上記カバーの最
外層を厚さが０．０５ｍｍ以下で、かつショアーＤ硬度
が５５゜以下の層としたことを特徴とするゴルフボー
ル。 - 【請求項２】 カバー内層の周囲を厚さ０．０５ｍｍ以
下、ショアーＤ硬度５５゜以下の樹脂フィルムで覆い、
加熱圧縮成型することにより、カバー最外層を成型した
ものである請求項１記載のゴルフボール。 - 【請求項３】 ソリッドコアを用いたソリッドゴルフボ
ールである請求項１又は２記載のゴルフボール。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8063801A JP2921474B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | ゴルフボール |
| US08/806,419 US5836833A (en) | 1996-02-26 | 1997-02-26 | Golf ball |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8063801A JP2921474B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | ゴルフボール |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09225064A JPH09225064A (ja) | 1997-09-02 |
| JP2921474B2 true JP2921474B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=13239848
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP8063801A Expired - Fee Related JP2921474B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | ゴルフボール |
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| US6695718B2 (en) | 1993-06-01 | 2004-02-24 | The Top-Flite Golf Company | Golf ball with sulfur cured inner core component |
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-
1996
- 1996-02-26 JP JP8063801A patent/JP2921474B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-02-26 US US08/806,419 patent/US5836833A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5836833A (en) | 1998-11-17 |
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