JP2912625B2 - V形エンジンの吸気装置 - Google Patents

V形エンジンの吸気装置

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JP2912625B2
JP2912625B2 JP1060610A JP6061089A JP2912625B2 JP 2912625 B2 JP2912625 B2 JP 2912625B2 JP 1060610 A JP1060610 A JP 1060610A JP 6061089 A JP6061089 A JP 6061089A JP 2912625 B2 JP2912625 B2 JP 2912625B2
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pipes
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、V形エンジンの吸気装置に係り、特にその
サージタンクと吸気口とを結ぶ吸気分配管の構造に関す
る。
[従来の技術] 従来、例えば「特開昭60−81458号公報」には、V形
に配置された一対のシリンダ列の上方に、夫々エアクリ
ーナに連なるサージタンクを配置し、これらサージタン
クから延びる複数の吸気分配管を、各シリンダ列の吸気
口に接続したV形エンジンが開示されている。
このV形エンジンでは、吸気口がシリンダ列の相対向
する側面に開口されていることから、サージタンクから
延びる複数の吸気分配管は、シリンダ列によって挟まれ
た略V形の空間に導出されている。このため、空間内に
は複数の吸気分配管がクランク軸の軸方向に交互に並べ
て配置されているとともに、この空間内で隣り合う吸気
分配管にあっては、上記シリンダ列をクランク軸の軸方
向から見た場合に、略X字状に交差されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この構成によると、各気筒に連なる複数の
吸気分配管が、シリンダ列間の限られた空間内に一括し
て導かれているために、これら吸気分配管が上記空間内
で複雑に入り組んだ状態となる。
このため、吸気分配管やサージタンクを含む吸気系回
りの寸法交差や組み付け誤差を考慮すると、隣り合う吸
気分配管の間に適当なクリアランスを確保しなくてはな
らず、このクリアランスの分だけ吸気分配管の並設方向
の寸法が長くなる不具合がある。
また、各吸気分配管が連結される吸気口は、上記空間
の奥まった底部に位置するので、この吸気分配管の下流
端を吸気口の周囲にボルトで締め付ける場合に、サージ
タンクに向って延びる吸気分配管の上流側が邪魔となっ
てしまう。このため、シリンダ列の間の空間の奥方に手
指や工具類が届き難く、吸気分配管の組み付け作業に多
大な手間を要するといった問題もある。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、吸気分配管の組み付け作業を容易に行え、しかも、
隣り合う吸気分配管の間に格別なクリアランスを確保す
る必要もなく、吸気系のコンパクト化が可能となるとと
もに、吸気分配管の上流管部と下流管部との合面の開口
形状が簡略化されて、これら合面を精度良く合致させる
ことができ、かつまた、吸気分配管の上方に燃料噴射弁
に連なる燃料配管や配線類が大きく露出することもな
く、体裁が良好となるV形エンジンの吸気装置の提供を
目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、 複数の気筒をクランク軸の軸方向に間隔を存して並設
してなる一対のシリンダ列を、上記クランク軸の軸方向
から見てV形に配置し、これらシリンダ列の互いに対向
し合う第1の側面に、各気筒に連なる複数の吸気口を設
けるとともに、上記シリンダ列における上記吸気口とは
反対側の第2の側面に各気筒に連なる複数の排気口を設
け、 これらシリンダ列の上面に吸気用カム軸と排気用カム
軸とを互いに並べて配置するとともに、これら吸気用・
排気用カム軸を覆うヘッドカバーの上方に上記排気用カ
ム軸に対応する部分に位置して夫々サージタンクを配置
し、これらサージタンクの互いに対向し合う側面に、上
記シリンダ列で挟まれる空間に導出されて、相対向する
サージタンク側のシリンダ列の吸気口に連結される複数
の吸気分配管を設け、 これら吸気分配管を上記空間内でクランク軸の軸方向
に交互に並べて配置するとともに、隣り合う吸気分配管
を上記空間内で交差させたV形エンジンの吸気装置を前
提としている。
そして、上記複数の吸気分配管は、各サージタンクか
ら上記空間に至る上流管部と、各シリンダ列の吸気口か
ら上記空間内で交差する箇所に至る下流管部とに分割さ
れ、これら上流管部および下流管部は、夫々の分割端に
その管軸と直交する合面を有するとともに、これら合面
を互いに突き合わせることで取り外し可能に連結され、 上記吸気分配管の上流管部は、夫々が連なるサージタ
ンクと一体成形されているとともに、上記空間内で交差
する全ての吸気分配管の下流管部は、互いに一体成形さ
れており、 また、上記各シリンダ列の吸気口に対応する位置に、
この吸気口に燃料を噴射する燃料噴射弁を設置し、この
燃料噴射弁は、上記シリンダ列をクランク軸の軸方向か
ら見た場合に、相対向するシリンダ列の吸気口に連なる
吸気分配管の上流管部の下方に位置されていることを特
徴としている。
[作用] この構成によれば、吸気分配管を上流管部と下流管部
とに分割して、これら個々の上流管部および下流管部の
全長を短いものとしたので、この下流管部から順次シリ
ンダ列の吸気口に連結していけば、下流管部をシリンダ
列に連結するに際して、シリンダ列の間の空間からサー
ジタンクに延びる上流管部は存在せず、この空間の上部
からシリンダ列の上方にかけての範囲が広く開放される
ことになる。このため、吸気口が開口する空間の奥方に
手指や工具類を容易に差し入れることができ、吸気分配
管自体が連結作業の邪魔となることはない。
また、空間内で交差する全ての吸気分配管の下流管部
は、互いに一体化されて一つのユニットとなっているの
で、これら下流管部の間に格別なクリアランスを設ける
必要もなくなり、その分、吸気分配管の並び方向の寸法
を詰めることができる。
さらに、上流管部と下流管部の互いに突き合わされる
合面は、管軸と直交する方向に延びているので、これら
合面の形状が吸気分配管の基本断面形状に略合致するこ
とになる。このため、合面の形状が単純なものとなって
寸法交差の影響を受け難くなり、上流管部と下流管部と
の突き合わせ部分にずれや段差が生じ難くなる。よっ
て、上流管部と下流管部とを滑らかに連続させることが
でき、吸気抵抗を軽減できる。
加えて、エンジンをクランク軸の軸方向から見た場合
に、燃料噴射弁は、相手側のシリンダ列の吸気口に向か
う吸気分配管の上流管部の下方に位置されているので、
この燃料噴射弁に連なる燃料配管や配線類を吸気分配管
の下方を通して配置できる。そのため、吸気分配管を利
用して燃料配管や配線類を上方から覆い隠すことがで
き、V形エンジンを平面的に見た場合の体裁が良好とな
る。
[実施例] 以下本発明の一実施例を、V形6気筒エンジンに適用
した図面にもとづいて説明する。
第1図中符号1で示すシリンダブロックは、ロアケー
ス2を備えており、このロアケース2には一本のクラン
ク軸3が支持されている。ロアケース2の上面には、一
対のシリンダ列4a,4bがクランク軸3の軸方向から見て
V形に立設されている。
シリンダ列4a,4bは、三つの気筒5をクランク軸3の
軸方向に並設してなるシリンダ本体6a,6bと、これらシ
リンダ本体6a,6bの上面に連結されたシリンダヘッド7a,
7bおよびヘッドカバー8a,8bとを備えている。シリンダ
本体6a,6bの各気筒5には、ピストン9が収容されてお
り、互いに対向し合う気筒5のピストン9は、コンロッ
ド10を介してクランク軸3上の同一のクランクピン3aに
連結されている。このため、一対のシリンダ列4a,4b
は、クランク軸3の軸方向にオフセットされている。
各シリンダ列4a,4bのシリンダヘッド7a,7bは、燃焼室
11に連なる吸気口12と排気口13とを有し、これら吸気口
12および排気口13は、吸気弁14および排気弁15によって
個別に開放される。各気筒5の吸気口12は、第1図に示
すように、シリンダヘッド7a,7bの互いに向かい合う第
1の側面16上において、クランク軸3の軸方向に一列に
並べて開口されている。吸気口12の開口端は、シリンダ
ヘッド7a,7bの第1の側面16によって挟まれた略V形の
空間17内に斜め上向きに導出されている。また、各気筒
の吸気口13は、シリンダヘッド7a,7bの第1の側面16と
は反対側の第2の側面19に開口されている。
第1図に示すように、シリンダヘッド7a,7bの吸気口1
2の付け根部分には、吸気口12に燃料を噴射する燃料噴
射弁18が取り付けられている。燃料噴射弁18は、吸気口
12とヘッドカバー8a,8bの側面とで規定される空間部分
において、上下方向に沿う縦置きの姿勢で配置されてい
る。
シリンダヘッド7a,7bとヘッドカバー8a,8bとの間の動
弁室20には、吸気弁14を開閉駆動する吸気用カム軸21
と、排気弁15を開閉駆動する排気用カム軸22とが収容さ
れている。吸気用カム軸21は、吸気口12の上方に位置さ
れ、上記動弁室20内において空間17に近い側に位置され
ている。排気用カム軸22は、排気口13の上方に位置され
ており、上記動弁室20内において空間17から遠ざかって
いる。
また、第2図に示すように、ヘッドカバー8a,8bの上
面には、図示しない点火プラグに被さるプラグキャップ
23が配置されている。プラグキャップ23は、気筒5のボ
ア中心上に位置され、上記クランク軸3の軸方向に間隔
を存して並べられている。
第1図および第2図に示すように、シリンダ列4a,4b
の上方には、夫々サージタンク25a,25bが配置されてい
る。サージタンク25a,25bは、クランク軸3の軸方向に
延びる細長い箱状をなしている。これらサージタンク25
a,25bは、ヘッドカバー8a,8bの上面に直接取り付けられ
ているとともに、上記空間17から遠ざかった排気用カム
軸22の真上に位置されている。
サージタンク25a,25bの互いに対向し合う側面26に
は、夫々3本の吸気分配管27が接続されている。これら
吸気分配管27は、ヘッドカバー8a,8bの上方を通してシ
リンダヘッド7a,7bの間の空間17に導かれている。この
空間17に臨む吸気分配管27の下流端は、下向きに滑らか
に湾曲された後、相対向するサージタンク25a,25b側の
シリンダヘッド7a,7bの吸気口12に導かれている。
すなわち、第1図ないし第3図に示すように、サージ
タンク25a,25bから延びる吸気分配管27は、互いに平行
をなして空間17内に導かれている。これら6本の吸気分
配管27は、エンジンを平面的に見た場合に、クランク軸
3の軸方向に交互に並べて配置されている。このため、
V形に対向し合う気筒5に連なる吸気分配管27は、上記
空間17をクランク軸3の軸方向一端側から見た場合にX
字状に交差されている。
ところで、このような吸気分配管27は、サージタンク
25a,25bからヘッドカバー8a,8bの上方を通って空間17に
至る上流管部28と、上記吸気口12から空間17内で交差さ
れる箇所に至る下流管部29とに二分割されている。この
下流管部29の管長は、上流管部28の管長よりも短く設定
されている。
上流管部28および下流管部29は、夫々の分割端にフラ
ンジ部30a,30bを有している。フランジ部30a,30bは、第
3図に示すように、上流管部28および下流管部29の管軸
と直交する方向に延びており、夫々の分割端に合面を構
成している。そして、これらフランジ部30a,30bは、互
いに突き合わされているとともに、その径方向に離間し
た二箇所がボルト31を介して締め付け固定されており、
これにより上流管部28と下流管部29とが互いに連結され
ている。
また、下流管部29は、その下流端部に吸気口12の開口
周縁部12aに重ね合わされるフランジ部32を有してい
る。フランジ部32は、下流管部29の管軸と直交する方向
に延びている。このフランジ部32は、その径方向に離間
した二箇所がボルト33を介して吸気口12の開口周縁部12
aに締め付け固定されており、これにより下流管部29が
シリンダヘッド7a,7bに連結されている。
第1図ないし第3図に示すように、吸気分配管27の上
流管部28は、夫々が連なるサージタンク25a,25bと共に
鋳造成形され、これらサージタンク25a,25bと一体化さ
れている。そして、吸気分配管27の上流管部28は、燃料
噴射弁18よりも高い位置を通って空間17に導かれてい
る。このため、第1図に示すように、燃料噴射弁18はV
形エンジンをクランク軸3の軸方向から見た場合に、相
対向するシリンダ列4a,4bの吸気口12に連なる吸気分配
管27の上流管部28の下方に位置され、この上流管部28、
吸気口12およびヘッドカバー8a,8bの側面とで囲まれた
デッドスペースに収められている。
第4図に示すように、シリンダ列4a,4bの間の空間17
内で隣り合う全ての吸気分配管27の下流管部29は、互い
に一体に鋳造成形されてクランク軸3の軸方向に延びる
細長い吸気管ユニット34を構成しており、この吸気管ユ
ニット34では、隣り合う下流管部29の外周面が互いに隙
間なく接している。
したがって、このV形6気筒エンジンでは、一対のサ
ージタンク25a,25bから各気筒5の吸気口12に至る吸気
経路が三つのブロックに分割されている。
第2図に示すように、サージタンク25a,25bの長手方
向に位置する一端面には、夫々吸気導入管38a,38bが接
続されている。吸気導入管38a,38bは、円弧状に湾曲さ
れてその上流端が互いに向かい合っており、これら吸気
導入管38a,38bの上流端には、夫々図示しないスロット
ル弁を収容したスロットルボデー39a,39bが連結されて
いる。スロットルボデー39a,39bの上流端は、ジョイン
ト40を介して互いに合流されており、このジョイント40
は図示しないエアクリーナに連なっている。
そして、本実施例の場合、ジョイント40と吸気導入管
38a,38bとは、スロットル弁を迂回するバイパス通路41
によって連通されている。このバイパス通路41のジョイ
ント40との連通部分には、この連通部分を開閉すること
でアイドルスピードを一定に保つ電磁式の制御弁42が設
けられている。
このような構成において、サージタンク25a,25bから
吸気口12に至る吸気分配管27を各シリンダ列4a,4bの吸
気口12に接続するに際しては、まず、管長の短い下流管
部29のフランジ部32を吸気口12の開口周縁部12aに重ね
合わせ、その二箇所をボルト33によって締め付け固定す
る。
次に、空間17内に位置された下流管部29のフランジ部
30bに、上方から上流管部28のフランジ部30aを重ね合わ
せて、その二箇所を同じくボルト31によって締め付け固
定する。このことにより、6本の吸気分配管27が上記空
間17内においてクランク軸3の軸方向に沿って交互に並
んで配置されるとともに、これら吸気分配管27を介して
サージタンク25a,25bと各シリンダ列4a,4bの吸気口12と
が連通される。
このようにサージタンク25a,25bから吸気口12に至る
吸気分配管27を、上流管部28と下流管部29とに二分割す
れば、吸気分配管27をシリンダヘッド7a,7bに連結する
に際しては、管長の短い下流管部29から順次シリンダヘ
ッド7a,7bに連結していけば良い。
このため、吸気分配管27をシリンダヘッド7a,7bに連
結する際に、空間17の上部からサージタンク25a,25bに
向って延びる上流管部29が存在しないので、空間17の上
部からシリンダヘッド7a,7bの上方にかけての範囲が広
く開放されることになり、この連結部の周囲に手指や工
具類を容易に差し入れることができる。
よって、吸気分配管27の連結作業に手間を要すること
もなく、従来に比べて作業性が向上する。
しかも、空間17内で交差する全ての気筒5の下流管部
29は、一体に鋳造成形されて一つの吸気管ユニット34を
構成しているので、隣り合う下流管部29の外周面を隙間
なく密接させることができる。このため、吸気分配管27
の交差部に格別なクリアランスを設ける必要もなくな
り、その分、吸気分配管27の並び方向の寸法Lを詰め
て、吸気系回りをコンパクト化することができる。
また、上記構成によると、上流管部28および下流管部
29の互いに突き合わされる合面となるフランジ部30a,30
bは、夫々上流管部28および下流管部29の管軸と直交す
る方向に延びているので、これらフランジ部30a,30bの
内周縁部の形状が吸気分配管27の基本断面形状と略合致
することになる。
このため、フランジ部30a,30bの内周縁部の形状が単
純なものとなるので、鋳造成形時の寸法交差の影響を受
け難くなり、上流管部28と下流管部29との突き合わせ部
分にずれや段差が生じ難くなる。よって、上流管部28と
下流管部29との分割端を精度良く結合することができる
とともに、これら上流管部28と下流管部29とが滑らかに
連続し、その分、吸気抵抗を軽減することができる。
その上、各気筒5の燃料噴射弁18は、V形エンジンを
クランク軸3の軸方向から見た場合に、相手側のシリン
ダ列4a,4bの吸気口12に向かう吸気分配管27の上流管部2
8の下方に配置されているので、この燃料噴射弁18がサ
ージタンク25a,25bから延びる吸気分配管27の上流管部2
8の上方に突出することはなく、この燃料噴射弁18に連
なる燃料配管や配線類を吸気分配管27の下方を通して配
置することができる。
このため、吸気分配管27を利用して燃料配管や配線類
を上方から覆い隠すことができ、V形エンジンを平面的
に見た場合の体裁が良好となるといった利点がある。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、吸気分配管の下流管部
を吸気口に連結する際に、シリンダ列間の空間からサー
ジタンクに向って延びる上流管部が存在せず、空間の上
部からシリンダ列の上方にかけての範囲が広く開放され
るので、下流管部と吸気口の連結部に手指や工具類を容
易に差し入れることができる。したがって、吸気分配管
をシリンダ列に連結するに当って、この吸気分配管自体
が作業の邪魔となることもなく、吸気分配管の連結作業
を容易に行うことができる。
しかも、空間内で交差する全ての吸気分配管の下流管
部は、一つのユニットとして一体化されているので、隣
り合う下流管部の外周面を隙間なく密接させることがで
きる。このため、吸気分配管の交差部に格別なクリアラ
ンスを設ける必要はなく、その分、吸気分配管の並び方
向の寸法を詰めて、吸気系回りをコンパクト化すること
ができる。
また、上流管部と下流管部の互いに突き合わされる合
面の形状が、吸気分配管の基本断面形状に略合致するの
で、この合面の形状が単純なものとなって寸法交差の影
響を受け難くなり、上流管部と下流管部との突き合わせ
部分にずれや段差が生じ難くなる。したがって、上流管
部と下流管部との分割端を精度良く結合することがで
き、これら上流管部と下流管部との連続部分が滑らかと
なって、吸気抵抗を軽減することができる。
その上、エンジンをクランク軸の軸方向から見た場合
に、燃料噴射弁は、サージタンクから延びる吸気分配管
の上流管部の下方に位置されているので、燃料噴射弁に
連なる燃料配管や配線類を吸気分配管の下方を通して配
置することができる。そのため、吸気分配管を利用して
燃料配管や配線類を上方から覆い隠すことができ、V形
エンジンを平面的に見た場合の体裁が良好となるといっ
た利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、 第1図は、V形エンジンを一部断面した正面図、 第2図は、吸気系回りの平面図、 第3図は、吸気分配管およびサージタンクの正面図、 第4図は、吸気分配管の下流管部の側面図である。 3……クランク軸、 4a,4b……シリンダ列、 5……気筒、 8a,8b……ヘッドカバー、 12……吸気口、 16……第1の側面、 17……空間、 18……燃料噴射弁、 19……第2の側面、 21……吸気用カム軸、 22……排気用カム軸、 25a,25b……サージタンク、 27……吸気分配管、 28……上流管部、 29……下流管部、 30a,30b……合面(フランジ部)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒をクランク軸の軸方向に間隔を
    存して並設してなる一対のシリンダ列を、上記クランク
    軸の軸方向から見てV形に配置し、これらシリンダ列の
    互いに対向し合う第1の側面に、各気筒に連なる複数の
    吸気口を設けるとともに、上記シリンダ列における上記
    吸気口とは反対側の第2の側面に各気筒に連なる複数の
    排気口を設け、 これらシリンダ列の上面に吸気用カム軸と排気用カム軸
    とを互いに並べて配置するとともに、これら吸気用・排
    気用カム軸を覆うヘッドカバーの上方に上記排気用カム
    軸に対応する部分に位置して夫々サージタンクを配置
    し、これらサージタンクの互いに対向し合う側面に、上
    記シリンダ列で挟まれる空間に導出されて、相対向する
    サージタンク側のシリンダ列の吸気口に連結される複数
    の吸気分配管を設け、 これら吸気分配管を上記空間内でクランク軸の軸方向に
    交互に並べて配置するとともに、隣り合う吸気分配管を
    上記空間内で交差させたV形エンジンにおいて、 上記複数の吸気分配管は、各サージタンクから上記空間
    に至る上流管部と、各シリンダ列の吸気口から上記空間
    内で交差する箇所に至る下流管部とに分割され、これら
    上流管部および下流管部は、夫々の分割端にその管軸と
    直交する合面を有するとともに、これら合面を互いに突
    き合わせることで取り外し可能に連結され、 上記吸気分配管の上流管部は、夫々が連なるサージタン
    クと一体成形されているとともに、上記空間内で交差す
    る全ての吸気分配管の下流管部は、互いに一体成形され
    ており、 また、上記各シリンダ列の吸気口に対応する位置に、こ
    の吸気口に燃料を噴射する燃料噴射弁を設置し、この燃
    料噴射弁は、上記シリンダ列をクランク軸の軸方向から
    見た場合に、相対向するシリンダ列の吸気口に連なる吸
    気分配管の上流管部の下方に位置されていることを特徴
    とするV形エンジンの吸気装置。
JP1060610A 1989-03-15 1989-03-15 V形エンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JP2912625B2 (ja)

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