JP2002011117A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

マルチピースソリッドゴルフボール

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JP2002011117A
JP2002011117A JP2000197791A JP2000197791A JP2002011117A JP 2002011117 A JP2002011117 A JP 2002011117A JP 2000197791 A JP2000197791 A JP 2000197791A JP 2000197791 A JP2000197791 A JP 2000197791A JP 2002011117 A JP2002011117 A JP 2002011117A
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thickness
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golf ball
core
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Takashi Maruko
高志 丸子
Michio Inoue
道夫 井上
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 少なくとも一層のソリッドコアと、該ソ
リッドコアを被覆する中間層と、この中間層を被覆する
カバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールに
おいて、上記中間層の厚みが0.8〜2mm、ショアD
硬度が50〜65であり、上記カバーの厚みが0.5〜
1.3mm、ショアD硬度が37〜53であると共に、
上記中間層厚み(G1mm)とカバー厚み(G2mm)と
が〔G1/(G1+G2)〕×100≧45%の関係を満
たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボー
ル。 【効果】 本発明によれば、ドライバーでのフルショッ
ト時のスピンの低減と打出し初速度が増大して更なる飛
距離の増大が達成し得る高品質なマルチピースソリッド
ゴルフボールを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一層の
ソリッドコアと中間層とカバーとを備えた3層構造以上
のマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【0002】従来より、数多く提案されているツーピー
スソリッドゴルフボールは、糸巻きゴルフボールに比べ
てドライバーショット、アイアンショットともに所謂棒
球と言われる弾道を有すると共に、そのスピンがかかり
にくい構造特性により、ランが多く出ることからトータ
ル飛距離が増大するという利点を備えている。
【0003】その反面、ツーピースソリッドゴルフボー
ルは、糸巻きゴルフボールに比べて、アイアンショット
ではスピンがかかりにくいためにグリーン上で止まりづ
らく、コントロール性の点で劣る傾向がある。
【0004】一方、ゴルフボールは、飛距離の増大と共
に、打撃時の軟らかい打感が必須の要素であり、これが
ないと商品価値が損なわれてしまうものである。そし
て、一般に糸巻きゴルフボールは、ツーピースソリッド
ゴルフボールに比べて軟らかく良好な打感が得られる構
造特性を有している。
【0005】このため、コアとカバーとからなるツーピ
ースソリッドゴルフボールにおいて打撃時の軟らかい打
感を達成すべく、ボール構造を軟化させることが一般に
行われている。
【0006】このような軟らかいタイプのツーピースソ
リッドゴルフボールは、一般に軟らかいコアを用いてい
るが、コアを軟らかくしすぎると、反発性が低下して飛
び性能が低下すると共に、耐久性も著しく低下し、ツー
ピースソリッドゴルフボールの特徴である優れた飛び性
能及び耐久性が得られないばかりか、実際の使用に耐え
難くなってしまうという問題があった。
【0007】このような問題点を解決すべく、コアとカ
バーとの間に中間層を設けたスリーピースソリッドゴル
フボールが数多く提案されている(特開平7−2408
4号公報、特開平6−23069号公報、特開平4−2
44174号公報、特開平9−10358号公報、特開
平9−313643号公報、米国特許第4431193
号公報、米国特許第5733206号公報、米国特許第
5803831号公報等参照)。
【0008】しかしながら、これらの提案においても、
カバー及び中間層を軟らかく形成すると、フィーリング
は軟らかくなるが、ドライバーでのフルショット時の飛
距離が低下してしまう。逆に、飛距離を得ようとする
と、カバー及び中間層を硬く形成しなければならず、結
果としてアプローチショット、パッティング時における
打感が悪くなり、またアイアンショットでのスピン性能
も低下してしまうという問題がある。
【0009】このように現在まで、ドライバーでのフル
ショット時の飛距離の増大とアプローチショット時のコ
ントロール性を両立させるため、数多くの提案がなされ
てきているが、多くのゴルファーは更なる飛距離の増大
を望んでおり、かかる要望に十分応えることができてい
ないのが実情である。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、少なくとも一層のソリッドコアと中間層とカバーと
を備えた3層構造以上のマルチピースソリッドゴルフボ
ールにおいて、ドライバーでのフルショット時の飛距離
の更なる増大を達成し得る高品質なマルチピースソリッ
ドゴルフボールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、少なくとも一層のソリッドコアと中間層とカバーと
を備えた3層構造以上のマルチピースソリッドゴルフボ
ールにおいて、中間層厚みとカバー厚みとの組合せの最
適化を図ることが更なる飛距離の増大に効果的であるこ
とを知見した。
【0012】即ち、図1に示したように、ソリッドコア
と中間層とカバーとを備えたスリーピースソリッドゴル
フボールをヘッドスピード50m/secでドライバー
ショット時の中間層厚みとカバー厚みと初速度との関係
は、中間層厚み2.0〜1.2mmまでは中間層とカ
バーとの合計厚みが薄くなることによりボールの反発性
が向上すること、中間層厚みが1.2mmよりも薄く
なると、中間層のソリッドコアを拘束する力が低下する
ためにボールの反発性が低下し、これら,の点か
ら、中間層厚みが1.2mm付近(図中矢印)において
反発性の最大値(臨界点)を有することを知見した。
【0013】また、下記表1に示したように、上記初速
度増大効果は、ヘッドスピードが40→45→50m
/secと大きくなるにつれて、ボール初速度が増大
し、ボール変形量が増大するに伴って、中間層及びカバ
ーのソリッドコアに対する拘束力が低下し、ロスが大き
くなり、初速度増大効果はヘッドスピードにも依存する
ことが認められる。
【0014】
【表1】 *:中間層厚み及びカバー厚みを変化させた場合の最大
初速度差
【0015】従って、カバー厚みと中間層厚みとの組み
合わせによる反発性(初速度)の増大効果については、
図1に示したように、中間層厚み1.2mm付近に反発
の極限値が存在することが認められると共に、この初速
度増大効果は、表1に示したようにヘッドスピードに依
存性があり、特にヘッドスピード45m/sec以上の
領域で顕著な効果が生じること知見した。
【0016】そして、本発明者が、上記知見に基づき更
に鋭意検討を進めた結果、少なくとも一層のソリッドコ
アと、該ソリッドコアを被覆する中間層と、この中間層
を被覆するカバーとを備えたマルチピースソリッドゴル
フボールにおいて、上記中間層の厚みが0.8〜2m
m、ショアD硬度が50〜65であり、上記カバーの厚
みが0.5〜1.3mm、ショアD硬度が37〜53で
あると共に、上記中間層厚み(G1mm)とカバー厚み
(G2mm)とが〔G1/(G1+G2)〕×100≧45
%の関係を満たすこと、好ましくは中間層厚みを1〜2
mmとすることにより、中間層厚みとカバー厚みとの組
合せの最適化が図れ、ドライバーでのフルショット時の
スピンの低減と打出し初速度の増大に効果的に作用して
更なる飛距離の増大を達成し得、ゴルファーの要望に応
え得る高品質なマルチピースソリッドゴルフボールが得
られることを見出し、本発明を完成したものである。
【0017】従って、本発明は、(1)少なくとも一層
のソリッドコアと、該ソリッドコアを被覆する中間層
と、この中間層を被覆するカバーとを備えたマルチピー
スソリッドゴルフボールにおいて、上記中間層の厚みが
0.8〜2mm、ショアD硬度が50〜65であり、上
記カバーの厚みが0.5〜1.3mm、ショアD硬度が
37〜53であると共に、上記中間層厚み(G1mm)
とカバー厚み(G2mm)とが〔G1/(G1+G 2)〕×
100≧45%の関係を満たすことを特徴とするマルチ
ピースソリッドゴルフボール、(2)上記中間層厚みが
1〜2mmである(1)記載のマルチピースソリッドゴ
ルフボール、(3)上記ソリッドコアの100kg荷重
負荷時の変形量が3〜4.5mmである(1)又は
(2)記載のマルチピースソリッドゴルフボール、
(4)カバー材のメルトインデックス(190℃)が
3.0dg/min以上である(1),(2)又は
(3)記載のマルチピースソリッドゴルフボール、及び
(5)上記カバーがウレタン樹脂から形成された(1)
乃至(4)のいずれか1項記載のマルチピースソリッド
ゴルフボールを提供する。
【0018】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明のマルチピースソリッドゴルフボールGは、
例えば図2に示したように、ソリッドコア1と、このコ
ア1を被覆する中間層2と、この中間層2を被覆するカ
バー3とを備えたものである。この場合、コア1、中間
層2及びカバー3はそれぞれ1層以上とし、3層構造以
上のマルチピースソリッドゴルフボールに形成すること
ができる。なお、図2では図示を省略しているがボール
表面には多数のディンプルが形成されている。
【0019】上記ソリッドコア1は、ポリブタジエンゴ
ム、ポリイソプレンゴム、天然ゴム、シリコーンゴムな
どを主成分とする基材ゴムを主材とするゴム組成物から
形成することができるが、特に反発性を向上させるため
にはポリブタジエンゴムが好ましい。このようなポリブ
タジエンゴムとしては、シス構造を少なくとも40%以
上、好ましくは90%以上有するシス−1,4−ポリブ
タジエンが好適である。また、この基材ゴム中には、所
望により上記ポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴムなどを適宜配合するこ
とができるが、ポリブタジエンゴム成分を多くすること
によりゴルフボールの反発性を向上させることができる
ので、これらポリブタジエン以外のゴム成分はポリブタ
ジエン100質量部に対して10質量部以下とすること
が好ましい。
【0020】上記ゴム組成物には、ゴム成分以外に架橋
剤としてメタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等の不飽和
脂肪酸の亜鉛塩,マグネシウム塩やトリメチルプロパン
メタクリレート等のエステル化合物などを配合し得る
が、特に反発性の高さからアクリル酸亜鉛が好適であ
る。これら架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に
対し15〜40質量部であることが好ましい。
【0021】また、ゴム組成物中には、通常、ジクミル
パーオキサイド、ジクミルパーオキサイドと1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサンの混合物等の加硫剤が配合されており、
この加硫剤の配合量は基材ゴム100質量部に対し0.
1〜5質量部とすることができる。
【0022】上記ゴム組成物には、更に必要に応じて、
老化防止剤や比重調整用の充填剤として酸化亜鉛や硫酸
バリウム等を配合することができ、これら充填剤の配合
量は、基材ゴム100質量部に対し0〜130質量部で
ある。
【0023】そして、上記コア用ゴム組成物は、通常の
混練機(例えばバンバリーミキサー、ニーダー及びロー
ル等)を用いて混練し、得られたコンパウンドをコア用
金型に充填し、インジェクション成形又はコンプレッシ
ョン成形することにより形成することができる。
【0024】このようにして得られたソリッドコアは、
その直径が好ましくは25〜40mm、より好ましくは
30〜40mmであり、重量が10〜40g、好ましく
は15〜40g、より好ましくは20〜38gである。
【0025】また、ソリッドコアに100kgの荷重を
かけたときの変形量が3〜4.5mm、好ましくは3〜
4mmである。コアの変形量が小さすぎるとフィーリン
グが硬くなる場合があり、一方、大きすぎると反発性が
低下してしまう場合がある。
【0026】なお、コアは一種類の材料からなる単層構
造としても、異種の材料からなる層を積層した二層以上
からなる多層構造としても構わない。
【0027】次に、本発明においては、上記コア1の周
囲に少なくとも一層、好ましくは一層又は二層の中間層
2を被覆形成する。
【0028】この中間層を形成する材料としては、特に
制限されず、アイオノマー樹脂、ポリエステル系エラス
トマー、ポリアミド系エラストマー、スチレン系エラス
トマー、ポリウレタン系エラストマー、オレフィン系エ
ラストマー及びこれらの混合物、ゴム材料などを用いる
ことができるが、特にアイオノマー樹脂が好ましい。
【0029】このようなアイオノマー樹脂としては、具
体的には「ハイミラン」(三井・デュポンポリケミカル
社製)、「サーリン」(デュポン社製)、「アイオテッ
ク」(エクソン社製)等の市販品を用いることができ
る。なお、中間層材には、必要に応じてUV吸収剤、酸
化防止剤、金属石鹸等の分散剤などを添加することもで
きる。
【0030】上記中間層をコアの周囲に被覆する方法と
しては、特に制限されず、通常のインジェクション成形
又はコンプレッション成形を採用することができるが、
本発明においては、中間層厚みが1.5mm以上の場合
は通常の金型(ゲートが赤道面)を用いて射出成形によ
り形成することが好ましい。また、中間層厚みが1.5
mm未満の場合は両極にゲートを有する金型(米国特許
第6024551号公報参照)を用いて射出成形するこ
とが好ましい。
【0031】本発明の中間層は、そのショアD強度が5
0〜65であり、好ましくは53〜62、より好ましく
は56〜58である。中間層のショアD硬度が小さすぎ
る(軟らかすぎる)と反発性が低下し、またスピンが増
大して飛距離が低下する。一方、大きすぎる(硬すぎ
る)と打感が硬くなり、耐久性が低下する。
【0032】また、中間層の厚みが0.8〜2mmであ
り、好ましくは1〜2mm、より好ましくは1〜1.5
mmである。中間層厚みが上記範囲より厚すぎても薄す
ぎても中間層厚みとカバー厚みとの最適化を図ることが
できず、本発明の目的及び作用効果を達成することがで
きない。
【0033】なお、コアの周囲に中間層を被覆した球状
体に100kgの荷重をかけたときの変形量が2.5〜
6.5mm、好ましくは2.8〜6.0mm、より好ま
しくは3〜5mmである。
【0034】次に、上記中間層2の周囲にカバー3を少
なくとも一層、好ましくは一層又は二層に被覆形成す
る。
【0035】上記カバーは、通常の熱可塑性樹脂を主材
として形成することができ、例えばウレタン樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリエステル系エラストマー、ポリアミ
ド系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリウレ
タン系エラストマー、オレフィン系エラストマー及びこ
れらの混合物などが挙げられる。これらの中でも熱可塑
性ウレタン樹脂が好ましい。具体的にはパンデックス
(大日本インキ化学工業製)、ミラクトン(日本ミラク
トン(株)製)、エステン(協和発酵工業製)等の市販
品を用いることができる。なお、カバー材には、必要に
応じてUV吸収剤、酸化防止剤、金属石鹸等の分散剤な
どを添加することもできる。
【0036】この場合、カバー材のJIS K6760
に基づくメルトインデックス(190℃)が3.0dg
/min以上、好ましくは3.0〜50dg/min、
より好ましくは5.0〜40dg/min、更に好まし
くは5.0〜20dg/minである。メルトインデッ
クスが小さすぎると樹脂の流動性が低くなり、カバーを
薄く均一に成形することが困難となる場合がある。
【0037】このカバーを中間層の周囲に被覆する方法
としては、特に制限はなく、通常のインジェクション成
形又はコンプレッション成形を採用することができる
が、本発明においては、カバー厚みが薄いために両極に
ゲートを有する金型(米国特許第6024551号公報
参照)を用いて射出成形することが好ましい。
【0038】このようにして成形されるカバーのショア
D硬度は37〜53であり、より好ましくは40〜50
である。カバーのショアD硬度が大きすぎる(硬すぎ
る)とスピンが不十分となり、コントロール性が低下す
る。一方、小さすぎる(軟らかすぎる)とスピンが多く
なりすぎ、特にドライバー(#W1)での飛距離が低下
する。
【0039】また、カバーの厚みは0.5〜1.3mm
であり、好ましくは0.5〜1.0mm、より好ましく
は0.8〜1.0mmである。カバー厚みが上記範囲よ
り厚すぎても薄すぎても中間層厚みとカバー厚みとの最
適化を図ることができず、本発明の目的及び作用効果を
達成することができない。
【0040】ここで、本発明においては中間層厚み(G
1mm)とカバー厚み(G2mm)とが〔G1/(G1+G
2)〕×100≧45%の関係を満たすことが必要であ
り、好ましくは45%≦〔G1/(G1+G2)〕×10
0≦70%、より好ましくは45%≦〔G1/(G1+G
2)〕×100≦65%、更に好ましくは50%≦〔G1
/(G1+G2)〕×100≦65%である。
【0041】中間層厚みとカバー厚みとが上記厚み範囲
を満たした上で、上記関係式を満たすことにより、最適
な厚みの中間層とカバーとの組み合せが実現でき、ドラ
イバーでのフルショット時における更なる飛距離の増大
が達成し得るものである。
【0042】なお、このように中間層の周囲にカバーを
被覆した球状体(即ち、ボール全体)に100kgの荷
重をかけたときの変形量が好ましくは2.5〜5.5m
m、より好ましくは2.5〜4.0mmである。
【0043】本発明のマルチピースソリッドゴルフボー
ルは、以上の構成を有し、これらが相俟って、ドライバ
ーでのフルショット時のスピンの低減と打出し初速度が
増大して更なる飛距離の増大が達成し得るものである。
【0044】なお、本発明のゴルフボールは、その表面
に多数のディンプルが形成されており、必要に応じて表
面に塗装及びスタンプなどの仕上げ処理を施すことがで
きる。また、ボール直径及び重量はR&Aのゴルフ規則
に従い、直径42.67mm以上、重量45.93g以
下に形成することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、中間層厚みとカバー厚
みとの組合せの最適化を図ることにより、ドライバーで
のフルショット時のスピンの低減と打出し初速度が増大
して更なる飛距離の増大が達成し得る高品質なマルチピ
ースソリッドゴルフボールを得ることができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
【0047】〔実施例1〜8、比較例1〜7〕表2に示
した配合処方のコア用ゴム組成物をニーダーで混練し、
コア用金型内で155℃の温度で15分間加硫すること
により、下記A〜Dのソリッドコアを作成した。
【0048】
【表2】 *1:日本合成ゴム株式会社製 ポリブタジエン *2:日本触媒株式会社製 *3:バイエル社製 *4:日本油脂株式会社製 パーオキサイド
【0049】得られたコアの周囲に下記に示した中間層
材及びカバー材を表3,4の組合せでそれぞれ射出成形
により被覆形成して、実施例1〜8及び比較例1〜7の
スリーピースソリッドゴルフボールを作成した。なお、
中間層及びカバーは、厚みが1.5mm以上の場合は通
常の金型(ゲートが赤道面)を用いて射出成形により形
成した。また、厚みが1.5mm未満の場合は両極にゲ
ートを有する金型を用いて射出成形した(米国特許第6
024551号公報参照)。
【0050】中間層材 ハイミラン1557 5質量部 ハイミラン1605 20質量部 ハイミラン1855 75質量部 ショアD硬度=56 いずれも三井・デュポンポリケミカル社製アイオノマー
樹脂
【0051】カバー材 パンデックスTR3080 25質量部 パンデックスT7298 75質量部 ショアD硬度=47 メルトインデックス=8.2dg/min(190℃) いずれも大日本インキ化学工業社製熱可塑性ウレタン樹
【0052】次いで、得られた実施例1〜8、比較例1
〜7のゴルフボールについて、下記に示した方法により
諸特性を評価した。結果を表3,4に示す。ソリッドコア100kg変形量 ソリッドコアに100kgの荷重をかけたときのコアの
変形量(mm)で表した。ソリッドコアに中間層を被覆した球状体の100kg変
形量 ソリッドコアに中間層を被覆した球状体に100kgの
荷重をかけたときの球状体の変形量(mm)で表した。ボールの100kg変形量 ボールに100kgの荷重をかけたときの変形量(m
m)で表した。飛び性能 ヘッドスピード45m/sec(HS=45)、及び5
0m/sec(HS=50)でミヤマエ社製スイングロ
ボットにより、クラブはドライバー(#W1)〔Tou
r Stage X−500 ロフト9度(ブリヂスト
ンスポーツ株式会社製)〕を用いて実打した時のスピ
ン、初速、打出角、キャリー、トータル飛距離を測定し
た。
【0053】
【表3】 *:ソリッドコア+中間層
【0054】
【表4】 *:ソリッドコア+中間層
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドスピード50m/secでドライバーシ
ョット時の中間層厚みとカバー厚みと初速度との関係を
示したグラフである。
【図2】本発明の一実施例に係るマルチピースソリッド
ゴルフボールの概略断面図である。
【符号の説明】
1 ソリッドコア 2 中間層 3 カバー G ゴルフボール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一層のソリッドコアと、該ソ
    リッドコアを被覆する中間層と、この中間層を被覆する
    カバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールに
    おいて、上記中間層の厚みが0.8〜2mm、ショアD
    硬度が50〜65であり、上記カバーの厚みが0.5〜
    1.3mm、ショアD硬度が37〜53であると共に、
    上記中間層厚み(G1mm)とカバー厚み(G2mm)と
    が〔G 1/(G1+G2)〕×100≧45%の関係を満
    たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボー
    ル。
  2. 【請求項2】 上記中間層厚みが1〜2mmである請求
    項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】 上記ソリッドコアの100kg荷重負荷
    時の変形量が3〜4.5mmである請求項1又は2記載
    のマルチピースソリッドゴルフボール。
  4. 【請求項4】 カバー材のメルトインデックス(190
    ℃)が3.0dg/min以上である請求項1,2又は
    3記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  5. 【請求項5】 上記カバーがウレタン樹脂から形成され
    た請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピースソ
    リッドゴルフボール。
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