JP2911583B2 - 電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、複数の局線及び内線を収容可能で、局線キ
ャンプオン機能を有する電話装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種の装置では、内線電話機から局線に発信
しようとする時に、全局線が使用中の場合、所定のキー
操作によりキヤンプオン登録を行なう。そして何れかの
局線が空いた時にキヤンプオン登録を行なった電話機を
呼び返すように構成されている。

［発明が解決しようとしている課題］ しかしながら、上記従来例ではキヤンプオン登録を行
なうと、使用中の局線の中で何れかが空いた場合に呼び
返されるので、局線毎に能力が異なった構成である場合
に呼び返しにより捕捉した局線からでは目的とする発信
（例えば国際発信etc）が行なえない場合があり、目的
とする発信ができるまでにムダな時間を費やしてしまう
という問題点があった。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、
複数の局線及び内線を収容可能で、局線キャンプオン機
能を有する電話装置において、内線からの要求に応じ
て、局線の指定を含むキャンプオンと局線の指定を含ま
ないキャンプオンを登録する登録手段と、局線が空いた
場合に、該空いた局線の指定を含むキャンプオンを登録
した内線に対する局線が空いたことの通知を、局線の指
定を含まないキャンプオンを登録した内線に対する局線
が空いたことの通知より優先して行ない、該空いた局線
の指定を含むキャンプオンが登録されておらず、局線の
指定を含まないキャンプオンが登録されていれば、局線
の指定を含まないキャンプオンを登録した内線に対して
局線が空いたことの通知を行なう通知手段とを備える。

［実施例］ 第１図は本発明の一実施例の構成図であり、１はボタ
ン電話装置の主装置、２は装置全体を制御する制御部、
３は運用データ等の各種データが記憶されるメモリ、４
は内線と外線及び内線相互の通話路を接続するスイツチ
ネツトワーク、５は局線７からの着信の検出やダイヤル
送出を行なう局線インタフエース、６は電話機８からの
ダイヤルキーや各種機能キーの検出を行なう内線インタ
フエース、７は局線、８は内線電話機、９はハンドセツ
ト、10はダイヤルキー、11は局線を選択する局線キー、
12は機能キーである。

第２図及び第３図は、本発明の一実施例における制御
部２の動作を示すフローチヤートであり、第２図はキヤ
ンプオン登録時、第３図はキヤンプオン実行時の動作を
示す。

まず、第２図において動作を以下に示す。

制御部２は、内線インタフエース６を介して電話機８
のキヤンプオンキー12−１の押下を監視し、キヤンプオ
ンキー12−１の押下を検出すると（ステツプS21）、ダ
イヤルキー10の「０」キーか局線キー11の押下を監視す
る（ステツプS22,S23）。局線キー11−１の押下を検出
すると（ステツプS23）、制御部２は押下された局線キ
ー11−１に対応する局線７−１の使用状態をメモリ３内
の情報でチエツクする（ステツプS24）使用中であれ
ば、局線７−１が空いた場合にのみ呼び返しがされるよ
うに局線指定キヤンプオンメモリ３に登録する（ステツ
プS25）。使用中でなければ、単に局線を指定した発信
と見なして局線インタフエース５を制御して発信処理を
行なう（ステツプS26）。

ステツプS22でダイヤルキー10の「０」キーの押下を
検出すると、制御部２はメモリ３の局線使用状態をチエ
ツクして全局線が使用中かどうかを判定する（ステツプ
S27）。使用中であれば、何れかの局線が空いた時に呼
び返しがされるように局線非指定キヤンプオンをメモリ
３に登録する（ステツプS29）。使用中でない局線が１
本でもあれば、制御部２はその局線を捕捉するように局
線インタフエース５を制御して発信処理を行なう（ステ
ツプS28）。

次に第３図において動作を以下に示す。

制御部２は、メモリ３内の局線使用状態をチエツクし
て、いずれかの局線が使用状態から未使用になった時に
（ステツプS31）、メモリ３内の局線指定キヤンプオン
登録があるかどうかを指定する（ステツプS32）。あれ
ば今空いた局線と登録してあるキヤンプオンの指定局線
の対応をチエツクして、一致するものがあるかを判定す
る（ステツプS33）。

制御部２は、一致するものがあれば、登録した内線電
話機に対して指定した局線が空いたことを知らせるため
に、呼び出音を鳴動するよう内線インタフエース６を制
御する（ステツプS34）。

ステツプS32で局線指定キヤンプオンの登録がない場
合とステツプS33で局線が一致しない場合には、メモリ
３内に局線非指定キヤンプオン登録があるかどうかを判
定する（ステツプS35）。ある場合には、制御部２はキ
ヤンプオン登録した内線電話機に対して局線が空いたこ
とを知らせるために内線インタフエース６を制御して呼
び返し処理を行なう（ステツプS36）。

そして、制御部２はいずれの呼び返し処理の後も呼び
返した内線電話機がオフフツクすると、キヤンプオン登
録された回線を捕捉し、内線電話機から入力されたダイ
ヤル番号に従って発呼する。

本実施例では、局線を指定するために局線キーを使用
しているが、局線番号を示すダイヤルキーを使用しても
よい。

［他の実施例］ 本実施例は予めメモリ３に回線の種別（国際発信回
線、デジタル通信用回線等）を登録しておき、回線種別
毎にキヤンプオンを指定するものである。

本実施例の構成は第１図と共通である。

すなわち、第４図のステツプS24でキヤンプオン指定
された局線が使用中の時は、制御部２はメモリ３の回線
種別を参照し、同じ種別の局線に空きがあるかどうかを
判断する（ステツプS44）、そしてあればその局線を捕
捉して発呼する（ステツプS26）。一方同じ識別で空い
た局線がなければ、局線種別指定のキヤンプオンを登録
する（ステツプS45）。

一方、第５図のステツプS52で制御部２は局線種別指
定キヤンプオンが登録されている場合は、当該局線とキ
ヤンプオン登録された局線種別が一致するか否かを判断
する（ステツプS53）。そして一致した場合は内線電話
機８を呼返す（ステツプS34）。

そして制御部２は呼返した内線電話機がオフフツクす
ると、空いた局線を捕捉し、内線電話機から入力された
ダイヤル番号に従って発呼する。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、局線の指定を
含むキャンプオンを登録した内線を優先して該局線が空
いたことを通知することにより、局線の指定を含むキャ
ンプオンを登録した内線が、局線が空くまで長く待たさ
れることを防止することができる。

すなわち、本発明では、局線が空いた場合に、局線の
指定を含まないキャンプオンを登録した内線は、その局
線以外の局線が空いた場合にも、その局線を使用するこ
とができるが、局線の指定を含むキャンプオンを登録し
た内線は、その局線が空かなければ、局線を使用するこ
とができないので、その局線が空くまで長時間待たされ
る可能性が高いので、その局線が空いた場合には、その
局線を優先して使用することができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成図、 第２図、第３図は実施例の制御部の動作フローチヤート
図、 第４図、第５図は他の実施例の制御部の動作フローチヤ
ート図である。 １は主装置 ２は制御部 ３はメモリ ６は内線インタフエース ７は局線 ８は電話機 10はダイヤルキー 11は局線キー 12は機能キー である。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の局線及び内線を収容可能で、局線キ
   ャンプオン機能を有する電話装置において、 内線からの要求に応じて、局線の指定を含むキャンプオ
   ンと局線の指定を含まないキャンプオンを登録する登録
   手段と、 局線が空いた場合に、 該空いた局線の指定を含むキャンプオンを登録した内線
   に対する局線が空いたことの通知を、局線の指定を含ま
   ないキャンプオンを登録した内線に対する局線が空いた
   ことの通知より優先して行ない、 該空いた局線の指定を含むキャンプオンが登録されてお
   らず、局線の指定を含まないキャンプオンが登録されて
   いれば、局線の指定を含まないキャンプオンを登録した
   内線に対して局線が空いたことの通知を行なう通知手段
   とを備えたことを特徴とする電話装置。
2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の電話装置にお
   いて、上記登録手段は、特定の種別を有する局線の指定
   を含むキャンプオンと局線の指定を含まないキャンプオ
   ンを登録することを特徴とする電話装置。